JPH0736233Y2 - プラスチック管用ユニオンソケット - Google Patents

プラスチック管用ユニオンソケット

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JPH0736233Y2
JPH0736233Y2 JP1043392U JP1043392U JPH0736233Y2 JP H0736233 Y2 JPH0736233 Y2 JP H0736233Y2 JP 1043392 U JP1043392 U JP 1043392U JP 1043392 U JP1043392 U JP 1043392U JP H0736233 Y2 JPH0736233 Y2 JP H0736233Y2
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union
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眞好 喜多川
一郎 塩見
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Kurimoto Ltd
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Kurimoto Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は水道用ポリエチレン管な
どプラスチック管の管継手のうち、水道メータあるいは
分水栓,その他の金属製部材との接合部に用いるユニオ
ンソケットに係る。
【0002】
【従来の技術】近来、プラスチック管は軽量であり、ま
た耐食性にも富んでいるので、水道用,工業用などいろ
いろの分野で広く使用されるようになっている。一方、
ユニオンソケット等の継手については、砲金など金属製
のものを適用している。例えば、図5に示すようにプラ
スチック管100に袋ナット102およびリング103
を通し、管内面へ管端から抜け止めのテーパ状インコア
101を叩き込んで固定し、この状態で管端をユニオン
ソケット1aの嵌入部へ挿し込んで袋ナット102とユ
ニオンソケット1a外面のねじ部を締め付けて、プラス
チック管100とユニオンソケット1aを継合する。一
方、金属部材たとえばメータ側には袋ナット2aをユニ
オンソケット1aと止め輪104を介して外嵌し、この
継合部が離脱しないように組立てている。管継手として
は、管と同様プラスチックを使用する場合も増加しつつ
あり、これに準じてユニオンソケットではプラスチック
管側のプラスチック成形体として継合面に電熱線を埋設
したいわゆるエレクトロフュージョン(電融溶着)型も
開発されている。すなわち、プラスチック成形体内へプ
ラスチック管を挿着後、電熱線の通電発熱により成形体
の接触面とこの面に接するプラスチック管外周面とを溶
着するものである。その他、従来から接着剤による接合
やメカニカルジョイントなども適用されてきた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来技術のユニオンソ
ケットのうち、金属製のものは材料強度も大きく信頼性
が高いが地中に埋設した場合に耐食性が完全とは言えな
いから、長期に亘る使用中には地中の湿分や化学的雰囲
気に侵されて腐食する可能性がある。また、図5に示し
たように、継合するための部材の種類が多く継合作業も
手順が多くてリング103の方向を誤ったりインコア1
01を入れ忘れたりする作業ミスを生じる懸念もある。
また、鋳造品のユニオンソケット1aは重量も大きく加
工費を含めた単価も高いという課題がある。水道メータ
側の袋ナットを取り付ける場合にも止め輪104をユニ
オンソケット側から嵌め込まなくてはならず、作業が煩
瑣となる欠点がある。一方、プラスチック製のユニオン
ソケットは耐食性や重量の点で砲金製の管継手に残る課
題を解決するが、水道メータ側の金属製袋ナットに比べ
るとはるかに強度が低いため、両者を組合せた時にはプ
ラスチック側端部が変形したり破損する懸念がある。ま
た、施工中や取り付け後に外力が負荷した時に袋ナット
とプラスチック成形体の継合部に応力が集中し、強度の
小さい成形体が耐えられずに破損する恐れも強い。ま
た、この場合においてもプラスチック管との継合は電融
溶着で容易に実施できるが、金属製袋ナットとの継合は
前例と同様に中間に止め輪104を成形体側から嵌合し
なければならず、組立て時の作業が煩瑣であることに変
りはない。
【0004】本考案は以上に述べた課題を解決するため
に、プラスチック成形体と金属製袋ナットの強度差を補
い、軸方向に引張り荷重が加えられても十分これに耐え
るプラスチック管用ユニオンソケットを経済的に提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案に係るプラスチッ
ク管用ユニオンソケットは、一方がプラスチック管との
継合部であるプラスチック製の継手本体1と、他方が金
属部材との継合部である金属製の袋ナット2を一体的に
接合した構成であり、継手本体1の接合側端部には外側
へ突出する鍔11を具え、袋ナット2の接合側端部には
内側へ突出する鍔21を具え、鍔11および鍔21とが
金属板を直角方向に二度屈折した環状のサポート金具3
を挟んで係着する一方、継手本体1の接合側の少なくと
も一部の内周面へ金属製のコア4を添着していることに
よって前記の課題を解決した。
【0006】
【作用】図1は本考案の実施例を示すが、継手本体1の
接合側の鍔11と袋ナット2の接合側の鍔21とが相互
の段差の側面で係着している。この係着する三面へサポ
ート金具3が挟在しているので、軸線方向へ引張り力が
加えられてもプラスチック製の継手本体の比較的低い強
度を補ってこれに耐える作用が生じる。
【0007】一方、この補強効果をさらに上回る強力な
引張り力が加わる場合もないではない。長い管路を形成
して地中に布設されているときに地盤の不等沈下が生じ
ると、管路を曲げようとする圧力が継手の接合部へ集中
し、一定の引張り力が定常的に加わり材料をクリープ破
断しようとする。これを救済するのが継手本体の接合側
の小径部14の内面へ添着したコア4の作用である。こ
のコアが添着されていない場合には図2に示すように鍔
11が内側へ絞り込まれて変形し、鍔11と鍔21との
係合が外れ、継手本体1と袋ナット2とが離脱してしま
う恐れがある。すなわち両部材の係着部はサポート金具
とコアとの補強の相乗作用によって軸方向へ加わる引張
り力に強力な耐性が与えられ信頼性の高い継手部を形成
する。
【0008】
【実施例】図1の実施例のうち継手本体1の継合部12
へは電熱線13を螺旋状に巻き回して、この部分へ挿入
したプラスチック管(図示せず)と電熱によって融着す
るエレクトロフュージョン方式の継合をしている。しか
しこの方式に限らず、その他の方式、たとえば接着、メ
カニカルシールを適用してもよい。
【0009】水道用ポリエチレン管は直鎖状低密度のポ
リエチレン(LLDPE)であって、その密度は0.9
15〜0.940g/cm3 の範囲にあり、その引張り
強度は9.8〜14.7N/mm2 程度である。これに
対しポリエチレン成形体を密度が0.930〜0.94
0g/cm3 の中密度ポリエチレン(以下「MDPE」
という)や密度が0.950〜0.965g/cm3
高密度ポリエチレン(以下「HDPE」という)で製作
すれば、その引張り強度は少なくとも17.7N/mm
2 以上(MDPE)、又は少なくとも19.6N/mm
2 以上(HDPE)を保有しているから、管路に外力が
加えられ応力が成形体に集中した場合でも十分これに耐
えて管路の機能を正常に保つことができる。また、成形
体に2〜3%のカーボンブラックを配合しておけば全て
の部分で耐候性を向上し、直射日光に曝露される外周面
も例外でなく従来に比べて品質の劣化を招くようなトラ
ブルは発生しない。また、このユニオンソケットの成形
体の密度は従来のポリエチレン管に比べて大きいので、
この高密度によって水道水中に含まれる塩素分の侵入に
強く抵抗する性質が与えられる。従って、内周面からの
品質の劣化を招くようなトラブルも発生せず、耐候性と
耐塩素水性が同時に並立する。さらに、耐塩素水性を向
上させるには継手の接水部のみカーボンを含まないHD
PEを用いる。いわゆる2色成形とすることも考えられ
る。この実施例ではポリエチレン製ユニオンソケットに
ついて示したが、継手本体の材質はポリエチレンの他に
もポリブテン,ポリ塩化ビニルなど全ての合成樹脂への
適用が可能である。サポート金具は環状の金属であり形
状や肉厚を適当に設定すればよいが、本例ではステンレ
ス製の耐食性合金鋼を使用した。しかし耐食性の銅合金
でもよい。コアについても同様であるが、内部の流れの
抵抗とならないように平滑な内周面であることが望まし
い。
【0010】図3は本考案の別の実施例を示し、コア4
が継手本体1の接合側の小径部14の全長ではなく、端
部の鍔11の裏側をふくむ半分程度の内周面へだけ添着
しているものであり、これでも補強の目的には十分応じ
ていると考えられる。
【0011】表1は本考案の実施例(図1)と、サポー
ト金具もコアもない比較例1およびサポート金具だけ具
えた比較例2に対し同じ引張り荷重(350kgf)を
加え、ソケットから継手本体が引き抜かれるまでに経過
した時間を計測したクリープ引張り試験の一例である。
【表1】 このようにコアとサポート金具とによる係着部分に対す
る補強の相乗効果は抜群であることが確かめられてい
る。
【0012】このプラスチック管用ユニオンソケットを
製造するのはまことに簡単であり、従来の複雑な組み立
て方式のユニオンソケット(たとえば図5)に比べると
はるかに経済的な有利さをもたらす。たとえば図4に示
すように射出成形用金型の上型5,下型6の間にスライ
ドピン7を図の左側から差し込んで、プラスチック成形
体に相当する間隙Cを形成するとともに、上型,下型,
スライドピンの三者で金属製の袋ナット2を間隙Cの端
部上方の位置に支持する。袋ナット2の雌ねじを刻設し
た内面22と鍔21を被覆し金型面にかけて間隙Cの端
部を遮断するようにサポート金具3を取り付ける。この
ようにサポート金具を間隙Cと袋ナット2との間に介装
することによって、図の右側から溶融したプラスチック
を射出して間隙Cを完全に充填した場合でも袋ナットの
雌ねじ部を伝ってプラスチックが侵入することはできな
い。一体的に成形されたのち、金型から成形品を取り出
し、継手本体の小径部14の内径より若干大きい外径を
持つコアを袋ナット側から小径部へ均等に圧入する。ま
たは図4におけるスライドピン7の外周面の所定の範囲
に亘ってコアを冠せておいてプラスチック材料を間隙C
内へ射出してもよい。
【0013】
【考案の効果】本考案は以上に述べたとおり、金属製の
袋ナットを継合する側はプラスチックの低い強度を補強
して外力が集中し易い部分を意図的に強化したから、プ
ラスチック成形体の継合面が変形したり破損したりする
懸念を解消する。また構造が簡単であり、管路を継合す
るときの施工が容易に短時間で完了し作業能率が高い。
さらにユニオンソケットの製造については、プラスチッ
ク成形体と袋ナットとを一工程で完全に一体化した成形
品が得られ製造上の有利性も動かし難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】本考案の要件を欠いた場合の状態を示す断面図
である。
【図3】別の実施例を示す断面図である。
【図4】本考案のユニオンソケットの製造の方法を示す
断面図である。
【図5】従来の技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1 継手本体 2 袋ナット 3 サポート金具 4 コア 11 鍔 12 継合部 14 小径部(接合側) 21 鍔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方がプラスチック管との継合部である
    プラスチック製の継手本体1と、他方が金属部材との継
    合部である金属製の袋ナット2を一体的に接合したプラ
    スチック管用ユニオンソケットにおいて、継手本体1の
    接合側端部には外側へ突出する鍔11を具え、袋ナット
    2の接合側端部には内側へ突出する鍔21を具え、鍔1
    1および鍔21とが金属板を直角方向に二度屈折した環
    状のサポート金具3を挟んで係着する一方、継手本体1
    の接合側の少なくとも一部の内周面へ金属製のコア4を
    添着していることを特徴とするプラスチック管用ユニオ
    ンソケット。
JP1043392U 1992-01-31 1992-01-31 プラスチック管用ユニオンソケット Expired - Fee Related JPH0736233Y2 (ja)

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JP5269178B2 (ja) * 2011-12-05 2013-08-21 Jfe継手株式会社 管継手の組立て方法
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