JPH0592834A - 搬送ローラクリーニング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 搬送ローラクリーニング装置において、クリ
ーニングシート１０１に係止孔１０２を設けるととも
に、用紙搬送路の搬送ローラ近くに上記クリーニングシ
ート１０１の係止孔１０２と係止するフック４１をソレ
ノイド４２によって用紙搬送路に出没可能に設ける。更
にその近くにクリーニングシート１０１の係止孔１０２
を検出するセンサ４０を設け、その検出信号に基づいて
クリーニング制御手段によってクリーニング制御する。 【効果】 搬送ローラのクリーニングを効率よく確実に
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機等の用紙搬送路
中に設けられた搬送ローラクリーニング装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】用紙を搬送する機器、例えば電子写真複
写機等においては、多段給紙構造或は省スペース化のた
めのフロントローディング構造等を採用することにより
用紙搬送路は複雑になっていた。

【０００３】用紙搬送路が複雑になれば用紙を搬送する
ための搬送ローラの設置数も増加していた。

【０００４】一方、各種機能アップ等に伴って、機内に
はトナー，オイル，紙粉等が増え、搬送ローラもこれら
によって汚れ、該汚れが原因で搬送機能が低下すること
があった。

【０００５】このような場合、搬送ローラをクリーニン
グして該ローラに付着したトナー，オイル，紙粉等によ
る汚れを取り除く必要があった。従来、搬送ローラのク
リーニングは、メンテナンス時にサービスマンが行って
いた。

【０００６】また、実開昭５５−１８０６３７号公報や
実開昭５８−１８８６７４号公報にはローラ近傍にクリ
ーニングシ部材を設け、ローラとクリーニング部材とを
接触させてローラのクリーニングを行う構成が示されて
いる。

【０００７】更に、特開昭６３−２３０４４１号公報や
特開昭６３−２４７２４０号公報には、予め所定サイズ
に形成された専用のクリーニング紙を給紙部から用紙搬
送路中に給紙し、搬送ローラで搬送しながら該ローラを
クリーニングする構成が示されている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サービ
スマンがクリーニングする場合には、搬送ローラの数量
が多いものでは、手間と時間がかかって作業効率の低下
を招いていた。

【０００９】また、ローラ近傍にクリーニング部材を設
けたものでは、ローラの数だけクリーニング部材を設け
なければならず、コストアップになるとともに、クリー
ニング部材の交換が簡単にできないという欠点があっ
た。

【００１０】更に、所定サイズに形成された専用のクリ
ーニング紙を使用してクリーニングするものにおいて
は、クリーニング紙を単に通過させるだけなのでローラ
表面に軽く付いただけの紙粉等は取り除けるが、ローラ
表面に付着したトナー，オイル等は取り除くことができ
ないという欠点があった。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記欠点を解
決するためになされたものであり、次の構成を特徴とす
る。

【００１２】請求項１は、用紙搬送路中に設けられた搬
送ローラをクリーニングする搬送ローラクリーニング装
置において、予め矩形状に形成されるとともに、搬送方
向後方の両側部に各々少なくとも１個係止孔を設けたク
リーニングシートと、用紙搬送路中の少なくとも最上流
部の搬送ローラ近傍に上記クリーニングシートの係止孔
と対応させて用紙搬送路に対して出没可能に設けられた
クリーニングシート係止手段と、用紙搬送路中に設けら
れ上記クリーニングシートの係止孔を検出するセンサ
と、上記センサからの信号に基づいて上記クリーニング
シート係止手段を用紙搬送路中に突出させて上記クリー
ニングシートを係止してクリーニングを行うとともに、
クリーニング終了後に上記クリーニングシート係止手段
を収納して上記クリーニングシートを機外に排出させる
クリーニング制御手段と、を備えたことを特徴とする。

【００１３】請求項２は、上記係止孔がクリーニングシ
ート後方に向うに従ってその幅方向寸法が狭くなるよう
に形成されたものであることを特徴とする。

【００１４】請求項３は、上記クリーニングシートの搬
送ローラと対応する部分だけをクリーニング材で形成し
たことを特徴とする。

【００１５】請求項４は、上記クリーニングシートをク
リーニングされる搬送ローラに応じて複数のクリーニン
グ材で形成したことを特徴とする。

【００１６】

【作用】請求項１によれば、搬送ローラ部にクリーニン
グシートを停止させてクリーニングすることができるの
で、搬送ローラ表面に付着した汚れを効率よく確実に取
り除くことができる。

【００１７】また、クリーニング後のクリーニングシー
トを機外に排出することができるから、クリーニングシ
ート交換の手間がかからずクリーニング作業が円滑に行
える。

【００１８】請求項２によれば、クリーニングシートが
用紙搬送路中でずれても確実に係止することができる。

【００１９】請求項３によれば、クリーニングシートの
コストダウンを図ることができる。請求項４によれば、
搬送ローラに応じたクリーニングが可能となり、より効
果的なクリーニングを行うことができる。

【００２０】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１は本発明に係る搬送ローラクリーニン
グ装置を設けた複写機の概略構成を示す断面図である。
図２はクリーニングシート係止状態を示す概略図であ
る。また図３は図２の上面図である。

【００２１】図１に示すように、本実施例の複写機は、
被給紙装置としての複写機本体１の下にデスク部３８を
備え、複写機本体１の排紙側にソータ１９を備え、さら
に複写機本体１の上に自動原稿送り装置（以下、ＡＤＦ
と称する）３を備えている。上記のデスク３８には、上
から順に両面合成ユニット２１、第１回転カセットユニ
ット２６、第２回転カセットユニット２７および第３回
転カセット２５が設けられている。第１および第２回転
カセットユニット２６，２７は、外箱３１内に回転可能
な回転カセット３２を有している。

【００２２】上記のＡＤＦ３は複写機本体１の原稿台ガ
ラス２上に設けられている。ＡＤＦ３の原稿載置台３ａ
上には、原稿の搬送方向のサイズを検出する搬送方向ス
イッチ５ａ，５ｂ、および原稿の幅方向の両側を規制す
るガイド４が設けられている。このガイド４には原稿の
幅方向のサイズを検出する図示しない幅方向スイッチが
設けられている。

【００２３】原稿台ガラス２の下方には、複数の反射ミ
ラー６ａ…やレンズ６ｂを備え、原稿からの反射光を感
光体ドラム７へ導く基本動作を行うと共に、等倍複写に
加えて拡大および縮小等の変倍複写を可能とするための
光学系６が配されている。

【００２４】感光体ドラム７の周囲には、クリーナ８、
除電チャージャ９、帯電チャージャ１０、カラー複写用
のトナーを有する現像装置１１、および黒色のトナーを
有する現像装置１２が配され、感光体ドラム７の下方に
は、転写チャージャ１３と剥離チャージャ１４とが配設
されている。感光体ドラム７の用紙搬送方向には、搬送
ベルト１７および定着装置１８が設けられている。

【００２５】定着装置１８を経た用紙は、基本的にはソ
ータ１９を経てその排紙トレイ１９ａ…上に排出される
が、両面複写や合成複写の場合には、用紙戻り路２０か
ら両面合成ユニット２１へ導かれ、両面複写の場合に
は、両面合成ユニット２１内の第１搬送路２１ａ、中間
トレイ２１ｃ、送り出しローラ２１ｄを経て給紙搬送路
２２へ送出される一方、合成複写の場合には、両面合成
ユニット２１内の第２搬送路２１ｂ、第１搬送路２１
ａ、中間トレイ２１ｃおよび送り出しローラ２１ｄを経
て給紙搬送路２２へ送出されるようになっている。この
給紙搬送路２２の終端部は感光体ドラム７近傍のペーパ
ストップローラ１５に達している。

【００２６】また、給紙搬送路２２には、複数の給紙手
段が接続され、これら給紙手段から用紙が適宜供給され
るようになっている。具体的には、複写機本体１のペー
パストップローラ１５へ用紙を搬送するため用紙搬送経
路の短い順に、手差し供給部３０、用紙が５００枚収容
可能な第１固定カセット２９、用紙が２５０枚収容可能
な第２固定カセット２８、両面合成ユニット２１、第１
回転カセットユニット２６、第２回転カセットユニット
２７および用紙が２５０枚収容可能な第３固定カセット
２５が設けられている。上記の各固定カセット２９，２
８，２５および各回転カセットユニット２６，２７は複
写機に対して着脱可能に設けられている。

【００２７】また、複写機本体１は、図示しない操作パ
ネルを備えている。この操作パネルには、複写動作の開
始を指示するためのコピーボタン、複写枚数を設定する
テンキー、複写枚数表示部、カセット操作部、倍率設定
キー、および用紙搬送手段クリーニングモード選択キー
が設けられている。

【００２８】更に、上記給紙搬送路２２の第３固定カセ
ット２５部の搬送ローラ２５ａの上流側及び用紙戻り路
２０の搬送ローラ２０ａの上流側には、クリーニングシ
ートの係止手段が設けられている（図２，図３）。

【００２９】上記クリーニングシート係止手段は用紙搬
送路の両側部に設けられたフック４１，４１と該フック
４１，４１を移動させるためのソレノイド４２とから構
成されている。

【００３０】上記フック４１，４１は軸によって一体に
形成されているので、ソレノイド４２がＯＮされるとフ
ック４１，４１がＡ位置、すなわち用紙搬送路内に突出
される。ソレノイドがＯＦＦのときにはフック４１はＢ
位置、即ち用紙搬送路中に突出しない位置に収納された
状態になる。

【００３１】本発明において使用されるクリーニングシ
ート１０１は予め例えば搬送ローラ２５ａからペーパス
トップローラ１５をクリーニング可能な矩形状に形成さ
れており、該シート１０１の搬送方向の後方の両側部に
は係止孔１０２，１０２が設けられている。該シートの
大きさは給紙カセットに入る大きさ内で必要に応じて設
定すればよい。

【００３２】上記係止孔１０２は少なくとも両側部に１
個ずつ設けられているが、必要に応じて更に増加しても
よい。

【００３３】また、上記係止孔の形状は、円形に限らず
例えばシートの搬送方向前方においてその幅寸法が拡
く、後方に行くに従って狭くなる逆三角形状のように形
成するとシートのずれ等が発生した場合にもシートを確
実に係止することができる。

【００３４】上記クリーニングシート係止手段の更に上
流側には上記クリーニングシート１０１の係止孔４１を
検出するセンサ４０が設けられている。該センサ４０と
しては透過型或は反射型の光センサ等が用いられる。

【００３５】上記クリーニングシート係止手段（４１，
４２）とシート検出センサ４０はクリーニングシート１
枚でクリーニング可能な範囲毎に１ケ所設けられればよ
く、シートのサイズと装置の大きさ等を考え合わせて設
定すればよい。

【００３６】以上のような構成の搬送ローラクリーニン
グ装置のクリーニングシートの給送、停止、クリーニン
グ、シート排出等の制御は複写機本体内に設けられたク
リーニング制御手段（図示せず）によって制御される。

【００３７】以下、上記搬送ローラクリーニング装置の
動作について図４のフローチャートに従って説明する。

【００３８】まず、電源ＯＮ後のシュミレーションモー
ド中にクリーニングモードを選択する。

【００３９】続いて、クリーニングシートを第３固定カ
セット２５内にセットする。

【００４０】その後、操作パネル上のクリーニングスタ
ートキーを操作する（例えばプリントスイッチ）と、ク
リーニング制御手段によって給送ローラ２５ｂと転写部
に至る用紙搬送路２２内の各ローラ２５ａ，２７ａ，２
６ａ，２１ｄ，２８ａ，１５が動作されて、クリーニン
グシート１０１が給送される。

【００４１】センサ４０が、クリーニングシート１０１
の係止孔１０２を検出すると、その検出信号に基づいて
ソレノイド４２がＯＮされてシートの係止孔１０２にフ
ック４１，４１が挿入係止されてクリーニングシート１
０１が停止する。

【００４２】ここでタイマＴがスタートして予め設定さ
れた時間をカウントする。このとき各ローラは回転を続
けているのでクリーニングシート１０１によってローラ
表面がクリーニングされる。

【００４３】タイマＴが所定時間をカウントし終わる
と、ソレノイド４２がＯＦＦされてフック４１が搬送路
外に移動される（Ｂ位置）。

【００４４】続いて、クリーニングシート１０１が用紙
搬送路２２、転写部１３、搬送路１７、定着部１８を搬
送されて機外に排出される。この状態でクリーニングモ
ードが解除される。

【００４５】ここでは、用紙搬送路２２のクリーニング
について説明したが、用紙戻り路２０内のローラ（２０
ａ，２０ｂ，２０ｃ，２０ｄ，２０ｅ，２０ｆ）をクリ
ーニングするときも上記フローと同様の動作によってク
リーニングが行われる。

【００４６】用紙搬送路２２のクリーニングと異なるの
は、クリーニングシート１０１の係止位置がローラ２０
ａ部であるということだけなので、用紙戻り路２０内の
ローラクリーニングについての説明は省略する。

【００４７】用紙搬送路２２と用紙戻り路２０内の搬送
ローラのクリーニングは別々に行っても、或は一度に２
枚のクリーニングシートを機内に給送して夫々のクリー
ニングを同時に行わせてもよい。

【００４８】本発明のクリーニングシート１０１は全面
がクリーニング材質で形成されたものであっても、或は
クリーニング時にローラと対応する部分だけをクリーニ
ング材質で形成してもよい（図７）。

【００４９】更に、オイル，トナー等による汚れの多い
ローラ部と、紙粉による汚れの多いローラ部とでクリー
ニングが効果的に行われるように１枚のクリーニングシ
ートの中で材質の異なる領域を設けてやってもよい（図
９）。

【００５０】

【発明の効果】請求項１の搬送ローラクリーニング装置
によれば、クリーニングシートを停止させてクリーニン
グすることができるので、搬送ローラ表面に付着した汚
れを効率よく確実に取り除くことができる。

【００５１】また、クリーニング後のクリーニングシー
トを機外に排出することができるから、クリーニングシ
ート交換の手間がかからずクリーニング作業が円滑に行
える。

【００５２】請求項２の搬送ローラクリーニング装置に
よれば、更にクリーニングシートが用紙搬送路中でずれ
ても確実に停止することができる。

【００５３】請求項３の搬送ローラクリーニング装置に
よれば、更にクリーニングシートのコストダウンを図る
ことができる。

【００５４】請求項４の搬送ローラクリーニング装置に
よれば、更に搬送ローラに応じたクリーニングが可能と
なり、より効果的なクリーニングを行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る搬送ローラクリーニング装置を設
けた複写機の概略構成を示す断面図である。

【図２】用紙搬送路中でのクリーニングシート係止状態
を示す概略図である。

【図３】図２の上面図である。

【図４】クリーニング動作を示すフローチャートであ
る。

【図５】クリーニングシートの係止孔の他の実施例を示
す図である。

【図６】図５のクリーニングシートのフック係止状態を
示す図である。

【図７】クリーニングシートの他の実施例を示す図であ
る。

【図８】図７のクリーニングシートのフック係止状態を
示す図である。

【図９】クリーニングシートの更に他の実施例を示す図
である。

【符号の説明】

４０ センサ ４１ フック ４２ ソレノイド １０１ クリーニングシート １０２ 係止孔

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 用紙搬送路中に設けられた搬送ローラを
   クリーニングする搬送ローラクリーニング装置におい
   て、 予め矩形状に形成されるとともに、搬送方向後方の両側
   部に各々少なくとも１個係止孔を設けたクリーニングシ
   ートと、 用紙搬送路中の少なくとも最上流部の搬送ローラ近傍に
   上記クリーニングシートの係止孔と対応させて用紙搬送
   路に対して出没可能に設けられたクリーニングシート係
   止手段と、 用紙搬送路中に設けられ上記クリーニングシートの係止
   孔を検出するセンサと、 上記センサからの信号に基づいて上記クリーニングシー
   ト係止手段を用紙搬送路中に突出させて上記クリーニン
   グシートを係士してクリーニングを行うとともに、クリ
   ーニング終了後に上記クリーニングシート係止手段を収
   納して上記クリーニングシートを機外に排出させるクリ
   ーニング制御手段と、 を備えたことを特徴とする搬送ローラクリーニング装
   置。
2. 【請求項２】 上記係止孔がクリーニングシート後方に
   向かうに従ってその幅方向寸法が狭くなるように形成さ
   れたものであることを特徴とする請求項１記載の搬送ロ
   ーラクリーニング装置。
3. 【請求項３】 上記クリーニングシートの搬送ローラと
   対応する部分だけをクリーニング材で形成したことを特
   徴とする請求項１記載の搬送ローラクリーニング装置。
4. 【請求項４】 上記クリーニングシートをクリーニング
   される搬送ローラに応じて複数のクリーニング材で形成
   したことを特徴とする請求項１記載の搬送ローラクリー
   ニング装置。