JPH0588501A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0588501A
JPH0588501A JP3247764A JP24776491A JPH0588501A JP H0588501 A JPH0588501 A JP H0588501A JP 3247764 A JP3247764 A JP 3247764A JP 24776491 A JP24776491 A JP 24776491A JP H0588501 A JPH0588501 A JP H0588501A
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JP
Japan
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image
transfer belt
image forming
image carrier
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Application number
JP3247764A
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English (en)
Inventor
Junji Awada
純司 淡田
Satoru Asanuma
哲 浅沼
Toshio Saito
俊雄 斎藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 像担持体の速度変動の位相を自動的に合わせ
ることができ、色ずれの発生を防止できるとともに、位
相合わせの作業を像担持体等に損傷を与えることなく行
うことができ、像担持体等の寿命を延ばすことができる
画像形成装置を提供する。 【構成】 オペレータが図示しない電源をオンしモータ
75が回転すると、その回転力が歯車66、64、63
を介してカム61に伝達されるとともに、歯車67、6
8、69、70、71を介してカム72に伝達される。
これらカム61、72の動作により上側フレーム30お
よび下側フレーム31が軸部27を中心に回動してそれ
ぞれ内側(中央フレーム29側)に移動する。このため
中間転写ベルト12の張力が弛むとともに、この中間転
写ベルト12と全ての感光体ドラム19Y〜19Bとの
間が離間した状態となる。この状態で、各感光体ドラム
19Y〜19Bが自動的に基準位置(ホームポジショ
ン)に設定され、位相合わせが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無端ベルトからなる中間
転写体を用いて画像を形成する画像形成装置に係わり、
特に画像形成用の像担持体を複数備えてカラー画像を形
成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカラー画像形成用の画像
形成装置は、たとえば特開昭63−75759号公報に
開示されているように、転写ベルト(搬送ベルト)上
に、イエロー、マゼンダ、シアンの各色の画像形成用の
感光体ドラム(像担持体)をそれぞれ一列に配設させた
構成としている。このような画像形成装置では、各色に
対してそれぞれ感光体ドラムが設置されているため、高
速化が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
画像形成装置においては、3つの感光体ドラムはそれぞ
れ減速比歯車列を介して駆動モータにより回転駆動され
るが、各歯車の偏心誤差や歯車列の噛み合い誤差により
各感光体ドラム間には速度誤差が生じる。この速度誤差
は感光体ドラム表面の速度変動となる。その結果、露光
手段による感光体ドラムへの画像形成時に、画像書込み
位置の位置ずれを生じさせ、この位置ずれが色ずれとし
て、または色相の変化として表れてくる。
【0004】このような色ずれまたは位相の変化を防止
する手段として、歯車列を用いることなく各感光体ドラ
ムをダイレクト駆動モータで駆動する方法がある。この
方法によれば、歯車列による速度変動を防止することが
できるが、このようなモータは現在非常に高く、これを
用いることはコスト上で問題がある。そこで、特開昭6
3−75759号公報では、感光体ドラムを整数比の減
速歯車列を介してステッピングモータにより、感光体ド
ラムを回転させることにより、感光体ドラムの一回転を
周期として再現される歯車の偏心や噛み合い誤差による
回転変動を打ち消すパルス発生パターンをメモリに記憶
させておき、そのパルス発生パターンに基づきパルスを
発生してステッピングモータを駆動し感光体ドラムを回
転させることにより、回転変動を打ち消し、色ずれを防
止する方法が開示されている。また、特開昭62−59
977号公報には、感光体ドラムの表面の速度変動を検
出し、それぞれの速度変動周期の位相角を合致させるこ
とにより色ずれを防止する方法が開示されている。
【0005】しかしながら、従来の画像形成装置におい
ては、転写ベルトと複数の感光体ドラムとの位置関係は
固定されていた。そのため各感光体ドラムの位相合わせ
を行うときに感光体ドラムおよび転写ベルトに傷が付
き、これらの寿命が低下するとともに、画像の質が低下
するという問題があった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、像担持体の速度変動の位相を自動的
に合わせることができ、色ずれの発生を防止できるとと
もに、位相合わせの作業を像担持体等に損傷を与えるこ
となく行うことができ、像担持体等の寿命を延ばすこと
ができる画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による画像形成装
置は、無端ベルトにより構成された中間転写体と、この
中間転写体に所定の張力を付与して回転駆動させる回転
駆動手段と、前記中間転写体の周囲に配設された複数の
像担持体と、これら像担持体をそれぞれ回転伝達部材を
介して駆動する複数の回転駆動手段と、前記中間転写体
の張力を弛めて、前記中間転写体を前記像担持体から離
間させる張力解放手段と、前記像担持体から中間転写体
が離間された後、複数の像担持体のそれぞれの速度変動
の位相を自動的に合わせる位相合わせ手段とを具備して
いる。
【0008】前記位相合わせ手段は、具体的には、前記
像担持体毎に前記回転伝達部材による速度変動要因に応
じて予め設定された基準位置を検知する基準位置検知手
段を有し、前記像担持体から中間転写体が離間した後、
前記複数の回転駆動手段をそれぞれ駆動させ、これら回
転駆動手段の回転力を前記像担持体に伝達するととも
に、前記基準位置検知手段が基準位置を検知した時点で
前記回転駆動手段の駆動を停止させる構成となってい
る。
【0009】このような構成により本発明の画像形成装
置では、複数の像担持体から中間転写体が離間した後
に、複数の回転駆動手段がそれぞれ駆動し、その回転力
が伝達部材を介して像担持体へ伝達され、各像担持体が
回転される。そして、各像担持体が所定の基準位置に到
達した時点で、回転駆動手段の駆動が停止し、像担持体
それぞれか基準位置に位置決めされ、これにより位相合
わせが自動的に終了する。したがって回転伝達部材の加
工精度を特に高めることなく、カラー画像の色ずれの発
生を防止することができるとともに、位相合わせ時に像
担持体および中間転写体に傷をつけることがなくなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例に係わる画像形成
装置の構成を表すものである。この画像形成装置11は
中間転写法を用いて、ゼログラフィープロセスにより4
色カラー画像を形成するものであり、その中央部に中間
転写ベルト12が配設されている。この中間転写ベルト
12は無端ベルトにより形成され、図において右側を頂
点とし、図の左側を底辺とする略二等辺三角形状に張ら
れている。中間転写ベルト12の上部の傾斜面12aに
は2つの画像形成部13、14がそれぞれ並設され、一
方下部の傾斜面12bには2つの画像形成部15、16
がそれぞれ並設されている。画像形成部13はイエロ
ー、画像形成部14はマゼンダ、画像形成部15はシア
ン、画像形成部16はブラックの色画像をそれぞれ形成
するものである。
【0012】これら画像形成部13〜16はそれぞれ、
図示しないハウジングに回転自在に取り付けられた感光
体ドラム19Y、19M、19C、19Bを有してい
る。これら感光体ドラム19Y、19M、19C、19
Bはそれぞれ矢印で示す方向に所定の速度で回転するも
ので、それぞれの周囲には、図において反時計廻り方向
に、帯電コロトロン20Y、20M、20C、20B、
画像書込部21Y、21M、21C、21B、現像器2
2Y、22M、22C、22B、転写コロトロン23
Y、23M、23C、23B、クリーニング装置24
Y、24M、24C、24Bが配設されている。
【0013】帯電コロトロン20Y、20M、20C、
20Bはそれぞれ感光体ドラム19Y、19M、19
C、19Bの表面を一様に帯電させるものである。画像
書込部21Y、21M、21C、21Bはたとえば画像
バー、画像スキャナ等により構成され、帯電コロトロン
20Y、20M、20C、20Bにより帯電された感光
体ドラム19Y、19M、19C、19Bの表面に静電
潜像を形成するようになっている。現像器22Y、22
M、22C、22Bは画像書込部21Y、21M、21
C、21Bにより形成された静電潜像をトナーにより現
像して可視像化するものである。転写コロトロン23
Y、23M、23C、23Bはこの現像器22Y、22
M、22C、22Bにより可視像化された画像を中間転
写ベルト12に静電的に転写するものである。クリーニ
ング装置24Y、24M、24C、24Bは、転写後の
感光体ドラム19Y、19M、19C、19Bの表面に
残存したトナーを取り除くものである。
【0014】上部の画像形成部13、14は転写コロト
ロン23Y、23Mを除いてフレーム17、また画像形
成部15、16は転写コロトロン23C、23Bを除い
てフレーム18により支持されており、それぞれユニッ
ト化されている。フレーム17、18は本体に設けられ
たレール25、26に沿って図において右側(矢印A方
向)に引出し可能となっている。
【0015】中間転写ベルト12は、図示しない駆動モ
ータに連結された軸部27を中心に回転する駆動ロール
28により、図において時計廻り方向に一定の速度で回
転するようになっている。軸部27にはさらに3つのフ
レーム29〜31の端部が支持されている。中央フレー
ム29は軸54、55によりその位置が固定されてい
る。上側フレーム30および下側フレーム31はそれぞ
れその端部がベアリングを介して軸部27に支持され回
動可能となっている。フレーム30にはロール32、3
4、35が取り付けられている。フレーム31にはロー
ル33、36、37が取り付けられている。また、中央
フレーム29の先端部にはロール38が取り付けられて
いる。これらロール32〜38および駆動ロール28間
に中間転写ベルト12が張架されている。さらに中間転
写ベルト12の内部には中間転写ベルトテンショナ39
が配設され、これにより中間転写ベルト12に適当な張
力が与えられている。
【0016】中間転写ベルトテンショナ39とロール3
2との間にはベルト蛇行修正部40が配設され、回転に
伴って生じる中間転写ベルト12の蛇行状態を修正する
ようになっている。また、ロール38に対向して中間転
写ベルト12の外側には中間転写ベルトクリーニング部
41が配設されており、転写後の中間転写ベルト12表
面の清掃を行うようになっている。なお、上側フレーム
30には、前述の感光体ドラム19Y、19Mの装着時
の位置に対応させて転写コロトロン23Y、23Mが取
り付けられている。一方、下側フレーム31には、前述
の感光体ドラム19C、19Bの装着時の位置に対応さ
せて転写コロトロン23C、23Bが取り付けられてい
る。
【0017】フレーム30、31は図1に表す張力解放
機構60によりそれぞれ軸部27を中心に内側(中央フ
レーム29側)に回動移動し、これにより中間転写ベル
ト12の張力を弛めるとともに、画像形成部13〜16
から中間転写ベルト12を離間させるようになってい
る。
【0018】画像形成部15、16の下部には給紙トレ
イ42が配設され、記録用の用紙43が積層されてい
る。用紙43は給紙ロール44により一枚一枚取り出さ
れた後、搬送路45に沿って搬送ロール46により搬送
される。搬送ロール46により搬送された用紙43はレ
ジストロール47の位置に到達すると、一旦その進行が
停止され、中間転写ベルト12の回転と同期をとるよう
に搬送タイミングが調整される。ロール33に対向して
中間転写ベルト12の下端部には転写コロトロン48が
配設されている。用紙43はこの転写コロトロン48と
中間転写ベルト12との間に送り込まれる。そして、こ
の用紙43に対して感光体ドラム19Y、19M、19
C、19Bにより中間転写ベルト12に転写された画像
が、転写コロトロン48により転写されるようになって
いる。
【0019】画像が転写された用紙43は搬送部49に
より定着部50に送り込まれる。この定着部50は加熱
ロール51および押圧ロール52により構成されてお
り、転写された画像を用紙43に熱定着するようになっ
ている。画像が定着された用紙43は排出ロール53に
より図示しない排出部に排出される。
【0020】次に、この画像形成装置11の動作につい
て説明する。
【0021】この画像形成装置11においては、図示し
ない駆動モータの回転力により駆動ロール28が回転
し、これに伴い中間転写ベルト12が図において時計廻
り方向に所定の速度で回転する。一方,画像形成部13
においては、画像書込部21Yにより感光体ドラム19
Yの表面に画像が形成され、この画像が現像器22Yに
おいてイエロー色のトナーにより現像された後、さらに
この現像された画像が転写コロトロン22Yにより中間
転写ベルト12に転写される。以下、同様に画像形成部
14においてはマゼンダ、画像形成部15においてはシ
アン、画像形成部16においてはブラックの各色の画像
が中間転写ベルト12に順次転写される。
【0022】このような中間転写ベルト12への画像の
転写に並行して、給紙トレイ42からは給紙ロール44
により用紙43が搬送路45に送り込まれ、レジストロ
ール47により転写部への到達タイミングが調整され
る。タイミングが調整された用紙43は、転写コロトロ
ン48と中間転写ベルト12との間に送り込まれて、前
述の4色のカラー画像が転写される。この画像が転写さ
れた用紙43は搬送装置49により定着部50へ搬送さ
れ、この定着部50において加熱ロール51と押圧ロー
ル52との間を通過することにより画像が熱定着され
る。画像が定着された用紙43は排出ロール53により
図示しない排出トレイに排出される。一方、画像を用紙
43に転写した後の中間転写ベルト12は中間転写ベル
トクリーニング部40により表面の残留トナーがかき落
とされ清掃される。
【0023】〔張力解放機構60〕
【0024】図1は上記張力解放機構60の具体的な構
成を表すものである。この張力解放機構60は、中央フ
レーム29に支持されたカム61、72と、上側フレー
ム30に回転可能に支持されるとともにカム61に従動
して上側フレーム30を駆動するカムフォロワ62と、
下側フレーム31に回転可能に支持されるとともにカム
72に従動して下側フレーム31を駆動するカムフォロ
ワ73とを備えている。カムフォロワ62は上側フレー
ム30の自重によりカム61に当接して従動するように
なっている。一方、カムフォロワ73は、中央フレーム
29と下側フレーム31との間に張設されたスプリング
74の弾性力により図において上方向に付勢されてお
り、これによりカム72に当接して従動するようになっ
ている。カム61、72はそれぞれモータ75により自
動的に回転されるようになっている。
【0025】モータ75の軸部には歯車66が取り付け
られ、この歯車66の回転力が歯車64を介してカム6
1と同軸上の歯車63に伝達されるとともに、歯車6
7、この歯車67と同軸上の歯車68、69、70を介
してカム72と同軸上の歯車71に伝達されるようにな
っている。
【0026】図3は上記カム61、72のカム位置決め
装置80の構成を表すものである。カム61、72には
それぞれ同軸上に円盤81が取り付けられ、この円盤8
1の周部には位置検出用のスリット82が形成されてい
る。このスリット82は円盤81に対向して配設された
フォトインタラプタ83により検出されるようになって
いる。このフォトインタラプタ83によりスリット82
の位置が検出されると、後述のCPU100によりモー
タ75の回転が停止され、カム61、72の回転が停止
するようになっている。これらカム61、72の停止位
置は、その上死点または下死点となっている。
【0027】すなわち、この張力解放機構60では、オ
ペレータが図示しない電源をオンしモータ75が回転す
ると、その回転力が歯車66、64、63を介してカム
61に伝達されるとともに、歯車67、68、69、7
0、71を介してカム72に伝達される。これらカム6
1、72の位置がカム位置決め装置80により位置決め
され、これによりカムフォロワ62、73はそれぞれ上
死点から下死点の位置に移動する。その結果、上側フレ
ーム30および下側フレーム31が軸部27を中心に回
動してそれぞれ内側(中央フレーム29側)に移動す
る。このため上側フレーム30および下側フレーム31
の先端に設けた張力ロール32、33はそれぞれ図1に
実線で示す第1の位置から図に二点鎖線で示す第2の位
置へ移動する。これにより中間転写ベルト12の張力が
弛むとともに、この中間転写ベルト12と全ての感光体
ドラム19Y〜19Bとの間が離間した状態となる。図
2はその状態を部分的に表すものである。この状態で、
後述の位相合わせが行われる。
【0028】さらにモータ75が回転し、カム61、7
2が回転すると、張力ロール32、33は、図1の実線
位置の状態に復帰する。これにより中間転写ベルト12
に張力が加わるとともに、中間転写ベルト12が各感光
体ドラム19Y〜19Bに当接した状態となる。この状
態では前述の画像形成が行われる。
【0029】〔位相合わせ装置〕
【0030】次に、各感光体ドラム19Y〜19Bの位
相を合わせるための、位相合わせ装置の構成について説
明する。図4は例として感光体ドラム19Yの回転機構
の構造を表すものである。感光体ドラム19Yの軸92
は軸受け部93を介してフレーム90、91に支持され
ている。軸92の一方の端部には歯車96が取り付けら
れている。この歯車96には、感光体モータ941 の軸
に形成された歯車95が噛み合っている。歯車96に
は、この感光体ドラム19Yの基準位置(ホームポジシ
ョン)を決定するための検出孔97が形成されており、
この検出孔97をフォトインタラプタ981 により検出
するようになっている。
【0031】ここで、歯車95、96にはそれぞれ、前
述したように一般に噛み合い誤差および偏心がある。そ
して、その歯数比を整数比とすると、感光体ドラム19
Yを1回転した場合、その速度変動による感光体ドラム
19Yの正規の位置からのずれ量は、図6に表すように
感光体ドラム19Yの1回転分の時間を周期とする周期
関数となる。ここで、x軸は時間、y軸は感光体ドラム
19Yの表面の正規の位置からの位置ずれを表してい
る。y軸は感光体ドラム19Yの半径(D/2)とその
角速度変動dωの積D・dω/2を時間に関して積分し
たものである。したがって、本実施例のような複数の感
光体ドラム19Y〜19Bを有する画像形成装置におい
ては、各感光体ドラム19Y〜19Bの位置ずれ関数の
波形を重ねれば、上記位相のずれにより生ずる色ずれを
なくすことができる。そこで、本実施例では、まず、図
1に表すように各感光体ドラム19Y〜19B間の転写
位置関係を、次式のように設定する。
【0032】
【式1】πD=πd=l1 =l2 =l3 (D:感光体ド
ラムの半径、d:駆動ロール28の半径)
【0033】また、位置ずれ波形の位相を合わせるため
に、歯車95、96の噛み合い誤差および偏心を予め測
定し、感光体ドラム19Yの基準位置を決定しておく。
そして、その位置に対応させて、歯車96に検出孔97
を形成し、これをたとえばフォトインタラプタ98によ
り定まった位置で読み取ることにより、感光体ドラム1
9Yの位置合わせを行う。ここで、歯車95、96は、
成型品とすれば、同じ精度で形成することができ、前記
周期関数が各感光体ドラム19Y〜19B間で完全に一
致した状態となるため、一層望ましい。なお、この構造
は他の感光体ドラム19M〜19Bについても同様であ
る。
【0034】この位相合わせは、たとえば朝一番のウォ
ームアップ中に行ってもよく、またサービスマン用の位
置合わせ命令を準備しておき、メンテナンス終了時に実
行する。また、紙詰まりが発生した場合にはその処理後
に自動的に実行するようにする。この自動位相合わせ装
置の回路構成を図7に表す。
【0035】この自動位相合わせ装置では、CPU(中
央処理装置)100に張力解放機構60のモータ75お
よびフォトインタラプタ82が電気的に接続されるとと
もに、各感光体ドラム19Y〜19Bを駆動するための
感光体モータ941 〜944 および基準位置検出用のフ
ォトインタラプタ981 〜984 が接続されている。C
PU100にはROM(リード・オンリ・メモリ)10
1が接続されている。このROM101には図8に表す
プログラムが格納され、このプログラムに従ってCPU
100が自動位相合わせの制御を行うようになってい
る。
【0036】ウォームアップ中に動作させると仮定して
説明すると、電源がオンされた場合、CPU100は張
力解放機構60のモータ75を回転させる(ステップS
101)。そして、図3に示したフォトインタラプタ8
2がスリット81を検出し、その検出信号が入力した時
点(ステップS102)で、モータ75を停止させる
(ステップS103)。これにより張力解放機構60が
前述のように動作して上側フレーム30および下側フレ
ーム31が中央フレーム29側に回動移動し、中間転写
ベルト12と全ての感光体ドラム19Y〜19Bが離間
した状態となる。この状態で、CPU100は感光体モ
ータ941 〜944 をそれぞれ回転させる(ステップS
104〜107)。そして、各フォトインタラプタ98
1 〜984 がそれぞれの検出孔97を検知し、その検知
信号が入力する(ステップS108〜111)と、感光
体モータ941 〜944 を停止させる(ステップS11
2〜115)。これにより、各感光体ドラム19Y〜1
9Bがそれぞれ基準位置(ホームポジション)に設定さ
れ、これにより位相合わせが終了する。
【0037】なお、この位相合わせが終了すると、CP
U100は再びモータ75を回転させ、上側フレーム3
0および下側フレーム31を元の位置に復帰させること
により、中間転写ベルト12と感光体ドラム19Y〜1
9Bとを接触させる。これにより、画像形成の準備状態
となる。
【0038】このように本実施例の画像形成装置11で
は、各感光体ドラム19Y〜19Bの位相合わせが自動
的に行われる。したがって、歯車96、97の加工精度
を特に高めることなく、カラー画像の色ずれの発生を防
止することができる。また、中間転写ベルト12が感光
体ドラム19Y〜19Bから離間した後に、自動的に位
相合わせが行われるために、位相合わせの作業により感
光体ドラム19Y〜19Bおよび中間転写ベルト12に
傷をつけることがなくなる。したがって、感光体ドラム
19Y〜19Bおよび中間転写ベルト12の寿命を延ば
すことができる。
【0039】以上実施例を挙げて本発明を説明したが、
本発明は上記実施例に限定するものではなく、その要旨
を変更しない範囲で種々変更可能である。たとえば上記
実施例においては、感光体モータ941 〜944 から感
光体ドラム19Y〜19Bへの回転力を伝達する手段と
して、歯車96、97の歯車列を用いて説明したが、こ
れはたとえばベルトを用いてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1および2記
載の画像形成装置によれば、前記中間転写体を前記像担
持体から離間させた後に、複数の像担持体のそれぞれの
速度変動の位相を自動的に合わせるようにしたので、伝
達部材の加工精度を特に高めることなく、カラー画像の
色ずれの発生を防止することができるとともに、像担持
体および中間転写体に傷をつけることがなくなる。した
がって、像担持体および中間転写体の寿命を延ばすこと
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる張力解放機構の動
作を説明するための図であり、中間転写ベルトに張力が
付与された状態を表す縦断面図である。
【図2】 図1の張力解放機構の張力解放時の状態を部
分的に表す縦断面図である。
【図3】 図1の張力解放機構におけるカムの位置合わ
せ装置の構成を表す図である。
【図4】 本発明の一実施例に係わる位相合わせ装置の
機械的構成を表す図である。
【図5】 図4のA−A矢視方向から見た図である。
【図6】 感光体ドラム表面の正規の位置からの位置ず
れ量を表す図である。
【図7】 図4の位相合わせ装置の回路構成を表すブロ
ック図である。
【図8】 図4の位相合わせ装置の動作を説明するため
の流れ図である。
【図9】 本発明の一実施例に係わる画像形成装置の全
体構成を表す縦断面図である。
【符号の説明】
11…画像形成装置、12…中間転写ベルト、13〜1
6…画像形成部、19Y、19M、19C、19B…感
光体ドラム(像担持体)、24Y、24M、24C、2
4B…クリーニング装置、60…張力解放機構、61、
72…カム、62、73…カムフォロア、75…モー
タ、941 〜944 …感光体モータ、98 1 〜984
フォトインタラプタ、100…CPU100、101…
ROM(リード・オンリ・メモリ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端ベルトにより構成された中間転写体
    と、 この中間転写体に所定の張力を付与して回転駆動させる
    回転駆動手段と、 前記中間転写体の周囲に配設された複数の像担持体と、 これら像担持体をそれぞれ回転伝達部材を介して駆動す
    る複数の回転駆動手段と、 前記中間転写体の張力を弛めて、前記中間転写体を前記
    像担持体から離間させる張力解放手段と、 前記像担持体から中間転写体が離間された後、複数の像
    担持体のそれぞれの速度変動の位相を自動的に合わせる
    位相合わせ手段とを具備したことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記位相合わせ手段は、前記像担持体毎
    に前記回転伝達部材による速度変動要因に応じて予め設
    定された基準位置を検知する基準位置検知手段を有し、
    前記像担持体から中間転写体が離間した後、前記複数の
    回転駆動手段をそれぞれ駆動させ、これら回転駆動手段
    の回転力を前記像担持体に伝達するとともに、前記基準
    位置検知手段が基準位置を検知した時点で前記回転駆動
    手段の駆動を停止させることを特徴とする請求項1記載
    の画像形成装置。
JP3247764A 1991-09-26 1991-09-26 画像形成装置 Pending JPH0588501A (ja)

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