JPH061027U - 自動車のエアバッグ装置 - Google Patents
自動車のエアバッグ装置Info
- Publication number
- JPH061027U JPH061027U JP049243U JP4924392U JPH061027U JP H061027 U JPH061027 U JP H061027U JP 049243 U JP049243 U JP 049243U JP 4924392 U JP4924392 U JP 4924392U JP H061027 U JPH061027 U JP H061027U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】サイドエアバッグ用のエアバッグユニットの配
設を、車室スペ−スを犠牲にすることなく行なえ、車室
側壁部材に沿ってサイドエアバッグを展開させることが
でき、車体前後方向における配設位置の設定の自由度の
高いものとする。 【構成】サイドエアバッグ23を含むエアバッグユニッ
ト20が、サイドドア1等の車体側壁部材の下方に位置
されるサイドシル10内に配設される。サイドエアバッ
グ23は、通過口24を通って、ステップガ−ニッシュ
25に形成されたリッド部26を開いて、サイドドア1
と乗員Jとの間に下方から展開される。好ましくは、サ
イドドア1内面に、例えばア−ムレスト6の縦面6bを
利用して、サイドエアバッグ23の展開を案内するガイ
ド面が構成される。
設を、車室スペ−スを犠牲にすることなく行なえ、車室
側壁部材に沿ってサイドエアバッグを展開させることが
でき、車体前後方向における配設位置の設定の自由度の
高いものとする。 【構成】サイドエアバッグ23を含むエアバッグユニッ
ト20が、サイドドア1等の車体側壁部材の下方に位置
されるサイドシル10内に配設される。サイドエアバッ
グ23は、通過口24を通って、ステップガ−ニッシュ
25に形成されたリッド部26を開いて、サイドドア1
と乗員Jとの間に下方から展開される。好ましくは、サ
イドドア1内面に、例えばア−ムレスト6の縦面6bを
利用して、サイドエアバッグ23の展開を案内するガイ
ド面が構成される。
Description
【0001】
本考案は自動車のエアバッグ装置に関するものである。
【0002】
最近の自動車においては、衝突による乗員の安全性向上の観点から、衝突時に 車室内に向けてエアバッグを展開させるエアバッグ装置を備えたものが多くなっ ている。このエアバッグ装置のなかには、サイドエアバッグ装置と呼ばれるよう に、側方衝突時にサイドドアと乗員との間にサイドエアバッグを展開させるよう にしたものが提案されている。
【0003】 ところで、エアバッグ装置は、インフレ−タと折畳まれたサイドエアバッグと をケ−シング内に収納してなるエアバッグユニットが構成されて、このエアバッ グユニットが車体の適宜位置に取付けられる。このエアバッグユニットはかなり の大型となるが、実開平1−117957号公報には、エアバッグユニットをサ イドドア内面に構成されるア−ムレスト内に配設することが提案されている。
【0004】 特開平1−72628号公報には、エアバッグユニットをドアトリム内に配設 することが提案されている。特開平2−86669号公報には、エアバッグユニ ットをドアのベルトライン部付近に配設することが提案されている。特開平2− 59345号公報には、エアバッグユニットを車体のピラ−部に配設することが 提案されている。特開平2−77488号公報には、エアバッグユニットをル− フサイドレ−ルに配設することが提案されている。
【0005】
前述のように、サイドエアバッグを含むエアバッグユニットの配設位置は種々 工夫されているが、このエアバッグユニットの配設については、車室スペ−スを 犠牲にすることなく行なうことが要求される。また、サイドエアバッグは、側壁 部材と乗員との間という狭い空間に向けて展開されるため、この展開指向方向と いうものを、極力側壁部材に沿う方向にすることが要求される。さらに、サイド エアバッグが展開される車体前後方向位置というものが、乗員の側面となるよう に、すなわち乗員に対して前後方向に大きくずれないようにすることも要求され る。
【0006】 本考案は以上のような事情を勘案しえなされたもので、車室スペ−スを犠牲に することなくサイドエアバッグ用のエアバッグユニットを配設することができ、 側壁部材に沿ってサイドエアバッグを展開することができ、しかも車体前後方向 におけるサイドエアバッグの展開位置というものの設定に対して極めて自由度が 高くなるようにした自動車のエアバッグ装置を提供することにある。
【0007】
上記目的を達成するため、本考案にあっては次のような構成としてある。すな わち、 側方衝突時に、サイドエアバッグを車室側壁部材と乗員との間に展開させるよ うにした自動車のエアバッグ装置において、 前記車室側壁部材の下方に位置されるサイドシル内に、前記サイドエアバッグ を含むエアバッグユニットが配設されている、 ような構成としてある。
【0008】 前記側壁部材の車室側面に、前記サイドシル内から展開される前記サイドエア バッグの展開を案内するガイド面を形成することができる。前記側壁部材の車室 側面にア−ムレストが形成されている場合は、ア−ムレストのうち乗員の腕が載 置される上面の車幅方向内方側端から下方に向けて伸びる縦面を、前記ガイド面 とすることができる。
【0009】
本考案にあっては、エアバッグユニットをサイドシル内に配設するので、車室 スペ−スを何等犠牲にすることなくエアバッグユニットを配設することができる 。 また、サイドシルは、側壁部材の下方に位置するので、側壁部材と乗員との間 の空間にサイドエアバッグを展開させる際は、その展開方向は上方に向かうこと になるが、この結果サイドエアバッグの展開はおのずとほぼ側壁部材に沿って行 なわれることになり、側壁部材と乗員との間の狭い空間にサイドエアバッグを確 実に展開させる上で好ましいものとなる。 さらに、サイドシルは、車室のほぼ車体前後方向全長に渡って伸びているので 、車体前後方向のどの位置からサイドエアバッグを展開させるかの選択の自由度 が極めて高いものとなり、乗員保護のために最適な位置にサイドエアバッグを展 開させる上で好ましいものとなる。 勿論、サイドシルは、強度的に極めて優れた構成とされているので、展開時に 発生するガス圧等にも十分対応できるものとなる。
【0010】 請求項2に記載したような構成とすることにより、ガイド面を利用して、サイ ドエアバッグの所望方向への展開とスム−ズな展開とを行なうことができる。
【0011】 請求項3に記載したような構成とすることにより、ア−ムレストによりガイド 面を兼用することができる。
【0012】
以下本考案の実施例を添付した図面に基づいて説明する。 図1において、1は本考案が適用された車室側壁部材としてのサイドドアを示 し、実施例では運転席用のサイドドアとされている。サイドドア1は、インナパ ネル2とアウタパネル3とにより閉断面状に構成されて、その内部には、車体前 後方向に長く伸びる強度部材としてのインパクトバ−4が配設されている。
【0013】 インナパネル2の車室内側面には、トリム材5が添設、固定されている。トリ ム材5には、サイドドア1の上下方向略中間高さ位置付近において、ア−ムレス ト6が形成されている。このア−ムレスト6は、既知のように、車幅方向内方側 へ略水平に伸びる上面6aと、該上面6aの車幅方向内方側端から下方へ伸びる 縦面6bを有し、上面6aに乗員Jの腕J1が載置される。トリム材6は、この 上面6aと縦面6bとの部分が、車幅方向内方側へ膨出するように形成されるも ので、縦面6bは、下方に向かうにつれて徐々にインナパネル2に近ずくように 傾斜して形成されている。なお、図1中符号7はサイドガラスである。
【0014】 サイドドア1の直下方には、車室のほぼ全長に渡って伸びるサイドシル10が 配設されている。このサイドシル10は、インナパネル11とアウタパネル12 とにより閉断面状に形成されて、その内部にはかなり大きな空間13が形成され る。このようなサイドシル10は左右一対設けられているもので、左右のサイド シル10間には、フロアパネル14が架設されている。このフロアパネル14上 に、シ−ト15が載置、固定されているが、実施例ではこのシ−ト15は運転席 シ−トとされている。そして、シ−ト15に着座する乗員(運転者)が符号Jで 示され、さらに図1では、ア−ムレスト6の上面6aに乗員Jの腕J1が載置さ れている状態を示している。
【0015】 サイドシル10内の空間13には、エアバッグユニット20が配設されている 。このエアバッグユニット20は、ケ−シング21内にインフレ−タ22と折畳 まれたサイドエアバッグ23とを収納してなり、ケ−シング21が図示を略ボル ト等によりインナパネル11に固定されている。このエアバッグユニット20の 配設位置(車体前後方向位置)は、運転席シ−ト15に正規の位置で着座してい る乗員Jの側方となるように設定されている。
【0016】 前記サイドシル10の上面には、エアバッグユニット20の位置に対応して、 サイドエアバッグ23の通過口24が形成されている。この通過口24は、図2 に示すように、ステップガ−ニッシュ25によって覆われている。ステップガ− ニッシュ225は、金属あるいは合成樹脂の板材により形成されて、サイドシル 10の上面のうち、少なくとも乗り降りの際に乗員Jによって跨がれる部分に設 けられている。
【0017】 上記ステップガ−ニッシュ25には、通過口24に対応した部分において、リ ッド部26が形成されている。このリッド部26は、揺動支点27と、3つの区 分線28〜30によって、ステップガ−ニッシュ25の他の部分と区分されてい る。揺動支点27は、リッド部26が開く際の揺動中心となるもので、車幅方向 内方側端部において車体前後方向に伸びている。また、区分線28〜30は、ス テップガ−ニッシュ25に形成された切込み線とされているが、ミシン目等の弱 化線として形成することもできる。このようなリッド部26は、常時はステップ ガ−ニッシュ25の上面の一部を構成している。
【0018】 以上のような構成において、図示を略すGセンサにより側方衝突が検出される と、インフレ−タ22が起爆されてガス圧が発生され、このガス圧によって、サ イドエアバッグ23が、通過口24を通って、図1一点鎖線で示すようにサイド ドア1と乗員Jとの間に展開される。このサイドエアバッグ23の展開に際して 、サイドエアバッグ23からの膨張圧を受けて、リッド部26がその揺動支点2 7を中心にして、図1一点鎖線で示すように強制的に開かれる。
【0019】 展開途中にあるサイドエアバッグ23は、ア−ムレスト6の縦面6bに案内さ れつつ、若干車幅方向内方側を向きつつ、当該縦面6bに沿って展開されていく 。このように、ア−ムレスト6の縦面6bが、サイドエアバッグ23の展開を案 内するガイド面を構成しているが、適度にサイドエアバッグの展開方向を乗員J 側とすることにより、乗員Jのサイドドア1へ向けての衝撃を効果的に緩和する 上で好ましいものとなる。また、縦面6bは、図1に示すように極力平滑に形成 されて、サイドエアバッグ23のスム−ズな展開を助長することにもなる。
【図1】本考案が適用されたサイドドアの縦断面図。
【図2】図1に示されるサイドシル部分の断面斜視図。
【符号の説明】 1:サイドドア 2:インナパネル 5:トリム材 6:ア−ムレスト 6a:ア−ムレスト上面 6b:ア−ムレスト縦面(ガイド面) 10:サイドシル 11:インナパネル 12:アウタパネル 13:空間 14:フロアパネル 15:シ−ト 20:エアバッグユニット 21:ケ−シング 22:インフレ−タ 23:サイドエアバッグ 24:通過口 25:ステップガ−ニッシュ2 26:リッド部 27:揺動支点
Claims (3)
- 【請求項1】側方衝突時に、サイドエアバッグを車室側
壁部材と乗員との間に展開させるようにした自動車のエ
アバッグ装置において、 前記車室側壁部材の下方に位置されるサイドシル内に、
前記サイドエアバッグを含むエアバッグユニットが配設
されている、 ことを特徴とする自動車のエアバッグ装置。 - 【請求項2】請求項1において、 前記側壁部材の車室側面に、前記サイドシル内から展開
される前記サイドエアバッグの展開を案内するガイド面
が形成されているもの。 - 【請求項3】請求項2において、 前記側壁部材の車室側面にア−ムレストが形成され、 前記ア−ムレストのうち乗員の腕が載置される上面の車
幅方向内方側端から下方に向けて伸びる縦面が、前記ガ
イド面とされているもの。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992049243U JP2577405Y2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 自動車のエアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992049243U JP2577405Y2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 自動車のエアバッグ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061027U true JPH061027U (ja) | 1994-01-11 |
JP2577405Y2 JP2577405Y2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=12825430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992049243U Expired - Lifetime JP2577405Y2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 自動車のエアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2577405Y2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS473243U (ja) * | 1971-02-04 | 1972-09-04 | ||
JP2008168902A (ja) * | 2008-03-24 | 2008-07-24 | Suzuki Motor Corp | 自動車のサイドエアバッグ装置 |
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US11912226B2 (en) * | 2021-11-24 | 2024-02-27 | Subaru Corporation | Airbag device |
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JP3124967U (ja) * | 2006-03-10 | 2006-09-07 | 株式会社アプト | 毛布の滑り防止シート |
-
1992
- 1992-06-19 JP JP1992049243U patent/JP2577405Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2577405Y2 (ja) | 1998-07-30 |
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