JPH0572858U - 端部粘着剤付保護フィルムの製造治具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要なときに、必要な幅の保護フィルムを必
要な量だけ、自ら生産しながら使用できる卓上式の端部
粘着剤付保護フィルムの製造治具を提供する。 【構成】 粘着剤が塗布されていないフィルム１の巻物
からフィルム１を引出すためのフィルム巻物用巻出軸２
と、そのフィルム１の１／２の幅より狭い粘着テープ３
の巻物から粘着テープ３を引出すための粘着テープ用巻
出軸４とが平行に配置されており、粘着テープ３をフィ
ルム１の幅方向の片側又は両側にフィルム１の端部より
はみ出した状態で粘着させ、次いで、この状態でフィル
ム巻物用巻出軸２と平行に配置された押えロール５によ
り、粘着テープ３をフィルム１に圧着しながら連続的に
引出すようにした端部粘着剤付保護フィルム６の製造治
具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、サッシ、ドア、成形品等の異形状物の表面の保護に使用する端部粘 着剤付保護フィルム（以下、保護フィルムと呼ぶ）の製造用治具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の保護フィルムは、図３に示すように、フィルム１と粘着テープ３とを各 々が巻かれているフィルム巻物用巻出軸２及び粘着テープ用巻出軸４から引出し て、駆動原動機１１を有するバックアップロール９上で加圧ロール１０の圧着力 によって貼り合わせ、駆動原動機１３を有する巻取機１２でその巻心に巻付けて 巻取る大型生産機で製造されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、粘着フィルムメーカは前記したように大型生産機で保護フィル ムを巻物状態で製造しているため、保護フィルムを使用する消費者は、各種幅寸 法の保護フィルムを発注、在庫しなければならない管理上の煩わしさがあり、と きには在庫切れを起し、作業を中断することがある。

【０００４】 本考案は、消費者が必要なときに、必要な幅の保護フィルムを必要な量だけ、 自ら生産しながら使用できる卓上式の保護フィルムを製造できる治具を提供する ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、粘着剤が塗布されていないフィルムの巻物からフィルムを引出すた めのフィルム巻物用巻出軸と、そのフィルムの１／２の幅より狭い粘着テープの 巻物から粘着テープを引出すための粘着テープ用巻出軸とが平行に配置されてお り、粘着テープをフィルムの幅方向の片側又は両側にフィルムの端部よりはみ出 した状態で粘着させ、次いで、この状態でフィルム巻物用巻出軸と平行に配置さ れた押えロールにより、粘着テープをフィルムに圧着しながら連続的に引出すよ うにした保護フィルムの製造治具に関する。

【０００６】 図１は本考案の実施例になる保護フィルムの製造治具の側面図及び図２はその 平面図である。本考案において、フィルム巻物用巻出軸２は、フィルム１の巻物 を容易に巻戻すことが出来、かつフィルム１の巻物を任意の幅方向の位置に固定 出来るものであり、また粘着テープ用巻出軸４も、粘着テープ３の巻物を容易に 巻戻しが出来て、かつ粘着テープ３の巻物を任意の幅方向の位置に固定出来るも のである。そして押えロール５は、フィルム１の背面を押えながらフィルム１を 引出し出口側に導くことが出来るものである。

【０００７】 保護フィルムの製造は、先ずフィルム１の巻物をフィルム巻物用巻出軸２の中 央部に挿入装着する。同様にして粘着テープ３も粘着テープ用巻出軸４に装着す る。次いで、粘着テープ３の端末をその幅の例えば半分がフィルム１の幅方向の 端部（片側又は両側）に重なるように、粘着テープ３を幅寄せの調整をしながら 仮貼りする。その状態にしたままで、フィルム１の端末を押えロール５の下部を 通して引出すと、フィルム１の片端又は両端に粘着テープ３が貼着され、粘着テ ープ３の幅の半分がフィルム１の幅から外に出た粘着部を有する保護フィルム６ を得るものである。これを必要な長さだけ引出して、カッター等で幅方向に切断 して使用できる。なお、図において７は軸受フレーム、８はベアリングである。

【０００８】

【実施例】

厚さ３０μｍ、幅２８０mm、長さ５００ｍのポリプロピレン（ＰＰ）フィルム １の巻物を図１及び図２におけるフィルム巻物用巻出軸２に挿入装着し、次に圧 さ１００μｍ、幅２０mm、長さ５０ｍの粘着テープ３の巻物２巻を各々粘着テー プ用巻出軸４に挿入装着して、その端末をＰＰフィルム１の巻物の幅の両端部に 粘着テープ３の幅の半分が重なるように仮貼り付けした。次いで、ＰＰフィルム １の端末を引出し、押えロール５の下部を通して連続的に引っ張り、両端に粘着 剤部のある保護フィルム６を得た。

【０００９】

【考案の効果】

この保護フィルムの製造治具は、必要なときに必要な寸法の保護フィルムを必 要な量、技術的熟練がなくても容易に製造しながら使用出来る。また、従来の製 造装置に比較して簡単な構造であり、かつ小さく持ち運びのできる卓上式のもの である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例になる保護フィルムの製造治具
の側面図である。

【図２】本考案の実施例になる保護フィルムの製造治具
の平面図である。

【図３】従来の保護フィルムの製造装置を示す側面図で
ある。

【符号の説明】

１…フィルム、２…フィルム巻物用巻出軸、３…粘着テ
ープ、４…粘着テープ用巻出軸、５…押えロール、６…
保護フィルム、７…軸受フレーム、８…ベアリング、９
…バックアップロール、１０…加圧ロール、１１…駆動
原動機、１２…巻取機、１３…駆動原動機

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 粘着剤が塗布されていないフィルムの巻
   物からフィルムを引出すためのフィルム巻物用巻出軸
   と、そのフィルムの１／２の幅より狭い粘着テープの巻
   物から粘着テープを引出すための粘着テープ用巻出軸と
   が平行に配置されており、粘着テープをフィルムの幅方
   向の片側又は両側にフィルムの端部よりはみ出した状態
   で粘着させ、次いで、この状態でフィルム巻物用巻出軸
   と平行に配置された押えロールにより、粘着テープをフ
   ィルムに圧着しながら連続的に引出すようにした端部粘
   着剤付保護フィルムの製造治具。