JP2004079548A - コイン型リチウム電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リチウム金属切断体を、負極封口蓋体に、目的の寸法形状に密着性をもって形成配置し、収率良く、信頼性が高く、安定した特性を有するコイン型リチウム電池を製造する。
【解決手段】 負極封口蓋体内のリチウム金属切断体を、椀状凹部36を有するパンチ37で成形し、その後平坦面を有するパンチ38で平板状に成形する。リチウム金属切断体は最新切断面を負極封口蓋体の底面に配置する。
【選択図】   図6

Description

 本発明は、リチウム金属を負極として用いるコイン型リチウム電池の製造方法に係わる。
 コイン型リチウム電池の一例構造は、図1に一半部を断面とした側面図を示すように、プラス端子となる電池ケース1に、内面に負極リチウム金属4が配置された負極封口蓋体2がガスケット3を介して嵌めこまれて封止されてなる。
 5は電池ケース1の底面内に配置された正極集電塗料で、電池ケース1内には、例えば二酸化マンガン等の粉を加圧成形した正極6と、セパレータ7が収容され、有機電解液が充填されている。
 このコイン型リチウム電池の製造における負極封口蓋体2への負極リチウム(Li)金属4の配置は、通常、図14に斜視図を示すようにLi金属板10を用意し、このLi金属板10から所要の径を有する円板状Li金属体11として打ち抜いてこれを図15に斜視図を示すように、負極封口蓋体2内に載置圧着するという方法がとられている。
 ところが、このような方法による場合、図14をみて明らかなように、Li金属板10の、Li金属体11を打ち抜いて残った部分の面積が可成り大となり、その利用率が低く、省資源、コストの低減化を阻害する。そして、Li金属体11が打ち抜かれた残部を再利用することは、純度等の問題から、かえってコスト高を招来する。
 この問題に対処する方法として、Li押出し成形品による柱状体を適当な長さに切断したLi塊を封口蓋体内に配置して加圧圧着するという方法の提案がなされている(例えば特許文献1)。
特開平3−238756号公報
 しかし、特許文献1の方法による場合、Li金属が必ずしも負極封口蓋体に所定の形状面積に亘って均一に密着されない場合が生じる。
 また、上記いずれの方法を採るにせよ、Li金属は、これが比較的酸化され易い酸化皮膜が生じるが、従来はこのことについての考慮はなされずに、Li金属を負極封口蓋体2に配置している。ところがこの酸化膜が負極封口蓋体2との間に介在するとき、Li金属と負極封口蓋体2との電気的接触に不都合が生じる場合もあることが究明された。
 本発明は、上述の点に鑑み、切断したリチウム金属体を負極封口蓋体内に目的の寸法形状に密着性をもって形成配置し、安定して、高い収率をもってコイン型リチウム電池を製造できるようにする。
 本発明は、リチウム金属棒状体を切断し、その切断体を圧延加工してリチウム金属による負極として、電池ケースの負極封口蓋体内に配置する工程を有するコイン型リチウム電池の製造方法において、リチウム金属切断体を椀状の凹部を有するパンチで成形し、その後平坦面を有するパンチで平板状に成形する。
 本発明は、上述したように、リチウム金属棒状体から切断したリチウム金属切断体を電池ケースの負極封口蓋体内の所定位置で圧延加工してリチウム金属による負極として配置する工程を有するに当たって、負極封口蓋体内の所定位置でリチウム金属切断体を椀状凹部を有するパンチで成形し、その後、凸状球面パンチによる圧延工程をとり、その後平坦面を有するパンチで平板状に成形する。
 本発明は、上述のリチウム金属切断体を、その最新切断面を、負極封口蓋体内の底面に向けて負極封口蓋体内に配置する。
 本発明は、かかる本発明にあって、リチウム金属切断体を保持治具に保持させ、この保持治具の向きを変えて負極封口蓋体内にリチウム金属切断体を配置する。
 上述したように、リチウム金属棒状体から切断して得た切断体を封口蓋体上に載置して圧着成形するに、先ず椀状の凹部を有するパンチで第1の成形をなし、その後平板状のパンチで成形する第2の成形を行うという手順をとることによって、その形状は凹部の輪廓形状に対応してきれいな円形とすることができる。
 そして、この場合、切断体の体積は、いうまでもなく最終的に得る負極リチウム金属の大きさに対応して選定されるものであるが、パンチの凹部の容積を切断体の体積と同程度ないしはそれより例えば1割程度大に選ぶことによって凹部に対応する形状性にすぐれた第1の成形がなされる。従って次工程で平板状のパンチで押圧を行ったとき、輪廓がすぐれた円形を有し、目的とする寸法形状を正確に有し、負極封口蓋体に対し、全域に亘ってすぐれた密着性をもって負極リチウム金属の形成と配置とを行うことができる。
 すなわち、椀状凹部を有するパンチによる圧延工程と平坦面を有するパンチによる平板状成型との間に、凸状球面パンチによる圧延工程を有するときには、薄い負極リチウム金属が負極封口蓋体内の底面に成型される。
 そして、リチウム金属切断体を、その酸化膜が生じていない最新切断面を底面に向けて負極封口蓋体内に配置することにより、リチウム金属切断体と負極封口蓋体底面との密着性、電気的接続が良好になる。
 上述したように本発明に係るコイン型リチウム電池の製造方法によれば、リチウム金属棒状体を切断し、その成形に当たっては、椀状凹部を有するパンチによって円形輪廓の成形を行って後、板状成形を行うことによって形状の寸法の精度の向上、密着性の均一化をはかることができる。
 また、リチウム金属切断体を、負極封口蓋体に配するに、その最新切断面即ち酸化膜が生じていない面を蓋体の底面に向けることによって、切断体の蓋体への圧着による仮どめや、完成電池における負極リチウム電極と負極封口蓋体との電気的接続が低抵抗をもって良好に行うことができる。
 このようにして本発明では、信頼性の高い電池を、安定して歩留り良く得ることができるものである。
 本発明に係るコイン型リチウム電池の製造方法の実施の形態例を説明する。本実施の形態に係るコイン型リチウム電池の製造方法においては、図1に示すように、プラス端子となる電池ケース1に、内面に負極リチウム金属4が配置された負極封口蓋体2が絶縁ガスケット3を介して嵌めこまれて封止されてなるコイン型リチウム電池を製造するものである。電池ケース1の底面内には正極集電塗料5が設けられ、電池ケース1内に、例えば二酸化マンガン等の粉を加圧成形した正極6と、セパレータ7が収容され、有機電解液が充填される。
 そして、本実施の形態は、この電池の製造に当たってリチウム金属棒状体21を切断し、その切断体22を圧延加圧して負極リチウム金属4として、電池ケースの負極封口蓋体2内に配置する工程を有するコイン型リチウム電池の製造方法において、一辺の長さLsが例えば5mmの図2で示す正四角形の断面を有するリチウム金属棒状体21を用意する。
 この例では、負極封口蓋板2が、図6Aで示すように内径Dが18mm、高さhが2.5mmである場合を例示する。この場合、リチウム金属棒状体21を、棒状体21の軸心と直交する面に沿って図2中鎖線a,a,a・・・で示すようにその長手方向に関して切断して長さLがLs≦L≦2.5Lsの例えばL=5mmの正立方体の切断体22を切り出す。
 この切断体22の切り出し、即ちリチウム金属棒状体21の切断は、図4に示すように、架張細線ワイヤ23によって行う。
 このワイヤ23は、例えばコ字状のフレームの相対向する腕部27A及び27B間に、これらに両外側から圧力をかけた状態で架張し、その後この圧力を排除することによってワイヤ23が、所要の張力をもって腕部27A及び27B間に緊張架張されるようにする。
 ワイヤ23は、例えば直径0.15mmのタングステンワイヤを、棒状体の幅即ち辺の長さLsより2mm程度長い長さで架張する。
 そして、このワイヤ23を緊張架張したフレーム27を、棒状体21に対して、順次鎖線a,a,a・・・で示す面に沿って、即ち棒状体21の軸心と直交する一方向に押下する。
 このようにすると、棒状体21の切断がなされて、図3で示すリチウムLi金属切断体22が切り出される。
 このワイヤ23は、これが余り太いとリチウムの付着の問題が生じるが、直系0.15mmでは、切断時このリチウムの付着が殆ど回避された。
 ワイヤ23としては、タングステンワイヤのほかに、ステンレス、鉄等のワイヤを用いることができる。
 また、他の実施の形態の切断方法としては、図5に示すように、対の刃24及び25を設け、これらによってリチウム金属棒状体21を挟みこんで切断する方法をとる。
 この場合の両刃24及び25は、リチウムが付着しにくいデルリン(デュポン社製商品名)等の高分子材料によって構成するか、若しくはその表面にこの種の材料を被覆した構成とする。
 これら刃24及び25はその厚さdが10mm、刃の傾きθが30°とし得る。
 このようにして得た切断体22を、図6Aに示すように、カップ状の負極封口蓋体2内の所定位置即ち蓋体2の中心に載せて圧着して仮どめする。そして、上方から第1のパンチ37を押圧する。
 このパンチ37は、椀状例えばほぼ半球面状の凹部36を有して成り、これを切断体22上から押下する。
 このようにすると、図6Bに示すように、凹部36の形状に対応した半球状の成形体39が蓋体2上に圧着形成される。
 凹部36は、切断体22の体積より1割程度大きい容積の例えば直径16mm、容積137.5mmとし、成形体39の不均一な、はみ出しを回避する。
 その後、図6Cに示すように、押圧面が、最終的に得る負極リチウム金属4の外径に対応する直径の円形平板面を有する平板状パンチ38を押下して円形平板状の成形体即ち負極リチウム金属4を負極封口蓋体2に密着成形する。
 そして、このように、図6Bで示した半球状の成形体39に、図6Cで示すパンチ38による押圧に先立って図7Aに示すように、更にこの半球状の成形体39に対して凸状球面パンチ40によって一旦これを押潰して図7Bに示すように、圧延させた中間状態の圧延体4Sを得、その後図6Cの平板状パンチ38によるパンチを行うこともできる。このときは、0.2mm以下の薄い負極リチウム金属4を負極封口蓋体2内の底面2B内に成型できた。
 また、上述した各パンチ37,38,40等によるパンチ、更に図10で示すような打ち抜きパンチ42によってリチウム金属板10から金属打ち抜き体11を得て、これを図13で説明したように負極封口蓋体2に載置する場合等においてのパンチ42は、リチウムが極めて柔らかいことから、各パンチへのはりつき、リチウム金属の付着を回避するために、これらパンチとリチウム金属板10或いはリチウム金属切断体22との各互いの接触面のいずれか一方に、最終的に得る電池の電解液、つまり非水溶媒に電解質を含めた電解液、或いはその非水溶媒液をパンチング前に塗布しておく。
 即ち、例えば非水溶媒としてのプロピレンカーボネート、ジメトキシエタン等、或いはこれらの混合液、または、この非水溶媒に過塩素酸リチウムを電解質として加えたものを塗布する。
 また、リチウム金属切断体22を棒状体21から切断して後これを負極封口蓋体2内に載置するに限らず、図13にその一例の斜視図を示すように、リチウム金属棒状体21を、負極封口蓋体2の底面2B上に、先に行った切断面を底面2Bに当接させて載せ、この状態で、例えば図5に説明したと同様の刃24及び25による切断を行って蓋体2上に直接的に切断体22を得るようにすることができる。
 また、負極封口蓋体2の底面2Bに対するリチウム金属切断体22若しくはリチウム金属棒状体21の載置は、切断面によって若しくは先の切断によって生じた最新切断面即ち、酸化膜等の変質が生じていない面を底面2Bに向けて載置する。
 このようにすることによって、底面2Bと切断体22ないしは棒状体21との電気的及び機械的接触、ひいてはリチウム金属4と負極封口蓋体2との良好な接触状態を得ることができ、酸化膜の存在による接触抵抗の増加を回避できる。
 そして、このように最新切断面特に切断体22においてその切断面22aを、負極封口蓋体2の底面2Bに向けしめる動作は、例えば図8または図9で示す保持治具41を用いることによって円滑に行うことができる。
 保持治具41は、例えばいわゆるエアチャックより成り、圧縮空気の供給、排気によって対の例えばデルリンより成る挟持体41a及び41bがリチウム金属棒状体から切り出したリチウム金属切断体22を、その最新切断面22aを、前方に向けて挟持・離脱するようになされる。
 この保持治具41は、例えば図8に示すように、挟持体41a及び41bの互いに近接離間する挟持方向に沿う回動軸46に取付けられて例えば90°回動して、切断体22を、その切断位置から他の位置へと移動させ、此処で回動軸46が切断面22aと直交する方向に押下して、この位置に持ち来されている負極封口蓋体2の底面2B上に載せ、軽く押圧して、切断体22を底面2Bの所定位置、即ち中心位置で圧着仮どめし、その後、エアチャックの排気を行って挟持体41a及び41bを互いに離間させて切断体22を保持治具41から解放する。
 図9の例では、回動軸46が、図8の場合と直交するようにした場合で、図9において図8と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
 尚、図8、図9の例では保持治具41が90°回動させるようにした場合であるが、180°等任意の回動角に設定できる。
 また、リチウム金属棒状体21からのリチウム金属切断体22の切断と、これの所定位置、例えば負極封口蓋体2上への移行と、更に、この切断体の最新切断面22aを、負極封口蓋体2の底面2Bに向けしめる動作とを連続して行うことができる。
 図11は、この場合の装置の一例を示す。この例では回転軸61によって回転する金属、或いはプラスチックより成る回転刃を構成する。この回転刃は円板の外周部に所要の角間隔を保持して所要の幅による切欠き62が設けられ、この切欠き62内には回転方向に関して切断能力を有する切断刃43が形成されて成る。
 そして、例えば1つ置きの切欠き62内にリチウム金属棒状体21を回転軸61に沿う方向に挿入し、回転刃の回転によって切断刃43で、棒状体21をその軸方向と直交する面で切断する。
 このとき、切欠きの幅、切断刃43の形状等の選定によって、棒状体21の切断によって得た切断体22を切断刃43に被着させた状態で、他の回動位置に持ち来すことができる。
 そしてこの他の回動位置において負極封口蓋体2を持ち来しておき、この位置で、回動軸61に沿う方向に押下する押し出し手段44を設けておき、これによって切断刃43に被着していた切断体22を強制的に引き剥がし、蓋体2の底面2B上の所定位置に載置圧着させる。
 このときの底面2Bへの切断体22の面は、最新切断面22aにより酸化されていないきれいな面である。
 図12A及びBは、他の例を示し、この場合は板状の往復移動の切断刃を構成した場合である。
 この場合、例えば金属、プラスチック等より成る移動板状体63を設け、これに複数個、例えば3個を1組とする円孔による切断刃43を移動板状体63の移動方向に沿って等間隔に配列形成する。
 移動板状体63は、その板面方向(図において互いに直交するx,y方向を含むx−y面)に沿って矢印aで示すように、例えば直線x上に往復移動するようになされる。
 各切断刃43は、円孔の内周に形成され、移動板状体63の移動によってこの円孔内にx及びyと直交するz方向に沿って挿入されるリチウム金属棒状体21を、その軸方向zと直交するx−y面で切断できるようになされる。
 一方、この移動切断刃即ち往復移動する移動板状体63に対向してリチウム金属棒状体21の保持部64と、そのx方向に沿う両側に、それぞれ負極封口蓋体2を、これらの中心軸とリチウム金属棒状体21の中心軸間の間隔が、各切断刃43のピッチに等しくなるように保持する保持部65とを設ける。
 一方、各負極封口蓋体2の配置部上には、移動板状体63を挟んで反対側、図12Bにおいて上方に、リチウム金属切断体の押出手段44が設けられる。
 この構成で、第1の動作を行う。即ち、先ず中央の切断刃43内に、リチウム金属棒状体21を所定量突出させるように貫通させ、この状態で移動板状体63を+xの方向(図において右方向)に移動させる。
 このとき、この移動によって中央の切断刃43によって金属棒状体21がx−y面に沿って切断され、切断体22が生じるが、このとき、円孔切断刃43の内径、刃の形状等を選定しておくことによって、切断されたリチウム金属切断体22を、この中央の回転切断刃43と共に、これに被着させた状態で+x方向に移動させる。このときの移動量は、隣合う円孔切断刃43のピッチに等しくする。
 このようにすると、切断体22は、図において右側の負極封口蓋体2の上方位置に持ち来されることになる。
 このとき、押出手段44が押下し、右側に移動された状態の中央の切断刃43内にある切断体22をこの切断刃43内から押出して蓋体2の底面2Bの中心上に押しつけここに圧着させて仮どめする。
 このときの底面2Bへの切断体22の面は、最新切断面22aによる酸化されていないきれいな面である。
 そして、この中心の切断刃43が右方向に移動した状態では、図12で示されている左側の円孔切断刃43が、図示しないが中央に位置した状態となる。そこで、このとき、駆動が切断された棒状体21をz軸方向に図において上方に所定量押し上げ、中央位置に持ち来されている円孔切断刃43内に、これより所定量頭部を突出させた状態で貫通させる。
 この状態で、移動板状体を−x方向(図12において左方向)に移動させて元位置に復帰させる。
 このとき、中央に持ち来されていた左側の切断刃43によってリチウム金属棒状体21が切断されると共にその切断体22が左方向移動位置に持ち来される。つまり、左側に位置する負極封口蓋体2上に切断体22が持ち来されることになる。したがって、此処で前述したと同様に左側上方向の押出手段44によって左側に持ち来されている切断体22を左側の切断刃43から押出してこれの下の負極封口蓋体2内に押しつける。
 このとき、中央の切断刃43内に、再びリチウム金属棒状体21を所定量突出させる。一方、切断体22の載置がなされた負極封口蓋体2は、逐次切断体22が載置されていない蓋体2と交換される。
 次に、移動板状体を、前述とは逆の左側に移動させ、同様の切断作業を中央の切断刃と右側の切断刃で行わしめる第2の動作を行う。
 このようにすれば例えば3個の切断刃43で切断を行うことになるが、両側の切断刃の一方例えば右側の切断刃を省略して2個の切断刃43で移動板状体を初期の元位置状態から例えば右方向への移動と元位置への復帰動作のみで、即ち、上述の第1動作のみで両側の負極封口蓋体2への切断体22の供給を行うことができる。
 また移動板状体63の切断刃43は、2個、3個に限らず複数個設けることもできるし、図12に示すようにx方向にのびる帯状構成として直線方向に関する移動態様を採る場合に限らず、例えば円弧状ないしはリング状として一方向に回転させるとか往復回転させて上述したと同様の動作を行うことができる。
 また、図11及び図12で説明した例ではリチウム金属切断体22を得る切断刃43自体で、切断体22の他部への移動、搬送を行った場合であるが、移動のための移動保持手段例えば図8、図9で説明したような手段を別に設けることもできる。
 このようにして得た例えば図1の構成による電池は、電極リチウム金属4が安定した形状、寸法、密着性をもって負極封口蓋体2に配置構成されることから、信頼性にすぐれた、安定した特性を有する電池を歩留り良く得ることができる。
 上述したように、リチウムLi金属棒状体21を、断面ほぼ正四角形の角柱状とすることによって、これが変形しにくく、またその軸心を中心とする回転の位置設定を容易にすることができる。即ちLiは比較的軟弱で塑性変形し易いことから、これを円柱状とする場合その取扱い装置、例えば切断装置、或いは搬送のための保持具41等でのチャッキング、切断作業時における変形の問題、その周面が円筒面で方向性がないことによる位置設定の煩雑さ等を改善できる。
 更にリチウム金属棒状体21から切断して得た切断体22が角柱状をなすが、これを封口蓋体2上に載置して圧着形成するに、先ず椀状の凹部36を有するパンチ37で第1の成形をなし、その後平板状のパンチ38で成形する第2の成形を行うという手順をとることによって、その形状は凹部36の輪廓形状に対応してきれいな円形とすることができる。
 そして、この場合、切断体22の体積は、いうまでもなく最終的に得る負極リチウム金属4の大きさに対応して選定されるものであるが、パンチ37の凹部36の容積を切断体22の体積と同程度なしはそれより例えば1割程度大に選ぶことによって凹部36に対応する形状性にすぐれた第1の成形がなされる。従って次工程で平板状のパンチで押圧を行ったとき、輪廓がすぐれた円形を有し、目的とする寸法形状を正確に有し、負極封口蓋体2に対し、全域に亘ってすぐれた密着性をもって負極リチウム金属4の形成と配置とを行うことができる。
 そして、この成形は、切断体22の長さLを、リチウム金属棒状体21の正方形断面の一辺Lsの1〜2.5倍(Ls≦L≦2.5Ls)とするとき、上述した第1及び第2の成形時のパンチ即ち圧延によって、均一かつ円形に負極封口蓋体2に密着できた。
 即ち、L<Lsであったり、L>2.5Lsである場合、得られた負極リチウム金属が真円性に劣ったり、密着性に問題が生じた。
 また、リチウムが柔軟性に富み、かつ反応性が高いことからその切断に際して、その切断刃と反応を起こし易く、リチウム金属の付着によって、棒状体21や切断体22に変形を生じさせるなどの不都合が生じて来るが、本発明におけるように、架張された細線ワイヤ23の単なる押しつけや、対の刃24及び25の挟み込みによる切断によることによって上述した変形を小さくすることができる。特にワイヤ23によるときは、これに対するリチウムの付着が効果的に回避されると共に、リチウムの付着が生じてもこれの押しつけ切断時に逐次この付着リチウムが排除されて行くのでリチウム付着によるいわゆる切れ味の低下が回避される。
 更にリチウム金属板からの打ち抜きや、パンチによる圧延成型等において電解液やその非水溶媒を塗布することによって剥離性をはかることができその付着を改善できる。
 本実施の形態に係るコイン型リチウム電池の製造方法によれば、金属リチウム棒状体21をその長手方向に切断して用いることによって、材料の無駄が全く排除され、省資源、低コスト化をはかることができる。
 また、この棒状体21を棒状的強度及び位置設定にすぐれた角柱状とし、更にこのように角柱状とするにもかかわらず、その成形に当たっては、椀状凹部36を有するパンチ37によって円形輪廓の成形を行って後、板状成形を行うことによって形状の寸法の精度の向上、密着性の均一化をはかることができる。
 また、リチウム金属切断体22を、負極封口蓋体2に配するに、その最新切断面即ち酸化膜が生じていない面を蓋体2の底面2Bに向けることによって、切断体22の蓋体2への圧着による仮どめや、完成電池における負極リチウム電極4と負極封口蓋体2との電気的接続が低抵抗をもって良好に行うことができる。
 またリチウム金属の打ち抜き成型圧延パンチングにおいて、そのパンチ、或いは打ち抜かれるリチウム金属板10や、リチウム金属切断体22に対し、電解液の非水溶媒を塗布することによって、プラスチックによるパンチを用いた場合でもいわば離型剤として作用させることができるので、その剥離が良好に行われるようにすることによって、目的とするパンチングを良好に行うことができ、リチウム金属或いは負極封口蓋体に変形を生じさせて不良品の発生を生じさせたり、パンチにリチウムの付着による使用不能を生じさせることを回避できる。
 そして、この離型剤は、最終的に構成する電池の電解液の組成剤であるので、これを塗布して用いることによる特性上の不都合は生じない。
 このようにして本実施の形態では、信頼性の高い電池を安定して歩留り良く得ることができるものである。
本発明方法によって得ようとする電池の一半部を断面とする側面図である。 本発明方法で用いるリチウム金属棒状体の斜視図である。 切断体の一例の斜視図である。 本発明方法における切断装置の一例の斜視図である。 本発明方法における切断装置の一例の斜視図である。 本発明方法の一例の各工程の断面図である。 本発明方法の一例の各工程の断面図である。 本発明方法に用いる保持治具の一例の斜視図である。 本発明方法に用いる保持治具の一例の斜視図である。 本発明方法の説明図である。 本発明方法に用いる切断装置の一例の斜視図である。 本発明方法に用いる切断装置の一例の平面図及びB−B線上の断面図である。 本発明方法の一例の一工程の斜視図である。 従来方法の説明図である。 負極封口蓋体の斜視図である。
符号の説明
 1・・・電池ケース、2・・・負極封口蓋体、4・・・負極リチウム金属、21・・・リチウム金属棒状体、22・・・切断体、23・・・架張細線ワイヤ、24・・・刃、25・・・刃

Claims (4)

  1.  リチウム金属棒状体を切断し、そのリチウム金属切断体を圧延加工してリチウム金属による負極として、電池ケースの負極封口蓋体内に配置する工程を有するコイン型リチウム電池の製造方法において、
     上記負極封口蓋体内の所定位置で上記リチウム金属切断体を椀状凹部を有するパンチで成形し、
     その後平坦面を有するパンチで平板状に成形することを特徴とするコイン型リチウム電池の製造方法。
  2.  リチウム金属棒状体を切断し、そのリチウム金属切断体を圧延加工してリチウム金属による負極として、電池ケースの負極封口蓋体内に配置する工程を有するコイン型リチウム電池の製造方法において、
     上記負極封口蓋体内の所定位置で上記リチウム金属切断体を椀状凹部を有するパンチで成形し、
     その後、凸状球面パンチによる圧延工程をとり、
     その後平坦面を有するパンチで平板状に成形することを特徴とするコイン型リチウム電池の製造方法。
  3.  リチウム金属切断体を、その最新切断面を負極封口蓋体内の底面に向けて該負極封口蓋体内に配置することを特徴とするコイン型リチウム電池の製造方法。
  4.  リチウム金属切断体を保持治具に保持させ、該保持治具の向きを変えて負極封口蓋体内に上記リチウム金属切断体を配置することを特徴とする請求項3に記載のコイン型リチウム電池の製造方法。
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