JPH0587711U - 車両用灯具のエーミング用ドライバーガイド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のエーミングを行うときにのプラスドラ
イバーのホイールに対する位置決めとして略筒状に設け
られるエーミング用ドライバーガイドにおいては、補修
市場などで使用されるプラスドライバーのサイズが予想
できないので、大きめに形成せざるを得ないものとな
り、これにより生ずる作業の困難となる問題点の解決を
図る。 【構成】 エーミング用ドライバーガイド１の底面１ａ
にはプラスドライバー１０の先端を挿入する適宜径の位
置決め孔２が設けられると共に、ホイール３０と反対側
となる側面には前記プラスドライバー１０の刃先部１１
の角度と略一致する傾斜部３が設けらたものとすること
で、プラスドライバー１０のサイズに影響されることな
く適正な噛み合わせが得られるものとして課題を解決す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は車両用灯具、特に前照灯に設けられるエーミング機構に関するもので あり、詳細にはエーミング調整を行うときに工具として使用されるプラスドライ バーの保持機構に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の車両用灯具におけるエーミング用ドライバーガイド９０の例を 示すものが図２であり、このエーミング用ドライバーガイド９０はハウジング２ ０の一部に、エーミング機構に取付けられ歯車状とされたホイール３０が底面寄 りの側面から歯部３１を露出するように略筒状に設けられるものであり、エーミ ングを行うときには該エーミング用ドライバーガイド９０にプラスドライバー１ ０を挿入し、このプラスドライバー１０の刃先部１１と前記ホイール３０の歯部 ３１とを噛合わせ回転させて行うものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記した従来のエーミング用ドライバーガイド９０においては 、どのような種類のプラスドライバー１０が使用されるか不明である市場に対応 するためには、このエーミング用ドライバーガイド９０を、この種の作業に使用 が予想される最大サイズのプラスドライバー１０に合わせるなど寸法的に余裕を 持ったものとして形成せざるを得ないものとなり、これによりエイミング時に大 きめに形成されたエーミング用ドライバーガイド９０中でプラスドライバー１０ とホイール３０との外れなどを生じてエイミング作業を困難なものとする問題点 を生じ、この点の解決が課題とされるものとなっていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記した従来の課題を解決するための具体的手段として、車両用灯具 に設けられた歯車状のホイールにプラスドライバーの刃先を噛合わせてエーミン グを行うときに、前記プラスドライバーの前記ホイールに対する位置決めとして 略筒状に設けられるエーミング用ドライバーガイドにおいて、前記エーミング用 ドライバーガイドの底面には前記プラスドライバーの先端を挿入する適宜径の位 置決め孔が設けられると共に、前記ホイールと反対側となる側面には前記プラス ドライバーの刃先角と略一致する傾斜部が設けられていることを特徴とする車両 用灯具のエーミング用ドライバーガイドを提供することで、プラスドライバーの 寸法に係わりなくホイールとの噛合いが保たれるものとして、従来の課題を解決 するものである。

【０００５】

【実施例】

つぎに、本考案を図に示す一実施例に基づいて詳細に説明する。 尚、理解を容易とするために従来例と同じ部分には同じ符号を付して説明し、 重複する部分については一部その説明を省略する。 図１に符号１で示すものは本考案に係る車両用灯具のエーミング用ドライバー ガイド（以下にドライバーガイド１と略称する）であり、このドライバーガイド １はハウジング２０の一部などに設けられ、底面１ａ寄りの側面から歯車状とし たホイール３０の歯部３１が露出されている点は従来例のものと同様である。

【０００６】 しかしながら、本考案により前記ドライバーガイド１の底面１ａにはプラスド ライバー１０を挿入したときには該プラスドライバー１０の刃先部１１の先端が 挿入されて固定され、前記ホイール３０の歯部３１との噛合わせ位置を適切なも のとする適宜口径とした位置決め孔２が設けられるものとされている。

【０００７】 尚、この考案を成すための考案者による検討の結果では、前記位置決め孔２の 口径は２．６mm（直径）程度としたときが、この種の業界の補修市場で通常に使 用されているプラスドライバー１０の種類（大きさ）から最も好ましい結果が得 られるものであることが判明した。

【０００８】 また、上記の位置決め孔２に加えて、ドライバーガイド１の前記ホイール３０ の歯部３１が露出させられたのと反対側の側面には傾斜部３が設けられるものと され、この傾斜部３は前記位置決め孔２の外径部分から前記側面に向かい例えば ＪＩＳなど関係規格により定められた前記プラスドライバー１０の刃先部１１の 角度に略沿う傾斜を有するものとされている。 尚、前記傾斜部３は前記ホイール３０の歯部３１が露出されているのと反対側 の半面に半円弧状として設けても良いものである。

【０００９】 次いで、上記の構成とした本考案の作用、効果について説明を行えば、本考案 によりドライバーガイド１に位置決め孔２と傾斜部３とを設けたことで、例えば 前記ドライバーガイド１に対して細めのプラスドライバー１０を使用してエイミ ング作業を行うときにも、先ず、前記傾斜部３でプラスドライバー１０の刃先部 １１を誘導して、その先端を位置決め孔２に挿入させるものとなる。

【００１０】 この状態においては、前記プラスドライバー１０の刃先部１１とホイール３０ の歯部３１とは確実かつ適切に噛み合う位置関係とされているので、不慣れな作 業者においてもプラスドライバー１０の空転などを生ずることなく容易にエイミ ング作業が行えるものとなる。

【００１１】

【考案の効果】

以上に説明したように本考案により、エーミング用ドライバーガイドの底面に はプラスドライバーの先端を挿入する適宜径の位置決め孔が設けられると共に、 ホイールと反対側となる側面にはプラスドライバーの刃先角と略一致する傾斜部 が設けられているものとしたことで、予測することが不可能なエーミング作業時 に使用されるプラスドライバーのサイズに関係なく刃先部と歯部とを適正な位置 関係にセット可能なエーミング用ドライバーガイドを提供可能として、以て、補 修時における作業を容易とし、商品性の向上に極めて優れた効果を奏するもので ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係る車両用灯具のエーミング用ドラ
イバーガイドの一実施例を示す断面図である。

【図２】 従来例を示す断面図である。

【符号の説明】

１……エーミング用ドライバーガイド １ａ……底面 ２……位置決め孔 ３……傾斜部 １０……プラスドライバー １１……刃先部 ２０……ハウジング ３０……ホイール ３１……歯部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両用灯具に設けられた歯車状のホイー
   ルにプラスドライバーの刃先を噛合わせてエーミングを
   行うときに、前記プラスドライバーの前記ホイールに対
   する位置決めとして略筒状に設けられるエーミング用ド
   ライバーガイドにおいて、前記エーミング用ドライバー
   ガイドの底面には前記プラスドライバーの先端を挿入す
   る適宜径の位置決め孔が設けられると共に、前記ホイー
   ルと反対側となる側面には前記プラスドライバーの刃先
   角と略一致する傾斜部が設けられていることを特徴とす
   る車両用灯具のエーミング用ドライバーガイド。