JPH0567864U - 自動車用自動変速機 - Google Patents
自動車用自動変速機Info
- Publication number
- JPH0567864U JPH0567864U JP1715792U JP1715792U JPH0567864U JP H0567864 U JPH0567864 U JP H0567864U JP 1715792 U JP1715792 U JP 1715792U JP 1715792 U JP1715792 U JP 1715792U JP H0567864 U JPH0567864 U JP H0567864U
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- JP
- Japan
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- range
- parking
- port
- reverse
- select lever
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Pレンジからのセレクトレバー操作が、異音
の発生なく軽い操作力でできる自動車用自動変速機とす
る。 【構成】 マニュアルバルブ100のシリンダ壁102
には、ライン圧が入るポートSからR(リバース)油圧
を出力するポートM4方向へ延びる延長通路104が形
成され、スプール106がさらにポートM4側へ近づい
たP(パーキング)レンジ位置に移動したときにも、ポ
ートSとポートM4とが連通するようになっている。こ
れにより、PレンジとRレンジでは変速機構部内の締結
要素の油圧係合状態が同一とされ、Pレンジへの出入の
間にトルク変化がなくなるから、パーキングロック機構
はパワトレーンやサスペンション系統の戻りトルクが負
荷されていない状態で作動する。
の発生なく軽い操作力でできる自動車用自動変速機とす
る。 【構成】 マニュアルバルブ100のシリンダ壁102
には、ライン圧が入るポートSからR(リバース)油圧
を出力するポートM4方向へ延びる延長通路104が形
成され、スプール106がさらにポートM4側へ近づい
たP(パーキング)レンジ位置に移動したときにも、ポ
ートSとポートM4とが連通するようになっている。こ
れにより、PレンジとRレンジでは変速機構部内の締結
要素の油圧係合状態が同一とされ、Pレンジへの出入の
間にトルク変化がなくなるから、パーキングロック機構
はパワトレーンやサスペンション系統の戻りトルクが負
荷されていない状態で作動する。
Description
【0001】
本考案は、自動車用の自動変速機、とくにその操作性と異音の改良にかかる自 動変速機に関する。
【0002】
自動車用自動変速機においては、図3に示されるように、ドライバーによって セレクトレバー10で選択される走行レンジとして、通常D(ドライブ)、2、 1、N(ニュートラル)およびR(リバース)が設けられるとともに、駐車時エ ンジン出力軸との機械的結合が得られないので、確実なブレーキ作用確保のため に、P(パーキング)が設定されている。そして、セレクトレバーによりパーキ ングレンジを選択することにより、変速機出力軸系統に設けられたパーキングギ ア40にセレクトレバーと連動するパーキングポール42が係合しロックされる 。
【0003】 セレクトレバー部における各走行レンジの順序は、1、2、D,N,R,Pと なっており、セレクトレバー10は、マニュアルプレート20を介して、油圧コ ントロールバルブ30のマニュアルバルブ32に連結され、選択されたレンジに 応じて各ポートが開閉されて、油圧コントロールバルブ30内の必要な要素バル ブへライン圧が供給される。
【0004】 ここでは、DレンジのときポートSからのライン圧がポートM1の回路へ供給 され、2レンジのときはポートM1およびM2の回路へ、1レンジのときはポー トM1〜M3の回路へ、そしてRレンジのときにはポートM4の回路へ、それぞ れライン圧が供給される。Pレンジのときには、M1〜M4のどのポートにもラ イン圧は供給されず、ポートM4の圧力はポートM5からドレーンされる。なお 、マニュアルプレート20は、マニュアルバルブ32、パーキングポール42と の正確な対応をとるため変速機側に設けられ、ディテントスプリング22によっ て各レンジ用に定められた所定の位置に保持されるようになっている。
【0005】 油圧コントロールバルブ30は、さらに制御ユニット50からの走行状態に応 じた制御指令を受けて、変速機構部内のリバースクラッチ60、ロー/リバース ブレーキ62およびその他の締結要素64を作動させ、円滑な変速を行うように なっている。
【0006】
上記のような自動変速機を搭載した自動車を駐車する際には、Rレンジを経て Pレンジへセレクトレバーを操作することになる。ところが従来、この駐車状態 から次回走行のため、セレクトレバー10をPレンジポジションから抜いて他の レンジへ操作しようとするとき、セレクトレバーの操作力が重く、異音が発生す るという不具合があった。
【0007】 RレンジにおいてはポートM4の回路にライン圧が供給されて、いわゆるR( リバース)油圧が発生しており、このR油圧によってリバースクラッチ60およ びロー/リバースブレーキ62が締結係合状態にある。上記の不具合の原因を探 ってみると、図4に示されるように、RレンジからPレンジへのセレクトレバー 操作の際、油圧発生域HR0内でこのR油圧が残っていて、リバースクラッチ60 などの解放がまだ完了せず、パワトレーンやサスペンション系統が後退方向のト ルクを受けて弾性変形している状態で、パーキングロックがかけられるために発 生していることがわかった。すなわち、クラッチが解放された後、この変形分に 相当する残留トルクによるパワトレーン等の戻り力がパーキングギア40とパー キングポール42の係合面に負荷されることにより、Pレンジからセレクトレバ ーを抜くときに重くなるとともに、ロックがはずれた瞬間の弾性変形の急激な戻 りにより異音が発生するものである。
【0008】 したがって本考案は、上記従来の問題点に鑑み、弾性変形トルクの負荷をなく して、異音の発生なく軽い操作力でPレンジからのセレクトレバー操作ができる 自動車用自動変速機を提供することを目的とする。
【0009】
このため本考案は、リバースおよびパーキングを含む走行レンジが手動選択可 能なセレクトレバーと、該セレクトレバーと連結されリバースレンジ位置でリバ ース油圧を発生可能なマニュアルバルブと、前記リバース油圧に基づいて、変速 機構部の締結要素を所定の状態に油圧係合させる油圧コントロールバルブと、前 記セレクトレバーと連結されパーキングレンジが選択されたとき、出力軸をロッ ク可能に作動するパーキングロック機構を備える自動車用自動変速機において、 パーキングレンジにおける前記油圧コントロールバルブによる変速機構部の締結 要素の油圧係合状態がリバースレンジと同一とされているものとした。
【0010】
パーキングレンジとリバースレンジとで変速機構部の締結要素の油圧係合状態 が同一とされているから、リバースレンジでパワトレーンやサスペンション系統 が後退方向のトルクを受けて弾性変形している状態がパーキングレンジでもその まま保持される。したがってパワトレーンなどの戻りがないため、パーキングロ ック機構は戻りトルクが負荷されていない状態で係合作動し、パーキングレンジ からセレクトレバーを抜く際にもなんら付勢されない。
【0011】
図1は本考案の実施例を示し、前述のマニュアルバルブ32に代えて、マニュ アルバルブ100を備える。他の構成は図2のものと同じである。セレクトレバ ー10とマニュアルプレート20を介して連結されたマニュアルバルブ100は 選択されたレンジに応じて各ポートを開閉する。このマニュアルバルブ100に おいては、DレンジのときポートSからのライン圧がポートM1の回路へ供給さ れ、2レンジのときはポートM1およびM2の回路へ、1レンジのときはポート M1〜M3の回路へ、それぞれライン圧が供給される。そしてRレンジのときに はポートSからのライン圧がポートM4の回路へ供給される。
【0012】 マニュアルバルブ100のシリンダ壁102には、ポートSからポートM4方 向へ延びる延長通路104が形成され、スプール106がRレンジ位置よりさら にポートM4側へ近づいたPレンジ位置に移動したときにも、図2に示されるよ うに、ポートSとポートM4とが連通するようになっている。 この結果、Pレ ンジにおいてもポートSからのライン圧がポートM4の回路へ供給される。これ により、PレンジとRレンジでは変速機構部内の締結要素の油圧係合状態が同一 とされる。 Nレンジのときには、M1〜M4のどのポートにもライン圧は供給されず、各 ポートの圧力はドレーンされる。
【0013】 セレクトレバー10がPレンジに選択されると、マニュアルプレート20を介 してパーキングロック機構が作動し、変速機出力軸系統に設けられたパーキング ギア40にパーキングポール42が当接し、歯位置が整合していなければ待ち状 態にあり、歯位置が合っていれば噛み合い状態になりロックされる。
【0014】 このように構成された本実施例によれば、PレンジにおいてもRレンジと同じ くR油圧が維持されており、リバースクラッチ60およびロー/リバースブレー キ62が締結係合状態にある。このためパワトレーンやサスペンション系統にR レンジ相当のトルクが加わった状態にあり、Pレンジへの出入の間にトルク変化 がなく、パワトレーンやサスペンション系統の戻りがない。したがって、パーキ ングロック機構はトルクが負荷されていない状態で作動する。 この結果、ブレーキが確実にかけられている場合には、シフトレバー10がP レンジから他のレンジへ操作されたときにパーキングギア40の回転が生じるこ とがないため、操作力の増大や異音の発生がない。 もちろん坂道であったり、ブレーキ力不十分のために、車両が動き出したよう な場合には、パーキングギア40にパーキングポール42が噛み込んで、パーキ ングロック状態が確保される。
【0015】
以上のとおり、本考案はパーキングレンジとリバースレンジとで変速機構部の 締結要素の油圧係合状態を同一とすることにより、パーキングロック機構が作動 する際パワトレーンなどの戻りによる負荷がかからないようにしたので、パーキ ングレンジからセレクトレバーを抜く際に操作力が重くなったり異音を発生した りすることがない。
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】マニュアルバルブの作動状態を示す図である。
【図3】従来の自動車用自動変速機の全体構成を示す図
である。
である。
【図4】従来例におけるリバース油圧の変化とパーキン
グロックの関係を示す図である。
グロックの関係を示す図である。
10 セレクトレバー 20 マニュアルプレート 22 ディテントスプリング 30 油圧コントロールバルブ 32 マニュアルバルブ 40 パーキングギア 42 パーキングポール 50 制御ユニット 60 リバースクラッチ 62 ロー/リバースブレーキ 64 その他の締結要素 100 マニュアルバルブ 102 シリンダ壁 104 延長通路 106 スプール S ポート M1〜M5 ポート HR0 油圧発生域 HL パーキングロック域
Claims (2)
- 【請求項1】 リバースおよびパーキングを含む走行レ
ンジが手動選択可能なセレクトレバーと、該セレクトレ
バーと連結されリバースレンジ位置でリバース油圧を発
生可能なマニュアルバルブと、前記リバース油圧に基づ
いて、変速機構部の締結要素を所定の状態に油圧係合さ
せる油圧コントロールバルブと、前記セレクトレバーと
連結されパーキングレンジが選択されたとき、出力軸を
ロック可能に作動するパーキングロック機構を備える自
動車用自動変速機において、パーキングレンジにおける
前記油圧コントロールバルブによる変速機構部の締結要
素の油圧係合状態がリバースレンジと同一とされている
ことを特徴とする自動車用自動変速機。 - 【請求項2】前記マニュアルバルブが、パーキングレン
ジ位置でもリバース油圧を発生するように構成して、パ
ーキングレンジとリバースレンジの油圧係合状態が同一
とされていることを特徴とする請求項1記載の自動車用
自動変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992017157U JP2572292Y2 (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 自動車用自動変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992017157U JP2572292Y2 (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 自動車用自動変速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0567864U true JPH0567864U (ja) | 1993-09-10 |
JP2572292Y2 JP2572292Y2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=11936143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992017157U Expired - Lifetime JP2572292Y2 (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 自動車用自動変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2572292Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010091084A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Nissan Motor Co Ltd | 自動変速機制御装置 |
-
1992
- 1992-02-21 JP JP1992017157U patent/JP2572292Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010091084A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Nissan Motor Co Ltd | 自動変速機制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2572292Y2 (ja) | 1998-05-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980203 |