JPH055723Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は光定着形２色感熱記録紙を使用するフ
アクシミリ装置に関する。

従来の技術 従来、この種の光定着形２色感熱記録紙（以
後、記録紙と呼ぶ）を用いている装置では、記録
の為の感熱ヘツドを設け、１色目を記録してから
記録紙を巻き戻し、次に２色目を記録する方式を
とつていた。

第２図は従来装置受信部の断面図である。従来
装置では、記録紙１は、ヘツド２及びヘツド２に
押圧して回動するプラテンローラ３によつて搬送
され、カツタユニツト４を通過して定着ユニツト
５の下を通り、記録紙１に印字された１色目、例
えば黒が定着される。記録はヘツド２に電圧を加
える事により熱が発生し、記録紙１が発色する。

次にプラテンローラ３の逆転により記録紙１を
巻き戻し（図示点線の状態）、その後に又、プラ
テンローラ３を正転させて記録紙１を送りだす。
この時にヘツド２により印字を行うと、先の動作
で記録の１色目が定着している為に次に２色目
（例えば赤）が発色する。２色目の印字が終つた
記録紙１はカツタユニツト４で切断され、排出ロ
ーラ６により装置７′より排出される。

考案が解決しようとする問題点 上述した従来の装置では記録ヘツドが１つの為
に、１色目を記録してから記録紙を巻き戻し、次
に２色目を記録する方式をとつていたので１通の
記録をとる為に多くの時間がかかり、一定時間に
多量の情報交換が不可能であり、又、多くの通信
料金がかかるという欠点がある。

本考案は従来の上記事情に鑑みてなされたもの
であり、従つて本考案の目的は、従来の技術に内
在する上記欠点を解消することを可能とした新規
なフアクシミリ受信装置を提供することにある。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成する為に、本考案に係るフアク
シミリ受信装置は、記録紙送行路上に２つの記録
ヘツドを配設し、この２つの記録ヘツドの間に記
録紙の光定着用定着ユニツトを配置して構成され
る。

実施例 次に本考案をその好ましい一実施例について図
面を参照して具体的に説明する。

第１図は本考案による装置受信部の概略断面図
である。

第１図を参照するに、本考案は、定着ユニツト
５までは第２図に示された従来技術と全く同じ配
置であるが、定着ユニツト５の次に２つめのヘツ
ド２′が置かれている。

このヘツド２′により、１色目が記録、定着さ
れた記録紙１を巻き戻す事なく、２つめのヘツド
２′にて２色目の印字を行い、記録紙１はそのま
ま装置７より排出される。

この為に、記録を始めてから本考案に係る装置
７と、従来の装置７′より排出される時間が大き
く異なる。例えばJISA４で記録スピードを20
mm／秒とすると、従来機では、１色目の記録に15
秒、定着ユニツト５まで５cmとして定着ユニツト
まで送り出すのに2.5秒、定着に３秒、巻き戻し
にA4＋５cmで17.5秒、２色目の印字に15秒、記
録紙カツト、排出に５秒として計58秒かかる。

これに対し、本考案では、つづけて記録する為
に１色、２色目の印字で15秒、送りに10cmとして
５秒の、計20秒で終り、従来の1/3の時間で通信
を終る事ができる。

考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、２つの
ヘツドを設け、この２つのヘツド間に定着部を設
置する事により、１通信の時間を大幅に短縮する
事ができ、一定時間に多量の情報を送る事が可能
となり、又、通信に対しての料金が廉価になる効
果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す概略断面図、
第２図は従来装置の概略断面図である。 １……光定着形２色感熱記録紙、２，２′……
記録ヘツド、３……プラテンローラ、４……カツ
タユニツト、５……定着ユニツト、６……排出ロ
ーラ、７，７′……フアクシミリ受信装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 光定着形２色感熱記録紙を使用するフアクシミ
   リ装置に於いて、記録紙送行路上に２つの記録ヘ
   ツドを配設し、該２つの記録ヘツドの間に記録紙
   定着用定着ユニツトを配設した事を特徴とするフ
   アクシミリ受信装置。