JP2792370B2 - 無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

無段変速機の油圧制御装置

Info

Publication number
JP2792370B2
JP2792370B2 JP31049592A JP31049592A JP2792370B2 JP 2792370 B2 JP2792370 B2 JP 2792370B2 JP 31049592 A JP31049592 A JP 31049592A JP 31049592 A JP31049592 A JP 31049592A JP 2792370 B2 JP2792370 B2 JP 2792370B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
valve
hydraulic
clutch
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31049592A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05203034A (ja
Inventor
弘樹 浅山
潤二 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP31049592A priority Critical patent/JP2792370B2/ja
Publication of JPH05203034A publication Critical patent/JPH05203034A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2792370B2 publication Critical patent/JP2792370B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H2061/6604Special control features generally applicable to continuously variable gearings
    • F16H2061/6608Control of clutches, or brakes for forward-reverse shift

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧制御装置に関し、さ
らに詳しくは、油圧制御のための油圧検知構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】所謂、無段変速機構に用いられる構造と
しては、一対のプ−リ間にベルトを掛け渡し、このベル
トの掛けられているプ−リの溝幅を変化させて駆動側と
従動側とで得られる変速比を変えるようにした構造があ
る。
【0003】ところで、上述したプ−リの溝幅を変化さ
せる機構の一つには、油圧機構を用いてプ−リを構成し
ている一方の固定円錐板に対し対向する可動円錐板を軸
方向に変位させる構造がある。
【0004】上述した油圧機構の一例としては、例え
ば、特開昭59−19755号公報に記載されたものが
ある。そして、この構造は、調圧弁により所定圧に設定
されたオイルポンプからのオイルを従動側プ−リにおけ
る可動円錐板の油圧室側に、そして、調圧弁から延長さ
れて油路が接続されている流量制御弁を介してエンジン
側出力トルクの伝達が行える変速比が得られるように圧
力設定したうえで駆動側プ−リの可動円錐板における油
圧室に導くようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した変
速機構にあっては、要求される変速比が得られる溝幅を
設定する場合、プ−リ側での油圧室の圧力は調圧弁によ
って調圧されたライン圧が供給されており、この圧力
は、ベルトと円錐板との間の摩擦係合を維持するために
適正にされていなければならない。
【0006】つまり、エンジン側のトルクが大きく、換
言すれば、スロットル開度が大きい状態で運転されてい
るときには変速比も大きくされることから、プ−リとベ
ルトとの摩擦係合は、溝幅を狭めてベルトに対する押し
付け力を強大にできる状態とされなければならない。
【0007】一方、上述した場合に対して定速運転時に
は、上述したエンジン側トルクが小さくなるので、燃費
を考慮した経済的な運転状態を設定できる反面、ベルト
に対するプ−リ側からの過大な押し付け力が生じたり、
これとは逆にベルトの滑りを生じさせないようにプ−リ
側での溝幅の調整が必要になる。
【0008】従って、上述した定速運転時には、変速比
が大きくされる場合に比べて溝幅の調整が重要となり、
このために、プ−リ側での溝幅調整用の油圧制御部にお
ける作動圧に該当するライン圧の検知が必要とされてい
る。
【0009】このため、従来では、従動プ−リ側の油圧
室の油圧はその位置に配設してある油圧センサにより追
跡検知されるようになっており、駆動側のプ−リの溝幅
が変えられるのに連動して円錐板を変位させる際のフィ
−ドバック制御用の圧力デ−タとして出力されるように
なっている。
【0010】また、上述した構造とは別に、前進クラッ
チおよび後退ブレーキへの作動圧の印加用油圧回路中に
油圧センサを設けた構造も提案されている(例えば特願
平3−39466号)。
【0011】上述した後者の構造について少し説明する
と、前後進切り換え機構における前進クラッチおよび後
退ブレーキに対する油路が接続されて各部への油圧印加
方向を切り換えるようになっている運転モ−ドセレクト
用マニュアル弁には、クラッチ圧制御弁の出力回路が接
続されている。このクラッチ圧制御弁では、クラッチ圧
モジュレ−ト弁によって設定された作動圧に対してソレ
ノイド弁のデュ−ティ制御圧により出力油圧を制御して
いる。ソレノイド弁のデューティ制御圧回路は、クラッ
チコントロ−ル圧スイッチング弁を介してクラッチ圧制
御弁が接続してある。また、クラッチコントロール圧ス
イッチング弁は、クラッチ圧モジュレ−ト弁により設定
された圧力とクラッチ圧制御弁による出力圧との差圧に
よって回路を切り換えるようになっている。つまり、前
進クラッチおよび後退ブレーキの非係合状態から係合状
態に切り替わるまでの間、ソレノイド弁を制御してクラ
ッチに対するクラッチ圧モジュレ−ト弁からの圧力が急
激に立ち上がるのを防止し、所謂、クラッチ係合ショッ
ク(N→D,N→Rショック)を軽減するようになってい
る。
【0012】そして、この油圧回路においては、上述し
たクラッチ圧制御弁と運転モ−ドセレクト用マニュアル
弁とを接続する油路中に油圧センサが配置されている。
このため、クラッチが完全に係合するDレンジ運転状態
にあっては、ライン圧が最大クラッチ圧よりも低いとき
にライン圧を導入されるクラッチ圧モジュレ−ト弁およ
びこの弁と連通状態を設定される位置にスプ−ルが変位
するようになっているクラッチ圧制御弁とを介して油圧
センサによりライン圧が検知される。そして、検知され
たライン圧は、このライン圧の印加が行なわれる従動側
プ−リの溝幅設定のためのフィ−ドバック制御用として
制御部に取り込まれるようになっている。
【0013】しかし、このような溝幅設定の際の圧力検
知構造では、例えば、前者の構造の場合いうと、油圧回
路に付設される油圧センサは比較的高価なものであり、
このような高価なものをライン圧検知のみに用いるのは
コスト上、無駄が生じやすい。
【0014】また、後者の構造にあっては、一応、定速
運転時でのライン圧を検知することは可能であるもの
の、そのための油圧センサの配置位置が、クラッチ作動
用圧力を設定するクラッチ圧モジュレ−ト弁の下流に位
置しているために、クラッチ圧モジュレ−ト弁により設
定されるクラッチ作動用圧力以下に相当するライン圧の
みの検知しかできないことになる。つまり、クラッチ圧
モジュレート弁により設定される作動圧力よりも高く設
定されたライン圧力については、その圧力の上限が設定
されていることで検知できなくなる。
【0015】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
油圧機構、特に、油圧検知構造における問題に鑑み、プ
−リの溝幅設定のためのライン圧検知のみに油圧センサ
を用いるようなことをなくして油圧検知に対するコスト
を低減できるとともに、ライン圧の全域にわたっての検
知が可能になることで、従動側プ−リのサ−ボ圧に関す
るフィ−ドバック制御が走行中におけるどのような条件
下においても行なえる構造を備えた油圧制御装置を得る
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、摩擦要素からなる前後進
切換装置を有し、駆動プーリと従動プーリとのプーリ幅
を油圧により変更して両プーリ間に掛け渡されている無
端ベルトの巻掛径を変更することで無段変速を行なう無
段変速機の油圧制御装置において、油圧源からの吐出圧
を調圧するレギュレータ弁と、上記摩擦要素へ供給する
油圧を調圧するクラッチ圧コントロール弁と、上記摩擦
要素へ供給される油圧および上記レギュレータ弁により
調圧された油圧を検出する油圧検出手段と、上記油圧検
出手段を上記レギュレータ弁に連結された第1油路また
は上記摩擦要素に連結された第2油路へ切り換え連結す
る切換弁とを備えたことを特徴としている。
【0017】請求項2記載の発明は、摩擦要素からなる
前後進切換装置を有し、駆動プーリと従動プーリとのプ
ーリ幅を油圧により変更して両プーリ間に掛け渡されて
いる無端ベルトの巻掛径を変更することで無段変速を行
なう無段変速機の油圧制御装置において、油圧源からの
吐出圧を調圧するレギュレータ弁と、上記レギュレータ
弁を制御する第1ソレノイド弁と、上記摩擦要素へ供給
する油圧を調圧するクラッチ圧コントロール弁と、上記
クラッチ圧コントロール弁を制御する第2ソレノイド弁
と、上記摩擦要素へ供給される油圧および上記レギュレ
ータ弁により調圧された油圧を検出する油圧検出手段
と、上記油圧検出手段を上記レギュレータ弁に連結され
た第1油路または上記摩擦要素に連結された第2油路へ
切り換え連結する切換弁と、上記切換弁により上記油圧
検出手段が上記第1油路に連結されているとき上記油圧
検出手段の検出値に応じて上記第1ソレノイド弁をフィ
ードバック制御し、上記切換弁により上記油圧検出手段
が上記第2油路に連結されているとき上記油圧検出手段
の検出値に応じて上記第2ソレノイド弁をフィードバッ
ク制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0018】
【作用】本発明によれば、クラッチ圧制御弁を介したソ
レノイド弁のデュ−ティ制御によりクラッチが係合した
時点で、切換弁においてライン圧を導入するポ−トと油
圧検知油路とを連通する態位に設定されることで油圧検
知油路中の油圧センサによりライン圧を検知できる。
【0019】また、本発明によれば、上述した油圧検知
油路に対して運転モ−ドセレクト用マニュアル弁の位置
が「N」あるいは「P」にあるとき、さらには、この位置か
ら「D」に切り換えられ、前進クラッチ若しくは後退ブレ
ーキを係合中には、切換弁がクラッチ圧制御弁の出力圧
と油圧検知油路とを連通する態位に設定されることで、
クラッチ圧制御弁の出力圧を検知してクラッチ作動圧力
のデュ−ティ制御のためのフィ−ドバック制御が行なえ
る。
【0020】
【実施例】以下、図1乃至図3において、本発明実施例
の詳細を説明する。
【0021】図1は、本発明実施例による油圧制御機構
の構成を説明するための油圧回路図である。
【0022】この回路について説明する前に、この回路
が用いられる無段変速機につき、図2を用いて説明する
と次のとおりである。
【0023】すなわち、本実施例に用いられる無段変速
機は、エンジン1の出力軸1Aに対して連結されたフル
−ドカップリング2に付設されている。
【0024】そして、このフル−ドカップリング2は、
ロックアップ機構付きのものであり、ロックアップ油圧
室2Aの油圧を制御することにより入力側のポンプイン
ペラ−2Bと出力側のタ−ビンランナ−2Cとを摩擦係
合関係にあるいは離間させて摩擦係合関係の解除が行わ
れるようになっている。
【0025】上述したフル−ドカップリング2は、その
出力側に出力軸2Dを一体回転可能に設けられており、
この出力軸2Dは、前・後進切換機構3に連結されてい
る。
【0026】前・後進切換機構3は、周知構造の遊星歯
車機構4、前進用クラッチ6および後退ブレーキ5とを
備えて構成されており、前進用クラッチ6あるいは後退
ブレーキ5に対する油圧制御によって遊星歯車機構4の
出力側に連結されている回転軸4Aの回転方向を切り換
えるようになっている。
【0027】一方、回転軸4A上には、無段変速機の主
要部の一つを成す駆動プ−リ7が設けてある。
【0028】この駆動プ−リ7は、回転軸4Aに一体の
固定円錐板7Aと、この固定円錐板7Aに対向する位置
で固定円錐板7Aのボス部に挿嵌されて軸方向に移動可
能な可動円錐板7Bとで構成してある。さらに、可動円
錐板7Bの背面側には油圧室7Cが形成されている。こ
の油圧室7Cは、第1および第2の室7C1、7C2と
で構成され、第1の室7C1および第2の質7C2が可
動円錐板7Bを変位させるための押付力発生部とされ、
これにより、ダブルピストン構造を構成されている。
【0029】また、駆動プ−リ7はベルト8により従動
プ−リ9と連動可能とされている。
【0030】この従動プ−リ9は、駆動プ−リ7を回転
力の入力側とすると出力側に位置し、駆動プ−リ7での
可動円錐板7Bと対向する側に固定円錐板9Aがそして
この固定円錐板9Aのボス部に可動円錐板9Bが挿嵌さ
れて軸方向に移動可能とされている。
【0031】従動プ−リ9においても可動円錐板9Bの
背面に油圧室9C1が形成してあり、この油圧室9C1
内での油圧制御により、駆動プ−リ7側と協働して溝幅
を変更できるようにしてある。そして、この油圧室9C
1と可動壁をはさんで対向する室9C2が遠心バランス
室とされ、油圧室9C1内の作動油が回転することによ
って生じる遠心油圧の軸方向成分により可動円錐板9B
の位置を変位させる力を打ち消して設定された位置に可
動円錐板9Bを保持できる構造とされている。
【0032】また、従動プ−リ9における固定円錐板9
Aには従動軸10が一体に設けてあり、さらに、この従
動軸10には駆動ギヤ11が取り付けられている。この
駆動ギヤ11がアイドルギヤ12、13を介して出力軸
14、15に連結された差動歯車機構17のファイナル
ギヤ16に連結されることで、駆動プ−リ7側からの回
転力を出力軸14、15に伝達できるようになってい
る。
【0033】一方、上述した無段変速機における駆動プ
−リ7および従動プ−リ9の油圧室7C、9Cへの油圧
制御構造は、図1に示してある。なお、図1中、丸印中
に示された数字は、油圧の系統を意味している。
【0034】図1は、運転席に設けてあるセレクトレバ
−の位置が中立状態に設定されているときの各弁の態様
を示している。
【0035】すなわち、本実施例における油圧制御構造
は、後述するライン圧を直接従動プ−リの油圧室に導入
する構造とされているものである。そして、この構造
は、オイルポンプ18と、ライン圧調整用のレギュレ−
タ弁19、デュ−ティ制御用のソレノイド弁20、変速
比コントロ−ル弁21、各ソレノイド弁への供給圧を調
圧するコントロ−ル圧モジュレ−ト弁22を備えてい
る。コントロ−ル圧モジュレ−ト弁22からの油路は、
ライン圧、変速比、クラッチ圧のデュ−ティ制御用ソレ
ノイド弁20への油供給系として、また、フル−ドカッ
プリング2側のダンパクラッチへの油圧の供給制御を行
なうためのダンパクラッチ制御弁24およびクラッチ圧
の印加状態を制御するクラッチ圧制御弁25へのパイロ
ット圧系として接続されている。
【0036】一方、ライン圧系には、従動側プーリ9の
油圧室9C1の他に、クラッチの作動圧を設定するクラ
ッチ圧モジュレ−ト弁26、詳細を後述するが、切換弁
を構成している油圧センサ検知回路切り換え弁29およ
びダンパクラッチ制御弁24に至る油路が設けてある。
【0037】上述したソレノイド20は、そのうちの1
個20Aが、変速比制御弁21に対してデュ−ティ制御
圧を印加して駆動プーリ7の油圧室7C1へのオイルの
供給、排出油量を制御することでプ−リの溝幅調整、す
なわち、変速比を制御するようになっている。また、ソ
レノイド20Bはライン圧調用のレギュレータ弁19に
対してデユーティ制御圧を印加してライン圧を制御する
ようになっている。そして、このデュ−ティ制御のため
のフィ−ドバック制御を行なう際の基準圧力は後述する
油圧検知油路内の油圧センサ35から図4に示す制御部
(TCU)50に取り込まれる。
【0038】また、上述したクラッチ圧制御弁25の吐
出ポ−トには、前進クラッチ6および後退ブレーキ5へ
の油路切り換えを行なうための運転モ−ドセレクト用マ
ニュアル弁28への油路が接続されている。運転モ−ド
セレクト用マニュアル弁28は、運転者により操作され
るセレクトレバ−に連動できる構造のものである。そし
て、このマニュアル弁28は、内装されているスプ−ル
のランド部が図示の中立位置(N)から右側に向けて前進
(D)方向に移動するとクラッチ圧制御弁25から前進ク
ラッチ6へのオイルの供給油路が設定され、そして、上
述したランド部が図示の中立位置から左側に向けて後進
(R)方向に移動するとクラッチ圧制御弁25から後退ブ
レーキ5へのオイルの供給油路が設定されるようになっ
ている。
【0039】また、前述したコントロ−ル圧モジュレ−
ト弁22からの油路の一部は、後述する油圧センサ検知
回路切り換え弁29の一方の端面に作用するように接続
してある。すなわち、油圧センサ検知回路切り換え弁2
9は、ライン圧の検知とクラッチ圧制御弁25からの出
力圧の検知とを切り換えて行えるように構成されている
ものである。ライン圧を検知することにより、従動側プ
−リ9の溝幅調整を行なう際のフィ−ドバック用基準値
が割り出され、また、クラッチ圧制御弁25からの出力
圧を検知することでクラッチコントロ−ル用ソレノイド
弁20Cのデュ−ティ制御圧のフィ−ドバック用基準値
が割り出されるようになっている。
【0040】そして、これら基準値の割り出しは、図4
に示す制御部(TCU)50によって行なわれ、制御部
(TCU)50からは、各ソレノイド弁20A、20B、
20Cへの作動用信号が出力される。
【0041】油圧センサ検知回路切り換え弁29には、
クラッチ圧制御弁25から運転モ−ドセレクト用マニュ
アル弁28に至る出力油路30から分岐した油路31お
よびライン圧を導入できる油路34とが入力油路として
設けられ、さらには、油圧センサ35を配置した油圧検
知油路36が出力側の油路として接続してある。これら
各油路の連通態位は、図3に示すように、軸方向に移動
自在のスプ−ル29Aのランド部により設定されるよう
になっている。また、上述したコントロール圧モジュレ
ート弁22からの油路に対しては、スプール29Aの逆
の端面にコントロールスイッチング弁27を経由したク
ラッチコントロール用ソレノイド弁20Cの出力圧が作
用する接続構造とされている。
【0042】図1において、運転モ−ドセレクト用マニ
ュアル弁28が中立位置にあるときには、クラッチコン
トロ−ル圧スイッチング弁27を介したソレノイド弁2
0Cからのデュ−ティ制御圧が最高圧の状態でクラッチ
圧制御弁25に印加される。従って、油圧センサ検知回
路切換弁29のスプール29Aは、図3において、軸方
向におけるコントロ−ル圧モジュレ−ト弁22からのオ
イルの圧力およびバネの付勢に抗して中心線の下側に示
すように右側に移動した状態とされている。
【0043】そして、スプ−ル29Aが上述した態位の
位置にあるときには、スプ−ル29Aに設けてあるラン
ド部によって、上述した油路のうち、図3中の中心線の
下側に示すように、クラッチ圧制御弁25の出力油路3
0から分岐した油路31と油圧検知油路36とが連通し
て他の油路を遮断する態位を設定されるようになってい
る。
【0044】この状態では、油圧検知油路36に配置し
てある油圧センサ35によりクラッチ圧制御弁25から
の出力圧を検知できる状態とされる。そして、運転モ−
ドセレクト用マニュアル弁28が「D」または「R」レンジ
に変位作動されると、油圧センサ35により検知された
クラッチ圧制御弁25からの出力圧がソレノイド弁20
Cのデュ−ティ率設定のための基準値として制御部50
にフィ−ドバックされる。制御部50では、フィ−ドバ
ックされた圧力に基づいてデュ−ティ率を低下させ、ク
ラッチ圧制御弁25内においてクラッチ圧モジュレ−ト
弁26と出力油路30との連通状態を制御することで出
力圧力を徐々に立ち上げて、圧力の急激な変化によるク
ラッチ係合ショックの発生を抑える。
【0045】従って、運転モ−ドセレクト用マニュアル
弁28が中立位置から「D」位置に向け変位されると、ク
ラッチ圧制御弁25からの出力圧力が油圧センサ検知回
路切り換え弁29における油圧検知油路36内に取り込
まれ、油圧センサ35によって、ソレノイド弁20Cの
デユ−ティ制御のための圧力検知が行われることにな
る。
【0046】一方、ソレノイド弁20Cのデユーティ率
が下がり出力圧(S1A)が下がると、油圧センサ検知回路
切り換え弁29のスプール29Aは、図3において中心
線の上半分で示すように、左方へ移動した状態となり、
油圧センサ回路36には、ライン圧回路19が連通する
ことになる。
【0047】ソレノイド弁20Cでのデュ−ティ比設定
を介したクラッチの作動圧設定によって急激な圧力上昇
を抑えられながら前進クラッチ6への作動圧力が高めら
れると、図3において、クラッチコントロ−ル用スイッ
チング弁27に対して前進クラッチ6に至る油路から分
岐している油路37からの圧力が高くなる。従って、ク
ラッチコントロ−ル圧スイッチング弁27のスプ−ルが
図中、右側に向け変位し、ソレノイド弁20Cからクラ
ッチ圧制御弁25への圧力印加が行われなくなる。この
ため、油圧センサ検知回路切り換え弁29では、スプ−
ル29Aが、図3において左側に向け変位する。
【0048】このときのスプ−ル27Aの位置は、次の
式で決定される。 P1A×A1=P6×A2+FS−kx 但し、P1A:クラッチ圧モジュレ−ト弁の圧力、A1
クラッチ圧モジュレ−ト弁26からの圧力を受ける面の
断面積、P6:前進クラッチ6の作動圧、FS:スプ−ル
が図3中、バルブ中心線より下半分に示されている状態
でのバネ力、k:バネ定数、x:スプ−ルが図3中、バ
ルブ中心線より上半分に示されている状態からの変位量
とする。
【0049】従って、前進クラッチ6の作動圧力が上昇
していくと、油圧センサ検知回路切り換え弁29内での
油路のうち、ライン圧導入油路34と油圧検知油路36
とが連通して他の油路が遮断され、この状態が、上記式
によるスプ−ルの平衡により維持されることになる。
【0050】この状態においては、ダンパクラッチ制御
弁24へのソレノイド弁20Cからのデュ−ティ制御を
介したダンパクラッチの接続制御に切り換えられると共
に、ライン圧が油圧検知油路36を介して油圧センサ3
5により検知される。
【0051】ところで、上述した油圧センサ検知回路切
り換え弁29内でのスプ−ル29Aの平衡状態が設定さ
れているときに得られるライン圧導入油路34と油圧検
知油路36との連通状態は、上述したように、ライン圧
の検知を行なう状態を設定できるものであり、このとき
のライン圧はレギュレ−タ弁19により調圧された圧力
が直接入力となるものである。
【0052】つまり、このライン圧を検知することで、
定速走行時でのプ−リの溝幅、特に、ライン圧により直
接作動される従動側プ−リの油圧室への圧力設定を、こ
の油圧室に印加される圧力と同じ値を示す油圧検知油路
36での油圧を基にして制御部50により適正化するこ
とができることになる。
【0053】従って、「D」レンジから「N」(P)レンジへ
セレクトレバーを動かさないかぎり、コントロール圧ス
イッチング弁27が元の状態に戻らないので、油圧セン
サスイッチング弁29も元に戻らない。このときにはラ
イン圧検出状態が継続されることになる。また、「N」レ
ンジにセレクトレバーを動かすと、即座にクラッチ圧検
出回路に油圧センサスイッチング弁29が切り換わる。
【0054】本実施例は以上のような構造であるから、
オイルポンプ18からのオイルは、レギュレ−タ弁19
によるライン圧として設定されて各弁に供給される。そ
して、このライン圧を設定されたオイルは、クラッチ圧
モジュレ−ト弁26によりクラッチの作動圧に設定され
てクラッチ圧制御弁25およびクラッチコントロ−ル圧
スイッチング弁27に供給される。
【0055】クラッチコントロ−ル圧スイッチング弁2
7では、運転モ−ドセレクト用マニュアル弁28の作動
位置に応じて、クラッチ圧制御弁25を介した運転モ−
ドセレクト用マニュアル弁28側への印加圧力をデュ−
ティ制御し、この制御による前進クラッチ6側での作動
圧力の変化に応じたスプ−ルの変位により、油圧センサ
検知回路切り換え弁29内のスプ−ル29Aを変位させ
て、ソレノイド弁20Cを介したクラッチ圧制御弁25
への印加圧力のデュ−ティ制御用基準圧力の検知態位と
ライン圧の検知態位とを切り換え設定される。
【0056】従って、前進クラッチが完全に係合し、油
圧センサ検知回路切り換え弁29内のスプ−ルに対する
圧力平衡が得られる定速運転時には、油圧センサ検知回
路切り換え弁29でのスプ−ルの変位により、レギュレ
−タ弁19により調圧された値と同じ圧力でライン圧を
検知し、この検知した値を制御部で50で実行されるプ
−リの溝幅設定のためのデュ−ティ制御の基準値として
用いることができる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、クラッ
チモジュレ−タ弁によって設定されたクラッチ作動圧の
オイルを印加する油路とは別に、クラッチ作動圧のデュ
−ティ制御を行なうクラッチコントロ−ル圧スイッチン
グ弁からの圧力およびクラッチ圧制御弁からの出力圧力
を印加される油圧センサ検知回路切り換え弁を配置し、
この切り換え弁内に、前進クラッチが係合した段階から
直接ライン圧を検知できる油路を設けた構造とすること
ができる。このため、レギュレ−タ弁により調圧された
値と同じ値とした状態でライン圧の検知が行なえるよう
になる。従って、クラッチコントロ−ル圧スイッチング
弁におけるクラッチ圧の制御用油圧センサをライン圧検
知用として兼用することで、油圧センサをライン圧検知
専用としない分、コストを低減することができる。
【0058】また、本発明によれば、上述した油圧セン
サへの油圧検知油路を油圧センサ検知回路切り換え弁に
接続し、この油圧検知油路に対し、前進クラッチが繋が
れるまでの間、クラッチ圧制御弁の出力油路と連通でき
るように構成とすることができる。従って、クラッチが
係合し始める時には、クラッチ圧制御弁からの出力圧を
用いてソレノイド弁からのデュ−ティ制御による圧力上
昇の調整を行なえるので、急激な圧力上昇による変速シ
ョックを抑え、また、走行中には、略全域にわたっての
プ−リサ−ボ圧の検知が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による油圧制御機構を説明するた
めの油圧回路図である。
【図2】図1に示した油圧制御機構を適用する無段変速
装置の構造の一例を示す模型図である。
【図3】図1に示した油圧制御機構における要部の構造
および作用を説明するための模型図である。
【図4】図1に示した油圧制御機構に用いられる制御部
を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速装置をなすフル−ドカップリング 7 駆動プ−リ 8 ベルト 9 従動プ−リ 19 レギュレ−タ弁 20C クラッチ圧デュ−ティ制御用ソレノイド弁 25 クラッチ圧制御弁 26 クラッチ圧モジュレ−ト弁 27 クラッチコントロ−ル圧スイッチング弁 28 運転モ−ドセレクト用マニュアル弁 29 油圧センサ検知回路切り換え弁 29A スプ−ル 31 クラッチ作動圧供給油路から分岐した油路 33 デユ−ティ制御圧の供給油路から分岐した
油路 34 ライン圧導入油路 35 油圧センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−341654(JP,A) 特開 平5−79550(JP,A) 特開 平4−203666(JP,A) 特開 昭59−19755(JP,A) 特開 昭64−44346(JP,A) 特開 昭59−75840(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】摩擦要素からなる前後進切換装置を有し、
    駆動プーリと従動プーリとのプーリ幅を油圧により変更
    して両プーリ間に掛け渡されている無端ベルトの巻掛径
    を変更することで無段変速を行なう無段変速機の油圧制
    御装置において、 油圧源からの吐出圧を調圧するレギュレータ弁と、 上記摩擦要素へ供給する油圧を調圧するクラッチ圧コン
    トロール弁と、 上記摩擦要素へ供給される油圧および上記レギュレータ
    弁により調圧された油圧を検出する油圧検出手段と、 上記油圧検出手段を上記レギュレータ弁に連結された第
    1油路または上記摩擦要素に連結された第2油路へ切り
    換え連結する切換弁と、を備えたことを特徴とする無段
    変速機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】摩擦要素からなる前後進切換装置を有し、
    駆動プーリと従動プーリとのプーリ幅を油圧により変更
    して両プーリ間に掛け渡されている無端ベルトの巻掛径
    を変更することで無段変速を行なう無段変速機の油圧制
    御装置において、 油圧源からの吐出圧を調圧するレギュレータ弁と、 上記レギュレータ弁を制御する第1ソレノイド弁と、 上記摩擦要素へ供給する油圧を調圧するクラッチ圧コン
    トロール弁と、 上記クラッチ圧コントロール弁を制御する第2ソレノイ
    ド弁と、 上記摩擦要素へ供給される油圧および上記レギュレータ
    弁により調圧された油圧を検出する油圧検出手段と、 上記油圧検出手段を上記レギュレータ弁に連結された第
    1油路または上記摩擦要素に連結された第2油路へ切り
    換え連結する切換弁と、 上記切換弁により上記油圧検出手段が上記第1油路に連
    結されているとき上記油圧検出手段の検出値に応じて上
    記第1ソレノイド弁をフィードバック制御し、上記切換
    弁により上記油圧検出手段が上記第2油路に連結されて
    いるとき上記油圧検出手段の検出値に応じて上記第2ソ
    レノイド弁をフィードバック制御する制御手段と、を備
    えたことを特徴とする無段変速機の油圧制御装置。
JP31049592A 1991-11-25 1992-11-19 無段変速機の油圧制御装置 Expired - Fee Related JP2792370B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31049592A JP2792370B2 (ja) 1991-11-25 1992-11-19 無段変速機の油圧制御装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30911791 1991-11-25
JP3-309117 1991-11-25
JP31049592A JP2792370B2 (ja) 1991-11-25 1992-11-19 無段変速機の油圧制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05203034A JPH05203034A (ja) 1993-08-10
JP2792370B2 true JP2792370B2 (ja) 1998-09-03

Family

ID=26565836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31049592A Expired - Fee Related JP2792370B2 (ja) 1991-11-25 1992-11-19 無段変速機の油圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2792370B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4644381B2 (ja) * 2001-04-24 2011-03-02 富士重工業株式会社 無段変速機の油圧制御装置
KR100844725B1 (ko) * 2006-11-15 2008-07-07 현대자동차주식회사 통합형 스위칭 윤활방향 밸브

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05203034A (ja) 1993-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4669336A (en) Apparatus for controlling line pressure used in V-belt type continuously variable transmission for automobile
US4827805A (en) Forward and reverse clutch actuation system for a belt-driven continually variable transmission
US5314385A (en) System for cooling a starting clutch of a continuously variable transmission
EP0274079B1 (en) Lockup control system for an automatic transmission torque converter
US4955260A (en) Hydraulic control system for transmission
JP2790627B2 (ja) ベルト無段変速機の制御方法および制御装置
JP2757304B2 (ja) 変速機の油圧制御装置
US6537176B2 (en) Arrangement for operating an automotive CVT
US5156572A (en) Speed shift control system of a continuous transmission
US5649876A (en) Pulley thrust pressure control apparatus for belt-type continuously variable transmission
JP2502241Y2 (ja) Vベルト式無段変速機のライン圧制御装置
KR100564195B1 (ko) 벨트식 무단 변속기의 변속 유압 제어 장치
US4747808A (en) System for actuating the displaceable pulley in a continually variable transmission
US4482339A (en) Reduction ratio detecting mechanism for V-belt type continuously variable transmission
JP2984755B2 (ja) 無段変速機の変速比制御装置
JP2792370B2 (ja) 無段変速機の油圧制御装置
JP2884959B2 (ja) 無段変速機の油圧制御装置
JP4438337B2 (ja) 無段変速機の油圧制御装置
JP3265882B2 (ja) ベルト式cvtの変速制御装置
JP2677025B2 (ja) 車両用無段変速機の油圧制御装置
JPH06109119A (ja) 変速機の油圧制御装置
JP3446413B2 (ja) 変速比無限大無段変速機のトルク伝達力制御装置
JP2950872B2 (ja) 無段変速機の制御装置
JP3916181B2 (ja) 変速機の油圧クラッチ制御装置
JP2570056B2 (ja) 無段変速機の油圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980519

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees