JPH06162851A - 避雷碍子装置 - Google Patents

避雷碍子装置

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JPH06162851A
JPH06162851A JP31064592A JP31064592A JPH06162851A JP H06162851 A JPH06162851 A JP H06162851A JP 31064592 A JP31064592 A JP 31064592A JP 31064592 A JP31064592 A JP 31064592A JP H06162851 A JPH06162851 A JP H06162851A
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JP
Japan
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lightning
discharge electrode
insulator
lightning protection
side discharge
Prior art date
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Pending
Application number
JP31064592A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ohashi
隆 大橋
Shuichiro Motoyama
修一郎 本山
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雷撃時に素子の責務が小さく、限流素子のサ
イズ及びコストを低減できる避雷碍子装置を提供する 【構成】 本避雷碍子装置は鉄塔の支持アーム2に吊下
げられた支持碍子3と、電圧−電流特性が非直線性の限
流素子18を内蔵している避雷碍子17とを備えてい
る。課電側放電電極13は支持碍子3の課電側に止着さ
れている。接地側放電電極24は避雷碍子17の課電側
に接続され、課電側放電電極13と対向して直列ギャッ
プG2を形成する。支持碍子3の課電側放電電極13又
は、避雷碍子17の接地側放電電極24の少なくとも一
方をコイル14,25状にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送電線路に雷サージ電
流が流れた場合、それを速やかに大地に放電し、その後
生じる続流を抑制遮断して地絡事故を防止することがで
きる避雷碍子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、雷による事故を低減するため、支
持碍子の課電側放電電極と、避雷碍子の接地側放電電極
との間に直列ギャップを形成した避雷碍子装置が使用さ
れている。この避雷碍子の接地側と課電側との間に電圧
−電流特性が非直線性の限流素子が複数収容されてい
る。この避雷碍子の場合、酸化亜鉛からなる限流素子は
その特性により、雷撃時の雷サージ電流を大地に放電す
るとともに、その後生じる続流を抑制遮断して地絡事故
を防止する。又、このギャップ式避雷碍子は限流素子が
破壊され、設計以上の雷撃により万が一故障した場合で
も、再投入すれば送電が可能である。
【0003】この避雷碍子へ雷撃があった場合、波頭峻
度が高く波高値の高い雷撃及び多重雷のような波高値の
高い雷撃の場合、素子に与える影響が大きく、避雷碍子
の放圧破壊又は性能低下の恐れがあった。このため、限
流素子と放電電極の間に抵抗を挿入して、限流素子の責
務を低減する避雷碍子が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術においては、抵抗である程度責務を分担できるが、図
5に示す多重雷のような急峻なピーク30aを有する雷
撃電流の場合、抵抗だけでは素子に与える影響を抑制で
きず、放圧破壊又は性能低下の恐れがあった。あるい
は、抵抗を設けたとしても大部分の雷サージ電流を限流
素子で吸収するので、容量の大きい大径の限流素子を用
いなければならず、全体の大型化を招く。又、巻線抵抗
は気象変化の繰り返しにより変質しやすく、モールドす
る必要があり、コストを上昇させるという問題があっ
た。
【0005】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであって、その目的
とするところは、雷撃時に素子の責務が小さく、限流素
子のサイズ及びコストを低減できる避雷碍子装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、鉄塔の支持アームに吊下げられた支持
碍子と、電圧−電流特性が非直線性の限流素子を内蔵
し、前記支持アームに吊下げられた避雷碍子とを有し、
前記支持碍子の課電側に課電側放電電極を止着し、前記
避雷碍子の課電側に接地側放電電極を接続し、その接地
側放電電極と、前記課電側放電電極との間に直列ギャッ
プを形成した避雷碍子装置において、前記支持碍子の課
電側放電電極又は、避雷碍子の接地側放電電極の少なく
とも一方をコイル状にしたことをその要旨としている。
【0007】
【作用】上記構成により、雷撃時に発生した雷サージ電
流は支持碍子の課電側の放電電極から、接地側の放電電
極にコイルを経てフラッシオーバする。さらに雷サージ
電流は接地側の放電電極に流れ、避雷碍子の限流素子、
支持アームを経て鉄塔から大地に放電される。この時、
コイルの自己インダクタンスにより急峻なサージ電流を
吸収して、限流素子への責務を軽減することができる。
【0008】
【実施例】以下に本発明を具体化した一実施例について
図面に従って説明する。図1に示すように、連結金具1
は鉄塔の支持アーム2の先端部に固着され、懸垂碍子連
3はUクレビスリンク4及び上部ホーン取付金具5を介
して線路方向及び同直交方向へ揺動可能に支持されてい
る。懸垂碍子連3は懸垂碍子6が直列に複数個連結され
て構成され、この懸垂碍子連3で支持碍子が構成されて
いる。送電線7を把持する電線クランプ8は前記懸垂碍
子連3下端部の下部ホーン取付金具9に連結リンク10
を介して支持される。懸垂碍子連3の沿面閃絡の損傷を
抑制するためのアークホーン11,12は懸垂碍子連3
の下部及び上部ホーン取付金具9,5に装着され、それ
らの間に保護ギャップG1が形成されている。又、課電
側の放電電極13はアークホーン11とは別にホーン取
付金具9に止着されている。
【0009】課電側の放電電極13は下部ホーン取付金
具9に固定されている。雷サージ吸収用のコイル14は
その放電電極13の先端側に形成されている。取付アダ
プタ15は前記支持アーム2の先端部にボルト16によ
り固定され、同アダプタ15の先端下面には避雷碍子1
7が接地側の電極金具20をもって吊下固定されてい
る。取付アダプタ15は後述の直列ギャップG2が所定
のギャップ長を保つように、上方へ折り曲げて形成され
ている。
【0010】避雷碍子17はFRP等の耐張材料により
円筒状に形成された絶縁筒(図示しない)を備え、その
内部に限流素子18が直列に収容されている。キャップ
状をなす課電側及び接地側の電極金具19,20が前記
絶縁筒の両端部に嵌合され、さらにゴムモールド21が
絶縁筒の外周に一体に形成されている。なお、アークリ
ング22,23はゴムモールド21の沿面閃絡時の損傷
を軽減するため、課電側及び接地側の電極金具19,2
0にそれぞれ装着されている。
【0011】接地側の放電電極24は避雷碍子17の下
端部に位置する課電側の電極金具19に止着され、その
放電電極24にはその全長にわたって、雷サージ吸収用
のコイル25が形成されている。接地側の雷サージ吸収
用コイル25は前記課電側のコイル14と対向して配設
され、直列ギャップG2がそれらの間に形成されてい
る。本実施例のコイル14の巻き数は10ターン、コイ
ル径は20cm程度であり、この状態でのインピーダン
スは約3〜4オームである。
【0012】次に、以上のように構成された実施例につ
いて、作用を説明する。今、図3に示すように、多重雷
の雷撃により雷サージ電流26が送電線7に流れると、
この電流は電線クランプ8、課電側放電電極13の雷サ
ージ吸収用コイル14から直列ギャップG2を経て接地
側放電電極24のコイル25にフラッシオーバーされ
る。さらに電極金具19から限流素子18に流れ、接地
側の電極金具20及び取付アダプタ15を経て支持アー
ム2に流れ、塔体(図示しない)から大地へ放電され
る。
【0013】この時、雷サージ電流の波形は多重雷であ
るため、多数の急峻なピーク26aを有している。この
ピーク26aのように電流が変化していると、コイル1
4,25の内部を通り抜ける磁束も変化し、インダクタ
ンスにより起電力がそのコイル14,25に生じる。図
2に示す等価回路において、コイル14,25に誘導さ
れる電圧VL1,VL2はそれぞれコイル14,25のイン
ダクタンスをLとすると、次式で表される。なお、直列
ギャップG2間をフラッシオーバーされた時は、ギャッ
プG2は短絡された状態になっている。
【0014】
【数1】VL1=VL2=L(dI/dt) この起電力VL1,VL2はピーク26aが急峻な程大き
く、電流の変化にさからう方向を向いており、放電電流
27のピーク27aを抑えるように作用する。従って、
コイルコイル14,25を経た放電電流27は図4に示
すような、ピーク27aのほとんどない平坦な電流に変
えられている。
【0015】以上のように、この実施例の避雷碍子装置
においては、雷撃時にコイル14,25によりピーク2
7aを吸収でき、限流素子18への責務を小さくするこ
とができる。従って、放圧破壊あるいは性能低下が少な
く碍子装置全体の小型化を図ることができる。又、抵抗
とは異なり環境による変質のおそれがない。
【0016】なお、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、例えば、長幹型避雷碍子装置だけ
でなく、懸垂型避雷碍子装置に適応してもよい。さら
に、コイルを課電側放電電極のみに形成したり、接地側
放電電極のみに形成したりする等、この発明の趣旨から
逸脱しない範囲で、任意に変更して具体化することも可
能である。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、アークホーンにコイル
を形成したため、多重雷等の急峻なサージ電流を吸収で
き、限流素子の耐量を抑えサイズ及びコストを低減する
ことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した避雷碍子装置の一実施例を
示す正面図である。
【図2】避雷碍子装置の雷撃時の状態を示す等価回路図
である。
【図3】多重雷の雷撃電流波形を示す特性図である。
【図4】多重雷の放電電流波形を示す特性図である。
【図5】従来例の避雷碍子装置の多重雷の放電電流波形
を示す特性図である。
【符号の説明】
2 支持アーム、3 支持碍子を構成する懸垂碍子連、
13 課電側放電電極、14 課電側コイル、17 避
雷碍子、18 限流素子、24 接地側放電電極、25
接地側コイル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄塔の支持アームに吊下げられた支持碍
    子と、 電圧−電流特性が非直線性の限流素子を内蔵し、前記支
    持アームに吊下げられた避雷碍子とを有し、 前記支持碍子の課電側に課電側放電電極を止着し、 前記避雷碍子の課電側に接地側放電電極を接続し、その
    接地側放電電極と、前記課電側放電電極との間に直列ギ
    ャップを形成した避雷碍子装置において、 前記支持碍子の課電側放電電極又は、避雷碍子の接地側
    放電電極の少なくとも一方をコイル状にしたことを特徴
    とする避雷碍子装置。
JP31064592A 1992-11-19 1992-11-19 避雷碍子装置 Pending JPH06162851A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5798642A (en) * 1995-07-27 1998-08-25 Hitachi, Medical Corporation Magnetic resonance imaging apparatus
JP2009146643A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Chugoku Electric Power Co Inc:The 懸垂碍子装置
KR101100794B1 (ko) * 2010-06-30 2012-01-02 한국전력공사 현수애자련 연결장치
CN107610849A (zh) * 2017-08-16 2018-01-19 芜湖市凯鑫避雷器有限责任公司 一种避雷支柱的硅橡胶绝缘子结构
CN117292884A (zh) * 2023-10-09 2023-12-26 国网山东省电力公司济南供电公司 高压输电线路架空地线节能绝缘保护装置

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