JPH06134526A - ステンレススチール配管の曲げ加工方法及び装置 - Google Patents

ステンレススチール配管の曲げ加工方法及び装置

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JPH06134526A
JPH06134526A JP28903192A JP28903192A JPH06134526A JP H06134526 A JPH06134526 A JP H06134526A JP 28903192 A JP28903192 A JP 28903192A JP 28903192 A JP28903192 A JP 28903192A JP H06134526 A JPH06134526 A JP H06134526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
bending
bent
piping
stainless steel
Prior art date
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Pending
Application number
JP28903192A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yamaguchi
晃 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Oxygen Co Ltd, Nippon Sanso Corp filed Critical Japan Oxygen Co Ltd
Priority to JP28903192A priority Critical patent/JPH06134526A/ja
Publication of JPH06134526A publication Critical patent/JPH06134526A/ja
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パーティクルの原因となるクラックの発生を
防止しながら小さな曲率半径で配管を曲げ加工すること
ができるステンレススチール配管の曲げ加工方法及び装
置を提供する。 【構成】 配管の曲げ加工部分を100〜400℃に加
熱しながら曲げ加工する。曲げ加工装置は、ヒーター1
7を有する内型13と外型14とを備えており、曲げ加
工を行う配管Pを係止部16に係止させて外型14と内
型13との間にセットし、外型14を内型13の外周に
沿って回動させることにより、配管Pの曲げ加工を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステンレススチール配
管の曲げ加工方法及び装置に関し、詳しくは、半導体薄
膜製造装置に用いるステンレススチール(SUS)配管
のように、曲げ加工する際に発生するパーティクルが装
置性能に影響を及ぼすものに用いられる配管を、特に小
さな曲率半径で曲げ加工する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、配管を曲げ加工すると、配管の内面にクラックを生
じるが、半導体薄膜製造装置においては、使用するSU
S配管の曲げ加工部分のクラックが原因で発生するパー
ティクルが、該配管内を流れる流体に同伴されて薄膜を
形成する成長室内に侵入し、製造する薄膜の品質に悪影
響を与えてしまうことがあった。このようなSUS配管
の曲げ加工が原因で生じるパーティクルは、曲げ加工後
に十分な時間をかけてパージを行うことにより減少させ
ることが可能ではあるが、そのためには、相当な量のパ
ージガスと時間とを費やさなければならない。
【0003】なお、内面を電界研磨した管(EP管)を
用いると、通常のブライト・アニール管(BA管)を用
いた場合より、曲げ加工時のパーティクルを減らせる
が、それでも無視し得ないパーティクルが発生するだけ
でなく、EP管はBA管より高価なのでEP管を用いる
とコストが上昇してしまう不都合がある。
【0004】また、曲げ加工部分の曲率半径を大きくす
ればパーティクル発生量が少なくなり、例えば曲率半径
が配管径の3倍のものに比べて、曲率半径を配管径の1
0倍にすると、パーティクル発生量が約1/10になる
ことが知られており、パーティクルを発生させずにSU
S配管を曲げ加工する一手段として、曲げ加工部分の曲
率半径を配管径の10倍程度にすることが行われてい
る。
【0005】しかしながら、配管の曲げ加工部分の曲率
半径を大きくすると、通常用いられる曲率半径が3倍の
ものに比べて配管の曲げ部分の長さが大幅に長くなるた
め、複雑な装置の場合は、大きな配管スペースが必要と
なり、装置全体の大型化を招く不都合があった。
【0006】一方、曲げ加工部に曲り部材(エルボ)を
用いれば、小さな曲率半径で配管の曲り部分を形成する
ことができ、ほとんどパーティクルを発生させることも
ないが、このように、別に形成したエルボを用いる場合
は、多数のエルボを用意し、これの両端を溶接するため
の手間とコストがかかり、装置の高価格化を招くことに
なる。
【0007】そこで本発明は、パーティクルの原因とな
るクラックの発生を防止しながら小さな曲率半径で配管
を曲げ加工することができるSUS配管の曲げ加工方法
及び装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明の配管の曲げ加工方法は、配管の曲げ加工
部分を100〜400℃に加熱しながら曲げ加工するこ
とを特徴とするものであり、また、本発明の配管の曲げ
加工装置は、配管の曲げ加工部分の内径に対応した外径
を有する内型と、該内型との間に配管径に相当する距離
を保って内型外周に沿って回動する外型と、曲げ加工開
始側の配管を係止する係止部とを備えるとともに、前記
内型及び外型に、曲げ加工する配管を100〜400℃
に加熱するヒーターを配設したことを特徴としている。
【0009】
【作 用】配管の曲げ加工部に熱を加えることにより塑
性加工が円滑に行われ、配管内面のクラック発生量が減
り、クラック部から発生するパーティクル量が減る。こ
のときSUS配管の加熱温度は、ステンレススチールを
円滑に塑性加工することができる最低温度が100℃で
あり、400℃以上に加熱すると表面が酸化されてしま
う。
【0010】
【実施例】以下、本発明を、図面を参照しながら、さら
に詳細に説明する。図1乃至図3は、1/4SUSBA
配管を、それぞれ230℃,140℃,室温で、曲率半
径を直径の3倍(R=3D)として曲げ加工したときの
管内面のクラックCの発生状態を示すもので、図1に示
す230℃に加熱して曲げ加工したときの内面のクラッ
ク量は、図3に示す室温で曲げ加工したときの内面のク
ラック量に比べてはるかに少ないことが判る。
【0011】図4は、上記配管を同様に曲げ加工したと
きのパーティクルの発生数を測定したもので、室温で曲
げ加工したものは、曲げ加工時に大量のパーティクルが
発生し、また、曲げ加工後に衝撃を与えたときにも大量
のパーティクルが発生することが判る。
【0012】図5は、発生するパーティクルの粒径分布
を示すもので、室温で曲げ加工したものは、各粒径のパ
ーティクルが一様に発生しており、しかも大気中のパー
ティクル成分とは明らかに異なっている。一方、230
℃,140℃で曲げ加工したものは、各粒径のパーティ
クルが一様に発生しているが、発生量は大幅に低減して
いることが判る。なお、図5は、BA管についての実験
結果を示すものであるが、EP管についても大幅なパー
ティクル低減効果が認められた。
【0013】図6は、上記のようにSUS配管の曲げ加
工部分を加熱しながら曲げ加工するための装置の一実施
例を示すもので、特に半導体薄膜製造装置に多く用いら
れる小口径のSUS配管を曲げ加工する際に好適なもの
である。
【0014】この曲げ加工装置10は、2本の柄11,
12の先端部に、それぞれ配管の曲げ加工部分の内側に
位置する内型13と外側に位置する外型14とを設けた
もので、一方の柄11に設けられた内型13は、その外
周面が配管Pの曲げ加工部分の内径に対応した外径を有
する円弧状に形成されており、他方の柄12に設けられ
た外型14は、前記内型13の中心に回動可能に設けら
れたレバー15を介して、内型13の周囲を、その間に
配管Pの直径に相当する距離を保って回動するように形
成されている。また、一方の柄11の先端には、配管P
を曲げ加工する際に、配管Pの直線部を係止する係止部
16が設けられている。
【0015】そして、上記両型13,14には、曲げ加
工する配管を100〜400℃に加熱するためのヒータ
ー17が設けられている。なお、このヒーター17は、
図示しない配線を介して電源部に接続されている。ま
た、両型13,14あるいは両柄11,12には、ヒー
ター17の熱ロスを低減するための断熱構造を採用する
ことが好ましい。
【0016】この曲げ加工装置10を用いてSUS配管
Pの曲げ加工を行うには、まず、必要に応じて予熱を行
った配管Pを、前記両柄11,12を開いた状態の内型
13と外型14との間に挿入するとともに、曲げ加工開
始側の配管Pを柄11先端の係止部16に係止する。そ
して、ヒーター17による配管Pの加熱状態を確認した
後、両柄11,12を図に想像線で示すように閉じてい
くと、相対的に外型14が内型13の周囲に沿って回動
し、両型13,14に挟まれた配管Pが内型13の外径
に略対応した曲率半径に曲げ加工される。
【0017】このように、本実施例に示す装置を用いる
ことにより、配管Pを加熱しながらの曲げ加工を容易に
行うことができ、前述のように、パーティクルがほとん
ど発生しない曲げ加工を極めて容易に行うことができ
る。
【0018】なお、前記本発明方法は、上記曲げ加工装
置を用いなくても実施することが可能であり、例えば、
一般に用いられている配管曲げ加工機に所定温度に加熱
した配管をセットし、温度が下がらない間に曲げ加工を
行うようにすればよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な操作でパーティクルの発生を抑えた小さな曲率半
径の曲げ加工が可能になり、半導体薄膜形成装置等、複
雑な装置のSUS配管を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】230℃に加熱しながら曲げ加工を行ったSU
S配管内面の状態を示す図である。
【図2】140℃に加熱しながら曲げ加工を行ったSU
S配管内面の状態を示す図である。
【図3】室温で曲げ加工を行ったSUS配管内面の状態
を示す図である。
【図4】各温度で曲げ加工したときのパーティクル発生
数を示す図である。
【図5】発生するパーティクルの粒径分布を示す図であ
る。
【図6】本発明の曲げ加工装置の一実施例を示す正面図
である。
【符号の説明】
10…曲げ加工装置、13…内型、14…外型、16…
係止部、17…ヒーター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレススチール配管を曲げ加工する
    にあたり、該配管の曲げ加工部分を100〜400℃に
    加熱しながら曲げ加工することを特徴とするステンレス
    スチール配管の曲げ加工方法。
  2. 【請求項2】 ステンレススチール配管を曲げ加工する
    装置であって、該配管の曲げ加工部分の内径に対応した
    外径を有する内型と、該内型との間に配管径に相当する
    距離を保って内型外周に沿って回動する外型と、曲げ加
    工開始側の配管を係止する係止部とを備えるとともに、
    前記内型及び外型に、曲げ加工する配管を100〜40
    0℃に加熱するヒーターを配設したことを特徴とするス
    テンレススチール配管の曲げ加工装置。
JP28903192A 1992-10-27 1992-10-27 ステンレススチール配管の曲げ加工方法及び装置 Pending JPH06134526A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104907372A (zh) * 2015-05-27 2015-09-16 德清铭泰户外用品有限公司 双边电热管材折弯机
CN104942098A (zh) * 2015-05-26 2015-09-30 德清铭泰户外用品有限公司 手动双边电热管材折弯机
CN104942099A (zh) * 2015-05-26 2015-09-30 德清铭泰户外用品有限公司 单边电热管材折弯机
CN104942100A (zh) * 2015-05-26 2015-09-30 德清铭泰户外用品有限公司 手动单边电热管材折弯机
CN108262411A (zh) * 2017-11-23 2018-07-10 湖北江山专用汽车有限公司 一种汽车侧护栏支撑筋的辅助成形装置

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