JPH0610244A - 検反装置 - Google Patents

検反装置

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JPH0610244A
JPH0610244A JP4166387A JP16638792A JPH0610244A JP H0610244 A JPH0610244 A JP H0610244A JP 4166387 A JP4166387 A JP 4166387A JP 16638792 A JP16638792 A JP 16638792A JP H0610244 A JPH0610244 A JP H0610244A
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洋 三宅
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日藝 伊藤
Shigeto Ozaki
繁人 尾崎
Atsuhisa Andou
敦久 安藤
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    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
    • D03J1/007Fabric inspection on the loom and associated loom control

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  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)
  • Looms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 織布の経糸ピッチと空間フィルタの受光素子
ピッチの如何に拘らず、経糸ピッチの異なる多数の種類
の織布の良否を検出可能とする。 【構成】 受光部13に空間フィルタ14が設けられ、
空間フィルタ14は配列ピッチPの受光素子15a,1
5bを有する一対の櫛型フィルタ16a,16bからな
る。櫛型フィルタ16a,16bからの出力信号が差動
演算回路17に入力され、差動演算回路17で差動処理
される。差動演算回路17の出力信号は出力回路18で
処理された後、切換スイッチ24を経て直接あるいは信
号反転回路25を介して判定回路19に入力される。切
換スイッチ24は判定回路19に入力されるべき信号を
信号反転回路25を介して入力する状態と、信号反転回
路25を介さずに直接入力する状態とに切り換える。判
定回路19はその入力信号に基づいて織布の良否を判定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は織布に対して相対移動し
て、織布の検反領域に照射された光を空間フィルタから
なる受光手段で受光して検反情報を得る検反装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】検反工程を製織工程から切り離して織布
の良否判定を行う場合には、織布を織り上げた後でなけ
れば織布の良否を判定することができない。そのため、
綜絖あるいは筬羽間への経糸通しの際の通し違い、ある
いは開口運動の際の上下経糸同士の絡みによる経糸の連
れ込みが生じても織り上げ完了時まで織機の稼動が継続
され、このような経方向の欠点が織り上げ完了時まで続
いてしまう。又、織り上げられた織布に欠点がない場合
にも検反工程に通す必要があり、検反効率の悪さは否め
ない。
【0003】従来の検反装置は織布に照射した光の反射
光や透過光の変化を利用するため、織布の振動や外乱光
の変化が検出誤差となる。そのため、検反工程で使用さ
れている検反装置を織機に装備しても製織時の機台の振
動に伴う織布の振動や外乱光により、精度の高い検反は
難しく、織機に検反装置を装備する場合には織布の振動
及び外乱光に対する対策が特に要求される。本願出願人
は織布の振動及び外乱光の影響を受け難く、高い精度で
織布の欠点を検出できる検反装置を先に提案している
(特開平3−249243号公報)。
【0004】この装置は筬の前方においてセンサボック
ス(センサヘッド)が織布の幅方向に所定速度で往復走
査されるようになっている。センサボックスはその底部
が開放され、その内部に図7に示す構成の検反部が設け
られている。すなわち、センサボックス内に設けられた
投光器31からの光の通過経路にハーフミラー32が配
設され、ハーフミラー32の上方には織布Wから所定距
離Hをおいて凸レンズ33が設けられている。凸レンズ
33の上方には所定距離Dをおいて空間フィルタ34が
設けられている。投光器31から照射された光がハーフ
ミラー32で反射して織布Wに垂直に照射され、織布W
の裏面に配置された反射鏡35に経糸Tの間から達して
反射する。そして、この反射光がハーフミラー32を通
過して凸レンズ33を経て空間フィルタ34に収束さ
れ、明るさとして結像する。
【0005】空間フィルタ34は織布Wの経糸Tと平行
に、一定ピッチPで配設された多数の受光素子36a,
36bを備えた2個の櫛型フィルタ37a,37bから
なる。そして、両櫛型フィルタ37a,37bからの出
力信号が差動演算回路38に出力され、差動演算回路3
8の出力信号が全波整流回路39、尖頭値検波回路4
0、ローパスフィルタ41及び比較回路42を経て判定
回路43に出力される。
【0006】図8に示すように差動演算回路38の出力
信号SG1は全波整流回路39で全波整流され、尖頭値
検波回路40はその整流された出力信号SG2のピーク
値をホールドして形成した信号SG3をローパスフィル
タ41に出力する。ローパスフィルタ41はその信号S
G3を平滑化して比較回路42に出力する。比較回路4
2はローパスフィルタ41の出力信号SG4を入力して
予め設定された基準値Et(=EN/2)より大きいか否か
を判断し、大きい場合にはその大きな状態の継続時間を
クロックパルスCLKで計数し、その計数値yを継続時
間Bとして判定回路43に出力する。そして、判定回路
43は継続時間Bと予め設定した基準時間tsとを比較
し、継続時間Bが基準時間tsを超えた時、経糸切れ等の
異常があると判断する。判定回路43の判定信号は織機
の制御装置や作業者に異常を知らせる報知装置に出力さ
れ、経糸Tの異常が検出されたときには、織機の運転を
停止させたりランプ、ブザー等で作業者に知らせるよう
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】空間フィルタを使用し
た検反装置は織布に現れた非同期性を欠点として検出す
るものであり、信号としては受光量の増減によって空間
フィルタの出力(周波数信号)の振幅変化が発生するの
を利用している。そして、前記のように織布に異常があ
る場合には、空間フィルタの出力の振幅が大きくなるこ
とを前提として異常検出を行うようになっている。
【0008】ところが、空間フィルタの出力信号は必ず
しも織布の異常箇所と対応するときにその振幅が大きく
なるとは限らず、図5に示すように布の種類によって正
常部と異常部の信号強度の現れ方が逆になる。例えば、
図3に示すように、空間フィルタの受光素子のピッチP
と、空間フィルタ上に結像する織布の経糸Tのピッチp
との関係がP≒2np(但しn=1,2,3…)のとき
には、互いに対をなす受光素子36a,36bへの入射
光の入射条件が織布の正常箇所において同じとなる。す
なわち、一方の受光素子36aが経糸Tと対応する場合
には他方の受光素子36bも経糸Tと対応し、一方の受
光素子36aが経糸Tの隙間と対応する場合には他方の
受光素子36bも経糸Tの隙間と対応する。従って、差
動演算回路38で受光素子36a,36bからの出力信
号の差分を取ることにより、差動演算回路38の出力信
号の振幅は小さくなる。又、織布の欠点部においては両
受光素子36a,36bへの入射光の光量の差が大きく
なる。その結果、差動演算回路38の出力信号は図5
(a)のパターンとなる。
【0009】又、図4に示すように、空間フィルタの受
光素子のピッチPと、空間フィルタ上に結像する織布の
経糸Tのピッチpとの関係がP≒{1/(2n−1)}
p(但しn=1,2,3…)のときには、互いに対をな
す受光素子36a,36bへの入射光の入射条件が織布
の正常箇所において異なる。すなわち、第1の受光素子
36aが経糸Tと対応する場合には第2の受光素子36
bは経糸Tの隙間と対応し、第2の受光素子36bが経
糸Tと対応する場合には第1の受光素子36aが経糸T
の隙間と対応する。従って、差動演算回路38で受光素
子36a,36bからの出力信号の差分を取ることによ
り、差動演算回路38の出力信号の振幅が大きくなる。
又、織布の欠点部においては両受光素子36a,36b
が同時に経糸Tの隙間と対応する状態となり、両受光素
子36a,36bへの入射光の光量の差が小さくなる。
その結果、差動演算回路38の出力信号は図5(b)の
パターンとなる。
【0010】従来装置は図5(a)に示す信号波形を前
提にしているため、図5(b)に示す信号波形の織布で
は、織布の正常部に対応する出力信号を異常と判断する
ことになる。そして、経糸Tのピッチは織布により異な
り、その値も連続的に多数存在する。従って、図5
(b)に示す信号波形の織布も多数あり、図5(a)に
示す信号波形の場合にしか検反できない従来装置では、
1種の空間フィルタで検反可能な織布の種類が限定され
るという問題がある。
【0011】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は織布の経糸ピッチと空間フィル
タの受光素子ピッチの如何に拘らず、経糸ピッチの異な
る多数の種類の織布の良否を検出できる検反装置を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明では、織布に対して相対移動して、織布の検反
領域に照射された光を空間フィルタからなる受光手段で
受光して検反情報を得る検反装置において、前記空間フ
ィルタからの出力信号を差動処理する差動演算回路と、
前記差動演算回路からの出力信号に基づいて織布の良否
を判定する判定回路と、前記判定回路に入力される信号
を判定回路への入力に先立って反転する信号反転回路
と、前記判定回路に入力されるべき信号を前記信号反転
回路を介して入力する状態と、信号反転回路を介さずに
直接入力する状態とに切り換える切換スイッチとを備え
た。
【0013】又、請求項2に記載の発明では、前記構成
に加えて前記判定回路に織布の異常を示す信号が所定時
間以上連続して入力された際に前記切換スイッチを切り
換える切換手段を備えた。
【0014】
【作用】織布の検反領域に照射された光を空間フィルタ
が受光すると、空間フィルタから織布の状態に対応した
出力信号が出力される。その出力信号が差動演算回路で
差動処理される。差動演算回路で差動処理された出力信
号の波形は空間フィルタの受光素子ピッチと織布の経糸
ピッチとの関係により、大きく分けると2種類のパター
ンとなる。両パターンのうち第2のパターンの信号は信
号反転回路で反転処理を受けた後、判定回路で正しい判
定が下せる状態となる。第1のパターンの信号はそのま
ま判定回路に入力され、第2のパターンの信号は信号反
転回路で反転処理を受けた後、判定回路に入力される。
切換スイッチにより出力信号が信号反転回路を介して入
力される状態と、直接判定回路へ入力される状態とに切
り換えられる。そして、織布の種類が分かれば出力信号
の波形パターンが予め分かるため、切換スイッチが予め
織布に対応した適正位置に切り換えられる。その結果、
織布がいずれの波形パターンに対応するものであっても
判定回路で正しい判定が行われる。信号反転回路の反転
処理とは、処理すべき信号が2値化されている場合は、
Lレベルの信号をHレベルの信号に、Hレベルの信号を
Lレベルの信号に変える処理をいう。又、処理すべき信
号がアナログ信号の場合は、基準値より当該信号を減算
する処理をいう。
【0015】又、請求項2に記載の発明では、前記切換
スイッチの切換が、前記判定回路に織布の異常を示す信
号が所定時間以上連続して入力された際に前記切換スイ
ッチを切り換える切換手段により行われる。普通の状態
では、織布の異常が所定時間以上連続することはない。
すなわち、判定回路に織布の異常を示す信号が所定時間
以上連続して入力されるということは、判定回路に入力
される信号波形のパターンが判定回路に対応していない
ことになる。従って、前記のように切換スイッチの切換
が行われると、当該信号が判定回路に対応した信号波形
のパターンに変換されて、判定回路で正しい判定が行わ
れる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明を具体化した第1実施例を図
1、図2及び図5に従って説明する。検反装置は基本的
には本願出願人が先に提案した装置と同じであるが、セ
ンサヘッドが織布の下方において織布の幅方向に往復走
査される点と、受光手段を構成する空間フィルタの信号
処理を行う回路の構成が異なっている。
【0017】織前とエキスパンションバーとの間の織布
通過位置の直下には、織布Wの幅以上の長さの収容ボッ
クス1が織布Wの幅方向(図2の左右方向)に沿って配
設されている。図2に示すように、収容ボックス1の上
部には織布Wの幅以上の長さのガラス窓2が設けられて
いる。収容ボックス1の上には窓2を覆う反射板3が配
設され、織布Wは収容ボックス1と反射板3に挟まれた
状態で移動するようになっている。収容ボックス1内の
底部には走行レール4が長手方向に沿って固定され、走
行レール4上にはセンサヘッド保持台5を介してセンサ
ヘッド6が走行レール4に沿って移動可能に支持されて
いる。センサヘッド6は走査用ベルト7に固定され、走
査用ベルト7は収容ボックス1内の左右両端に設けられ
たプーリ(図示せず)間に巻掛けられている。そして、
モータ(図示せず)の正逆回転に伴うプーリの正逆回転
に伴って往復移動される走査用ベルト7を介して、セン
サヘッド6が走行レール4に案内されて織布Wの幅方向
に所定速度で走査されるようになっている。
【0018】センサヘッド6の箱状のケース8内の下部
には発光体9が上向きに固定されている。発光体9の上
方にはハーフミラー10が垂直方向に対して45度傾斜
した状態で配置され、ハーフミラー10の上方に集光用
の凸レンズ11が配設されている。発光体9は凸レンズ
11から織布Wへの照射光が平行光となるように、凸レ
ンズ11の焦点位置に配置され、投光制御回路12によ
り駆動されるようになっている。
【0019】ハーフミラー10の側方には検反領域から
の光、すなわち織布W及び反射板3からの反射光が織布
の表面模様として結像される受光部13が配設されてい
る。受光部13には空間フィルタ14が設けられてい
る。空間フィルタ14は差動構成で、図1に示すよう
に、受光量に応じた電気信号を出力する多数の受光素子
15a,15bが一定ピッチPで平行に配設された一対
の櫛型フィルタ16a,16bから構成されている。受
光素子15a,15bの向きは凸レンズ11で集められ
た光の結像の移動方向と直交する方向、すなわち織布W
の像の経糸Tと平行となるように配置されている。空間
フィルタ14の出力信号は差動演算回路17に出力さ
れ、差動演算回路17の出力信号が出力回路18で処理
された後、判定回路19に出力される。判定回路19は
センサヘッド6の外に設けられている。
【0020】図1に示すように、出力回路18は全波整
流回路20、尖頭値検波回路21、ローパスフィルタ2
2及び比較回路23を備えている。全波整流回路20は
差動演算回路17の出力信号SG1を全波整流する。尖
頭値検波回路21は全波整流回路20で整流された信号
SG2のピーク値をホールドして形成した信号を出力す
る。ローパスフィルタ22は尖頭値検波回路21の出力
信号SG3を平滑化する。比較回路23はローパスフィ
ルタ22の出力信号SG4を入力して予め設定された基
準値Et(=EN/2)より大きいか否かを判断する。そし
て、基準値Etより大きい場合にはHレベル(1)の信号
を、基準値Et以下の場合にはLレベル(0)の信号を出
力する。すなわち、比較回路23はローパスフィルタ2
2の出力信号SG4を2値化する。
【0021】比較回路23には切換スイッチ24が接続
されている。切換スイッチ24は信号反転回路25を介
して判定回路19に接続されるとともに、信号線により
直接判定回路19に接続されている。信号反転回路25
は入力された2値化信号を反転して判定回路19に出力
する。切換スイッチ24は比較回路23の出力信号を判
定回路19に出力する第1の状態と、信号反転回路25
に出力する第2の状態とのいずれかの状態に保持される
ようになっている。切換スイッチ24は選択手段26に
接続され、選択手段26からの信号に基づいて前記第1
の状態あるいは第2の状態のいずれかに切り換えられる
ようになっている。選択手段26は図示しない織機の制
御装置に入力された製織条件データから織布の経糸ピッ
チpに関する情報を入力し、その情報と空間フィルタ1
4の受光素子15a,15bのピッチPとから切換スイ
ッチ24をいずれの状態にすべきかを判断し、切換スイ
ッチ24を織布に対応する状態にする指令信号を出力す
るようになっている。
【0022】判定回路19は入力される信号がHレベル
のときその継続時間をクロックパルスCLKで計数し、
その計数値yを継続時間Bとする。そして、判定回路1
9は継続時間Bと予め設定した基準時間tsとを比較し、
継続時間Bが基準時間tsを超えた時、経糸不良等の異常
があると判断する。なお、基準時間tsは予め試験運転で
求める。
【0023】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。検反を行う場合は、センサヘッド6が織布W
の幅方向に速度vで走査されるとともに、投光制御回路
12が駆動されて発光体9から織布Wに向かって光が照
射される。発光体9からの照射光はハーフミラー10を
通過するとともに凸レンズ11で平行光となり、窓2を
通って織布Wの裏面の検反領域に照射される。織布Wに
照射された光は織布Wの裏面で直接あるいは織布Wの上
に配置された反射板3で反射され、再び凸レンズ11を
通過するとともにハーフミラー10で反射されて受光部
13に織布Wの模様として結像する。
【0024】受光部13には織布Wからの反射光と、織
布Wの上面に設けられた反射板3で反射して織布Wの隙
間から戻ってくる反射光とが到達して結像する。そし
て、受光部13に設けられた受光素子15a,15bか
らは受光した光の強さに対応した電流が出力される。受
光素子15a,15bからの出力信号は差動演算回路1
7に入力されるとともに電流信号が電圧信号に変換され
た後、差動処理されて出力回路18に出力される。
【0025】そして、前述したように織布Wの経糸ピッ
チpと受光素子15a,15bのピッチPとの関係がP
≒2np(但しn=1,2,3…)のときには、差動演
算回路17の出力信号は図5(a)に示す第1のパター
ンとなる。又、経糸ピッチpと受光素子15a,15b
のピッチPとの関係がP≒{1/(2n−1)}p(但
しn=1,2,3…)のときには、差動演算回路17の
出力信号は図5(b)に示す第2のパターンとなる。
【0026】受光素子15a,15bのピッチPは予め
決まっている。従って、織布Wの経糸ピッチpが分かれ
ば、差動演算回路17の出力信号すなわち、織布の検反
信号がどちらのパターンとなるかが分かる。選択手段2
6には織機の制御装置から、制御装置に入力されている
経糸ピッチpに関する情報が出力される。選択手段26
はその情報と受光素子15a,15bのピッチPとか
ら、当該製織条件における織布の検反信号のパターンを
判断する。そして、選択手段26から切換スイッチ24
に対して、切換スイッチ24を織布の検反信号のパター
ンに対応する状態にする指令信号が出力される。切換ス
イッチ24はその指令信号に基づいて適正な状態に切り
換えられる。
【0027】例えば、P≒2npのときには、切換スイ
ッチ24は比較回路23の出力信号を直接判定回路19
に出力する第1の状態に切り換えられる。P≒2npの
ときには差動演算回路17の出力信号が第1のパターン
であるため、比較回路23の出力は異常箇所と対応する
信号がHレベルで出力される。判定回路19は入力され
る信号がHレベルのときその継続時間をクロックパルス
CLKで計数し、その計数値yを継続時間Bとする。そ
して、判定回路19は継続時間Bと予め設定した基準時
間tsとを比較し、継続時間Bが基準時間tsを超えた時、
経糸不良等の異常があると判断する。
【0028】又、P≒{1/(2n−1)}pのときに
は、切換スイッチ24は比較回路23の出力信号を信号
反転回路25に出力する第2の状態に切り換えられる。
P≒{1/(2n−1)}pのときには差動演算回路1
7の出力信号第2のパターンであるため、比較回路23
の出力は異常箇所と対応する信号がLレベルで出力さ
れ、正常箇所と対応する信号がHレベルで出力される。
従って、比較回路23の出力信号がそのまま判定回路1
9に入力された場合は、判定回路19が誤った判定を下
すことになる。しかし、比較回路23の出力信号が信号
反転回路25を経て判定回路19に入力されるため、比
較回路23から出力された異常箇所と対応するLレベル
の信号は信号反転回路25でHレベルに反転されて判定
回路19に入力される。そして、判定回路19は前記の
ように入力される信号がHレベルのときその継続時間を
クロックパルスCLKで計数し、その計数値に基づいて
経糸不良等の異常の有無を正確に判断する。
【0029】(実施例2)次に第2実施例を図5及び図
6に従って説明する。この実施例では切換スイッチ24
を切り換えるための構成が前記実施例と異なっており、
その他の構成は同じである。図6に示すように、選択手
段26を設ける代わりに、判定回路19に織布の異常を
示す信号が所定時間以上連続して入力された際に、前記
切換スイッチ24を切り換える切換手段27が設けられ
ている。
【0030】切換手段27は判定回路19に入力される
信号と同じ信号が入力されるように、切換スイッチ24
及び信号反転回路25に接続されている。切換手段27
は織布の異常を示す信号、すなわち、Hレベル信号が入
力されるとその継続時間を計数し、継続時間が所定時間
を超えた場合、切換スイッチ24に対して指令信号を出
力するようになっている。切換スイッチ24はその指令
信号を入力すると、その状態が第1の状態であれば第2
の状態に、第2の状態であれば第1の状態に切り換えら
れるようになっている。
【0031】通常、切換スイッチ24は第1の状態すな
わち比較回路23の出力信号を判定回路19へ出力する
状態に保持されている。この状態で検反が開始される
と、比較回路23の出力信号が直接判定回路19に入力
される。織布の経糸ピッチpと受光素子のピッチPとの
関係がP≒2npであれば、差動演算回路17の出力信
号は図5(a)に示す第1のパターンとなり、判定回路
19は入力信号に基づいて織布の良否を正しく判定す
る。一方、織布の経糸ピッチpと受光素子のピッチPと
の関係がP≒{1/(2n−1)}pのときには、差動
演算回路17の出力信号は図5(b)に示す第2のパタ
ーンとなり、判定回路19には織布の異常状態のときに
Lレベルの信号が、織布の正常状態のときにHレベルの
信号が入力される。従って、切換スイッチ24の状態が
切り換えられない限り、織布が正常のときに判定回路1
9には織布の異常を示す信号が入力され続け、判定回路
19は正しい判定を下すことができない。
【0032】しかし、切換手段27には判定回路19へ
の入力信号と同じ信号が入力され、織布の異常を示すH
レベルの信号が入力されるとその継続時間が計数され
る。そして、継続時間が所定時間を超えた場合、切換手
段27から切換スイッチ24に対して指令信号が出力さ
れる。切換スイッチ24はその指令信号に基づいて第1
の状態から第2の状態に切り換えられ、比較回路23の
出力信号が信号反転回路25に出力されるようになる。
その結果、差動演算回路17の出力信号が第2のパター
ンであっても、判定回路19には織布の異常状態のとき
にはHレベルの信号が入力され、正しい判定を下すこと
ができる。
【0033】普通の状態では、織布の異常が所定時間以
上連続することはない。すなわち、判定回路19に織布
の異常を示す信号が所定時間以上連続して入力されると
いうことは、判定回路19に入力される信号が判定回路
19に対応していないことになる。そこで、前記のよう
に切換スイッチ24の切換が行われて、当該信号が判定
回路19に対応した信号に変換されて、判定回路で正し
い判定が行われる。
【0034】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、正常部の振幅が大で異常部の振幅
が小となる信号波形すなわち、第2のパターンを基準と
して織布の良否を検出する構成としてもよい。この場
合、比較回路23はローパスフィルタ22の出力信号S
G4を入力して予め設定された基準値より小さいか否か
を判断する。そして、基準値Etより小さい場合にはLレ
ベル(0)の信号を、基準値Et以上の場合にはHレベル
(1)の信号を出力する。又、判定回路19は入力され
る信号がLレベルのときその継続時間をクロックパルス
で計数し、その継続時間と予め設定した基準時間とを比
較し、継続時間が基準時間を超えた時、経糸不良等の異
常があると判断する。
【0035】又、前記各実施例では比較回路23におい
て信号を2値化し、差動演算回路17の出力信号のパタ
ーンに対応して反転処理を必要とする場合に、信号反転
回路25でH→L、L→Hの反転処理を行っていた。し
かし、H→L、L→Hの反転処理を行う代わりに、反転
処理として差動演算回路17の出力信号であるアナログ
信号の強度を逆転させる処理、すなわちアナログ信号の
強度が強い部分を弱く、弱い部分を強くする処理を行う
構成としてもよい。この場合は全波整流回路20と尖頭
値検波回路21の間、尖頭値検波回路21とローパスフ
ィルタ22の間あるいはローパスフィルタ22と比較回
路23の間のいずれかに、切換スイッチ24と信号反転
回路としての減算増幅回路を接続する。そして、減算増
幅回路に基準値として所定の電圧(例えば12V)と、
処理すべきアナログ信号すなわち全波整流回路20の出
力信号SG1、尖頭値検波回路21の出力信号SG2あ
るいはローパスフィルタ22の出力信号SG3のいずれ
かとを入力し、基準値からアナログ信号を減算する。こ
の構成の場合は比較回路23及び判定回路19の構成を
従来装置と同じにしてもよい。
【0036】又、切換スイッチ24を検反すべき織布と
対応する状態に切り換える方法として、織機の制御装置
から経糸ピッチの情報を得て切換スイッチ24を切り換
える選択手段を設ける構成に代えて、作業者が製織条件
と空間フィルタの受光素子ピッチから差動演算回路17
の出力信号のパターンを求めて、作業者がそれに対応す
る状態に切換スイッチ24を切り換えるようにしてもよ
い。
【0037】又、空間フィルタは櫛型フィルタでなくて
もよく、受光素子15a,15bがそれぞれ少なくとも
一対あればよい。さらには、センサヘッド6を織布Wの
上方で走査する構成としたり、織機に装備する検反装置
以外に製織後の織布の良否を検査するための検反装置に
適用してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、差
動演算回路からの出力信号の振幅が織布の正常部で大き
く、異常部で小さい場合にも対応でき、織布の経糸ピッ
チと空間フィルタの受光素子ピッチの如何に拘らず、経
糸ピッチの異なる多数の種類の織布の良否を検出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例のブロック図で
ある。
【図2】センサヘッドと織布との関係を示す概略断面図
である。
【図3】受光素子のピッチPと経糸ピッチpとの関係が
P≒2npのときの受光素子と結像の経糸との関係を示
す模式図である。
【図4】受光素子のピッチPと経糸ピッチpとの関係が
P≒{1/(2n−1)}pのときの受光素子と結像の
経糸との関係を示す模式図である。
【図5】差動演算回路からの出力信号のパターンを示す
図である。
【図6】第2実施例のブロック図である。
【図7】従来装置の構成を示す概略斜視図である。
【図8】差動演算回路の出力信号が各回路で順次処理さ
れたときの波形図である。
【符号の説明】
6…センサヘッド、13…受光部、14…受光手段とし
ての空間フィルタ、15a,15b…受光素子、16
a,16b…櫛型フィルタ、17…差動演算回路、19
…判定回路、23…比較回路、24…切換スイッチ、2
5…信号反転回路、26…選択手段、27…切換手段、
P…ピッチ、T…経糸、W…織布。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 敦久 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織布に対して相対移動して、織布の検反
    領域に照射された光を空間フィルタからなる受光手段で
    受光して検反情報を得る検反装置において、 前記空間フィルタからの出力信号を差動処理する差動演
    算回路と、 前記差動演算回路からの出力信号に基づいて織布の良否
    を判定する判定回路と、 前記判定回路に入力される信号を判定回路への入力に先
    立って反転する信号反転回路と、 前記判定回路に入力されるべき信号を前記信号反転回路
    を介して入力する状態と、信号反転回路を介さずに直接
    入力する状態とに切り換える切換スイッチとを備えた検
    反装置。
  2. 【請求項2】 織布に対して相対移動して、織布の検反
    領域に照射された光を空間フィルタからなる受光手段で
    受光して検反情報を得る検反装置において、 前記空間フィルタからの出力信号を差動処理する差動演
    算回路と、 前記差動演算回路からの出力信号に基づいて織布の良否
    を判定する判定回路と、 前記判定回路に入力される信号を判定回路への入力に先
    立って反転する信号反転回路と、 前記判定回路に入力されるべき信号を前記信号反転回路
    を介して入力する状態と、信号反転回路を介さずに直接
    入力する状態とに切り換える切換スイッチと、 前記判定回路に織布の異常を示す信号が所定時間以上連
    続して入力された際に前記切換スイッチを切り換える切
    換手段とを備えた検反装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN116084075A (zh) * 2023-03-06 2023-05-09 山东新科凯邦通信器材有限公司 一种基于自调节的纺织品制备***

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116084075A (zh) * 2023-03-06 2023-05-09 山东新科凯邦通信器材有限公司 一种基于自调节的纺织品制备***
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