JPH06131314A - 中央処理装置の異常監視装置 - Google Patents

中央処理装置の異常監視装置

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JPH06131314A
JPH06131314A JP4284726A JP28472692A JPH06131314A JP H06131314 A JPH06131314 A JP H06131314A JP 4284726 A JP4284726 A JP 4284726A JP 28472692 A JP28472692 A JP 28472692A JP H06131314 A JPH06131314 A JP H06131314A
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JP
Japan
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cpu
central processing
unit
abnormality
processing unit
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JP4284726A
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Yorimitsu Baba
頼光 馬場
Hirotada Hayashi
宏直 林
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は複数のCPUを接続してなるマルチ
CPUシステムにおけるフェールセーフ処理を行うCP
U異常監視装置に関し、他のCPUを非同期で監視し
て、処理速度の低下防止とコストの低減を図ることを目
的とする。 【構成】 複数のCPU11〜13をトライステートバ
ッファ61〜63を介して接続する。CPU11〜13
はROM41〜43内のプログラムに従って独自に処理
を実行しながら他のCPUが発する信号の正当性を判断
し、異常検出時には出力ポート71〜73から異常検出
信号を送信する。各ユニットU11〜U13はこの信号を受
信したらトライステートバッファ61〜63及び出力ポ
ート71〜73をハイインピーダンス状態として自己を
回路から切り離す。正常なCPUは、本来の処理と合わ
せて異常なCPUが実行すべき処理のバックアップを行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中央処理装置異常監視装
置に係り、特に複数の中央処理装置を接続してなるマル
チ中央処理装置システムにおけるフェールセーフ処理を
行う中央処理装置異常監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、電気機器等における機能向上
の要求から、複数の中央処理装置(CPU)を接続し
て、同時並列的に複数の処理を行うマルチCPUシステ
ムが広く用いられる傾向にある。
【0003】このようなマルチCPUシステムにおいて
は、複数のCPUが互いに他のCPUにおける演算結果
等を利用している。従って、いずれかのCPUに異常が
発生した場合にその異常を放置すると、他のCPUにお
ける処理にも影響を与えることになる。このため、マル
チCPUシステムにおいては、各CPUに異常が生じた
場合、その異常を検知して何らかのフェールセーフ処理
を行うことが要求される。
【0004】従来より、このような要求を満たす装置に
ついての提案がなされており、例えば、特開昭60−1
86902号公報は、2つのCPUにおける処理を同期
させ、互いに他方のCPUから送信される信号を監視す
ることにより異常を検出する装置について開示してい
る。
【0005】つまり、上記公報記載の装置における2つ
のCPUは、互いに同期した状態で起動され、その後、
先ず自己が正常に動作していることを表す所定の信号を
送信する。そして、互いに他方のCPUから発せられた
所定の信号を受信したら、他方のCPUは正常であると
判断し、自己の実施すべき処理を遂行する。
【0006】また、起動後の所定のタイミングで所定の
信号を受信しなかった場合は、他方のCPUに暴走等の
異常が発生したと判断して、異常が発生したと思われる
CPUを一旦リセットする。そして、2つのCPUの同
期が取れたら、再び各CPUにおいて上記の処理を繰り
返し行う。
【0007】このように、上記公報記載の装置によれ
ば、マルチCPUシステムを構成する各CPUに異常が
発生した場合、他方のCPUによりいち早くその異常が
検知される。従って、一方のCPUに異常が生じてもそ
の異常によりシステム全体が暴走してしまうことがな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置でCPUの異常を検出するためには、2つのCPUが
同期していることが要求される。このため、それぞれの
CPUでは、本来実行すべき処理の他に、互いのCPU
を同期させる処理が必要となり、同期に要する処理時間
や待ち時間の分だけ処理速度が遅くなる。
【0009】また、複数のCPUにおいて処理の同期を
図るためには、プログラムの起動時期を同期させること
に加えて、各CPUのクロックタイミングを高い信頼性
の基に同期させることが必要であり、非常に複雑なタイ
ミング回路や判定回路等のハードウェアが必要になる。
【0010】このように、上記従来の装置は、マルチC
PUシステムにおける処理速度を著しく低下させるうえ
に、複雑なハードウェアを必要とするためコストアップ
を引き起こすという問題点を有していた。
【0011】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、マルチCPUシステムの各CPU毎に、他のC
PUの状態を非同期で監視する監視手段を設けることに
より、処理速度の低下防止、及び低コストでの実現を可
能とするCPU異常監視装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する中
央処理装置の異常監視装置の原理図を図1に示す。
【0013】本発明に係る中央処理装置異常監視装置1
0は、マルチ中央処理装置システムを構成する複数の中
央処理装置1a〜1cと、それぞれの中央処理装置1a
〜1c毎に設けられた監視手段2a〜2c,回路遮断手
段3a〜3c,バックアップ手段4a〜4c、及び中央
処理装置1a〜1cを中心とするユニットU1 〜U3
互いに接続する通信線5より構成される。
【0014】監視手段2a〜2cは、回路遮断手段3a
〜3c及び通信線5を介して他のユニットU1 〜U3
構成する中央処理装置1a〜1cの出力信号を監視す
る。そして、その出力信号に基づいて、他のユニットU
1 〜U3 の中央処理装置1a〜1cが正常に機能してい
るか否かを監視し、異常を検出した場合には、どの中央
処理装置1a〜1cに異常が生じたかを特定する異常検
出信号を発する。
【0015】回路遮断手段3a〜3cは、各ユニットU
1 〜U3 と通信線5との導通を制御する。すなわち、自
己の属するユニットU1 〜U3 が正常である場合には、
各ユニットU1 〜U3 と通信線5とを導通状態とする。
そして、他のユニットU1 〜U3 の監視手段2a〜2c
から、自己の属するユニットU1 〜U3 の中央処理装置
1a〜1cに異常が生じている旨の異常検出信号を受信
したら、自己の属するユニットU1 〜U3 と通信線5と
を遮断する。
【0016】バックアップ手段4a〜4cは、他のユニ
ットU1 〜U3 がそれぞれの回路遮断手段3a〜3cに
より前記通信線5から遮断された場合に、遮断されたユ
ニットU1 〜U3 の中央処理装置1a〜1cが実行すべ
き処理を、その後、正常な他のユニットU1 〜U3 の中
央処理装置1a〜1cに実行させる。
【0017】
【作用】上記構成の中央処理装置異常監視装置10にお
いて、前記中央処理装置1a〜1cは、それぞれ独立に
自己が実施すべき処理を実行する。また、それぞれの中
央処理装置1a〜1cにおける演算結果は、通信線5を
介して他のユニットU1〜U3 に供給される。
【0018】前記監視手段2a〜2cは、他のユニット
1 〜U3 の中央処理装置1a〜1cから供給される信
号が異常である場合に、異常検出信号を発する。この異
常検出信号は、他のユニットU1 〜U3 に異常の発生し
たユニットを知らせると共に、自己の属するユニットU
1 〜U3 の中央処理装置1a〜1cにも、他のユニット
1 〜U3 における異常の発生を知らせる。
【0019】前記回路遮断手段3a〜3cは、通信線5
を介して自己の属するユニットU1〜U3 が異常である
旨の異常検出信号を受信したら、そのユニットU1 〜U
3 を通信線5から遮断する。従って、それ以後、中央処
理装置1a〜1cが異常を示したユニットU1 〜U
2 は、マルチ中央処理装置システムから切り離され、他
の正常なユニットU1 〜U3 における処理に悪影響を及
ぼすことはない。
【0020】また、正常な中央処理装置1a〜1cで
は、バックアップ手段4a〜4cと共に、遮断されたユ
ニットU1 〜U3 における処理のバックアップが行われ
るためシステム全体としての機能低下が最低限に抑制さ
れる。
【0021】
【実施例】図2は本発明に係る中央処理装置(CPU)
の異常監視装置の一実施例の回路図を示す。本実施例の
CPU異常監視装置20は、3つのCPU11〜13を
有するマルチCPUシステムに適用したもので、各CP
U毎に独立して設けられた3つのユニットU11〜U13
互いに接続することにより構成される。
【0022】以下、各ユニットU11〜U13の構成につい
て説明する。尚、それぞれのユニットU11〜U13は互い
に構成が類似しているため、説明の便宜上ユニットU11
を中心に説明を行う。
【0023】ユニットU11は、CPU11,ウォッチド
ッグタイマ(WDT)21,リードオンリメモリ(RO
M)31,ランダムアクセスメモリ(RAM)41,デ
コーダ51,トライステートバッファ61,出力ポート
71,入力ポート81及びこれらを相互に接続するロー
カルバス91で構成される。
【0024】WDT21は、CPU11の出力を監視
し、所定時間内に所定の信号が出力されない場合CPU
11に異常が生じたと判断して、所定の信号を出力する
回路である。本実施例装置においては、図2に示すよう
に、WDT21の出力端子(異常検知時“ロー”出力)
は、3端子オアゲート11aを介してCPU11のリセ
ット端子(“ロー”入力でリセット)に接続されてい
る。従って、WDT21が異常を検出した場合は、必ず
CPU1にリセット信号が供給される。
【0025】ROM31には、後述の図3,図4に示す
ようにCPU11が実行するプログラムを格納してい
る。CPU11は、このROM31に格納されているプ
ログラムを実行することにより、マルチCPUシステム
の1部となる。また、本実施例のCPU異常監視装置2
0においては、CPU11がこのプログラムを実行する
ことにより、監視手段2a及びバックアップ手段4aが
実現される。
【0026】デコーダ51の出力端子は、2端子のオア
ゲート61aを介してトライステートバッファ61のア
ウトプットイネーブル(OE)端子に接続されている。
また、オアゲート61aの他方の入力端子は、インバー
タ61bを挟んで3端子オアゲート11aの出力端子に
接続されている。
【0027】トライステートバッファ61は、ローアク
ティブのトライステートバッファで、OE端子に“ロ
ー”信号が供給されるとローカルバス91と共用バス1
00とを導通させ、OE端子に“ハイ”信号が供給され
ると、出力端子をハイインピーダンス状態としてユニッ
トU11を共用バス100から切り離す。尚、共用バス1
00は、各ユニットU11〜U13におけるトライステート
バッファ61〜63と、各ユニットが共通で使用する共
用メモリ110及び共用入出力ポート(I/Oポート)
111とを相互に接続する通信線である。
【0028】出力ポート71は、上記のトライステート
バッファ61と同様にローアクティブ・トライステート
のポートで、OE端子に“ハイ”信号が供給されている
場合、その出力端子はハイインピーダンス状態に保持さ
れることにより、他のCPU12,13への停止(リセ
ット)信号103,106をナンドゲート12b,13
bから切り離す。尚、出力ポート71のOE端子は、イ
ンバータ71aを介してCPU11のリセット端子に接
続されている。
【0029】入力ポート81は2入力の入力ポートで、
それぞれの端子は、他のユニットU 12,U13のCPU1
2,13のリセット端子(図2中、B点,C点)に接続
されている。尚、各ユニットU12,U13における入力ポ
ート82、及び83には、それぞれ、CPU11,13
のリセット端子(図2中、A点,C点)、及びCPU1
1,12のリセット端子(図2中、A点,B点)が接続
される。
【0030】従って、CPU異常監視装置20を構成す
る各ユニットU11〜U13の何れかにおいて、CPU11
〜13のリセット端子にリセット信号が供給された場
合、他のユニットにおいて、そのCPUのリセットが行
われたことを検知することができる。
【0031】また、CPU11のリセット端子に接続さ
れる3端子アンドゲート11aには、上記のWDT21
の出力端子の他、リセットスイッチ112及び2端子の
ナンドゲート11bの出力端子が接続されている。ナン
ドゲート11bの入力端子には、それぞれ、通信線10
1,102を介してユニットU12,U13の出力ポート7
2,73の出力端子の一方が接続されている。
【0032】同様に、他のユニットU12,U13において
も、CPU12,13のリセット端子に設けられた3端
子アンドゲート12a,13aには、WDT22,23
の他にリセットスイッチ112及びナンドゲート12
a,13aが接続されてお、ナンドゲート12a,13
aの入力端子には、通信線103,104及び105,
106を介して他のユニットの出力ポートが接続されて
いる。
【0033】次に、CPU異常監視装置20の動作につ
いて説明するが、それに先立って、各ユニットU11〜U
13においてCPU11〜13が実行するプログラムの構
成、及びこれに起因して本実施例のCPU異常監視装置
20が有する開発工程上の利点について説明する。
【0034】図3は、各ユニットU11〜U13のROM4
1〜43に格納されているプログラムの内容の一例を示
している。各CPU11〜13は、それぞれ対応するR
OM41〜43に格納されているプログラムを実行する
ことにより、マルチCPUシステムの1部としての本来
の処理と、CPU異常監視装置の1部としての処理とを
行う。
【0035】このため、各ROM41〜43に格納され
ているプログラムは、CPU11〜13がそれぞれに課
された本来の処理を行うためのプログラム(31a+3
1b〜33a+33b)と、バックアップ手段4a〜4
cとしての処理を行うためのプログラム(31a〜33
a)と、監視手段2a〜2cとしての処理を行うための
プログラム(31c〜33c)とに大別することができ
る。
【0036】尚、図3に示すプログラム例においては、
各CPUが本来の処理を行うためのプログラムを、その
処理に最低限必要なプログラム31b〜33b(1k バ
イト)と、それを補完して高精度な処理を可能とするプ
ログラム31a〜33a(63k バイト)とに分けて構
成している。そして、この最低限必要なプログラム31
b〜33bを、互いに他のユニットU11〜U13における
バックアップ手段用プログラムとしている。
【0037】すなわち、本実施例のCPU異常監視装置
20と異常監視機能を備えていないマルチCPUシステ
ムとを比べて全く新規なプログラムは、監視手段用プロ
グラム31c〜33cだけである。
【0038】これに対して、複数のCPUを同期させた
うえで互いに異常を監視する従来の装置の場合は、非常
に複雑なプログラムを必要とする。例えば2つのCPU
を同期させる装置においては、先ず両者を動作させるた
めのオペレーティングシステムとしてのタイミング用プ
ログラムが必要になる。そして、このタイミング用プロ
グラムに適合させた形式で、それぞれのCPUが互いに
監視しあいながら必要な処理を行うためのプログラムを
作成する労を要する。
【0039】従って、従来の装置におけるプログラムを
開発する際には、本来の処理に対するプログラムの開発
に先立って、CPU相互間の通信方法や、どの様な状態
を異常として判断するか等を十分検討する必要がある。
また、通常上記のようなタイミング用プログラムは、C
PUの数を、例えば2つとして限定して開発されること
から、後にシステムに組み込むCPUの数が変動したよ
うな場合に柔軟に対処することが難しい。
【0040】一方、本実施例のCPU異常監視装置20
における新規なプログラムは、上記したように監視手段
用プログラムだけである。また、この監視手段用プログ
ラムは、各CPUが本来の処理を行うためのプログラム
と独立した関係を有している。このため、開発手順とし
て、本来の処理に対する試験研究を十分に行った後で、
フェールセーフに相当する異常監視機能を検討すること
ができ、従来の装置に比べて大幅な開発工数の低減が可
能となる。
【0041】さらに、監視手段用プログラムについて
は、本来の処理についての検討が十分なされた後に開発
が行われるため、システムに使用するCPUの数の変動
等にも柔軟に対処することができると共に、どのような
状態を異常として判定すべきであるかを明確に把握し易
いという利点も有している。
【0042】以下、各CPU11〜13が図3に示す内
容のプログラムを実行する際の動作について説明する。
【0043】各CPU11〜13は、それぞれマルチC
PUシステムを構成するCPUとして独立に、本来の処
理を行うためのプログラム(31a+31b〜33a+
33b)を実行する。この際、各CPU11〜13のリ
セット端子は“ハイ”レベルに保持されているから、イ
ンバータ61b〜63bの出力端子は“ロー”レベルと
なる。
【0044】従って、オアゲート61a〜63aの出力
端子には、デコーダ51〜53の出力レベルがそのまま
現れ、トライステートバッファ61〜63は、CPU1
1〜13がプログラムを実行するに従って、イネーブル
状態またはハイインピーダンス状態となる。
【0045】次に、所定のタイミングで監視手段用プロ
グラム31c〜33cが起動されると、各ユニットU11
〜U13毎に独立に、他のユニットU11〜U13から出力さ
れる信号の監視を行う。そして、例えば、所定時間内に
所定の信号が送信されない場合や、複数のユニットU11
〜U13から明らかに異常な論理の信号が出力されている
場合、それらのユニットU11〜U13に異常が発生してい
ると判断する。
【0046】監視手段用プログラムの実行中に何らの異
常も検出しなかった場合は、再び本来の処理の実行に戻
る。また、異常を検出した場合は、出力ポート71〜7
3から異常なユニットU11〜U13に向けて異常検出信号
を送信する。
【0047】例えば、ユニットU11が明らかに異常であ
れば、ユニットU12,U13から通信線101,102を
介して異常信号が送信される。従って、ナンドゲート1
1bの出力端子は“ロー”レベルとなり、3端子アンド
ゲート11aを介してCPU11のリセット端子には、
“ロー”レベルのリセット信号が送信される。
【0048】また、ユニットU11に異常が生じて、ユニ
ットU12の出力信号と矛盾する信号が送信された場合
は、ユニットU12,U13からユニットU11に向けて異
常検出信号が送信されると共に、ユニットU13からユ
ニットU12に向けた異常検出信号も送信される。この
場合、ユニットU11のナンドゲート11bの出力端子
は、上記の場合と同様に“ロー”レベルとなるが、ユニ
ットU12のナンドゲート12bの出力端子は、“ハイ”
レベルのままであり、CPU12がリセットされること
はない。
【0049】このように、本実施例のCPU異常監視装
置20は、3つのユニットU11〜U 13が多数決により各
ユニットU11〜U13の異常を検出する構成であり、異常
の検出を高精度に行うことができる。
【0050】尚、各CPU11〜13のリセット端子に
は、上記したように3端子アンドゲート11a〜13a
を介してWDT21〜23,ナンドゲート11b〜13
bの出力端子,リセットスイッチ112が接続されてい
る。このため、それらのいずれかが“ロー”レベルとな
ると、各CPU11〜13はリセットされることにな
る。
【0051】ところで、何れかのCPU11〜13をリ
セットするために3端子アンドゲート11a〜13aの
出力端子が“ロー”レベルになると、そのユニットU11
〜U 13におけるインバータ61b〜63b,71a〜7
3aは共に出力が反転して“ハイ”レベルとなる。従っ
て、そのユニットU11〜U13におけるトライステートバ
ッファ61〜63及び出力ポート81のOE端子は“ハ
イ”レベルに固定されることになる。
【0052】このため、そのトライステートバッファ6
1〜63及び出力ポート71〜73は、ハイインピーダ
ンス状態に保持され、CPU異常監視装置20から電気
的に切り離された状態となる。すなわち、トライステー
トバッファ61〜63及び出力ポート71〜73は、本
実施例のCPU異常監視装置20において、回路遮断手
段としての機能を有している。
【0053】また、上記したように、3端子アンドゲー
ト11a〜13aの出力端子は、互いに他のユニットU
11〜U13の入力ポート81〜83に接続されている。各
ユニットU11〜U13では、入力ポート81〜83の何れ
かの端子に“ロー”レベルの信号が供給されたら、その
端子が相当されているユニットU11〜U13に異常が発生
したと判断する。そして、異常が発生したと思われるユ
ニットU11〜U13で実行すべき処理のバックアップを開
始する。
【0054】つまり、ユニットU11に異常が発生したと
すると、CPU11に対するリセット信号が入力ポート
82,83に送信され、各ユニットU12,U13にはユニ
ットU11の処理をバックアップする義務が生ずる。本実
施例の装置は、図3(C)に示すようにユニットU13
ROM33に、CPU11の処理に最低限必要なプログ
ラムが格納されているため、このバックアップはユニッ
トU13で行われることとなる。
【0055】従って、それ以後は、CPU13が、本来
的に自己が実施すべき処理のプログラム33a+33b
に加えて、CPU11が実施すべきプログラム31bを
も実行する。このため、ユニットU11がシステムから遮
断されたことによる悪影響を最小限に抑えることができ
る。
【0056】尚、同様に、ユニットU12が遮断された場
合はユニットU11により、ユニットU13が遮断された場
合はユニットU12によりそれぞれのバックアップ処理が
行われる。
【0057】このように、本実施例のCPU監視装置2
0によれば、各CPU11〜13の動作を同期させるこ
となく、異常の検出と、発生した異常に対するバックア
ップ処理とを行うことができる。従って、各CPUを同
期させる必要のある従来の装置に比べて著しく処理速度
が向上すると共に、装置のハード構成及びソフト構成を
画期的に簡単化することができる。
【0058】図4は、上記実施例装置のROM41〜4
3に格納するプログラムの内容の他の例を示す。尚、図
3と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省
略する。
【0059】図4(A)に示すように、ROM41には
CPU11が本来実施すべき処理のためのプログラム1
31a(図3における31a+31bに相当)と、CP
U12及び13のバックアップ用の簡素プログラム13
2b及び133bと、監視手段用プログラム31cとが
格納されている。
【0060】ここで、CPU12及び13バックアップ
用の簡素プログラム132b及び133bは、それぞれ
ROM42,43に格納されるCPU12,13用のプ
ログラム132a,133a(それぞれ図3における3
2a+32b,33a+33bに相当)を基に新たに作
成した簡素プログラムである。
【0061】同様に、ROM42,43に格納されてい
るCPU11バックアップ用の簡素プログラム131b
も、ROM41に格納されているプログラム131aを
もとに新たに作成したプログラムである。
【0062】従って、各ユニットU11〜U13のROM4
1〜43に、図4に示す構成のプログラムを格納した場
合、バックアップ時に実行されるプログラムと、正常時
に実行されるプログラムとは、全く異なるルートで作成
されたプログラムとなる。
【0063】一方、各ユニットU11〜U13における異常
の発生原因としては、過熱等によるハード上の原因と、
プログラムのバグに起因するソフト上の原因とが考えら
れる。このため、上記図3に示すようにバックアップ用
のプログラム31b〜33bと正常時に実行するプログ
ラムとが同一ルートで作成されたものであると、ソフト
上の原因で異常が発生した場合、バックアップ処理にお
いても同じ異常が発生する可能性がある。
【0064】ところが、図4に示す構成のプログラムに
おいては、正常時に実行されるプログラムと、バックア
ップ時に実行されるプログラムとが異なるルートで作成
されている。従って、各ユニットU11〜U13の正常時用
のプログラム131a〜133aとバックアップ用のプ
ログラム131b〜133bとに同一のバグが含まれて
いる可能性が小さい。
【0065】このため、CPU異常監視装置20に使用
するプログラム構成を図4に示す構成とすると、上記図
3に示す構成のプログラムを使用する場合に比べて、開
発工数は余分にかかるものの、マルチCPUシステムと
してより一層高いレベルの信頼性を確保するとが可能と
なる。
【0066】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、マルチ中
央処理装置システムを構成する各中央処理装置の動作を
同期させることなく、何れかの中央処理装置に発生した
異常をいち早く検出することができる。従って、各中央
処理装置を同期させる必要のある従来の装置に比べて著
しく処理速度が向上すると共に、装置のハード構成及び
ソフト構成の画期的な簡単化に伴い低コストでの実現が
可能となる。
【0067】また、いずれかの中央処理装置に異常が発
生した場合、その中央処理装置の属するユニットがマル
チ中央処理装置システムから切り離されると共に、他の
中央処理装置によりバックアップ処理が行われるため、
異常発生による悪影響が最小限に抑えられ、システム全
体としては常に高精度な処理を実行することができると
いう特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中央処理装置の異常監視装置の原
理図である。
【図2】本発明に係るの中央処理装置の異常監視装置の
一実施例の回路図である。
【図3】本実施例装置に使用するプログラムの内容の1
例を表す図である。
【図4】本実施例装置に使用するプログラムの内容の他
の例を表す図である。
【符号の説明】
1a〜1c,11〜13 中央処理装置(CPU) 2a〜2c 監視手段 3a〜3c 回路遮断手段 4a〜4c バックアップ手段 5,101〜106 通信線 11a,12a,13a 3端子アンドゲート 11b,12b,13b ナンドゲート 21,22,23 ウォッチドッグタイマ(WDT) 31,32,33 リードオンリメモリ(ROM) 41,42,43 リードオンリメモリ(ROM) 51,52,53 デコーダ 61,62,63 トライステートバッファ 61a,62a,63a オアゲート 71,72,73 出力ポート 81,82,83 入力ポート 100 共用バス U1 〜U3 ,U11〜U13 ユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の中央処理装置を通信線を介して接
    続することにより構成するマルチ中央処理装置システム
    における各中央処理装置の異常を監視する中央処理装置
    異常監視装置において、 各中央処理装置毎に設けられ、他の中央処理装置から供
    給される信号に基づいて前記他の中央処理装置が正常に
    機能しているか否かを監視し、異常を検出した場合に
    は、異常の生じた中央処理装置を特定する異常検出信号
    を発する監視手段と、 前記各中央処理装置に対応して設けられ、他の中央処理
    装置に対応して設けられた監視手段が発する当該中央処
    理装置に異常が生じている旨の異常検出信号を受信した
    とき、当該中央処理装置と前記通信線との間、及び当該
    監視手段と前記通信線との間を遮断する回路遮断手段
    と、 前記回路遮断手段により前記通信線から遮断された中央
    処理装置が実行すべき処理を、正常な他の中央処理装置
    で実行するために予め各中央処理装置毎に設けられたバ
    ックアップ手段とを備えることを特徴とする中央処理装
    置の異常監視装置。
JP4284726A 1992-10-22 1992-10-22 中央処理装置の異常監視装置 Pending JPH06131314A (ja)

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