JPH06145140A - N−ビニルピロリドンの製造方法 - Google Patents

N−ビニルピロリドンの製造方法

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JPH06145140A
JPH06145140A JP4163377A JP16337792A JPH06145140A JP H06145140 A JPH06145140 A JP H06145140A JP 4163377 A JP4163377 A JP 4163377A JP 16337792 A JP16337792 A JP 16337792A JP H06145140 A JPH06145140 A JP H06145140A
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JP
Japan
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pyrrolidone
ethane
bis
reaction
vinylpyrrolidone
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JP4163377A
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Katsumi Nakamura
克己 中村
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Nitto Chemical Industry Co Ltd
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Nitto Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、複雑な工程を要することなく、2−
ピロリドンとアセトアルデヒドからN−ビニルピロリド
ンを高収率で製造することを目的とする。 【構成】2−ピロリドンを該ピロリドンに対して等モル
以下のアセトアルデヒドと酸触媒存在下、100℃以下
の温度で反応させてビス(2−ピロリドン−1−イル)
エタンを生成させ、次いでこのビス(2−ピロリドン−
1−イル)エタンを酸触媒または酸触媒とアミン類の存
在下で熱分解する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N−ビニルピロリドン
製造方法に関する。N−ビニルピロリドンは、化粧品や
石油回収剤などに利用可能な水溶性ポリマーであるポリ
ビニルピロリドンの有用な原料物質である。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来、N−ビニルピロリドン
の製造法に関しては多種報告されている。2−ピロリド
ンとアセトアルデヒドを出発物質とするN−ビニルピロ
リドンの製造法については、例えば、次のような方法が
知られている。(1)ピロリドンをアセトアルデヒドと
反応せしめてN−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドン
となし、これを酸性触媒の存在下で熱分解する方法(特
公昭45−14283、Brennstoff-chemie 48,1
36(1967))、(2)N−(α−アルコキシエチ
ル)ピロリドンを酸触媒の存在下で熱分解して脱アルコ
−ルする方法(特公昭42−1660、特公昭48−3
7266)がある。また、このN−(α−アルコキシエ
チル)ピロリドンは、N−(α−ヒドロキシエチル)
ピロリドンをアルコ−ルと反応させる方法(特開昭61
−143355、特開昭61−289075、特開昭6
1−289076、特開昭61−171467)、酸
触媒としてスルフリルクロライドを用いてアセトアルデ
ヒドとアルコ−ルより形成した半アセタ−ルに、2−ピ
ロリドンを反応させる方法(DE1273533)など
により得ることができる。
【0003】しかしながら、(1)の方法では、N−
(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンが酸性下や加熱下
において不安定であり、2−ピロリドンとアセトアルデ
ヒドにもどりやすく、そのためN−ビニルピロリドンの
収率が低いこと、(2)の方法では、原料のN−(α−
アルコキシエチル)ピロリドンを得るために、のN−
(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンを経由するので
は、実質、工程数が一つ増え長くなること、また、の
アセトアルデヒド、アルコ−ルおよびピロリドンよりN
−(α−アルコキシエチル)ピロリドンを得る方法で
は、過剰のアセトアルデヒド、アルコールを使用する
上、選択率はさほど高くないことや過剰のアセトアルデ
ヒド、アルコールの回収を必要とするなど全体として工
程が複雑になること、等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来法に比べて、容易な手段でしかも高い収率でN−ビ
ニルピロリドンを2−ピロリドンとアセトアルデヒドか
ら製造することのできる方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成するために鋭意検討した結果、2−ピロリドンと
アセトアルデヒドから2−ピロリドンのエチリデンビス
アミドであるビス(2−ピロリドン−1−イル)エタン
を合成し、これを酸触媒の存在下で加熱処理したところ
容易にN−ビニルピロリドンに転換され得ることが判っ
た。ビス(2−ピロリドン−1−イル)エタンは開環反
応等を生じる可能性がある環状アミドであるため、熱分
解によって開環反応等を生じることが予想されたが、N
−ビニルピロリドンに転換され得ることができたという
ことは驚くべきことであった。また、ビス(2−ピロリ
ドン−1−イル)エタンの加熱処理の際に、アミン類を
共存させることにより副反応が抑制されてN−ビニルピ
ロリドンの選択率が向上することが判った。本発明は、
このような知見に基づいてなされたものである。
【0006】本発明の一つは、2−ピロリドンを該ピロ
リドンに対して等モル以下のアセトアルデヒドと酸触媒
の存在下、100℃以下の温度で反応させてビス(2−
ピロリドン−1−イル)エタンを生成させ、次いでこの
ビス(2−ピロリドン−1−イル)エタンを酸触媒の存
在下で熱分解することを特徴とするN−ビニルピロリド
ンの製造方法に関する。
【0007】本発明の他の一つは、2−ピロリドンを該
ピロリドンに対して等モル以下のアセトアルデヒドと酸
触媒の存在下、100℃以下の温度で反応させてビス
(2−ピロリドン−1−イル)エタンを生成させ、次い
でこのビス(2−ピロリドン−1−イル)エタンを酸触
媒とアミン類の存在下で熱分解することを特徴とするN
−ビニルピロリドンの製造方法に関する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
方法は、先ず、2−ピロリドンとアセトアルデヒドを酸
触媒の存在下で反応させビス(2−ピロリドン−1−イ
ル)エタンを合成する。
【0009】この合成反応は、2−ピロリドンに対して
等モル以下のアセトアルデヒドを用いて行われる。アセ
トアルデヒドの使用量は、2−ピロリドンに対して0.
05〜1モルの範囲から選択されるが、好ましくは0.
1〜0.5モルの範囲である。アセトアルデヒドの量が
1モルより多い場合には、N−(α−ヒドロキシエチ
ル)ピロリドン等の副生成物が増え目的物の選択率が低
下し、また0.05モルより少ない場合には、未反応2
−ピロリドンが増加してしまう。
【0010】反応に用いる酸触媒としては、パラトルエ
ンスルホン酸のような有機スルホン酸、硫酸、塩酸、硝
酸のような鉱酸、オルトリン酸、メタリン酸、ピロリン
酸、ポリリン酸のようなリン酸およびリンモリブデン酸
などのヘテロポリ酸などである。そのほか固体酸触媒と
して、SiO2-Al2 3 、Al2 3 、SiO2-Zr
2 、SiO2-TiO2 、ゼオライト、金属酸化物、酸
性のイオン交換樹脂なども適する。好ましくは、パラト
ルエンスルホン酸、硫酸、ポリリン酸、酸性のイオン交
換樹脂などが挙げられる。酸触媒の使用量は、2−ピロ
リドンに対して0.1〜30重量%、好ましくは0.5
〜15重量%の範囲から選択される。一般に、触媒が反
応系に可溶性の場合には使用量は少なく、また不溶性の
場合には使用量は多くするのがよい。
【0011】反応温度は、100℃以下、好ましくは2
0〜80℃の範囲、反応時間は0.5〜10時間、好ま
しくは1〜6時間の範囲で行うのがよい。
【0012】次いで、本発明の方法は、前記合成反応で
製造されたビス(2−ピロリドン−1−イル)エタンを
酸触媒の存在下で加熱分解してN−ビニルピロリドンを
製造する。
【0013】ビス(2−ピロリドン−1−イル)エタン
は、、前記合成反応における反応生成液を冷却晶析する
ことにより結晶として取り出し、またこれを更に再結晶
化により精製して使用することができる。再結晶化に用
いる溶媒としては、トルエン、キシレン、ベンゼン、ヘ
キサン、シクロヘキサンなどが挙げられる。また、前記
合成反応で生成したビス(2−ピロリドン−1−イル)
エタンを含む反応液を使用するこができる。
【0014】分解反応に用いる酸触媒としては、パラト
ルエンスルホン酸、硫酸、リン酸、ポリリン酸、塩酸、
硝酸、SiO2-Al2 3 、Al2 3 、SiO2-Zr
2、SiO2-TiO2 、ゼオライト、金属酸化物など
を挙げることができる。酸触媒の使用量は、ビス(2−
ピロリドン−1−イル)エタンに対して0.01〜30
重量%、好ましくは0.1〜10重量%である。
【0015】また、この分解反応時にアミン類を共存さ
せることにより、生成物N−ビニルピロリドンの重合、
二量化および分解などの副反応が抑制されてN−ビニル
ピロリドンの選択率を向上させることができる。アミン
類としては、pKa7.0以上のもので、たとえばトリ
エタノ−ルアミン、N−メチルジエタノ−ルアミン、ジ
エタノ−ルアミン、ジブチルエタノ−ルアミン、トリイ
ソプロパノ−ルアミン、トリドデシルアミン、ヘキサデ
シルアミン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアミ
ノピリジンなどを用いることができる。アミン類の使用
量は、反応液のPHが3〜7好ましくは5〜6.5の範
囲になるような量を用いるのがよく、通常は酸触媒に対
して0.1〜5倍当量加えればよい。
【0016】分解温度は、120〜600℃、好ましく
は150〜400℃で行うのがよい。120℃より低い
と分解反応が極めて遅くなり、また、600℃より高く
なると生成物N−ビニルピロリドンの重合やピロリドン
への分解などが起こる。反応は常圧あるいは減圧の下で
行うことができ、好ましくは1〜200Torrの範囲で行
うのがよい。
【0017】N−ビニルピロリドンへの分解反応は、液
相あるいは気相いずれの方法でも行うことができる。た
とえば、気相で反応を行う場合、ビス(2−ピロリドン
−1−イル)エタンの気体を、反応温度に加熱したSi
2-Al2 3 、Al2 3、ゼオライト、金属酸化物
等の一般的な固体酸を充填した触媒層に接触せしめるこ
とより行うことができる。液相で反応を行う場合、ビス
(2−ピロリドン−1−イル)エタンまたは前記反応生
成液を酸触媒と混合し、好ましくはアミン類の共存下で
所定の温度で加熱するか、あるいは、これら反応物質を
所定の温度に加熱された反応装置に滴下や噴霧など任意
の方法で少量ずつ導入して行うことができる。前記反応
生成液に含まれるている酸触媒が分解反応に適する場合
には、反応生成液を直接使用することができる。反応生
成物はその形成に従って反応帯域から除くのが好まし
い。反応装置としては、薄膜蒸発機や回転蒸発機などが
用いられる。
【0018】分解反応においては、ビス(2−ピロリド
ン−1−イル)エタンより等量のN−ビニルピロリドン
と2−ピロリドンが生成する。反応生成物から2−ピロ
リドンと未反応のビス(2−ピロリドン−1−イル)エ
タンを回収し、これらを再び原料として使用することが
できる。
【0019】
【実施例】次に実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【実施例1】2−ピロリドン63.83gとパラトルエ
ンスルホン酸1.43gの混合液に、50℃撹拌下、ア
セトアルデヒド15.69gを添加し2時間反応を行っ
た。この反応液をHPLCにて分析したところ、アセト
アルデヒドの転化率97%、ビス(2−ピロリドン−1
−イル)エタンの選択率93%であった。反応液を5℃
に冷却後、析出した結晶をトルエンにて再結晶化するこ
とにより純度99%以上のビス(2−ピロリドン−1−
イル)エタンを得た。テフロン製撹拌羽根、滴下ロート
および回収容器をともなったリービッヒ冷却管を備えた
100ml三ツ口フラスコ内を50Torrに減圧し、19
0℃に加熱し、撹拌羽根を回転させた。これにビス(2
−ピロリドン−1−イル)エタン30.00gとパラト
ルエンスルホン酸145mgの混合物を溶融したもの
を、滴下ロートより30分間かけて徐々に滴下した。反
応後、分解生成物をHPLCにて分析したところ、ビス
(2−ピロリドン−1−イル)エタンの転化率90%、
N−ビニルピロリドンの選択率65%であった。
【0020】
【実施例2】実施例1と同様の方法で合成したビス(2
−ピロリドン−1−イル)エタン30.00gをパラト
ルエンスルホン酸100mg存在下、160℃、10To
rrで60分間かけて実施例1と同様に分解反応を行っ
た。その結果は、ビス(2−ピロリドン−1−イル)エ
タンの転化率85%、N−ビニルピロリドンの選択率7
2%であった。
【0021】
【実施例3】実施例1と同様の方法で合成したビス(2
−ピロリドン−1−イル)エタン30.00gをリン酸
600mg存在下、220℃、100Torrで60分間か
けて実施例1と同様に分解反応を行った。その結果は、
ビス(2−ピロリドン−1−イル)エタンの転化率88
%、N−ビニルピロリドンの選択率75%であった。
【0022】
【実施例4】2−ピロリドン64.00gと硫酸1.0
0gの混合液に、50℃撹拌下、アセトアルデヒド1
5.70gを添加し60分間反応を行った。その結果、
アセトアルデヒドの転化率98%、ビス(2−ピロリド
ン−1−イル)エタンの選択率94%であった。反応液
を5℃に冷却後、析出した結晶をキシレンにて再結晶化
してビス(2−ピロリドン−1−イル)エタンの白色結
晶を得た。ビス(2−ピロリドン−1−イル)エタン3
0.00gとポリリン酸1.00gの混合物を溶融し、
これを実施例1の装置を用いて170℃、3Torrで30
分間かけて熱分解を行った。その結果は、ビス(2−ピ
ロリドン−1−イル)エタンの転化率75%、N−ビニ
ルピロリドンの選択率75%であった。
【0023】
【実施例5】2−ピロリドン63.50gとリン酸2.
50gの混合液に、30℃撹拌下、アセトアルデヒド1
5.65gを添加し1時間反応後、さらに90℃で5時
間反応を行った。その結果、アセトアルデヒドの転化率
97%、ビス(2−ピロリドン−1−イル)エタンの選
択率83%であった。反応液を冷却して結晶を取り出
し、それをトルエンにて再結晶化してビス(2−ピロリ
ドン−1−イル)エタンの白色結晶を得た。ビス(2−
ピロリドン−1−イル)エタン30.00gとリン酸
3.00gの混合物を溶融し、これを実施例1の装置を
用いて170℃、10Torrで30分間かけて熱分解を行
った。その結果は、ビス(2−ピロリドン−1−イル)
エタンの転化率95%、N−ビニルピロリドンの選択率
50%であった。
【0024】
【実施例6】2−ピロリドン85.00gとポリリン酸
6.00gの混合液に、50℃撹拌下、アセトアルデヒ
ド22.00gを添加し1時間反応後、さらに80℃で
3時間反応を行った。その結果、アセトアルデヒドの転
化率94%、ビス(2−ピロリドン−1−イル)エタン
の選択率89%であった。反応液を冷却して結晶を取り
出し、それをベンゼンにて再結晶してビス(2−ピロリ
ドン−1−イル)エタンの純粋な結晶を得た。ビス(2
−ピロリドン−1−イル)エタン50.00gと硫酸1
0mgの混合物を溶融し、これを実施例1の装置を用い
て200℃、100Torrで60分間かけて熱分解を行っ
た。その結果は、 ビス(2−ピロリドン−1−イル)
エタンの転化率90%、N−ビニルピロリドンの選択率
70%であった。
【0025】
【実施例7】2−ピロリドン85.00gと酸性イオン
交換樹脂アンバーライトIR−15(13.00g)の
混合液に、撹拌下50℃、アセトアルデヒド21.00
gを添加し2時間反応を行った。その結果、アセトアル
デヒドの転化率98%、ビス(2−ピロリドン−1−イ
ル)エタンの選択率92%であった。反応液より樹脂を
濾別して得た溶液に、リン酸420mgを加え、実施例
1の装置にて180℃、10Torrを用いて90分間かけ
て熱分解を行った。その結果は、反応溶液に含まれてい
たビス(2−ピロリドン−1−イル)エタンの転化率8
7%、N−ビニルピロリドンの選択率68%であった。
【0026】
【実施例8】2−ピロリドン63.85gとパラトルエ
ンスルホン酸0.71gの混合液に、50℃撹拌下、ア
セトアルデヒド15.70gを添加し2時間反応を行っ
た。その結果、アセトアルデヒドの転化率98%、ビス
(2−ピロリドン−1−イル)エタンの選択率96%、
N−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンの選択率4%
であった。この反応液を5N−NaOHaq.にて中和
した後、リン酸130mgを加え、実施例1の装置を用
いて190℃、10Torrで1時間かけて熱分解を行っ
た。。その結果は、ビス(2−ピロリドン−1−イル)
エタンの転化率70%、N−ビニルピロリドンの選択率
88%であった。
【0027】
【実施例9】実施例8と同様の方法で合成したビス(2
−ピロリドン−1−イル)エタンを含む反応液を中和す
ることなく、直接、実施例1の装置を用いて、160
℃、5Torrで1時間かけて熱分解を行った。その結果
は、ビス(2−ピロリドン−1−イル)エタンの転化率
93%、N−ビニルピロリドンの選択率52%であっ
た。
【0028】
【実施例10〜12】実施例1と同様の方法で合成した
ビス(2−ピロリドン−1−イル)エタン30.00g
にパラトルエンスルホン酸295mgを混合して溶融
し、これにトリエタノ−ルアミン243mgを加えた。
これを実施例1の装置を用いて熱分解反応を行った。反
応後、分解生成物をHPLCにて分析したところ、表1
の結果であった。 表1
【0029】
【実施例13〜18】実施例10と同様な方法でN−ビ
ニルピロリドンを製造した。ただし、トリエタノ−ルア
ミンの代わりに各種のアミンを用いて熱分解反応を行っ
た。分解の温度は180(℃) 、圧力は10(Torr)である。
その結果を表2に示す。 表2
【0030】
【実施例19】2−ピロリドン64.00gと硫酸1.
00gの混合液に、50℃撹拌下、アセトアルデヒド1
5.70gを添加し1時間反応を行った。その結果、ア
セトアルデヒドの転化率98%、ビス(2−ピロリドン
−1−イル)エタンの選択率94%であった。反応液を
冷却して結晶を取り出し、それをキシレンにて再結晶化
してビス(2−ピロリドン−1−イル)エタンの白色結
晶を得た。ビス(2−ピロリドン−1−イル)エタン5
0.00gと硫酸255mgの混合物を溶融し、これに
トリエタノ−ルアミン837mgを加えた。これを実施
例1の装置を用いて200℃、20Torrで60分間かけ
て熱分解を行った。その結果は、ビス(2−ピロリドン
−1−イル)エタンの転化率77%、N−ビニルピロリ
ドンの選択率89%であった。
【0031】
【実施例20】2−ピロリドン85.00gとポリリン
酸6.00gの混合液に、70℃撹拌下、アセトアルデ
ヒド22.00gを添加し4時間反応を行った。その結
果、アセトアルデヒドの転化率94%、ビス(2−ピロ
リドン−1−イル)エタンの選択率89%であった。反
応液を冷却して結晶を取り出し、それをベンゼンにて再
結晶化してビス(2−ピロリドン−1−イル)エタンの
白色結晶を得た。ビス(2−ピロリドン−1−イル)エ
タン30.00gとポリリン酸3.00gの混合物を溶
融し、これにトリエタノ−ルアミン3.00gを加え
た。これを実施例1の装置を用いて170℃、10Torr
で60分間かけて熱分解を行った。その結果は、ビス
(2−ピロリドン−1−イル)エタンの転化率86%、
N−ビニルピロリドンの選択率88%であった。
【0032】
【実施例21】2−ピロリドン85.00gと酸性イオ
ン交換樹脂アンバ−ライトIR−15(13.00g)
の混合液に、60℃撹拌下、アセトアルデヒド21.0
0gを添加し3時間反応を行った。その結果、アセトア
ルデヒドの転化率98%、ビス(2−ピロリドン−1−
イル)エタンの選択率92%であった。反応液より樹脂
を濾別して得た溶液に、リン酸250mgとトリエタノ
−ルアミン190mgを加えた。これを実施例1の装置
を用いて190℃、10Torrで80分間かけて熱分解を
行った。その結果は、ビス(2−ピロリドン−1−イ
ル)エタンの転化率68%、N−ビニルピロリドンの選
択率91%であった。
【0033】
【実施例22】2−ピロリドン63.85gとパラトル
エンスルホン酸0.71gの混合液に、50℃撹拌下、
アセトアルデヒド15.70gを添加し2時間反応を行
った。その結果、アセトアルデヒドの転化率98%、ビ
ス(2−ピロリドン−1−イル)エタンの選択率96%
であった。得られた反応液にトリエタノ−ルアミン0.
67gを加えた。これを実施例1の装置を用いて180
℃、10Torrで130分間かけて熱分解を行った。その
結果は、ビス(2−ピロリドン−1−イル)エタンの転
化率78%、N−ビニルピロリドンの選択率99%であ
った。
【0034】
【発明の効果】本発明は、従来法のように複雑な工程を
要することなく、N−ビニルピロリドンを2−ピロリド
ンとアセトアルデヒドから工業的に容易な方法でしかも
高い収率で製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2−ピロリドンを該ピロリドンに対して
    等モル以下のアセトアルデヒドと酸触媒の存在下、10
    0℃以下の温度で反応させてビス(2−ピロリドン−1
    −イル)エタンを生成させ、次いでこのビス(2−ピロ
    リドン−1−イル)エタンを酸触媒の存在下で熱分解す
    ることを特徴とするN−ビニルピロリドンの製造方法。
  2. 【請求項2】 2−ピロリドンを該ピロリドンに対して
    等モル以下のアセトアルデヒドと酸触媒の存在下、10
    0℃以下の温度で反応させてビス(2−ピロリドン−1
    −イル)エタンを生成させ、次いでこのビス(2−ピロ
    リドン−1−イル)エタンを酸触媒とアミン類の存在下
    で熱分解することを特徴とするN−ビニルピロリドンの
    製造方法。
JP4163377A 1992-06-01 1992-06-01 N−ビニルピロリドンの製造方法 Pending JPH06145140A (ja)

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JPH06145140A true JPH06145140A (ja) 1994-05-24

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JP4163377A Pending JPH06145140A (ja) 1992-06-01 1992-06-01 N−ビニルピロリドンの製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0703219A1 (en) * 1994-08-31 1996-03-27 Shin-Etsu Vinyl Acetate Co., Ltd. Method for the preparation of an N-vinyl compound

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