JPH0562639U - 合成樹脂製床材 - Google Patents

合成樹脂製床材

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Publication number
JPH0562639U
JPH0562639U JP1252392U JP1252392U JPH0562639U JP H0562639 U JPH0562639 U JP H0562639U JP 1252392 U JP1252392 U JP 1252392U JP 1252392 U JP1252392 U JP 1252392U JP H0562639 U JPH0562639 U JP H0562639U
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JP
Japan
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synthetic resin
adhesive
layer
holes
breathable
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Pending
Application number
JP1252392U
Other languages
English (en)
Inventor
昭 清水
潔彦 近藤
栄一 田島
Original Assignee
株式会社タジマ
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Publication date
Application filed by 株式会社タジマ filed Critical 株式会社タジマ
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Publication of JPH0562639U publication Critical patent/JPH0562639U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 貫通孔15を有する塩化ビニルなどから成る
表面層13の裏面に、合成樹脂の連続気泡発泡体、不織
布、織布、フェルト、マット等の繊維三次元交絡体など
の通気性層17を一体的に固定して床材11とする。 【効果】 接着剤23により通気性層17が閉塞され
ず、コンクリート下地21中の水分や接着剤中の揮発分
は通気性層17および貫通孔15を経て大気にリーク
し、フクレ等の問題が生じない。また、接着剤23の浸
出しは通気性層17で止まり、貫通孔15の閉塞はな
い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、敷設後のフクレの発生が防止された合成樹脂製床材に関する。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂製床材としては、タイル状、長尺状などが知られているが、いずれも 一般には、打設コンクリート上にモルタルが施工された床下地などに、接着剤に より接着、固定されて敷設される。
【0003】 このとき、床下地中には未だ水分が含まれており、これらが経時により、ある いは環境温度の変化により蒸散しようとする。また、接着剤中の揮発分(溶剤) も、接着後に大気中に逃げようとする。さらに、施工時に床材と床下地の間に、 しばしば空気が巻き込まれてしまう。しかし、床下地上はガス不透過性の合成樹 脂製床材で覆われているため、上記の水分、揮発分および巻き込み空気は逃げ場 がなくなり、接着力の弱い部分で床材を剥離、持ち上げてガス溜りを形成するこ とになる。このガス溜りは、外部からはフクレとして観察され、美感を損なう。 この傾向は特に長尺床材において著しい。
【0004】 このようなフクレ対策としては、水が表面から浸入しないが、ガスや湿気は透 過しうる程度の口径の孔を、床材本体の表面から底面を貫くように多数設けた合 成樹脂床材が知られている(実公昭62−37891号公報)。しかしこの床材 では、貫通孔の口径が限られた大きさなので、湿気や揮発分の抜けが不充分であ り、特に、接着剤による目詰り、プラスチックの収縮、ゴミ等による目詰りによ り貫通孔が小径化しやすいため、この傾向が著しい。一方、貫通孔の口径を大き くすると、敷設施工時に接着剤の浸出しが生じるという問題がある。
【0005】 また、実開昭58-38203号明細書には、非発泡性合成樹脂からなる表面層、連続 発泡性合成樹脂よりなる中間層、貫通孔を有する非発泡性合成樹脂よりなる裏面 層を設けた床材が報告されている。この床材によれば、水分、揮発分、巻き込み 空気等は、裏面層の貫通孔から中間層の連続発泡体内に入って拡散されることに より、水分等の局部集中を防止しフクレを防止することができる。しかし、この フクレ防止効果には限界があり、中間層が飽和状態に達すると、水分等の逃げ場 がなくなり、結局は弱い部分でフクレが発生することになる。また、接着剤によ り裏面層の貫通孔が目詰りすることは避けられず、それだけフクレ防止効果が低 下してしまう。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、合成樹脂製床材において、敷設後のフクレの発生を効果的に防止す ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の合成樹脂製床材は、非発泡性合成樹脂からなり厚さ方向に貫通孔を有 する表面層の裏面に、連続多孔体からなる通気性層を一体的に設けたことを特徴 とする。
【0008】
【実施例】
図1は、本考案の床材およびその敷設状態を示す説明断面図である。 床材11は、表面層13および通気性層17から構成されている。表面層13 は、塩化ビニル樹脂組成物などの合成樹脂からなり、表面から底面に向けて貫通 し大気と通気性層17とを連通せしめる貫通孔15を有する。貫通孔15の口径 および数(穿設密度)は、特に制限はなく、通気性層17から水分、ガス、空気 を放出しうる程度でよい。貫通孔15からの接着剤23の浸み出しの問題がない ので、貫通孔15の口径がある程度大きくてもよく、例えば、0.2〜1.0m m程度の口径が好適である。
【0009】 表面層13の裏面例には、合成樹脂製の連続気泡性発泡体(連続多孔体)から なる通気性層17が、一体的に固定されている。
【0010】 なお、通気性層17としては、その厚さ方向および面方向に水分、空気等が自 由に移動しうる連続多孔体であればいずれもが用いられ、例えばフェルト、マッ ト、不織布、織布等の繊維の三次元交絡体などを用いることもできる。
【0011】 この床材11の施工に際しては、モルタルが塗工されたコンクリート製床下地 21上に接着剤23をライン状、ドット状等に部分的に塗布し、床材11を敷設 して接着剤23を硬化せしめる。敷設時に巻き込まれた空気、接着剤23中の揮 発分(溶剤)、経時によりモルタルやコンクリートから蒸散してくる水分等は、連 続多孔体からなる通気性層17に入り、貫通孔13を経て大気に放出されるので 、フクレが発生することはない。また、接着作業時に、通気性層17中に部分的 に接着剤23が浸入しても、通気性層17の面全体としての通気性能に大きな影 響を及ぼさない。さらに、接着剤23の浸入は通気性層17で止まり、貫通孔1 3に浸入・閉塞したり、貫通孔15を通過して外部に浸出してくることがない。
【0012】 また、通気性層17の機能を損なわない範囲で、通気性層17を異なった素材 の積層構造としたり、通気性層17の下面に通気性の補強層を設けてもよい。こ の具体例としては例えば、表面側の連続気泡発泡体層と裏面側の織布、不織布層 を積層して通気性層とした床材、通気性層17の裏面にさらに穴あきシートを設 けて補強した床材などが挙げられる。後者の場合、穴あきシートの貫通孔の大き さ、数を接着剤の浸出し等の弊害は連続多孔性の通気性シート17で吸収できる ので、適宜設定できる。
【0013】
【考案の効果】
本考案の合成樹脂製床材によれば、部分的に貫通孔を有する表面層の裏面に、 連続多孔体からなる通気性層を一体的に設けることにより、接着剤の外部への浸 み出し等の弊害を生じることなく、通気孔の目詰りを防止し、十分な脱気効果が 得られ、床材のフクレを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の合成樹脂製床材の実施例およびその施
工例を示す説明断面図である。
【符号の説明】
11 床材 13 表面層 15 貫通孔 17 通気性層 21 床下地 23 接着剤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非発泡性合成樹脂からなり厚さ方向に貫
    通孔を有する表面層の裏面に、連続多孔体からなる通気
    性層を一体的に設けたことを特徴とする合成樹脂製床
    材。
JP1252392U 1992-02-04 1992-02-04 合成樹脂製床材 Pending JPH0562639U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102109184B1 (ko) * 2019-01-03 2020-05-28 최시행 폴리우레아 및 폴리프로필렌 패널을 이용한 복합방수구조 및 이의 시공방법
CN114046027A (zh) * 2021-12-06 2022-02-15 上海朗穆新材料有限公司 地板三明治结构铺装工艺

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5825078U (ja) * 1981-08-12 1983-02-17 松下電器産業株式会社 線材保護装置
JPH0336362A (ja) * 1989-06-30 1991-02-18 Takenaka Komuten Co Ltd 床構造

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