JPH06159563A - 受口付きポリオレフィン管 - Google Patents

受口付きポリオレフィン管

Info

Publication number
JPH06159563A
JPH06159563A JP32006792A JP32006792A JPH06159563A JP H06159563 A JPH06159563 A JP H06159563A JP 32006792 A JP32006792 A JP 32006792A JP 32006792 A JP32006792 A JP 32006792A JP H06159563 A JPH06159563 A JP H06159563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
polyolefin
metal core
polyethylene
reinforcing metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32006792A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kageyama
英樹 影山
Yutaka Yoshino
豊 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP32006792A priority Critical patent/JPH06159563A/ja
Publication of JPH06159563A publication Critical patent/JPH06159563A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joints With Sleeves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受口を構成するポリオレフィンのコールドフ
ローが起こらず、止水性の低下を来さない受口付きポリ
オレフィン管を提供する。 【構成】 内周面にシールゴム5の収納溝2aが形成さ
れた受口2を、ポリエチレン3aと、これに接着性を有
する変性ポリオレフィン6を介して結合され又は外周側
から受口を締めつける金属リングによって結合された補
強金属コア7とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道分野等に用いられ
る受口付きポリオレフィン管(異型管を含む)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば水道用の樹脂管としては、一般に
ポリ塩化ビニル製の管(塩ビ管)が実用されているが、
ポリエチレン製の管(ポリエチレン管)の使用も古くか
らなされており、近年量的に拡大の方向にある。
【0003】このような樹脂管の中でも、例えば口径が
50mm以上ある中・大口径の樹脂管の接続に際して
は、いわゆるゴム輪接合方式が採用される場合が多い。
これは、継手又は管の一端部に形成された受口の内面側
にリング状のシールゴムを装着し、受口内に差し込まれ
た管の外周面と受口の内周面との間をそのシールゴムで
シールするようにしたものである。これによれば、接続
された管と管等とが管軸方向において或る程度は変位す
ることができるので、例えば、地震等による地盤変動が
あった際に、その変動に伴う変位を受口への管の挿入量
の増減により吸収して追従することが可能となる。従っ
て、配管路の途中で伸縮部分を要請される場合は、ゴム
輪接合が管の接合方式として好適である。
【0004】この種のゴム輪接合に用いられるものとし
て、例えば、実開昭63−20591号公報ではポリエ
チレン製の両受けゴム輪接合ソケットが、実開昭63−
33085号公報では両受けゴム輪接合エルボが、実開
昭63−115988号公報では三受けゴム輪接合チー
ズがそれぞれ提案されている。これらは、いずれも受口
内に波状のゴム輪を装着した構成で、受口に差し込まれ
た管との間をその波状のゴム輪によってシールするよう
にしたものである。
【0005】ところで、ゴム輪接合に用いられるゴム輪
(シールゴム)は、圧縮タイプと自己封水タイプとに大
別される。前者の圧縮タイプは、受口の内周面とこれに
差し込まれる管の外周面との間でゴム輪を圧縮して、そ
れらの面に密着させることで止水するものであり、後者
の自己封水タイプは、管の接続時にゴム輪を圧縮させる
点では同じであるが、さらにゴム輪の断面形状を例えば
二つ折りの形状とすることにより、管路内を流れる水の
圧力でゴム輪が管等の周面に押し付けられるようにして
止水するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれのタイ
プに属するにしても、上記のようなゴム輪を用いて止水
するには、接合時にゴム輪を圧縮状態に保持する必要が
ある。このため、従来の樹脂製の管又は管継手、特に受
口がポリエチレン等のポリオレフィンで構成された管等
においては、次のような問題があった。
【0007】すなわち、受口内にゴム輪を圧縮した状態
に保持するため、そのゴム圧縮の反作用として、ゴム輪
の復元力による応力が受口を構成しているポリオレフィ
ンに作用し、その結果として、いわゆる樹脂のコールド
フロー(低温流れ)が起こる。コールドフローは、常温
下で荷重が長期間に亘って作用した結果、結晶の移動が
起こり、荷重を除去しても形状が元には戻らなくなって
寸法変化を来す現象であるが、このようなコールドフロ
ーが受口、つまり管接合部に起こると、時間が経過する
につれて接合部の止水性が低下することとなる。
【0008】本発明は、従来における上記のような問題
に対処するもので、配管路の要所で所要の伸縮しろを確
保できる受口付きポリオレフィン管として、受口を構成
するポリオレフィンのコールドフローが起こらず、止水
性の低下を来さない管を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
願の第1発明は、一端が受口とされてその受口の内面に
シールゴムの収納溝が形成された継手部と、この継手部
の他端に接合された管部とを有する受口付きポリオレフ
ィン管において、上記受口を、継手部を構成するポリオ
レフィンと、このポリオレフィンに接着性を有する変性
ポリオレフィンを介して結合された補強金属コアとで構
成したことを特徴とする。
【0010】また、本願の第2発明は、一端が受口とさ
れてその受口の内面にシールゴムの収納溝が形成された
継手部と、この継手部の他端に接合された管部とを有す
る受口付きポリオレフィン管において、上記受口を、継
手部を構成するポリオレフィンと、その内周面側に配置
された補強金属コアとで構成するとともに、その受口外
周側には、補強金属コアの位置する内面側に向けて受口
を所定の状態に締めつける金属リングを装着したことを
特徴とする。
【0011】ここで、上記第1発明及び第2発明のいず
れにおいても、管部には、直管のみならず、各種のベン
ド、チーズ、クロス、レジューサ等の異型管を含む。つ
まり、継手部の他端に接合された管部は、直管であって
もよいし、異型管であってもよい。また、その場合の継
手部の他端の構成は特に限定されないが、本願発明の用
途を考慮すると、後述する実施例で示すように、突き合
わせ接合、スリーブ接合又は電気発熱体による融着接合
の可能な構成とするのが望ましい。
【0012】また、上記第1発明においては、補強金属
コアを、継手部の周壁内に埋め込んでもよいし、外周に
設けてもよい。さらに、受口においてポリオレフィンと
補強金属コアとの間に介在させる変性ポリオレフィン
は、ポリオレフィンと補強金属コアとを強固に接着・一
体化させるために設けられるものであるが、これに加え
て補強金属コアを防食する意味で、補強金属コアの全周
に亘って上記変性ポリオレフィンを被覆してもよい。こ
のような変性ポリオレフィンとしては、例えば、三井石
油化学製の商品:商品名「アドマー」などが挙げられ
る。
【0013】補強金属コアの材質としては、例えばリン
青銅、ステンレス、鋼、鋳鉄等が挙げられるが、鋼や鋳
鉄の場合は防食の目的で全面に樹脂コーティングするの
が望ましい。
【0014】また、受口を構成するポリオレフィンとし
ては、主としてポリエチレンを使用するが、この場合の
ポリエチレンは、低密度、中密度又は高密度のどの領域
のものでもよく、また高分子量ポリエチレンでもよい。
【0015】一方、上記第2発明の構成においても、受
口を構成するポリオレフィンと補強金属コアとの間に、
接着力を有する変性ポリオレフィンを介在させてもよ
い。この第2発明おける補強金属コアでは、金属リング
に対応する位置に円周溝又はネジを切ってあることが
「みず道」を長くすることになるので好ましい。
【0016】さらに、金属リングの材質は、リン青銅、
ステンレススティール、その他延性の高い金属であれば
何でもよい。
【0017】
【作用】本願第1発明の構成によれば、継手部と管部と
を有する受口付きポリオレフィン管において、継手部の
一端に設けられた受口が、当該継手部を構成するポリオ
レフィンと、これに結合された補強金属コアとで構成さ
れていることにより、ポリオレフィン部分が補強金属コ
アで補強されることなる。従って、管接続時に受口内の
収納溝に装着されるシールゴムの圧縮の反作用による応
力が、受口を構成しているポリオレフィンに長期間作用
しても、その受口におけるポリオレフィンはコールドフ
ローを起こさなくなる。これにより、受口におけるポリ
オレフィンのコールドフローによる寸法変化を阻止する
ことができる。
【0018】また、この場合において、受口におけるポ
リオレフィンと補強金属コアとの界面には接着力を有す
る変性ポリオレフィンが介在しているから、その変性ポ
リオレフィンによって受口におけるポリオレフィン及び
補強金属コアは充分強固に接着され一体化される。従っ
て、受口におけるポリオレフィンと補強金属コアとの界
面が分離したり、そのような分離に伴って生じる「みず
道」の形成を未然に防止することができる。
【0019】一方、本願第2発明に係る受口付きポリオ
レフィン管においても、その継手部の一端に設けられた
受口が、当該継手部を構成するポリオレフィンと補強金
属コアとで構成されているので、第1発明の場合と同様
に、シールゴムの圧縮による反作用を長期間受けても、
ポリオレフィンのコールドフローによる寸法変化を阻止
することができる。しかも、この場合は、特に補強金属
コアが受口の内周面側に装着されていることで、ポリオ
レフィンのコールドフローを一層効果的に防止すること
ができる。
【0020】そして、受口の外周面側には金属リングが
装着されて、内周面側の補強金属コアに向けて受口をそ
の外周面側から所定の状態に締めつけているから、これ
によってポリオレフィンと補強金属コアとの間の「みず
道」を遮断することができる。
【0021】さらに、本願第1、第2発明に係る受口付
きポリオレフィン管は、いずれもゴム輪接合によって他
の管等と接続されるものであるから、これを配管路の要
所に用いることで、伸縮しろを確保できるようになるこ
とは勿論である。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 〔第1実施例〕図1は、水道用ポリエチレン直管に本発
明を適用した第1実施例を示すものである。
【0023】同図に示すように、この受口付きポリエチ
レン直管1は、一端が受口2とされた継手部3と、この
継手部3の他端に接合された直管部4とで構成されてい
る。なお、この実施例の場合、継手部3を構成している
ポリエチレン部分3aは射出成形によって形成されたも
のであり、直管部4は押出成形によって形成されたもの
である。そして、それらの成形後に両者の当該接合端3
b、4aを互いに突き合わせて融着接合することによっ
て、同図のポリエチレン直管1としたものである。
【0024】上記受口2には拡径部が設けられており、
その拡径部の内周面にシールゴム用の収納溝2aが形成
されている。さらに、この収納溝2aには、図例の場
合、屈曲した断面形状を有する自己封水タイプの環状の
シールゴム5が装着されている。
【0025】そして、このポリエチレン管1において
は、本発明の特徴部分として、上記受口2が、継手部3
のポリエチレン部分3aと、このポリエチレン部分3a
に接着性を有する変性ポリオレフィン(上述したアドマ
ー)6を介して結合された補強金属コア7とで構成され
ている。
【0026】具体的には、継手部3を構成しているポリ
エチレン部分3aの内面の所定位置に段差が形成されて
おり、その段差から一方の側(受口2側)の肉厚が他方
の側の肉厚よりも所定量だけ薄く形成されている。そし
て、その肉厚の薄い方の内面に沿って上記の補強金属コ
ア7が設けられており、この補強金属コア7の内面が継
手部3の肉厚の厚い方の内面に連続するように構成され
ている。しかも、この補強金属コア7と継手部3のポリ
エチレン部分3aとの界面には、上記接着力を有する変
性ポリオレフィン6が介在されており、この変性ポリオ
レフィン6によって、受口2におけるポリエチレン部分
3aと補強金属コア7とが強固に接着、一体化された構
成となっている。
【0027】なお、この補強金属コア7の内面に上述の
シールゴム用収納溝2aが形成されているが、この収納
溝2aにシールゴム5をセットした状態で、受口2に被
接続管Aを差し込んで接続した時には、その被接続管A
の外周面と補強金属コア7の内面との間にシールゴム5
が挟まれて圧縮され、その状態で両者に密着することに
より、被接続管Aと継手部3つまりポリエチレン管1と
の間をシールして止水するようになっている。
【0028】上記のようなポリエチレン部分3aと補強
金属コア7とが一体化された継手部3は、例えば次のよ
うにして製作される。先ず、加熱炉内で補強金属コアを
約180°Cに加熱し、その加熱した補強金属コアに粉
末アドマー(変性ポリオレフィン)を吹きつける。この
ようにすると、粉末アドマーは補強金属コアの熱によっ
て溶けてその表面に付着する。
【0029】次に、加熱炉から補強金属コアを取り出し
て冷却するが、この時、補強金属コアの表面はアドマー
が完全に接着した状態となっている。次いで、この樹脂
コーティングされた補強金属コアを射出成形金型にセッ
トした状態で、約240°Cの樹脂温のポリエチレンを
射出することにより所定形状の継手部を成形し、その
後、これを冷却して取り出す。これにより、補強金属コ
ア表面のアドマーがポリエチレンと完全に接着すること
となる。つまり、継手部を構成するポリエチレンと補強
金属コアとがアドマーを介して完全に一体化された状態
で結合されることとなる。
【0030】上記の構成によれば、ポリエチレン直管1
の受口に被接続管Aを差し込んで接続した時に、受口内
面の収納溝2aに収納されているシールゴム5が被接続
管Aの外周面と補強金属コア2の内周面との間に挟まれ
て圧縮され、その状態で両者に密着することにより被接
続管Aとポリエチレン直管1との間がシールされる。
【0031】この時、受口2の内周面にはシールゴム5
の圧縮に伴う反作用、つまりシールゴム5の復元力が作
用するため、この受口部分がポリエチレンだけで構成さ
れていると、時間が経過するにつれてコールドフローを
生じるおそれがある。
【0032】しかし、上記ポリエチレン直管1において
は、受口2の内面側が補強金属コア7で構成されている
から、シールゴム5の圧縮による反作用、つまり復元力
は補強金属コア7によって直接受け止められる。このた
め、シールゴム5の圧縮による影響は、受口2の外面側
を構成しているポリエチレン部分3aには全く及ばない
こととなる。従って、シールゴム5の圧縮の反作用によ
る応力が受口2の内周面側に対して長期に亘って作用し
ても、受口2におけるポリエチレン部分3aはコールド
フローを起こさなくなる。これにより、受口2における
ポリエチレンのコールドフローによる寸法変化が回避さ
れることになる。
【0033】ところで、一般にはポリエチレンと金属と
の接着性は良くないため、両者を単に結合させただけの
場合には、その界面に水の通り道となる隙間や亀裂が生
じやすい。しかし、この実施例に係るポリエチレン直管
1においては、受口2を構成しているポリエチレン部分
3aと補強金属コア7との界面に、接着力を有する変性
ポリオレフィン6が介在されており、この変性ポリオレ
フィン6によってポリエチレン部分3a及び補強金属コ
ア7が充分強固に接着され一体化される。これにより、
両者の界面における「みず道」の形成を確実に防止する
ことができ、そのような「みず道」の形成に伴う止水性
の低下を効果的に回避することができる。 〔第2実施例〕次に、図2に示す本発明の第2実施例に
ついて説明する。
【0034】同図に示すように、このポリエチレン直管
11も、拡径部を有する一端が受口12とされた継手部
13と、この継手部13の他端に突き合わせ融着により
接合された直管部14とで構成されている。そして、上
記受口12が、継手部13を構成するポリエチレン部分
13aと、その内周面側に配置された補強金属コア17
とで構成され、このコア17の内周面にシールゴム用の
収納溝12aが形成されている点、および、その収納溝
12aにシールゴム15をセットした状態で、受口12
に被接続管Aを差し込んで接続した時に、その被接続管
Aの外周面と補強金属コア17の内周面との間にシール
ゴム15が挟まれて圧縮され、その状態で両者に密着す
ることにより被接続管Aとポリエチレン直管1との間を
シールするようになっている点は、上記第1実施例の場
合と同様であるが、以下の構成が第1実施例のものと異
なる。
【0035】すなわち、本実施例における補強金属コア
17には、シールゴム用収納溝12aの両側に位置する
コア外周面に、これに接するポリエチレン部分13aが
食い込む複数の円周溝からなる凹凸部17a、17bが
形成されており、この凹凸部17a、17bに対応位置
する受口外周側に金属リング18、18が装着されてい
る。そして、この金属リング18、18が縮径方向に所
定量だけカシメられていることにより、補強金属コア1
7の位置する受口部分がその外周側から所定の状態に締
めつけられて、受口12を構成する外周側のポリエチレ
ン部分13aと内周側の補強金属コア17とが強固に一
体化された構成とされている。なお、このような金属リ
ング18、18のカシメ作業は、受口12に被接続管A
を挿入した状態で行うことも可能である。
【0036】上記構成のポリエチレン直管11によれ
ば、受口12の内周側に補強金属コア17が配置されて
いることにより、第1実施例の場合と同様に、受口12
の内周面に対してシールゴム15の圧縮の反作用による
応力が長期間作用しても、受口12の外周側を構成して
いるポリエチレン部分13aにコールドフローが発生せ
ず、従って、そのようなコールドフローによる寸法変化
を回避することができる。
【0037】また、補強金属コア17の外周面には、シ
ールゴム収納溝12aを挟む両側の位置に凹凸部17
a、17bが形成されて受口外周側のポリエチレン部分
13aが食い込んでいるとともに、それらの凹凸部17
a、17bに対応位置する受口外周には金属リング1
8、18が装着されて所定量だけカシメられているの
で、受口12における外周側のポリエチレン部分13a
と内周側の補強金属コア17とが金属リング18、18
の締めつけ力によって強固に結合される。これにより、
外周側のポリエチレン部分13aと内周側の補強金属コ
ア17との間の「みず道」を確実に遮断することがで
き、その結果、漏水の懸念も解消されることとなる。な
お、補強金属コア17の外周面に上記のような凹凸部1
7a、17bを形成することは、結果として「みず道」
を長くすることにもなる。 〔第3実施例〕図3は、水道用ポリエチレン異型管に本
発明を適用した例を示すものである。
【0038】このポリエチレン異型管21は、管部24
がベット形成されたベンドによって構成されており、且
つその両端に継手部23、23が接合されている点で図
1のものと異なるが、各継手部23の構成は同図1のも
のと同様である。従って、各継手部23において、その
一端に設けられた受口22がポリエチレン部分23aと
補強金属コア27とで構成され、それらの間に変性ポリ
オレフィン26が介在されている点も同じであり、その
作用も図1のものに準ずる。 〔第4実施例〕図4は、同じく水道用ポリエチレン異型
管に本発明を適用した他の例を示すものである。
【0039】このポリエチレン異型管31も、管部34
が別途成形されたベンドによって構成されており、且つ
その両端に継手部33、33が接合されているが、各継
手部33の構成は、図1のものではなく図2のものと同
様である。従って、各継手部33の一端に設けられた受
口32がポリエチレン部分33aと補強金属コア37と
で構成され、その受口外周に金属リング38、38が装
着されて縮径方向にカシメられていることにより、補強
金属コア37の位置する受口部分がその外周側から所定
の状態に締めつけられている点は図2のものと同じであ
り、その作用も同図ものに準ずる。 〔その他の実施例〕上記の各実施例では、継手部と管部
との当該接合端が互いに突き合わせて融着接合(バット
接合)されているが、本発明が適用されるポリオレフィ
ン管における継手部と管部との接合形式は、このような
バット接合に限られるものでなく、例えば図5や図6に
示すようなものであってもよい。
【0040】このうち、図5に示すポリエチレン管41
は、継手部43の当該接合端部43bに管部(ポリエチ
レン製)44の一端を挿入してスリーブ融着したもので
ある。同図における継手部43の接合端部43bは雌型
であるが、雄型であってもよい。
【0041】また、図6に示すポリエチレン管51は、
継手部53の端部53bに電気発熱体(加熱線)59a
を埋め込んだ電気融着タイプのもので、外周に設けられ
た電極59bを介して発熱体59aに電気を供給して発
熱させ、その熱によって当該接合部における継手部53
および管部54のポリエチレンを互いに融着させること
により、両者を接合した構成である。
【0042】なお、これらの図5および図6には、受口
42、52における補強金属コア47、57が、接着性
を有する変性ポリオレフィン46、56を介して外側の
ポリエチレンと接着されているものを示したが、金属リ
ングをカシメることによって受口における補強金属コア
とポリエチレンとを強固に結合・一体化させるようにし
た図2や図4に示すものにおいて、継手部と管部とが上
記のようなスリーブ融着(図5)又は電気融着(図6)
によって接合された構成としてもよい。
【0043】さらに、本発明のポリオレフィン管を構成
する管部は図3又は図4に示しように異型管であっても
よいが、この場合の異型管のタイプは、同図に示すよう
なベンドに限らず、例えば各種チーズ、クロス、レジュ
ーサ等であってもよく、またベンドの場合は、角度、ア
ールは問わない。管部をこの種の異型管で構成した場合
でも、継手部との接合形式は、上記のような突き合わせ
融着、スリーブ融着、電気融着等のいずれであってもよ
いことは言うまでもない。
【0044】また、図1、3、5、6のものでは、継手
部の内周側に補強金属コアを設ける構成としたが、継手
部の周壁内に補強金属コアを埋め込む構成としてもよ
い。さらに、補強金属コアの形状についても、図2等で
は、周面に凹凸を設ける構成としたが、周面に多数の孔
を穿って樹脂を食い込ませる構成としてもよい。このよ
うにすれば、補強金属コアにおける凹凸や孔に樹脂が食
い込むので、管継手の軸方向の剪断剥離力に対する強度
を物理的に補強することができる。
【0045】また、受口内面の収納溝に収納されるシー
ルゴムは、上記のようなセルフシールタイプのものに限
られず、圧縮タイプのものであってもよい。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、受口が
補強金属コアによって補強されているので、管接続時に
受口内のシールゴムの圧縮による応力が受口に長期に亘
って作用しても、その受口を構成しているポリオレフィ
ンがコールドフローを起こすことを回避することがで
き、ひいてはコールドフローによる受口の変形ないし寸
法変化を未然に防止することができる。
【0047】しかも、受口における補強金属コアとポリ
オレフィンは、その界面に存在する変性ポリオレフィン
又は受口を外面側から締めつける金属リングによって完
全に結合されて一体化されることとなる。これにより、
これら両者の界面における「みず道」の形成を確実に防
止することができ、そのような「みず道」の形成による
止水性の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、上半分を管
軸方向で切断した受口付きポリオレフィン管(ポリエチ
レン直管)の一部縦断面図である。
【図2】同じく本発明の第2実施例を示すポリオレフィ
ン管の一部縦断面図である。
【図3】同じく本発明の第3実施例を示すポリオレフィ
ン管(ポリエチレン異型管)の一部縦断面図である。
【図4】同じく本発明の第4実施例を示すポリオレフィ
ン管(ポリエチレン異型管)の一部縦断面図である。
【図5】同じく本発明の他の実施例を示すポリオレフィ
ン管(ポリエチレン直管)の半縦断面図である。
【図6】同じく本発明の更に他の実施例を示すポリオレ
フィン管(ポリエチレン直管)の半縦断面図である。
【符号の説明】
1、11、21、31、41、51・・・受口付きポリ
オレフィン管 (1、11、41、51・・・ポリエチレン直管、2
1、31・・・ポリエチレン異型管) 2、12、22、32、42、52・・・受口 3、13、23、33、43、53・・・継手部 3a、13a、23a、33a・・・ポリオレフィン
(ポリエチレン部分) 4、14、24、34、44、54・・・管部 5、15・・・シールゴム 6、26、46、56・・・変性ポリオレフィン 7、17、27、37、47、57・・・補強金属コア 18、38・・・金属リング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が受口とされてその受口の内面にシ
    ールゴムの収納溝が形成された継手部と、この継手部の
    他端に接合された管部とを有するポリオレフィン管であ
    って、上記受口が、継手部を構成するポリオレフィン
    と、このポリオレフィンに接着性を有する変性ポリオレ
    フィンを介して結合された補強金属コアとで構成されて
    いることを特徴とする受口付きポリオレフィン管。
  2. 【請求項2】 一端が受口とされてその受口の内面にシ
    ールゴムの収納溝が形成された継手部と、この継手部の
    他端に接合された管部とを有するポリオレフィン管であ
    って、上記受口が、継手部を構成するポリオレフィン
    と、その内周面側に配置された補強金属コアとで構成さ
    れているとともに、その受口外周側には、補強金属コア
    の位置する内周側に向けて受口を所定の状態に締めつけ
    る金属リングが装着されていることを特徴とする受口付
    きポリオレフィン管
JP32006792A 1992-11-30 1992-11-30 受口付きポリオレフィン管 Pending JPH06159563A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32006792A JPH06159563A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 受口付きポリオレフィン管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32006792A JPH06159563A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 受口付きポリオレフィン管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06159563A true JPH06159563A (ja) 1994-06-07

Family

ID=18117356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32006792A Pending JPH06159563A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 受口付きポリオレフィン管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06159563A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1728617A2 (de) 2005-06-02 2006-12-06 Poloplast GmbH & Co. KG Verfahren zur Herstellung einer Rohrendsteckmuffe sowie Sickeneinsatz für eine Rohrendsteckmuffe
JP2008051342A (ja) * 2007-10-29 2008-03-06 Smc Corp 管継手
WO2008067896A1 (de) 2006-12-05 2008-06-12 Poloplast Gmbh & Co. Kg Rohrendsteckmuffe mit einer sicke
CN114381560A (zh) * 2022-01-27 2022-04-22 江苏沙钢集团有限公司 一种高炉喷吹兰炭的***及方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1728617A2 (de) 2005-06-02 2006-12-06 Poloplast GmbH & Co. KG Verfahren zur Herstellung einer Rohrendsteckmuffe sowie Sickeneinsatz für eine Rohrendsteckmuffe
DE102005025460A1 (de) * 2005-06-02 2006-12-07 Poloplast Gmbh & Co.Kg Verfahren zur Herstellung einer Rohrendsteckmuffe sowie Sickeneinsatz zur Formung einer Sicke einer Rohrendsteckmuffe
WO2008067896A1 (de) 2006-12-05 2008-06-12 Poloplast Gmbh & Co. Kg Rohrendsteckmuffe mit einer sicke
DE102006057304A1 (de) * 2006-12-05 2008-06-19 Poloplast Gmbh & Co.Kg Rohrendsteckmuffe mit einer Sicke
JP2008051342A (ja) * 2007-10-29 2008-03-06 Smc Corp 管継手
CN114381560A (zh) * 2022-01-27 2022-04-22 江苏沙钢集团有限公司 一种高炉喷吹兰炭的***及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100543349C (zh) 复合管接头及其加工方法
JP3174703B2 (ja) 電気融着式接続装置
WO2023071000A1 (zh) 一种钢丝网增强复合管用高压连接结构及其制造方法
JP5829114B2 (ja) 配管材及びその製造方法
JPH06159563A (ja) 受口付きポリオレフィン管
CN201925632U (zh) 一种扣压式复合压力管接头以及管道连接结构
JPH06159562A (ja) 管継手
JPH0882375A (ja) バルブ
JP2562781B2 (ja) 樹脂チューブの接続構造
JPH0736233Y2 (ja) プラスチック管用ユニオンソケット
CN113464753A (zh) 一种管道端口热熔连接结构
JPH06265082A (ja) 電気融着継手
JPH06159568A (ja) 管のフランジ構造
JP3948821B2 (ja) 管継手用連結部材
JPH04145294A (ja) 樹脂管と金属管との変換継手
JP3510478B2 (ja) 合成樹脂製配管等のネジ継手
JPS6159439B2 (ja)
JP4017026B2 (ja) バルブ及びその配管方法
JP3754787B2 (ja) 外面防蝕継手
JP5508200B2 (ja) 配管材及びその製造方法
JP3999845B2 (ja) 分岐管継手及び配管の分岐方法
JPH04125384A (ja) 樹脂管と金属管との変換継手
JPH10288287A (ja) 管継手
JPH0228760B2 (ja)
JPH0736231Y2 (ja) 複合管継手