JP5829114B2 - 配管材及びその製造方法 - Google Patents
配管材及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5829114B2 JP5829114B2 JP2011271932A JP2011271932A JP5829114B2 JP 5829114 B2 JP5829114 B2 JP 5829114B2 JP 2011271932 A JP2011271932 A JP 2011271932A JP 2011271932 A JP2011271932 A JP 2011271932A JP 5829114 B2 JP5829114 B2 JP 5829114B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piping material
- joint
- main body
- pipe
- core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
- Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Description
このような複合管は、従来、かしめ継手(特許文献1参照)、ワンタッチ継手(特許文献2参照)、袋ナットを締め付ける方式の継手(特許文献3参照)等の管継手を用いて他の金属製の配管材と接続されるようになっている。
(1)金属価格の変動によりコストが高く、また安定供給のリスクが高い。
(2)重量が重くなる。
(3)腐食の発生リスクがある。
(4)継手を構成する部材の点数が多く、それらの組立が必要なため、組立工数、時間を要し、コストアップの要因となっている。
(5)組立時に不良部材を間違って使用するおそれや、組立間違いなどの製品不良が発生するおそれがある。
(6)管継手に抜け止めや止水の構造を持たせるため、管継手全体が大きくなり、狭い場所での配管ができないという問題がある。
しかしながら、バット融着は、接合しようとする配管材の端面を熱板等で溶融したのち、端面同士を突き合わせて接合するようになっている。したがって、バット融着では、上記補強層に溶融しない金属層を備えている複合管の場合、他の配管材の管端面を複合管の管端面に押し付けた際に、溶融樹脂に面圧を加えることが難しく、うまく融着できないという問題がある。
電気融着継手では、一般的に管の外面と継手内面とを融着するが、上記複合管の外層は、その肉厚が薄く、溶融樹脂が十分に確保できない。さらに管の偏平などがあり、周方向で均一に溶融し、面圧をたてるのが困難であることから、安定した融着強度が発現できないという問題がある。
すなわち、補強層被覆部を設けることによって、補強層が水に曝されて、補強層が腐食することを防止することができる。
すなわち、インコアが熱可塑性樹脂成形部から離脱しない構造とすることができる。
拡径部を形成する方法としては、管の内面に略拡径後の管内面形状と同じ金型コアを挿入することにより成形することが望ましい。さらには外側に略拡径後の管外面形状と同じ割り金型を設置し、成形時には金型を締め、成形後に解放離脱することによって、より精度の高い拡径が可能であるので好ましい。
材質によっては、材料の伸び成形外観が良くなるので加温することもよい。
内層と外層を備えた複合管は、内層と外層とが異なる熱可塑性樹脂で形成されていても構わない。このような内層と外層を備えた複合管としては、例えば、積水化学工業社製の商品名エスロンスーパーエスロメタックス等の市販の複合管の管端部を鍔返し加工してあるいは拡径加工した後鍔返し加工して得ることができる。
また、内層及び外層が複層になっているものでも構わないし、内層と外層とが異なる熱可塑性樹脂で形成されていても構わない。
また、継手本体部を射出成形すると同時に複合管と継手本体部とを融着することができるので、後工程で接着するなどの手間がなく生産性がよい。
インコアが設けられているので、継手本体部のシール材による変形を防止して止水性能の低下を防止することができる。
すなわち、たとえば、差口には、通常、シール材が外嵌されていて、差口を受口に差し込むことによってこのシール材によって水密に接続される。一方、差口には、このシール材を介して受口内壁面から受ける反力が外周方向からかかる。したがって、継手本体部が軟質の熱可塑性樹脂で形成されている場合、差口が継手本体部のみであると、この反力で内側に変形して、止水性を確保できなくなるおそれがあるが、インコアを設けることによって、継手本体部のシール材による変形を防止して止水性能の低下を防止することができる。
図1〜図5は、本発明にかかる配管材の第1の実施の形態をあらわす。
継手部10は、差口11およびクリップ係止鍔12を備えている。
差口11は、Oリング嵌合溝11bを有し、このOリング嵌合溝11bにOリング11aがシール材として嵌装されている。
未加工部21の長さは、この配管材1aの用途に応じて適宜決定され、長尺の場合、未加工部21がロール状に巻回されていてもよい。
なお、拡径部22の大きさは、呼び径φ16mmの複合管(内径φ15.6mm)を用いる場合、拡径部22の内径は、特に限定されないが、17.6mm程度が好ましい。
図6中、73は、インコア4aの動きを規制するスライド型である。
筒状部42は、鍔部41側の外周面に凹凸形状の継手本体部係合溝部42aを備えている。
そして、継手本体部3aは、上記のように射出成形されることによって、複合管2の拡径部22および鍔返し加工部23の内層面と継手本体部3aの周方向全周にわたって融着状態となるともに、鍔返し加工部23の鍔外周面、すなわち、外層2a,内層2bおよび補強層2cの端面を覆うとともに、外層2aおよび内層2bの端面に融着状態となっている補強層被覆部31を備えている。
したがって、この補強層被覆部31によって補強層2cが外部に非露出状態にされている。
クリップ部材6は、ステンレス鋼の板材を板金加工して得られ、断面コ字形をしたつまみ部61を挟んで両側に弾性係止部62を備え、この弾性係止部62に係止溝63,64がそれぞれ穿設されている。
すなわち、図2に示すように、差口11を受口52の開口を臨むように配置し、差口11を図3および図5に示すようにクリップ係止鍔12とクリップ係止鍔部51とがほぼ当接するまで受口52内に差し込む。
すなわち、この配管材1aと、他の配管材5とは、上記のようにクリップ部材6の係止溝63,64内にクリップ係止鍔12およびクリップ係止鍔部51が嵌り込み、係止溝63,64の内壁面によってクリップ係止鍔12およびクリップ係止鍔部51の壁面が係止とされて、差口11の受口52からの離脱が防止される。
(1)金属部分が複合管2の補強層2c部分のみであるので、金属材料の使用量を少なくできる。
(2)継手部10と管材本体部13が予め一体化されているので、複合管を現場で継手に接続するという手間がなく、配管施工工数を少なくすることができるとともに、狭い場所での施工性に優れている。また、プレハブ加工などで最適である。
(3)管材本体部13が複合管で形成されているので、管材本体部13が継手部10の近傍での曲げにも対応しやすい。
(4)抜け力が複合管2の金属製補強層2cを備えた鍔返し加工部23に受けられるので、管内層樹脂や融着部に発生する抜け力が小さく、接続部の長期信頼性が高い。
(5)複合管2と、継手本体部3aとが、継手本体部3aを射出成形することによって融着一体化させたので、熱板融着や、電気融着などに比べ、温度、圧力が安定化し、外部環境(外乱)の影響も少なく、安定した融着品質が確保できる。
(6)従来の継手を用いた接続構造に比べ、継手部10の内径を大きくすることができるので、圧損を小さくすることができる。
(7)拡径部22を備え、この拡径部22を金型内壁面に係止させるようにしたので、複雑な構造を使用せずとも射出成形時に容易に管の位置決め、固定をすることができる。
(8)継手本体部3aより強度が高い材料からなインコア4aによって継手本体部3aを内周側から補強しているので、継手本体部3aが軟質の熱可塑性樹脂で形成されていても継手本体部3aが外周方向からの負荷よって変形し、止水性能が劣化することを防止できる。
(9)インコア4aの筒状部42が継手本体部係合溝部42aを備えているので、インコア4aと継手本体部3aとがよりしっかりと一体化できる。
(10)複合管2の拡径部22および鍔返し加工部23の内層面と継手本体部3aの周方向全周にわたって融着状態となっているので、補強層2cが配管材1a内部を流れる流体に触れて腐食する恐れがない。
(11)継手本体部3aの強層被覆部31によって補強層2cが外面側でも非露出状態となっているので、万一、配管材1aの外部が雨水等に曝されても、補強層2cが腐食されることがない。
図7に示すように、この配管材1bは、以下に詳述する以外は、上記配管材1aと同様になっている。したがって、上記配管材1aと同様の構成部分は、上記配管材1aと同じ符号を付している。
この配管材1bは、上記のようになっており、上記配管材1aの作用効果に加え、インコア4bが小さなもので済むため、材料コストを低減することができる。
また、上記の実施の形態では、複合管が外層を備えていたが、外層はなくても構わない。
上記の実施の形態では、加工複合管が拡径部を備えていたが、管部が短く、金型内に加工複合管全体を収容できるようにする構成や、管部端面を容易に抑えて金型からの離脱を防止できる構成にできれば、拡径部はなくても構わない。
10 継手部
11 差口
11a Oリング(リング状シール材)
12 クリップ係止鍔
13 管材本体部
2 加工複合管
21 未加工部
22 拡径部
23 鍔返し加工部
2a 外層
2b 内層
2c 補強層
3a,3b 継手本体部
31 補強層被覆部
4a,4b インコア
5 他の配管材
51 クリップ係止鍔(他の配管材)
52 受口
6 クリップ部材
7 金型
71 上型
72 下型
73 スライド型
74 キャビティ
Claims (8)
- 他の配管材の受口に挿入される差口と、この差口の差込後端側で外周方向に鍔状に張り出し、前記他の配管材の前記受口の外周方向に鍔状に張り出すクリップ係止鍔とともに、クリップ部材によって係止されるクリップ係止鍔とを有する継手部と、
この継手部に連設された管材本体部と、を備える配管材であって、
前記管材本体部と、この管材本体部の一端に設けられ、管材本体部より拡径する拡径部と、この拡径部の先端に設けられた鍔返し加工部を備え、熱可塑性樹脂製の内層及びこの内層の外側に設けられた金属製の補強層を有する複層構造をしている複合管の、前記拡径部および鍔返し加工部の前記内層と、熱可塑性樹脂からなり、継手部を構成する継手本体部とが、その界面で融着されていて、
前記継手本体部より強度が高い材料からなるインコアが、上記継手本体部を内周側から補強するように設けられているとともに、
前記鍔返し加工部が、前記クリップ係止鍔の一部を構成していることを特徴とする配管材。 - 上記複合管が、補強層の外側を囲繞する熱可塑性樹脂製の外層を備えている請求項1に記載の配管材。
- 上記継手本体部が、鍔返し加工部の補強層を配管材の外面側に非露出状態に被覆する補強層被覆部を備えている請求項1または請求項2に記載の配管材。
- 上記継手本体部は、その少なくとも一部が、インコアと、複合管との隙間を密に埋めるように設けられている請求項3に記載の配管材。
- 上記インコアが、筒状部と、この筒状部の一端に設けられ、差口の先端部を形成する鍔部を備えている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の配管材。
- 差口が、Oリング嵌合溝を有し、インコアの鍔部が、前記Oリング嵌合溝の側壁を構成している請求項5に記載の配管材。
- 上記インコアの筒状部が、継手本体部係合溝部を備えている請求項5または請求項6に記載の配管材
- 少なくとも上記複合管の前記鍔返し加工部が射出成形金型のキャビティ内に臨み、残部がキャビティ外に配置されるとともに、インコアをキャビティ内に配置した状態で、キャビティ内に射出樹脂を射出充填して、継手本体部を射出成形する工程を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の配管材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011271932A JP5829114B2 (ja) | 2011-12-13 | 2011-12-13 | 配管材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011271932A JP5829114B2 (ja) | 2011-12-13 | 2011-12-13 | 配管材及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013124676A JP2013124676A (ja) | 2013-06-24 |
JP5829114B2 true JP5829114B2 (ja) | 2015-12-09 |
Family
ID=48776074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011271932A Active JP5829114B2 (ja) | 2011-12-13 | 2011-12-13 | 配管材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5829114B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108458173B (zh) * | 2017-02-20 | 2024-03-15 | 新昌县广远管业有限公司 | 内衬不锈钢复合钢管的螺纹连接结构 |
CN109000068A (zh) * | 2018-09-25 | 2018-12-14 | 上海伟星新型建材有限公司 | 一种改进型热熔连接技术的管件结构芯子 |
CN109249610A (zh) * | 2018-11-30 | 2019-01-22 | 四川高德特科技有限公司 | 一种塑胶管材翻边设备 |
CN110293178A (zh) * | 2019-08-06 | 2019-10-01 | 玉环豪立信铜业有限公司 | 一种翻边扩口工具 |
CN112610781A (zh) * | 2020-11-26 | 2021-04-06 | 山西青科恒安矿业新材料有限公司 | 一种热塑性增强塑料复合管端凸台结构及制备方法 |
CN113983252B (zh) * | 2021-10-29 | 2022-12-13 | 临海伟星新型建材有限公司 | 一种钢丝网增强复合管用高压连接结构及其制造方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6037491A (ja) * | 1983-08-09 | 1985-02-26 | 株式会社東芝 | 伸縮継手 |
JP2519481B2 (ja) * | 1987-10-13 | 1996-07-31 | 豊田合成株式会社 | フランジ付きパイプの製造方法 |
JPH0718511B2 (ja) * | 1988-03-18 | 1995-03-06 | 積水化学工業株式会社 | 複合管と管継手との接続構造 |
JPH06297505A (ja) * | 1993-04-20 | 1994-10-25 | Inoac Corp | 合成樹脂製パイプの端末フランジ部の一体結合構造 |
JP2006090493A (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Toyoda Gosei Co Ltd | コネクタ具備ホース |
JP4464847B2 (ja) * | 2005-02-16 | 2010-05-19 | 株式会社武井樹脂製作所 | 管体の接続構造および管体の接続方法 |
JP2007107618A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Sekisui Chem Co Ltd | 管継手およびその保護キャップ |
-
2011
- 2011-12-13 JP JP2011271932A patent/JP5829114B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013124676A (ja) | 2013-06-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5829114B2 (ja) | 配管材及びその製造方法 | |
RU2589974C1 (ru) | Фитинг, система, содержащая такой фитинг, и герметичное соединение с таким фитингом | |
US9631758B2 (en) | Connecting piece for multilayered conduits, method of connecting, and assembly obtained by the method | |
JP2009180311A (ja) | ホース口金具用樹脂製ニップルおよびホース口金具接続構造 | |
JP5688282B2 (ja) | 配管材の製造方法 | |
CN103562611A (zh) | 用于连接聚丙烯管道和金属管道的管道配件 | |
JP2013152004A (ja) | 配管材及びその製造方法 | |
MX2009010612A (es) | Conector para tuberia que contiene un inserto de plastico. | |
JPH07253187A (ja) | 管継手 | |
JPH0736233Y2 (ja) | プラスチック管用ユニオンソケット | |
JP4561540B2 (ja) | コネクタ | |
WO2023070869A1 (zh) | 一种钢丝网增强复合管高压连接接头及其制造方法 | |
JP5508200B2 (ja) | 配管材及びその製造方法 | |
JP7340925B2 (ja) | 流体機器接続システム、及び連結部材 | |
JP2002357292A (ja) | 波付管の端部構造及び波付管端部の製造方法 | |
JP2014051999A (ja) | 複層管 | |
JPH11153274A (ja) | 管継手 | |
JPH06159563A (ja) | 受口付きポリオレフィン管 | |
JP6894276B2 (ja) | 配管構造の施工方法および配管構造 | |
RU2408814C1 (ru) | Узел соединения и штуцер для него | |
JP2012172688A (ja) | 複合管の接続構造及び複合管の接続方法 | |
JPH10160069A (ja) | 防食メカニカル管継手及び防食メカニカル管接続構造 | |
JPH0712272A (ja) | 配管部材 | |
KR200170280Y1 (ko) | 관 이음 구조 | |
JP2001146990A (ja) | 複合管の管端断面の止水方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140822 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150528 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150609 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150804 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150929 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151021 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5829114 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |