JP2995162B2 - コイル用テーピング方法およびその装置 - Google Patents

コイル用テーピング方法およびその装置

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JP2995162B2
JP2995162B2 JP9068747A JP6874797A JP2995162B2 JP 2995162 B2 JP2995162 B2 JP 2995162B2 JP 9068747 A JP9068747 A JP 9068747A JP 6874797 A JP6874797 A JP 6874797A JP 2995162 B2 JP2995162 B2 JP 2995162B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁石、チョーク
コイル、トランスなどのコイルボビンに保護、絶縁、沿
面距離の確保などのための粘着テープを巻付けるコイル
用テーピング方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に示されるように、トランス1の
保護、絶縁、沿面距離の確保などのために用いられる粘
着テープとしては、コイルボビン2に巻着されるコイル
3の側部に沿面距離を確保するための沿面テープ4と、
このコイル3および沿面テープ4の層間または外周に巻
着される層間テープ5または外装テープ6とがある。
【0003】実公平2−38435号公報には、沿面テ
ープ4、層間テープ5または外装テープ6をテーピング
するための装置が示されている。
【0004】この公報記載のコイル用テーピング装置
は、先ず1本のボビン軸に装着されたコイルボビンに対
し、弾力性押圧部上に引出された粘着テープの先端部を
エアシリンダにより押上げてコイルボビンの下面に貼付
け、次に弾力性押圧部を下降させてボビン軸を回転させ
ることにより、粘着テープをテープロールからテープ引
出機構を経て引出しながらコイルボビンに巻取るように
巻装し、最後に弾力性押圧部、エアシリンダ、テープロ
ールおよびテープ引出機構などを取付けたヘッドプレー
トを回動しながら、このヘッドプレートに取付けられた
カッタを回動して、粘着テープを切断するとともに、カ
ッタの刃先から後方へ一体に設けられたラベラーにより
切断後の粘着テープをコイルボビンに押付けるようにし
て貼付けるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来のテーピング
装置は、1本のボビン軸に1個のコイルボビンを嵌着し
て、個々のコイルボビンに対するテーピングを完了させ
ながら次のコイルボビンに対するテーピングに移ってゆ
くので、作業能率の面で改善の余地がある。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、コイルボビンに粘着テープをテーピングする際の
作業能率を向上させることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、設定された間隔を介し配置された2個のコイルボ
ビンの一側面にわたって粘着テープを貼付け、両コイル
ボビン間の粘着テープを切断するとともに切断されたテ
ープ端を両コイルボビンの対向面に一側より貼付け、両
コイルボビンを一体的に180°回動することにより両
コイルボビンの反対側面にわたって粘着テープをテープ
張力に抗して引出しながら巻掛けるように貼付け、両コ
イルボビン間の粘着テープを切断するとともに切断され
たテープ端を両コイルボビンの対向面に反対側より貼付
けるコイル用テーピング方法である。
【0008】そして、2個のコイルボビンを一体的に1
80°回動することにより粘着テープを両コイルボビン
にわたって巻掛け、両コイルボビンの一側間および反対
側間の粘着テープを切断し、そのとき両コイルボビンに
粘着テープの巻始端と巻終端とを同時に貼付けるように
する。180°の反転動作とその前後の切断動作で一方
のコイルボビンに対する粘着テープの巻付けが完了し、
その時点で、他方のコイルボビンに粘着テープの巻始端
が貼付けられている。両コイルボビン間の設定間隔によ
り、粘着テープの巻始端または巻終端のコイルボビンに
対する貼付け位置が決まる。
【0009】請求項2に記載された発明は、相互に接近
する方向の付勢力を受けながら設定された間隔を介し配
置された2個のコイルボビンの一側面にわたって粘着テ
ープを貼付け、両コイルボビン間の粘着テープを切断す
るとともに付勢力に抗してコイルボビン間隔を押し開き
ながら切断されたテープ端を両コイルボビンの対向面に
一側より貼付け、両コイルボビンを一体的に180°回
動することにより両コイルボビンの反対側面にわたって
粘着テープをテープ張力に抗して引出しながら巻掛ける
ように貼付け、両コイルボビン間の粘着テープを切断す
るとともに付勢力に抗してコイルボビン間隔を押し開き
ながら切断されたテープ端を両コイルボビンの対向面に
反対側より貼付けるコイル用テーピング方法である。
【0010】そして、両コイルボビン間の粘着テープを
切断した直後に、両コイルボビンが相互に接近する方向
の付勢力に抗してコイルボビン間隔を押し開きながら、
切断された粘着テープの巻始端および巻終端を両コイル
ボビンの対向面に一側および反対側より貼付けること
で、十分な押付力により巻始端および巻終端を両コイル
ボビンの対向面にそれぞれ貼付ける。
【0011】請求項3に記載された発明は、2個のコイ
ルボビンを設定された間隔を介して嵌着する2本のボビ
ン軸を一体的に180°ずつ回動するボビン回転機構
と、このボビン回転機構により回動される両コイルボビ
ンに対し両コイルボビンにより巻取られる粘着テープを
張力を与えながら供給するテープ供給機構と、両コイル
ボビン間に挿入されて粘着テープを切断するとともに切
断されたテープ端を両コイルボビンの対向面に貼付ける
テープ切断機構とを具備したコイル用テーピング装置で
ある。
【0012】そして、ボビン回転機構により2個のコイ
ルボビンを一体的に180°ずつ回動することにより、
テープ供給機構から張力を付与されながら供給される粘
着テープを両コイルボビンに巻掛けながら貼付け、テー
プ切断機構により両コイルボビンの一側間および反対側
間の粘着テープを切断するとともに、両コイルボビンに
各粘着テープの巻始端と巻終端とを同時に貼付け、18
0°の反転動作とその前後の切断動作とにより、一方の
コイルボビンに対する粘着テープの巻付けが完了すると
ともに、他方のコイルボビンに粘着テープの巻始端を貼
付ける。
【0013】請求項4に記載された発明は、請求項3記
載のコイル用テーピング装置におけるボビン回転機構
が、1本の回転軸により回転される回転板と、この回転
板に設けられ2本のボビン軸の軸間距離を可変自在とす
る軸間距離可変手段と、この軸間距離可変手段に設けら
れ2本のボビン軸を相互に接近する方向に付勢する付勢
手段とを備えたものである。
【0014】そして、テープ切断機構により、両コイル
ボビン間の粘着テープを切断するとともに、軸間距離可
変手段により可変自在のコイルボビン間隔を付勢手段の
付勢力に抗して押し開くことにより、その付勢力を受け
ながら切断直後の粘着テープの巻始端および巻終端を両
コイルボビンの対向面にそれぞれ押付けるようにして貼
付ける。
【0015】請求項5に記載された発明は、請求項4記
載のコイル用テーピング装置における軸間距離可変手段
が、2本のボビン軸間に設定される初期の軸間距離を調
整するねじを含むものである。
【0016】そして、軸間距離可変手段のねじにより2
本のボビン軸間に設定される初期の軸間距離を調整する
ことにより、各ボビン軸に嵌着された各コイルボビンに
貼付けられる切断テープ長さをコイルボビンの大きさな
どに応じて調整して、粘着テープが沿面テープの場合は
巻始端と巻終端とが重なったり隙間が生じたりしないよ
うにする。粘着テープが外装テープの場合は巻始端と巻
終端とが適当な長さで重なるようにする。
【0017】請求項6に記載された発明は、請求項3乃
至5のいずれかに記載のコイル用テーピング装置におけ
るテープ供給機構が、粘着テープのテープロールから粘
着テープを引出す部分を挟持するとともに案内するテー
プ案内手段と、このテープ案内手段に対しテープロール
を押圧する方向に保持するテープロール保持手段とを備
え、このテープロール保持手段は、テープ案内手段と平
行に設けられた軸により回動自在に軸支されテープロー
ルの一側面に係合するレバーと、このレバーをテープ案
内手段側に付勢するスプリングと、レバーの先端部に設
けられテープロールの内周面に当接するスペーサと、こ
のスペーサを介してレバーの反対側に設けられテープロ
ールの他側面に係合するガイドとを有するものである。
【0018】そして、相対的にガイドの先端をテープロ
ールの内径穴に挿入するようにして、レバーとガイドと
の間のスペーサにテープロールを係合する。いったんス
ペーサに係合されたテープロールは、レバーとガイドと
により係止されて脱落せず、スプリングによりテープ案
内手段側に付勢される。
【0019】請求項7に記載された発明は、請求項3乃
至6のいずれかに記載のコイル用テーピング装置におけ
るテープ切断機構が、粘着テープを切断するカッタと、
このカッタの両側面に沿ってカッタの刃先よりやや後側
に設けられ切断されたテープ端をコイルボビンの対向面
に貼付ける押圧部材とを有するものである。
【0020】そして、カッタにより粘着テープを切断し
た直後に、カッタと同一方向に移動するカッタ両側の押
圧部材により、切断された粘着テープの巻始端と巻終端
とを各コイルボビンの対向面に貼付ける。また、ボビン
回転機構が軸間距離可変手段および付勢手段を有する場
合は、テープ切断機構の押圧部材の厚みを厳密に設定し
なくても、付勢手段により設定された適切な押付力で巻
始端と巻終端とを各コイルボビンに貼付けることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図9を参照しながら説明する。なお、本発明が適用
される粘着テープとして、図10に示される沿面テープ
4について説明する。この沿面テープ4は、スペーステ
ープ、マージンテープまたはバリヤテープなどと呼ばれ
ている。
【0022】図3に示されるように、取付基板11上にコ
ントローラ12が固定設置されている。このコントローラ
12は、電源スイッチ13、始動スイッチ14などを備えてい
る。また、取付基板11の一側部上に取付パネル15が固定
されている。
【0023】この取付パネル15には、4本のステー16に
より減速機付き電動モータ17の本体部18が固定され、こ
の本体部18から突出されたモータ軸19には回転角検出板
21が一体に嵌着され、この回転角検出板21の下側には取
付パネル15に固定された近接センサ22が対向して設けら
れている。
【0024】回転角検出板21には、その外周縁の180
°毎に切欠部が設けられているから、近接センサ22は、
これらの切欠部を検出して、コントローラ12によりモー
タ軸19が180°回動しては停止するように、電動モー
タ17を駆動する。
【0025】モータ軸19は、カップリング23により、取
付パネル15に軸受24を介して回転自在に取付けられた回
転軸25と連結されている。
【0026】この回転軸25に、図1および図2に示され
たボビン回転機構31の回転板32が、その裏面側の中心に
一体形成されたボス部33にて一体に嵌着されている。こ
のボビン回転機構31は、回転板32の表面側に突出された
2本のボビン軸34が相互に接離方向へ移動できるよう
に、かつ回転板32により180°ずつ一体的に回動でき
るように設けられている。これらの各ボビン軸34には、
コイルボビン2が、設定された間隔を介して嵌着され
る。ボビン回転機構31の詳細は後述する。
【0027】また、図1および図2に示されるように、
このボビン回転機構31の下側にテープ供給機構35が配置
されている。このテープ供給機構35は、ボビン回転機構
31により回動される両コイルボビン2に対し、両コイル
ボビン2により巻取られる粘着テープとしての沿面テー
プ4を張力を与えながら供給するものである。テープ供
給機構35の詳細は後述する。
【0028】さらに、図1および図2に示されるよう
に、ボビン回転機構31の側方にテープ切断機構36が配置
されている。このテープ切断機構36は、両コイルボビン
2間に挿入されて沿面テープ4を切断するとともに切断
されたテープ端を両コイルボビン2の対向面に貼付ける
ものである。テープ切断機構36の詳細は後述する。
【0029】図1、図2および図4に示されるように、
ボビン回転機構31は、前記回転軸25により回転される回
転板32に設けられた2本のボビン軸34の軸間距離を可変
自在とする軸間距離可変手段37を備えている。
【0030】図4に示されるように、この軸間距離可変
手段37は、前記回転板32の前面に、前記ボビン軸34を一
体に突設してなる一対のブロック状の移動体41を、リニ
アベアリング42により接離方向へ移動自在に設けたもの
である。
【0031】このリニアベアリング42は、回転板32の上
部および下部に、それぞれ左右一対の凹形ガイドレール
43が、回転板32の表面にねじ止めされた位置決め板44
(図1および図2に示す)に沿って、回転板32の裏面か
ら螺入されたねじ45により固定され、これらの凹形ガイ
ドレール43の内部に、各移動体41の左右部に一体形成さ
れた突出部46の裏面にねじ47により取付けられたスライ
ダ48が、摺動自在に嵌合されたものである。
【0032】移動体41は、凹形ガイドレール43の内縁部
に形成された凸部49と、スライダ48の両側面に形成され
た凹部50との係合により、または凹形ガイドレール43お
よびスライダ48の凹溝間に複数のボール(図示せず)を
係合させる構造により、回転板32から脱落しない。
【0033】一対の移動体41の片側面にはそれぞれスプ
リング係着ねじ51が螺着され、これらのねじ51の間に、
付勢手段としての引張コイルスプリング52が、その両端
のフック部53で係合されて張設されている。この引張コ
イルスプリング52は、一対の移動体41を相互に接近する
方向に付勢することで、2本のボビン軸34を相互に接近
する方向に付勢している。
【0034】一方、一対の移動体41の間には、回転板32
から突出されたピン状のスペーサ54が介在され、さら
に、各移動体41には、このスペーサ54を挟んで対向する
ねじ穴55が設けられ、これらのねじ穴55に軸間距離調整
ねじ56がそれぞれ螺合されている。これらの軸間距離調
整ねじ56は、スペーサ54に当接して一対の移動体41間の
間隔を調整するとともに、2本のボビン軸34間に設定さ
れる初期の軸間距離を調整する。
【0035】各ねじ穴55には、より大径のドライバ挿入
穴57が連続的に設けられているから、これらのドライバ
挿入穴57に挿入されたドライバにより軸間距離調整ねじ
56を回動し、これらの軸間距離調整ねじ56の先端を移動
体41より突出させ、スペーサ54に係合させるようにす
る。
【0036】また、各ボビン軸34は、角棒状に形成さ
れ、その側面間に貫通して設けられた小孔に、ゴムまた
は樹脂などの弾性材58が嵌着され、その弾性材58の両端
がボビン軸34の側面よりやや突出する状態で切断されて
いる。このため、弾性材58の両端が各ボビン軸34に嵌着
されたコイルボビン2に適度な抜止め摩擦を付与し、コ
イルボビン2の脱落を防止している。
【0037】次に、前記テープ供給機構35は、図2およ
び図3に示されるように取付パネル15の前面に2本のス
テー61を介して取付板62が固定され、図1および図2に
示されるように,この取付板62にねじ63により一側のブ
ラケット64が直接取付けられるとともに、角棒ステー65
を介してねじ66により他側のブラケット67が取付けら
れ、これらの各ブラケット64,67にそれぞれテープ引出
軸68,69が同軸で支持されている。
【0038】図2に示されるように、各テープ引出軸6
8,69には、2種類の沿面テープ4のテープロール4a,4
bからそれぞれの沿面テープ4を引出す部分を挟持する
とともに案内するテープ案内手段71,72が設けられてい
る。
【0039】これらのテープ案内手段71,72は、各テー
プ引出軸68,69にそれぞれストッパ73が一体に嵌着さ
れ、これらのストッパ73により軸方向移動を係止された
ローラ74およびこのローラ74と一体的に取付けられた受
けフランジ75の円筒部76がそれぞれ回転自在に嵌着さ
れ、これらの受けフランジ75の円筒部76に押しフランジ
77の円筒部78がそれぞれ軸方向移動自在に嵌着され、こ
れらの押しフランジ77と前記ローラ74との間に押しフラ
ンジ77を受けフランジ75側に押圧する圧縮コイルスプリ
ング79がそれぞれ嵌着されたものである。
【0040】これらの圧縮コイルスプリング79は、テー
プロール4a,4bから引出される各沿面テープ4をそれぞ
れ挟圧することにより引出に抗する負荷を与えて、各沿
面テープ4に張力を付与する機能を有している。
【0041】このテープ案内手段71,72に対し、テープ
ロール4a,4bを押圧する方向に保持するテープロール保
持手段81,82が設けられている。
【0042】このテープロール保持手段81,82は、図1
および図2に示されるように,取付板62からテープ案内
手段71,72のテープ引出軸68,69と平行に軸83が突設さ
れ、この軸83にテープロール4a,4bの外側面と係合する
一対のレバー84が、その基端部に一体的に設けられたボ
ス部85にてそれぞれ回動自在に嵌合され、これらのレバ
ー84の先端部にねじ86により、テープロール4a,4bの内
周面に当接係合するスペーサ87がそれぞれ設けられ、こ
れらのスペーサ87を介してレバー84の反対側に、テープ
ロール4a,4bの内側面と係合するガイド88がそれぞれ一
体的に取付けられている。
【0043】さらに、前記取付板62からテープ案内手段
71,72のテープ引出軸68,69と平行に突設されたねじ棒
91と、各レバー84の側面にそれぞれ螺合されたねじ92と
の間に、レバー84をテープ案内手段71,72側に付勢する
引張コイルスプリング93がそれぞれ張設されている。
【0044】そして、図5に示されるように、相対的に
ガイド88の先端をテープロール4a,4bの内径穴に挿入す
るようにして、レバー84とガイド88との間のスペーサ87
にテープロール4a,4bを係合する。いったんスペーサ87
に係合されたテープロール4a,4bは、レバー84とガイド
88とにより係止されて脱落せず、引張コイルスプリング
93によりテープ案内手段71,72側に付勢され、受けフラ
ンジ75と押しフランジ77との間に挟持された状態に保た
れる。
【0045】次に、前記テープ切断機構36は、図6に示
されるように、取付パネル15にL形部材101 が、その上
下方向溝102 に挿入されたねじ103 により上下動調整可
能に固定され、このL形部材101 を介してシリンダ取付
板104 が水平に突設され、このシリンダ取付板104 の先
端部の上面に偏平な角板状のエアシリンダ105 が取付け
られ、このエアシリンダ105 の本体上面に図示されない
ガイドレールを介してスライダ106 が摺動自在に嵌合さ
れ、このスライダ106 の前板部107 にエアシリンダ105
から突出されたピストンロッド108 が接続されている。
【0046】図示されない空圧源(エアコンプレッサ)
からエアシリンダ105 に対して配管されたエアホース中
には、図3に示される取付パネル15の裏面に取付けられ
たフィルタ109 および電磁切換弁110 が介在され、コン
トローラ12からの制御信号により電磁切換弁110 が作動
され、この電磁切換弁110 によりエアシリンダ105 に供
給される空気圧が方向制御され、ピストンロッド108 が
往復動または停止される。
【0047】スライダ106 にはねじ111 によりカッタ取
付板112 が一体に設けられ、このカッタ取付板112 の先
端部上にはカッタ保持板113 がねじ114 により取付けら
れ、カッタ取付板112 とカッタ保持板113 との間に、沿
面テープ4を切断するカッタ115 と、このカッタ115 の
上下両側面に沿って設けられた押圧部材116 ,117 とが
嵌着され、カッタ保持板113 から螺入されたねじ118 に
より、これらのカッタ115 および押圧部材116 ,117 が
固定されている。
【0048】この押圧部材116 ,117 は、カッタ115 の
刃先119 よりやや後側まで設けられ、カッタ115 により
切断されたテープ端をコイルボビン2の対向面に押圧し
て貼付ける機能を有するから、その機能に適した、例え
ばルーロンまたはテフロン(いずれも商品名)などのフ
ッ素系樹脂が、材料強度、低摩擦係数、耐摩耗性、形状
保持力などの点で適している。
【0049】押圧部材116 ,117 の厚みは、図1に示さ
れるように、上側の押圧部材116 が薄く、下側の押圧部
材117 が厚く形成され、そして、上下のボビン軸34の軸
間中央レベルに位置するカッタ115 の刃先119 から上側
の押圧部材116 の上面までの厚みt1と、カッタ115 の刃
先119 から下側の押圧部材117 の下面までの厚みt2とが
等しくなるように設定されている。
【0050】そして、このテープ切断機構36は、図7か
ら図8の動きで示されるように、カッタ115 により両コ
イルボビン2間の沿面テープ4を切断するとほぼ同時
に、カッタ115 と同一方向にその刃先119 よりやや後側
から追従移動するカッタ両側の押圧部材116 ,117 によ
り、切断された沿面テープ4の巻始端4sと巻終端4eとを
各コイルボビン2の対向面に貼付けるようにする。
【0051】この貼付け時には、押圧部材116 ,117 の
コイルボビン2間への挿入により、軸間距離可変手段37
により可変自在のコイルボビン間隔を、引張コイルスプ
リング52の付勢力に抗して押し開くことにより、その付
勢力を受けながら切断直後の沿面テープ4の巻始端4sお
よび巻終端4eを両コイルボビン2の対向面にそれぞれ擦
付けるようにして貼付けることができる。
【0052】このとき、カッタ115 の上下に位置する押
圧部材116 ,117 の厚みを厳密に設定しなくても、引張
コイルスプリング52により設定された適切な押付力で巻
始端4sと巻終端4eとを各コイルボビン2に貼付けること
ができる。
【0053】その際に、各コイルボビン2に貼付けられ
る巻始端4sと巻終端4eの長さは、二つのコイルボビン2
の間隔によって決定される。例えば、コイルボビン2が
大きい場合は、コイルボビン2の間隔を拡大する方向に
調整する。
【0054】すなわち、軸間距離可変手段37の各移動体
41にそれぞれ螺合された各軸間距離調整ねじ56の先端突
出量を等しく調整して、これらの各軸間距離調整ねじ56
の先端をスペーサ54に係合させることにより、2本のボ
ビン軸34間に設定される初期の軸間距離を調整できるか
ら、各ボビン軸34に嵌着された各コイルボビン2に貼付
けられる切断直後のテープ長さをコイルボビン2の大き
さなどに応じて調整できる。
【0055】これにより、粘着テープが沿面テープ4の
場合は、その巻始端4sと巻終端4eとが重なったり隙間が
生じたりしないようにする。また、粘着テープが層間テ
ープ5または外装テープ6の場合は、巻始端4sと巻終端
4eとが適当な長さで重なるようにする。
【0056】次に、この図示された実施形態の全体的な
作用を図9を中心に説明する。なお、図3および図6に
示されるように、取付パネル15の上部には、スイッチボ
ックス121 が直付けされており、このスイッチボックス
121 の上面にスタートボタン122 が設けられているか
ら、作業者が新しいコイルボビン2をボビン軸34にセッ
トする毎に、このスタートボタン122 を操作して、作業
を開始する。
【0057】図9(A)に示されるように、作業を最初
に開始するとき、または新しいテープロールを交換セッ
トしたときは、作業者が人手によりテープ供給機構35か
ら沿面テープ4を引出して、上下に並んだ2個のコイル
ボビン2a,2bの一側面にわたって沿面テープ4の粘着剤
塗布面を貼付ける。このとき、両コイルボビン2a,2b
は、引張コイルスプリング52により相互に接近する方向
の付勢力を受けながら、スペーサ54と軸間距離調整ねじ
56により設定された間隔を介し配置されている。
【0058】図9(B)に示されるように、両コイルボ
ビン2a,2bの一側よりボビン間にカッタ115 および押圧
部材116 ,117 を挿入し、両コイルボビン2a,2bの一側
間の沿面テープ4を切断するとともに、その切断した直
後に、引張コイルスプリング52の付勢力に抗して押圧部
材116 ,117 によりコイルボビン2a,2bの間隔を押し開
きながら、切断された沿面テープ4の巻始端4sと巻終端
相当部4e´とを、十分な押付力により両コイルボビン2
a,2bの対向面に一側より同時に擦付けるようにして貼
付ける。このとき、押圧部材116 ,117 は、沿面テープ
4の粘着剤塗布面とは反対側の非塗布面と接触する。
【0059】図9(C)に示されるように、上側に位置
するコイルボビン2bに貼着された巻終端相当部4e´を有
する沿面テープ4´は不要であるから、剥がしておく。
【0060】図9(C)(D)(E)に示されるよう
に、スタートボタン122 を押してオンにすると、ボビン
回転機構31の回転板32は反時計方向に180°回動して
停止する。2本のボビン軸34は回転板32に対して回転す
ることなく回転板32と一体的に回動して上下反転する。
2個のコイルボビン2a,2bも同様に反時計方向に一体的
に180°回動して上下反転する。
【0061】これにより、図9(E)に示されるよう
に、テープ供給機構35から引出された沿面テープ4は、
両コイルボビン2a,2bの反対側面まで従動的に巻付くよ
うに巻掛けられ、両コイルボビン2a,2bの側面の位置で
停止する。このとき、沿面テープ4には、テープ供給機
構35の受けフランジ75と押しフランジ77との挟圧力によ
る張力が付与されているから、このテープ張力により両
コイルボビン2a,2bの側面に沿面テープ4の粘着剤塗布
面を確実に貼付けることができる。
【0062】図9(F)に示されるように、エアシリン
ダ105 が作動し、両コイルボビン2a,2bの反対側よりボ
ビン間にテープ切断機構36のカッタ115 および押圧部材
116,117 を挿入し、両コイルボビン2a,2bの反対側間
の沿面テープ4を切断するとともに、その切断した直後
に、引張コイルスプリング52の付勢力に抗して押圧部材
116 ,117 によりコイルボビン2a,2bの間隔を押し開き
ながら、切断された沿面テープ4の巻始端4sと巻終端4e
とを、十分な押付力により両コイルボビン2a,2bの対向
面に反対側より同時に擦付けるようにして貼付ける。
【0063】これにより、一方のコイルボビン2aは、沿
面テープ4が全周にわたって巻着され、その巻始端4sと
巻終端4eとが隙間なく突合わされた1回巻きの場合の完
成状態となる。
【0064】図9(G)に示されるように、この完成状
態のコイルボビン2aは、ボビン軸34より引抜くようにし
て取外し、コイル巻き装置などに移載する。
【0065】この図9(G)に示された工程の後は、図
9(C)に示された工程に戻り、空いているボビン軸34
に新しいコイルボビンを嵌着して、同様のテーピング作
業を、今度はコイルボビン2bについて行う。
【0066】また、同一のコイルボビン2aまたは2bに対
し、沿面テープ4を2回以上巻付ける場合は、図9
(F)に示された工程から図9(C)に示された工程に
戻り、同様のテーピング作業を複数回繰返すようにす
る。
【0067】このように、ボビン回転機構31によって2
個のコイルボビン2a,2bを一体的に180°ずつ回動す
ることにより、テープ供給機構35から張力を付与されな
がら供給される沿面テープ4を両コイルボビン2a,2bに
巻掛けながら貼付け、テープ切断機構36により両コイル
ボビン2a,2bの一側間および反対側間の沿面テープ4を
切断するとともに、両コイルボビン2a,2bに各沿面テー
プ4の巻始端4sと巻終端4eとを同時に貼付けるようにす
る。
【0068】この180°の反転動作とその前後の切断
動作とにより、一方のコイルボビン2aに対する沿面テー
プ4の巻付けが完了した時点で、他方のコイルボビン2b
に沿面テープ4の巻始端4sを貼付けておくことができ
る。
【0069】また、両コイルボビン2a,2b間の間隔を前
記軸間距離調整ねじ56により調整して設定することによ
り、コイルボビン2a,2bに対する沿面テープ4の巻始端
4sおよび巻終端4eの貼付け位置を正確に決めることがで
きる。
【0070】次に、図示されないが、本発明に含まれる
他の実施形態を説明する。
【0071】図示された実施形態は、2本のボビン軸34
を引張コイルスプリング52により相互に接近する方向に
付勢するとともに、2本のボビン軸34の軸間距離をカッ
タ挿入とともに拡大させるようにしているが、請求項1
および請求項3の発明は、この2軸移動形に限定される
ものではなく、2本のボビン軸34がボビン回転機構31の
回転板32にて予め設定された間隔で固定されたものも含
む。
【0072】図示された実施形態は、コイルボビン2に
沿面テープ4を直接巻付ける場合で説明したが、本発明
は、この直巻に限定されるものではなく、図10にて、
コイルボビン2に既に巻着された沿面テープ4およびコ
イル3の周面に層間テープ5を巻付ける場合、層間テー
プ5に沿面テープ4を巻付ける場合、沿面テープ4およ
びコイル3の周面に外装テープ6を巻付ける場合のいず
れにも適用されるものである。
【0073】すなわち、本発明に係る粘着テープは、沿
面テープ4、層間テープ5または外装テープ6のいずれ
にも適用できる。また、沿面テープ4は、コイルボビン
2の片側のみに巻付けられる場合にも適用できる。
【0074】さらに、図示された実施形態は、1本のボ
ビン軸34に1個のコイルボビン2を嵌着した例を示して
いるが、本発明は、この1軸1個に限定されるものでは
なく、各ボビン軸34に2個以上のコイルボビン2をそれ
ぞれ嵌着するようにしても良い。その場合、テープ供給
機構35は、1軸上のコイルボビン数に対応する3本以上
の粘着テープを供給するようにし、テープ切断機構36
は、カッタ115 などを幅広または複数組設けるようにす
れば、対応できる。
【0075】最後に、図示された実施形態は、粘着テー
プをコイルボビン2に1回巻付ける場合を示したが、本
発明は、この1回巻付けに限定されるものではなく、繰
返し行うことにより、2回以上の粘着テープ巻付けを行
う場合も含む。
【0076】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、2個のコ
イルボビンを一体的に180°回動することにより粘着
テープを反対側に巻掛けながら、両コイルボビンの一側
間および反対側間の粘着テープを切断し、そのとき両コ
イルボビンに粘着テープの巻始端と巻終端とを同時に貼
付けるので、180°の反転動作とその前後の切断動作
とで一方のコイルボビンに対する粘着テープの巻付けが
完了した時点で、他方のコイルボビンに粘着テープの巻
始端が貼付けられており、連続的に作業を続けることが
でき、テーピング作業能率を向上できる。
【0077】また、両コイルボビン間に設定された間隔
により、粘着テープの巻始端と巻終端とをコイルボビン
の正確な位置に貼付けることができる。
【0078】請求項2記載の発明によれば、2個のコイ
ルボビンが相互に接近する方向の付勢力を受けるように
し、この付勢力に抗してコイルボビン間隔を押し開きな
がら切断直後の粘着テープの巻始端および巻終端を両コ
イルボビンの対向面に一側および反対側より貼付けるこ
とができるため、両コイルボビンに対する巻始端および
巻終端の貼付けを十分な押付力により確実に行うことが
できる。
【0079】請求項3記載の発明によれば、ボビン回転
機構により2個のコイルボビンを一体的に180°ずつ
回動することにより、テープ供給機構から張力を付与さ
れながら供給される粘着テープを両コイルボビンに巻掛
けながら貼付け、テープ切断機構により両コイルボビン
の一側間および反対側間の粘着テープを切断するととも
に、両コイルボビンに粘着テープの巻始端と巻終端とを
同時に貼付けるので、180°の反転動作とその前後の
切断動作とにより、一方のコイルボビンに対する粘着テ
ープの巻付けが完了した時点で、他方のコイルボビンに
粘着テープの巻始端が貼付けられており、次々と連続的
に能率良くテーピング作業を行える。
【0080】請求項4記載の発明によれば、軸間距離可
変手段により2本のボビン軸の軸間距離を可変自在と
し、付勢手段により2本のボビン軸が相互に接近する方
向に付勢したから、この付勢力に抗してテープ切断機構
によりコイルボビン間隔を押し開きながら、切断直後の
粘着テープの巻始端および巻終端を両コイルボビンの対
向面に確実に貼付けることができる。
【0081】請求項5記載の発明によれば、軸間距離可
変手段が、2本のボビン軸間に設定された初期の軸間距
離調整用のねじを含むので、このねじにより2本のボビ
ン軸間隔を調整することにより、各ボビン軸に嵌着され
た各コイルボビンに貼付けられる切断テープ長さをコイ
ルボビンの大きさなどに応じて正確に調整でき、例えば
粘着テープが沿面テープの場合は、その巻始端と巻終端
とが重なることなくかつ隙間なく対向するように各コイ
ルボビンに正確に貼付けることができる。
【0082】請求項6記載の発明によれば、テープロー
ル保持手段が、テープロールの一側面に係合するレバー
と、テープロールの内周面に当接するスペーサと、テー
プロールの他側面に係合するガイドとを有するから、ガ
イドの先端をテープロールの内径穴に相対的に挿入する
ようにして、レバーとガイドとの間のスペーサにテープ
ロールを簡単に係合できる。いったんスペーサに係合し
たテープロールの脱落は、レバーとガイドとにより確実
に防止でき、テープロールをスプリングによりテープ案
内手段側に付勢して、テープ案内手段に確実に保持でき
る。
【0083】請求項7記載の発明によれば、テープ切断
機構は、粘着テープを切断するカッタと、このカッタの
両側面に沿ってカッタの刃先よりやや後側に設けられた
押圧部材とを有するので、カッタによる切断動作の直後
に、カッタ両側の押圧部材により、切断された粘着テー
プの巻始端および巻終端を各コイルボビンの対向面に確
実に貼付けることができる。
【0084】また、このテープ切断機構とボビン回転機
構の軸間距離可変手段および付勢手段とを組合せること
により、テープ切断機構の押圧部材は、その厚みを厳密
に設定しなくても、付勢手段により設定された適切な押
付力で粘着テープの巻始端および巻終端を各コイルボビ
ンに貼付けることができ、大きさの異なるコイルボビン
に変更する場合などにも容易に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコイル用テーピング装置の一実施
形態を示す一部破断の正面図である。
【図2】同上テーピング装置の側面図である。
【図3】同上テーピング装置の駆動部および制御部の側
面図である。
【図4】同上テーピング装置のボビン回転機構における
軸間距離可変手段および付勢手段を示す分解斜視図であ
る。
【図5】同上テーピング装置のテープ供給機構を示す斜
視図である。
【図6】同上テーピング装置のテープ切断装置を示す正
面図である。
【図7】同上テーピング装置のテープ切断前の状態を示
す斜視図である。
【図8】同上テーピング装置のテープ切断後の状態を示
す斜視図である。
【図9】本発明に係るコイル用テーピング方法の一実施
形態を示す説明図である。
【図10】テーピングされたトランスを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 コイルボビン 4 粘着テープとしての沿面テープ 4a,4b テープロール 25 回転軸 31 ボビン回転機構 32 回転板 34 ボビン軸 35 テープ供給機構 36 テープ切断機構 37 軸間距離可変手段 52 付勢手段としての引張コイルスプリング 56 ねじ 71,72 テープ案内手段 81,82 テープロール保持手段 83 軸 84 レバー 87 スペーサ 88 ガイド 93 スプリング 115 カッタ 116 押圧部材 119 刃先

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定された間隔を介し配置された2個の
    コイルボビンの一側面にわたって粘着テープを貼付け、 両コイルボビン間の粘着テープを切断するとともに切断
    されたテープ端を両コイルボビンの対向面に一側より貼
    付け、 両コイルボビンを一体的に180°回動することにより
    両コイルボビンの反対側面にわたって粘着テープをテー
    プ張力に抗して引出しながら巻掛けるように貼付け、 両コイルボビン間の粘着テープを切断するとともに切断
    されたテープ端を両コイルボビンの対向面に反対側より
    貼付けることを特徴とするコイル用テーピング方法。
  2. 【請求項2】 相互に接近する方向の付勢力を受けなが
    ら設定された間隔を介し配置された2個のコイルボビン
    の一側面にわたって粘着テープを貼付け、 両コイルボビン間の粘着テープを切断するとともに付勢
    力に抗してコイルボビン間隔を押し開きながら切断され
    たテープ端を両コイルボビンの対向面に一側より貼付
    け、 両コイルボビンを一体的に180°回動することにより
    両コイルボビンの反対側面にわたって粘着テープをテー
    プ張力に抗して引出しながら巻掛けるように貼付け、 両コイルボビン間の粘着テープを切断するとともに付勢
    力に抗してコイルボビン間隔を押し開きながら切断され
    たテープ端を両コイルボビンの対向面に反対側より貼付
    けることを特徴とするコイル用テーピング方法。
  3. 【請求項3】 2個のコイルボビンを設定された間隔を
    介して嵌着する2本のボビン軸を一体的に180°ずつ
    回動するボビン回転機構と、 このボビン回転機構により回動される両コイルボビンに
    対し両コイルボビンにより巻取られる粘着テープを張力
    を与えながら供給するテープ供給機構と、 両コイルボビン間に挿入されて粘着テープを切断すると
    ともに切断されたテープ端を両コイルボビンの対向面に
    貼付けるテープ切断機構とを具備したことを特徴とする
    コイル用テーピング装置。
  4. 【請求項4】 ボビン回転機構は、 1本の回転軸により回転される回転板と、 この回転板に設けられ2本のボビン軸の軸間距離を可変
    自在とする軸間距離可変手段と、 この軸間距離可変手段に設けられ2本のボビン軸を相互
    に接近する方向に付勢する付勢手段とを備えたことを特
    徴とする請求項3記載のコイル用テーピング装置。
  5. 【請求項5】 軸間距離可変手段は、2本のボビン軸間
    に設定される初期の軸間距離を調整するねじを含むこと
    を特徴とする請求項4記載のコイル用テーピング装置。
  6. 【請求項6】 テープ供給機構は、 粘着テープのテープロールから粘着テープを引出す部分
    を挟持するとともに案内するテープ案内手段と、 このテープ案内手段に対しテープロールを押圧する方向
    に保持するテープロール保持手段とを備え、 このテープロール保持手段は、 テープ案内手段と平行に設けられた軸により回動自在に
    軸支されテープロールの一側面に係合するレバーと、 このレバーをテープ案内手段側に付勢するスプリング
    と、 レバーの先端部に設けられテープロールの内周面に当接
    するスペーサと、 このスペーサを介してレバーの反対側に設けられテープ
    ロールの他側面に係合するガイドとを有することを特徴
    とする請求項3乃至5のいずれかに記載のコイル用テー
    ピング装置。
  7. 【請求項7】 テープ切断機構は、 粘着テープを切断するカッタと、 このカッタの両側面に沿ってカッタの刃先よりやや後側
    に設けられ切断されたテープ端をコイルボビンの対向面
    に貼付ける押圧部材とを有することを特徴とする請求項
    3乃至6のいずれかに記載のコイル用テーピング装置。
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