JP2569723Y2 - 塗膜仕上施工用下張り緩衝材 - Google Patents

塗膜仕上施工用下張り緩衝材

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JP2569723Y2
JP2569723Y2 JP1991050229U JP5022991U JP2569723Y2 JP 2569723 Y2 JP2569723 Y2 JP 2569723Y2 JP 1991050229 U JP1991050229 U JP 1991050229U JP 5022991 U JP5022991 U JP 5022991U JP 2569723 Y2 JP2569723 Y2 JP 2569723Y2
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静夫 下岡
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日本エヌエスシー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、コンクリート等の下
地表面を、塗膜防水材,塗床材,舗装材等の各種の塗膜
仕上材によって仕上施工する際に用いられる下張り緩衝
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンクリート等の下地表面を塗
膜仕上材で被覆して仕上げる場合、下地に直接塗膜仕上
材を塗工するのではなく、下地の上にまず下張り緩衝材
を配し、その上に塗膜仕上材を塗工することが行われて
いる。このように下張り緩衝材を用いるのは、これによ
って下地の物理的化学的変化を吸収させ、得られる塗膜
仕上層に破断やフクレ等の影響が出ないようにするため
である。
【0003】このような下張り緩衝材には、寸法安定
性,下地のひび割れ等に対する追従性,下地から放散さ
れる水蒸気や塗膜仕上材と下地の間に放置されている空
気等の逃気性といった各種の性能が求められ、従来か
ら、独立気泡を有するプラスチック発泡体や不織布等か
ら構成される各種のシートが用いられている。例えば、
図5に示すように、塗膜仕上材1に接する上層2と下地
3に接する下層4がいずれも不織布で構成され、中間層
5が独立気泡を有するプラスチック発泡体で構成された
サイドイッチ構造のものや、図6に示すように、塗膜仕
上材1に接する上層6が織布で、下地3に接する下層7
がプラスチック発泡体で、下層7の下面に一定形状の連
通溝8を有する2層構造のもの等があげられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
5のサンドイッチ構造のものは、通気性,通水性に乏し
いため、施工後に、下地3から滲み出す水が下層4の不
織布と下地3の間で溜まりやすく、また、上記図6の2
層構造のものは、せっかく通気性、通水性のために設け
た連通溝が、施工時に接着剤によって詰まりやすいとい
う欠点がある。このため、いずれの構成のものも、下張
り緩衝材と下地との境界部に水等が溜まって塗膜防水材
にフクレ等の影響がでやすく、その改善が強く望まれて
いた。
【0005】この考案は、このような事情に鑑みなされ
たもので、通気性,通水性に優れ、塗膜仕上材に破断や
フクレを生じることのない塗膜仕上施工用下張り緩衝材
の提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この考案の塗膜仕上施工用下張り緩衝材は、コンク
リート等の下地表面を塗膜仕上材で被覆する際に、塗膜
仕上材の下側に配される下張り緩衝材であって、上記下
地に接する下層が、発泡倍率が10〜40倍に設定され
連続気泡を有するプラスチック発泡体からなる非穴あ
き層によって構成され、上記塗膜仕上材に接する上層
、発泡倍率が5〜30倍に設定された独立気泡を有す
るプラスチック発泡体からなる非通気性層によって構
成されているという構成をとる。
【0007】
【作用】すなわち、この考案の塗膜仕上施工用下張り緩
衝材は、下層が連続気泡を有するプラスチック発泡体か
らなる非穴あき層によって構成されているため、下地か
ら生じる水蒸気や下地と塗膜仕上材の間に拘束されてい
る空気等がこれらの連続気泡を通して広範囲に流動分散
することになり、局部的な内圧上昇、すなわちフクレの
発生を防止することができる。そして、上記下層が、所
定の発泡倍率に設定されているため、充分な通気通水性
を備えており、上記フクレの発生防止効果が非常に高
い。また、上層が独立気泡を有するプラスチック発泡体
からなる非通気性層によって構成されているため、こ
の層から下に水等が侵入せず、優れた防水機能を発揮す
る。そして、塗膜仕上材の塗工に際しても塗工液が上層
を通過して下層に侵入することがないため、一定厚みの
塗膜仕上層を形成させることができる。したがって、
層の連続気泡の機能が損なわれることなく、塗膜仕上層
のフクレを有効に防止することができる。しかも、上記
上層が、所定の発泡倍率に設定されているため、下層と
の強度的なバランスに優れ、まきシワが発生することも
ない。さらに、上層および下層が、発泡倍率の限定によ
って適度な圧縮強度を有するため、下張り緩衝材を下地
に貼る作業や塗膜仕上材を塗布する作業等を良好に行う
ことができる。
【0008】つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳
細に説明する。
【0009】
【実施例】図1は、この考案の一実施例を示している。
この下張り緩衝材は、下地3に接する下層10が連続気
泡を有するポリエチレン発泡体からなる非穴あき層によ
って構成されている。また、塗膜仕上材1に接する上層
11が独立気泡を有するポリエチレン発泡体からなる層
によって構成されている。そして、上記下層10および
上層11は、粘着剤層12によって接合一体化されてい
る。
【0010】そして、上記下層10の連続気泡を有する
ポリエチレン発泡体の発泡倍率は、10〜40倍に設定
することが必要である。10倍未満では通気通水が不充
分であり、逆に40倍を超えると圧縮強度に乏しくな
り、下張り緩衝材を下地に貼る作業や塗膜仕上材を塗布
する作業等が困難となるからである。また、上層11の
独立気泡を有するポリエチレン発泡体の発泡倍率は、5
〜30倍に設定することが必要である。5倍未満では
層10と強度差,硬度差が生じ、まきシワが発生する。
逆に30倍を超えると塗膜仕上材の吸収が悪くなるとと
もに、圧縮強度に乏しくなって下張り緩衝材を下地に貼
る作業や塗膜仕上材を塗布する作業等が困難となるから
である。そして、下層10の層厚は3〜20mmに設定す
ることが好適であり、上層11の層厚は5〜10mmに設
定することが好適である。下層10が3mmより薄すぎる
と下地3から生じる水分等を充分に分散供給することが
できず、逆に20mmよりも厚くなると弾力性がでて好ま
しい反面コストの点で実用的でなくなるからである。上
層11は5mmよりも薄くなると耐圧強度が悪くなり、1
0mmを超えると下地3への追従性が悪くなり接合作業が
しにくくなるとともに塗膜仕上材1による仕上面にその
影響がでるからである。
【0011】一方、上記下層10および上層11を接合
一体化する粘着剤としては、クロロプレン系,アクリル
系,ウレタン系等、各種の粘着剤を用いることができ
る。通常の接着剤では硬化するとごわごわして塗膜仕上
材施工後の塗膜表面にひびくからである。
【0012】図2は、この考案の他の実施例を示してい
る。この下張り緩衝材は、下層10および上層11を、
粘着剤を用いずに接合したものである。すなわち、この
ものは、下層10を構成する連続気泡ポリエチレン発泡
体の上面10aか、あるいは上層11を構成する独立気
泡ポリエチレン発泡体の下面11aを熱溶融し、その溶
融面に他の層を接合することによって、一体化したもの
である。
【0013】なお、上記のように、上層11と下層10
とを別個に形成したのち接合するのではなく、下層10
を構成する連続気泡ポリエチレン発泡体の上面10a
を、所定厚みだけ熱溶融することにより、その部分の連
続気泡を潰して無泡化し、平滑な非通気性層(上記上層
11に相当する)に形成したものを、下張り緩衝材とし
て用いても差し支えはない。
【0014】また、これらの実施例では、各層10,1
1をポリエチレン発泡体で形成しているが、ポリエチレ
ン発泡体や塩化ビニル発泡体等、各種のプラスチック発
泡体を用いることができる。ただし、下層10は、必ず
連続気泡によって通気性,通水性が確保されていなけれ
ばならず、しかも厚み方向に貫通穴を有しない、非穴あ
き層になっていなければならない。そして、上層11
は、必ず独立気泡によって非通気性を備えていなければ
ならず、非通気性とともに追従性,耐圧性等の諸性能を
備えた各種材料が適宜に選択される
【0015】なお、この考案の下張り緩衝材は、通常、
つぎのようにして塗膜仕上施工に供される。すなわち、
まず図3に示すように、下地3上に、接着剤を塗布して
接着剤層20を形成したのち、その上に、下層10を下
にして下張り緩衝材を接合する。そして、この下張り緩
衝材の上層11の上に、塗膜防水材,舗装材等の塗膜仕
上材1を塗工することにより、目的とする塗膜仕上が完
成する。
【0016】したがって、このようにして得られた塗膜
仕上層では、下張り緩衝材の下層10の連通気泡が、下
地3から生じる水蒸気や境界部の空気等を分散吸収する
ため、フクレが生じるようなことがない。また、下張り
緩衝材の上層11が非通気性になっているため、上層1
1から下に水等が侵入せず、塗膜仕上材の塗工時にもそ
の塗工液が下層10に到達して下層10の連続気泡を潰
すようなこともない。
【0017】また、下張り緩衝材の下層10の下面に、
図4に示すように、予め粘着剤21を転写してこの面を
離型紙22で被覆しておくようにしてもよい。このよう
にすると、施工時に、上記離型紙22を剥がしながら下
地3に貼着することができ、施工能率が大幅に向上す
る。
【0018】
【考案の効果】以上のように、この考案の塗膜仕上施工
下張り緩衝材は、下地に接する下層が、所定の発泡倍
率に設定された連続気泡を有するプラスチック発泡体か
らなる非穴あき層によって構成されているため、下地か
ら生じる水,水蒸気,膨張した空気等が、上記下層の連
続気泡に分散吸収される。したがって、塗膜仕上面にフ
クレ等が生じることがなく、美麗に仕上げることができ
る。そして、このような下層の機能は、所定の発泡倍率
に設定された独立気泡を有するプラスチック発泡体から
なる非通気性の上層に守られて塗膜仕上材塗工時およ
び経時的に損なわれることがない。しかも、両層が適度
の圧縮強度を有していることから、まきシワを生じない
のみならず、優れた作業性を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す部分的な断面図であ
る。
【図2】この考案の他の実施例を示す部分的な断面図で
ある。
【図3】上記図1の実施例品の施工方法の説明図であ
る。
【図4】この考案の応用例を示す部分的な断面図であ
る。
【図5】従来の下張り緩衝材の一例を示す部分的な断面
図である。
【図6】従来の下張り緩衝材の他の例を示す部分的な断
面図である。
【符号の説明】
1 塗膜仕上材 3 下地 10 下層 11 上層

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート等の下地表面を塗膜仕上材
    で被覆する際に、塗膜仕上材の下側に配される下張り緩
    衝材であって、上記下地に接する下層が、発泡倍率が1
    0〜40倍に設定された連続気泡を有するプラスチック
    発泡体からなる非穴あき層によって構成され、上記塗膜
    仕上材に接する上層が、発泡倍率が5〜30倍に設定さ
    れた独立気泡を有するプラスチック発泡体からなる非通
    気性層によって構成されていることを特徴とする塗膜
    仕上施工用下張り緩衝材。
JP1991050229U 1991-06-03 1991-06-03 塗膜仕上施工用下張り緩衝材 Expired - Lifetime JP2569723Y2 (ja)

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JPS5936514B2 (ja) * 1979-03-24 1984-09-04 株式会社明電舎 インバ−タ装置とその駆動方法
JPS5750516U (ja) * 1980-09-10 1982-03-23
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JPH0268017U (ja) * 1988-11-09 1990-05-23
JPH01281143A (ja) * 1989-03-15 1989-11-13 Toppan Printing Co Ltd シート状吸収材の製造方法

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