JPH06109119A - 変速機の油圧制御装置 - Google Patents

変速機の油圧制御装置

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JPH06109119A
JPH06109119A JP1937691A JP1937691A JPH06109119A JP H06109119 A JPH06109119 A JP H06109119A JP 1937691 A JP1937691 A JP 1937691A JP 1937691 A JP1937691 A JP 1937691A JP H06109119 A JPH06109119 A JP H06109119A
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JP
Japan
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high clutch
continuously variable
variable transmission
hydraulic pressure
belt type
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JP1937691A
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English (en)
Inventor
Shunichi Oshitari
俊一 忍足
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有段伝達経路と無段伝達経路とを有する複合
型の変速機の場合に、両伝達経路を切り換える摩擦締結
要素のトルク容量の適正な制御を目的としている。 【構成】 摩擦締結要素の締結時の油圧を制御するアキ
ュムレータを設け、アキュムレータの背圧室に無段伝達
経路の出力側トルク容量に対応したライン圧を作用させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変速機の油圧制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の変速機の油圧制御装置として、例
えば特開平−250652号公報に示されるものがあ
る。これに示される変速機の油圧制御装置は、歯車機構
からなる有段伝達経路と、Vベルト式無段変速機構から
なる無段伝達経路との2系統の伝達経路を備えており、
両伝達経路の切換はハイクラッチの作動状態を制御する
ことによって行われるように構成されている。ハイクラ
ッチが解放状態の場合には有段伝達経路が使用され、ハ
イクラッチが締結された場合には無段伝達経路が使用さ
れる。大きい駆動力を必要とする場合には有段伝達経路
が用いられ、比較的小さい駆動力でよい運転条件では無
段伝達経路が用いられる。有段伝達経路から無段伝達経
路へ切換える際にはハイクラッチが締結される。このハ
イクラッチの締結に伴なってトルク変動が発生する。こ
のトルク変動を小さくするためにハイクラッチへ供給さ
れる油圧はアキュムレータによって調整される。アキュ
ムレータの背圧室にはエンジン負荷、すなわち入力トル
クに対応したスロットル圧が作用している。したがっ
て、ハイクラッチの締結時のトルク容量は入力トルクに
対応して制御されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の変速機の油圧制御装置では、Vベルト式無
段変速機構の変速比によっては伝達経路の切換ができな
かったり、Vベルトが滑ったりするという問題点があ
る。すなわち、ハイクラッチの締結時のトルク容量は入
力トルクにのみ対応して制御されるため、Vベルト式無
段変速機構の変速比が大きい場合にはハイクラッチが滑
って伝達経路の切換を行うことができず、一方変速比が
小さい場合にはハイクラッチのトルク容量がVベルト式
無段変速機構のトルク容量よりも大きくなってVベルト
が滑ることになる。本発明はこのような課題を解決する
ことを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、Vベルト式無
段変速機構の出力側容量を制御する油圧(すなわち、入
力トルク及び変速比の両方に対応して変化する油圧)に
よって両経路切換用の摩擦締結要素を制御する構成とす
ることによって、上記課題を解決する。すなわち、本発
明は、1段以上の有段変速機構を介して入力軸から出力
軸へ回転力を伝達する有段伝達経路と、Vベルト式無段
変速機構を介して入力軸から出力軸へ回転力を伝達する
無段伝達経路とを備え、Vベルト式無段変速機構の出力
側に無段伝達経路の接続及び遮断を制御する摩擦締結要
素(後述の実施例では、ハイクラッチ60)が設けられ
ており、この摩擦締結要素が締結された場合に無段伝達
経路を介して回転力の伝達が行われる変速機の油圧制御
装置を前提としたものであり、上記摩擦締結要素の締結
時の油圧を入力トルク及び変速比に応じて制御する油圧
制御手段が設けられていることを特徴としている。
【0005】上記油圧制御手段はアキュムレータ(同、
ハイクラッチアキュムレータ129)によって構成する
ことができ、この場合、アキュムレータのピストン
(同、200)の一方側の室(同、204)に摩擦締結
要素の油室と連通する油路(同、232)が接続され、
アキュムレータのピストンの他方側の室(同、206)
に従動プーリシリンダ室(同、32)と連通する油路
(同、210)が接続される。
【0006】上記摩擦締結要素の締結中はVベルト式無
段変速機構の出力側容量が摩擦締結要素の容量よりも常
に大きくなるように設定される。
【0007】無段伝達経路を選択する際に締結される摩
擦締結要素は、締結時に入力トルク及び変速比に応じた
油圧、すなわちVベルト式無段変速機構の出力側容量に
対応した油圧、によって制御される。したがって、摩擦
締結要素のトルク容量がVベルト式無段変速機構から入
力されるトルクに対応したものとなり、Vベルト式無段
変速機構の変速比の全範囲にわたって適正な状態で摩擦
締結要素を締結させることができ、摩擦締結要素の滑
り、Vベルトの滑りなどの不具合の発生が防止される。
【0005】
【実施例】図4及び図5に本発明による車両用変速機を
示す。エンジン10の出力軸10aに対してトルクコン
バータ12が連結されている。トルクコンバータ12は
ポンプインペラー12a、タービンランナー12b、及
びステータ12cを有しており、またポンプインペラー
12aとタービンランナー12bとを連結又は切離し可
能なロックアップクラッチ12dを有している。トルク
コンバータ12のタービンランナー12bが駆動軸14
と連結されている。駆動軸14に駆動プーリ16が設け
られている。駆動プーリ16は、駆動軸14に固着され
た固定円すい部材18と、固定円すい部材18に対向配
置されてV字状プーリみぞを形成すると共に駆動プーリ
シリンダ室20に作用する油圧によって駆動軸14の軸
方向に移動可能である可動円すい部材22とから成って
いる。駆動プーリ16はVベルト24によって従動プー
リ26と伝動可能に結合されている。従動プーリ26
は、従動軸28に固着された固定円すい部材30と、固
定円すい部材30に対向配置されV字状プーリみぞを形
成すると共に従動プーリシリンダ室32に作用する油圧
によって従動軸28の軸方向に移動可能である可動円す
い部材34とから成っている。これらの駆動プーリ1
6、Vベルト24及び従動プーリ26によりVベルト式
無段変速機構が構成される。なお、Vベルト式無段変速
機構の最大減速比は、後述の前進用駆動軸側歯車42と
前進用出力軸側歯車48との間の減速比より小さく設定
してある。
【0006】駆動軸14の外周には中空軸36が回転可
能に支持されており、この中空軸36の外周には後退用
駆動軸側歯車38及び前進用駆動軸側歯車42が回転可
能に設けられている。前進用駆動軸側歯車42及び後退
用駆動軸側歯車38は機械式切換クラッチである同期か
み合い機構52によってそれぞれ選択的に中空軸36に
対して一体に回転するように連結可能である。駆動軸1
4と中空軸36とはドライブ・リバースクラッチ44に
よって互いに連結又は切離し可能である。駆動軸14と
平行に配置された出力軸46には前進用出力軸側歯車4
8がワンウェイクラッチ40を介して連結され、また後
退用出力軸側歯車50が一体に回転するように設けられ
ている。前進用出力軸側歯車48は前述の前進用駆動軸
側歯車42と常時かみ合っている。後退用出力軸側歯車
50は、回転可能に設けられた後退用アイドラ軸54と
一体に回転する後退用アイドラ歯車56と常にかみ合っ
ている。後退用アイドラ歯車56は前述の後退用駆動軸
側歯車38とも常にかみ合っている。なお、図4では、
すべての部材を同一断面上に図示することができないた
め、後退用アイドラ軸54及び後退用アイドラ歯車56
は破線によって示してあるが、実際には図5に示すよう
な位置関係にある。また同じ理由により図4では軸間距
離、歯車の径なども必ずしも正確に図示されておらず、
これらについては図5を参照する必要がある。
【0007】前述の従動軸28には前進用従動軸側歯車
58が設けられている。従動軸28と前進用従動軸側歯
車58とはハイクラッチ60によって互いに連結又は切
離し可能である。前進用従動軸側歯車58は前述の後退
用出力軸側歯車50と常にかみ合っている(なお、図4
では前進用従動軸側歯車58と後退用出力軸側歯車50
とは図示の都合上かみ合っていないように見えるが、実
際には図5に示すように両者は互いにかみ合ってい
る)。前進用従動軸側歯車58と後退用出力軸側歯車5
0とは同一径としてある。出力軸46にはリダクション
歯車62が一体に回転するように設けられており、この
リダクション歯車62とファイナル歯車64とが常にか
み合っている。ファイナル歯車64には差動機構66が
設けられている。すなわち、ファイナル歯車64と一体
に回転するように一対のピニオンギア68及び70が設
けられており、このピニオンギア68及び70と一対の
サイドギア72及び74がかみ合っており、サイドギア
72及び74はそれぞれドライブ軸76及び78と連結
されている。
【0008】ドライブ・リバースクラッチ44及びハイ
クラッチ60を解放状態とすることにより、駆動軸14
の回転力の出力軸46への伝達が遮断され、中立状態と
なる。なお、同期かみ合い機構52は中立状態としてお
いてもよく、また前進位置(F位置)又は後退位置(R
位置)としておいても差し支えない(同期かみ合い機構
52は中立位置のない形式のものであってもよい)。
【0009】発進時、登坂時など比較的大きな駆動力を
必要とする走行条件の場合には、同期かみ合い機構52
をF位置にすると共にドライブ・リバースクラッチ44
を締結する。ハイクラッチ60は解放状態とする。この
状態ではエンジン10の出力軸10aの回転力は、トル
クコンバータ12を介して駆動軸14に伝達され、更に
駆動軸14から締結状態のドライブ・リバースクラッチ
44を介して中空軸36へ伝達される。中空軸36の回
転力は同期かみ合い機構52を介して前進用駆動軸側歯
車42に伝達され、前進用駆動軸側歯車42からこれと
かみ合う前進用出力軸側歯車48へ伝達される。前進用
出力軸側歯車48はワンウェイクラッチ40を介して出
力軸46と一体に回転するように連結されているので、
出力軸46に回転力が伝達される。次いで、リダクショ
ン歯車62及びファイナル歯車64を介して差動機構6
6へ回転力が伝達され、差動機構66によりドライブ軸
76及び78に回転力が分配され図示してない車輪が駆
動される。上記のような回転力の伝達の際、Vベルト式
無段変速機構を通しての回転力の伝達は行われておら
ず、回転力は歯車機構を介して伝達される。前進用駆動
軸側歯車42と前進用出力軸側歯車48との間の減速比
により回転力が増大されており、これにより大きな駆動
力を得ることができる。
【0010】次いで、比較的駆動力が小さくてよい運転
条件になると、上述の状態からハイクラッチ60を締結
させればよい。これによりVベルト式無段変速機構を介
して回転力の伝達が行われることになる。すなわち、駆
動軸14の回転力は、駆動プーリ16、Vベルト24及
び従動プーリ26を介して従動軸28に伝達され、更に
締結状態にあるハイクラッチ60を介して前進用従動軸
側歯車58に伝達される。前進用従動軸側歯車58は後
退用出力軸側歯車50とかみ合っているため、回転力が
出力軸46に伝達され、更に上述の場合と同様にドライ
ブ軸76及び78に回転力が伝達される。この場合、出
力軸46は前進用出力軸側歯車48よりも高速で回転す
ることになるため、ワンウェイクラッチ40は空転状態
となる。このため、ドライブ・リバースクラッチ44は
締結させたままの状態としておくことができる。上述の
ようにVベルト式無段変速機構によって回転力の伝達が
行われるため、駆動プーリ16及び従動プーリ26のV
字状みぞ間隔を調節することにより、連続的に変速比を
変えることができる。
【0011】車両用変速機を後退状態とする場合には次
のような動作が行われる。すなわち、同期かみ合い機構
52をR位置側に切換え、後退用駆動軸側歯車38が中
空軸36と一体に回転するようにし、またドライブ・リ
バースクラッチ44を締結させ、ハイクラッチ60を解
放する。この状態では駆動軸14の回転力はドライブ・
リバースクラッチ44、中空軸36、同期かみ合い機構
52、後退用駆動軸側歯車38、後退用アイドラ歯車5
6、及び後退用出力軸側歯車50を介して出力軸46に
伝達される。後退用アイドラ歯車56が動力伝達経路に
介在されているため出力軸46の回転方向が前述の場合
とは逆転する。これにより後退走行を行うことができ
る。
【0012】上述の変速機の変速制御を行う変速制御装
置を図1及び図2に示す。この変速制御装置はマニアル
弁102、スロットル弁104、ライン圧調圧弁10
6、トルクコンバータ減圧弁108、ロックアップ制御
弁110、変速制御弁112、変速指令弁114、電磁
弁116、ステップモータ118、ライン圧サーボ弁1
20、リバースインヒビタ弁122、ニュートラル弁1
24、シフト弁126、ドライブリバースクラッチ増圧
弁128、ハイクラッチアキュムレータ129などを有
しており、これらはドライブリバースクラッチ44、ハ
イクラッチ60、駆動プーリシリンダ室20、従動プー
リシリンダ室32、トルクコンバータ12のアプライ圧
室及びレリーズ圧室などと図示のように接続されてい
る。
【0013】マニアル弁102は運転者によって操作さ
れるセレクトレバーと連動し、前後進などを切換えるた
めの弁である。スロットル弁104はエンジンの吸気管
負圧に反比例するスロットル圧を調圧する弁である。ラ
イン圧調圧弁106はオイルポンプの吐出油を調圧する
弁である。トルクコンバータ減圧弁108はトルクコン
バータ12へ供給する油圧を所定の状態に調圧する弁で
ある。ロックアップ制御弁110はロックアップクラッ
チの締結・解放を制御するための弁である。変速制御弁
112はVベルト式無段変速機構の変速を制御するため
の弁である。変速指令弁114はステップモータ118
によって作動し、Vベルト式無段変速機の変速比を指令
するための弁である。電磁弁116はロックアップ制御
弁110を制御すると共に後述のようにライン圧を制御
するためのものである。ステップモータ118は図示し
てない電子制御装置からの指令に応じて変速指令弁11
4を作動させる。ライン圧サーボ弁120は後述のよう
にライン圧を制御すための弁である。リバースインヒビ
タ弁122はハイクラッチ60とリバースクラッチ44
とが同時に締結されてインターロック状態となることを
防止するための弁である。ニュートラル弁124はNレ
ンジなどで確実にニュートラル状態が実現されるように
する弁である。シフト弁126は同期かみ合い機構52
を切換えるための弁である。ハイクラッチアキュムレー
タ129はハイクラッチ60の締結を緩和するアキュム
レータである。ドライブリバースクラッチ増圧弁128
はドライブリバースクラッチ44へ供給される油圧を制
御するための弁である。
【0014】次に本発明と直接関連するハイクラッチア
キュムレータ129について更に説明する。ハイクラッ
チアキュムレータ129は段付きのピストン200及び
スプリング202を有している。ピストン200の大径
側に作動圧室204が形成され、一方、ピストン200
の小径部側に背圧室206が形成される。ピストン20
0の大径部と小径部との間に形成される室208は常に
ドレーンされている。作動圧室204は油路232を介
してハイクラッチ60と接続されており、また背圧室2
06はライン圧油路210と接続されている。
【0015】ライン圧調圧弁106は、スプール21
2、プラグ214、スリーブ216、スプリングリテー
ナ218、及び2本のスプリング220及び222を有
しており、これによって油路210のライン圧を調整す
る。すなわち、スプール212及びプラグ214はスプ
リング220及び222から作用する力及び油路224
から作用するスロットル圧による力という図2中の右向
きの力と、油路210のライン圧による左向きの力とが
釣り合うように調圧作用を行う。したがって、油路21
0のライン圧はスプリング220及び222及びスロッ
トル圧に対応して変化することになる。スロットル圧は
スロットル弁104によって得られる油圧であり、エン
ジン負荷に対応して変化する。したがって、ライン圧も
エンジン負荷に対応して変化する。また、スプリング2
20及び222の力はスプリングリテーナ218の位置
に応じて変化し、このスプリングリテーナ218はこれ
の位置が駆動プーリ16の可動円すい部材18の軸方向
位置に応じて決定されるように可動円すい部材18とリ
ンク機構によって連結されている。したがって、スプリ
ング220及び222の力は無段変速機構の変速比が大
きいほど大きくなることになる。この油路210のライ
ン圧は従動プーリシリンダ室32に供給されており、こ
れによってVベルト式無段変速機構の出力側容量が決定
されている。
【0016】次にこの実施例の作用について説明する。
前述のように、有段伝達経路での動力伝達状態からVベ
ルト式無段変速機構を介しての動力伝達状態に切換える
には、解放状態にあるハイクラッチ60を締結させれば
よい。変速制御弁112が油路210と油路230とを
連通させる状態になると、油路230の油圧がニュート
ラル弁124を通ってハイクラッチ60に供給されるこ
とになる。ただし、ハイクラッチ60と接続された油路
232にはハイクラッチアキュムレータ129の作動圧
室204が接続されているため、ハイクラッチ60の油
圧の立ち上がりはピストン200がストロークする間は
緩和される。すなわち、当初背圧室206に作用するラ
イン圧によって上方に移動していたピストン200は、
作動圧室204に流入する油圧によって徐々に下方向に
ストロークを開始する。ピストン200がストロークす
る間は作動圧室204の油圧は背圧室206の油圧に対
応したものとなる。すなわち、ハイクラッチ60の油圧
はピストン200のストロークに応じて徐々に上昇して
いくが、このときの油圧値そのものは背圧室206に作
用するライン圧に対応して決定されることになる。すな
わち、ライン圧が高いほどハイクラッチ60の締結油圧
も高くなることになる。前述のようにライン圧はVベル
ト式無段変速機構の出力トルクに対応したものとなって
いるため、ハイクラッチ60の締結時の油圧もVベルト
式無段変速機構の出力トルクに対応したものとなり、結
局ハイクラッチ60の締結時トルク容量もVベルト式無
段変速機構の出力トルクに対応したものとなる。これに
より、変速比にかかわらずハイクラッチ60は適正なト
ルク容量で締結され、ハイクラッチ60の滑り、Vベル
ト24の滑りなどは発生しない。この際のVベルト24
のトルク容量とハイクラッチ60の変速時のトルク容量
との関係を示すと図6に示すようなものとなる。すなわ
ち、ハイクラッチ60の変速時トルク容量は常にVベル
トのトルク容量よりも小さくなっている。したがって、
Vベルト24の滑りが発生することはない。なお、従来
のもののVベルト24のトルク容量とハイクラッチ60
の変速時のトルク容量との関係を示すと図7に示すよう
なものとなる。この場合、ハイクラッチ60の変速時の
トルク容量がVベルト24のトルク容量よりも小さくな
る場合があり、前述のような問題を生じていた。
【0017】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明による
と、有段伝達経路から無段伝達経路への切換を制御する
摩擦締結要素の変速時のトルク容量を、入力トルク及び
変速比に対応した油圧に応じて制御するようにしたの
で、全変速比範囲にわたって摩擦締結要素の締結時トル
ク容量を適正に制御することができ、Vベルトの滑りな
どの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の油圧回路の左半分を示す図で
ある。
【図2】本発明の実施例の油圧回路の右半分を示す図で
ある。
【図3】第1図と第2図との関係を示す図である。
【図
変速機の骨組図である。 【図5】図4に示す変速機の軸の位置関係を示す図であ
る。
【図6】本発明によるハイクラッチ及びベルトのトルク
容量の関係を示す図である。
【図7】従来のハイクラッチ及びVベルトのトルク容量
の関係を示す図である。
【符号の説明】
20 駆動プーリシリンダ室 32 従動プーリシリンダ室 60 ハイクラッチ(摩擦締結要素) 106 ライン圧調圧弁 129 ハイクラッチアキュムレータ 200 ピストン 204 作動圧室 206 背圧室 210 油路 232 油路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の油圧回路の左半分を示す図で
ある。
【図2】本発明の実施例の油圧回路の右半分を示す図で
ある。
【図3】第1図と第2図との関係を示す図である。
【図】変速機の骨組図である。
【図5】図4に示す変速機の軸の位置関係を示す図であ
る。
【図6】本発明によるハイクラッチ及びベルトのトルク
容量の関係を示す図である。
【図7】従来のハイクラッチ及びVベルトのトルク容量
の関係を示す図である。
【符号の説明】 20 駆動プーリシリンダ室 32 従動プーリシリンダ室 60 ハイクラッチ(摩擦締結要素) 106 ライン圧調圧弁 129 ハイクラッチアキュムレータ 200 ピストン 204 作動圧室 206 背圧室 210 油路 232 油路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1段以上の有段変速機構を介して入力軸
    から出力軸へ回転力を伝達する有段伝達経路と、Vベル
    ト式無段変速機構を介して入力軸から出力軸へ回転力を
    伝達する無段伝達経路とを備え、Vベルト式無段変速機
    構の出力側に無段伝達経路の接続及び遮断を制御する摩
    擦締結要素が設けられており、この摩擦締結要素が締結
    された場合に無段伝達経路を介して回転力の伝達が行わ
    れる変速機の油圧制御装置において、上記摩擦締結要素
    の締結時の油圧を入力トルク及び変速比に応じて制御す
    る油圧制御手段が設けられていることを特徴とする変速
    機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 上記油圧制御手段はアキュムレータを有
    しており、アキュムレータのピストンの一方側の室に上
    記摩擦締結要素の油室と連通する油路が接続され、アキ
    ュムレータのピストンの他方側の室にVベルト式無段変
    速機構の従動プーリシリンダ室と連通する油路が接続さ
    れている請求項1記載の変速機の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 上記摩擦締結要素の締結中の油圧特性
    は、Vベルト式無段変速機構の出力側容量が摩擦締結要
    素の容量よりも常に大きくなるように設定されている請
    求項1又は2記載の変速機の油圧制御装置。
JP1937691A 1991-01-18 1991-01-18 変速機の油圧制御装置 Pending JPH06109119A (ja)

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