JPH06149B2 - 動静脈シャント部の血圧及び、血液粘度の連続測定装置 - Google Patents
動静脈シャント部の血圧及び、血液粘度の連続測定装置Info
- Publication number
- JPH06149B2 JPH06149B2 JP1333436A JP33343689A JPH06149B2 JP H06149 B2 JPH06149 B2 JP H06149B2 JP 1333436 A JP1333436 A JP 1333436A JP 33343689 A JP33343689 A JP 33343689A JP H06149 B2 JPH06149 B2 JP H06149B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blood
- pressure
- arteriovenous shunt
- viscosity
- blood pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- External Artificial Organs (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は動静脈シャント部の血圧及び、血液粘度を連
続測定装置に関し、さらに詳しくは、患者の動静脈シャ
ント部の血圧及び、血液粘度の両者または、一方を連続
的に測定するようにした動静脈シャント部の血圧及び、
血液粘度の連続測定装置に関する。
続測定装置に関し、さらに詳しくは、患者の動静脈シャ
ント部の血圧及び、血液粘度の両者または、一方を連続
的に測定するようにした動静脈シャント部の血圧及び、
血液粘度の連続測定装置に関する。
人工透析の実施に当たつては、透析患者の血圧や、血液
粘度を確実に把握しながら実施することが肝要であつ
て、そのために、血圧はカフ式血圧計を用いて測定し、
血液粘度は血液を採取して粘度計を用いて測定してお
り、何れの場合も間欠的な測定であつた。
粘度を確実に把握しながら実施することが肝要であつ
て、そのために、血圧はカフ式血圧計を用いて測定し、
血液粘度は血液を採取して粘度計を用いて測定してお
り、何れの場合も間欠的な測定であつた。
上述のような血圧や、血液粘度の測定では、透析患者に
とつて、人工透析中に見られる急激な血圧変化や、血液
粘度の上昇は甚だ危険であるにも拘らず、これを確実に
把握することができず、患者を危険にさらすことがあつ
た。
とつて、人工透析中に見られる急激な血圧変化や、血液
粘度の上昇は甚だ危険であるにも拘らず、これを確実に
把握することができず、患者を危険にさらすことがあつ
た。
そこで、この発明は人工透析中の患者の状態、とくに血
圧ならびに、血液粘度の両方あるいは、何れか一方を連
続的に測定できる装置を提供することを目的とするもの
である。
圧ならびに、血液粘度の両方あるいは、何れか一方を連
続的に測定できる装置を提供することを目的とするもの
である。
本発明の連続測定装置は、その目的を達成するため、動
静脈シャント部から血液ポンプ及びダイアライザを経て
前記動静脈シャント部に循環する人工透析用血液回路に
おいて、前記動静脈シャント部と前記血液ポンプとの間
及び前記ダイアライザと前記動静脈シャント部との間の
2点に圧力測定部を設け、該圧力測定部で検出された前
記2点における圧力の和及び差から、動静脈シャント部
の血圧及び/又は血液粘度を連続的に測定することを特
徴とする。
静脈シャント部から血液ポンプ及びダイアライザを経て
前記動静脈シャント部に循環する人工透析用血液回路に
おいて、前記動静脈シャント部と前記血液ポンプとの間
及び前記ダイアライザと前記動静脈シャント部との間の
2点に圧力測定部を設け、該圧力測定部で検出された前
記2点における圧力の和及び差から、動静脈シャント部
の血圧及び/又は血液粘度を連続的に測定することを特
徴とする。
この発明の連続測定装置によれば、人工透析中の血圧な
らびに、血液粘度を間欠的ではなく、連続的にモニタす
ることができるので、透析患者の容体の変化を瞬時に検
知することができ、患者の容体の変化に応じた処置を直
ちに施すことができる。
らびに、血液粘度を間欠的ではなく、連続的にモニタす
ることができるので、透析患者の容体の変化を瞬時に検
知することができ、患者の容体の変化に応じた処置を直
ちに施すことができる。
以下、この発明の実施例を添付した図面に沿つて説明す
る。
る。
先ず、第1図において、患者の腕における動静脈シャン
ト部1の圧力をPo、体外循環血液回路2内のポンプ5
の上流3における圧力をP1、ダイアライザ6の下流4
における圧力をP2、血液回路内の流量をQ、シャント
部と圧力測定部の間の流体抵抗をRとすると、 P1=Po−R・Q P2=Po+R・Q この2つの式の和と差を用いて Po=(P1+P2)/2 R=(P2−P1)/2Q と求めることができる。
ト部1の圧力をPo、体外循環血液回路2内のポンプ5
の上流3における圧力をP1、ダイアライザ6の下流4
における圧力をP2、血液回路内の流量をQ、シャント
部と圧力測定部の間の流体抵抗をRとすると、 P1=Po−R・Q P2=Po+R・Q この2つの式の和と差を用いて Po=(P1+P2)/2 R=(P2−P1)/2Q と求めることができる。
この流体抵抗Rは、管路が細いものほど流体抵抗が大き
いことから、主としてシャント部に穿刺された留置針の
流体抵抗によるものである。
いことから、主としてシャント部に穿刺された留置針の
流体抵抗によるものである。
流体力学においては、細管の流体抵抗、管の直径をD、
長さをL、流体の粘度をμとする時、 R=128μ/πD4 で与えられる。従つて、流体抵抗は血液粘度に比例する
ことが分かる。
長さをL、流体の粘度をμとする時、 R=128μ/πD4 で与えられる。従つて、流体抵抗は血液粘度に比例する
ことが分かる。
上述の測定方式を採用した装置について説明を加える。
先ず、第1図に示すように、この測定装置は圧力変換器
7,8、さらには演算部9ないし演算部14、そして、表
示部15から構成されている。圧力変換器7,8の信号は
回路9、10により増幅され、回路11,12により動静脈シ
ャント部の圧力P0と、シャント部と圧力測定部の間の
流体抵抗Rが計算され、回路13,14によりアラーム状態
が検出される。
7,8、さらには演算部9ないし演算部14、そして、表
示部15から構成されている。圧力変換器7,8の信号は
回路9、10により増幅され、回路11,12により動静脈シ
ャント部の圧力P0と、シャント部と圧力測定部の間の
流体抵抗Rが計算され、回路13,14によりアラーム状態
が検出される。
表示部15には動静脈シャント部の圧力P0と、シャント
部と圧力測定部の間の流体抵抗Rの時間的経過及び、設
定されたアラームレベル、検知されたアラームの内容が
表示される。
部と圧力測定部の間の流体抵抗Rの時間的経過及び、設
定されたアラームレベル、検知されたアラームの内容が
表示される。
上述のようにこの発明の連続測定装置によれば、実時間
で連続的に、透析患者の血圧と、血液粘度とを測定する
ことができ、人工透析中の患者の状態を常に監視し、第
2図および、第3図における「処置」点において適切な
処理を施すことができる。
で連続的に、透析患者の血圧と、血液粘度とを測定する
ことができ、人工透析中の患者の状態を常に監視し、第
2図および、第3図における「処置」点において適切な
処理を施すことができる。
その結果、急激な血圧降下に対しても(第2図)、直ち
に治療手段を施すことができ、例えば、生理食塩水を注
入するとか、除水速度を減少させるとか、さらには昇圧
剤を投与するなどの処置が行われる。
に治療手段を施すことができ、例えば、生理食塩水を注
入するとか、除水速度を減少させるとか、さらには昇圧
剤を投与するなどの処置が行われる。
次に、流体抵抗をモニタすることによつて、血液の粘度
の変化を知ることができ、一般には人工透析治療の進行
に従い、粘度は上昇するので第3図のようにシャント部
と圧力測定部の間の流体抵抗Rも増加するが、過度の増
加は体内の血液循環を阻害するので前記流体抵抗Rをモ
ニタすることで、これを適切に下げることができる(第
3図A点)。
の変化を知ることができ、一般には人工透析治療の進行
に従い、粘度は上昇するので第3図のようにシャント部
と圧力測定部の間の流体抵抗Rも増加するが、過度の増
加は体内の血液循環を阻害するので前記流体抵抗Rをモ
ニタすることで、これを適切に下げることができる(第
3図A点)。
また、シャント部と圧力測定部の間の流体抵抗Rの急峻
な上昇は、留置針の入口が血管壁で塞がれる場合にみら
れるものであり、この場合も適切な処置を直ちに採るこ
とができる(第3図B点)。
な上昇は、留置針の入口が血管壁で塞がれる場合にみら
れるものであり、この場合も適切な処置を直ちに採るこ
とができる(第3図B点)。
以上の説明から明らかなように、この発明の動静脈シャ
ント部の血圧及び、血液粘度の連続測定装置によれば、
一般に人工透析中には除水により総循環血液量が減少し
て、血圧は低下し、血液粘度は上昇するので、このよう
な変化が過度に発生すると、ショック状態を呈し、危険
な状態に陥るので、患者によつては2、3分の間に血圧
が大きく低下してしまい、カフ式上腕血圧計による測定
では間欠的に血圧を知るだけであるが、それを連続的に
知ることができ、また、血液の粘度の変化をも連続的に
知ることができ、これにより人工透析患者の体内の変化
の状態に合わせて適切な処置を迅速に施し得るなどの効
果がある。
ント部の血圧及び、血液粘度の連続測定装置によれば、
一般に人工透析中には除水により総循環血液量が減少し
て、血圧は低下し、血液粘度は上昇するので、このよう
な変化が過度に発生すると、ショック状態を呈し、危険
な状態に陥るので、患者によつては2、3分の間に血圧
が大きく低下してしまい、カフ式上腕血圧計による測定
では間欠的に血圧を知るだけであるが、それを連続的に
知ることができ、また、血液の粘度の変化をも連続的に
知ることができ、これにより人工透析患者の体内の変化
の状態に合わせて適切な処置を迅速に施し得るなどの効
果がある。
第1図はこの発明の測定装置を使用する状態をしめす説
明図、第2図および第3図は測定結果を示す線図であ
る。 1…動静脈シャント部、2…人工透析用血液回路、 3,4…エアートラツプ、5…血液ポンプ、 6…ダイアライザ、7,8…圧力変換器、 9,10…信号増幅器、 11,12…加減回路、13,14…アラーム検知回路、15…表
示回路
明図、第2図および第3図は測定結果を示す線図であ
る。 1…動静脈シャント部、2…人工透析用血液回路、 3,4…エアートラツプ、5…血液ポンプ、 6…ダイアライザ、7,8…圧力変換器、 9,10…信号増幅器、 11,12…加減回路、13,14…アラーム検知回路、15…表
示回路
フロントページの続き (72)発明者 森 多加応 神奈川県川崎市川崎区並木73 (72)発明者 小野寺 三千代 東京都大田区東糀谷6―87―710 (56)参考文献 特開 昭63−63469(JP,A) 実開 昭56−163447(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】動静脈シャント部から血液ポンプ及びダイ
アライザを経て前記動静脈シャント部に循環する人工透
析用血液回路において、前記動静脈シャント部と前記血
液ポンプとの間及び前記ダイアライザと前記動静脈シャ
ント部との間の2点に圧力測定部を設け、該圧力測定部
で検出された前記2点における圧力の和及び差から、動
静脈シャント部の血圧及び/又は血液粘度を連続的に測
定することを特徴とする動静脈シャント部の血圧及び血
液粘度の連続測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1333436A JPH06149B2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | 動静脈シャント部の血圧及び、血液粘度の連続測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1333436A JPH06149B2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | 動静脈シャント部の血圧及び、血液粘度の連続測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03193059A JPH03193059A (ja) | 1991-08-22 |
JPH06149B2 true JPH06149B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=18266085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1333436A Expired - Lifetime JPH06149B2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | 動静脈シャント部の血圧及び、血液粘度の連続測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06149B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19541783C1 (de) * | 1995-11-09 | 1997-03-27 | Fresenius Ag | Verfahren zum Betreiben einer Blutbehandlungsvorrichtung zur Ermittlung hämodynamischer Parameter während einer extrakorporalen Blutbehandlung und Vorrichtung zur Ermittlung hämodynamischer Parameter während einer extrakorporalen Blutbehandlung |
IT1288767B1 (it) * | 1996-10-18 | 1998-09-24 | Hospal Dasco Spa | Metodo di determinazione del valore del ricircolo di una sospensione sottoposta a trattamento. |
JP4374660B2 (ja) * | 1999-06-23 | 2009-12-02 | 株式会社ジェイ・エム・エス | 血液透析装置、血液透析装置を使用した血液処理方法および該血液透析装置を制御する記録媒体 |
DE102006032815A1 (de) * | 2006-07-14 | 2008-01-17 | Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zur Überwachung eines extrakorporalen Blutkreislaufs |
JP5574147B2 (ja) * | 2009-08-25 | 2014-08-20 | 国立大学法人広島大学 | 血液粘度の推定方法、血液粘度比の推定方法、血液粘度モニタリング装置、及び、血液粘度比モニタリング装置 |
ES2442875T3 (es) | 2010-04-28 | 2014-02-14 | Gambro Lundia Ab | Método y dispositivo para monitorizar un estado de un conducto de sangre en una máquina para tratamiento de sangre extracorpóreo |
DE102014018072A1 (de) * | 2014-12-08 | 2016-06-09 | Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh | Dialysemaschine |
-
1989
- 1989-12-22 JP JP1333436A patent/JPH06149B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03193059A (ja) | 1991-08-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6623443B1 (en) | Method and device for the detection of stenosis in extra-corporeal blood treatment | |
DE19746377C1 (de) | Blutbehandlungsvorrichtung mit einer Einrichtung zur kontinuierlichen Überwachung des Blutdrucks des Patienten | |
US6167765B1 (en) | System and method for determining the flow rate of blood in a vessel using doppler frequency signals | |
US3017885A (en) | Blood flow meter | |
CN100586493C (zh) | 用于在体外血液处理期间检测并发症的装置 | |
JPH04220269A (ja) | 造影媒体注入機 | |
JP2974429B2 (ja) | 血液浄化装置 | |
JPH02189158A (ja) | 並列形の浸潤検出装置 | |
JPH11513270A (ja) | 血管アクセスの状態を検出するための方法および装置 | |
US5687718A (en) | Device for continuously detecting blood parameters | |
JP2001525229A (ja) | カテーテル装置を監視するための方法および装置 | |
ATE114947T1 (de) | Vorrichtung zur analyse des grades des gewebeschadens in einem herz der unzureichenden arteriellen blutströmung ausgesetzt. | |
JPH11513276A (ja) | 慢性的血液透析患者における血管狭窄の検出 | |
US4649928A (en) | Noise-immune blood pressure measurement technique and system | |
JPH06149B2 (ja) | 動静脈シャント部の血圧及び、血液粘度の連続測定装置 | |
JP3622984B2 (ja) | 血液透析シャント内の血行動態の不侵襲測定システム | |
PALM | Evaluation of peripheral arterial pressure on the thumb following radial artery cannulation | |
JPH0579325B2 (ja) | ||
JP2019521750A (ja) | 血液透析時の血管内容量減少を検知するための方法 | |
CN110494176B (zh) | 血液净化装置 | |
JP3109265B2 (ja) | 血管内圧測定用チユーブ挿入器具 | |
JP2706641B2 (ja) | 人工透析用血圧検出装置 | |
JP2560196Y2 (ja) | 血液透析時における連続シャント内圧監視用カテーテル | |
JP3102980B2 (ja) | ダブルセンサーカテーテル | |
JPH0591980A (ja) | 透析用上腕血圧計測装置 |