JPH06101894A - 空気調和システム - Google Patents

空気調和システム

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JPH06101894A
JPH06101894A JP4239183A JP23918392A JPH06101894A JP H06101894 A JPH06101894 A JP H06101894A JP 4239183 A JP4239183 A JP 4239183A JP 23918392 A JP23918392 A JP 23918392A JP H06101894 A JPH06101894 A JP H06101894A
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JP
Japan
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indoor
drain
indoor unit
air
cooling
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Application number
JP4239183A
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English (en)
Inventor
Susumu Nakayama
進 中山
Kensaku Kokuni
研作 小国
Hiroshi Yasuda
弘 安田
Kyuhei Ishihane
久平 石羽根
Naoto Katsumata
直登 勝又
Osamu Seki
修 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】顕熱冷房室内ユニット3は、室内熱交換器31
に供給される冷熱源温度が室内空気の露点温度以上とな
るように制御される。また、室内ユニット2は、室内熱
交換器21に供給される冷熱源温度が0〜10℃程度で
あり、室内空気の露点温度より低くなっている。 【効果】顕熱冷房室内ユニットでは、室内の顕熱負荷だ
けを吸熱し、ドレンは発生しないので、ドレンパイプが
不要となり、ドレンパイプの配管工事などの省力化が図
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内空間を複数の室内
ユニットで冷房する空気調和システムに係り、特に、室
内ユニットの据付け時の省力化に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和機は、特開昭62−217029
号公報や特開昭63−254334号公報に記載のように、冷房
運転で生じたドレンを室内ユニットの水受け部で受け、
そのドレンをドレンポンプで汲み上げて、ドレンパイプ
を通して室外に排水している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
(1) 従来技術の空気調和機では、ドレンを室外に排水
するためのドレンパイプが必要で、そのドレンパイプの
配管設計や配管工事に時間と費用がかかる。
【0004】本発明の目的は、ドレンパイプの無い室内
ユニットを提供し、配管設計や配管工事の省力化を図る
ことである。
【0005】(2) また、冷水と室内空気とを熱交換さ
せて顕熱冷房する室内ユニットでは、露点温度の変化に
伴い、冷水温度も変化させる必要があるが、水タンクな
どを使用しているため、熱容量が大きく,速応性が悪
い。そのために、能力不足やドレンが発生しやすい。
【0006】本発明の他の目的は、冷熱源温度がすばや
く変化できる顕熱冷房室内ユニットを提供することにあ
る。
【0007】(3) また、顕熱冷房する室内ユニットと
それ以外の室内ユニットは、冷熱源温度が異なるため
に、2系統の冷熱源装置が必要となり、コストアップに
なる。
【0008】(4) また、顕熱冷房する室内ユニットと
それ以外の室内ユニットとを組み合わせたとき、それぞ
れの吹き出し空気温度が異なるため、室内の温度分布が
生じやすい。
【0009】本発明のさらに他の目的は、顕熱冷房する
室内ユニットとそれ以外の室内ユニットとを組み合わせ
たときに生じる室内の温度分布を解消する空調システム
を提供することにある。
【0010】(5),(6) 顕熱冷房する室内ユニットは
起動などの過渡時、一時的に冷熱源温度が室内空気の露
点温度より低くなり、その時にドレンを発生し、そのド
レンが室内に流出する恐れがある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、顕熱冷房する
室内ユニットの起動などの過渡時に生じる一時的なドレ
ンの発生を抑制する空気調和システムを提供することに
ある。
【0012】(7) また、ドレンが一時的に発生して
も、ドレンが室内に流出しない顕熱冷房する室内ユニッ
トを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明は、室内を冷房するために設置される複数
台の室内ユニットの少なくとも1台の室内ユニットは、
室内熱交換器に供給される冷熱源の温度を、室内空気の
露点温度以上とし、顕熱冷房するようにした。
【0014】(2) また、顕熱冷房する室内ユニット
は、圧縮機を用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを用いて冷
房するようにする。
【0015】(3) また、1台の室外ユニットに、複数
台の室内ユニットを接続する蒸気圧縮式冷凍サイクルを
用いた多室形空気調和機を採用し、顕熱冷房する室内ユ
ニットの出口配管に絞りを設ける。
【0016】(4) また、顕熱冷房する室内ユニット
は、他の室内ユニットより下方位置に配置するようにし
た。
【0017】(5) さらに、顕熱冷房する室内ユニット
は、他の室内ユニットより遅れて運転開始するようにし
た。
【0018】(6) 顕熱冷房する室内ユニットは、吸い
込み空気を加熱する加熱手段を備えるようにした。
【0019】(7) また、顕熱冷房する室内ユニット
は、ドレン受けを備え、ドレン受けにドレンを蒸発させ
る手段を設けるようにした。
【0020】
【作用】
(1) 顕熱冷房する室内ユニットの室内熱交換器に供給
される冷熱源の温度は、室内空気の露点温度以上である
から、顕熱冷房する室内ユニットは室内空気の顕熱だけ
を吸熱し、室内空気の潜熱は吸熱しないので、ドレンは
発生しない。したがって、ドレンパイプが不要となり、
配管工事等の省力化が図れる。なお、室内空気の潜熱
は、顕熱冷房する室内ユニット以外の室内ユニットで吸
熱するようにして除湿する。
【0021】(2) また、蒸気圧縮式冷凍サイクルを用
いることによって、顕熱冷房室内ユニットの冷熱源温度
が、圧縮機回転数や膨張弁開度ですばやく変化できる。
【0022】(3) また、多室形空気調和機の顕熱冷房
する室内ユニットの出口配管に絞りを設けることによ
り、冷熱源温度である蒸発温度が他の室内ユニットの蒸
発温度より高くなり、顕熱冷房が可能となる。
【0023】(4) また、顕熱冷房する室内ユニット
を、他の室内ユニットより下方位置に配置することによ
って、吹き出し空気温度の高い顕熱冷房する室内ユニッ
トが下方位置に、また、吹き出し空気温度の低い顕熱冷
房する室内ユニット以外の室内ユニットが上方位置にな
り、室内温度が均一になる。
【0024】(5) さらに、顕熱冷房する室内ユニット
を、他の室内ユニットより遅れて運転開始することによ
って、他の室内ユニットが室内を除湿し、室内空気の露
点温度を下げた後、顕熱冷房する室内ユニットが運転さ
れるので、顕熱冷房する室内ユニットでのドレンの発生
が抑制される。
【0025】(6) 顕熱冷房する室内ユニットに吸い込
み空気を加熱する加熱手段を備えることによって、顕熱
冷房する室内ユニットに吸い込まれる空気が加熱され、
冷房時の顕熱比が大きくなり、ドレンの発生が抑制され
る。
【0026】(7) また、顕熱冷房する室内ユニットに
ドレン受けを備え、ドレン受けにドレンを蒸発させる手
段を設けることによって、顕熱冷房する室内ユニットに
ドレンが発生しても、そのドレンはドレン受けで受けら
れ、さらに、そのドレンはドレンを蒸発させる手段で蒸
発させることができるので、ドレンが室内に流出するこ
とはない。
【0027】
【実施例】本発明の一実施例を図1に示す。室内1に
は、除湿可能な空調機の室内ユニット2と、室内の顕熱
だけを吸熱する顕熱冷房の室内ユニット3が配設されて
いる。室内ユニット2,3は、室内熱交換器21,31
と室内ファン22,23で構成されており、室内ユニッ
ト2には、ドレン受け24が室内熱交換器21の下方に
設けられている。ドレン受け24には、ドレンパイプ2
5の一端が接続され、ドレンパイプ25の他端は室外に
開放されている。室内ユニット3の室内空気の吸い込み
口には、露点温度センサ9が設けられている。室外に
は、水タンク6が設けられ、その中には水が入ってい
る。水タンク6内には、水タンク6内の水を冷却する冷
凍機4の蒸発器5が設置されている。また、水タンク6
内には、水温度を検出する温度センサ8が設けられてい
る。水タンク6と室内ユニット2の室内熱交換器21の
一端が、ポンプ7を介した配管11で接続されている。
室内ユニット2の室内熱交換器21の他端と室内ユニッ
ト3の室内熱交換器31の一端が、配管内の水温度を検
出する温度センサ10を設けた配管11で接続されてい
る。さらに、室内ユニット3の室内熱交換器31の他端
と水タンク6が配管11で接続されている。温度センサ
8,9,10の検出信号は冷凍機4の制御装置41に入
力され、ポンプ7は制御装置41からの信号によって、
流量が変化できるようになっている。
【0028】つぎに、動作を説明する。冷凍機4は水タ
ンク6内の水温度T1が室内空気の露点温度T2より低
くなるように蒸発器5を制御する。ポンプ7はその水を
室内熱交換器21へ送り、室内熱交換器21は、その水
とファン22によって送られる室内空気と熱交換する。
このとき、水温度はT1より上昇し、室内空気は冷却さ
れる。なお、水温度T1は室内空気の露点温度T2より
低いので、室内熱交換器21の表面でドレンが発生し、
そのドレンはドレン受け24に落ちて、ドレンパイプ2
5によって室外に排出される。ここで、室内熱交換器2
1を出て、室内熱交換器31へ送られる水温度T3は、
室内空気の露点温度T2以上となるように、ポンプ7の
流量を制御装置41によって制御される。室内熱交換器
31へ送られた水は、室内熱交換器31でファン32に
よって送られてきた室内空気と熱交換される。このと
き、室内空気は冷却されるが、水の温度T3が室内空気
の露点温度T2以上であるので、ドレンは発生しない。
したがって、室内ユニット3が顕熱冷房する室内ユニッ
トである。水は温度がさらに上昇し、室内熱交換器31
を出て、水タンク6に戻る。
【0029】本発明の第二の実施例を図2に示す。室内
1には、除湿可能な空調機の室内ユニット2と、顕熱冷
房の室内ユニット3a及び3bが配設されている。室内
ユニット2,3a及び3bは、それぞれ室内熱交換器2
1,31a及び31b、室内ファン22,32a及び3
2bと室内膨張弁23,33a及び33bで構成されて
おり、室内ユニット2には、ドレン受け24が室内熱交
換器21の下方に設けられている。ドレン受け24に
は、ドレンパイプ25の一端が接続され、ドレンパイプ
25の他端は室外に開放されている。室内ユニット3a
の室内空気の吸い込み口には、露点温度センサ9が設け
られている。室内ユニット3a及び3bの室内熱交換器
31a及び31bと室内膨張弁33a及び33bとの間
の配管には、冷媒温度T3a及びT3bを検出する温度
センサ36a及び36bが設けられている。室内ユニッ
ト2は、室外ユニット100に液配管107とガス配管
108とによって接続されている。また、室内ユニット3
a及び3bは、室外ユニット200に、分岐された液配
管207とガス配管208とによって接続されている多
室形空調機である。室外ユニット100及び200は、
それぞれ、圧縮機101及び201,室外熱交換器102
及び202,室外ファン103及び203,室外膨張弁
104及び204と四方弁105及び205で構成され
ている。圧縮機101及び201の吐出は、四方弁10
5及び205を介して室外熱交換器102及び202の一
端に接続され、室外熱交換器102及び202の他端
は、室外膨張弁104及び204の一端に接続され、室
外膨張弁104及び204の他端は、液配管107及び
207の一端に接続されている。液配管107の他端
は、室内膨張弁23の一端に接続され、室内膨張弁23
の他端は、室内熱交換器21の一端に接続されている。
室内熱交換器21の他端は、ガス配管108の一端に接
続され、ガス配管の他端は、四方弁105を介して圧縮
機101の吸入に接続されている。液配管207の他端
は分岐され、それぞれ、室内膨張弁33a及び33bの
一端に接続され、室内膨張弁33a及び33bの他端
は、室内熱交換器31a及び31bの一端に接続されて
いる。室内熱交換器31a及び31bの他端は、分岐さ
れたガス配管208の一端に接続され、ガス配管208
の他端は合流され、四方弁を介して圧縮機201の吸入
に接続されている。ここで、四方弁105及び205
は、圧縮機101及び201の吐出がガス配管108及
び208に、また、圧縮機101及び201の吸入が室外
熱交換器102及び202に接続するように切り換える
こともできる。室外ユニット200には、吸入圧力を検
出する圧力センサ209が設けられている。
【0030】次に、動作を説明する。圧縮機101及び
201で圧縮された高圧冷媒ガスは、四方弁105及び
205を通って室外熱交換器102及び202に入り、
室外ファン103及び203で送られる室外空気によっ
て熱交換され、冷媒ガスは凝縮して液冷媒となり、室外
膨張弁104及び204を通って、液配管107及び2
07に送られる。液配管107に入った液冷媒は、室内
ユニット2へ送られ、室内膨張弁23で減圧され、室内
熱交換器21へ入る。室内熱交換器21へ入った冷媒
は、室内ファン22で送られる室内空気と熱交換され、
冷媒は蒸発して低圧冷媒ガスとなり、室内空気は冷却さ
れる。室内熱交換器21内の冷媒温度は、普通、0〜1
0℃程度であり、室内空気の露点温度T2より低いの
で、ドレンが発生し、そのドレンはドレン受け24に溜
り、ドレンパイプ25によって、室外に放出される。室
内熱交換器21を出た低圧冷媒ガスは、ガス配管108
を通って室外ユニット100へ入り、、四方弁105を
通って、圧縮機に吸入される。一方、液配管208の液
冷媒は、分流されて、それぞれ室内ユニット3a及び3
bに入り、室内膨張弁33a及び33bで減圧され、室
内熱交換器31a及び31bへ入る。室内熱交換器31
a及び31bへ入った冷媒は、室内ファン32a及び32
bで送られる室内空気と熱交換され、冷媒は蒸発して低
圧冷媒ガスとなり、室内空気は冷却される。このとき、
室内空気の露点温度T2が露点温度センサ9によって検
知され、また、室内熱交換器32a及び32bへ入る冷
媒温度T3a及びT3bも検知され、それぞれの信号
は、制御装置206に入力されており、冷媒温度T3a
及びT3bが室内空気の露点温度T2よりも高くなるよ
うに、圧縮機の容量を制御している。したがって、室内
ユニット3a及び3bでは、ドレンの発生はない。な
お、圧縮機201の吸入圧力を圧力センサ209で検知
し、吸入圧力の飽和温度が室内空気の露点温度T2より
も高くなるように、圧縮機の容量を制御しても良い。そ
の場合は、温度センサ36a及び36bが不要となり、
コスト低減になる。室内熱交換器32a及び32bを出
た低圧冷媒ガスは、それぞれガス配管208を通って合
流され、室外ユニット200へ入り、四方弁を通って、
圧縮機201に吸入される。
【0031】本発明のさらに第三の実施例を図3に示
す。図3は、除湿可能な室内ユニット2及び顕熱冷房の
室内ユニット3を室外ユニット200に接続する多室形
空調機で、室内ユニット2は、図2の室内ユニット2の
構成と同様であり、室内ユニット3は、図2の室内ユニ
ット3a及び3bの構成と同様である。また、室外ユニ
ット200は、図2の室外ユニット200の構成と同様
である。なお、室内ユニット2の室内膨張弁23と室内
熱交換器21の間には冷媒温度T1を検出する温度セン
サ26が設けられており、室内ユニット3の室内熱交換
器32のガス配管側には絞り37が設けられている。
【0032】次に、動作を説明する。室外ユニット20
0から液配管207を通って、室内ユニット2及び3に
送られた液冷媒は、室内膨張弁23及び33で減圧され
て、室内熱交換器21及び31へ入り、室内ファン22
及び32で送られる室内空気と熱交換され、冷媒は蒸発
して低圧冷媒ガスとなり、室内空気は冷却される。ここ
で、室内ユニット3の室内熱交換器31の冷媒出口に
は、絞り37が設けられているので、室内熱交換器31
での圧力は、室内ユニット2の室内熱交換器21よりも
高い。したがって、室内熱交換器31での冷媒温度T3
は、室内熱交換器21での冷媒温度T1よりも高くなっ
ている。それぞれの冷媒温度T1,T3と、室内空気の
露点温度T2は、温度センサ26,36と露点温度セン
サ9によって検出され、制御装置206に入力されてい
る。制御装置206は、各温度がT2<T3となるよう
に、圧縮機201を容量制御して、室内1を冷房する。
【0033】本発明の第四の実施例を図4に示す。図4
は、図3の顕熱冷房の室内ユニット3の絞り37を、弁
開度が調整できる制御弁38に替えたもので、他の構成
は図3と同様である。
【0034】次に動作を説明する。室内ユニット3で
は、室内空気の露点温度T2と冷媒温度T3が制御装置
39に入力され、制御装置39は前記各温度が、T2<
T3となるように、制御弁38の弁開度を制御して、室
内1を冷房する。
【0035】本発明の第五の実施例を図5に示す。室内
ユニット2は室外ユニット100に接続され、室内ユニ
ット3は室外ユニット200に接続され、それぞれ、蒸
気圧縮式冷凍サイクルを構成している。室内ユニット2
及び3の構成は、図2の室内ユニット2及び3a,3b
の構成と同様である。また、室外ユニット100及び2
00も、図2の室外ユニット100及び200と同様で
ある。顕熱冷房する室内ユニット3は、除湿可能な室内
ユニット2より下方位置に設置されている。
【0036】次に、動作を説明する。室内ユニット3で
は、室内熱交換器31に入る冷媒温度T3を温度センサ
36で検出し、室内空気の露点温度T2を露点温度セン
サ9で検出し、それぞれの温度は、室外ユニット200
の制御装置206に入力する。制御装置206は、冷媒
温度T3が露点温度T2以上となるように、圧縮機20
1の容量を制御する。室内ユニット2は、除湿を伴う冷
房を行なうために、室内熱交換器へ入る冷媒温度は、露
点温度T2より低くなっている。したがって、上方位置
の室内ユニット2の吹き出し空気温度は、下方位置の顕
熱冷房の室内ユニット3の吹き出し空気温度より低くな
り、室内ユニット2及び3の配置が逆の場合より、室内
1の温度分布は改善される。
【0037】本発明の図6は、図5の空気調和システム
の室内ユニット2及び3の運転方法を示すものである。
空調運転信号が入ると、まず、室内ユニット2が運転さ
れ、室内が除湿され、室内空気の露点温度が下がる。そ
の後、Δt時間経過してから、室内ユニット3が運転さ
れる。
【0038】本発明の図7は顕熱冷房室内ユニットの一
実施例を示すもので、室内熱交換器31,室内ファン3
2,室内ファンモータ32′,ヒータ45及び制御装置
44で構成されている。なお、室内熱交換器31へ冷熱
源を供給する配管は図示していない。
【0039】次に、動作を説明する。ファン32がファ
ンモータ32′で回転されることによって、室内空気は
ヒータ45及びファンモータ32′を通過し、室内熱交
換器31へ送られ、そこで冷熱源と熱交換され、室内空
気は冷却されて室内に吹き出される。ここで、起動時の
所定時間、又は、冷熱源温度が室内空気の露点温度より
低いとき、制御装置44はヒータ45の電源を入れ、吸
い込み空気を加熱する。
【0040】本発明の図8は顕熱冷房室内ユニットの第
二の実施例を示すもので、室内熱交換器31,室内ファ
ン32及び室内ファンモータ32′で構成され、さら
に、室内熱交換器31の下方にドレン受け34が設けら
れ、ドレン受け34には放熱板40が備えられている。
また、放熱板40はファンモータ32′と熱伝導板41
で結合されている。
【0041】次に、動作を説明する。顕熱冷房室内ユニ
ット3の運転開始時の過渡状態などに、室内熱交換器3
1内の冷熱源温度が室内の露点温度より低くなり、ドレ
ンが一時的に発生し、そのドレンはドレン受け34に落
ちる。ドレン受けにはファンモータ32′の熱で温めら
れた放熱板40があり、ドレンは放熱板40で温めら
れ、蒸発する。
【0042】本発明の図9は顕熱冷房室内ユニットの第
三の実施例を示すもので、室内熱交換器31,室内ファ
ン32及び室内ファンモータ32′で構成されている。
さらに、室内熱交換器31の下方にドレン受け34が設
けられ、ドレン受け34には、ヒータ42とドレン受け
34の液面を検知する液面センサ43が設けられ、液面
センサ43の信号は制御装置44へ入力され、制御装置
はヒータ42及びファンモータ32′への電源の入り切
りを行なう。
【0043】次に、動作を説明する。顕熱冷房室内ユニ
ット3の運転開始時の過渡状態などに、室内熱交換器3
1内の冷熱源温度が室内の露点温度より低くなり、ドレ
ンが一時的に発生し、そのドレンはドレン受け34に落
ちる。ドレンがドレン受け34に溜ると、液面センサ4
3がそれを検知し、制御装置44にその信号が入力され
る。このとき、制御装置44はヒータ42の電源を入れ
てドレン受け34のドレンを加熱する。これによって、
ドレンが蒸発する。ドレンが蒸発してドレン受け34の
液面が下がると、液面センサ43がそれを検知し、制御
装置44にその信号が送られ、制御装置44はヒータの
電源を切る。蒸発するドレンより、発生するドレンの方
が多いため、ドレン受け34の液面がさらに上昇すると
きは、ドレン受けからあふれる前に、液面センサ43
は、それも検知し、制御装置44にその信号が送られ、
制御装置44は冷熱源の供給を止め、ファンモータ3
2′を停止し、室内ユニット3の運転を強制的に停止
し、異常であることを表示、又は、音で警告する。本発
明によれば、ヒータ42が故障して、ドレンが蒸発でき
なくなっても、ドレン受け34からあふれることはな
い。
【0044】本発明の図9は顕熱冷房室内ユニットの第
三の実施例を示すもので、室内熱交換器31,室内ファ
ン32及び室内ファンモータ32′で構成されている。
さらに、室内熱交換器31の下方にドレン受け34が設
けられ、ドレン受け34には、ヒータ42とドレン受け
34の液面を検知する液面センサ43が設けられ、顕熱
冷房室内ユニット3の空気吸い込み側には、ヒータ45
が設けられている。また、液面センサ43の信号は制御
装置44へ入力され、制御装置はヒータ42,45及び
ファンモータ32′への電源の入り切りを行なう。
【0045】次に、動作を説明する。顕熱冷房室内ユニ
ット3の運転開始時の過渡状態などに、室内熱交換器3
1内の冷熱源温度が室内の露点温度より低くなり、ドレ
ンが一時的に発生し、そのドレンはドレン受け34に落
ちる。ドレンがドレン受け34に溜ると、液面センサ4
3がそれを検知し、制御装置44にその信号が入力され
る。このとき、制御装置44はヒータ42および45の
電源を入れて、吸い込み空気とドレン受け34のドレン
を加熱する。これによって、ドレンが蒸発する。ドレン
が蒸発してドレン受け34の液面が下がると、液面セン
サ43がそれを検知し、制御装置44にその信号が送ら
れ、制御装置44はヒータ42および45の電源を切
る。蒸発するドレンより、発生するドレンの方が多いた
めに、ドレン受け34の液面がさらに上昇するときは、
ドレン受けからあふれる前に、液面センサ43は、それ
も検知し、制御装置44にその信号が送られ、制御装置
44は冷熱源の供給を止め、ファンモータ32′を停止
し、室内ユニット3の運転を強制的に停止し、異常であ
ることを表示、又は、音で警告する。
【0046】本実施例によれば、ドレンがドレン受け3
4に溜ったとき、ヒータ45も入れて吸い込み空気を加
熱することによって、熱交換される空気の顕熱比が大き
くなり、ドレンの発生が減少し、図9の実施例より早く
ドレンが蒸発できる。また、ヒータ42が故障して、ド
レンが蒸発できなくなっても、室内ユニット3が停止す
るので、ドレン受け34からあふれることはない。
【0047】
【発明の効果】
(1) 本発明によれば、顕熱冷房する室内ユニットはド
レンを発生しないから、ドレンを室外に排出するための
ドレンパイプが不要になり、配管工事等の省力化が図れ
る。
【0048】(2) また、蒸気圧縮式冷凍サイクルで顕
熱冷房室内ユニットを運転することによって、冷熱源温
度がすばやく変化でき、能力不足やドレンの発生を抑制
できる。
【0049】(3) 多室形空気調和機に、顕熱冷房する
室内ユニットと、それ以外の室内ユニットを備えること
により、室外ユニットの台数が減り、コストダウンにな
る。
【0050】(4) また、顕熱冷房する室内ユニット
は、他の室内ユニットより下方位置に配置することによ
って、室内の温度分布が解消できる。
【0051】(5) さらに、顕熱冷房する室内ユニット
は、他の室内ユニットより遅れて運転開始することによ
って、顕熱冷房する室内ユニットで、起動時に生じる一
時的なドレンの発生が抑制できる。
【0052】(6) 顕熱冷房する室内ユニットに吸い込
み空気を加熱する加熱手段を備えることによって、冷房
時の顕熱比が大きくなり、ドレンの発生が抑制できる。
【0053】(7) また、顕熱冷房する室内ユニットに
ドレン受けを備え、ドレン受けにドレンを蒸発させる手
段を設けることによって、ドレンが発生しても、ドレン
を室外に流出させ、水漏れ事故を起こすことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す空調システムの系統
図。
【図2】本発明の第二の実施例を示す空調システムの系
統図。
【図3】本発明の第三の実施例を示す空調システムの系
統図。
【図4】本発明の第四の実施例を示す空調システムの系
統図。
【図5】本発明の第五の実施例を示す空調システムの系
統図。
【図6】本発明の空調システムの運転順序を示すタイム
チャート。
【図7】本発明の顕熱冷房室内ユニットの一実施例を示
す説明図。
【図8】本発明の顕熱冷房室内ユニットの第二の実施例
を示す説明図。
【図9】本発明の顕熱冷房室内ユニットの第三の実施例
を示す説明図。
【図10】本発明の顕熱冷房室内ユニットの第四の実施
例を示す説明図。
【符号の説明】
1…室内、2…室内ユニット、3…顕熱冷房室内ユニッ
ト、21,31…室内熱交換器、22,32…室内ファ
ン、23,33…室内膨張弁、24…ドレン受け、25
…ドレンパイプ、26,36…温度センサ、37…絞
り、200…室外ユニット、201…圧縮機、202…
室外熱交換器、203…室外ファン、204…室外膨張
弁、205…四方弁、206…制御装置、207…液配
管、208…ガス配管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石羽根 久平 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 勝又 直登 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所清水工場内 (72)発明者 関 修 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所清水工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の室内ユニットを配設し、前記室内ユ
    ニット内に備えた室内ファンと室内熱交換器で冷熱源と
    室内空気とを熱交換させて室内を冷房する空気調和シス
    テムにおいて、前記室内ユニットの冷熱源温度を室内空
    気の露点温度以上に制御し、顕熱冷房する顕熱冷房室内
    ユニットを、少なくとも1台備えたことを特徴とする空
    気調和システム。
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