JPH0574174U - モータ - Google Patents

モータ

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JPH0574174U
JPH0574174U JP984992U JP984992U JPH0574174U JP H0574174 U JPH0574174 U JP H0574174U JP 984992 U JP984992 U JP 984992U JP 984992 U JP984992 U JP 984992U JP H0574174 U JPH0574174 U JP H0574174U
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逸夫 西原
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アイワ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】モータの出力効率を高める。 【構成】ロータ8とハウジング1aとのギャップ(隙
間)に漏れ磁束を発生させてロータ8の回転位置を保持
するモータである。ローターケース9の底板部9aのう
ち、内周部9Aはマグネット10の磁束を飽和できる厚
みに設定する。外周部9Bは磁束を飽和しない厚みに設
定する。漏れ磁束はロータ8の内周部9Aにのみ発生さ
せる。外周部9Bに漏れ磁束が発生しないので、ステー
タ2側にトルク発生のための磁束量が増加する。従っ
て、シャフト5より離れた部位のロータ8の回転力が増
加するので、多くのトルクが発生する。ブレーキ力の影
響を受ける割合が比較的低いロータ8の内周部9A側の
隙間に漏れ磁束が発生する。従って、ロータ8の回転位
置状態を適正に保持した状態にでき、かつブレーキ力の
減少によってモータの出力効率を高めることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えばヘッドホンステレオ等に使用して好適なモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
ヘッドホンステレオ等の携帯用機器にあっては、その持ち運び等の便利性等よ り機器の小型化、薄型化が要求される。従って、モータの小型化、薄型化が重要 な要素となっている。そのため、ヘッドホンステレオのモータとしては、磁界磁 束が回転軸と平行な偏平型モータ(アキシャル・フラックス・モータ)が多く使 用されている。また、上記と同様に小型化、軽量化等の要請により、マグネット の漏れ磁束を利用してロータをハウジングに固定する方式のものが採用されてい る。
【0003】 図6は、その一例のテープ駆動系機構用のモータを示す断面図である。2はス テータの一部を構成するステータコイルであり、後述するロータ8に対向するよ うに配されている。ステータコイル2は、所定の角間隔をもって複数個が配され ている。なお、ステータは、図示しない基板に固定されている。
【0004】 8はロータであり、ローターケース9とマグネット10を備える。このロータ 8は、ステータコイル2に対向するようにプーリ6の一端側に固着されている。 ローターケース9には、その底板部9a上にN極およびS極が交互に着磁された リング状のマグネット10が固着されている。このマグネット10は、ステータ コイル2に対向するように配されている。底板部9aは、そのマグネット10側 とは反対側の面が平坦状をなしている。
【0005】 7は、回転ヨーク(ヨーク)であり、ステータコイル2に対向するようにプー リ6に固着されている。5はシャフトであり、後述するハウジング1aの軸受部 1A(図には簡略化して示されている。)でハウジング1aの中心に保持され、 かつ、回転可能に軸受けされている。このシャフト5は、その軸方向(抜け方向 )の移動が軸受部1Aによって規制されていない。しかし、後述するように、マ グネット10の漏れ磁束によって磁気吸引力を発生させ、この磁気吸引力によっ てロータ8の位置が保持されるので、何ら問題はない。
【0006】 シャフト5に固定されているプーリ6は、その他端に溝6aが周面に沿って刻 設されている。そして、この溝6aと図示しないテープ駆動系機構とにベルト4 が掛装されている。
【0007】 1は鋼板製のシャーシであり、このシャーシ1の適宜部位にロータ8を収納す るハウジング1aが凹設されている。ハウジング1aは円形をなしており、その 中心に軸受部1Aが配されている。
【0008】 そして、シャフト5が軸受部1Aに軸受けされた状態で、ヨーク7とロータ8 のマグネット10がステータコイル2に対して所定の距離をもってそれぞれ対向 するようになっている。また、ローターケース9の底板部9aがハウジング1a に対して所定の距離をもって対向するようになっている。
【0009】 なお、スタート時には、図示しない発振器によってロータ8が回転駆動する。 そして、このロータ8が回転することによって、ステータコイル2に起電圧が発 生する。この起電圧を位置検出信号として複数個のステータコイル2に流れる電 流を切り替え制御している。
【0010】 また、本例では、ローターケース9の底板部9aを、マグネット10の磁束に 対し飽和状態となるような厚みに設定し、かつ、ローターケース9とハウジング 1aとの間のギャップ全部にマグネット10の漏れ磁束を発生するように構成さ れている。また、ギャップあるいは底板部9aの厚みは、ロータ8をハウジング 1aに吸着できるように設定されている。そして、マグネット10の漏れ磁束を 発生させることによって磁気吸引力を発生させ、この磁気吸引力によってロータ 8の位置を保持する。従って、本例によれば、シャフト5の抜け止め部材がなく とも、ロータ8を一定の高さ位置に保持できる。なお、ロータ8が回転すること によって、テープ駆動系機構を駆動する。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述したように、ローターケース9とハウジング1aとのギャップ 全面にマグネット10の漏れ磁束を発生するように構成しているので、ステータ コイル2側の磁束が減少し、トルク発生に使われる磁束量が減少する。従って、 モータの出力を低下させる。また、漏れ磁束によって渦電流損、ヒステリシス損 等が生じ、ロータ8に対してブレーキ力が発生する。従って、モータの出力効率 を低下させる。
【0012】 そこで、この考案は、出力効率を高めることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この考案においては、ロータとステータが対向して配され、かつ、ロータのロ ーターケースに配されたマグネットの反対側にハウジングが配され、ローターケ ースとハウジングとの間にマグネットの漏れ磁束を発生させることによって磁気 吸引力を発生させ、この磁気吸引力によってロータの位置を保持するようにした モータにおいて、ローターケースの内周部にのみマグネットの漏れ磁束が発生す るように構成したものである。
【0014】
【作用】
ロータ8のローターケース9とハウジング1aとのギャップのうち、ローター ケース9の外周部9B側にマグネット10の漏れ磁束が発生しないので、ロータ ーケース9の外周部9B側にマグネット10の漏れ磁束がなくなり、その分ステ ータ2側の磁束が増加する。そのため、トルク発生に使われる磁束量が増加して ロータ8の回転心より離れた部位の回転力が増加する。従って、モータにより多 くのトルクが発生する。
【0015】 また、ローターケース9の内周部9A側にロータ8がハウジング1aに吸引さ れるに必要な漏れ磁束が発生するので、ローターケース9はハウジング1aに対 して一定の高さ位置を保持する。そして、ローターケース9の内周部9A側の方 が、渦電流損やヒステリシス損によるブレーキ力の影響を受ける割合がロータ8 の回転心からの距離が長い外周部9B側に比較して低いので、モータの出力効率 を高めることができる。
【0016】
【実施例】
以下、図1を参照しながら、この考案の一実施例について説明する。この図に おいて、図6と対応する部分には同一符号を付してその詳細説明は省略する。
【0017】 ローターケース9の底板部9aは、その内周部9Aの肉厚が薄く、外周部9B の肉厚が厚くなるように段付き状に構成される。内周部9A側は、マグネット1 0の磁束に対して飽和できるような厚みに設定される。また、内周部9Aの肉厚 およびその範囲は、ロータ8がハウジング1aに吸引されるのに必要なマグネッ ト10の漏れ磁束を発生できるように設定される。
【0018】 外周部9B側は、マグネット10の磁束に対して飽和しないよう充分な厚みに 設定される。なお、その他の構成は図6の例と同様である。
【0019】 本例においては、ローターケース9の底板部9aの内周部9A側にのみマグネ ット10の漏れ磁束を発生させて外周部9B側には発生しないように構成したの で、ローターケース9の外周部9B側にマグネット10の漏れ磁束がなくなる。 そのため、ステータコイル2側に磁束が増加するので、トルク発生に使われる磁 束量が増加してシャフト5より離れた部位のロータ8の回転力が増大する。従っ て、本例によれば、モータにより多くのトルクが発生する。
【0020】 また、本例においては、ローターケース9の底板部9aの内周部9A側にロー タ8がハウジング1aに吸引されるのに必要な漏れ磁束が発生するので、ロータ 8はハウジング1aに対して一定の高さ位置を保持する。
【0021】 そして、内周部9A側の方が、渦電流損やヒステリシス損によるブレーキ力の 影響を受ける割合がシャフト5からの距離が長い外周部9B側に比較して低い。 従って、本例によれば、ブレーキ力が減少するので、モータの出力効率を高める ことができる。
【0022】 また、本例によれば、ロータ8の磁気吸引力の調整がローターケース9の内周 部9Aの肉厚や内周部9Aの範囲(面積)を任意に変更することによって、必要 とする適度な吸引力(必要最小限度の吸引力)を容易に得ることができる。なお 、その他の作用および効果は、図6の例と同様である。
【0023】 図2は、この考案の他の実施例を示すものである。この例は、ローターケース 9の底面9aの外周部9Bに環状の磁気遮へい板(例えばパーマロイ板等)15 を取り付けた例である。この磁気遮へい板15は、外周部9Bがマグネット10 の磁束に対して飽和しないよう充分な厚みになるように設定される。
【0024】 本例によれば、従来より使用されているローターケース9に本例の磁気遮へい 板15を取り付けることによって図1の実施例と同様の効果を得ることができる ので、従来品を有効利用でき、その適用範囲を広げることができる。
【0025】 また、図3は、この考案のさらに他の実施例を示すものである。この例はハウ ジング1aのうち、ロータ8の内周部9Aに対向する部位に突部1bを形成し、 ローターケース9の底板部9aの他に、ハウジング1aのロータ8に対向する面 も段付き状になるように構成した例である。
【0026】 本例においては、ローターケース9の内周部9Aとハウジング1aの突部1b とが近接するように構成したので、ロータ8に対する吸引力が増大し、漏れ磁束 を起こすための内周部9Aの面積を狭くできる。そのため、外周部9Bの面積を 広げることができるので、図1の例よりもより多くのトルクを発生させることが できる。
【0027】 さらに、図4は、ハウジング1aのプレス加工により段付きとして突部1bを 形成した例である。本例によれば、突部1bの形成が容易となる。また、図5は 図2と図3にそれぞれ示される実施例を組み合せた例である。本例は、図2およ び図3の効果を発揮するので、より出力効率を高めることができる。
【0028】
【考案の効果】
この考案によれば、ローターケースの内周部にのみマグネットの漏れ磁束が発 生するように構成したので、ローターケースの外周部のステータ側にトルク発生 に使われる磁束が増加し、モータにより多くのトルクが発生する。また、この考 案によれば、ブレーキ力の影響を受ける割合が比較的低いローターケースの内周 部側にロータがハウジングに吸引されるのに必要な漏れ磁束を発生するように構 成したので、従来よりも磁束を有効利用でき、かつ、ブレーキ力の減少によって モータの出力効率を高めることができる。
【0029】 また、ローターケースの外周部に遮へい板を配して外周部側にマグネットの漏 れ磁束を発生させないように構成することで、従来のロータを有効に利用できる 。また、ハウジングをローターケースの段差に対応した段差を有するようにした 場合には、ローターケースの内周部側にロータに対する吸引力が増大し、漏れ磁 束を起こすための内周部の面積を狭くできるので、外周部の面積を広げることが でき、より多くのトルクを発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の要部を示す断面図である。
【図2】他の実施例の要部を示す断面図である。
【図3】他の実施例の要部を示す断面図である。
【図4】他の実施例の要部を示す断面図である。
【図5】他の実施例の要部を示す断面図である。
【図6】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シャーシ 1a ハウジング 2 ステータコイル 7 回転ヨーク 8 ロータ 9 ローターケース 9a 底板部 9A 内周部 9B 外周部 10 マグネット

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータとステータが対向して配され、か
    つ、上記ロータのローターケースに配されたマグネット
    の反対側にハウジングが配され、 上記ローターケースと上記ハウジングとの間に上記マグ
    ネットの漏れ磁束を発生させることによって磁気吸引力
    を発生させ、この磁気吸引力によって上記ロータの位置
    を保持するようにしたモータにおいて、 上記ローターケースの内周部にのみ上記マグネットの漏
    れ磁束が発生するように構成したことを特徴とするモー
    タ。
  2. 【請求項2】 上記ローターケースの外周部の肉厚を、
    上記マグネットの磁束に対して飽和しないように厚く
    し、 上記ローターケースの内周部の肉厚を、上記マグネット
    の磁束に対して飽和するように薄くした請求項1記載の
    モータ。
  3. 【請求項3】 上記ローターケースの外周部に遮へい板
    を配した請求項1記載のモータ。
  4. 【請求項4】 上記ハウジングを上記ローターケースの
    段差に対応した段差を有するようにした請求項2記載の
    モータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0574175U (ja) * 1992-02-28 1993-10-08 アイワ株式会社 モータ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0241677U (ja) * 1988-09-14 1990-03-22
JPH0574175U (ja) * 1992-02-28 1993-10-08 アイワ株式会社 モータ

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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