JPH057055Y2

JPH057055Y2 -

Info

Publication number: JPH057055Y2
Application number: JP1986095128U
Authority: JP
Priority date: 1986-06-20
Filing date: 1986-06-20
Publication date: 1993-02-23
Anticipated expiration: 2001-06-20
Also published as: JPS63918U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、自動車の車体窓に関し、より具体
的には車体窓の窓ガラスを保護するためのガード
バーの取付構造に関する。

（従来の技術）自動車の車室の見栄えを向上させるため、車体
窓における窓開口の開口縁を、車室側からガーニ
ツシユで覆うようにしたものがある。

また、上記車室に積み込んだ荷物が車体窓の窓
ガラスに当接しないようにするため、上記窓開口
の対向する開口縁に同上車室側からガードバーを
架設し、このガードバーの端部を上記開口縁にね
じ止めしたものがある。

（考案が解決しようとする問題点）ところで、上記構成において、車室の見栄えを
向上させるためには、開口縁に対するガードバー
の端部のねじ止め部をも、上記ガーニツシユによ
つて覆うようにすることが考えられる。

しかし、単にこのようにすると、開口縁に対す
るガードバーの端部のねじ止め作業が上記ガーニ
ツシユによつて阻害され、上記ねじ止め作業が煩
雑になるおそれがある。

（考案の目的）この考案は、上記のような事情に注目してなさ
れたもので、窓開口の開口縁に対するガードバー
の端部のねじ止め部をガーニツシユで覆つて、車
室の見栄えを向上させると共に、上記ガードバー
の端部のねじ止め作業が、ガーニツシユによつて
阻害されずに容易にできるようにすることを目的
とする。

（考案の構成）上記目的を達成するためのこの考案の特徴とす
るところは、ガーニツシユの縁部に形成した切欠
と、窓開口の開口縁にねじ止めされるガードバー
の端部とを相対的に嵌脱自在に嵌め合わせて、上
記開口縁に対するこのガードバーのねじ止め部を
ガーニツシユで覆うようにし、かつ、このガード
バーの端部に外嵌されると共に上記切欠の切欠縁
に係止されるカバー体を設けた点にある。

（実施例）以下、この考案の実施例を第１図から第３図に
より説明する。

図において、１は自動車で、この自動車１の車
体２はその側面にドア３を備えている。また、こ
のドア３後方の車体２側面には後部窓４が設けら
れる。更に、上記車体２はその上部にルーフパネ
ル６を有し、このルーフパネル６の後部側縁には
クオータパネル５が溶接され、このクオータパネ
ル５の車室８側の面にルーフサイドインナパネル
７が接合され、溶着されている。

上記後部窓４は車体２に形成された窓開口１０
と、この窓開口１０を開閉自在に覆う窓ガラス１
１とを有し、上記窓開口１０の上縁は上記クオー
タパネル５とルーフサイドインナパネル７とを接
合した部分により構成されている。

一方、上記車室８にはその上面を覆う天井内張
材１２を設けてあり、この天井内張材１２の端縁
は上記クオータパネル５とルーフサイドインナパ
ネル７の接合端に連結されている。

上記ルーフサイドインナパネル７や各ピラーの
車室８側の面を、天井内張材１２の車幅方向端部
と共に覆う樹脂製のガーニツシユ１３が設けられ
る。このガーニツシユ１３はルーフサイドインナ
パネル７に対し図示しない締結具により着脱自在
に取り付けられ、窓開口１０の開口縁やその他車
室８に露出する板金製部分を覆つてこれらの外観
上の体裁を向上させている。また、上記窓ガラス
１１よりも車室８側で窓開口１０を上下方向に横
切り、この窓開口１０の対向する上下開口縁に架
設されるガードバー１５が設けられる。

上記窓開口１０の上部開口縁に対するこのガー
ドバー１５の取付構造をより詳しく説明すると、
上記ガーニツシユ１３の縁部には車幅方向外方に
開放される切欠１６を形成してある。この切欠１
６と上記ガードバー１５の上端部とは相対的に嵌
脱自在であり、これら両者は互いに嵌め合わされ
ている。上記ガードバー１５の上端部はタンピン
グねじ１７によりルーフサイドインナパネル７に
対し天井内張材１２と共にねじ止めしてあり、こ
の場合、上記ガードバー１５のねじ止め部である
上端部はガーニツシユ１３で覆われている。

また、上記ガードバー１５の上端部と切欠１６
の切欠縁との間の間隙を覆う樹脂製のカバー体１
８を設けてある。このカバー体１８は上記ガード
バー１５の上端部に外嵌された本体１８ａと、上
記切欠１６の切欠縁に係止される３つの係止フツ
ク１８ｂとを有し、この係止フツク１８ｂを弾性
変形させれば、この係止フツク１８ｂを切欠１６
の切欠縁に係脱させることが可能である。そし
て、上記カバー体１８は上記切欠１６の切欠縁に
係止されており、この際、上記カバー体１８は切
欠１６の空間内に設けられている。

上記窓開口１０の開口縁にガードバー１５を取
り付ける場合には、まず、このガードバー１５に
カバー体１８を外嵌する。次に、ガードバー１５
をタツピングねじ１７によりルーフサイドインナ
パネル７側にねじ止めし、このルーフサイドイン
ナパネル７側のガードバー１５の端部を覆うよう
にガーニツシユ１３を取り付ける。このとき、ガ
ードバー１５の上端部とガーニツシユ１３の切欠
１６とを嵌め合わせる。そして、カバー体１８を
切欠１６の切欠縁に係止させる。これによつて、
ガードバー１５の取り付けが完了する。

なお、ガードバー１５を取り外す場合には、上
記と逆の手順によればよい。

（考案の効果）この考案によれば、ガーニツシユの縁部に形成
した切欠と、窓開口の開口縁にねじ止めされるガ
ードバーの端部とを相対的に嵌脱自在に嵌め合わ
せて、上記開口縁に対するこのガードバーのねじ
止め部をガーニツシユで覆うようにし、かつ、こ
のガードバーの端部に外嵌されると共に上記切欠
の切欠縁に係止されるカバー体を設けたため、開
口縁に対するガードバー端部のねじ止め部はガー
ニツシユに加えてカバー体でも覆われ、しかも、
切欠も同上カバー体で覆われることとなる。

よつて、上記ねじ止め部や切欠が車室側から容
易に見えることが防止されて、車室の見栄えが向
上することとなる。

また、上記ガーニツシユ、ガードバー、および
カバー体を取り付けるときには、まず、上記ガー
ドバーの端部にカバー体を外嵌し、次に、同上ガ
ードバーの端部を開口縁にねじ止めし、次に、上
記ガードバーの端部に切欠を嵌合させながら同上
ガードバーの端部を覆うようにガーニツシユを開
口縁に取り付ける。そして、この後、上記カバー
体を切欠の切欠縁に係止させれば、上記取り付け
ができることとなる。

上記の場合、ガーニツシユの取り付け前に、ガ
ードバーの端部のねじ止め作業ができることか
ら、この作業はガーニツシユに阻害されずに容易
にできることとなる。

また、上記カバー体は切欠の切欠縁に係止させ
られるため、切欠の空間がカバー体の設置に有効
利用される。よつて、カバー体がガーニツシユに
対しコンパクトに設けられ、つまり、このカバー
体により車室が徒に狭められることが防止され
る。

【図面の簡単な説明】

第１図から第３図はこの考案の実施例を示し、
第１図は第２図の−線矢視断面図、第２図は
自動車の全体側面図、第３図は第１図の−線
矢視断面図である。１……自動車、２……車体、４……後部窓（車
体窓）、８……車室、１０……窓開口、１１……
窓ガラス、１３……ガーニツシユ、１５……ガー
ドバー、１６……切欠、１８……カバー体。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

窓開口の開口縁を車室側から覆うガーニツシユ
を設けると共に、この窓開口を横切つてこの窓開
口の対向する開口縁に同上車室側から架設されそ
の端部が上記開口縁にねじ止めされるガードバー
を設けた自動車の車体窓において、上記ガーニツ
シユの縁部に切欠を形成し、この切欠とガードバ
ーの上記端部とを相対的に嵌脱自在に嵌め合わせ
て上記開口縁に対するこのガードバーのねじ止め
部をガーニツシユで覆うようにし、かつ、このガ
ードバーの上記端部に外嵌されると共に上記切欠
の切欠縁に係止されるカバー体を設けたことを特
徴とする車体窓のガードバー取付構造。