JPH0615826B2 - 車両加速スリツプ制御装置 - Google Patents

車両加速スリツプ制御装置

Info

Publication number
JPH0615826B2
JPH0615826B2 JP23905784A JP23905784A JPH0615826B2 JP H0615826 B2 JPH0615826 B2 JP H0615826B2 JP 23905784 A JP23905784 A JP 23905784A JP 23905784 A JP23905784 A JP 23905784A JP H0615826 B2 JPH0615826 B2 JP H0615826B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slip
torque
detected
engine
vehicle acceleration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP23905784A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61116035A (ja
Inventor
隆 米川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP23905784A priority Critical patent/JPH0615826B2/ja
Publication of JPS61116035A publication Critical patent/JPS61116035A/ja
Publication of JPH0615826B2 publication Critical patent/JPH0615826B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は車両加速スリップ制御装置に関するものであ
る。更に詳しくは、本発明は、車両発進時及び加速時に
駆動輪の空転が発生しないようにエンジントルクを制限
する車両加速スリップ制御装置に係わるものである。
[従来の技術] 前輪駆動車では、駆動輪が加速時にスリップしやすく、
また、スリップ時に、不快なボデー振動が発生しやす
い。また、雪上や氷上での路面の摩擦が少ない所での発
進が困難になる。特に高性能エンジンを搭載した場合
に、運転者のアクセルコントロールが非常にむづかしく
なる。従来は、高性能タイヤや雪路等でのタイヤの駆動
力を増すスパイクやチェーンが使われているが、スパイ
クやチェーンは禁止されることが多いため、スリップ防
止が困難である。
本発明者等は、このような問題を解消するものとして、
駆動輪速度と従(遊)動輪速度との差が所定値を越えた
とき、エンジンへの燃料供給量及び変速機のギヤ位置を
制御することにより、エンジンから駆動輪への伝達トル
クを低下させるようにした車両加速スリップ制御装置を
先に提案した(特開昭58−38347)。
[発明が解決しようとする問題点] 上記発明は、スリップを制御する為、現実にはスリップ
が発生し振動が起った時点から制御を行っており制御の
応答性が遅く、また、燃料カットを行っているので復帰
時にショックが発生するという改善すべき点があった。
[問題を解決するための手段] 本発明は、車両加速時及び車両制動時のスリップトルク
に着目した本発明者の鋭意検討の結果成されたものであ
り、エンジンから駆動輪への伝達トルクをこのスリップ
トルク以下に抑えるという従来にない技術的思想に基づ
き上記問題を解消するものである。即ち、本発明は、第
1図の基本的構成図に示す如く、 駆動輪速度と遊動輪速度とを検出し、当該検出値に応じ
て駆動輪のスリップを検出するスリップ判定手段M1
と、 車両制動時に、上記スリップ判定手段M1により第一所
定値以上の駆動輪のスリップが検出された場合、ブレー
キ圧力を検出し、当該検出値を車両加速時のスリップト
ルクに換算するスリップトルク換算手段M2と、 車両加速時に、上記スリップ判定手段M1により第二所
定値以上の駆動輪のスリップが検出された場合、駆動輪
の駆動トルクを検出し、当該検出値を車両加速時のスリ
ップトルクとして検出するスリップトルク検出手段M3
と、 上記スリップトルク換算手段M2または上記スリップト
ルク検出手段M3にて換算または検出されたスリップト
ルクの内、時間的に新しい方を記憶し、当該スリップト
ルク以下にエンジントルクを抑制するエンジントルク制
御手段M4と、 を備えることを特徴とする車両加速スリップ制御装置を
要旨とするものである。
[作用] このように構成された本発明では、スリップトルク換算
手段M2は、車両制動時に、スリップ判定手段M1によ
り第一所定値以上の駆動輪のスリップが検出された場
合、ブレーキ圧力を検出し、当該検出値を車両加速時の
スリップトルクに換算する。また、スリップトルク検出
手段M3は、車両加速時に第二所定値以上の駆動輪のス
リップが検出された場合、駆動輪の駆動トルクを検出
し、当該検出値を車両加速時のスリップトルクとして検
出する。
そして、エンジントルク制御手段M4は、スリップトル
ク換算手段M2またはスリップトルク検出手段M3にて
換算または検出されたスリップトルクの内、時間的に新
しい方を記憶し、当該スリップトルク以下にエンジント
ルクを抑制する。このため、本発明では、上記第一また
は第二所定値以上のスリップが1回発生すれば、これに
基づいて路面状況を把握し、スリップが発生しないよう
にエンジントルクを制御することが可能となる。
ここで、上記第一所定値および第二所定値は、同一の値
でもよく互いに異なる値でもよい。例えば、この所定値
として、路面と駆動輪との摩擦力が最大となるスリップ
量を設定することもできる。
また、スリップ換算手段M2とは、上記制動時のブレー
キ圧力と車両加速時のスリップトルクとの間に所定の関
係があることを利用して、上記ブレーキ圧力から上記ス
リップトルクを推定するものである。
[実施例] 以下に本発明を実施例を挙げて図面と共に説明する。
第2図は、一実施例の概略構成図であり、ガソリンエン
ジンを備えたフロントエンジン・リヤドライブ(FR方
式)の自動車に本発明を適用したものである。図におい
て、1はエンジンで4気筒の燃料噴射式エンジン、2は
吸気管、3はエアフロメータ、4は吸入空気中に燃料を
噴射する各気筒毎に設けられた燃料噴射弁、5は点火プ
ラグ(第2図では燃料噴射弁4、点火プラグ5は1気筒
分のみ図示している。)、6は点火プラグに高電圧を供
給するディストリビュータ、7は歯車と電磁ピックアッ
プからなるエンジンの回転数センサ、8はリンク機構を
介してアクセルペダル9の踏込に応じて駆動されて吸気
量を調節する主スロットルバルブ、11はアクセルペダ
ル9の開度を検出するアクセルセンサ、12は上記主ス
ロットルバルブ8を駆動するDCモータ、13はこの主
スロットルバルブ8の上流に設けられ吸気量を調節する
副スロットルバルブ、14はこの副スロットルバルブを
駆動するDCモータを表わす。
このエンジン1においては、いわゆるリンクレス機構を
採用しており、スロットルバルブ8の開度制御を、アク
セルペダル9の踏込み操作によって直接行わず、DCモ
ータ12によって行っている。このDCモータ12は、
アクセルペダル9の踏込み量を検出するアクセルセンサ
11からの信号に基づいて駆動される。
次に18はブレーキペダル、19はブレーキペダル18
の踏込み量に応じたブレーキ油圧を検出するブレーキ油
圧センサを表わす。
一方、20,21は各々自動車の後輪である左・右駆動
輪であり、24,25は各々左駆動輪20及び右駆動輪
21の回転速度を検出する左駆動輪速度センサ、右駆動
輪速度センサを表わす。26,27は自動車の走行に伴
い、回転させる左・右の遊動輪、28,29は各々左・
右遊動輪速度センサを表わす。
尚、これらのセンサ24,25,28,29は歯車と電
磁ピックアップとから構成される。
30は変速機,差動機を含むパワートレーン,31はエ
ンジン出力軸、32,33はエンジン発生トルクを検出
するトルクセンサで、出力軸31に設けられた所定距離
離間された歯車と、その歯車に対応してその回転を検出
する電磁ピックアップとから構成される。従って、出力
軸31のねじれが所定距離離間された歯車の回転速度信
号のずれにより検出されることで、トルクが検出される
ことになるのである。なお、エンジン発生トルクは、気
筒の圧力を気筒内圧力センサ34によって検出し、その
検出データから求めることもできる。
また50は電子制御回路を示し、本実施例においては上
記電子制御回路50をマイクロコンピュータを用いて構
成したものとし、説明を進めると、電子制御回路50の
構成は、第3図に示す如く表わすことができる。図にお
いて51は上記各センサにて検出されたデータを制御プ
ログラムに従って入力及び演算し、燃料噴射弁4,ディ
ストリビュータ6,DCモータ12,14を駆動制御す
るための処理を行うセントラルプロセシングユニット
(CPU)、52は上記制御プログラムやマップ等のデ
ータが格納されたリードオンリメモリ(ROM)、53
は上記各センサからのデータや演算制御に必要なデータ
が一時的に読み書きされるランダムアクセスメモリ(R
AM)、54は波形整形回路や各センサの出力信号をC
PU51に選択的に出力するマルチプレクサ等を備えた
入力部、55は燃料噴射弁4,ディストリビュータ6,
DCモータ12,14をCPU51からの制御信号に従
って駆動する駆動回路を備えた出力部、56はCPU5
1,ROM52等の各素子及び入力部54、出力部55
を結び、各種データの通路とされるバスライン、57は
上記各部に電源を供給する電源回路を夫々表わしてい
る。
ここで電子制御回路50の動作を簡単に説明する。上記
ROM52には本実施例にかかる特徴的なプログラムが
格納されていて、上記左駆動輪速度センサ24、右駆動
輪速度センサ25及び左遊動輪速度センサ28、右遊動
輪速度センサ29等の各種検出信号を受け、車両加速時
に加速スリップが生じることなく最大な加速性が得られ
るよう、RAM53の所定メモリ領域を用いて、上記デ
ータ等の所定演算がCPU51にて行われ、更に、その
結果に応じて、副スロットルバルブ13の開度を調整す
るDCモータ14に駆動信号を出力してエンジン出力を
抑制制御することによって、加速スリップ現象が発生し
ないようにしている。
そして、周知のようにCPU51はエアフロメータ3に
より検出された吸入空気量及び回転数センサにより検出
されたエンジン回転数のデータを入力部54を介して入
力し、これらのデータから基本燃料噴射量を算出する。
そして、この基本燃料噴射量を図示せぬ酸素センサによ
り検出された排気中の残存酸素濃度によって補正し、実
燃料噴射量が算出される。そして、この実燃料噴射量に
基づいて燃料噴射弁4を制御し、エンジンの運転状態に
合った燃料噴射つまり燃料供給が行われる。
同様に、エンジン回転数、吸入空気量等に基づいて、例
えばROM52内のデータマップを使用して最適点火時
期が算出され、これに基づいて点火時期信号が図示せぬ
イグナイタに送られ、エンジン回転数等のエンジンの運
転状態に応じた点火時期制御が行われる。
次に上記の如く構成された電子制御回路50にて実行さ
れる加速スリップ制御について、第4図に示すサブルー
チンのフローチャートに沿って、説明する。このサブル
ーチンは所定時間間隔毎に実行されるものであり、各種
データの初期化が行われた後、実行される。まず処理の
概略を説明すると、次のように大きく分けて5つの処理
がある。即ち、 車両制動時に、スリップ率Sが最大スリップ率Smと
等しい時ブレーキ圧力を検出し、この圧力値から車両加
速時の基準値TOを推定し、この値を記憶する処理。
車両制動時に、スリップ率SがSmと等しくない時、
上記基準値TOを用いて副スロットルバルブ13を制御
し、最大制動トルクを得る処理。
車両加速時に、スリップ率Sが最大スリップ率SMよ
り小さい時、上記車両制動時のTOを用いて副スロット
ルバルブ13を制御し最大駆動トルクを得る処理。
車両加速時に、スリップ率Sが所定値SMに等しい
時、スリップトルクTSと車速VBとから基準値TOを
算出し記憶する処理。
加速時に、スリップ率SがSMより大きい時、上記基
準一値TOを用いて副スロットルバルブ13を制御して
最大駆動トルクを得る処理。
尚、最初のスリップが制動時でなく加速時に発生すれ
ば、加速時の基準値TOを用いて制御が行われることは
勿論である。
次に上述の〜の処理について順を追って説明する。
の処理 まず、ステップ101ではアクセルセンサ11から検出
されたアクセル開度θが正であるか否かを検出する。こ
こでは加速時でないので「NO」と判定されステップ1
02にジャンプし、ブレーキ油圧センサ19から検出さ
れたブレーキ油圧Pが正であるか否かを判定する。ここ
では制動時であるので「YES」と判定されステップ1
03にジャンプし、制動時のスリップ率Sを次式のよう
に算出する。
S=(VT−VB)/VB …(1) ここでVTは、左駆動輪速度センサ24,右駆動輪速度
センサ25の検出値の平均値としての駆動輪速度、VB
は、左遊動輪速度センサ26,右遊動輪速度センサ27
の検出値の平均値としての車速である。又、この時スリ
ップ率Sとトルクセンサ32,33から得られる制動時
の発生トルクT(制動トルクT)とは第5図のような関
係を有し、SがSmの時制動トルクTが、最大値である
スリップトルクTSをとる。このSm付近において、路
面摩擦係数は最大となりもっとも加速性が得られ、かつ
スリップが良好に抑えられる。
次いでステップ104では、スリップ率Sが上記Smと
等しいか否かを判定する。即ち、制動トルクTが最大と
なっているか否かを判定する。ここでは、S=Smが成
立しているので「YES」と判定される。但し、実際に
はディジタル処理をしているのでSmはある微小な所定
範囲を有している。ステップ105に進み、上述のブレ
ーキ油圧Pをブレーキ油圧PSとして取り込みステップ
106に進み、ここでは第6図に示すように、この油圧
PSを駆動時のスリップトルクTSに換算する。第6図
に示すように、油圧PSとスリップトルクTSとは比例
関係となっている。
次いでステップ107に進み上記スリップトルクTSと
車速VBとの関係から基準値TOを算出する。即ち、第
7図の点線に示すように、検出された車速VBとスリッ
プトルクTSとから1点Kが定まり、この点Kを通り、
設定された傾き−Aの直線を引き、Y軸との交点の値を
基準値TOと決定することになる。
次いでステップ108ではこの学習制御用の基準値TO
をRAM53内の所定エリアに格納し、次いでステップ
109ではステップ103にて求めた車速VBからスリ
ップトルクTSを算出することになるが、ステップ10
7と109ではVBの値が同じであるのでここでは検出
されたスリップトルクTSそのものの値である。
次いでステップ110では第8図に示すように発生トル
クTがスリップトルクTS以下になるよう、エンジン回
転数[r.p.m.]と発生トルク[Kgm]とのマッ
プからスロットル開度[%]を求める。次いでステップ
111では、副スロットルバルブ13の開度が上記ステ
ップ110で求めたスロットル開度になるようDCモー
タ14を駆動し、図示せぬメインルーチンに戻る。
の処理 の処理中ステップ104で「NO」と判定された場合
はステップ109,110,111が行なわれて、上記
TOを用いた制御が行われる。即ち、ステップ109で
は例えば点線で示す如く第7図から現時点での車速VB
Oに対応するスリップトルクTSOを読みとり、これを
用いて第8図のマップからスロットル開度を求めること
となるのである。
尚、θ=0、P=0のときはそのまま処理を終えメイン
ルーチンに戻る。
の処理 上記制動時の処理が終了し、次いでアクセルペダル9が
踏まれると まず、加速中であるので、ステップ101で「YES」
と判定されステップ112にジャンプし、スリップ率S
を前述の(1)式のように算出する。尚、この場合スリ
ップ率Sと駆動トルクTSとの関係は前述の第5図と同
様な関係であり、第9図に示すようにスリップ率SMの
ときの駆動トルクTが、最大値であるスリップトルクT
Sとなる。
次いでステップ113ではスリップ率Sが上記スリップ
率SMと等しいか否かを判定され次いでステップ114
にジヤンプし、スリップ率SがSMより小さいか否かを
判定する。ここでは「YES」と判定されステップ11
5に進み、駆動トルクTを経過時間に応じて増加しステ
ップ116に進みこのの処理の経過時間tがτより小
さいか否かを判定する。ここでは「YES」と判定され
ステップ109,110,111と処理が行われる。つ
まり、上述の制動時のの処理で得られたTOを用いて
第7図のグラフから現時点VB1でのTS1を読み取
り、これによって第8図のようにスロットル開度を求め
ることになる。
の処理 このように駆動トルクTが増加するとスリップ率Sも増
加するので、ステップ101,112の処理後に行われ
るステップ113で「YES」と判定されステップ11
7に進み、駆動トルクTを駆動時スリップトルクTSと
して取り込みステップ107に進み。ここでは第7図に
示すように、新たな基準値として、前述のTOとは異な
るTOが算出される。そしてステップ108,109,
110,111が行われ副スロットルバルブ13が制御
される。
の処理 更にアクセルペダル9が大きく踏み込まれるとSM<S
となるのでステップ114で「NO」と判定されるとス
テップ109,110,111が行われての処理で求
めたTOを用いた副スロットルバルブ13の制御が実行
される。
そして、ステップ116で所定時間τが経過すると「N
O」と判定されステップ107,108でTOの更新処
理が行われ、次いでステップ109,110,111が
行われ、車速が落ち込んで加速性が悪くならないように
している。
ここでの処理は目標とするTOが大きくなるので、事実
上副スロットルバルブ13は全開状態となっている。
尚、左駆動輪速度センサ24,右駆動輪速度センサ2
5,左遊動輪速度センサ28,右遊動輪速度センサ2
9,第4図のフローチャートのステップ103,10
4,112,113がスリップ判定手段に相当し、ブレ
ーキ油圧センサ19,トルクセンサ32,33、第4図
のフローチャートのステップ102,105,106が
スリップトルク換算手段に相当し、トルクセンサ32,
33、第4図のフローチャートのステップ112,11
3,117がスリップトルク検出手段に相当し、副スロ
ットルバルブ13とDCモータ14、第4図のフローチ
ャートのステップ114,115,116,107,1
08,109,110,111がエンジントルク制御手
段に相当する。
以上述べたように本実施例によれば、制動時又は駆動時
にスリップが発生した場合のスリップトルクを記憶し、
その路面においてスリップが発生した駆動力以上のエン
ジントルクが発生しないようスロットルバルブ13の開
度が決定されてDCモータ14が駆動される。この結
果、運転者のアクセルペダル9の操作にかかわらず、駆
動輪20,21の空転する加速スリップ現象は起こらな
いようエンジン出力が制御される。従って1回のスリッ
プで路面状況を把握し、スリップが発生しないよう制御
するため、フィードバック制御のようなスリップ制御の
オン・オフによる振動が発生せず、しかも応答性が速
い。
第10図は、本発明をディーゼルエンジン40に適用し
た場合であり、ディーゼルエンジン40の場合は、エン
ジン出力制御を、燃料噴射量および燃料噴射タイミング
によって行うが、その他は上述のガソリンエンジンの場
合とほぼ同様であるので、第10図中、対応部分には第
2図と同一符号を付して、詳細な説明は省略する。尚、
第10図において、42はエアクリーナ、44は燃料ポ
ンプ、43は燃料噴射弁である。又、第4図のフローチ
ャートにおいては、ステップ101ないし109は上述
のガソリンエンジンと同様であるが、ステップ110で
はスロットル開度の代わりに燃料噴射量および燃料噴射
タイミングを算出し、次いでステップ111で副スロッ
トルバルブの制御の代わりに、燃料噴射ポンプ44を駆
動することになる。
以上、本発明の特定の実施例について説明したが、本発
明は、この実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載の範囲内で種々の実施態様が包含されるも
のであり、例えば、本発明は、前輪駆動車にも適用でき
る。又、路面摩擦状況によって第4図のステップ10
4,113,114のSm,SMを可変としても良い。
[発明の効果] 本発明は次のような優れた効果を有する。即ち、 スリップトルク換算手段又は上記スリップトルク検出
手段にて換算または検出されたスリップトルクの内、時
間的に新しい方を記憶し、当該スリップトルク以下にエ
ンジントルクを抑制するので1回のスリップで路面状況
を把握しスリップが発生しないよう制御することができ
る効果、 フィードバック制御のようなスリップ制御によるオン
・オフの振動が生じない効果、 従って制御の応答性が早い効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本的構成図、第2図本発明の一実施
例の概略構成図、第3図は電子制御回路のブロック図、
第4図は電子制御回路の制御プログラム内容を示すフロ
ーチャート、第5図はスリップ率と制動トルクとの関係
を示すグラフ、第6図は制動時ブレーキ油圧と駆動時ス
リップトルクとの関係を示すグラフ、第7図は車両速度
と駆動時スリップトルクとの関係を示すグラフ、第8図
はエンジン回転数と発生トルクとからスロットル開度を
求める説明図、第9図はスリップ率と駆動トルクとの関
係を示すグラフ、第10図は他の実施例の概略構成図を
それぞれ表わす。 7……回転数センサ 9……アクセルペダル 11……アクセルセンサ 12,14……DCモータ 13……副スロットルバルブ 19……ブレーキ油圧センサ 24……左駆動輪速度センサ 25……右駆動輪速度センサ 32,33……トルクセンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動輪速度と遊動輪速度とを検出し、当該
    検出値に応じて駆動輪のスリップを検出するスリップ判
    定手段と、 車両制動時に、上記スリップ判定手段により第一所定値
    以上の駆動輪のスリップが検出された場合、ブレーキ圧
    力を検出し、当該検出値を車両加速時のスリップトルク
    に換算するスリップトルク換算手段と、 車両加速時に、上記スリップ判定手段により第二所定値
    以上の駆動輪のスリップが検出された場合、駆動輪の駆
    動トルクを検出し、当該検出値を車両加速時のスリップ
    トルクとして検出するスリップトルク検出手段と、 上記スリップトルク換算手段または上記スリップトルク
    検出手段にて換算または検出されたスリップトルクの
    内、時間的に新しい方を記憶し、当該スリップトルク以
    下にエンジントルクを抑制するエンジントルク制御手段
    と、 を備えることを特徴とする車両加速スリップ制御装置。
JP23905784A 1984-11-12 1984-11-12 車両加速スリツプ制御装置 Expired - Lifetime JPH0615826B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23905784A JPH0615826B2 (ja) 1984-11-12 1984-11-12 車両加速スリツプ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23905784A JPH0615826B2 (ja) 1984-11-12 1984-11-12 車両加速スリツプ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61116035A JPS61116035A (ja) 1986-06-03
JPH0615826B2 true JPH0615826B2 (ja) 1994-03-02

Family

ID=17039223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23905784A Expired - Lifetime JPH0615826B2 (ja) 1984-11-12 1984-11-12 車両加速スリツプ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0615826B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61235233A (ja) * 1985-04-10 1986-10-20 Mazda Motor Corp 車両のスキツド制御装置
JP2506083B2 (ja) * 1986-07-21 1996-06-12 株式会社日立製作所 トラクシヨン制御装置
JPS6331871A (ja) * 1986-07-28 1988-02-10 Mazda Motor Corp 自動車のスリツプ制御装置
JP2696859B2 (ja) * 1987-11-07 1998-01-14 株式会社デンソー 車両用制御装置
JP2541111Y2 (ja) * 1988-07-27 1997-07-09 三菱自動車工業株式会社 駆動力制御装置
US4916618A (en) * 1988-09-12 1990-04-10 General Motors Corporation Vehicle traction controller
DE19849322B4 (de) * 1998-10-26 2014-09-11 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Schätzung des maximal absetzbaren Antriebsmoments bei einem Kraftfahrzeug

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61116035A (ja) 1986-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2545810B2 (ja) 車両の加速スリツプ制御装置
EP0186122A1 (en) Wheel slip control system
JPH0219622A (ja) 車両のスリップ制御装置
JPH09189257A (ja) 自動車における負荷変化反応の緩和方法および装置
JPH0615826B2 (ja) 車両加速スリツプ制御装置
JPH0693893A (ja) 加速スリップ制御装置
JPH0578663B2 (ja)
JP2727714B2 (ja) エンジンの出力制御方法
JPS627954A (ja) 車両の加速スリツプ制御装置
JPH0610435B2 (ja) 車両の加速スリツプ制御装置
JPH0678736B2 (ja) 車両の加速スリツプ制御装置
JPS61129432A (ja) 車両の加速スリツプ制御装置
JPH068616B2 (ja) 車両の加速スリツプ制御装置
JPH0681932A (ja) 無段変速機の変速制御装置
JPH0654095B2 (ja) 車両の加速スリツプ制御装置
JP2903843B2 (ja) 加速スリップ制御装置
JPS63113131A (ja) 車両スリツプ制御装置
JPH0735735B2 (ja) 車両のスリツプ制御装置
JPH072993Y2 (ja) 車両の走行制御装置
JPH0742871B2 (ja) 車両のスリツプ制御装置
KR100290412B1 (ko) 티씨에스의기준엔진토크산출장치및그방법
JPS61286542A (ja) 車両の加速スリツプ制御装置
JPH09170916A (ja) 路面状態推定装置
JPH0833113B2 (ja) 車両加速スリツプ制御装置
JP2805535B2 (ja) 駆動輪トルクの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term