JPH0577345A - 積層ボトル - Google Patents

積層ボトル

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JPH0577345A JP3195566A JP19556691A JPH0577345A JP H0577345 A JPH0577345 A JP H0577345A JP 3195566 A JP3195566 A JP 3195566A JP 19556691 A JP19556691 A JP 19556691A JP H0577345 A JPH0577345 A JP H0577345A
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    • B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ボトル内の減圧によるボトルの外
観形状の変化防止を技術的課題とする。 【構成】 外側層２および内側層１の少なくとも二層か
らなる積層ボトルにおいて、前記内側層１と外側層２と
を剥離自在とし、前記内側層１とこれに隣接する外側層
２の間の少なくとも一部に接着層３を形成して、この内
側層１と外側層２とを接着するともに、前記内側層１と
外側層２の重合断面６がボトル外部に露出している

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は少なくとも二層からなる
積層ボトルに係り、特に揮発性成分を含む内容物が減少
して容器内が減圧した場合、最内側の内側層及び前記内
側層と隣接する外側層とが自在に剥離してボトルの外観
形状の変化を防止するものに関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の積層ボトルとして、図８および
図９に示すように、少なくとも外側層２と内側層１とを
有し、前記外側層２と内側層１とを接着層３で全面的に
接着して両者を一体化し、相互に剥離しないようにした
構造のものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ボトルに内
容物を充填した後、長時間経過すると、ボトルが密閉し
てあっても、内容物中の例えば酸素などが揮散してボト
ル内が減圧する場合がある。
【０００４】そのような場合、従来の積層ボトルでは、
図９に示すように、内側層１と共に外側層２すなわちボ
トル本体が収縮してボトルの外観形状が変化し、製品価
値が損なわれるという問題が生じる。
【０００５】また、前記形状変化は不定形に生じ、この
ように変形したボトルは、逆さにして口部を下方に位置
させたとしても、変形によって生じた内側層１の凹凸部
分に内容物が残留しやすく定量的かつ効率的な内容物の
取り出しが困難であった。
【０００６】本発明は、このような事情に鑑みてされた
ものであり、ボトル内の減圧によるボトルの外観形状の
変化防止を技術的課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は前記課
題を解決するために、以下のようにした。すなわち、外
側層および内側層の少なくとも二層からなる積層ボトル
において、前記内側層と外側層とを剥離自在とし、前記
内側層とこれに隣接する外側層の間の少なくとも一部に
接着層を形成して、この内側層と外側層とを接着すると
ともに、前記内側層と外側層の重合断面がボトル外部に
露出している積層ボトルとした。
【０００８】この積層ボトルは、例えば押し出しブロー
成型法により製造され、前記内側層と外側層の重合断面
は、ボトル底部のピンチオフ加工部においてボトル外部
に露出しているものとすることができる。
【０００９】本発明では、内側層が外側層とが剥離自在
であればよく、二層以上であれば何層あってもよい。ま
た剥離する内側層自体が多層であってもよい。さらに前
記内側層と外側層とは、接着層により少なくとも一部に
おいて互いに接着してある。例えば、口部において内側
層と外側層との間に接着層を設けることができる。この
場合、口部では内側層と外側層とが全面的に接着してい
てもよいが、胴部では内側層と外側層とが全面的に接着
しない構造とすることが可能である。但し、胴部におけ
る内側層の剥離を妨げない範囲で、内側層と外側層とが
一部において接着していてもよい。
【００１０】したがって内側層と外側層とは、口部とボ
トル内底近傍部においてそれぞれ接着し、または口部と
ボトル内底近傍部において、その内周面を無端環状に接
着してもよい。またこれらは、前記口部とボトル底部の
ピンチオフ加工部において接着することができる。
【００１１】このように接着部の位置を工夫することに
より内側層の変化形状をあらかじめ特定することがで
き、内容物を口部から効率的に抽出することも可能とな
る。揮発性成分が発散して体積が減少し、ボトル内が減
圧するおそれがある内容物としては、例えば農薬、化粧
料、シャンプー等が挙げられ、本発明の積層ボトルはこ
のようなものを収容するのに好適である。
【００１２】
【作用】本発明による積層ボトルでは、内容物充填後、
長時間が経過し、密封状態であっても内容物の体積が減
ってボトル内が減圧すると、外部に露出した前記内側層
と外側層の重合断面からこれらの層の間に空気が吸入し
て、前記内側層が外側層から剥離しやすくなる。その結
果内側層のみが容易に収縮変形するので、ボトルの外観
形状には何等変化が見られない。この場合、内側層と外
側層との間に接着層を形成しても、内側層と外側層との
間は完全に密封されないので、空気の吸入は可能であ
る。
【００１３】また、内側層が変形する際に、あらかじめ
内側層と外側層とを所定部位で接着しておくことによ
り、その変化形状を特定でき、内側層の変形が生じた場
合にも、内容物の効率的な取り出しを実現することがで
きる。
【００１４】
【実施例１】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図１は本発明の１実施例を示し、これは内側層
１、外側層２の２層の積層ボトルであり、内側層１と外
側層２とは、口部４に設けた接着層３により互いに接着
されている。前記外側層２はポリエチレン製、内側層１
はナイロン製、及び接着層３はアドマー（商品名）製で
ある。
【００１５】またボトル底部５にはピンチオフ加工部７
が形成され、このピンチオフ加工部７では、内側層１は
両側から一体となってボトル内部を閉塞し、この内側層
１の外側が外部層２となり、この内側層１と外側層２の
重合断面６が下方に突出して、外気と接触している。
【００１６】本実施例のボトルの製造は以下のようにし
て行う。まず、外側層２、接着層３、及び外側層２を積
層にした管状の積層パリソンを押出成型により成型す
る。すなわち、押出成型された積層パリソンをブロー成
型用金型にセットし、ブロー成型法により成型する。
【００１７】この場合、積層パリソンを押し出し、これ
を両側から型により閉じ込みエアを吹き込んで成形する
が、型を閉じる過程において、前記積層パリソンが型の
食切り部でカットされる。そして食切り部により食切ら
れた部位をさらにカットすると、ボトル底部５には、内
側層１と外側層２の重合断面が外部に露出したピンチオ
フ加工部７が形成され、本実施例のような形状のボトル
が得られる。
【００１８】このボトルは、ボトル内を密封してあって
も内容物中の物質が揮散しやすいタイプの液体の収容に
向いている。このような内容物充填後、長時間経過する
と前記内容物中の、例えば酸素などが揮散すると、前記
ボトル内が減圧する。
【００１９】その際、露出した内側層１と外側層２の重
合断面から剥離部に外気が入り、前記内側層１が外側層
２から容易に剥離し、前記内側層１のみが収縮変形し
て、前記外側層２すなわちボトル本体の形状には、何等
影響がでない。
【００２０】また本実施例では、外側層２を炭酸カルシ
ウムを含有したポリエチレン（商品名：カルプ）とし、
内側層１をナイロン製とした。このような構成とした結
果、良好な剥離性が得られた。
【００２１】
【実施例２】本実施例では、図４、図５に示すように、
接着層３が内側層１の外周面、すなわち前記外側層２の
内周面の一部において、垂直方向に帯状にボトル口部４
からボトル底部５にかけて設けることもできる。これに
より、外側層２と内側層１は、接着層３において一部接
着される。つまり、接着層３の部分以外は外側層２と内
側層１は剥離可能な状態にある。
【００２２】
【実施例３】図６は他の実施例を示している。本実施例
では、接着層３が肩部とボトル内底近傍部に形成されて
いる。
【００２３】このように、本実施例ではボトル内部が減
圧した際に、内側層１の胴部中央が凹状に変形する。し
たがって内側層１が不定形に変形することを防止でき、
変形形状を特定できる。
【００２４】このように特定形状で変形を制御すること
によって、上下を逆にして口部４より効率的に内容物を
取り出すことができる。
【００２５】
【実施例４】図７は、さらに他の実施例を示している。
本実施例では、接着層３は、口部４とボトル内底近傍部
の内周面において無端環状に形成されている。
【００２６】そのため、ボトル内部が減圧した際に、内
側層１の胴部中央が全周に亘って凹状に変形する。この
ため、本実施例ではさらに効率的に収容物を取り出すこ
とができる。
【００２７】なお、前記実施例で示された各図ではボト
ル形状のみを示したが、ボトルの口部４は合成樹脂性の
キャップで閉塞してもよいし、収容物である液状物を抽
出するためにポンプ機構を設けてもよい。ポンプ機構を
備えた場合には、ポンプ動作によってボトル内圧が急激
に負圧状態となるため、ボトルの外観変形が特に懸念さ
れるが、前記各実施例によれば前述のように、内側層１
のみが変形するため外観に影響がない。
【００２８】
【発明の効果】本発明によれば、積層ボトルにおいて、
内容物充填後長時間経過しても、ボトル内の減圧によ
り、ボトルの外観形状に何等変化はなく、製品性を損な
うことがない。すなわちボトル本体の形状をどのように
しても、ボトル内の減圧によるボトルの外観は変形しな
いので、製品性が向上する。
【００２９】またピンチオフ加工と同時に、この部分が
接着部となるので、製造工程が効率化する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例１の積層ボトルの概略構造を示
す断面図
【図２】実施例１における積層ボトルのピンチオフ加工
部の拡大断面図
【図３】実施例１における積層ボトルの内側層が変形し
た状態を示す断面図
【図４】実施例２における積層ボトルの概略構造を示す
斜視図
【図５】実施例２における積層ボトルの胴部の断面構造
を示す断面図
【図６】実施例３における積層ボトルの構造を示す図
【図７】実施例４における農薬用積層ボトルの構造を示
す図
【図８】従来技術における積層ボトルの構造を示す断面
図
【図９】従来技術における積層ボトルの変形状態を示す
図
【符号の説明】
１・・内側層 ２・・外側層 ３・・接着層 ４・・口部 ５・・ボトル底部 ６・・内側層と外側層の重合断面 ７・・ピンチオフ加工部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 外側層および内側層の少なくとも二層か
    らなる積層ボトルにおいて、前記内側層と外側層とを剥
    離自在とし、前記内側層とこれに隣接する外側層の間の
    少なくとも一部に接着層を形成して、この内側層と外側
    層とを接着するとともに、前記内側層と外側層の重合断
    面がボトル外部に露出していることを特徴とする積層ボ
    トル。
  2. 【請求項２】 前記前記内側層と外側層の重合断面は、
    ボトル底部のピンチオフ加工部においてボトル外部に露
    出している請求項１記載の積層ボトル。
  3. 【請求項３】 前記内側層と外側層とは、口部とボトル
    内底近傍部とでそれぞれ接着したことを特徴とする請求
    項１記載の積層ボトル。
  4. 【請求項４】 前記内側層と外側層とは、前記口部とボ
    トル内底近傍部とでその内周面を無端環状に接着したこ
    とを特徴とする請求項１記載の積層ボトル。
  5. 【請求項５】 前記内側層と外側層とは、前記口部とボ
    トル底部のピンチオフ加工部において接着されているこ
    とを特徴とする請求項１記載の積層ボトル。
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