JPH06116846A - 検反装置 - Google Patents

検反装置

Info

Publication number
JPH06116846A
JPH06116846A JP26392192A JP26392192A JPH06116846A JP H06116846 A JPH06116846 A JP H06116846A JP 26392192 A JP26392192 A JP 26392192A JP 26392192 A JP26392192 A JP 26392192A JP H06116846 A JPH06116846 A JP H06116846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
light
circuit
ref
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26392192A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuhisa Andou
敦久 安藤
Akiyoshi Itou
日藝 伊藤
Hiroshi Miyake
洋 三宅
Shigeto Ozaki
繁人 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP26392192A priority Critical patent/JPH06116846A/ja
Publication of JPH06116846A publication Critical patent/JPH06116846A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
    • D03J1/007Fabric inspection on the loom and associated loom control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】誤判定の原因となる外乱ノイズを除去すること
により判定結果の信頼性を向上させる。 【構成】周波数fref の制御信号SGref を出力する発
振器22は投光駆動回路21を介して投光器20と接続
され、投光器20は周波数fref でパルス点灯する。差
動演算回路31と接続された空間フィルタ28は周波数
ref で点滅しながら相対移動する織布の像を受光し、
差動演算回路31は周波数f(<<fref)の検反信号
Kを振幅にもつ信号を出力する。差動演算回路31と発
振器22は共に乗算器32に接続され、乗算器32は順
次にローパスフィルタ33、全波整流回路34、尖頭値
検波回路35、ローパスフィルタ36、比較回路37、
判定回路38に接続されている。従って、出力信号SG
1に外乱ノイズが混入されていてもローパスフィルタ3
3の出力信号SG3は外乱ノイズが除去された検反信号
Kとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は織布の欠点を光学的に検
出する検反装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】織布の欠点は製織中に早期に発見して修
復されることが望ましい。この問題を解決する方法とし
て本願出願人は特開平3−249243号において、織
機に設置されることにより製織工程において織布の欠点
を検反することができる検反装置を提案している。
【0003】図8に示すように、検反装置41は織前W
1とエキスパンションバー42との間に設置され、モー
タ43の正逆回転に伴ってセンサボックス44が駆動ネ
ジ45上をガイドレール46に案内されて織布Wの幅方
向に所定速度vで往復移動するようになっている。織布
Wの下面側には駆動ネジ45と対向して延びる反射板4
7が配置されている。
【0004】図9に示すように、センサボックス44内
には投光器48が設置され、投光器48の光はハーフミ
ラー49で反射して織布Wに垂直に照射される。その照
射光は織布Wの下面側にある反射板47にて反射され、
ハーフミラー49及び凸レンズ50を経て空間フィルタ
51に織布Wの像として結像する。
【0005】空間フィルタ51は一定ピッチPで配設さ
れた多数の受光素子52a,52bを備えた2個の櫛型
フィルタ部53a,53bが対向配置されて構成され、
織布Wの経糸Tの像が受光素子52a,52bの長手方
向と平行になるように配置されている。その結果、経糸
Tの像は受光素子52a,52bの長手方向と平行な状
態を維持しつつ、受光素子52a,52bの長手方向と
ほぼ直交して移動し、受光素子52a,52bは移動す
る経糸Tの像を明暗として受光する。受光された光は電
気信号に変換され、各櫛型フィルタ部53a,53bか
ら検出信号として差動演算回路54に出力される。
【0006】差動演算回路54は各検出信号に基づいて
その出力差分を算出し、出力信号SG1(検反信号)と
して出力する。検反信号の周波数fは次式で与えられ
る。 f=(m/P)・v ここで、mは結像倍率(=D/H)、Pは受光素子52
a,52bのピッチ、vはセンサボックス44の走査速
度である。出力信号SG1は判定処理のため全波整流回
路55で全波整流された後(SG7)、尖頭値検波回路
56でピーク値ホールドされ(SG8)、さらにローパ
スフィルタ57で平滑化処理を受けて出力信号SG9と
して比較回路58に出力される。
【0007】比較回路58では出力信号SG9が予め設
定された基準値Etよりも大きいか否かが判断され、大き
な場合にはその継続時間Bがクロックパルスで計数さ
れ、その継続時間Bが基準時間tsより長ければ判定回路
59で異常有りと判断される。つまり、周波数fの検反
信号(出力信号SG1)のゲインが予め設定した値ENを
一定時間だけ越えた時に、判定回路59で織布Wに異常
有りと判断されるようになっている。この判定信号は織
機の制御装置や作業者に異常を知らせる報知装置に出力
され、織布Wに異常が検出されたときには、織機の運転
を停止させたり、ランプ点灯や警告音発生等により作業
者に経糸切れ等の異常の発生を知らせるようになってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、差動演算回
路54からの出力信号SG1(検反信号)にはセンサボ
ックス44が工場内の照明等からの外乱光を検出して発
生する外乱光ノイズや検出信号の伝送時に混入する電気
ノイズが重畳されていた。その結果、実際には織布Wに
異常がないにもかかわらず、これら外乱ノイズが判定回
路59で織布Wの異常として判断される場合があった。
【0009】例えば、図10に示すように検反信号に出
力周波数fよりも低周波数の外乱ノイズが重畳して値EN
を越えると(SG1)、ローパスフィルタ57の出力信
号SG9が基準値Etを越え、比較回路58で継続時間B
が計数される。そして、この継続時間Bが基準時間tsよ
り長ければ、判定回路59で異常有りと判断されてしま
う。
【0010】また、図11に示すように検反信号に出力
周波数fよりも高周波数の外乱ノイズが連続して重畳し
て値ENを越えると(SG1)、これら外乱ノイズは尖頭
値検波回路56においてピーク値ホールドされてしまう
(SG8)。そのため、ローパスフィルタ57の出力信
号SG9が基準値Etを越え、比較回路58で継続時間B
が計数される。そして、この継続時間Bが基準時間tsよ
り長ければ、判定回路59で異常有りと判断されてしま
う。
【0011】そして、検反装置41は外乱ノイズによる
誤判定に基づいて織布Wに異常がないにもかかわらず織
機の運転を停止させたり、作業者に織布の異常を知らせ
る警報を発したりしていた。その結果、織機の稼働率が
低下してしまううえ、作業者が実際には存在しない織布
の欠点を探すという無駄な作業を余儀なくされるという
問題があった。
【0012】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は誤判定の原因となる外乱
ノイズを除去することにより、判定結果の信頼性を向上
させることができる検反装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、織布の検反領域に光を照射する発光体と、
織布に対して相対移動するとともに織布の検反領域から
の光を織布の像として受光して電気信号に変換する受光
体と、前記受光体から出力される前記受光体と織布の像
との相対移動に基づいた周波数をもつ検反信号により織
布の良否を判定する判定手段とを備えた検反装置におい
て、前記検反信号の周波数よりも高い周波数の基準信号
を出力する発振器と、前記基準信号に基づいて該基準信
号の周波数で前記発光体をパルス点灯させる発光駆動回
路と、前記受光体からの検反信号を振幅とする出力信号
と前記基準信号を乗算処理して乗算信号として出力する
乗算器と、前記乗算信号から少なくとも検反信号の周波
数と同じ周波数成分を透過するフィルタ回路とを備え
た。
【0014】
【作用】従って、本発明によれば、発振器は検反信号の
周波数よりも高い周波数の基準信号を出力する。この基
準信号に基づいて発光駆動回路は基準信号の周波数に対
応して発光体をパルス点灯させる。発光体の光は織布の
検反領域に照射され、検反領域からの光は点滅する織布
の像として受光体に結像される。そのため、受光体から
の出力信号は、受光体と織布の像との相対移動に基づく
周波数をもつ真に織布の像からの検反情報を有する検反
信号を振幅とし、織布の像を点滅させる基準信号の周波
数で振幅する正弦波となる。
【0015】この受光体からの出力信号は発振器からの
基準信号と乗算器にて乗算処理されると、検反信号の周
波数成分と検反信号の周波数よりも大きな周波数成分と
が重畳された信号となる。フィルタ回路はこの乗算処理
された信号のうち少なくとも検反信号の周波数成分を透
過し、それ以外の周波数成分は外乱ノイズとともに除去
される。従って、外乱ノイズをほとんど含まない検反信
号が得られるので、判定手段により外乱ノイズが織布の
欠点として誤判定されることが大幅に低減され、信頼性
の高い検反が実現される。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例の検反装
置について図1〜図7に従って説明する。
【0017】図7に示すように、開口装置を構成する綜
絖枠1の開口運動により形成される経糸Tの開口に緯入
れされた緯糸が筬2によって織布Wの織前W1に打ち付
けられ、織布Wが形成される。織布Wはエキスパンショ
ンバー3を経由して織布引取部を構成するプレスローラ
4及びサーフェスローラ5の協働による引き取り作用に
よって所定速度で引き取られ、巻取りローラ6に巻き取
られる。織前W1とエキスパンションバー3との間には
検反装置7が配設され、検反装置7は収容ボックス8と
反射板9とを備えている。
【0018】図5,6に示すように、収容ボックス8は
その長手方向が織布Wの幅方向となるように織布通過位
置よりも下方に配設され、その上部には織布Wの幅以上
の長さを有する窓8aが形成されている。収容ボックス
8の上側には窓8aを覆う反射板9がボルト9aにより
着脱可能に取付けられ、織布Wは収容ボックス8と反射
板9との間に挟まれた状態で移動するようになってい
る。また、反射板9は織布Wと対向する下面が鏡面に加
工されている。
【0019】収容ボックス8内には底部に走行レール1
0が敷設され、走行レール10には2つのセンサヘッド
11が連結部材12により一定間隔を隔した状態でベー
ス13を介して移動可能に設置されている。各センサヘ
ッド11には織布Wの裏面と対向する検出窓11aが形
成されている。
【0020】収容ボックス8の一端にはACサーボモー
タよりなるモータ14が配設され、モータ14の回転軸
にはプーリ15が取着されている。プーリ15と走行レ
ール10を挟んだ対向位置にはプーリ16が設けられ、
両プーリ15,16には走査用ベルト17が巻掛けら
れ、この走査用ベルト17は両ベース13の一側部にて
固定されている。
【0021】これにより、2つのセンサヘッド11は図
示しないコントローラの駆動制御に基づくモータ14の
正逆回転に伴って走行レール10に沿って一定速度vで
織布Wの幅方向に往復移動するようになっている。そし
て、各センサヘッド11は織布Wを幅方向に二分するそ
れぞれ半分ずつの検反領域を走査するようになってい
る。また、各センサヘッド11にはその往復移動に対し
て追従可能なFPC(フレキシブル配線板)よりなる配
線ケーブル18が接続され、各センサヘッド11への給
電及び各センサヘッド11とコントローラ間における信
号の遣り取りに使用される。なお、検反領域はセンサヘ
ッド11の走査速度vが一定速度となる領域に設定され
ている。
【0022】次に、センサヘッド11の構成及びセンサ
ヘッド11からの検出信号の判定処理について図1,2
に従って説明する。なお、センサヘッド11は2つ配設
されているが、どちらも同じ構成であるので図5の左側
のセンサヘッド11について説明する。
【0023】図1に示すように、センサヘッド11のケ
ース19内部には発光ダイオード(LED)よりなる投
光器20が下向きに固定されている。この投光器20は
投光駆動回路21を介して後述する発振器22と接続さ
れ、発振器22から出力される周波数fref の制御信号
SGref に基づいて投光駆動回路21により周波数f
ref でパルス点灯するようになっている(図2)。投光
器20の下方にはハーフミラー23が垂直方向に対して
45度傾斜した状態で配置され、その前方(同図におけ
る左方)にはミラー24が45度傾斜して配置されてい
る。ミラー24の上方には検出窓11aを形成する凸レ
ンズ25が配置され、この凸レンズ25の焦点位置に投
光器20を配置することにより凸レンズ25から織布W
への照射光が平行光となるようになっている。
【0024】また、ハーフミラー23の後方には凸レン
ズ26が配置され、さらに後方には受光基板27が配設
されている。この受光基板27の配設位置は検反領域か
らの光、すなわち織布Wからの反射光が凸レンズ25,
26を介して織布Wの表面模様として受光面27a上に
結像する位置となっている。なお、投光器20からの光
は直接受光基板27に入射しないような構成になってい
る。
【0025】図2に示すように、受光基板27の受光面
27aには受光体としての差動構成の空間フィルタ28
が設けられている。空間フィルタ28は受光量に応じた
電流を出力する多数の受光素子29a,29bが一定ピ
ッチPで互いに平行に形成された一対の櫛型フィルタ部
30a,30bから構成されている。受光素子29a,
29bのピッチPは織布Wの経糸Tの像のピッチに対応
して設定されるとともに、受光素子29a,29bの長
手方向は織布Wの像の移動方向と直交する方向、すなわ
ち、経糸Tの像(同図における経糸方向)と平行になる
ように配置されている。よって、空間フィルタ28は経
糸方向の検出感度が良好となり、特に経糸方向の欠点を
選択的に検出するようになっている。
【0026】織布Wの像は、凸レンズ25,26による
結像倍率をmとすると、センサヘッド11の走査速度が
vであることから受光素子29a,29bに対して相対
速度mvで移動する。その際、織布Wに例えば経糸切れ
等のような不均一部があると、その不均一部の像はピッ
チPで配置された多数の受光素子29a,29bに周期
T(=P/(mv))で順次に受光される。すなわち、
受光素子29a,29bと織布Wの像との相対移動に基
づく周波数fは次式で表される。
【0027】f=1/T=(m/P)v …(1) 一方、発振器22は次式に示すような一定振幅で周波数
fよりも充分に高い周波数fref (<<f)をもつ制御
信号SGref を出力する。
【0028】 SGref =2sin2πfref t …(2) この制御信号SGref は投光駆動回路21に出力され、
投光駆動回路21は制御信号SGref に基づいて制御信
号SGref と同位相かつ同周波数fref の交流電圧V
(=Vmax sin2πfref t)を投光器20に印加す
る。従って、LEDよりなる投光器20は制御信号SG
ref がプラス(+)のとき発光して周波数f ref でパル
ス点灯するようになっている。すなわち、受光面27a
に結像する織布Wの像は周波数fref で点滅しながら、
相対速度mvで受光面27a上を移動する。なお、本実
施例では周波数fは0.5〜1kHz程度、周波数f
ref は10〜100kHz程度となっている。
【0029】空間フィルタ28の各櫛型フィルタ部30
a,30bは電流を電圧に変換する電流電圧変換回路
(図示せず)を介して差動演算回路31に接続され、差
動演算回路31は櫛型フィルタ部30a,30bからの
各検出信号に基づいてその出力差分を算出し、出力信号
SG1として出力する。
【0030】この差動演算回路31及び前記発振器22
はともに乗算器32に接続され、出力信号SG1及び制
御信号SGref は共に乗算器32に出力される。このと
き、出力信号SG1と制御信号SGref は同位相となっ
ている。さらに乗算器32は順次にローパスフィルタ3
3、全波整流回路34、尖頭値検波回路35、ローパス
フィルタ36、比較回路37、判定回路38に接続され
ている。
【0031】乗算器32は出力信号SG1と制御信号S
ref を乗算演算処理して出力信号SG2としてローパ
スフィルタ33に出力する。ローパスフィルタ33のカ
ットオフ周波数fC はf≦fC <fref に設定され、ロ
ーパスフィルタ33は出力信号SG2のうちカットオフ
周波数fC 以下の周波数成分を透過し、カットオフ周波
数fC を越える周波数成分を除去する。ローパスフィル
タ33の出力信号SG3は全波整流回路34に出力さ
れ、全波整流回路34は出力信号SG3を全波整流して
出力信号SG4として出力する。尖頭値検波回路35は
出力信号SG4のピーク値を予め設定された時定数でホ
ールドして形成した信号を出力信号SG5として出力
し、さらにローパスフィルタ36は出力信号SG5を平
滑化処理して出力信号SG6として出力する。そして、
比較回路37はローパスフィルタ36の出力信号SG6
を入力して予め設定された基準値Et(EN/2)より大き
いか否かを判断し、大きい場合にはその大きな状態の継
続時間をクロックパルスCLKで計数し、その計数値y
を継続時間Bとして判定回路38に出力する。
【0032】判定回路38は継続時間Bと予め設定した
基準時間tsとを比較し、継続時間Bが基準時間tsを越え
た時、織布Wに経糸切れ等の異常があると判断する。な
お、基準時間tsは予め試験運転で求める。そして、判定
回路38の判定信号は織機の制御装置や作業者に異常を
知らせる報知装置に出力され、経糸Tの異常が検出され
たときには、織機の運転を停止させたり、ランプ及びブ
ザーにより作業者に織布Wの異常を知らせるようになっ
ている。
【0033】次に、上記のように構成された検反装置の
作用について説明する。図5に示すように、織前W1に
て織成された織布Wは巻取りローラ6に巻き取られなが
ら検反装置7の収容ボックス8と反射板9とに挟まれた
状態で移動する。図示しないコンローラの駆動制御によ
りモータ14が正逆回転すると、各プーリ15,16を
介して走査用ベルト17が正逆回転する。この正逆回転
に伴って2つのセンサヘッド11は一定間隔を隔した状
態で走行レール10に沿って織布Wの幅方向に一定速度
Vで往復移動する。その結果、各センサヘッド11は織
布Wを幅方向に二分するそれぞれ半分ずつの検反領域を
走査する。
【0034】その際、図示しない電源から配線ケーブル
18を介して各センサヘッド11に給電されると、図1
に示すようにセンサヘッド11の内部ではLEDよりな
る投光器20が投光駆動回路21に駆動制御されて周波
数fref でパルス点灯する。投光器20の光はハーフミ
ラー23及びミラー24にて反射された後、凸レンズ2
5で平行光となって検出窓11aから織布Wの裏面に垂
直に照射される。
【0035】織布Wに照射された光は織布Wの裏面で直
接あるいは織布Wの上側に配置された反射板9の下面に
て反射され、反射光として再び検出窓11aから入射す
る。凸レンズ25を通過した反射光はミラー24で水平
方向に反射されてハーフミラー23を透過した後、凸レ
ンズ26にて集束されて受光基板27の受光面27aに
織布Wの表面模様として結像する。
【0036】その際、図2に示すように、織布Wの像は
周波数fref で点滅しながら相対速度mvで受光素子2
9a,29bの長手方向とほぼ直交する方向に受光面2
7a上を移動する。そのとき、経糸Tの像(同図に示す
経糸方向)は受光素子29a,29bの長手方向に対し
て常に平行となるため、空間フィルタ28は経糸方向の
検出感度が良好となり、特に経糸方向の欠点を選択的に
検出する。
【0037】受光素子29a,29bは周波数fref
点滅しながら相対速度mvで移動する織布Wの像を受光
し、その受光量に対応した電流値をもつ電流信号として
出力する。各櫛型フィルタ部30a,30bは図示しな
い電流電圧変換回路を介してこの電流信号を電圧信号に
変換した後、検出信号として差動演算回路31に出力す
る。差動演算回路31は櫛型フィルタ部30a,30b
からの各検出信号に基づいてその出力差分を算出し、出
力信号SG1として出力する。
【0038】図3に示すように、出力信号SG1(信号
G)は真に織布Wの表面模様の情報(検反情報)を与え
る周波数f(=mv/P)の検反信号Kを振幅にもち、
織布Wの像の点滅に基づく周波数fref (>>f)の正
弦波で表される。信号Gの振幅である検反信号Kは次式
で表される。
【0039】 K=K(t)=A(t)sin2πft …(3) ここで、A(t)は検反信号Kの振幅であり、織布Wの
表面状態(欠点の有無等)に対応して変化する時間tの
関数である。従って、出力信号SG1(=G)は次式で
表される。
【0040】 SG1=G=K(t)sin2πfref t =A(t)sin2πft・sin2πfref t …(4) ただし、投光器20は印加電圧V(=Vmax sin2π
ref t )がプラス(+)のときのみ発光するので、
印加電圧VがV<0(SGref <0)となる時間tのと
きには信号Gの出力は0となる。すなわち、信号Gは振
幅変調波となる(4)式のうち検反信号K(t)と同符
号側の半波だけの信号となる。
【0041】出力信号SG1は発振器22から出力され
る(2)式の制御信号SGref と共に乗算器32に出力
される。乗算器32は同位相である出力信号SG1と制
御信号SGref とを乗算演算処理してそれらの積を算出
し、出力信号SG2として出力する。出力信号SG2は
(2),(4)式より以下のようになる。
【0042】 SG2=SG1・SGref =G・SGref =2A(t)sin2πft・sin2 2πfref t =A(t)sin2πft・{1−cos2π(2fref )t} …(5) ただし、制御信号SGref がSGref <0となる時間t
のときには出力信号SG2の出力は0となる(図3)。
出力信号SG2はローパスフィルタ33に出力される。
【0043】ローパスフィルタ33のカットオフ周波数
C はf≦fC <fref に設定されているため、出力信
号SG2のうち(5)式の第1項は透過され、第2項は
除去される。その結果、ローパスフィルタ33の出力信
号SG3は次式となる。
【0044】 SG3=A(t)sin2πft=K(t) …(6) すなわち、出力信号SG3は信号G(出力信号SG1)
の振幅である検反信号Kに等しくなる(図3)。
【0045】一方、差動演算回路31の出力信号SG1
に周波数fN の外乱ノイズN(=N(t)sin2πf
N t)が混入した場合には、出力信号SG1は信号Gに
外乱ノイズNが重畳した信号となるため、乗算器32の
出力信号SG2は以下のようになる。
【0046】 SG2=SG1・SGref =(G+N)・SGref =G・SGref +N・SGref …(7) ここで、(7)の第1項は(5)式で表され、第2項は
以下のようになる。
【0047】 N・SGref =2N(t)sin2πfN t・sin2πfref t =N(t){cos2π(fN −fref )t −cos2π(fN +fref )t} …(8) ここで、ローパスフィルタ33のカットオフ周波数fC
はf≦fC <fref に設定されているので、(8)式の
第2項は周波数fN にかかわらずローパスフィルタ33
に除去される。(8)式の第1項は周波数fN がfC
|fN −fref|を満たす場合に除去される。すなわ
ち、外乱ノイズNは周波数fN がfN <f ref −fC
ref +fC <fN の範囲にある場合に全て除去され、
ref −f C ≦fN ≦fref +fC の範囲にある場合に
限り透過される。従って、ローパスフィルタ33のカッ
トオフ周波数fC をfC ≧fの範囲でできるだけ小さく
設定することにより外乱ノイズNはより効果的に除去さ
れる。
【0048】例えば、fref =50kHz,fC =0.
7kHzに設定すると、周波数fNが49.3kHz≦
N ≦50.7kHzという極く限られた範囲にある外
乱ノイズNのみ透過されるが、この範囲以外の周波数f
N の外乱ノイズNは全て除去される。特に、工場の照明
等からの120Hz程度以下の外乱光ノイズは確実に除
去される。
【0049】従って、出力信号SG1に外乱ノイズNが
混入しても、その外乱ノイズNの周波数fN がfN <f
ref −fC ,fref +fC <fN の範囲にある場合には
ローパスフィルタ33の出力信号SG3は(6)式で表
される。すなわち、出力信号SG3は外乱ノイズNに影
響されず、信号Gの振幅である検反信号Kに等しくな
る。この出力信号SG3は全波整流回路34に出力され
る。
【0050】図2,4に示すように、出力信号SG3は
全波整流回路34で全波整流されて出力信号SG4とし
て出力され、出力信号SG4は尖頭値検波回路35でピ
ーク値ホールドされて出力信号SG5として出力され
る。さらに、出力信号SG5はローパスフィルタ36で
平滑化処理を受けて出力信号SG6として比較回路37
に出力される。
【0051】比較回路37では出力信号SG6のレベル
が予め設定された基準値Etよりも大きいか否かが判断さ
れ、大きな場合にはその大きな状態の継続時間Bがクロ
ックパルスCLKで計数され、その計数値yが継続時間
Bとして判定回路38に出力される。そして、継続時間
Bが基準時間tsより長ければ判定回路38で異常有りと
判断され、継続時間Bが基準時間tsより短いか計数され
ない場合には判定回路38で異常なしと判断される。
【0052】従って、出力信号SG1に外乱ノイズNが
混入していてもローパスフィルタ33からは外乱ノイズ
成分が除去された検反信号K(出力信号SG3)が得ら
れるので、判定回路38で外乱ノイズNを織布Wの欠点
として誤判定されることは大幅に低減される。例えば、
出力信号SG1に検反信号Kの周波数fよりも低周波数
N (fN <f<fref −fC )の外乱ノイズNが混入
していても、ローパスフィルタ33の出力信号SG3は
外乱ノイズ成分を含まない。また、出力信号SG1に検
反信号Kの周波数fよりも高低周波数fN (f<fN
ref −fC ,fref +fC <fN )の高周波数の外乱
ノイズNが連続して混入していても、ローパスフィルタ
33の出力信号SG3は外乱ノイズ成分を含まない。そ
の結果、判定回路38で異常なしと判断される。なお、
周波数fN がfref −fC ≦fN≦fref +fC の範囲
にある外乱ノイズNはローパスフィルタ33に透過され
るが、信号Pに重畳する外乱ノイズNのうち極く僅かで
あるので、判定回路38の判定にほとんど悪影響を与え
ない。
【0053】そして、判定回路38の判定信号は織機の
制御装置や作業者に異常を知らせる報知装置に出力さ
れ、織布Wに異常が検出されたときには、織機の運転を
停止させたり、ランプ点灯や警告音発生により作業者に
経糸切れ等の異常の発生を知らせる。この判定信号は外
乱ノイズの影響がない信頼性の高い信号であるので、織
機の運転が無駄に停止されたり、作業者に誤警報が発せ
られる心配がない。
【0054】従って、本実施例の検反装置7によれば、
投光器20を検反信号Kの周波数fより高い周波数f
ref でパルス点灯させることにより、差動演算回路31
の出力信号SG1を検反信号Kを振幅とする周波数f
ref (>>f)の振幅変調波とすることができた。その
ため、出力信号SG1に外乱ノイズNが混入していて
も、乗算器32及びローパスフィルタ33で処理される
ことにより外乱ノイズ成分が除去された検反信号Kを取
り出すことができる。この検反信号Kにより判定回路3
8で織布Wの良否が判断されるので、外乱ノイズNを織
布Wの欠点とする誤判定を大幅に防止することができ
る。その結果、判定回路38での誤判定に基づいて制御
装置が織機を停止させたり、ランプ点灯や警告音発生等
の誤警報により作業者が実際には存在しない織布Wの欠
点を探すという無駄な作業を防止することができる。さ
らに、これらを防止できることから織機の稼働率を向上
させることができる。
【0055】また、収容ボックス8は織布Wの下側に配
置されているうえ窓8aを反射板で覆っているので、工
場の照明等からの光が外乱光として収容ボックス8内に
入射することを避けることができ、外乱光ノイズを防止
することができる。さらに、収容ボックス8内は外部と
遮断されて埃や風綿等の侵入を防止しているので、埃や
風綿等を検出することによる判定回路38の誤判定を防
止することができる。また、収容ボックス8の窓8aに
摺接しながら移動する織布Wは窓8aの清掃効果を有
し、窓8aの上面は常に清浄な状態に維持されるので埃
や風綿等による判定回路38の誤判定をさらに防止する
ことができる。
【0056】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように構成することもできる。 (1)上記実施例では収容ボックス8の窓8aの上側に
反射板9を配置したが、反射板9を配置せず、織布Wの
裏面にて反射された光を検出することにより織布Wの良
否を判定してもよい。この場合、工場内の照明等からの
120Hz程度以下の外乱光を検出してもその外乱光ノ
イズは確実に除去される。また、織布Wの欠点の修復等
のために反射板9を取り外す必要がなく、作業性の向上
をもたらすことができる。
【0057】(2)上記実施例ではローパスフィルタ3
3を乗算器32と全波整流回路34との間に接続した
が、ローパスフィルタ33の接続位置は外乱ノイズが効
果的に除去できるならば適宜設定してよい。例えば、全
波整流回路34と尖頭値検波回路35の間としてもよ
い。さらに、この場合にはローパスフィルタ33のカッ
トオフ周波数fC をローパスフィルタ36のカットオフ
周波数fAC(<f)に設定して尖頭値検波回路35とロ
ーパスフィルタ36をなくしてもよい。
【0058】(3)制御信号SGref の周波数fref
ローパスフィルタ33のカットオフ周波数fC は混入す
る外乱ノイズの周波数fN や検反信号Kの周波数fに応
じて適宜設定することができる。
【0059】(4)上記実施例では受光体を空間フィル
タ28としたが、受光体は例えばフォトトランジスタ、
イメージセンサなど空間フィルタ28以外の光電変換素
子としてもよい。
【0060】(5)上記実施例では2つのセンサヘッド
11を配設したが、センサヘッド11の配設数は適宜設
定してよい。 (6)上記実施例では特に織布Wの経糸方向の異常を検
出させたが、緯糸方向の異常を検出させたり、経緯両方
向の異常を検出させてもよい。
【0061】(7)上記実施例では、検反装置7を織前
W1とエキスパンションバー3との間に設置したが、プ
レスローラ4と巻取りローラ6との間に配設してもよ
い。また、収容ボックス8を織布Wの上側としてもよ
い。
【0062】(8)上記実施例では検反装置7を織機に
設置して製織工程に織布Wの欠点を検出させたが、製織
工程後の検反工程において検反装置7を単独に使用して
もよい。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、誤
判定の原因となる外乱ノイズを除去することにより、判
定結果の信頼性を向上させることができるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例におけるセンサヘ
ッドの一部破断した斜視図である。
【図2】一実施例において空間フィルタからの出力信号
が判定処理される順序を示すブロック図である。
【図3】一実施例において差動演算回路からの出力信号
が検反信号に整形される順序を示す波形図である。
【図4】一実施例において検反信号が判定処理のため整
形される順序を示す波形図である。
【図5】一実施例における検反装置の一部分解した斜視
図である。
【図6】一実施例の検反装置における図5のX−X線断
面図である。
【図7】一実施例における織機に設置された検反装置を
示す斜視図である。
【図8】従来技術の検反装置の斜視図である。
【図9】従来技術の検反装置における検反の原理図であ
る。
【図10】従来技術の検反装置を誤作動させる外乱ノイ
ズを含む信号の波形図である。
【図11】従来技術の検反装置を誤作動させる図10と
は異なる外乱ノイズを含む信号の波形図である。
【符号の説明】
20…発光体としての投光器、21…発光駆動回路とし
ての投光駆動回路、22…発振器、28…受光体として
の空間フィルタ、32…乗算器、33…フィルタ回路と
してのローパスフィルタ、37…判定手段を構成する比
較回路、38…判定手段を構成する判定回路、W…織
布、K…検反信号、SGref …基準信号としての制御信
号、SG3…乗算信号としての出力信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 27/46 9120−2K (72)発明者 尾崎 繁人 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織布の検反領域に光を照射する発光体
    と、織布に対して相対移動するとともに織布の検反領域
    からの光を織布の像として受光して電気信号に変換する
    受光体と、前記受光体から出力される前記受光体と織布
    の像との相対移動に基づいた周波数をもつ検反信号によ
    り織布の良否を判定する判定手段とを備えた検反装置に
    おいて、 前記検反信号の周波数よりも高い周波数の基準信号を出
    力する発振器と、 前記基準信号に基づいて該基準信号の周波数で前記発光
    体をパルス点灯させる発光駆動回路と、 前記受光体からの検反信号を振幅とする出力信号と前記
    基準信号を乗算処理して乗算信号として出力する乗算器
    と、 前記乗算信号から少なくとも検反信号の周波数と同じ周
    波数成分を透過するフィルタ回路とを備えた検反装置。
JP26392192A 1992-10-01 1992-10-01 検反装置 Pending JPH06116846A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26392192A JPH06116846A (ja) 1992-10-01 1992-10-01 検反装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26392192A JPH06116846A (ja) 1992-10-01 1992-10-01 検反装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06116846A true JPH06116846A (ja) 1994-04-26

Family

ID=17396124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26392192A Pending JPH06116846A (ja) 1992-10-01 1992-10-01 検反装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06116846A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109974834A (zh) * 2017-12-28 2019-07-05 株式会社丰田自动织机 喷气式织机的筘振动量检测方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109974834A (zh) * 2017-12-28 2019-07-05 株式会社丰田自动织机 喷气式织机的筘振动量检测方法
CN109974834B (zh) * 2017-12-28 2021-04-13 株式会社丰田自动织机 喷气式织机的筘振动量检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5433253A (en) Cloth abnormality inspecting device within a sealed container for a loom
JPH06116846A (ja) 検反装置
JPH06116845A (ja) 検反装置
JPH08209501A (ja) 織機における経糸検査装置
JPH06102198A (ja) 検反装置
JP3161046B2 (ja) 検反装置
JPH06116844A (ja) 検反装置
JP3820316B2 (ja) 織機における織布検反装置
JP3092334B2 (ja) 検反装置
JPH0665844A (ja) 検反装置
JPH0643116A (ja) 検反装置
JP3077386B2 (ja) 検反装置
JPH0633343A (ja) 検反装置
JPH0665843A (ja) 検反装置
JPH04361648A (ja) 織機における検反装置
JP3817914B2 (ja) 織機における織布検反装置
KR920004547B1 (ko) 제직완료후 직기에 걸려 있는 상태에 있는 직포를 검단하는 장치
JP2892661B2 (ja) 織機における検反装置
JPH0673645A (ja) 検反装置
JPH06108347A (ja) 検反装置
JPH0633344A (ja) 検反装置
JPH0611459A (ja) 検反装置
JP4290243B2 (ja) 織機における織布検反装置
JP2000017546A (ja) 織機における織布検反方法及び装置
JP2676856B2 (ja) 織機における検反方法