JPH06126638A - 砥石用結合剤及び砥石 - Google Patents

砥石用結合剤及び砥石

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JPH06126638A
JPH06126638A JP28287192A JP28287192A JPH06126638A JP H06126638 A JPH06126638 A JP H06126638A JP 28287192 A JP28287192 A JP 28287192A JP 28287192 A JP28287192 A JP 28287192A JP H06126638 A JPH06126638 A JP H06126638A
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JP
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resin
binder
aromatic hydrocarbon
grindstone
grinding wheel
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JP28287192A
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Koji Miwa
広治 三輪
Tadayoshi Matsuura
忠義 松浦
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐熱性に優れ摩耗が少ない砥石を与える砥石用
結合剤を得る。 【構成】フェノール−ジビニルベンゼン付加物にホルマ
リンを反応させた末端にメチロール基を有するレゾール
型液状樹脂を得、これと砥粒をよく混合し、この一次配
合物にさらにフェノール−ジビニルベンゼン付加物から
なる固形ノボラック型樹脂とヘキサメチレンテトラミン
との混合物、クライオライト(研削助剤)をそれぞれ混
練して砥石用配合物を得る。これを加熱加圧成形後、焼
成して研削砥石を得る(実施例2)。 【効果】耐熱性に優れ摩耗が少なく、しかも耐水性にも
優れた砥石を与える砥石用結合剤が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性に優れた砥石を
与える結合剤及び砥石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は有機系結合剤としてはフェノール
樹脂系が主流であったが、近年は回転機械の品質向上か
ら減りの少ない長く使える耐用性の向上要求が多くなっ
てきている。
【0003】具体的には、ノボラック型フェノール樹脂
とヘキサメチレンテトラミンとを組み合わせて用いた
り、レゾール型フェノール樹脂を用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した様な従来のフ
ェノール系樹脂は還元雰囲気に於いては炭化をして抜群
の耐熱性を示すものの、酸化雰囲気においては切削面が
酸化され燃焼してしまい、必ずしも抜群の耐熱性とは言
えない。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記実情に鑑みて鋭意検討したところ、特定の芳香族炭化
水素系樹脂を砥石用結合材として用いると、高温におい
て砥石の減りが少なくなる事を見い出だし本発明を完成
するに至った。
【0006】即ち本発明は、フェノール類とジビニルベ
ンゼン類とを必須成分としてこれらを付加せしめて得ら
れるノボラック型芳香族炭化水素系樹脂(A)と、ポリ
メチレンポリアミン(B)とからなる砥石用結合剤、フ
ェノール類とジビニルベンゼン類とホルムアルデヒド供
給物質とを必須成分としてこれらを付加せしめて得られ
るレゾール型芳香族炭化水素系樹脂(C)からなる砥石
用結合剤、及び砥粒と、前記結合剤とからなる混練物を
硬化せしめてなる砥石を提供するものである。
【0007】本発明で用いられる芳香族炭化水素系樹脂
(A)及び(C)を製造するのに用いられるフェノール
類は特に限定されるものではなく公知慣用のものがいず
れも使用できる。具体的には、例えばフェノールを始め
として、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビフェ
ノールのごときフェノール2量体、クレゾールやパラタ
ーシャリーブチルフェノールのごときアルキルフェノー
ル類、レゾルシン、ハイドロキノンのごときフェノール
性水酸基を2つ以上含む化合物、ナフトールやジヒドロ
キシナフタレンのようなナフトール類等が挙げられる。
これらの化合物を2種類以上を混合して使用してもよ
い。
【0008】本発明で用いられるジビニルベンゼン類と
しては、周知のものがいずれも使用でき、例えばジビニ
ルベンゼン、アルキルジビニルベンゼン、ハロゲン置換
物等が挙げられるが、反応性や作業性等を考慮するとジ
ビニルベンゼン(以下、DVBと略記する。)が最も好
ましい。なお、本発明で用いられるジビニルベンゼン類
(B)は単独使用でも、二種以上の混合物、さらには、
他の第三成分を含んでいても使用することができる。
【0009】この場合の他の第三成分としては、例えば
スチレン、メチルスチレン、エチルスチレン、モノブロ
モスチレン等の芳香族モノビニル化合物、(メタ)アク
リル酸メチルエステル、(メタ)アクリル酸ステアリル
エステル、(メタ)アクリル酸、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド、γ−メルカプトプロピルトリメト
キシシラン等の脂肪族モノビニル化合物が挙げられる。
これら第三成分も単独のみならず、2種類以上混合して
使用することもできる。DVB市販品は、通常DVBと
エチルスチレンとの混合物である。この様な市販品を用
いる場合にもできるだけ高純度のDVB市販品を用いる
ことが得られる砥石の性能上も好ましい。
【0010】樹脂(C)を得る際に用いるホルムアルデ
ヒド供給物質としては、例えばホルムアルデヒド水溶
液、ポラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、フルフ
リルアルデヒド、グリオキザール等が挙げられる。
【0011】樹脂(A)及び(C)は、数平均分子量8
00〜2000のものが好ましい。尚、樹脂(A)とし
ては、例えば次の構造を有したものが挙げられる。
【0012】
【化3】
【0013】(但し、式中R1、R2及びR3は同一で
も異なっていてもよい水素原子、アルキル基又は4−エ
チル−フェニレン−1−エチル基であり,mは正の整数
である。)
【0014】具体的には、例えば次の構造を有したもの
が挙げられる。
【0015】
【化4】
【0016】一方樹脂(C)としては、次の構造を有し
たものが挙げられる。
【0017】
【化5】
【0018】(但し、式中R1、R2及びR3は同一で
も異なっていてもよい水素原子、アルキル基又は4−エ
チル−フェニレン−1−エチル基であり,mは正の整数
である。)
【0019】具体的には、例えば次の構造を有したもの
が挙げられる。
【0020】
【化6】
【0021】次に樹脂(A)及び樹脂(C)の製造方法
について説明する。樹脂(A)は、フェノール類とジビ
ニルベンゼン類とを必須成分として、必要に応じて触媒
を用いて付加反応させれば容易に得ることができるし、
樹脂(C)は、フェノール類とジビニルベンゼン類とホ
ルムアルデヒド供給物質とを必須成分として、必要に応
じて触媒を用いて付加反応させれば容易に得ることがで
きる。
【0022】この際に用いる触媒としては、例えばパラ
トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸等が挙げられ
る。
【0023】ノボラック型樹脂(A)の製造方法をより
具体的に説明すれば、例えばフェノール類とジビニルベ
ンゼン類の反応モル比を1:0.5〜0.8とし、必要
に応じて触媒を用いて、100〜160℃で2〜7時間
反応させることが好ましい。
【0024】この際に用いる触媒としては、例えば蓚
酸、硫酸、パラトルエンスルホン酸、キシレンスルホン
酸、酢酸亜鉛等が挙げられる。
【0025】この様にして得られたノボラック型樹脂
(A)は、溶媒に高濃度で溶解し加温して使ってもよい
が、比較的高分子量にして粉末として使用するのが好ま
しい。
【0026】ノボラック型樹脂(A)は、それだけでは
硬化性を有しないため、ポリメチレンポリアミン(B)
を硬化剤として併用し、砥石用結合剤とする。ポリメチ
レンポリアミン(B)としては、ヘキサメチレンテトラ
ミンが代表的である。ポリメチレンポリアミン(B)の
使用量は特に制限されないが、通常樹脂(A)不揮発分
100重量部当たり、5〜15重量部である。
【0027】一方、樹脂(C)は、分子末端にメチロー
ル基を有していることに特徴を有しており、上記製造方
法同様にフェノール類とジビニルベンゼン類とを予め付
加反応させた後、これにホルムアルデヒド供給物質をさ
らに付加させるという方法で製造するのが一般的であ
る。
【0028】メチロール基を分子中に有するレゾール型
樹脂(C)の製造方法をより具体的に説明するとすれ
ば、フェノール類とジビニルベンゼン類との反応モル比
を1:0.15〜0.35とし、必要に応じて触媒を用
いて、100〜160℃で2〜7時間反応させることが
好ましい。
【0029】この際に用いる触媒としては、例えば水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、酸化バリウム、アンモ
ニア、トリエチルアミン等が挙げられる。
【0030】樹脂(C)を製造する際には、樹脂(A)
として上記樹脂(A)のなかでも、より低分子量である
樹脂(A)の初期縮合物を用いることが好ましい。樹脂
(C)は、通常液状であることが好ましい。通常は樹脂
(C)は常温で使用するので、低粘度の方が作業性上好
ましい。
【0031】樹脂(C)は、分子中にメチロール基を有
しているので、特に別途硬化剤を併用しなくとも、それ
自体で硬化させることができる。
【0032】本発明の結合剤は、例えば樹脂(A)とア
ミン(B)とからなる形態、樹脂(C)からなる形態或
いはそれらの併用形態のいずれの形態でもよいが、併用
形態が特に好ましい。
【0033】この併用割合は特に制限されないが、例え
ば樹脂(C)不揮発分100重量部当たり、樹脂(A)
とアミン(B)との混合物350〜550重量部であ
る。
【0034】尚、その際に公知慣用のノボラック型フェ
ノール系樹脂とヘキサメチレンテトラミンとからなる結
合剤や、レゾール型フェノール系樹脂からなる結合剤と
併用してもよいことは勿論である。
【0035】また本発明の結合剤には、必要に応じて有
機溶媒を加えて用いてもよい。この際の有機溶媒として
は、例えばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エ
チレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコ
ール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、メタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ト
ルエン、キシレン、ターペン等が挙げられる。中でも毒
性が小さく、しかも火災や爆発の危険性も小さい点で高
沸点の有機溶媒が好ましい。
【0036】本発明の砥石を製造する際の砥粒として
は、例えばアルミナ、チッ化珪素、炭化珪素、ダイヤモ
ンド、ジルコニヤ等の各種の砥粒が挙げられる。
【0037】次に砥石の成型条件は、砥粒の粒度、形
状、砥石大きさ等目的によって決定しなければならず一
概には決定できないが、通常は砥粒温度を室温〜50℃
とし、本発明の樹脂(C)からなる結合剤を湿潤剤とし
て用い、砥粒100重量部当たり、それを3.0〜5.
0重量部をよく混合する。
【0038】必要に応じてさらに氷晶石、酸化鉄、硫酸
バリウム、フッ化鉄、フッ化ナトリウムアルミニウム等
をさらに併用してもよい。
【0039】次いで樹脂(C)不揮発分の3.5〜5.
5重量倍の樹脂(A)とアミン(B)の混合粉末をそれ
に良くまぶし個々の種類・個々の粒径の砥粒一種ごとに
独立した配合砥粒をつくり、必要ならこれらを適当な割
合で混合した後、それを金型に入れて80〜150kg
/cm2前後の圧力で賦型する。賦型したものを、室温
から200℃まで24時間〜48時間程度をかけて徐徐
に加熱して完全に硬化させる、というのが一般的な砥石
の製造方法である。
【0040】本発明の特定の芳香族炭化水素系樹脂を結
合剤とした砥石は、単に砥粒を液状レゾール型フェノー
ル樹脂で湿潤し、ノボラック型フェノール樹脂とヘキサ
メチレンテトラミンをまぶして得た従来の砥石よりも熱
時耐久性が大幅に改良できる。
【0041】本発明の結合剤を用いた砥石が熱時耐久性
に優れているのは、おそらく、フェノールの水酸基から
の酸素による酸化劣化が少ないためと推定されるも、そ
れ以上の効果であり詳細な理由は定かではない。
【0042】
【実施例】以下に実施例を挙げて説明する。以下、特に
断りのない限り%、部は重量基準である。
【0043】参考例1〔樹脂(A)の製造〕 温度計、攪拌機を備えた3リッターのフラスコに、フェ
ノール940g、パラトルエンスルフォン酸4.7gを
仕込んだ。均一に攪拌しながら130℃まで昇温したと
ころで、1,4−DVB 967.4gとエチルスチレ
ン219.6gとの混合物を、温度130〜140℃に
保ちつつ、3時間要して滴下した。滴下後140℃に2
時間保った後、180℃まで昇温して減圧度700mm
Hgで留出物がなくなるまで減圧蒸留をした。得られた
黄褐色樹脂状物の生成量は2000gであった。この樹
脂は、軟化点(B&R法)90℃、数平均分子量は11
10(GPC法、ポリスチレン換算)であった。
【0044】この樹脂は、赤外線吸収スペクトルの結果
より水酸基が存在し、DVB及びエチルスチレンに基づ
くビニル基が消失しており、炭素13核磁気共鳴スペク
トルの結果、水酸基を有する芳香環上に4−エチル−フ
ェニレン−1−エチル基が結合しており、また二つの芳
香環を結ぶDVBの開環付加反応が起きたことを示すメ
チルメチレン結合が形成されていることがわかった。こ
の樹脂は次の構造を有していると推定できた。
【0045】
【化7】
【0046】以下、この生成物を樹脂Aとする。
【0047】参考例2〔樹脂(C)の製造〕 温度計、攪拌機を備えた3リッターのフラスコに、フェ
ノール1000g、キシレンスルフォン酸1.9gを仕
込んだ。均一に攪拌しながら130℃まで昇温したとこ
ろで、1,4−DVB 260.8gとエチルスチレン
59.2gを、温度130〜140℃に保ちつつ、3時
間要して滴下した。滴下後140℃に2時間保った後、
100℃以下まで冷却した。この生成物は数平均分子量
約400(GPC法、ポリスチレン換算)であった。
【0048】この生成物に25%アンモニア水93.4
gを加え、80℃で41%のホルムアルデヒド水溶液7
23gを2時間かけて滴下した。滴下後、80℃に1時
間保ち、減圧度700mmHgで100℃まで昇温して
常圧に戻し、1500gの樹脂溶液を得た。この溶液の
不揮発分は80%、粘度は800cps(25℃)であ
った。
【0049】この樹脂は、赤外線吸収スペクトルの結果
より水酸基が存在し、DVB及びエチルスチレンに基づ
くビニル基が消失しており、炭素13核磁気共鳴スペク
トルの結果、水酸基を有する芳香環上に4−エチル−フ
ェニレン−1−エチル基が結合しており、また二つの芳
香環を結ぶDVBの開環付加反応が起きたことを示すメ
チルメチレン結合が形成されており、分子末端にメチロ
ール基を有していることがわかった。この樹脂は次の構
造を有していると推定できた。
【0050】
【化8】
【0051】この樹脂溶液を以下樹脂Bとする。
【0052】参考例3 攪拌機、コンデンサー、温度計および滴下ロートを備え
た4つ口2リットルフラスコに、温度60℃の溶融した
フェノール940g(10モル)を加え、続いて37%
ホルムアルデヒド水溶液432g(10モル)を加え
た。攪拌を開始し50℃以下に降温する。モノエタノー
ルアミン1.22gを加え約45分でリフラックス温度
まで昇温する。
【0053】そのまま約15分保持し、50℃に冷却す
る。無水炭酸ナトリウム8.51gと水34.1gを加
え、90℃まで昇温し、3時間保持した。50℃まで降
温して、減圧蒸留を行って、不揮発分70%、遊離フェ
ノール25%、水分10%、粘度:300cps/25
℃の生成物を得た。
【0054】この生成物を樹脂Cとする。
【0055】参考例4 攪拌機、コンデンサー、温度計および滴下ロートを備え
た4つ口2リットルフラスコに、温度60℃の溶融した
フェノール940g(10モル)を加え、続いて41%
ホルムアルデヒド水溶液72.3g(1モル)を加え
た。攪拌を開始し硫酸1.85gを加えた。自己発熱に
より約90℃まで昇温した。さらに41%ホムアルデヒ
ド水溶液517g(7モル)を40分を要して滴下し
た。リフラックス状態になるまで昇温し、25%アンモ
ニア水2.36gと水4.75gを加えた。脱水しなが
ら昇温し、温度180℃で減圧蒸留を約2時間行った。
この樹脂は、軟化点(B&R法)112〜116℃であ
った。
【0056】以下この生成物を樹脂Dとする。
【0057】実施例1 上記参考例1の樹脂Aの不揮発分91重量部とヘキサメ
チレンテトラミン9重量部とを混合粉砕をして粉末状結
合剤1を調製した。この粉末結合剤1は次の性質を有し
ているものであった。融点:100℃、ゲル化時間:3
0秒(150℃キュアープレート上)、流動度:20m
m(30度傾斜ガラス板上、125℃)。
【0058】砥粒としては#A36を、結合剤としては
上記結合剤1及び参考例3の樹脂Cを用いて、下記配合
で砥石用配合物を調製した。
【0059】
【0060】室温で、まず砥粒と樹脂Cとをよく混合
し、ついでこれにクライオライト(Na3AlF6、融点
1000℃、研削助剤)と結合剤1を練り込むようにに
よく混合する。ついでこの配合物を砥石金型に均一に散
布し、更に均一になるようにならす。尚、補強ガラスク
ロスを用いずに硬化成形を行った。成形条件は、砥石金
型まで圧縮しきって100Kg/m2で1分間とし、焼
成条件は常温〜最大185℃(全時間 36時間)とし
た。
【0061】以上の条件で、16インチの切断砥石(補
強クロスなし)を各2枚を試作した。一方、同条件で1
4×18×120mmの金型でテストピース5本を成形
した。
【0062】実施例2 樹脂Cを樹脂Bの同量に置換する以外は、実施例1と同
様な操作を行い配合物を調製し、それを用い切断砥石と
テストピースを成形した。
【0063】実施例3 上記参考例4の樹脂Dの不揮発分91重量部とヘキサメ
チレンテトラミン9重量部とを混合粉砕をして粉末状結
合剤2を調製した。この粉末結合剤2は次の性質を有し
ているものであった。融点:90℃(キャピラリー
法)、ゲルタイム:50秒(150℃キュアープレート
上)、流動度:30mm(30度傾斜ガラス板上、12
5℃)。
【0064】粉末状結合剤1の代わりに同量の粉末結合
剤2を用い、かつ樹脂Cを樹脂Bの同量に置換する以外
は、実施例1と同様な操作を行い配合物を調製し、それ
を用い切断砥石とテストピースを成形した。
【0065】比較例1 上記、粉末結合剤1を同量の粉末結合剤2に置換する以
外は、実施例1と同様な操作を行い配合物を調製し、そ
れを用い切断砥石とテストピースを成形した。
【0066】実施例1〜3及び比較例1の切断砥石及び
テストピースを用いて各種物性の評価を行った。その結
果を表−1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】*1 :日本切断(株)製5HP切断機
で自重にて、SS41丸棒(38mm直径)の5本を切断す
るに要する時間(秒)の2回の平均値。 *2 :上記、*1の操作における砥石摩耗量の2回
の平均値。
【0070】*3 :4×18×120mmの金型で
成形し、砥石と同じ条件で焼成したテストピース5本の
平均値(スパン 100mm)。 *4 :上記*3と同様のテストピ−スを煮沸3時間
煮沸し常温水で冷却し直ちに測定した曲げ強度。
【0071】*5 :上記*3と同様のテストピ−ス
をコークス中に埋没させて電気炉で700℃まで60分
間で昇温し,常温に冷却したときの曲げ強度。
【0072】表−1からわかる通り、本発明の組成物を
用いて得た実施例1及び3の砥石は、従来のノボラック
型フェノール系樹脂とヘキサメチレンテトラミンとの混
合物及びレゾール型フェノール系樹脂を用いて得た比較
例1の砥石に比べて、砥石摩耗量が少なく、高温時にお
ける曲げ強度(曲げ強度−耐熱)にも優れていることが
わかる。しかも実施例2の組成物を用いて得た砥石は実
施例1及び3のそれより一段と優れた性能を有している
ことがわかる。
【0073】また、本発明の組成物を用いて得た砥石
は、湿潤時における曲げ強度にも優れていることがわか
った。
【0074】
【発明の効果】本発明の砥石は結合剤として、フェノー
ル類とジビニルベンゼン類との付加物であるノボラック
型芳香族炭化水素系樹脂、又はフェノール類とジビニル
ベンゼン類とホルムアルデヒド供給物質と付加させて得
られるレゾール型芳香族炭化水素系樹脂を用いているの
で、従来の砥石に比較して摩耗が少なく、耐熱性に優れ
るばかりか、砥石の変形に影響を及ぼす耐水性にも優れ
るという格別顕著な効果を奏する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェノール類とジビニルベンゼン類とを必
    須成分としてこれらを付加せしめて得られるノボラック
    型芳香族炭化水素系樹脂(A)と、ポリメチレンポリア
    ミン(B)とからなる砥石用結合剤。
  2. 【請求項2】フェノール類とジビニルベンゼン類とホル
    ムアルデヒド供給物質とを必須成分としてこれらを付加
    せしめて得られるレゾール型芳香族炭化水素系樹脂
    (C)からなる砥石用結合剤。
  3. 【請求項3】樹脂(A)が、さらにエチルスチレンをも
    併用して得られたノボラック型芳香族炭化水素系樹脂で
    ある請求項1記載の結合剤。
  4. 【請求項4】樹脂(C)が、さらにエチルスチレンをも
    併用して得られたノボラック型芳香族炭化水素系樹脂で
    ある請求項2記載の結合剤。
  5. 【請求項5】砥粒と、請求項1又は2記載の結合剤とか
    らなる混練物を硬化せしめてなる砥石。
  6. 【請求項6】樹脂(A)が、下記一般式で示されたもの
    である請求項1記載の結合剤。 【化1】 (但し、式中R1、R2及びR3は同一でも異なってい
    てもよい水素原子、アルキル基又は4−エチル−フェニ
    レン−1−エチル基であり,mは正の整数である。)
  7. 【請求項7】樹脂(C)が、下記一般式で示されたもの
    である請求項2記載の結合剤。 【化2】 (但し、式中R1、R2及びR3は同一でも異なってい
    てもよい水素原子、アルキル基又は4−エチル−フェニ
    レン−1−エチル基であり,mは正の整数である。)
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