JPH0560037B2 - - Google Patents

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JPH0560037B2
JPH0560037B2 JP60295748A JP29574885A JPH0560037B2 JP H0560037 B2 JPH0560037 B2 JP H0560037B2 JP 60295748 A JP60295748 A JP 60295748A JP 29574885 A JP29574885 A JP 29574885A JP H0560037 B2 JPH0560037 B2 JP H0560037B2
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JP
Japan
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erector
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concrete
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JP60295748A
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Keinosuke Takegawa
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Shimizu Construction Co Ltd
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Shimizu Construction Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/944,339 priority patent/US4808030A/en
Priority to FR868618232A priority patent/FR2592091B1/fr
Priority to GB8630765A priority patent/GB2184768B/en
Priority to CN86108772.0A priority patent/CN1006482B/zh
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)
  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、シールド機械を用いて地中にトンネ
ルの建設を行うシールド工法に使用される装置で
あつて、同工法における型枠の組立・解体作業に
好適な型枠組立解体装置に関する。
「従来の技術」 一般に、トンネル工事におけるシールド工法と
は、地山に対する殻となり、掘削作業空間を土
圧、地下水圧から保護する設備を用いて行うトン
ネル築造工法であり、従来のこの種のシールド工
法としては、次のような工法が知られている。
まず、シールド機械、掘削土砂や資材等を搬入
出するための発進立坑を掘る。次に、この立坑か
らシールド機と呼ばれる鋼鉄製の円筒枠を地盤中
に押し込み、前部で地山を掘削しながらシールド
機を推進させ、後部に掘削されてできた穴に覆工
を行いながらトンネルを作つて行く。
覆工には、セグメントを用いた一次覆工と、コ
ンクリートライニングによる二次覆工とがあり、
まず、所定幅の円弧状に何分割かに分割されたセ
グメントを、シールド機の後部に設置されたエレ
クタ等を用いて、掘削された穴の壁面に沿つて筒
上に組み立てて一次覆工を行う。このセグメント
は、長期的にはトンネル周囲の土圧、水圧等の荷
重を受け持ち、短期的にはシールド機の大きなジ
ヤツキ推力に耐え得るような強度を有していなけ
ればならない。
掘削した穴にセグメントの組立てが全て完了す
ると、その内側に円筒状の隙間を形成するように
スチールフオームを組立て(コンクリートが硬化
した後には解体する)、次いで、その隙間にコン
クリートを打設して、コンクリートライニングに
よる二次覆工を行う。このコンクリートライニン
グは、止水と、外観上の仕上げの役目を有するも
のである。
しかし、このような従来のシールド工法におい
ては、セグメントが土水圧等の長期荷重やシール
ド機のジヤツキ推力を受け持ち、永久的な覆工構
造を有するための諸条件を満足し得るように設計
されたものであるために高価なものとなり、それ
を埋殺しにしなければならず、コストアツプの原
因となること、止水や仕上げ等のためにコンクリ
ートライニングの二次覆工が必要であり、工期が
長期化する原因となること、コンクリートライニ
ングのためのスチールフオームが必要であり、コ
ストアツプの一因であるとともに、その組み立
て、解体作業は工程を複雑化し工期遅延の一因と
なること等の欠点があつた。
そこで、本出願人は、それらの欠点を解決する
ために、先にノン・セグメント・シールド工法を
考案した。この工法は、シールド機によつて掘削
した穴の壁面に沿つて複数に分割された所定幅を
有する内型枠と外型枠を連結部材で一体化しつつ
筒状に組み立て、次いで、この内・外型枠がトン
ネルの掘進方向に沿つて所定数だけ連設された
後、前記内型枠と外型枠との間にコンクリートを
打設してコンクリートライニングを施し、このコ
ンクリートライニングが固化した部分が所定の長
さに達した際、このコンクリートライニングの内
側に連接された内型枠のうち後方の内型枠を外型
枠から分離させて解体した後、新たに掘削した穴
の壁面に組み立てる内型枠として転用することに
より地中にトンネルを構築するものである。
「発明が解決しようとする問題点」 ここで、前記ノン・セグメント・シールド工法
においては、内型枠を新たに掘削した穴の壁面の
内型枠として転用するため、コンクリートライニ
ングが完成した部分の内型枠を解体する必要性が
生じてきた。
ところが、従来のシールド工法においては、シ
ールド機の後部に固定して設けられたエレクタを
用いてセグメントを組み立て、組み立てられたセ
グメントを覆工材として永久的にトンネル内に埋
殺しとするため、特に、セグメントを解体するた
めの装置は必要とされていなかつた。また、セグ
メントを解体する必要が生じた場合には、作業員
が筒状に組まれたセグメントの内側に足場を組
み、セグメントの連結ボルトを外し、クレーンあ
るいはチエーンブロツク等により一つ一つ吊り降
ろす方法が取られていた。したがつて、その解体
作業は、多くの作業員を必要とするとともに非能
率的であり、かつ危険を伴うものとなつている。
また、エレクタがシールド機の後部に設置されて
いるため、シールド機が大型、かつ重量の重たい
ものとなつているとともに、エレクタの他の場所
への転用が出来ない等の問題点があり、ノン・セ
グメント・シールド工法に適用するには不適当で
あり、新たな型枠の組立解体装置の開発が必要で
ある。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたもので
あり、安全かつ能率的であるとともに省人化を図
り、他の場所への転用が可能な型枠組立解体装置
を提供することを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 本発明は、前記問題点を解決するために、一体
化された内型枠と外型枠とを掘削された穴の壁面
に沿つて筒状に組み立てる組立用エレクタと、コ
ンクリートライニングの形成された部分における
内型枠を解体する解体用エレクタと、これら組立
用エレクタと解体用エレクタとをトンネルの掘進
方向に沿つて移動させるために前記既接の内型枠
に設けられたガイドレールとを備えてなり、前記
組立用エレクタは、既接の内型枠の内側を前記掘
進方向に移動自在に設けられた第1の支持枠部
と、この第1の支持枠部を前記既接の内型枠に着
脱自在に固定する第1の固定手段と、前記第1の
支持枠部を前記ガイドレール上で移動させる第1
の移動手段と、前記一体化された内型枠と外型枠
を保持してこれを前記穴の側面に沿つて設置する
取付部とを具備し、前記解体用エレクタは、既設
の内型枠の内側を掘進方向に移動自在に設けられ
た第2の支持枠部と、この第2の支持枠部を前記
既接の内型枠に着脱自在に固定する第2の固定手
段と、前記第2の支持枠部を前記ガイドレール上
で移動させる第2の移動手段と、前記穴の壁面に
沿つて設置され、その内部にコンクリートライニ
ングが形成された部分の前記内型枠、外型枠のう
ちの内型枠を解体する解体部とを具備してなるこ
とを特徴としたものである。
「実施例」 以下、本発明を図面を参照しながら説明する。
第1図ないし第6図は、本発明の一実施例を示す
ものであり、第1図は本発明の型枠組立解体装置
の概要を示す図であり、第2図は第1図の−
断面図である。第1図において、符号Eはトンネ
ルが構築される付近の地盤、1はその地盤Eに穴
を掘削するシールド機、2は推進用のジヤツキ、
3は内型枠(以下、「内枠」と略称する)、4は外
型枠(以下、「外枠」と略称する)である。
前記内枠3および外枠4は、掘削された穴の壁
面に沿つて筒上に組立て得るように、周方向およ
びトンネルの掘進方向に所定の長さに分割されて
いる。外枠4には連結部材であるシーボルト5
と、丸鋼をコ字状に形成したスペーサ6とが、そ
の一端部を外枠4の内周面に固定されて設けられ
ており、内枠3と外枠4との間にコンクリート打
設用の空間部を形成するとともに、外枠4に作用
する土水圧を内枠3に伝達するように構成されて
いる。そして、内枠3に形成した貫通穴(図示せ
ず。)に外枠4に固定された前記シーボルト5を
挿入し、その先端にナット(図示せず。)を螺着
させることにより、これら内枠3と外枠4とが一
体化された二重枠が形成されるようになつてい
る。なお、内枠3に形成されたシーボルト5の貫
通穴は、前記掘進方向に沿つて長穴となつてお
り、内枠3と外枠4とは掘進方向に対して相対移
動が可能とされている。
また、内枠3の所定箇所には、本巻コンクリー
ト及び裏込グラウト用の注入孔(図示せず)が形
成されており、この注入孔は、外枠4の所定箇所
に設けられた裏込グラウト用の注入孔(図示せ
ず)と連通するように構成されている。裏込グラ
ウト用の注入孔は全ての外枠4に設ける必要はな
く、掘進方向に連接される外枠4の一つおきにあ
ればよい。
さらに、外枠4の外周面には、外枠4,4の接
続部を覆うためのゴム製の止水板7が取り付けら
れており、トンネルの掘進方向に連設される内枠
3,3の接続部には、所定間隔おき(本実施例に
おいては4基おき)に妻枠8が取り付けられてい
る。この妻枠8は、内枠3と外枠4との間に形成
される円筒状の空間を、コンクリート打設を可能
とするために掘進方向に所定間隔毎に区画するた
めのものであり、妻枠8の両側部にはT型の止水
板9が固定されるとともに、内枠3の外周面と接
する部分には、後にコーキング材を充填する箱抜
き部(図示せず)が設けられている。
一方、トンネルの周方向に関しては、第2図に
示すように、掘削された穴の底部から側部にかけ
て設置される内枠3Aと外枠4Aからなる3基の
二重型枠と、前記穴の側部から上部にかけて設置
される内枠3Bと外枠4Bとからなる2基の二重
型枠と、前記穴の頂部に設置される内枠3Kと外
枠4Kとからなる1基の二重枠型とが筒状に組み
立てられて1基の「筒状体」が形成されている。
前記筒状体の内側には、第1図に示すように、
掘進方向前方(紙面に対して左側)に、前記二重
型枠を穴の壁面に沿つて組み立てるための組立用
エレクタ10が、掘進方向後方(紙面に対して右
側)に内部にコンクリートライニングの形成され
た二重型枠から内枠3のみを分離解体するための
解体用エレクタ11が互いに対向するように配設
されている。また、既接の筒状体を構成する内型
枠3の所定の場所(本実施例においては穴の両側
部)には、前記組立用エレクタ10と解体用エレ
クタ11とを筒状体の内側で前記掘進方向に沿つ
て移動させるために、ガイドレール12が設けら
れている。
組立用エレクタ10は、前記筒状体の内径より
僅かに小さい外形を有する環状の支持枠部13a
(第1の支持枠部)と、この支持枠部13aを着
脱自在に筒状体に固定する第1の固定手段であ
り、支持枠部13aの周方向に等間隔おきに数台
(本実施例においては4台)設けられた掘削され
た穴の径方向に伸縮自在の支持ジヤツキ14a
と、前記支持枠部13aの両側部に取り付けら
れ、支持枠部13aを筒状体を構成する内枠3に
設けられたガイドレール12上で移動させる第1
の移動手段である移動ローラ15a(図示せず)
と、前記支持枠部13aの内周部に設けられ、旋
回モータ16aによつて支持枠部13aに対して
周方向に相対移動する回転リング17aと、この
回転リング17aに固定され、前記二重型枠を保
持して前記穴の壁面に沿つて設置するグリツプ装
置18a(取付部)およびこのグリツプ装置18
aを穴の径方向に伸縮させるジヤツキ部19a
(取付部)とから構成されている。
一方、解体用エレクタ11は、前記組立用エレ
クタ10とほぼ同様の機能を有する支持枠部13
b(第2の支持枠部)、支持ジヤツキ14b(第2
の固定手段)、移動ローラ15b(第2の移動手
段)、旋回モータ16b,回転リング17b,グ
リツプ装置18b(解体部)、およびジヤツキ部1
9b(解体部)とを具備し、このグリツプ装置1
8bによつて、前記穴の壁面に沿つて設置され、
その内部にコンクリートライニングが形成された
二重型枠から内枠3のみを解体するように構成さ
れている。
また、構築中のトンネル内には、解体用エレク
タ11内を貫通してタイヤ式移動レール20が敷
設されており、その上部には、内枠3及び外枠4
を搬送する台車21が設けられている。さらに、
トンネルの天井部には、内枠3及び外枠4を吊し
て移動させるための電動チエーンブロツク22が
架設された構成とされている。
第3図ないし第6図は、上記構成の型枠組立解
体装置によつて実際にトンネルを構築していると
ころを説明するための図であり、これらの図にお
いて、符号23は前記筒状体を構成する二重型枠
内にコンクリートを打設して形成したコンクリー
トライニングであり、24はコンクリート打設機
である。また、符号aはコンクリート打設区間、
bは未固結コンクリート区間、cは固結コンクリ
ート区間、dは型枠解体区間を示すものである。
つぎに、本発明の型枠組立解体装置を用いたノ
ン・セグメント・シールド工法により地中にトン
ネルを構築する方法を説明する。
() まず、内枠3と外枠4とをその内側に所
定の空間を形成して重なり合うように前記シー
ボルト5・ナツトにより一体化させて二重型枠
を作製する。また、外枠4の所定の場所には、
ゴム製の止水板7を取り付けておく。
() つぎに、第1図,第3図に示すように、
前記二重型枠を組立用エレクタ10を用いて、
シールド機1の後部において筒状に組み立てて
筒状体を形成する。
ここで、上記筒状体の形成について、第1図
および第2図を参照して説明する。まず、第1
図に示すように、既に形成した最前方の筒状体
の内枠3に、組立用エレクタ10の支持ジヤツ
キ14aを伸張することにより支持枠部13a
を固定する。つぎに、前記二重型枠をグリツプ
装置18aにピン又はネジ等で締結して保持す
る。そして、旋回モータ16を駆動させて回転
リング17aを周方向に回転させるとともに、
ジヤツキ部19aを伸張させることにより、掘
削された穴の底部に内枠3Aと外枠4Aからな
る二重型枠を設置する。次いで、同様に回転リ
ング17aを所定の場所まで回転させるととも
に、ジヤツキ部19aを伸張させることにより
前記穴の両側部にそれぞれ内枠3Aと外枠4A
からなる二重型枠を、さらにその上部に内枠3
Bと外枠4Bからなる二重型枠を、最後に前記
穴の頂部に内枠3Kと外枠4Kからなる二重型
枠を設置する。このようにして形成された筒状
体は、さらに、トンネルの掘進方向に隣接する
内枠3どうしを互いにボルト・ナツトによつて
締め付けて連接することにより、一体に固定さ
れる。
ここで、前記穴の両側部に設置する内枠3
A,3Aには、予め内枠3の幅と同じ長さのガ
イドレール12を固定しておき、筒状体が完成
した時点で既設の筒状体のガイドレール12と
接続するようにしておいてもよく、あるいは、
筒状体が数基分連接された後に、筒状体の所定
の場所に、既設の筒状体のガイドレール12と
連続する所定長さのガイドレール12を取り付
けるようにしてもよい。
したがつて、この組立用エレクタ10は、既
設の筒状体内に固定されて、二重型枠を保持し
つつ、穴の壁面に沿つて設置し、新たな筒状体
を形成するものであるので、シールド機1には
エレクタを設ける必要が無く、シールド機1の
小型化、軽量化を図ることが可能となるととも
に、組立用エレクタ10は支持ジヤツキ14a
のストロークを適当に選定することにより、他
のトンネル建設現場への転用も可能である。
() つぎに、筒状体の内枠3に反力を取つて
ジヤツキ2を駆動させることにより、シールド
機1を一定距離だけ推進させる。
() 前記()〜()の工程を繰り返すこ
とにより、筒状体を数基(本実施例においては
4基)連設する。連設した筒状体は、トンネル
の掘進方向に隣接する内枠3を互いにボルト・
ナツトで締め付けることにより固定する。
ここで、組立用エレクタ10をトンネルの掘
進方向に移動させる場合には、筒状体の内枠3
に固定した支持ジヤツキ14aを縮めることに
より、組立用エレクタ10を筒状体から解放
し、移動ローラ15aを介してガイドレール1
2に吊り下がつた状態とし、次いで、人力ある
いはウインチ等で新たに完成した筒状体まで移
動させる。移動が完了すると、再び、支持ジヤ
ツキ14aを伸張させて組立用エレクタ10を
筒状体の内側に固定する。
したがつて、容易にかつ安全にエレクタを移
動したり固定したりすることができる。
() つぎに、最後に組み立てた筒状体(本実
施例では4基め)の内枠3に、妻枠8を取り付
けることにより、二重型枠内にコンクリートを
打設可能とする円筒状の密閉空間を形成し、前
記コンクリート打設区間aを完成する。ここ
で、妻枠8を取り付ける際には、内枠3の外周
面との間に後述するコーキング材を充填するた
めの箱抜き部を設けておく。
このコンクリート打設区間aにおいて、地盤
Eから受ける土水圧に対しては、荷重が外枠4
からシーボルト5やスペーサ6を介して内枠3
に伝達され、この内枠3によつて受け持つよう
になつている。
() つぎに、第4図に示すように、前記の
()〜()の工程を繰り返してコンクリー
ト打設区間aの前方に、さらに、一基の筒状体
を設置した後、コンクリート打設区間aの二重
型枠内にコンクリート打設機24により、コン
クリートを打設してコンクリートライニング2
3を形成するとともに、外枠4と掘削した穴の
壁面との間に、裏込めグラウトを注入する。
したがつて、外枠4は永久的に覆工材として
コンクリートに埋設されるとともに妻枠8も埋
殺しとなる。この妻枠8に固定されたT型の止
水板9は、止水効果を高めるとともにコンクリ
ート打継面の荷重の伝達をも行う。
() さらに、第5図に示すように、前記
()〜()の工程を順次繰り返すことによ
り、掘削した穴にコンクリート覆工を行う。こ
のようにして、順次コンクリート覆工が行なわ
れるに従い、コンクリート打設区間aの後方に
はコンクリートが硬化していない状態の未固結
コンクリート区間bが、さらに、その後方には
コンクリートが完全に硬化した状態の固結コン
クリート区間cが逐次完成していく。
この固結コンクリート区間cにおいては、コ
ンクリートライニング23の強度発現により、
コンクリートライニング23が、地盤Eから受
ける長期的な諸荷重を受け持つとともに、内枠
3との間に働く摩擦力により、シールド機1の
推進時に作用する短期的なジヤツキ推力を受け
持つことになる。
() つぎに、前記のようにして完成した固結
コンクリート区間cが所定の長さ(本実施例に
おいては、連設された筒状体の少なくとも8基
分に相当する長さ)に達したことを確認した
後、第6図に示すように、固結コンクリート区
間cより後方の型枠解体区間dの筒状体を構成
する内枠3を解体用エレクタ11を用いること
により、最後部から逐次解体していく。
内枠3の解体手順については、まず、解体用
エレクタ11をガイドレール12に沿つて解体
しようとする内枠3の一つ前方の筒状体まで移
動させた後、支持ジヤツキ14bを伸張させる
ことにより、支持枠部13bを内枠3に固定す
る。つぎに、旋回モータ16bを駆動させて回
転リング17bを周方向に回転させるととも
に、ジヤツキ部19bを伸張させることによ
り、グリツプ装置18bを内枠3Kに合わせて
ピンまたはネジ等で締結する。そして、内枠3
Kをグリツプ装置18bに締結したことを確認
した後、内枠3Kと外枠4Kとを連結するシー
ボルト5からナツトを外すとともに、周方向に
隣接する内枠3B,3B及びトンネルの掘進方
向に隣接する内枠3を互いに連結するボルトを
外し、次いでジヤツキ部18bを縮めることに
より内枠3Kを外す。同様の操作を前記組み立
て時とは逆の手順で行い、内枠3B,内枠3A
をそれぞれ外枠4Aから分離解体する。
以上のような手順で解体した各内枠は、シー
ルド機1の後部において、新たに組み立てる筒
状体の内枠として転用するために外枠と一体化
して二重型枠とした後、タイヤ式移動レール2
0上を台車21に乗せて前方へ搬送し、次い
で、電動チエーンブロツク22で吊下げて組立
用エレクタ10のグリツプ装置18a付近まで
運ぶ。
したがつて、この型枠組立解体装置において
は、既設の筒状体内に足場を組む必要がなく、
クレーン等を使用することなく、安全かつ容易
に二重型枠の組立、およびコンクリートライニ
ングが形成された部分の二重型枠から内型枠の
みを解体することができるとともに、省人化
(本実施例においては2人の作業員で十分であ
る)を図ることが可能である。
ここで、固結コンクリート区間cは、内枠3
とコンクリートライニング23との間に、ジヤ
ツキ推力を支持するだけの摩擦力を発生し得る
のに必要な長さであればよい。
() 最後に、内枠3を解体した型枠解体区間
dにおいて、コンクリートライニング23の表
面から突出している妻枠8の内周部を切断する
とともに、箱抜き部にコーキング材を充填して
トンネルを完成させる。
したがつて、このノン・セグメント・シールド
工法においては、一次覆工において、コンクリー
トライニング23を施してトンネルを完成させ、
そのコンクリートライニング23によつて土水圧
等の長期荷重やジヤツキ推力等の短期荷重を受け
持つものであるので、コンクリート内に埋設され
る外枠4は安価なものとなり、覆工材としての高
価なセグメントを不要とするとともに、二次覆工
としてのコンクリートライニングをも不要とす
る。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明の型枠組立解体装
置は、一体化された内型枠と外型枠とを掘削した
穴の壁面に沿つて筒状に組み立てる組立用エレク
タと、内部にコンクリートライニングが形成され
た部分の内型枠、外型枠のうちの内型枠を解体す
る解体用エレクタと、これら組立用エレクタと解
体用エレクタとをトンネルの掘進方向に沿つて移
動させるために前記内型枠に設けられたガイドレ
ールとを備えてなり、前記組立用エレクタは、既
設の筒状の内型枠の内側を前記掘進方向に移動自
在に設けられた第1の支持枠部と、この第1の支
持枠部を前記内型枠に着脱自在に固定する第1の
固定手段と、前記第1の支持枠部を前記ガイドレ
ール状で移動させる第1の移動手段と、前記で一
体化された内型枠と外型枠を保持して、これを掘
削された穴の壁面に沿つて設置する取付部とを具
備し、前記解体用エレクタは、既設の筒状の内型
枠の内側を前記掘進方向に移動自在に設けられた
第2の支持枠部と、この第2の支持枠部を前記内
型枠に着脱自在に固定する第2の固定手段と、前
記第2の支持枠部を前記ガイドレール上で移動さ
せる第2の移動手段と、前記穴の壁面に沿って設
置され、その内部にコンクリートライニングが形
成された前記内型枠、外型枠のうちの内型枠を解
体する解体部とを具備したものであるので、安全
かつ能率的に型枠の組立及び解体ができるととも
に省人化を図ることができる。また、この型枠組
立型枠装置は、シールド機に固定されておらず、
筒状に組み立てられた内型枠、外型枠内を自立し
て移動することにより前記一体化された内型枠と
外型枠の組立およびその内部にコンクリートライ
ニングが形成された前記内型枠、外型枠のうちの
内型枠の解体を行うものであるので、シールド機
の軽量化及び小型化を実現することができるとと
もに、第1、第2の固定手段を適宜選定すること
により、他のトンネル建設現場への転用も可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は、本発明の一実施例を示
すもので、第1図は本発明の型枠組立解体装置の
概要を示すものであり、構築中のトンネル内にお
ける同装置の側面図、第2図は第1図の−正
断面図であり、同装置の背面図、第3図ないし第
6図は本発明の型枠組立解体装置を用いたノン・
セグメント・シールド工法によるトンネルの構築
状況を示すトンネルの側断面図であり、第3図は
コンクリート打設区間において一体化された内型
枠と外型枠との設置状況を示すトンネルの側断面
図、第4図はコンクリート打設区間にコンクリー
トを打設しているところを示す側断面図、第5図
はさらに掘進して一体化された内型枠と外型枠と
を設置しているところを示す側断面図、第6図は
型枠解体区間の内型枠を解体しているところを示
すトンネルの側断面図である。 E……地盤、1……シールド機、3……内枠
(内型枠)、4……外枠(外型枠)、5……シーボ
ルト(連結部材)、10……組立用エレクタ、1
1……解体用エレクタ、12……ガイドレール、
13a……支持枠部(第1の支持枠部)、13b
……支持枠部(第2の支持枠部)、14a……支
持ジヤツキ(第1の固定手段)、14b……支持
ジヤツキ(第2の固定手段)、15a……移動ロ
ーラ(第1の移動手段)、15b……移動ローラ
(第2の移動手段)、18a……グリツプ装置(取
付部)、18b……グリツプ装置(解体部)、19
a……ジヤツキ部(取付部)、19b……ジヤツ
キ部(解体部)、23……コンクリートライニン
グ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 一体化された内型枠と外型枠とを掘削された
    穴の壁面に沿つて筒状に組み立てる組立用エレク
    タと、前記コンクリートライニングの形成された
    部分における内型枠を解体する解体用エレクタ
    と、これら組立用エレクタと解体用エレクタとを
    トンネルの掘進方向に沿つて移動させるために前
    記既設の内型枠に設けられたガイドレールとを備
    えてなり、前記組立用エレクタは、既設のの内型
    枠の内側を前記掘進方向に移動自在に設けられた
    第1の支持枠部と、この第1の支持枠部を前記既
    設の内型枠に着脱自在に固定する第1の固定手段
    と、前記第1の支持枠部を前記ガイドレール上で
    移動させる第1の移動手段と、前記一体化された
    内型枠と外型枠を保持して、これを前記穴の壁面
    に沿つて設置する取付部とを具備し、前記解体用
    エレクタは、前記既設の内型枠の内側を前記掘進
    方向に移動自在に設けられた第2の支持枠部と、
    この第2の支持枠部を前記既設の内型枠に着脱自
    在に固定する第2の固定手段と、前記第2の支持
    枠部を前記ガイドレール上で移動させる第2の移
    動手段と、前記穴の壁面に沿つて設置され、その
    内部にコンクリートライニングが形成された部分
    の内型枠、外型枠のうちの内型枠を解体する解体
    部とを具備してなることを特徴とする型枠組立解
    体装置。
JP60295748A 1985-12-25 1985-12-26 型枠組立解体装置 Granted JPS62153499A (ja)

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FR868618232A FR2592091B1 (fr) 1985-12-25 1986-12-23 Procede de cheminement horizontal a l'aide d'un bouclier et appareil de montage et de demontage d'ensembles tubulaires pour creusement de galeries
GB8630765A GB2184768B (en) 1985-12-25 1986-12-23 Shield tunnelling method and assembling and disassembling apparatus for use in practising the method
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