JPH0588836U - 先端逃げ穴付き盛上げタップ - Google Patents

先端逃げ穴付き盛上げタップ

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JPH0588836U
JPH0588836U JP3797292U JP3797292U JPH0588836U JP H0588836 U JPH0588836 U JP H0588836U JP 3797292 U JP3797292 U JP 3797292U JP 3797292 U JP3797292 U JP 3797292U JP H0588836 U JPH0588836 U JP H0588836U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加工物の下穴底部に存在する突起との干渉
を避けるために食付き部の先端面に逃げ穴を備えた先端
逃げ穴付き盛上げタップにおいて、食付き部先端側の強
度を確保しつつ大きな逃げ穴を形成できるようにする。 【構成】 食付き部22の第2ねじ山20を、外径およ
び有効径については軸方向の先端に向かう程径寸法が小
さくなるが、谷径については完全山部18における第1
ねじ山16の谷径と等しい一定の径寸法とし、食付き部
22の先端面28に大きめの逃げ穴30を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、有底の下穴の底部に存在する突起との干渉を避けるために先端面に 逃げ穴が設けられた先端逃げ穴付き盛上げタップの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
径寸法が等しい第1ねじ山が形成された完全山部と、その完全山部の第1ねじ 山に連続して設けられるとともに軸方向の先端に向かう程径寸法が小さくなる第 2ねじ山が形成された食付き部とを備え、被加工物に設けられた下穴内に前記食 付き部側からねじ込まれることにより、その下穴の内壁表層部を塑性変形させて 雌ねじを成形する盛上げタップが従来から知られている。また、奥行き寸法が比 較的短い有底の下穴に雌ねじを加工する場合であって、しかもその下穴の底部に 突起が存在するような場合には、要求される雌ねじの長さ寸法を確保しつつ突起 と干渉することなくねじ立てができるように、上記食付き部の先端面に逃げ穴を 設けることがある。図4の盛上げタップ50は、かかる先端逃げ穴付き盛上げタ ップの一例であり、雌ねじ64を加工すべき被加工物56の下穴62の底部に存 在する突起58との干渉を避けるため、食付き部52の先端面に逃げ穴60が形 成されている。なお、このように雌ねじを形成すべき下穴の底部に突起を有する 被加工物としては、例えば図6に示すブレーキホースの口金等が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような先端逃げ穴付き盛上げタップにおいては、被加工物 を塑性変形させるために径方向から大きな負荷が加わる食付き部先端の肉厚が薄 くなるため、その突起に対応して大きな逃げ穴を形成しようとすると、十分な強 度が得られなくなって工具が破損し易くなるという問題があった。前記盛上げタ ップ50について具体的に説明すると、食付き部52に設けられた第2ねじ山5 4は、その外径,有効径,および谷径がそれぞれ先端に向かうに従って小さくさ れているため、径寸法の小さい食付き部52の先端部分では第2ねじ山54の谷 底から逃げ穴60までの肉厚が薄くなり、十分な強度が得られなくなってしまう のである。なお、切れ刃により雌ねじを切削加工するねじ切削タップは、径方向 から受ける負荷が盛上げタップに比較して小さいため、上記のように肉厚が薄く なっても強度的にそれ程問題となることはない。
【0004】 一方、食付き部先端側の強度を確保するために、例えば図5の盛上げタップ7 0のように食付き部72の先端面に小さな逃げ穴74を形成した場合には、突起 58との干渉を避けるためにタップのねじ込み深さが浅くなり、予め定められた 所定の長さ寸法の雌ねじ64を形成するためには、食付き部72の長さCをその 分だけ短くしなければならない。このように食付き部72の長さCを短くすると 、1山当たりの加工量が多くなるため、それだけ負荷が大きくなり、上記と同様 に工具破損を招くばかりでなく加工精度も損なわれる。
【0005】 本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、 食付き部の先端側における強度を充分に確保しつつ大きな逃げ穴を形成できるよ うにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本考案の要旨とするところは、径寸法が等しい第 1ねじ山が形成された完全山部と、その完全山部の第1ねじ山に連続して設けら れるとともに軸方向の先端に向かう程径寸法が小さくなる第2ねじ山が形成され た食付き部と、その食付き部の先端面に設けられた逃げ穴とを備え、被加工物に 設けられた有底の下穴内に前記食付き部側からねじ込まれることにより、その下 穴の底部に存在する突起と干渉することなくその下穴の内壁表層部を塑性変形さ せて雌ねじを成形する先端逃げ穴付き盛上げタップにおいて、前記食付き部の第 2ねじ山を、その外径および有効径についてはそれぞれ軸方向の先端に向かう程 径寸法が小さくなるが、谷径については前記完全山部における第1ねじ山の谷径 と略等しい略一定の径寸法としたことにある。
【0007】
【作用および考案の効果】
このような先端逃げ穴付き盛上げタップにおいては、食付き部の第2ねじ山が 、その外径および有効径についてはそれぞれ軸方向の先端に向かう程径寸法が小 さくなるが、谷径については完全山部における第1ねじ山の谷径と略等しい略一 定の径寸法とされているため、食付き部先端面に逃げ穴を形成しても、径寸法が 小さい食付き部先端側における第2ねじ山の谷底から逃げ穴までの肉厚を大きく できる。これにより、食付き部先端の強度を十分に確保しつつ、その食付き部の 先端面に比較的大きな逃げ穴を形成することが可能となり、食付き部の長さをで きるだけ長くして1山当たりの負荷を小さく維持することにより、精度の高い雌 ねじを安定して加工できるようになるとともに、工具寿命が向上させられる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】 図2は本考案の一実施例である先端逃げ穴付き盛上げタップ(以下、単に盛上 げタップという)10の正面図であり、図3は先端側からの視図である。この盛 上げタップ10は、タッピングマシン等に把持されるシャンク部12と、成形す べき雌ねじに対応する雄ねじが形成されたねじ部14とからなり、ねじ部14は 、径寸法が等しい第1ねじ山16が形成された完全山部18と、その完全山部1 8の第1ねじ山16に連続して設けられ且つ軸方向の先端に向かう程径寸法が小 さくなる第2ねじ山20が形成された食付き部22とから構成されている。図3 から判るように、ねじ部14は、周方向において等間隔な3箇所に突出部24を 備えているとともに、それら突出部24の中間部分はそれぞれ逃げ部26とされ ており、上記3箇所の突出部24によって雌ねじの盛上げ成形が行われるように なっている。
【0010】 この盛上げタップ10は、雌ねじ成形状態の断面を示す図1から明らかなよう に、被加工物32に設けられた有底の下穴34に雌ねじ36を成形するためのも のであり、食付き部22側から下穴34内にねじ込まれることにより、主として 食付き部22の第2ねじ山20により下穴34の内壁表層部を塑性変形させて雌 ねじ36のねじ山を形作るようになっている。また、この被加工物32の下穴3 4の底部には突起40が存在しており、この突起40と干渉することなく雌ねじ 加工を行うために、上記食付き部22の先端面28には部分円錐形状の逃げ穴3 0が設けられている。
【0011】 ここで、食付き部22の第2ねじ山20は、その外径および有効径については それぞれ軸方向の先端に向かう程径寸法が小さくなるが、谷径については完全山 部18における第1ねじ山16の谷径と等しい一定の径寸法とされている。具体 的には、第2ねじ山20の山頂は図1において軸心に対して傾斜した直線Lに沿 って低くなるように形成されているが、第2ねじ山20の谷底は、完全山部18 の第1ねじ山16の谷底と同じ一定の径寸法dで形成されている。このため、食 付き部22の先端面28に突起40に対応する大きな逃げ穴30が設けられてい るにも拘らず、食付き部22の先端側の部分における谷底から逃げ穴30までの 肉厚が薄肉とならず、被加工物32の塑性変形に伴う比較的大きな径方向の負荷 に対して必要な強度が確保される。また、大きな逃げ穴30が設けられることに より、突起40と干渉することなく下穴34の奥深くまで盛上げタップ10をね じ込むことが可能となり、予め定められた雌ねじ36の有効ねじ長さAを確保し つつ食付き部22の軸方向の長さ寸法Bを大きくできる。
【0012】 このように、本実施例の盛上げタップ10によれば、食付き部22の先端側部 分の強度を十分に確保しつつ、その食付き部22の先端面28に大きな逃げ穴3 0を形成できるため、被加工物32の下穴34の奥深くまで盛上げタップ10を 食い込ませることが可能で、雌ねじ36の有効ねじ長さAを確保しつつ食付き部 22の軸方向長さBが十分に得られて第2ねじ山20の1山当たりの負荷が軽減 され、精度の高い雌ねじを安定して加工できるようになるとともに、盛上げタッ プ10の寿命が向上させられる。
【0013】 以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本考案は他の態 様で実施することもできる。
【0014】 例えば、前述の実施例においては、食付き部22における第2ねじ山20の谷 径が完全山部18における第1ねじ山16の谷径と等しい一定の径寸法dとされ ていたが、第2ねじ山20の谷径は、雌ねじ36の成形後に盛上げタップ10を その成形された雌ねじ36のねじ山と干渉することなく抜き出すことができれば よいので、成形される雌ねじ36の内径寸法よりも小さい範囲で食付き部22先 端の必要強度を考慮して適宜定めることができるとともに、軸方向において僅か に変化していても差支えない。
【0015】 また、前述の実施例においては、ねじ部14は図3において周方向の3箇所に 突出部24を備えていたが、突出部24の数は適宜変更することが可能であると ともに、1ピッチ当たりの数は必ずしも整数でなくても良い。
【0016】 その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基づいて種々の変更,改 良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の先端逃げ穴付き盛上げタップによるねじ
成形状態を示す断面図である。
【図2】本考案の一実施例である先端逃げ穴付き盛上げ
タップの正面図である。
【図3】図2の盛上げタップの先端側からの視図であ
る。
【図4】従来の先端逃げ穴付き盛上げタップによるねじ
成形状態の一例を示す図である。
【図5】従来の先端逃げ穴付き盛上げタップによるねじ
成形状態の別の一例を示す図である。
【図6】本考案の先端逃げ穴付き盛上げタップを用いて
雌ねじが好適に加工される被加工物の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10:先端逃げ穴付き盛上げタップ 16:第1ねじ山 18:完全山部 20:第2ねじ山 22:食付き部 28:先端面 30:逃げ穴 32:被加工物 34:下穴 36:雌ねじ 40:突起

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径寸法が等しい第1ねじ山が形成された
    完全山部と、該完全山部の第1ねじ山に連続して設けら
    れるとともに軸方向の先端に向かう程径寸法が小さくな
    る第2ねじ山が形成された食付き部と、該食付き部の先
    端面に設けられた逃げ穴とを備え、被加工物に設けられ
    た有底の下穴内に前記食付き部側からねじ込まれること
    により、該下穴の底部に存在する突起と干渉することな
    く該下穴の内壁表層部を塑性変形させて雌ねじを成形す
    る先端逃げ穴付き盛上げタップにおいて、 前記食付き部の第2ねじ山を、その外径および有効径に
    ついてはそれぞれ軸方向の先端に向かう程径寸法が小さ
    くなるが、谷径については前記完全山部における第1ね
    じ山の谷径と略等しい略一定の径寸法としたことを特徴
    とする先端逃げ穴付き盛上げタップ。
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