JPH06163353A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH06163353A
JPH06163353A JP4314838A JP31483892A JPH06163353A JP H06163353 A JPH06163353 A JP H06163353A JP 4314838 A JP4314838 A JP 4314838A JP 31483892 A JP31483892 A JP 31483892A JP H06163353 A JPH06163353 A JP H06163353A
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健爾 西
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエハ又はレチクルが載置されたステージを
加速する際に、その駆動力の反作用によりそのステージ
の支持部の傾きや変形が生じないようにする。 【構成】 ベース1上に防振ばね2A,2Bを介してコ
ラム12A及び12Bを載置し、第1コラム12A内に
ウエハ6のステージ系4,5を配置し、第2コラム12
B上にレチクル11のステージ系9を配置する。ベース
1上に植設された固定コラム13の電磁石部15A,1
9Aからコラム12A,12Bの永久磁石埋め込み部1
4A,18Aにリニアモーター方式で力を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば所謂スリットス
キャン露光方式でレチクルのパターンの像をウエハ上に
露光する投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子又は液晶表示素子等をリソグ
ラフィ工程で製造する際に、露光光のもとでフォトマス
ク又はレチクル(以下「レチクル」と総称する)のパタ
ーン像を投影光学系を介して感光基板上に投影する投影
露光装置が使用されている。斯かる投影露光装置におい
ては、レチクル上のより大きいチップパターンの像を感
光基板上に露光する大フィールド化に対する要求が高ま
っている。大フィールド化に対する要求に応えるために
は、レチクル及び感光基板を例えばスリット状又は円弧
状の照明領域に対して同期して走査する所謂スリットス
キャン露光方式が有効である。これにより、レチクル上
のその照明領域よりも広いパターンの像を感光基板上に
露光することができる。
【0003】図4は従来のスリットスキャン露光方式の
投影露光装置を示し、この図4において、ベース1上に
防振ばね2A及び2Bを介してインバー(低膨張率の合
金)よりなる第1コラム3が載置されている。第1コラ
ム3の内部にはYステージ4及びXステージ5が載置さ
れ、Xステージ5上に感光基板としてのウエハ6が保持
されている。また、第1コラム3の上部に鏡筒7が固定
され、鏡筒7の内部に投影光学系PLが収納されてい
る。Yステージ4は、投影光学系PLの光軸に垂直な面
(水平面)内で図4の紙面に垂直な方向にウエハ6の位
置決めを行い、Xステージ5は、水平面内でY軸に垂直
なX方向にウエハ6の位置決めを行う。なお、図示省略
するも、Xステージ5とウエハ6との間には、ウエハ6
を投影光学系PLの光軸方向であるZ方向に位置決めす
るZステージ等も介装されている。
【0004】第1コラム3上にインバーよりなる第2コ
ラム8が固定され、第2コラム8の上部にX方向に摺動
自在なレチクル走査ステージ9が載置され、レチクル走
査ステージ9上に転写用のパターンが形成されたレチク
ル11が保持されている。レチクル11上のパターンは
照明光学系10から射出された露光光ILに照明され、
レチクル11上のパターン像が投影光学系PLを介して
ウエハ6上に投影露光される。この場合、照明光学系1
0によるレチクル11上の照明領域は、例えば矩形のス
リット状であり、その照明領域だけではレチクル11上
の全パターン領域が照明されない。
【0005】そこで、露光時にはレチクル走査ステージ
9を駆動することにより、その照明領域に対して、レチ
クル11をその照明領域の長手方向に垂直な方向である
X方向に一定速度V1で走査する。これに同期して、X
ステージ5を駆動することにより、ウエハ6をその照明
領域内のレチクル像に対して−X方向に一定速度V2で
走査する。投影光学系PLによるレチクル11からウエ
ハ6への投影倍率をβとすると、速度V2はβ・V1で
ある。このようにして、レチクル11及びウエハ5を同
期して走査することにより、レチクル11の全パターン
の像がウエハ6上に投影露光される。その後、Yステー
ジ4及びXステージ5を駆動することにより、ウエハ6
上の次の露光領域が投影光学系PLの露光フィールド内
に移動する。
【0006】この際に、レチクル走査ステージ9、Yス
テージ4及びXステージ5の駆動により発生する振動は
第1コラム3及び第2コラム8により減衰される。ま
た、ベース1が設置されている床側からの振動は、防振
ばね2A及び2Bにより吸収されて第1コラム3側には
ほとんど伝わらないようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
に於いては、レチクル11及びウエハ6をそれぞれ等速
度で走査する必要があり、ステージ静止状態から等速度
走査に達するまでの間、又は等速度走査からステージ静
止状態に達するまでの間は、Xステージ5及びレチクル
走査ステージ9に対してそれぞれを支持している第1コ
ラム3及び第2コラム8から所定の駆動力を与える必要
がある。
【0008】例えば図5(a)に示すように、レチクル
走査ステージ9及びXステージ5のの質量をそれぞれM
1及びM2として、レチクル走査ステージ9及びXステ
ージ5に与えた加速度をそれぞれg1及びg2とする
と、レチクル走査ステージ9及びXステージ5に与えた
駆動力はそれぞれM1・g1及びM2・g2で表される
(簡単の為に摩擦による誤差は除く)。それらステージ
がそれぞれ一定の走査速度に達するまでそれら駆動力は
与えられ続ける。この過程で、その反作用によって対応
する第2コラム8及び第1コラム3にもそれぞれ反対方
向の力F1(=−M1・g1)及びF2(=−M2・g
2)が加えられることになり、第1コラム3及び第2コ
ラム8の全体が傾く虞があった。また、図5(b)に示
すように、レチクル走査ステージ9に加速度g3を与え
るために、第2コラム8に力F3が加わるような場合
に、第2コラム8の弱い部分8a及び8bが変形したり
する虞もあった。
【0009】このように第1コラム3及び第2コラム8
の傾斜や第2コラム8の変形等が発生すると、レチクル
11とウエハ6との相対的位置関係が変化して、レチク
ル11上のパターンをウエハ6上の既に形成されている
回路パターン上に重ねて露光する際の重ね合わせ精度が
悪化するという不都合がある。また、これを防ぐ為に第
1コラム3及び第2コラム8を剛性の高い構造にする
と、それらコラムの設計が困難になると共に、それらコ
ラムが複雑化し且つ大型化するという不都合がある。更
に、各コラムの傾斜や変形による振動が外力となり、レ
チクル11とウエハ6との位置制御性を劣化させるとい
う不都合もあった。
【0010】本発明は斯かる点に鑑み、ウエハ又はレチ
クルが載置されたステージを加速する際に、その駆動力
の反作用によりそのステージの支持部が逆方向の力を受
けた場合でも、その支持部の傾きや変形が生じないよう
な投影露光装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による投影露光装
置は、例えば図1に示す如く、所定形状の照明領域内を
照明する照明光学系(10)と、マスク(11)を保持
してその照明領域に対してマスク(11)を相対的に走
査するマスク走査手段(9)と、マスク走査手段(9)
が載置されたマスクベース(12B)と、その照明領域
内のマスク(11)上のパターンの像を感光基板(6)
上に投影する投影光学系(PL)と、感光基板(6)を
保持してその照明領域の共役像に対して感光基板(6)
を相対的に走査する基板走査手段(5)と、基板走査手
段(5)が載置された基板ベース(12A)とを有し、
その照明領域に対して相対的にマスク(11)及び感光
基板(6)を同期して走査することにより、その照明領
域よりも広いマスク(11)上の領域のパターンの像を
感光基板(6)上に投影する投影露光装置において、基
板ベース(12A)とは独立に配置された固定部材(1
3)に、基板ベース(12A)に対して付勢力を与える
基板ベース付勢手段(15A,17A)を設け、感光基
板(6)をその照明領域の共役像に対して相対走査する
際に基板ベース(12A)に与えられる力と逆方向で大
きさが等しい力を基板ベース付勢手段(15A,17
A)から基板ベース(12A)に与えるようにしたもの
である。
【0012】この場合、マスクベース(12B)を基板
ベース(12A)上に載置し、固定部材(14)にマス
クベース(12B)に対して付勢力を与えるマスクベー
ス付勢手段(19A,21A)を設け、マスク(11)
をその照明領域に対して相対走査する際にマスクベース
(12B)に与えられる力と逆方向で大きさが等しい力
をマスクベース付勢手段(19A,21A)からマスク
ベース(12B)に与えるようにすることが望ましい。
【0013】また、基板ベース付勢手段(15A,17
A)及びマスクベース付勢手段(19A,21A)は、
それぞれ非接触で基板ベース(12A)及びマスクベー
ス(12B)に付勢力を与えることが望ましい。非接触
の基板ベース付勢手段(15A,17A)及びマスクベ
ース付勢手段(19A,21A)の一例はリニアモータ
ーである。
【0014】
【作用】斯かる本発明によれば、基板走査手段(5)を
駆動する際に、基板ベース(12A)とは別体の固定部
材(13)の基板ベース付勢手段(15A,17A)よ
り、基板ベース(12A)に与えられる反作用と同じ大
きさで逆方向の力を同期してその基板ベース(12A)
に対して与えているので、その基板ベース(12A)の
傾き又は変形が生じない。従って、マスク(11)の共
役像と感光基板(6)との重ね合わせ精度が向上する。
【0015】更に、固定部材(13)にマスクベース
(12B)に対して付勢力を与えるマスクベース付勢手
段(19A,21A)を設けた場合には、マスク走査手
段(9)を駆動する際にマスクベース(12B)に与え
られる反作用と同じ大きさで逆方向の力をマスクベース
(12B)に与えることにより、そのマスクベース(1
2B)の傾き又は変形が生じない。従って、重ね合わせ
精度等がより向上する。
【0016】また、基板ベース付勢手段(15A,17
A)及びマスクベース付勢手段(19A,21A)が、
それぞれ非接触で基板ベース(12A)及びマスクベー
ス(12B)に付勢力を与える場合には、固定部材(1
3)側の振動等が基板ベース(12A)側に伝わること
がない。特に、それら基板ベース付勢手段(15A,1
7A)及びマスクベース付勢手段(19A,21A)が
リニアモーター方式である場合には、固定部材(13)
から基板ベース(12A)及びマスクベース(12B)
に新たな振動が伝わらない。そして、固定部材(13)
に与えた力によって固定部材(13)に歪みや変形が生
じた場合も、固定部材(13)と基板ベース(12A)
とは独立した防振台等によって支持されている。従っ
て、リニアモーターの電源をオフにすれば、その固定部
材(13)の歪み等の影響が直接基板ベース(12A)
に伝わることがない。
【0017】
【実施例】以下、本発明による投影露光装置の一実施例
につき図1〜図3を参照して説明する。本実施例はスリ
ットスキャン露光方式の投影露光装置に本発明を適用し
たものであり、図1〜図3において図4に対応する部分
には同一符号を付してその詳細説明を省略する。
【0018】図1は本実施例の投影露光装置を示し、こ
の図1において、ベース1の上に防振ばね2A及び2B
を介してインバー(低膨張率の合金)よりなる第1コラ
ム12Aを載置し、第1コラム12A上にインバーより
なる第2コラム12Bを固定する。第1コラム12Aの
内部にはYステージ4及びXステージ5を介してウエハ
6が保持され、第1コラム12Aの上段に鏡筒7を介し
て投影光学系PLが保持されている。また、第2コラム
12Bの上部にレチクル走査ステージ9を介してレチク
ル11が保持されている。本例の照明光学系10もレチ
クル11上のスリット状の照明領域を照明し、レチクル
11をその照明領域に対してX方向に走査するのと同期
して、ウエハ6を−X方向に走査することにより、スリ
ットスキャン露光方式でレチクル11のパターンの像が
ウエハ6上に露光される。
【0019】本例ではベース1上の周縁部にインバーよ
りなる固定コラム13を植設する。そして、第1コラム
12AのX方向の一方の側面の凸部12aの上面に3個
の永久磁石埋め込み部14A〜14Cを形成し(図1で
は14Aのみが現れている)、それら永久磁石埋め込み
部14A〜14Cに対向するように、固定コラム13の
凸部13aの底部に3個の電磁石部15A〜15Cを形
成する(図1では15Aのみが現れている)。これと対
称に、第1コラム12AのX方向の他方の側面の凸部1
2bの上面に3個の永久磁石埋め込み部16A〜16C
を形成し(図1では16Aのみが現れている)、それら
永久磁石埋め込み部16A〜16Cに対向するように、
固定コラム13の凸部13bの底部に3個の電磁石部1
7A〜17Cを形成する(図1では15Aのみが現れて
いる)。永久磁石埋め込み部14A〜14Cと対応する
電磁石部15A〜15Cとで3組のリニアモーターが構
成されている。
【0020】また、第2コラム12Bの上端のX方向の
一方の凸部12cの上面に2個の永久磁石埋め込み部1
8A及び18Bを形成し(図1では18Aのみが現れて
いる)、それら永久磁石埋め込み部18A及び18Bに
対向するように、固定コラム13の上端の凸部13cの
底部に2個の電磁石部19A及び19Bを形成する(図
1では19Aのみが現れている)。これと対称に、第2
コラム12Bの上端のX方向の他方の凸部12dの上面
に2個の永久磁石埋め込み部20A及び20Bを形成し
(図1では20Aのみが現れている)、それら永久磁石
埋め込み部20A及び20Bに対向するように、固定コ
ラム13の上端の凸部13dの底部に2個の電磁石部2
1A及び21Bを形成する(図1では21Aのみが現れ
ている)。
【0021】図2は図1のAA線に沿う断面図であり、
この図2に示すように、3個の永久磁石埋め込み部14
A〜14CをY方向に配列する。そして、両端の永久磁
石埋め込み部14A及び14CにはそれぞれX方向に順
次永久磁石のN極部22A、S極部23及びN極部22
Bを埋め込み、中央の永久磁石埋め込み部14BにはY
方向に順次永久磁石のN極部22A、S極部23及びN
極部22Bを埋め込む。また、図1の電磁石部15Aは
電磁石をX方向に配列して構成し、永久磁石埋め込み部
14B及び14Cに対向する電磁石部はそれぞれY方向
及びX方向に電磁石を配列して構成する。
【0022】従って、永久磁石埋め込み部14A及び電
磁石部15Aからなるリニアモーター及び永久磁石埋め
込み部14C及び対応する電磁石部からなるリニアモー
ターにより、第1コラム12Aに対してそれぞれX方向
に任意の力F4A及びF4Cを付与することができ、中
央の永久磁石埋め込み部14B及び対応する電磁石部か
らなるリニアモーターにより、第1コラム12Aに対し
てY方向に任意の力F4Bを付与することができる。
【0023】また、第1コラム12Aの右側の永久磁石
埋め込み部16A〜16Cには、それぞれ永久磁石埋め
込み部14A〜16Cと同様の配列で永久磁石を埋め込
み、対応する電磁石部17A〜17Cにはそれぞれ対向
する永久磁石の配列方向に電磁石を配列する。そして、
永久磁石埋め込み部16A,16B及び16Cを含むリ
ニアモーターにより、それぞれ第1コラム12Aに対し
てX方向の任意の力F5A、Y方向の任意の力F5B及
びX方向の任意の力F5Cを付与することができる。従
って、左側の3組のリニアモーター及び右側の3組のリ
ニアモーターにより、第1コラム12Aに対して水平面
(XY平面)内で任意の方向の力を付与することがで
き、更に第1コラム12Aに対して任意の回転力をも付
与することができる。そこで、スリットスキャン露光時
等にXステージ5及びYステージ4に加速度を付与する
際にその反作用が第1コラム12Aに加わる場合には、
それら6組のリニアモーターから第1コラム12Aに対
してその反作用を打ち消すような力を与えるようにす
る。
【0024】一方、図1において、第2コラム12B上
の左側の2個の永久磁石埋め込み部18A及び18Bに
はそれぞれX方向に永久磁石を埋め込み、対応する電磁
石部19A及び19BもそれぞれX方向に電磁石を配列
して構成する。また、第2コラム12B上の右側の2個
の永久磁石埋め込み部20A及び20BにもそれぞれX
方向に永久磁石を埋め込み、対応する電磁石部21A及
び21BもそれぞれX方向に電磁石を配列して構成す
る。従って、永久磁石埋め込み部18A及び18Bをそ
れぞれ含む2個のリニアモーターにより第2コラム12
Bに対してX方向の任意の力が付与され、永久磁石埋め
込み部20A及び20Bをそれぞれ含む2個のリニアモ
ーターからも第2コラム12Bに対してX方向の任意の
力が付与される。
【0025】この実施例では、レチクル11はレチクル
走査ステージ9によりX方向に走査されるため、第2コ
ラム12Bに対する反作用はX方向に働く。従って、第
2コラム12Bに対してその反作用を打ち消すためにリ
ニアモーターから付与する力は、X方向の力のみで十分
である。なお、レチクル11をY方向にも駆動する場合
には、Y方向への力を独立に付与するためのリニアモー
ターを並列に装着すればよい。
【0026】次に、本実施例の動作につき図3を参照し
て説明する。本実施例でスリットスキャン露光を開始す
るときには、図3に示すように、レチクル11にX方向
の加速度g1が加わり、ウエハ6に−X方向の加速度g
2が加わり、それらの反作用として第2コラム12Bに
は−X方向の力F1が付与され、第1コラム12Aには
X方向の力F2が付与される。そこで、永久磁石埋め込
み部18A及び電磁石部19Aよりなるリニアモーター
及び第2コラム12Bの上部の他の3個のリニアモータ
ーにより、第2コラム12Bに対してX方向に合計でF
1の力を与える。
【0027】また、永久磁石埋め込み部14A及び電磁
石部15Aよりなるリニアモーター及び第1コラム12
Aの側面部の他の5個のリニアモーターにより、第1コ
ラム12Aに対して−X方向に合計でF2の力を与え
る。なお、永久磁石部14A等及び電磁石部15A等は
共に固定されているので、リニアモーターとして力を発
生する場合でも実際の移動は行われない。これにより、
第1コラム12A及び第2コラム12Bに働く力がそれ
ぞれ零となり、第1コラム12A及び第2コラム12B
の傾斜又は変形は生ずることがなく、レチクル11の共
役像とウエハ6との重ね合わせ精度は高精度に維持され
る。
【0028】また、図2に示すように、Yステージ4の
位置及びXステージ5の位置によりステージ系の重心が
投影光学系PLの光軸からずれた場合で、且つYステー
ジ4をも駆動するような場合には、そのステージ系には
2種類の力ベクトル〈FY〉及び〈FX〉が作用する。
このような場合には、図2において左側の3個のリニア
モーターにより第1コラム12Aに付与する力ベクトル
を〈FA〉、右側の3個のリニアモーターにより第1コ
ラムに付与する力ベクトルを〈FB〉として、これらの
力配分を次のようにする。 〈FA〉+〈FB〉=〈FX〉+〈FY〉 これにより、第1コラム12Aに作用するねじれ力が零
になる。
【0029】なお、リニアモーターは発熱量が比較的大
きいが、本例のリニアモーターはレチクル11、投影光
学系PL及びウエハ6を含む投影露光部から離れて配置
されているので、その影響は無視できる程度である。但
し、それらリニアモーターにそれぞれ空冷又は液冷方式
等の発熱防止機構を装着することにより、その発熱の影
響をより小さくすることができる。
【0030】また、上述実施例では、第1コラム12A
及び第2コラム12Bに対して固定コラム13からリニ
アモーター方式で力を付与しているが、例えば圧縮空気
を吹き付けるような方式で第1コラム12A及び第2コ
ラム12Bに対して力を与えるようにしてもよい。更
に、例えば固定コラム13と第1コラム12Aとの間に
圧縮コイルばねを介装して、固定コラム13側からその
圧縮コイルばねを介して第1コラム12Aに力を付与す
るようにしてもよい。圧縮コイルばねを用いる場合に
は、ほとんど非接触方式と同等に、固定コラム13側の
振動等が第1コラム12Aに伝わるのを防止することが
できる。
【0031】なお、上述実施例では、固定コラム13を
ベース1上に配置しているが、ベース1以外であって
も、ステージ4,5,9の査定時に振動しない部材が存
在すれば、この部材に固定コラム13を固定するように
しても良い。また、上述実施例ではウエハ側の電磁石部
15A〜15C,17A〜17Cとレチクル側の電磁石
部19A〜19C,21A〜21Cは共に固定コラム1
3に固定されているが、ウエハ側の電磁石部とレチクル
側の電磁石部とをそれぞれ別の固定コラムに固定するよ
うにしても良い。
【0032】また、図1の実施例では、第1コラム12
Aの内部にYステージ4及びXステージ5が収納され、
その底部とベース1との間に防振ばね2A,2Bが介装
されているが、その第1コラム12Aを鏡筒7の保持部
を中心として左右に拡げて、このように拡げられた部分
とベース1との間にそれぞれ防振ばね2A,2Bを介装
しても良い。この場合には、第1コラムの鏡筒7の保持
部の下に、U字型のコラムを好ましくは一体の金物とし
て取り付けて、このU字型のコラム上にそれらYステー
ジ4及びXステージ5を載置すると良い。このような構
成により、振動の影響が更に低減される。
【0033】このように、本発明は上述実施例に限定さ
れず本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り
得る。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、基板ベースに与えられ
る力と逆方向で大きさが等しい力を基板ベース付勢手段
からその基板ベースに与えるようにしたので、基板ベー
スの傾きや変形が生ずることがなく、マスクと感光基板
との相対位置関係が変化しにくいという利点がある。ま
た、マスクベースに与えられる力と逆方向で大きさが等
しい力をマスクベース付勢手段からそのマスクベースに
与えるようにした場合には、マスクベースの傾きや変形
をも抑制することができ、マスクと感光基板との相対位
置関係をより安定に維持できる利点がある。更に、基板
ベース及びマスクベースにかかる力が零になるため、基
板ベース及びマスクベースとして剛性の比較的小さな部
材を使用することができ、設計上及び製造上も有利であ
る。
【0035】また、その基板ベース付勢手段及びそのマ
スクベース付勢手段が、それぞれ非接触でその基板ベー
ス及びそのマスクベースに付勢力を与える場合には、固
定部材側の振動等がそれら基板ベース及びマスクベース
に伝わることが無い。特に、それら基板ベース付勢手段
及びマスクベース付勢手段が、それぞれリニアモーター
である場合には、全体の構成が簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による投影露光装置の一実施例を示す構
成図である。
【図2】図1のAA線に沿う断面図である。
【図3】図1の実施例で第1コラム12A及び第2コラ
ム12Bに作用する力を示す説明図である。
【図4】従来の投影露光装置を示す構成図である。
【図5】(a)は図4の投影露光装置がステージ駆動時
に傾斜する状態を示す図、(b)は図4の投影露光装置
のコラムがステージ駆動時に変形する様子を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ベース 2A,2B 防振ばね 4 Yステ−ジ 5 Xステージ 6 ウエハ PL 投影光学系 7 鏡筒 9 レチクル走査ステージ 10 照明光学系 11 レチクル 12A 第1コラム 12B 第2コラム 13 固定コラム 14A,16A,18A,20A 永久磁石埋め込み部 15A,17A,19A,21A 電磁石部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状の照明領域内を照明する照明光
    学系と、マスクを保持して前記照明領域に対して前記マ
    スクを相対的に走査するマスク走査手段と、該マスク走
    査手段が載置されたマスクベースと、前記照明領域内の
    前記マスク上のパターンの像を感光基板上に投影する投
    影光学系と、前記感光基板を保持して前記照明領域の共
    役像に対して前記感光基板を相対的に走査する基板走査
    手段と、該基板走査手段が載置された基板ベースとを有
    し、 前記照明領域に対して相対的に前記マスク及び前記感光
    基板を同期して走査することにより、前記照明領域より
    も広い前記マスク上の領域のパターンの像を前記感光基
    板上に投影する投影露光装置において、 前記基板ベースとは独立に配置された固定部材に、前記
    基板ベースに対して付勢力を与える基板ベース付勢手段
    を設け、前記感光基板を前記照明領域の共役像に対して
    相対走査する際に前記基板ベースに与えられる力と逆方
    向で大きさがほぼ等しい力を前記基板ベース付勢手段か
    ら前記基板ベースに与えるようにした事を特徴とする投
    影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記マスクベースを前記基板ベース上に
    載置し、前記固定部材に前記マスクベースに対して付勢
    力を与えるマスクベース付勢手段を設け、前記マスクを
    前記照明領域に対して相対走査する際に前記マスクベー
    スに与えられる力と逆方向で大きさがほぼ等しい力を前
    記マスクベース付勢手段から前記マスクベースに与える
    ようにした事を特徴とする請求項1記載の投影露光装
    置。
  3. 【請求項3】 前記基板ベース付勢手段及び前記マスク
    ベース付勢手段は、それぞれ非接触で前記基板ベース及
    び前記マスクベースに付勢力を与える事を特徴とする請
    求項2記載の投影露光装置。
  4. 【請求項4】 前記基板ベース付勢手段及び前記マスク
    ベース付勢手段は、それぞれリニアモーターである事を
    特徴とする請求項3記載の投影露光装置。
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