JPH06193729A - シフトバイワイヤ自動変速機の制御装置 - Google Patents

シフトバイワイヤ自動変速機の制御装置

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JPH06193729A
JPH06193729A JP35636992A JP35636992A JPH06193729A JP H06193729 A JPH06193729 A JP H06193729A JP 35636992 A JP35636992 A JP 35636992A JP 35636992 A JP35636992 A JP 35636992A JP H06193729 A JPH06193729 A JP H06193729A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行レンジの切換えの際の遅れを解消する。 【構成】 スイッチ操作に基づく電気的信号によってア
クチュエータ1を動作させることにより、所定のあそび
を設定してある伝動機構2を介してレンジ切換弁3を切
換え動作させるシフトバイワイヤ自動変速機の制御装置
であって、スイッチ操作に基づく電気的信号が出力され
た場合にあそびを詰めるようにアクチュエータ1を動作
させる初期駆動指示手段4と、その初期駆動指示手段4
の指示に基づく前記アクチュエータ1の動作の完了後も
前記レンジ切換弁3を切換え動作させる状態にあるか否
かを判定するシフト判定手段5と、そのシフト判定手段
5がレンジ切換弁3を切換え動作させる状態にあること
を判定した場合にアクチュエータ1を更に継続して動作
させるシフト指示手段6とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パーキングレンジや
ドライブレンジなどの走行レンジの切換えをスイッチ操
作に基づいて行うシフトバイワイヤ自動変速機に関し、
特に走行レンジの切換えを制御する装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】周知のように車両用の自動変速機は、車
速やスロットル開度等の走行状態に基づいて歯車列にお
けるクラッチやブレーキなどの摩擦係合装置を適宜に係
合させることにより、所定の変速段に設定するように構
成されているが、パーキング状態や後進段の設定あるい
は前進段でも所定の低速段に制限する場合には、マニュ
アルシフトバルブによってこれらのレンジを選択してい
る。従来一般には、このマニュアルシフトバルブの切換
え操作を、運転席に設けたレバーによって行うように構
成されていたが、最近では、スイッチ操作によってアク
チュエータを動作させることにより、そのアクチュエー
タによってマニュアルシフトバルブを切換え動作させる
所謂シフトバイワイヤ自動変速機が開発されている。
【0003】この種の自動変速機におけるレンジ切換え
用のアクチュエータは、パーキングレンジを除いては、
バルブを直線移動させるのみであるから、その場合には
特に大きな出力は要求されないが、パーキングレンジに
ついては、出力軸の回転を機械的手段で直接阻止するパ
ーキング機構を駆動する必要があるために、大きい出力
が要求される。そのため前記アクチュエータとして大容
量のものを使用すれば、パーキングレンジに対する切換
えを含めてレンジの切換えを迅速に行うことができる。
しかしながら搭載可能なアクチュエータはスペースやコ
ストなどの要因で制限されるから、現実には迅速性を満
足するアクチュエータを採用できない場合が多い。
【0004】またシフトバイワイヤ自動変速機では、レ
ンジの切換えをスイッチ操作によって簡単に行うことで
き、しかも搭乗者による操作と実際のレンジ切換えとの
間には電気的な手段が介在するために、誤動作を防ぐよ
うに構成することが望ましく、例えば特開昭61−70
260号公報に記載された発明では、レンジを選択する
ポジション信号と走行方向を示す信号とを突き合わせる
ことによりフェイルの有無の確認を行うよう構成してい
る。
【0005】さらにマニュアルシフトバルブをアクチュ
エータによって切換え動作させる場合、アクチュエータ
の動作量とマニュアルシフトバルブの必要ストローク量
とを正確に一致させることは困難であるため、前記アク
チュエータとマニュアルシフトバルブとを連結するリン
ク機構等の伝動機構にあそび(ガタ)をもたせている。
すなわちマニュアルシフトバルブの各レンジ位置と対応
させた凹部を有する部材をマニュアルシフトバルブと一
体となって動作するように設け、その凹部に弾性的に係
合する手段を所定位置に配置し、前記アクチュエータに
よってマニュアルシフトバルブを動作させると同時に前
記凹部を有する部材を動作させ、マニュアルシフトバル
ブの最終的な位置の割出しを、前記凹部に前記弾性的係
合手段を係合させることにより、マニュアルシフトバル
ブを前記あそびの範囲内で移動させて行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにシフトバ
イワイヤ自動変速機における走行レンジの切換機構は、
出力の充分に大きいアクチュエータを必ずしも使用する
ことができないことに加え、レンジの切換指示信号の確
認を行う必要があり、またアクチュエータからマニュア
ルシフトバルブに至る伝動機構にあそびを設定してある
から、信号の処理系統および機械的な伝動系統での遅れ
が、走行レンジの切換え動作の遅れとして現れてしま
う。すなわち従来の装置では、信号系統の遅れ要因と機
械系統の遅れ要因とが相加的に作用し、レンジ切換えの
応答遅れが大きくなる不都合があった。
【0007】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、シフトバイワイヤ自動変速機におけるレンジ切
換えの応答遅れを改善することのできる制御装置を提供
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、図1に示す構成としたことを特徴と
するものである。すなわちこの発明は、スイッチ操作に
基づく電気的信号によってアクチュエータ1を動作させ
ることにより、所定のあそびを設定してある伝動機構2
を介してレンジ切換弁3を切換え動作させるシフトバイ
ワイヤ自動変速機の制御装置において、前記スイッチ操
作に基づく電気的信号が出力された場合に前記あそびを
詰めるように前記アクチュエータ1を動作させる初期駆
動指示手段4と、その初期駆動指示手段4の指示に基づ
く前記アクチュエータ1の動作の完了後も前記レンジ切
換弁3を切換え動作させる状態にあるか否かを判定する
シフト判定手段5と、そのシフト判定手段5が前記レン
ジ切換弁3を切換え動作させる状態にあることを判定し
た場合に前記アクチュエータ1を更に継続して動作させ
るシフト指示手段6とを備えていることを特徴とするも
のである。
【0009】
【作用】この発明で対象とする自動変速機は、走行レン
ジの切換えをスイッチ操作で行うシフトバイワイヤ自動
変速機であって、所望の走行レンジをスイッチ操作によ
って選択すると、アクチュエータ1が動作し、伝動機構
2を介してレンジ切換弁3を切換え動作させる。その場
合、スイッチ操作に基づく電気的信号が出力されると、
スイッチ操作によって指示されている走行レンジとその
時点で実際に設定されている走行レンジとが異なる場合
に初期駆動指示手段4が、指示されている走行レンジを
設定する方向にアクチュエータ1を動作させる。これは
伝動機構2におけるあそびを詰める動作であり、直ちに
走行レンジが切替わるものではない。この所謂ガタ詰め
の後に、レンジ切換弁3を、指示されている走行レンジ
に切換え動作し得る状態にあるか否かを、シフト判定手
段5が判定し、指示されている走行レンジに切換え動作
させ得る場合には、シフト指示手段6がアクチュエータ
1を更に継続して動作させる。この時点では、伝動機構
2におけるあそびが解消されているから、レンジ切換弁
3はアクチュエータ1の動作によって直ちに切換え動作
する。したがって初期駆動指示手段4がアクチュエータ
1を動作させている間に、指示信号の確認を行うことが
可能であり、その確認操作の間にあそびを解消するの
で、遅れ要因の一つを解消し、遅れ要因が相加的に作用
することを防止することができる。
【0010】
【実施例】つぎにこの発明の実施例を図面を参照して説
明する。図2はこの発明の一実施例を示す斜視図であっ
て、レンジ切換弁であるマニュアルシフトバルブ10を
切換え動作させるためのアクチュエータとしてモータ1
1を使用した例である。すなわちマニュアルシフトバル
ブ10は、従来の手動によりレンジを切換える自動変速
機におけるマニュアルシフトバルブと同様にスプールタ
イプのバルブであって、制御および駆動のための元圧と
なるライン油圧が供給され、シフト位置に応じて各走行
レンジに応じた経路で所定の摩擦係合装置(図示せず)
に油圧を供給するように構成されている。
【0011】モータ11の駆動力をマニュアルシフトバ
ルブ10に伝達する伝動機構の一部をなすコントロール
軸12が、マニュアルシフトバルブ10のスプールの軸
線に対して直交する方向に向けて配置されており、その
コントロール軸12にディテントレバー13が一体とな
って回転するように固定されている。このディテントレ
バー13は、ほぼ扇形をなす板状の部材であって、その
円弧状の外周部に複数の凹部14が形成されている。こ
の凹部14に係合するローラ15を先端部に取り付けた
板ばね16が所定の固定部に片持ち状に固定されてお
り、ローラ15を板ばね16の弾性力で凹部14の一つ
に強制的に係合させるようになっている。これらの凹部
14とローラ15とは、マニュアルシフトバルブ10に
おける各レンジの設定位置に対応させて配置されてお
り、したがってローラ15がいずれかの凹部14に完全
に係合することにより、その凹部14に対応する走行レ
ンジ位置にマニュアルシフトバルブ10が設定される。
すなわちこれらのディテントレバー13およびローラ1
5ならびに板ばね16によってディテント機構17が構
成されている。
【0012】この実施例で対象とする自動変速機におい
てもパーキングレンジで出力軸の回転を機械的な手段で
止めるパーキングロック機構18が設けられており、こ
れを動作させるためのL字リンク19がディテントレバ
ー13に連結されている。パーキングロック機構18
は、従来一般の自動変速機におけるものと同様に、出力
軸と一体となって回転する部材、例えば所定のリングギ
ヤ20の外周部に形成した凹凸部21にパーキングロッ
クポール22を係合させて出力軸の回転を止めるよう構
成されている。このパーキングロック機構18を動作さ
せるL字リンク19は、ほぼ直角に屈曲した部材であっ
て、その基端部がディテントレバー13に固定されると
ともに、その先端部がパーキングロックポール22に対
してリングギヤ20とは反対側の位置に延びており、こ
のL字リンク19の先端部にテーパーコーン状のカム2
3が前後動自在でかつスプリング24で先端方向に押圧
された状態に嵌合させられている。すなわちL字リンク
19が前進動作させられることに伴ってカム23がスプ
リング24によって押圧され、その結果、カム23がパ
ーキングロックポール22をリングギヤ20側に押し上
げることによりパーキングロックポール22がリングギ
ヤ20に係合し、出力軸の回転を機械的に阻止するよう
に構成されている。
【0013】また前記モータ11の出力軸25にはウォ
ーム26が設けられ、これに噛合するウォームホイール
27が前記コントロール軸12に取り付けられている。
図3はこのコントロール軸12とウォームホイール27
との回転方向での連結状態を示す図であって、コントロ
ール軸12の端部28は矩形断面に形成されるととも
に、これを挿入してあるウォームホイール27のボス部
には、幅および長さ共にコントロール軸12の矩形断面
部28より大きいほぼ鼓形の係合孔29が形成されてい
る。したがってこれらの矩形断面部28と係合孔29と
の間には、回転方向において所定のあそび量δが設定さ
れている。
【0014】上記のモータ11を制御するための手段す
なわち走行レンジを選択するための手段は以下のように
構成されている。すなわちモータ11は、一例として直
流モータが使用され、これを制御するためのマイクロコ
ンピュータを主体とする電子制御装置30には、パーキ
ングレンジ“P”、リバースレンジ“R”、ニュートラ
ルレンジ“N”、ドライブレンジ“D”、2レンジ
“2”、Lレンジ“L”に対応したスイッチを有するレ
ンジ選択スイッチ31が接続されている。また電子制御
装置30には、アクチュエータ位置センサ32およびバ
ルブ位置センサ33がA/Dコンバータ34を介して接
続されている。すなわちレンジ選択スイッチ31を操作
することにより所定の走行レンジを選択すると、電子制
御装置30からモータ11に対して、選択された走行レ
ンジを設定する方向への駆動信号が出力され、かつ各セ
ンサ32,33からフィードバック信号が電子制御装置
30に入力され、選択された走行レンジを設定する位置
までモータ11が回転すると、モータ11に対する駆動
信号の出力が停止するようになっている。
【0015】上述した装置による走行レンジの設定の際
には、指示信号の確認と前記あそび量δの解消との制御
が先ず行われ、それに続けてマニュアルシフトバルブ1
0を選択された走行レンジ位置に移動させるためのモー
タ11の制御が行われる。図4はそれらの制御のうち伝
動機構におけるあそび量δの解消のための制御を示して
おり、前記レンジ選択スイッチ31が操作されると、先
ず選択されたレンジと既に設定されているレンジとが同
じか否かが判断され(ステップ1)、同じであればこの
ルーチンから抜け、また同じでない場合にはステップ2
に進んで選択されたレンジの確認中か否かが判断され
る。これは例えば所定以上の車速で前進走行している状
態でリバースレンジRが選択された場合に、リバースレ
ンジRを不適格と判断してその設定を禁止するための制
御であり、その判断結果が“イエス”の場合には、ステ
ップ3に進んでマニュアルシフトバルブ10が所定の走
行レンジ位置の範囲内にあるか否かを判断する。すなわ
ち所定の走行レンジを設定するためにマニュアルシフト
バルブ10のスプールに許容される位置には、ある程度
の幅が設定されており、スプールの位置がその範囲内に
入っていれば、マニュアルシフトバルブ10が所定の走
行レンジに設定されていることになる。したがってステ
ップ3の判断結果が“イエス”であれば、伝動機構にあ
そびが生じていることになるので、ステップ4において
モータ11を選択されたレンジ側に駆動する制御を実行
し、ついで制御プロセスはリターンする。
【0016】上記のようにモータ11を駆動した結果、
マニュアルシフトバルブ10のスプールの位置が所定の
走行レンジの設定範囲から僅かでも外れた場合、ステッ
プ3の判断結果が“ノー”になるので、この場合はステ
ップ5においてモータ11を停止させる制御を実行す
る。すなわちこの場合、伝動機構におけるあそびが詰め
られたためにマニュアルシフトバルブ10が動作させら
れたのであるから、モータ11を停止する。このような
いわゆるモータ11の初期駆動制御を行っている間に、
選択されたレンジの確認が終了すると、ステップ2の判
断結果が“ノー”となることにより、ステップ4の制御
が実行され、モータ11は選択されたレンジを設定する
方向に駆動させられる。
【0017】すなわち上記の制御装置においては、走行
レンジの選択を行うと、選択されたレンジの確認を行う
と同時に、その間に、伝動機構におけるあそびを詰める
ようにモータ11が駆動され、選択されたレンジの確認
の後は、直ちに選択された走行レンジに向けてマニュア
ルシフトバルブ10を動作させることになる。換言すれ
ば、選択された走行レンジの確認と伝動機構におけるあ
そび量δの解消とが同時に進行するので、走行レンジの
切換えの際の動作遅れが解消もしくは短縮化される。
【0018】上記の伝動機構におけるあそび量δを解消
する制御、すなわちいわゆるガタ詰めの制御を、走行レ
ンジの切換え完了の後などの非シフト制御時に行う例を
図5に示してある。すなわち先ず最初に前記レンジ選択
スイッチ31によって選択された走行レンジと自動変速
機で実際に設定されている走行レンジとが同じか否かが
判断され(ステップ10)、これらの走行レンジが同じ
になっていれば、ステップ11でレンジの切換えが終了
したか否かが判断される。レンジの切換え制御が終了し
ていた場合には、ステップ12においてフラグFL が
“1”か否かが判断される。このフラグFL は、後述す
るようにガタ詰めの制御の実行中に“1”にセットされ
るフラグであり、当初は“0”に設定されているので、
最初はステップ12の判断結果が“ノー”となり、ステ
ップ13に進む。ステップ13では、フラグFP が
“0”か否かが判断される。このフラグFP は、バルブ
位置センサ33がマニュアルシフトバルブ10のレンジ
位置の変化を検出した場合に“1”にセットされるフラ
グであり、当初は“0”に設定されているので、ステッ
プ13の判断結果は“イエス”になり、ステップ14に
進んでガタ詰め制御を実行する。
【0019】このガタ詰め制御は、モータ11からマニ
ュアルシフトバルブ10までの伝動機構に設定もしくは
不可避的に存在しているあそび(ガタ)を解消するため
にモータ10を僅か動作させる制御であり、そのモータ
10の駆動方向は、設定される頻度の高い走行レンジを
設定する方向である。そしてこのステップ14ではフラ
グFL を“1”にセットした後にリターンする。
【0020】このようにしてガタ詰め制御を行っている
状態では、ステップ3の判断結果が“イエス”となるの
で、この場合には、ステップ15に進んでバルブ位置セ
ンサ33がマニュアルシフトバルブ10の位置の変化を
検出したか否かを判断する。その判断結果が“イエス”
であれば、モータ11の動作に伴ってマニュアルシフト
バルブ10が動作したことになり、これは当然にあそび
量が解消された状態なので、ステップ16に進んでモー
タ11の停止制御を実行するとともに、フラグFL をゼ
ロリセットし、またフラグFP を“1”にセットする。
またステップ15の判断結果が“ノー”の場合には、伝
動機構に未だあそびが存在していることになるので、ス
テップ17においてフラグFP を“0”にセットした後
にリターンする。
【0021】他方、選択された走行レンジと自動変速機
に設定されている走行レンジとが異なっていることによ
りステップ10の判断結果が、“ノー”となった場合、
および走行レンジの切換えのためのシフト制御が終了し
てステップ11の判断結果が“ノー”となった場合に
は、ステップ18に進んでフラグFL をゼロリセットし
た後にリターンする。またステップ13の判断結果が
“ノー”の場合には、モータ11が動作してもマニュア
ルシフトバルブ10が動かないためにあそびが未だ解消
されていないことになるので、直ちにリターンしてモー
タ11の駆動を継続する。
【0022】したがって図5に示す制御を行えば、走行
レンジの切換えを行う直前には、伝動機構でのあそび量
が解消されているので、モータ11の駆動と同時にマニ
ュアルシフトバルブ10の切換え動作が開始され、レン
ジ切換えの遅れが短縮される。
【0023】なおこの発明は、上記の実施例には限定さ
れないのであって、マニュアルシフトバルブ10を駆動
するためのアクチュエータはモータ以外のものであって
もよく、また伝動機構は上述したディテント機構を含ま
ないものであってもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の制御装置
によれば、走行レンジの切換えの指示信号の確認の間
に、伝動機構におけるあそび量を解消するようにアクチ
ュエータを動作させるから、いわゆるガタ詰めと信号確
認とが同時に進行し、そのためいずれか一方の制御のた
めに要する時間が、走行レンジの遅れ時間としては現れ
ず、走行レンジの切換え制御を迅速化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な構成を示すブロック図であ
る。
【図2】この発明の一実施例を概略的に示す斜視図であ
る。
【図3】この発明の一実施例におけるあそび量を説明す
るための図である。
【図4】この発明の実施例におけるあそび量解消のため
の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】この発明の制御装置によるあそび量解消のため
の制御ルーチンの他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 アクチュエータ 2 伝動機構 3 レンジ切換弁 4 初期駆動指示手段 5 シフト判定手段 6 シフト指示手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチ操作に基づく電気的信号によっ
    てアクチュエータを動作させることにより、所定のあそ
    びを設定してある伝動機構を介してレンジ切換弁を切換
    え動作させるシフトバイワイヤ自動変速機の制御装置に
    おいて、 前記スイッチ操作に基づく電気的信号が出力された場合
    に前記あそびを詰めるように前記アクチュエータを動作
    させる初期駆動指示手段と、その初期駆動指示手段の指
    示に基づく前記アクチュエータの動作の完了後も前記レ
    ンジ切換弁を切換え動作させる状態にあるか否かを判定
    するシフト判定手段と、そのシフト判定手段が前記レン
    ジ切換弁を切換え動作させる状態にあることを判定した
    場合に前記アクチュエータを更に継続して動作させるシ
    フト指示手段とを備えていることを特徴とするシフトバ
    イワイヤ自動変速機の制御装置。
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