JPH11142556A - ステージ制御方法、ステージ装置、及び該装置を備えた露光装置 - Google Patents

ステージ制御方法、ステージ装置、及び該装置を備えた露光装置

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JPH11142556A
JPH11142556A JP9311742A JP31174297A JPH11142556A JP H11142556 A JPH11142556 A JP H11142556A JP 9311742 A JP9311742 A JP 9311742A JP 31174297 A JP31174297 A JP 31174297A JP H11142556 A JPH11142556 A JP H11142556A
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JP
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carrier
stage
moving
substrate
dimensional plane
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JP9311742A
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Inventor
Hideaki Hara
英明 原
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置決め対象物が載置されるテーブルを2次
元平面上で2方向に移動する場合に、どの方向に対して
も移動速度を高くできるステージ制御方法を提供する。 【解決手段】 定盤3上に静圧空気軸受を介して、XY
移動台14、可動子17A,17B,32、Zレベリン
グステージ20、及び試料台22等からなる可動テーブ
ル45が載置されている。固定子キャリア8A,8B、
及び固定子16A,16B,33からなるキャリアに対
して可動テーブル45を、Y軸モータ18A,18Bを
介してY方向に相対的に駆動し、X軸モータ31を介し
てX方向に相対的に駆動する。X方向のストロークを広
げるために、固定キャリア駆動モータ10A,10Bを
介してそのキャリア及び可動テーブル45を一体として
X方向に駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば加工対象物
を精密位置決めするためのステージ制御方法、及びステ
ージ装置に関し、例えば半導体素子、液晶表示素子、若
しくは薄膜磁気ヘッド等を製造するためのリソグラフィ
工程でマスクパターンをウエハ等の基板上に転写するた
めに使用される露光装置、又は精密工作機械や精密測定
器等に使用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体素子等を製造する際に、マ
スクとしてのレチクルのパターンを感光基板としてのレ
ジストが塗布されたウエハ(又はガラスプレート等)上
に転写するために、従来は主に一括露光型の投影露光装
置(ステッパー)が使用されていた。斯かる一括露光型
の露光装置には、ウエハの各ショット領域を所定の露光
位置に移動させる装置として、直交する2方向にステッ
ピング可能なウエハステージが用いられている。露光装
置においては、位置決め精度の向上と共にスループット
(生産性)の向上も求められているため、ウエハステー
ジ中のウエハを載置して移動するテーブル部をできるだ
け軽量化し、かつ案内面との摩擦を低減して、そのテー
ブル部を高精度、かつ高速に移動できるようにすること
が求められている。
【0003】このようなウエハステージに使用できるス
テージ装置としては、例えば特開平3−142136号
公報において、所定の基部上に空気軸受を介してウエハ
等が載置されるテーブルを摺動自在に載置し、このテー
ブルに対してローレンツ力で連結されたキャリッジを介
して、このテーブルを二次元的に移動するステージ装置
が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来のステ
ージ装置においては、テーブルは水平面上で実質的に非
接触に保持されているため、案内面との摩擦は小さくな
り、そのテーブルがそのキャリッジに対して大きく相対
移動できる方向に対しては、そのテーブルを高精度に且
つ高速に移動できる。ところが、従来のステージ装置
は、そのテーブルがそのキャリッジに対して拘束されて
いる方向(微小な動きはできる)に対しては、常にその
テーブルとキャリッジとを一体として移動する必要があ
るため、駆動速度をあまり大きくできないという不都合
があった。そのため、そのステージ装置を一括露光型の
露光装置のウエハステージに使用した場合には、直交す
る2方向の内の一方へのステッピング速度が遅くなっ
て、露光工程のスループットをあまり高められないこと
になる。
【0005】また、最近は露光装置として、レチクルと
ウエハとを投影光学系に対して同期走査して露光を行う
ステップ・アンド・スキャン方式のような走査露光型の
投影露光装置(走査型露光装置)も注目されている。こ
のような走査型露光装置では、直交する2方向にそれぞ
れステッピングを行い、且つ走査方向に一定速度で連続
移動を行うウエハステージと共に、走査方向に一定速度
で連続移動可能で非走査方向に微少量移動可能なレチク
ルステージが使用されている。ところが、従来のステー
ジ装置は、特に走査型露光装置用に開発されたものでは
ないため、走査型露光装置を用いた露光工程のスループ
ットを高めることが困難であった。
【0006】本発明は斯かる点に鑑み、位置決め対象物
が載置されるテーブルを2次元平面上で2方向に移動す
る場合に、どの方向に対しても移動速度を高くできるス
テージ制御方法、及びこの制御方法を使用できるステー
ジ装置を提供することを第1の目的とする。更に本発明
は、特に走査型露光装置に使用した場合に露光工程のス
ループットを高めることができるステージ制御方法、及
びこの制御方法を使用できるステージ装置を提供するこ
とを第2の目的とする。
【0007】また、本発明は、そのようなステージ装置
を備え、高いスループットが得られる露光装置を提供す
ることを第3の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による第1のステ
ージ制御方法は、位置決め対象物(W)が載置されるテ
ーブル(22又は45)を二次元平面上で移動させるス
テージ制御方法において、そのテーブルを保持して所定
の移動範囲内でこのテーブルを二次元的に移動させるキ
ャリア(8A,8B,16A,16B,33)を備え、
その移動範囲内よりも広い範囲にそのテーブルを移動さ
せる際に、そのキャリアをその二次元平面上の所定の一
次元方向(X方向)に移動させるものである。
【0009】斯かる本発明によれば、テーブル(22)
はそのキャリアによって、例えば直交するX方向、Y方
向にガイドレス方式で駆動される。この際に、そのキャ
リアによってテーブル(22)を所定の方向(例えばY
方向とする)には広いストロークで駆動できるが、単に
それに直交するX方向にも広いストロークで駆動しよう
とすると、Y方向への駆動機構も動かす必要があるため
に負荷が大きくなってしまう。そこで、そのキャリアに
は、X方向には狭いストロークで駆動する機構のみを持
たせておき、そのストローク内ではX方向にも軽い負荷
で高速にテーブル(22)を駆動できるようにしてお
く。
【0010】また、X方向において広いストロークでテ
ーブル(22)を駆動する際には、テーブル(22)を
そのキャリアと一体として駆動するようにする。このよ
うに一体として駆動する際の負荷は大きくなるが、本発
明を例えば露光装置のウエハステージに適用する際に
は、ステップ・アンド・リピート方式、又はステップ・
アンド・スキャン方式の何れの方式でも、X方向、Y方
向には1つのショット領域の幅程度ずつ移動できればよ
いため、或るショット領域への露光中に、キャリアをX
方向に移動させると共に、そのキャリア内では−X方向
にテーブル(22)を相対移動させておき、ショット間
の移動の際にはそのキャリア内でのみテーブル(22)
をX方向にステップ移動させることで、X方向への移動
の負荷も実質的に軽くなる。
【0011】特に、本発明を走査型露光装置に適用した
場合には、走査露光時のウエハの移動方向(走査方向)
をそのキャリアによって広いストロークが得られる方向
(Y方向)にして、非走査方向を狭いストロークの方向
(X方向)にしておく。そして、走査露光中に、そのキ
ャリアを次第にX方向に移動しておくことで、ショット
間にはそのキャリア内でテーブル(22)を高速移動で
き、スループットが向上する。
【0012】また、本発明によるステージ装置は、位置
決め対象物(W)が載置されるテーブル(22又は4
5)を二次元平面上で移動させるステージ装置におい
て、そのテーブルを電磁力により保持して、このテーブ
ルを所定の移動範囲内で二次元的に移動させるキャリア
(8A,8B,16A,16B,33)と、そのキャリ
アをその二次元平面上の所定の一次元方向(X方向)に
移動させる駆動手段(10A,10B)と、を有するも
のである。斯かるステージ装置によって、本発明のステ
ージ制御方法が使用できる。
【0013】この場合、一例としてそのキャリアはその
二次元平面を規定する所定のベース(3)上に架設さ
れ、テーブル(22)はそのベース上に静圧気体軸受を
介して載置されている。これによって、テーブル(2
2)の摺動抵抗は極めて小さくなり、より高精度、且つ
より高速の移動が可能になる。次に、本発明による第1
の露光装置は、位置決め対象物としての基板(W)が載
置されると共に二次元平面上で移動自在に支持されたテ
ーブル(22)を備え、このテーブルを介してその基板
をその二次元平面上の第1の方向(Y方向)に移動させ
るのに同期して、マスク(R)を対応する方向に移動さ
せることによって、そのマスクのパターンをその基板上
の第1のショット領域(25A)に走査露光した後、テ
ーブル(22)をその二次元平面上のその第1の方向に
交差する第2の方向(X方向)、及びその第1の方向の
少なくとも一方にステップ移動させて、その基板上の第
2のショット領域(25B)への走査露光を開始する露
光装置において、テーブル(22)を電磁力により保持
して、このテーブルをその第1の方向へはその基板上の
露光範囲を覆う範囲内で移動させ、且つその第2の方向
へはその基板上の隣接するショット領域の中心距離以上
の範囲(DX)で移動させるキャリア(8A,8B,1
6A,16B,33)と、このキャリアをテーブル(2
2)と共にその第2の方向にその基板上の露光範囲を覆
う範囲内で移動させる駆動手段(10A,10B)と、
そのキャリア及びその駆動手段の制御手段(52)と、
を有する。
【0014】更に、その露光装置において、その第2の
ショット領域(25B)がその第1のショット領域(2
5A)に対してその第2の方向に隣接する列に位置する
ときに、その制御手段は、その基板上の第1のショット
領域(25A)に対する走査露光時にそのキャリアを介
してその基板をその第1の方向に移動させるのと並行し
て、その駆動手段を介してそのキャリアをその第2の方
向に移動させ、第1のショット領域(25A)への露光
終了後にそのキャリアを介してテーブル(22)を少な
くともその第2の方向にステップ移動させるものであ
る。
【0015】斯かる本発明の露光装置によれば、走査露
光中には、その第2の方向(X方向)でのそのテーブル
(基板)の位置を一定にするために、そのキャリアが全
体としてその駆動手段によってX方向に連続移動させる
のと同期して、そのキャリア内ではそのテーブルは−X
方向に連続移動させる。そして、次のショット領域を走
査開始位置に移動させる際には、その駆動手段を使用す
ることなく、そのキャリア内でのみそのテーブルは相対
移動させる。これによって、そのテーブルはショット間
ではどの方向にも高速移動させる。
【0016】次に、本発明の第2の露光装置は、マスク
のパターンを基板に露光する露光装置において、床面か
ら防振手段(2A〜2C)を介して支持され、その基板
(W)を載置するテーブル(22又は45)を有する本
体部と、そのテーブルを二次元平面で移動させるキャリ
ア(8A,8B,16A,16B,33)と、本体部と
は別体に設けられ、そのキャリアをその二次元平面内の
一次元方向に移動させる駆動手段(10A,10B)
と、を有するものである。斯かる露光装置によれば、本
発明のステージ装置を備えているため、高いスループッ
トが得られる。
【0017】次に、本発明の第2のステージ制御方法
は、位置決め対象物が載置されるテーブル(22又は4
5)を二次元平面上で移動させるステージ制御方法にお
いて、そのテーブルの第1方向の位置及びこの第1方向
と直交する第2方向の位置を計測するとともに、そのテ
ーブルを二次元平面で移動させるキャリア(8A,8
B,16A,16B,33)のその第1方向の位置を計
測することにより、そのテーブルの位置決めを行うもの
である。斯かるステージ制御方法によれば、それら第1
及び第2の方向へそのテーブルを高速に移動できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図面を参照して説明する。本例は、半導体素子製
造用のステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置
のウエハステージに本発明を適用したものである。図1
は、本例の投影露光装置の概略構成を示し、図2はその
投影露光装置のウエハステージ側の構成を示している。
先ず、図1において、床上に4箇所の防振台2A〜2D
(2C,2Dは図面上では現れていない)を介して矩形
の平板状の定盤3が支持されている。防振台2A,2B
等は、それぞれ弾性の大きい空気ばね(又はコイルば
ね)と、振動減衰器としてのオイルダンパとより構成さ
れている。定盤3の表面は極めて平面度の良好な平面で
あり、その表面は投影露光装置の非作動時にはほぼ水平
面に平行に保持されており、以下、定盤3の表面上で図
1の紙面に平行にX軸、図1の紙面に垂直にY軸を取
り、定盤3の表面に垂直な方向にZ軸を取って説明す
る。
【0019】図2に示すように、本例では、定盤3をY
方向に挟むように、X軸に平行に1対の固定子キャリア
用のガイド4A,4Bが配置され、ガイド4Aは固定子
キャリア支持台5A,6Aを介して床上に設置され、他
方のガイド4Bも対称に固定子キャリア支持台6B等を
介して床上に設置されている。また、ガイド4A,4B
上にそれぞれ静圧空気軸受を介してX方向に摺動自在に
固定子キャリア用のスライダ7A,7Bが設置され、ス
ライダ7A,7B上にそれぞれ平板状の固定子キャリア
8A,8Bが固定されている。そして、固定子キャリア
支持台5A,6Aの凸部上に固定されたX方向に長い固
定子12Aと、固定子キャリア8Aに固定された可動子
11Aとから、リニアモータよりなる固定キャリア駆動
モータ10Aが構成されている。固定子12Aは、断面
形状がコの字型のヨークの内側に、1対の永久磁石26
と同じ多数対の磁石を、順次極性を反転させながらX方
向に配列して構成され、可動子11Aは複数相のコイル
を備えている。
【0020】他方の固定子キャリア8B側にも、固定子
キャリア支持台6B等の凸部上に固定された固定子12
Bと、固定子キャリア8Bに固定された可動子11Bと
からなるリニアモータよりなる固定キャリア駆動モータ
10Bが備えられ、固定子キャリア8A,8Bは、固定
キャリア駆動モータ10A,10Bによってガイド4
A,4Bに沿って、定盤3上の全移動範囲(フルストロ
ーク)でX方向に駆動される。固定子キャリア8B上に
は、X軸移動鏡28が固定されている。そしてコラム3
4(図1参照)の一部に取り付けられたX軸のレーザ干
渉計29XからX軸に平行にレーザビームが照射され、
レーザ干渉計29Xによって固定子キャリア8のX座標
が計測されている。
【0021】また、固定子キャリア8A及び8Bを連結
するように、かつ定盤3をY方向に跨ぐように、それぞ
れY軸に平行に固定子16A,16B、及び固定子33
が固定(架設)されている。固定子33は、X方向にお
いて固定子16A,16Bの中間位置に固定されてい
る。固定子16A,16Bは、それぞれ断面形状がコの
字型のヨークの内側に、1対の永久磁石27と同じ多数
対の磁石を、順次極性を反転させながらY方向に配列し
て構成され、かつ固定子16A,16Bは、開口部が対
向するように対称に配置されている。固定子33の詳細
な構成は後述する。また、固定子33の底面側で定盤3
の上面に静圧空気軸受を介して平板状のXY移動台14
が載置され、XY移動台14上に固定子33をX方向に
挟むように支持板15A,15Bが植設され、支持板1
5A,15Bの上面にZレベリングステージ20が固定
され、Zレベリングステージ20上にテーブルとしての
矩形の平板状の試料台22が固定され、試料台22上に
ウエハホルダ23を介してウエハWが真空吸着によって
保持されている。支持板15A,15BのX方向の間隔
は固定子33のX方向の幅よりも幅DX以上広く設定さ
れ、XY移動台14及び試料台22(ひいてはウエハ
W)は、Y方向には定盤3上のフルストロークを、X方
向には固定子33及び固定子キャリア8A,8Bに対し
て相対的に少なくとも幅DXの範囲でガイドレスに移動
できるように構成されている。
【0022】この場合、XY移動台14の底面には静圧
空気軸受を構成する空気噴出部が設けられていると共
に、これらの空気噴出部の近傍には磁石あるいは真空ポ
ケット等の予圧機構が組み込まれており、XY移動台1
4は所定のギャップを開けて非接触に定盤3の上面を極
めて低い摩擦力で移動する。また、試料台22は、Zレ
ベリングステージ20によってZ方向の位置(フォーカ
ス位置)、並びにX軸及びY軸の周りの傾斜角の補正が
可能であり、試料台22上の−X方向の端部、及び+Y
方向の端部にそれぞれX軸の移動鏡19X、及びY軸の
移動鏡19Yが固定されている。そして、定盤3上のコ
ラム34(図1参照)の一部に取り付けられた2軸のX
軸のレーザ干渉計21XA及び21XBから移動鏡19
XにX軸に平行にレーザビームが照射され、レーザ干渉
計21XA及び21XBによって移動鏡19X(試料台
22)のX座標XW1,XW2が計測されている。例え
ば一方のX座標XW1が試料台22のX座標となり、2
つのX座標XW1,XW2の差分から試料台22の回転
角が算出される。更に、定盤3上のコラム34(図1参
照)の別の位置に取り付けられたY軸のレーザ干渉計2
1Yからのレーザビームが、Y軸に平行に試料台22上
の移動鏡19Yに照射され、レーザ干渉計21Yによっ
て移動鏡19Y(試料台22)のY座標YWが計測され
ている。
【0023】図1に戻り、支持板15A,15Bの外側
に固定された可動子17A,17Bと、対応する固定子
16A,16Bとからリニアモータよりなる1対のY軸
モータ18A,18Bが構成されている。可動子17
A,17Bはそれぞれ複数相のコイルを備えており、Y
軸モータ18A,18Bによって試料台22等は固定子
16A,16Bに沿って非接触にY方向に駆動されると
共に、所定範囲内で回転される。また、−X方向の支持
板15Bの内側に固定された可動子32と、対応する固
定子33とからX軸モータ31が構成され、X軸モータ
31によって発生するローレンツ力よりなるX方向への
推力FXによって、試料台22等は固定子33(固定子
キャリア8A,8B)に対して相対的にX方向に所定の
範囲内で駆動される。更に、定盤3の上面に試料台22
等を囲むように直方体の枠状のコラム34が植設されて
いる。
【0024】ここで、X軸モータ31の構成につき図5
を参照して説明する。図5(a)は、図1の可動子32
及び固定子33よりなるX軸モータ31を示す一部を切
り欠いた平面図、図5(b)は図5(a)の側面図であ
り、図5(b)に示すように、固定子33は、コの字型
に固定された3個のヨーク40,38A,38Bの一方
の内面にX方向に極性が反転するように永久磁石39
A,39Bを固定し、他方の内面に永久磁石39A,3
9Bに対向するように引き合う極性で永久磁石39C,
39Dを固定して形成されている。従って、一方の1対
の永久磁石39A,39Cの間に生じる磁束の方向は、
他方の1対の永久磁石39B,39Dの間に生じる磁束
の方向と逆になっており、これら2対の永久磁石の間に
可動子32が非接触に挿入されている。
【0025】図5(a)に示すように、可動子32の内
部には、コイル32aが矩形状に複数回巻回されてい
る。この場合、コイル32aに流れる電流IXは、1対
の永久磁石39A,39Cの間と、別の1対の永久磁石
39B,39Dの間とで+Y方向、又は−Y方向に互い
に逆になっており、仮に永久磁石39A,39Cの間で
可動子32にX方向にローレンツ力よりなる推力DX/
2が作用すると、永久磁石39B,39Dの間でも可動
子32にX方向にローレンツ力よりなる推力DX/2が
作用する。そのローレンツ力は電流IXに比例するた
め、電流IXの制御によって合計でDXの推力の方向、
及び大きさを任意に制御できる。
【0026】この際に、可動子32のX方向の位置が或
る範囲で変化しても、可動子32のコイル32aが固定
子33の対応する永久磁石の間に収まっている限り、可
動子32に流れる電流IXと発生するローレンツ力との
比例係数(推力定数)はほぼ一定であるため、可動子3
2には常にX方向に所望の推力FXを付与できる。従っ
て、可動子32及び固定子33よりなるX軸モータ31
によって、所定範囲内で図1の試料台22等をX方向に
駆動できる。
【0027】なお、図5のX軸モータ31は、図6に示
すように、永久磁石とコイルとを逆にしてもよい。即
ち、図6(a)はX軸モータ31の別の構成例を示す平
面図、図6(b)はその側面図であり、図6(b)に示
すように、この変形例の可動子32Aは、コの字型に固
定された3個のヨーク40A,41A,41Bの一方の
内面にX方向に極性が反転するように永久磁石42A,
42Bを固定し、他方の内面に永久磁石42A,42B
に対向するように引き合う極性で永久磁石42C,42
Dを固定して構成されている。そして、これら2対の永
久磁石の間に、可動子32Aの全移動範囲を覆うように
Y方向に長い固定子33Aが非接触で挿入されている。
【0028】図6(a)に示すように、固定子33Aの
内部には、コイル33Aaが矩形状に複数回巻回されて
いる。従って、この変形例でも、そのコイル33Aaに
通電すると、永久磁石42A,42Cの間で固定子33
Aに発生するローレンツ力と、永久磁石42B,42D
の間で固定子33Aに発生するローレンツ力とは同じ方
向になり、それらの合計のローレンツ力の反力が可動子
32Aに推力として作用する。
【0029】次に、本例のウエハステージの構成、及び
動作につき詳細に説明する。先ず、図3は、図2のウエ
ハステージにおいて、Zレベリングステージ20を取り
付ける際の状態を示し、この図3において、Zレベリン
グステージ20は、XY移動台14上に固定された支持
板15A,15Bの上面のねじ孔に不図示のボルトによ
って固定される。そして、XY移動台14、支持板15
A,15B、可動子17A,17B,32、Zレベリン
グステージ20、試料台22、ウエハホルダ23、及び
移動鏡19X,19Yが一体として可動テーブル45を
構成している。更に、固定子16A,16B,33、及
び固定子キャリア8A,8Bが本発明のキャリアに対応
している。
【0030】図4は、そのキャリア、及び可動テーブル
45(代表的にZレベリングステージ20を点線で示し
ている)の関係を示す平面図であり、この図4に示すよ
うに、可動テーブル45は、そのキャリア(固定子キャ
リア8A,8B、及び固定子16A,16B,33)に
対してY軸モータ18A,18Bを介してY方向に非接
触でフルストロークで駆動されると共に、X軸モータ3
1を介してX方向に所定の幅DXの範囲内で非接触に駆
動される。その幅DXの範囲は、Zレベリングステージ
20の中心20aのX方向への移動範囲として表されて
いる。その幅DXは、一例として露光対象のウエハ上の
ショット領域のX方向の配列ピッチの最大値の1倍〜2
倍程度(本例では1.5倍程度)に設定されている。そ
のX方向への配列ピッチの最大値が30mmであるとす
ると、幅DXは30〜60mm程度(本例では45mm
程度)に設定される。
【0031】上述のように、本例の可動テーブル45は
そのキャリアに対して電磁力のみによって拘束されてい
る。また、実際には、可動テーブル45がX方向にその
幅DXを僅かに超える範囲で移動しても、可動子17
A,17B,32はそれぞれ固定子16A,16B,3
3に接触しないように余裕が持たせてあるため、可動テ
ーブル45を回転させることが可能である。即ち、一方
のY軸モータ18Aによって可動テーブル45に対して
+Y方向への推力FYを付与し、他方のY軸モータ18
Bによって可動テーブル45に対して−Y方向への推力
FYを付与することで、可動テーブル45(ひいてはウ
エハW)をZ軸に平行な軸の周り(θ方向)に所望の角
度だけ回転できる。
【0032】図3に戻り、更に本例では、そのキャリア
(固定子キャリア8A,8B、及び固定子16A,16
B,33)は、可動テーブル45と一体的に、固定キャ
リア駆動モータ10A,10BによってX方向にフルス
トロークで駆動される。図7は、定盤3上に可動テーブ
ル45のみを分解して載置した状態を示し、この図7に
おいて、XY移動台14の底面の多数の空気噴出孔には
可撓性のある配管43を介して外部のエアーポンプ44
より所定の圧力が供給されており、可動テーブル45は
定盤3上を非接触で移動する。
【0033】図8は、本例のキャリア(固定子キャリア
8A,8B、及び固定子16A,16B,33)の支持
及び駆動機構を示し、この図8において、これらの支
持、及び駆動機構は、図7の定盤3には接触しないよう
に配置されている。従って、定盤3は、可動テーブル4
5の負荷のみを支えればよいため、防振効果を高めるこ
とができる。
【0034】次に、図1に戻り、ウエハWの上方に順
次、投影光学系PL、及びレチクルRが配置され、投影
光学系PLは、定盤3上に固定されたコラム34の最下
段の支持板34aに固定され、レチクルRは、そのコラ
ム34の中段の支持板34b上に固定されたレチクルベ
ース35上に移動自在に載置されたレチクルステージ3
6上に保持されている。投影光学系PLの光軸AXはZ
軸に平行である。また、コラム34の上板34c上に、
例えばその投影露光装置が収納されたチャンバの外部に
設置された露光光源からの露光光の照度分布を均一化す
るフライアイレンズ、可変視野絞り(レチクルブライン
ド)、及びコンデンサレンズ等からなる照明光学系37
が固定され、露光時には照明光学系37からの露光光が
レチクルRのパターン領域を、X方向に細長い矩形の照
明領域で照明する。露光光ILとしては、水銀ランプの
i線等の輝線の他に、KrF(波長248nm)、若し
くはArF(波長193nm)等のエキシマレーザ光、
更には軟X線等が使用できる。そして、その照明領域内
のパターンの像が、投影光学系PLを介して投影倍率β
(βは例えば1/4倍、1/5倍等)で、ウエハW上の
矩形の露光領域24(図2参照)に転写される。ウエハ
Wの表面にはフォトレジストが塗布され、ウエハWの表
面はZレベリングステージ20によって投影光学系PL
の像面に合致するように保持されている。
【0035】また、レチクルステージ36の2次元的な
位置を計測するレーザ干渉計(不図示)も設けられ、こ
のレーザ干渉計の計測値、及び装置全体の動作を統轄制
御する主制御系51からの指令に応じてステージ制御系
52が、リニアモータ方式でレチクルステージ36の動
作を制御する。同様に、図2のレーザ干渉計21XA,
21XB,21Yの計測値も図1のステージ制御系52
に供給され、その計測値、及び主制御系51からの指令
に応じてステージ制御系52は、ウエハステージ側の2
軸の固定キャリア駆動モータ10A,10B、2軸のY
軸モータ18A,18B、及びX軸モータ31の動作を
制御する。
【0036】次に、本例のステージ制御系52の構成に
つき説明する。図9は、図1に示すステージ制御系52
の詳細な構成を示し、この図9において、ステージ制御
系52は、それぞれコンピュータよりなるウエハステー
ジ駆動系53、及びレチクルステージ駆動系54と、各
種のドライバとを備えている。そして、固定子キャリア
側のレーザ干渉計29Xの計測値、及びウエハステージ
側の3軸のレーザ干渉計21XA,21XB,21Yの
計測値がウエハステージ駆動系53に供給され、ウエハ
ステージ駆動系53には更に主制御系51から試料台2
2(ウエハW)の目標位置や移動速度等の指令値が供給
されている。固定子キャリア側のレーザ干渉計29Xの
計測値を入れることで、固定子キャリア8とテーブル4
5との相対位置関係を認識することができる。そのため
テーブル45はキャリア8のX方向の移動速度にかかわ
らず相対移動可能な範囲内で任意の位置に静止・移動す
ることができる。
【0037】これらの情報に応じてウエハステージ駆動
系53は、図2の固定キャリア駆動モータ10A,10
B、Y軸モータ18A,18B、及び図1のX軸モータ
31で発生する推力を設定し、これらの推力の情報をド
ライバ55A,55B,56A,56B及び57に供給
する。また、ウエハステージ駆動系53は、同期情報を
レチクルステージ駆動系54に供給し、レチクルステー
ジ駆動系54はウエハステージに同期してレチクルステ
ージ36を駆動する。
【0038】ウエハステージ側のドライバ55A,55
B及び56A,56Bは、設定された推力を発生するよ
うに対応する可動子11A,11Bのコイル、及び固定
子17A,17Bのコイルへの駆動電流を供給する。同
様に、ドライバ57は対応するX軸モータ31の可動子
32のコイル32aに対して駆動電流を供給する。次
に、本例のZレベリングステージ20の構成例につき図
10、及び図11を参照して説明する。
【0039】図10は、そのZレベリングステージ20
を示す平面図、図11は、図10のAA線に沿う断面図
であり、先ず図10に示すように、ウエハWが載置され
る試料台22は、セラミックス又はカーボンファイバ等
から形成されている。試料台22は、Zレベリングステ
ージ20を構成する円板状の支持体100上に3箇所の
板ばね120a〜120cを介して、後述のように所定
範囲内でZ方向への移動、及び傾斜ができるように支持
されている。板ばね120a〜120cの周辺の構成は
互いに同一であり、対応する部材を示す番号にはそれぞ
れ添字a〜cを付してある。
【0040】図11において、Zレベリングステージ2
0を構成する支持体100は、高剛性化且つ軽量化を図
るためセラミックス、又はカーボンファイバより形成さ
れている。支持体100の中央部の凹部100bには、
電磁駆動装置である3個の同一構成の2極単相リニアモ
ータユニット(以下、「LDM」という)156a〜1
56cが凹部100bの中心の周りに120°間隔で設
置されている。これらのLDM156a〜156cはそ
れぞれ図1の板ばね120a〜120cの底面に配置さ
れている。
【0041】LDM156aは、単相コイル159を備
えて凹部100b上に設置された固定子151と、これ
を挟むように配置されると共に内面に永久磁石が設置さ
れたヨークとしての可動子158とから構成されてい
る。即ち、可動子158の一方の内面に、Z方向に極性
が反転するように永久磁石155a,157aが固定さ
れ、他方の内面に永久磁石155a,157aに対向す
るように引き合う極性で永久磁石155b,157bが
固定されている。永久磁石としては、コバルト系、ニッ
ケル系、又はネオジウム鉄ボロン系等が使用できる。こ
の結果、一方の1対の永久磁石155a,155bの間
に生じる磁束の方向は、他方の1対の永久磁石157
a,157bの間に生じる磁束の方向と逆になってお
り、これら2対の永久磁石の間に単相コイル159が非
接触に挿入されている。
【0042】この場合、単相コイル159に流れる電流
は、1対の永久磁石155a,155bの間の部分15
9bと、別の1対の永久磁石157a,157bの間の
部分159aとで互いに逆になっており、仮に永久磁石
155a,155bの間で可動子158に+Z方向にロ
ーレンツ力よりなる推力が作用すると、永久磁石157
a,157bの間でも可動子158に+Z方向にローレ
ンツ力よりなる推力が作用する。そのローレンツ力は単
相コイル159に流れる電流の値に比例するため、その
電流の制御によって可動子158に作用するZ方向の推
力を制御できる。他のLDM156c等も同じように対
応する可動子に対するZ方向の推力を制御できる。
【0043】そして、LDM156a〜156cの可動
子158の上面と、それぞれ試料台22の底部に設けら
れたフランジ部131a〜131cとの間に板ばね12
0a〜120cの一端が挟み込まれ、板ばね120a〜
120cの他端がそれぞれ支持体100の凹部100b
の上に設けられた段差部100aにねじ止めされてい
る。板ばね120a〜120cは、ステンレス等の水平
方向(XY平面方向)に薄く長い金属板より形成されて
おり、板ばね120a〜120cは、水平方向(X方
向、Y方向、Z軸回りの回転方向に剛性が高く、水平方
向以外の方向(Z方向、X軸回りの回転方向、及びY軸
回りの回転方向に剛性が小さくなっている。板ばね12
0a〜120cによって、支持体100に対して試料台
22はZ方向に可撓性が有ると共に、X軸、及びY軸周
りの傾斜が所定範囲で可能であるように保持されてい
る。更に、凹部100b上でLDM156a〜156c
の近傍にそれぞれ静電容量センサ等からなる高さ検出器
152a〜152cが設置されている。高さ検出器15
2a〜152cは、支持体100に対する試料台22の
Z方向への変位を計測する。
【0044】また、フランジ部131a〜131cと対
向するようにそれぞれ、支持体100の上面に矩形の板
状の取り付け部材153a〜153cがねじ止めされて
いる。更に図10に示すように、取り付け部材153a
〜153cの間を覆うように、支持体100上に扇状の
カバー154a〜154cがねじ止めされている。図1
1に戻り、フランジ部131aの上面にヨーク118を
介して、Z方向に磁束を発生すると共に互いに極性が反
転する1対の永久磁石115,117(コバルト系、ニ
ッケル系、又はネオジウム鉄ボロン系等)が取り付けら
れ、取り付け部材153aの底面にヨーク116を介し
て、永久磁石115,117と対向するように、かつ永
久磁石115,117と引き合う極性でそれぞれ永久磁
石114,116が取り付けられている。ヨーク11
6,118、永久磁石114,116、及び永久磁石1
15,117より吸引ユニット109aが構成され、フ
ランジ部131aと取り付け部材153aとの間には、
吸引ユニット109aの他に、図10に示すように、吸
引ユニット109aと同一構成の吸引ユニット110a
〜112aが介装され、これらの吸引ユニット109a
〜112aによって試料台22のフランジ部131a
は、取り付け部材153a側(+Z方向)に引き上げら
れている。
【0045】同様に、試料台22の他のフランジ部13
1b,131cもそれぞれ吸引ユニット109b〜11
2b、及び吸引ユニット109c〜112cによって対
応する取り付け部材153b,153c側(+Z方向)
に引き上げられている。従って、本例では、板ばね12
0a〜120c、及びLDM156a〜156cにはZ
方向の負荷は殆どかかっておらず、LDM156a〜1
56cからは板ばね120a〜120c、更には試料台
22に対して浮上力を調整するような+Z方向、又は−
Z方向への推力を付与するのみで、試料台22のフォー
カス位置、及び傾斜角を制御できるようになっている。
また、不図示であるが、図11において、ウエハWの表
面の複数の計測点でのフォーカス位置を検出する斜入射
方式のオートフォーカスセンサが設けられており、この
検出結果、及び高さ検出器152a〜152cの計測結
果に基づいてLDM156a〜156cの推力を制御す
ることによって、ウエハWの表面は図1の投影光学系P
Lの像面に合致するように保持される。
【0046】次に、本例の投影露光装置の露光動作につ
き説明する。先ず、走査露光時には、図2において、ウ
エハW上の一つのショット領域への露光が終了すると、
図1のX軸モータ31、及びY軸モータ18A,18B
の少なくとも一方をステッピング駆動して次のショット
領域を走査開始位置に移動する。この際に、ステッピン
グ方向がX方向であれば、固定キャリア駆動モータ10
A,10Bも連続的に駆動される。その後、Y軸モータ
18A,18Bを定速駆動すると共に、図1のレチクル
ステージ36を同期して駆動することによって、レチク
ルRとウエハWとが投影光学系PLに対してY方向に投
影倍率を速度比として同期走査される。これによって、
ウエハW上の一つのショット領域25が矩形の露光領域
24に対してY方向に走査されて、ショット領域25に
レチクルRのパターン像が転写される。このステッピン
グ、及び走査露光動作がステップ・アンド・スキャン方
式で繰り返されて、ウエハWの各ショット領域への露光
が行われる。
【0047】さて、このような露光動作中で、次に露光
するショット領域がX方向(非走査方向)に隣接する列
(又は行)のショット領域である場合には、次のショッ
ト間のステッピング動作が実質的にX軸モータ31だけ
で行われるように、走査露光中に図3の可動テーブル4
5、及びキャリア(固定子16A,16B,33、固定
子キャリア8A,8B)を一体的に固定キャリア駆動モ
ータ10A,10Bを介してX方向に移動する。但し、
この際に可動テーブル45(ウエハW)のX方向の位置
がずれないように、そのキャリアに対して相対的にX軸
モータ31を介して可動テーブル45を逆方向に移動す
る。以下では、この際の動作につき図12を参照して詳
細に説明する。
【0048】図12は、ウエハW上のX方向に配列され
たショット領域25A〜25Cに順次走査露光を行う場
合の動作説明図であり、実際には静止している露光領域
24に対してウエハWが±Y方向に走査されるが、この
図12(a)〜(g)においては説明の便宜上、露光領
域24がウエハW上を移動するように表している。ま
た、図12(a)〜(g)のX方向の位置A、及び位置
Bは、それぞれ図3のキャリア(固定子16A,16
B,33、固定子キャリア8A,8B)のX方向の位
置、及び可動テーブル45(ひいてはウエハW)のX方
向の位置を示している。また、当然ながら、露光領域2
4には、ショット領域25A〜25C内にある期間では
露光光が照射されるが、それ以外の期間には露光光は照
射されていない。
【0049】先ず、図12(a)〜(c)に示すよう
に、Y軸モータ18A,18Bを駆動して、露光領域2
4に対して可動テーブル45(以下、「ウエハWを移動
する」と表現する)を+Y方向に移動することによっ
て、ウエハW上の+X方向のショット領域25Aへの走
査露光が行われる。この際に、図3の固定キャリア駆動
モータ10A,10Bの駆動によって、位置Aで示すよ
うにキャリア(固定子16A,16B,33、固定子キ
ャリア8A,8B)は一定の速さVXCで+X方向に移
動し、X軸モータ31を駆動することによって、そのキ
ャリアに対してウエハWは−X方向に同じ速さVXCで
移動する。この結果、固定されている位置Bで示すよう
に、ショット領域25Aへの走査露光中にウエハWのX
方向の位置は固定されている。更に、そのキャリアに対
してウエハWは、幅DXの移動可能ストローク(図4参
照)中の−X方向の端部に移動する。
【0050】その後、ウエハW上の次のショット領域2
5Bを走査開始位置に移動するために、図12(c)及
び(d)の位置Bに示すように、X軸モータ31を駆動
してウエハWを+X方向に最高速度でステップ移動す
る。本例ではこの際に、図3の固定キャリア駆動モータ
10A,10Bも連続的に駆動されており、位置Aで示
すように、そのキャリアも僅かに+X方向に移動してい
る。
【0051】次に、図12(d)の状態では、そのキャ
リアに対してウエハWは、移動可能ストローク(図4参
照)中の+X方向の端部に移動しており、次の+X方向
へのステッピング時の移動量を確保することができな
い。そこで、図12(d)〜(f)に示すように、Y軸
モータ18A,18Bを駆動して、露光領域24に対し
てウエハWを−Y方向に移動することによって、ウエハ
W上の中央のショット領域25Bへの走査露光を行う際
にも、図3の固定キャリア駆動モータ10A,10Bの
駆動によって、位置Aで示すようにキャリア(固定子1
6A,16B,33、固定子キャリア8A,8B)を一
定の速さVXCで+X方向に移動し、X軸モータ31を
駆動することによって、そのキャリアに対してウエハW
を−X方向に同じ速さVXCで移動する。この結果、シ
ョット領域25Bへの走査露光中にウエハWのX方向の
位置は固定されているが、そのキャリアに対するウエハ
Wの位置は、移動可能ストローク中の−X方向の端部に
移動する。
【0052】その後、ウエハW上の次のショット領域2
5Cを走査開始位置に移動するために、図12(f)及
び(g)の位置Bに示すように、X軸モータ31を駆動
してウエハWを+X方向に最高速度でステップ移動す
る。この際に、図3の固定キャリア駆動モータ10A,
10Bも連続的に駆動されており、位置Aで示すよう
に、そのキャリアも僅かに+X方向に移動している。以
下、ウエハW上でX方向に隣接する列のショット領域に
順次露光を行う場合には、そのキャリアは固定キャリア
駆動モータ10A,10Bを介して一定速度でX方向に
連続駆動され、可動テーブル45(ウエハW)はそのキ
ャリアに対してX軸モータ31によって相対的にX方向
に振り子のように駆動される。
【0053】このように本例では、X軸モータ31を介
してウエハWをX方向(非走査方向)にステップ移動す
る際の負荷は、可動テーブル45のみと極めて軽量であ
るため、ステップ移動は極めて短時間に、かつ高精度に
行うことができる。また、可動テーブル45は、静圧空
気軸受を介して定盤3上に配置されているため、移動す
る際の抵抗は殆ど可動テーブル45の慣性力のみであ
り、駆動する際の負荷は極めて小さくなっている。その
結果、本例の投影露光装置では、高精度に位置決めすべ
き部分はX方向、Y方向共に可動テーブル45のみであ
るため、従来のように所定の方向への負荷が例えば2倍
程度に大きくなってその方向への移動速度が遅くなるこ
とがない。
【0054】言い換えると、そのようにX方向にステッ
プ移動する際の負荷は、そのキャリアに対してY軸モー
タ18A,18Bを介して可動テーブル45をY方向に
駆動する際の負荷と同じであり、可動テーブル45(ウ
エハW)をY方向にステップ移動する際の移動時間も極
めて短時間になる。即ち、本例ではX方向、及びY方向
へ可動テーブル45(ウエハW)をステッピングする際
の負荷は同程度に軽くなっており、ステップ時間を短縮
できるため、露光工程のスループットを向上できる利点
がある。
【0055】更に、本例では、X軸モータ31によるウ
エハWのX方向へのステップ移動の際に、固定キャリア
駆動モータ10A,10Bによってそのキャリアも全体
としてX方向に移動しているため、X軸モータ31によ
る駆動量は少なくなり、ステップ移動に要する時間は更
に短縮され、スループットは更に向上している。また、
図1において、X軸モータ31の駆動時に固定子33に
発生する反力は、図2の固定キャリア駆動モータ10
A,10Bを介して床面に伝えられ、Y軸モータ18
A,18Bの駆動時に固定子16A,16Bに発生する
反力は、固定子キャリア用のスライダ7A,7Bの静圧
空気軸受を介して床面に伝えられる。従って、駆動反力
が投影光学系PLやレーザ干渉計21XA,21XB等
と直接連結されている定盤3に伝わらないため、可動テ
ーブル45の加減速時に定盤3が振動することがなく、
位置決め精度が向上する。
【0056】また、従来のウエハステージでは、1ショ
ット露光する毎に、ショット間で可動部の全体が急激に
加減速するために、駆動モータの発熱量が大きいが、本
例のウエハステージでは、ショット間でステップ移動す
るのは軽量な可動テーブル45のみであり、固定子キャ
リア8A,8B及び固定子16A,16B,33よりな
るキャリアは常時一定速度で移動するのみでよいため、
駆動モータの発熱量を低く抑えられる。
【0057】なお、上記の実施の形態では、固定子キャ
リア8A,8Bに対して可動テーブル45(試料台2
2、又はウエハW)をX方向に駆動するX軸モータ31
は1軸であるため、このX軸モータ31の固定子33
は、X方向では可動テーブル45のほぼ重心位置の近傍
を通ることが望ましい。これに対して、X軸モータ31
と同様の駆動装置をY軸に平行に2個以上配置してもよ
い。例えばX軸の駆動装置を2軸配置する場合、Y軸モ
ータ18A,18Bは何れか1軸のみを配置する構成を
取ることが可能である。
【0058】また、上記の実施の形態は本発明をステッ
プ・アンド・スキャン方式の投影露光装置のウエハステ
ージに適用したものであるが、本発明はステッパーのよ
うな一括露光型(ステップ・アンド・リピート方式)の
露光装置のウエハステージにも適用できると共に、レチ
クルステージ等にも適用できる。このように本発明は上
述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々の構成を取り得る。
【0059】
【発明の効果】本発明の第1、又は第2のステージ制御
方法によれば、例えば所定の範囲内でテーブルを移動す
る際には、キャリアに対して相対的にそのテーブルのみ
を駆動すればよいため、駆動する質量は少なくできる。
従って、位置決め対象物が載置されるテーブルを2次元
平面上で2方向に移動する場合に、どの方向に対しても
移動速度を高くできる利点がある。
【0060】また、本発明を走査型露光装置に使用した
場合には、そのキャリアを全体として駆動する方向を非
走査方向にして、走査露光中に連続的にそのキャリアを
非走査方向に駆動しておくことによって、ショット間で
非走査方向へそのテーブルを駆動する際にはそのテーブ
ルのみを駆動すればよいことになる。従って、ステッピ
ング時間が短縮されて、露光工程のスループットを高め
ることができる利点がある。
【0061】また、本発明のステージ装置によれば、そ
のステージ制御方法を使用できる利点がある。この場
合、そのキャリアは二次元平面を規定する所定のベース
上に架設され、そのテーブルはそのベース上に静圧気体
軸受を介して載置されているときには、そのテーブルが
移動する際の抵抗が極めて小さくなるため、そのテーブ
ルをどの方向にも更に高速に駆動できる利点がある。
【0062】また、本発明の第1、又は第2の露光装置
によれば、ショット間のステッピング時間を短縮できる
ため、高いスループットが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例で使用される投影露
光装置を示す概略構成図である。
【図2】図1の投影露光装置のウエハステージを示す一
部を切り欠いた斜視図である。
【図3】図1の投影露光装置のウエハステージにおい
て、Zレベリングステージ20を装着する際の状態を示
す一部を切り欠いた斜視図である。
【図4】図3の可動テーブル45、及びキャリアを示す
平面図である。
【図5】(a)は図1のX軸モータ31を示す一部を切
り欠いた平面図、(b)は図5(a)の側面図である。
【図6】(a)はそのX軸モータ31の変形例を示す平
面図、(b)は図6(a)の側面図である。
【図7】図1の投影露光装置のウエハステージにおい
て、定盤3上で一体として移動する可動テーブル45を
示す分解斜視図である。
【図8】図1の投影露光装置のウエハステージにおい
て、キャリアの支持機構、及び駆動機構を示す斜視図で
ある。
【図9】その実施の形態の一例におけるステージ制御系
52の構成例を示すブロック図である。
【図10】図1のZレベリングステージ20を示す拡大
平面図である。
【図11】図10のAA線に沿う断面図である。
【図12】その実施の形態の一例の投影露光装置でウエ
ハW上のX方向に配列されたショット領域25A〜25
Cに走査露光する場合の動作説明図である。
【符号の説明】
R レチクル W ウエハ PL 投影光学系 2A〜2C 防振台 3 定盤 4A,4B 固定子キャリア用のガイド 8A,8B 固定子キャリア 5A,6A,6B 固定子キャリア支持台 7A,7B 固定子キャリア用のスライダ 10A,10B 固定キャリア駆動モータ 11A,11B 可動子11A 12A,12B 固定子12A 14 XY移動台 16A,16B 固定子 17A,17B 可動子 18A,18B Y軸モータ 20 Zレベリングステージ 22 試料台 31 X軸モータ 32 可動子 33 固定子 52 ステージ制御系

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置決め対象物が載置されるテーブルを
    二次元平面上で移動させるステージ制御方法において、 所定の移動範囲内で前記テーブルを二次元的に移動させ
    るキャリアを備え、 前記移動範囲内よりも広い範囲に前記テーブルを移動さ
    せる際に、前記キャリアを前記二次元平面上の所定の一
    次元方向に移動させることを特徴とするステージ制御方
    法。
  2. 【請求項2】 位置決め対象物が載置されるテーブルを
    二次元平面上で移動させるステージ装置において、 前記テーブルを電磁力により保持して、該テーブルを所
    定の移動範囲内で二次元的に移動させるキャリアと、 前記キャリアを前記二次元平面上の所定の一次元方向に
    移動させる駆動手段と、を有することを特徴とするステ
    ージ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のステージ装置であって、 前記キャリアは前記二次元平面を規定する所定のベース
    上に架設され、 前記テーブルは前記ベース上に静圧気体軸受を介して載
    置されていることを特徴とするステージ装置。
  4. 【請求項4】 位置決め対象物としての基板が載置され
    ると共に二次元平面上で移動自在に支持されたテーブル
    を備え、該テーブルを介して前記基板を前記二次元平面
    上の第1の方向に移動させるのに同期して、マスクを対
    応する方向に移動させることによって、前記マスクのパ
    ターンを前記基板上の第1のショット領域に走査露光し
    た後、 前記テーブルを前記二次元平面上の前記第1の方向に交
    差する第2の方向、及び前記第1の方向の少なくとも一
    方にステップ移動して、前記基板上の第2のショット領
    域への走査露光を開始する露光装置において、 前記テーブルを電磁力により保持して、該テーブルを前
    記第1の方向へは前記基板上の露光範囲を覆う範囲内で
    移動させ、且つ前記第2の方向へは前記基板上の隣接す
    るショット領域の中心距離以上の範囲で移動させるキャ
    リアと、 該キャリアを前記テーブルと共に前記第2の方向に前記
    基板上の露光範囲を覆う範囲内で移動させる駆動手段
    と、 前記キャリア及び前記駆動手段の制御手段と、を有し、 前記第2のショット領域が前記第1のショット領域に対
    して前記第2の方向に隣接する列に位置するときに、前
    記制御手段は、 前記基板上の前記第1のショット領域に対する走査露光
    時に前記キャリアを介して前記基板を前記第1の方向に
    移動させるのと並行して、前記駆動手段を介して前記キ
    ャリアを前記第2の方向に移動させ、 前記第1のショット領域への露光終了後に前記キャリア
    を介して前記テーブルを少なくとも前記第2の方向にス
    テップ移動させることを特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 マスクのパターンを基板に露光する露光
    装置において、 床面から防振手段を介して支持され、前記基板を載置す
    るテーブルを有する本体部と、 前記テーブルを二次元平面で移動させるキャリアと、 本体部とは別体に設けられ、前記キャリアを前記二次元
    平面内の一次元方向に移動させる駆動手段と、 有することを特徴とする露光装置。
  6. 【請求項6】 位置決め対象物が載置されるテーブルを
    二次元平面上で移動させるステージ制御方法において、 前記テーブルの第1方向の位置及び該第1方向と直交す
    る第2方向の位置を計測するとともに、前記テーブルを
    二次元平面で移動させるキャリアの前記第1方向の位置
    を計測することにより、前記テーブルの位置決めを行う
    ことを特徴とするステージ制御方法。
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