JP4419283B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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裕三 川野
雅也 嶋田
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真技術などを利用して画像情報を重ね合わせて合成像を形成することが可能な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子写真技術を採用した画像形成装置においては、像担持体としての電子写真感光体を帯電器により帯電し、この感光体に画像情報に応じた光照射を行って潜像を形成し、この潜像を現像器によって現像して顕像化したトナー像をシート材等に転写して画像を形成することが行われている。
【0003】
一方、画像のカラー化に伴って、このような一連の画像形成プロセスが展開される像担持体を複数備えておき、シアン像、マゼンタ像、イエロー像、好ましくはブラック像の各色像をそれぞれの像担持体に形成し、各像担持体の転写位置にてシート材に各色像を重ね合わせて転写することによりフルカラー画像を形成するタンデム方式の画像形成装置も提案されている。
【0004】
このようなタンデム方式の画像形成装置は、各色ごとにそれぞれの画像形成部を有するため、高速化に有利である。そして、異なる画像形成部で形成された各画像の位置合わせ(レジストレーション)を如何に良好に行うかが技術的な問題となっている。
【0005】
なぜならば、シート材に転写された4色の画像形成位置のずれは、最終的には色ずれとして、あるいは色調の変化として現れるからである。
【0006】
ここで、4つの感光体ドラムが用いられた従来の画像形成装置を示す概略図を図8に示す。
【0007】
図8に示すように、画像形成装置には、たとえばブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像をそれぞれ形成するための像担持体である感光体ドラム(感光体)51、およびトナー像を感光体ドラム51の表面に形成するトナー像形成部材3とを有している。
【0008】
トナー像形成部材3は、各感光体ドラム51の表面を帯電させる帯電器11、帯電された感光体ドラム51上に特定色の画像データに対応した静電潜像を形成する露光器12、静電潜像を顕像化する現像器13、表面が導電性ウレタンスポンジ等の弾性体で構成され、感光体ドラム51上に顕像化されたトナー像を中間転写ベルト52に転写するため、中間転写ベルト52を感光体ドラム51方向へ付勢する第1の転写ローラ21、トナー像を感光体ドラム51上に転写した後の感光体ドラム51上の残留トナーを除去するクリーナ14を有している。
【0009】
ここで、感光体ドラム51に沿って設けられた中間転写ベルト52は、駆動ローラ20、従動ローラ22およびテンションローラ28によって調帯支持され、矢印A方向へ回動する。なお、中間転写ベルト52には、この中間転写ベルト52表面上の残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーナ27が設けられている。また、中間転写ベルト52には、中間転写ベルト52上のトナー像の色ずれ量を検知する色ずれ検知センサ29が設置されている。
【0010】
装置の下部には、印字紙7が収納された用紙カセット15が設けられており、印字紙7は、繰り出しローラ16により用紙カセット15から1枚ずつ用紙搬送路に送り出される。
【0011】
用紙搬送路上には、印字紙7に対する転写のタイミングをとるレジストローラ17、中間転写ベルト52上に形成されたカラー画像を印字紙7に転写する第2の転写ローラ10、転写されたカラー画像を定着ローラ18と加圧ローラ19とによって印字紙7に定着する定着器が配置されている。
【0012】
このような構成の画像形成装置において、たとえば、まずブラックに対応した感光体ドラム51上に画像情報のブラック成分色の潜像が形成される。この潜像は現像器13によりブラックトナー像として可視像化され、第1の転写ローラ21により中間転写ベルト52上にブラックトナー像として転写される。
【0013】
この間にシアン成分色の潜像がシアン用の感光体ドラム上に形成され、現像器13でシアントナーによるシアントナー像が顕像化される。そして、ブラックトナー像の転写が終了した中間転写ベルト52にシアントナー像が第1の転写ローラ21にて転写され、ブラックトナー像と重ね合わされる。
【0014】
以下、マゼンタトナー像、イエロートナー像についても同様な方法で画像形成が行われ、中間転写ベルト52に4色のトナー像の重ね合わせが終了する。
【0015】
一方、印字紙7は繰り出しローラ16により用紙カセット15から給紙され、レジストローラ17で転写タイミングのとられた印字紙7上に第2の転写ローラ10によって4色のトナー像が一括転写される。転写されたトナー像は定着ローラ18と加圧ローラ19とで印字紙7に加熱定着され、この印字紙7上にフルカラー画像が形成される。
【0016】
転写が終了したそれぞれの感光体ドラム51はクリーナ14で残留トナーが除去される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の構成では、転写ローラ21が中間転写ベルト52を挟んで各色感光体ドラム51の直下に回動可能に軸支されているため、経年変化等により転写ローラ21の周径が変動して徐々に中間転写ベルト52の転写ローラ51に対する押圧力が低減することを見越して、転写ローラ21の中間転写ベルト52に対する押圧力を事前に強めに設定していた。
【0018】
また、トナー像を各感光体ドラム51から中間転写ベルト52に転写しているので、感光体ドラム51の表面電位を保ったままで中間転写ベルト52と感光体ドラム51とは互いに接触した状態で使用されていた。
【0019】
また、中間転写ベルト52は第1の転写ローラ21の表面の弾性部材の弾性力によって感光体ドラム51に食い込ませていた。
【0020】
また、外径差や回転軸心偏心の製造誤差などにより感光体ドラム51の周速が所定の速度からずれることにより、感光体ドラム51と中間転写ベルト52との間で速度差を生じていた。
【0021】
これらの要因により、互いに隣接する感光体ドラム51間において中間転写ベルト52に電気的吸引力によるたわみが発生し、KとY,YとM,MとCの各感光体ドラム51間のベルト距離が変動し、各感光ドラムから中間転写ベルト52への転写タイミングのずれを引き起こしてしまっていた。
【0022】
この結果、中間転写ベルト52に転写されるトナー像の転写位置ずれが発生し、これらが色ずれによる濃淡となって現れ、著しく画質を劣化させるという問題点を有していた。
【0023】
このような問題は、デジタルカラーの画像形成装置において色ずれがなく高画質な画像を形成する上で非常に大きな障壁となっている。
【0024】
そこで、本発明は、感光体の速度変動による中間転写ベルトの速度変動を低減することにより、複数の感光体間における中間転写ベルトのたわみを低減することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、互いに異なる色の現像剤により形成した画像を担持可能な複数の像担持体と、前記複数の像担持体の下方に位置し、前記複数の像担持体に略水平状態で接しつつ前記複数の像担持体から転写された現像剤を搬送可能な搬送ベルトと、前記搬送ベルトに一定の張力を与えるテンションローラと、前記搬送ベルトを駆動する駆動ローラと、前記搬送ベルトに接して前記複数の前記像担持体とは前記搬送ベルトをはさんで反対側に設けられ前記搬送ベルトを前記像担持体方向に付勢する複数の第一の転写ローラと、前記搬送ベルト上に前記複数の像担持体から転写された現像剤を用紙に転写する第二の転写ローラと、を具備し、前記第一の転写ローラを各々弾性部材により上方向に付勢し、各々前記複数の像担持体の直下位置から水平方向に離間した位置に設けるとともに、前記搬送ベルトの周速を前記複数の像担持体の回転速度よりも速くすることで、前記複数の像担持体と前記搬送ベルトとの間に各々作用する摩擦力を低減し前記搬送ベルトの張力より小さくすることを特徴とした。
【0028】
以上の構成を採用することにより、搬送ベルトと像担持体の接触摩擦力が調整され、搬送ベルトと像担持体との間に滑りが発生するため、搬送ベルトのたわみの発生を防止することができ、ひいては色ずれを防止することができるという効果を奏する。
【0029】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図4を用いて説明する。なお、これらの図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。
【0030】
図1は本発明の一実施の形態による画像形成装置を示す概略図、図2は画像形成装置に用いる従動ローラ22の構造を示す軸方向断面図、図3は画像形成装置に用いるトナー像形成部材3の拡大図、図4は画像形成装置に用いるトナー像形成部材3の拡大図である。
【0031】
図1に示すように、本実施の形態の画像形成装置には、たとえばブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像をそれぞれ形成するための4つの画像形成ステーションが配置されている。そして、各画像形成ステーションは像担持体としての感光体ドラム(感光体)5、およびこの感光体ドラム5の周囲に配置されてトナー像を感光体ドラム5の表面に形成するトナー像形成部材3とを有している。
【0032】
それぞれの感光体ドラム5の周囲に配置されたトナー像形成部材3は、各感光体ドラム5の表面を一様に所定の電位に帯電させる帯電器(帯電手段)11、帯電された感光体ドラム5上に特定色の画像データに対応したレーザビームの走査線を照射して静電潜像を形成する露光器(露光手段)12、感光体ドラム5上に形成された静電潜像をトナー等の現像剤により顕像化する現像器(現像手段)13、感光体ドラム5上に顕像化されたトナー像を無端状の中間転写ベルト6に転写する第1の転写ローラ(転写ローラ)21、感光体ドラム5から中間転写ベルト6にトナー像を転写した後に感光体ドラム5に残っている残留トナーを除去するクリーナ14を有している。
【0033】
感光体ドラム5に沿って設けられた中間転写ベルト6は、この中間転写ベルト6の周回動させる駆動ローラ20、中間転写ベルト6の回動に伴って回転する従動ローラ22、および中間転写ベルト6に張力を与えるテンションローラ28によって調帯支持されている。そして、中間転写ベルト6は、図示する場合においては、矢印A方向へ回動する。
【0034】
中間転写ベルト6は、たとえば導電性のポリカーボネイト系の樹脂で構成されており、各感光体ドラム5との間の摩擦係数μを低減している。
【0035】
図2に示すように、従動ローラ22は、装置本体に固定された従動ローラシャフト23に対して、トルクリミッタ24を介して回転自在に取り付けられている。これにより、従動ローラ22には回転負荷が与えられている。
【0036】
また、図1において、中間転写ベルト6は、連続して設置された各色の感光体ドラム5に食い込むことなく略水平状態とされつつ感光体ドラム5との接触が維持されるように配置されている。したがって、感光体ドラム5と中間転写ベルト6との接触部Bに作用する摩擦力は中間転写ベルト6の張力よりも小さく設定される。
【0037】
中間転写ベルト6には、後述する第2の転写ローラ10によって印字紙7に転写した後の中間転写ベルト6表面上の残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーナ27が設けられている。
【0038】
また、各色のトナー像形成部材3によって形成された中間転写ベルト6上のトナー像の色ずれ量を検知するために、色ずれ検知センサ29が設置されている。
【0039】
前述のように、画像形成ステーションでは、それぞれブラック画像、シアン画像、マゼンタ画像、イエロー画像が形成される。そして、感光体ドラム5に形成された各色の単色画像が中間転写ベルト6上に順次重ね転写されてフルカラー画像が形成される。
【0040】
装置の下部には、印字紙7が収納された用紙カセット15が設けられている。そして、印字紙7は、繰り出しローラ16により用紙カセット15から1枚ずつ用紙搬送路に送り出される。
【0041】
用紙搬送路上には、用紙搬送路を走行する印字紙7をニップ部で一旦停止させて転写のタイミングをとるレジストローラ17、中間転写ベルト6の外周面と所定量にわたって接触し、この中間転写ベルト6上に形成されたカラー画像を印字紙7に転写する第2の転写ローラ10、印字紙7上に転写されたカラー画像を定着ローラ18と加圧ローラ19との狭持回転に伴う圧力と熱とによって印字紙7に定着する定着器が配置されている。
【0043】
次に、図3に詳しく示すように、第1の転写ローラ21は、シャフト30を介して装置側の固定部材31に回転自在に取り付けられている。さらに、第1の転写ローラ21は、感光体ドラム5と中間転写ベルト6との接触部Bから離間した位置に配置されて中間転写ベルト6に押圧接触しており、感光体ドラム5との間の摩擦係数μを低減している。
【0044】
このような構成の画像形成装置において、たとえば、まずブラックに対応した画像形成ステーションの帯電器11および露光器12により感光体ドラム5上に画像情報のブラック成分色の潜像が形成される。この潜像はブラックトナーを有する現像器13によりブラックトナー像として可視像化され、第1の転写ローラ21によって中間転写ベルト6上にブラックトナー像として転写される。
【0045】
一方、ブラックトナー像が中間転写ベルト6に転写されている間に、シアンに対応した画像形成ステーションではシアン成分色の潜像が形成され、続いて現像器13でシアントナーによるシアントナー像が顕像化される。そして、先のブラックに対応した画像形成ステーションでブラックトナー像の転写が終了した中間転写ベルト6にシアントナー像がシアンに対応した画像形成ステーションの第1の転写ローラ21により転写され、ブラックトナー像と重ね合わされる。
【0046】
以下、マゼンタトナー像、イエロートナー像についても同様な方法で画像形成が行われ、中間転写ベルト6に4色のトナー像の重ね合わせが終了すると、繰り出しローラ16により用紙カセット15から印字紙7が給紙され、レジストローラ17により転写タイミングのとられた印字紙7上に第2の転写ローラ10によって4色のトナー像が一括転写される。そして、転写されたトナー像は定着ローラ18と加圧ローラ19とで印字紙7に加熱定着され、この印字紙7上にフルカラー画像が形成される。
【0047】
なお、転写が終了したそれぞれの感光体ドラム5はクリーナ14で残留トナーが除去され、引き続き行われる次の像形成に備えられる。
【0048】
このように、複数の画像形成ステーションを有する装置においては、露光器12から照射されたレーザビームの走査線によって感光体ドラム5上に像情報が露光され、続いてそれぞれ現像器13によって可視像化され、図中の矢印A方向へ周回動する共通の中間転写ベルト6の同一面に順次重ね転写される。
【0049】
ここで、図3に示すように、感光体ドラム5と中間転写ベルト6との間に加えられている圧接力をP、摩擦係数をμとしたとき、この両部材間に作用する摩擦力Fは、F=μPと表すことができる。つまり、中間転写ベルト6は感光体ドラム5に食い込むことなく略水平状態を保っているので、各色感光体ドラム5と中間転写ベルト6との圧接力Pはほぼ等しくなる。
【0050】
また、従動ローラ22の半径をR、負荷トルクをTとしたときの従動ローラ22の表面における中間転写ベルト張力Ftは、Ft=TRと表すことができる。そして、この中間転写ベルト6のベルト張力Ftは摩擦力Fの値よりも大きく(Ft>F)設定されている。
【0051】
そして、前述のように、第1の転写ローラ21が感光体ドラム5と中間転写ベルト6との接触部Bから離間した位置に配置され、感光体ドラム5との間の摩擦係数μを低減している。
【0052】
これによれば、たとえば感光体ドラム5と中間転写ベルト6との間に周速差が発生してこれら両者の接触部Bに摩擦力Fが生じても、摩擦力Fよりも中間転写ベルト6の張力Ftの方が大きいので、感光体ドラム5と中間転写ベルト6との間で滑りが発生し、感光体ドラム5の速度変動が中間転写ベルト6へ伝達されない。
【0053】
したがって、感光体ドラム5の速度変動による中間転写ベルト6の速度変動を低減することが可能になる。
【0054】
なお、図4に示すように、感光体ドラム5と中間転写ベルト6との接触部Bから離間した位置に第1の転写ローラ21を配置し、テンション部材32で中間転写ベルト6に圧接するようにしてもよい。
【0055】
このような構成でも、感光体ドラム5の速度変動が中間転写ベルト6へ伝達されないので、感光体ドラム5の速度変動による中間転写ベルト6の速度変動を低減することが可能になる。
【0056】
以上のように、本発明によれば、感光体と中間転写ベルトとの間に周速差が発生して両者の接触部に摩擦力が生じても、この摩擦力よりも中間転写ベルトの張力の方が大きいので、感光体と中間転写ベルトとの間で滑りが発生して感光体の速度変動が中間転写ベルトへ伝達されない。これにより、感光体の速度変動による中間転写ベルトの速度変動を低減することが可能になるという有効な効果が得られる。
【0057】
したがって、中間転写ベルトの速度変動による色ずれを低減することができ、高品位な画像を得ることが可能になるという有効な効果が得られる。
【0058】
(実施の形態2)
以下、本発明の一実施の形態について、図5〜図7を用いて説明する。なお、これらの図面において同一の部材には実施の形態1と同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。
【0059】
図5は本発明の一実施の形態による画像形成装置を示す概略図、図6は画像形成装置に用いるトナー像形成部材3の拡大図、図7は画像形成装置に用いるトナー像形成部材3の拡大図である。
【0060】
図5において、トナー像形成部材3には除電ランプ30が設けられており、図6に詳細を示す。図6において、現像器13と接触して中間転写ベルト6との接触部Bに向かう位置の感光体ドラム5の表面に光照射をして感光体ドラム5の表面電位を低下させる除電ランプ(除電手段)30が設けられている。そして、このような除電ランプ30により感光体ドラム5の表面電位が低下されることにより感光体ドラム5と中間転写ベルト6との静電吸着力が低減され、感光体ドラム5と中間転写ベルト6との接触部Bに作用する摩擦力が中間転写ベルト6の張力よりも小さくなっている。
【0061】
感光体ドラム5に沿って設けられた中間転写ベルト6は、この中間転写ベルト6の周回動させる駆動ローラ20、中間転写ベルト6の回動に伴って回転する従動ローラ22、中間転写ベルト6に張力を与えるテンションローラ28によって調帯支持されている。そして、中間転写ベルト6は、図示する場合においては、矢印A方向へ回動する。
【0062】
中間転写ベルト6は、たとえば導電性のポリカーボネイト系の樹脂で構成されており、各感光体ドラム5との間の摩擦係数μを低減している。また、従動ローラ22は、装置本体に固定された従動ローラシャフト23に回転自在に取り付けられている。
【0063】
ここで、中間転写ベルト6の周速は感光体ドラム5の周速よりも速くなっている。また、前述した感光体ドラム5については、この中間転写ベルト6の走行方向の上流側に位置する感光体ドラム5の周速の方が下流側に位置する感光体ドラム5の周速よりも遅くなっている。さらに、感光体ドラム5の外径差や軸心変動等による最大速度変動時の周速よりも中間転写ベルト6の周速の方が速くなっている。
【0064】
感光体ドラム5と中間転写ベルト6との間に加えられている静電吸着力をP、摩擦係数をμとしたとき、この両部材間に作用する摩擦力Fは、F=μPと表すことができる。また、従動ローラ22の半径をR、負荷トルクをTとしたときの従動ローラ22の表面における中間転写ベルト張力Ftは、Ft=TRと表すことができる。そして、前述のように、中間転写ベルト6のベルト張力Ftが静電吸着力Fの値よりも大きく(Ft>F)なっている。
【0065】
これによれば、たとえば感光体ドラム5と中間転写ベルト6との間に周速差が発生してこれら両者の接触部Bに摩擦力Fが生じても、中間転写ベルト張力Ftの方が摩擦力Fよりも大きいので、感光体ドラム5と中間転写ベルト6との間で滑りが発生し、感光体ドラム5の速度変動が中間転写ベルト6へ伝達されない。
【0066】
したがって、複数の感光体ドラム5間における中間転写ベルト6のたわみが低減される。
【0067】
なお、図6に示す除電ランプ30の代わりに、図7に示すように、コロナ放電により感光体ドラム5と中間転写ベルト6の電荷を中和するACコロナ放電部材(電荷中和手段)31を配置してもよい。これによれば、感光体ドラム5および中間転写ベルト6の電荷が中和されるので、複数の感光体ドラム5間における中間転写ベルト6のたわみが低減される。
【0068】
以上のように、本発明によれば、複数の感光体間における中間転写ベルトのたわみを低減することが可能になるという有効な効果が得られる。
【0069】
これにより、感光体の速度変動による色ずれを低減することができ、高品位な画像を得ることが可能になるという有効な効果が得られる。
【0070】
(実施の形態3)
以下、本発明の一実施の形態について、図5を用いて説明する。なお、図面において同一の部材には実施の形態1と同一の符号を付しており、各構成について重複した説明は省略する。
【0071】
図5において、中間転写ベルト6の周速は感光体ドラム5の周速よりも速くなっている。また、感光体ドラム5については、この中間転写ベルト6の走行方向の上流側に位置する感光体ドラム5の周速の方が下流側に位置する感光体ドラム5の周速よりも遅くなっている。さらに、感光体ドラム5の外径差や軸心変動等による最大速度変動時の周速よりも中間転写ベルト6の周速の方が速くなっている。
【0072】
これによれば、たとえば感光体ドラム5と中間転写ベルト6との間に周速差が発生してこれら両者の接触部Bに摩擦力Fが生じ、中間転写ベルト張力Ftよりも摩擦力Fが大きくなっても、前述のように、感光体ドラム5の周速よりも中間転写ベルト6の周速の方が速くなっているため、感光体ドラム5と中間転写ベルト6との間で滑りが発生し、感光体ドラム5の速度変動が中間転写ベルト6へ伝達されない。
【0073】
したがって、複数の感光体ドラム5間における中間転写ベルト6のたわみが低減される。
【0074】
また、中間転写ベルト6の走行方向の上流側に位置する感光体ドラム5の周速の方が下流側に位置する感光体ドラム5の周速よりも遅くなっているので、感光体ドラム5と中間転写ベルト6との間で滑りが発生し、感光体ドラム5の速度変動が中間転写ベルト6へ伝達されない。
【0075】
これにより、複数の感光体ドラム5間における中間転写ベルト6のたわみが一層低減される。
【0076】
さらに、感光体ドラム5の外径差や軸心変動等による最大速度変動時の周速よりも中間転写ベルト6の周速の方が速くなっているので、感光体ドラム5と中間転写ベルト6との間で滑りが発生し、感光体ドラム5の速度変動が中間転写ベルト6へ伝達されない。
【0077】
これにより、複数の感光体ドラム5間における中間転写ベルト6のたわみがより一層低減される。
【0078】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、複数の像担持体間における搬送ベルトのたわみを低減することが可能になるという有効な効果が得られる。
【0079】
これにより、像担持体の速度変動による色ずれを低減することができ、高品位な画像を得ることが可能になるという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による画像形成装置を示す概略図
【図2】画像形成装置に用いる従動ローラの構造を示す軸方向断面図
【図3】画像形成装置に用いるトナー像形成部材の拡大図
【図4】画像形成装置に用いるトナー像形成部材の拡大図
【図5】本発明の一実施の形態による画像形成装置を示す概略図
【図6】画像形成装置に用いるトナー像形成部材の拡大図
【図7】画像形成装置に用いるトナー像形成部材の拡大図
【図8】従来の画像形成装置を示す概略図
【符号の説明】
3 トナー像形成部材
5 感光体ドラム
6 中間転写ベルト
7 印字紙
10 第2の転写ローラ
12 露光器
18 定着ローラ
19 加圧ローラ
21 第1の転写ローラ
22 従動ローラ

Claims (1)

  1. 互いに異なる色の現像剤により形成した画像を担持可能な複数の像担持体と、前記複数の像担持体の下方に位置し、前記複数の像担持体に略水平状態で接しつつ前記複数の像担持体から転写された現像剤を搬送可能な搬送ベルトと、前記搬送ベルトに一定の張力を与えるテンションローラと、前記搬送ベルトを駆動する駆動ローラと、前記搬送ベルトに接して前記複数の前記像担持体とは前記搬送ベルトをはさんで反対側に設けられ前記搬送ベルトを前記像担持体方向に付勢する複数の第一の転写ローラと、前記搬送ベルト上に前記複数の像担持体から転写された現像剤を用紙に転写する第二の転写ローラと、を具備し、前記第一の転写ローラを各々弾性部材により上方向に付勢し、各々前記複数の像担持体の直下位置から水平方向に離間した位置に設けるとともに、前記搬送ベルトの周速を前記複数の像担持体の回転速度よりも速くすることで、前記複数の像担持体と前記搬送ベルトとの間に各々作用する摩擦力を低減し前記搬送ベルトの張力より小さくすることを特徴とする画像形成装置。
JP2000179674A 1999-06-15 2000-06-15 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4419283B2 (ja)

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