JP2506933B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2506933B2
JP2506933B2 JP11394688A JP11394688A JP2506933B2 JP 2506933 B2 JP2506933 B2 JP 2506933B2 JP 11394688 A JP11394688 A JP 11394688A JP 11394688 A JP11394688 A JP 11394688A JP 2506933 B2 JP2506933 B2 JP 2506933B2
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義人 佐治
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はインクシートを用いて受像紙上に記録を行な
う、熱転写記録等の方式による記録装置に関するもので
ある。
従来の技術 第9図は熱転写記録方式を例に取り、従来の記録装置
の概略構成を示した側面図である。この図において、10
1は受像紙、102はインクシート、103は発熱素子103aを
直線状に配列したサーマルヘッドであり、104はプラテ
ンローラ、105はインクシート102を巻回して成るインク
シート供給ロール、106はインクシート102を巻き取るイ
ンクシート巻取ロールである。そして107はインクシー
ト供給ロール105およびインクシート巻取ロール106をそ
れぞれ回転可能に支持して本記録装置に対し着脱可能に
設けたインクシートカセットであり107aおよび107bはイ
ンクシートガイドである。また108はインクシート102の
マークを検出し位置を知るためのセンサ、109はスリッ
プ機構(図示せず)などを介してインクシート巻取りロ
ール106がインクシート102を巻取るよう回転駆動せしめ
るインクシート駆動手段である。ここでインクシート10
2には第10図に示すようにイエロー(102a)、マゼンタ
(102b)、シアン(102c)の三色のインクが順次塗布し
てあり、また各色の先頭位置を示すマーク(102ma,102m
b,102mc)が印刷してある。
以上のように構成された従来の記録装置の動作につい
て以下に説明する。
サーマルヘッド103が103Aのようにプラテンローラ104
から離間した状態で、インクシート駆動手段109はイン
クシート巻取ロール106を矢印A方向に回転させ、イン
クシート102におけるイエローの先頭を示すマーク102ma
がセンサ108により検出されるまでインクシート102を矢
印B方向に搬送する(インクシート102は102Aの状
態)。次にサーマルヘッド103をプラテンローラ104に圧
接し、図示しない手段により受像紙101を矢印C方向に
搬送するとともにインクシート駆動手段109でインクシ
ート102をインクシート巻取ロール106に巻取っていく。
このようにして受像紙101とインクシート102を搬送させ
ながらサーマルヘッド103に記録信号をおくり、発熱素
子103aを選択的に発熱させてインクを転写させ受像紙10
1上に画像を形成せしめる。イエローインクによる記録
が終わったら、サーマルヘッド103を再びプラテンロー
ラ104から離間せしめ、マゼンタの先頭を示すマーク102
mbをセンサ108が検出するまでインクシート巻取ロール1
06によりインクシート102を矢印B方向に巻取る。この
間に図示しない手段により受像紙101を矢印D方向に搬
送し、記録前と同様の状態まで復帰させる。その後サー
マルヘッド103をプラテンローラ104に圧接して上記と同
様の動作をおこなわせ、最後にシアンについても同様に
して3色重畳記録をおこないカラー画像を完成させる。
ここで、各色の頭出し後にはインクシート102はイン
クシートガイド107aおよび107bの間で張架されいる。し
かしサーマルヘッド103はインクシート102を引き下ろし
ながらプラテンローラ104に圧接するため、次にサーマ
ルヘッド103が離間した時にはインクシート102はインク
シート供給ロール105とインクシート巻取ロール106の間
でたるんだ状態となっている。インクシート102がたる
んだ状態であると、走行中の受像紙101とこすれて画像
を汚したり、受像紙101やインクシート102の走行トラブ
ルを誘発したり、またインクシートカセット107の装置
本体への着脱や持ち運びの際にインクシート102を損傷
する可能性がある。そこで従来の記録装置においては、
各色の記録をおこなった後、インクシート駆動手段109
によりインクシート102を一定時間インクシート巻取ロ
ール106に巻取ってたるみを取り、その後に次色の頭出
しをおこなっていた。この場合のイエローの記録開始か
らマゼンタの記録開始までのインクシートに対するセン
サ108および発熱素子103aの動きを第11図に示す。第11
図においてセンサ108および発熱素子103aの時間経過に
ともなう添え字は以下の如くである。
(1)…マーク102maを検知し、イエローの記録を開始
する時点 (2)…イエローの記録を終了した時点 (3)…インクシート102のたるみ取りを完了した時点 (4)…マーク102mbを検知し、マゼンタの記録を開始
する時点 すなわち、LPは記録に必要なインクシートの長さ、LD
はたるみ取りに要するインクシートの長さ、LAは次色の
マーク検出に必要なインクシートの余裕長さ、そしてLO
はインク塗布部およびマークのピッチであり、これは
LP、LD、およびLAの総和で現わされる。また、マゼンタ
からシアン、シアンからイエローまでの関係においても
第11図と同様である。
発明が解決しようとする課題 ところが、このような構成だと第11図に示すようにイ
ンク塗布部の印刷ピッチには、記録に必要な長さの他に
たるみ取りのための長さが必要となり、その分インクシ
ート102が長くなる。従ってインクシート供給ロール105
やインクシート巻取ロール106が大きくなり装置全体も
大型化し、インクシート102のコストもかさむという問
題点を有していた。
課題を解決するための手段 本発明はかかる点に鑑み、サーマルヘッドの離間動作
とインクシートのたるみ取りを連動して行わせることに
より、たるみ取りに要する時間の無駄をなくし、またイ
ンクシートのたるみ長さをインクシート供給ロール側に
巻き戻すことにより、インクシートを無駄のない長さに
構成することができ、しかもサーマルヘッドの圧接動作
時および記録動作時にはインクシートにバックテンショ
ンを与えることによってインクシートのたるみを防止す
る記録装置を提供するものである。
作用 本発明は、前記した構成により、インクシート巻取ロ
ールによるたるみ取りのための動作時間が削除でき、同
時にインクシートの長さを記録に最低必要な長さにまで
短縮することができ、しかもインクシートのたるみに起
因するしわの発生とそれによる画像の白ぬけを防止し、
以て記録時間を短縮し、装置を小型化し、インクシート
のコストを低減し、画像の品質を向上せしめる記録装置
である。
実施例 第1図は本発明の一実施例における記録装置の基本構
成を示す側面図である。第1図において、1は受像紙、
2はインクシート、3は発熱素子3aを直線状に配列した
サーマルヘッド、4はプラテンローラ、5は供給リール
で未使用のインクシート2を巻回してインクシート供給
ロール205を構成し、6は巻取リールで使用後のインク
シート2を巻き取ってインクシート巻取ロール206を構
成する。7はインクシート供給ロール205およびインク
シート巻取ロール206をそれぞれ回転自在に支持して本
記録装置に対し着脱可能に設けたインクシートカセット
であり7aおよび7bはインクシートカセット7と一体的に
設けられたインクシートガイド、8はインクシート2の
インクシートガイド7aでガイドされる部分を検出するセ
ンサ、9はスリップ機構(図示せず)などを介してイン
クシート巻取ロール206をインクシート2を巻取る方向
(矢印a方向)に回転駆動せしめる第1の駆動源であ
り、10はサーマルヘッド3のプラテンローラ4への圧
接、離間動作およびインクシート供給ロール205の回転
動作(矢印C方向)を行い、それ以外は保持トルクを持
って停止している第2の駆動源である。また、11は図示
しない駆動手段によって正逆方向に回転を行なうキャプ
スタンローラ、12は受像紙1を介してキャプスタンロー
ラ11に圧接しているピンチローラである。
ここで第2図はインクシートカセット7を上方から見
た平面図の断面であり、図に示すように供給リール5お
よび巻取リール6はインクシートカセット7の穴部7c、
7dおよび円筒部7e、7fで回転可能に支持され、インクシ
ートカセット7の外部に対し四枚の爪部分5a、6aおよび
筒部分5b、5bを露出している。
また、第3図に第2の駆動源10により供給リール5を
回転駆動せしめる供給ロール巻戻し手段の詳細構成を示
す。第3図において13は装置の側板であり、14は側板13
の軸受部13aで支持されて回転する巻戻し軸、15は爪部
分15aを有し、供給リール5の爪部分5aおよび巻戻し軸1
4と係合して回転するが軸方向には自由度を持っている
回転子、16は回転子15を巻き戻し軸14のストッパ部14a
に向けて付勢するコイルバネなどの付勢手段、17は圧入
等の方法により巻戻し軸14と一体的に組み立てられる巻
戻し部材、18は巻戻し部材17と係合して回転するが軸方
向には自由度を持っているスリップ板、19は第2の駆動
源10によって直接駆動されるギヤ、20は巻戻し軸14の回
りに自由に回転してギヤ19と噛み合い第2の駆動源10の
駆動力を伝達されるギヤ、21および22はそれぞれギヤ20
およびスリップ板18上に固定されたフェルト板等の摩擦
材、23はスリップ板18とギヤ20の間で巻戻し軸14の回り
に自由に回転する爪車、24は爪車23と噛み合う爪、25は
爪24を爪車23に付勢する付勢手段、26はスリップ板18を
ギヤ20の方向へ付勢し、摩擦材21および22の摩擦面21a
および22aを介して、スリップ板18と爪車23、爪車23と
ギヤ20の間に回転時のスリップ力を発生せしめるコイル
バネ等の付勢手段である。
また、第4図は第3図における爪車23、爪24、付勢手
段25を回転軸方向からみた部分詳細図であり、爪24はね
じりコイルバネ等の付勢手段25によって爪車23に押しつ
けられ噛み合っており、爪車23は矢印c方向へのみ回転
することができる構成となっている。
従って、巻戻し軸14、回転子15、巻戻し部材17、スリ
ップ板18、および摩擦材22が回転体Aを、爪車23が回転
体Bを、爪24、付勢手段25および爪車23の爪群が回転規
制手段を、ギヤ20および摩擦材21が回転体Cをそれぞれ
構成し、爪24、付勢手段16、25および26、ギヤ19、第2
の駆動源10と合わせて、供給ロール巻戻し手段を構成し
ている。
次に、第5図および第6図は第1図の記録装置におけ
るサーマルヘッド3のプラテンローラ4に対する圧接、
離間動作と、回転体Cの回転方向との関係を示す一部断
面側面図である。両図において、27は折り曲げ部27aで
サーマルヘッド3に固定され、サーマルヘッド3を支持
して軸28の回りに自由に回転するヘッド支持アーム、29
はギヤ19から第2の駆動源10の駆動力を伝達され、軸28
と一体的に回転するギヤ、30は軸28と一体的に回転する
ヘッド押圧部材、31はヘッド支持アーム27の一部27bお
よびヘッド押圧部材30の一部30bの間に張架した圧縮コ
イルバネである。従って、ギヤ29およびヘッド押圧部材
30は常に一体的に回転する。すなわち、第2の駆動源10
がギヤ19を矢印d方向に回転させ、ギヤ29およびヘッド
押圧部材30を矢印e方向に回転させて第5図の位置まで
駆動したとき、ヘッド支持アーム27は圧縮コイルバネ31
によって矢印e方向に付勢され、サーマルヘッド3はプ
ラテンローラ4に圧接する。また、ヘッド押圧部材30が
ギヤ19の矢印f方向への回転によって矢印g方向に回転
し、第6図の位置に駆動されたときヘッド支持アーム27
は圧縮コイルバネ31によってヘッド押圧部材30の突き当
て部30aと突き当り、ヘッド支持アーム27はヘッド押圧
部材30と一体的に矢印g方向に回転し、サーマルヘッド
3から離間する。またこのとき、ギヤ19の矢印f方向へ
の回転に際しては、ギヤ20は巻戻し軸14の回りに第4図
における矢印c方向への回転をおこない、ギヤ19の矢印
d方向への回転に際しては、ギヤ20は矢印cと反対の矢
印h方向への回転をおこなう。
第7図はインクシート2の概略構成を示す平面図であ
り、イエロー(2a)、マゼンタ(2b)、シアン(2c)の
三色のインクがそれぞれ一画面ぶんの大きさで順次塗布
してあり、また各色の先頭位置を示すマーク(2ma、2m
b、2mc)が印刷してある。
また、第8図にはイエローの記録開始からマゼンタの
記録開始までのインクシート2に対するセンサ8および
発熱素子3aの動きを示す。第8図においてセンサ8およ
び発熱素子3aの時間経過にともなう位置の変化を以下の
添え字で表す。
(1)…マーク2maを検知し、イエローの記録を開始す
る時点 (2)…イエローの記録を終了した時点、およびインク
シート2のたるみ取りを完了した時点 (3)…マーク2mbを検知し、マゼンタの記録を開始す
る時点 従って、lPは記録に必要なインクシートの長さ、lA
次色のマーク検出に必要なインクシートの余裕長さ、そ
してlOはインク塗布部およびマークのピッチであり、こ
れはlPおよびlAの和で現わされる。また、マゼンタから
シアン、シアンからイエローまでの関係においても第8
図と同様である。
以上のように構成されたこの実施例の記録装置におい
て、以下その動作を説明する。
まず最初ギヤ19によってギヤ29およびヘッド押圧部材
30を第6図の位置に駆動し、ヘッド支持アーム27を矢印
g方向に回転して、サーマルヘッド3が第1図の3Aのよ
うにプラテンローラ4から離間した状態で、インクシー
トカセット7を第2図に示すように矢印i方向に挿入す
る。すると第3図に示すように、供給リール5はその溝
部分5cに巻戻し軸14がかみあって位置決めされ、供給リ
ール5と回転子15は互いの爪部分5aおよび15aを介して
回転力を伝えあうことができる。ここで、回転子15は供
給リール5の爪部分5aの軸方向の位置誤差に対応できる
よう軸方向に自由度を持っている。次に巻取リール駆動
源9がインクシート巻取ロール206を矢印a方向に回転
させ、インクシート2におけるイエローの先頭を示すマ
ーク2maをセンサ8により検出するまでインクシート2
を矢印j方向に搬送する(インクシート2は2Aの状
態)。次にギヤ19によってギヤ29およびヘッド押圧部材
30を第5図の位置に駆動し、ヘッド支持アーム27を矢印
e方向に回転してサーマルヘッド3をプラテンローラ4
に圧接すると、発熱素子3aは第8図におけるインクシー
ト2のイエローインク2aの記録開始位置3a(1)に圧接
される。そしてキャプスタンローラ11を駆動して矢印k
方向に回転させ、ピンチローラ12との圧接位置で受像紙
1を矢印m方向に搬送するとともに、巻取リール駆動源
9で巻取リール6を駆動してインクシート2をインクシ
ート巻取ロール206に巻取っていく。このようにして受
像紙1とインクシート2を搬送させながらサーマルヘッ
ド3に記録信号を送って発熱素子3aを順次選択的に発熱
させ、イエローインクの転写をおこなって受像紙1上に
画像を形成せしめる。イエローによる一画面ぶんの記録
を終了したら、サーマルヘッド3を再びプラテンローラ
4から離間せしめ(第1図の3A、および第6図の状
態)、マゼンタインク2bに先頭を示すマーク2mbをセン
サ8が検出するまでインクシート巻取ロール206を矢印
a方向に回転させ、インクシート2を巻取る。この間に
キャプスタンローラ11を矢印n方向に回転させ、ピンチ
ローラ12との圧接位置で受像紙1を矢印o方向に搬送
し、記録前と同一の状態まで復帰させる。その後再びサ
ーマルヘッド3をプラテンローラ4に圧接して上記と同
様の動作をおこない、イエロー画面の上に重ねてマゼン
タを記録する。そして最後にシアンについても同様の記
録をおこない、3色重畳記録によるカラー画像を完成さ
せる。
次に上記印字動作中のインクシート2の挙動を説明す
る。サーマルヘッド3がプラテンローラ4から離間した
状態で、各色の先頭を示すマークはインクシートガイド
7aを通過する時センサ8により検出(頭出し)され停止
する。この時のインクシート2とセンサ8および発熱素
子3aとの位置関係は、第8図の8(1)および3a(1)
に示す如くである。またこのとき、インクシート2の矢
印j方向への移動に伴う供給リール5の矢印h方向への
回転により、供給リール5の爪部分5aと係合する回転体
A(巻戻し軸14、回転子15、巻戻し部材17、スリップ板
18、および摩擦材22)も矢印h方向に回転するが、爪車
23は爪24によって矢印h方向への回転を抑止されるた
め、インクシート供給ロール205は摩擦面22aにおけるス
リップ力をブレーキ力として受けながら回転する。従っ
て、インクシート2は前記ブレーキ力をバックテンショ
ンとして受けながら矢印j方向に走行し、インクシート
ガイド7aおよび7bの間で張架される(第1図の2Aの状
態)。
次にサーマルヘッド3は印字を行なうため、インクシ
ート2を引き下ろしながらプラテンローラ4に圧接す
る。この時、サーマルヘッド3の圧接動作中ギヤ19は矢
印d方向に回転しギヤ20は矢印h方向に回転するが、爪
車23が矢印h方向には回転できないので静止状態であ
り、インクシート2は摩擦面22aにおけるスリップ力を
バックテンションとして、サーマルヘッド3の引き下ろ
し時においてもたるむことなく引き出される。
また、印字の際インクシート2はサーマルヘッド3と
プラテンローラ4の圧接位置で受像紙1の矢印m方向へ
の搬送にともなって矢印q方向に送り出され、インクシ
ート巻取ロール206は送り出されたインクシート2をス
リップ機構を介して張力を与えながら矢印a方向に巻き
取る。この時もインクシート2は摩擦面22aにおけるス
リップ力をバックテンションとして、インクシート供給
ロール205と記録部(サーマルヘッド3とプラテンロー
ラ4の圧接点)との間でたるむことなく張架される。
一画面文の印字を終了したら、キャプスタンローラ11
を停止して受像紙1の動作をいったん停止するとともに
インクシート巻取ロール206をも停止する。この時のイ
ンクシート2とセンサ8および発熱素子3aとの位置関係
が、第8図における8(2)および3a(2)で現わされ
る。
次に第6図に示すように、第2の駆動源10によってギ
ヤ19を矢印f方向へ回転させ、ヘッド押圧部材30および
ヘッド支持アーム27を矢印g方向に回転してサーマルヘ
ッド3をプラテンローラ4から離間させる。この離間動
作中、ギヤ20はギヤ19により矢印c方向に回転する。こ
こで爪車23は矢印c方向には回転可能なので、ギヤ20の
回転力は摩擦面21a、爪車23および摩擦面22aを介して回
転体Aに伝達され、供給リール5を矢印C方向に回転さ
せてインクシート2をインクシート供給ロール205に巻
き戻す。この時インクシート巻取ロール206は停止して
おり、サーマルヘッド3の圧接動作時に引き下ろされた
インクシート2はサーマルヘッド3の離間動作にともな
ってインクシート供給ロール205に巻戻され、サーマル
ヘッド3の離間状態におけるインクシート2のたるみは
除去される。この時のインクシート2のたるみ部分はイ
ンクシート供給ロール205に巻取られるのでセンサ8お
よび発熱素子3aとインクシート2との位置関係はたるみ
取り以前と同じであり、第8図における8(2)および
3a(2)で現わされる。この後インクシート2は次のマ
ゼンタの頭出しをおこなうため、センサ8および発熱素
子3aが第8図の8(3)および3a(3)に位置するまで
インクシート巻取ロール206に巻き取られる。
従って、本発明の記録装置においては、第8図に示す
ように、インク塗布部及びマークのピッチ長さlOは記録
長さlPと余裕長さlAの和だけであり、たるみ取りのため
の長さを不用とするため、インクシート2の全長が短く
なる。
以上のように本実施例によれば、インクシート2のた
るみ取りを行ない、しかもサーマルヘッドの圧接動作時
および記録動作時にはインクシート2にバックテンショ
ンを与えることによって、受像紙1やインクシート2の
走行トラブル、しわの発生による画像の白ぬけ、それに
インクシートカセット7の扱いにくさといった問題をな
くし、そのうえ一つの駆動源でサーマルヘッド3の離間
動作とインクシート2のたるみ取りを連動して行なわせ
ることにより、たるみ取りのための駆動源および動作時
間を削除し、同時にインクシートの長さを記録に最低必
要な長さにまで短縮することができ、以て記録時間を短
縮し、装置を小型化し、インクシートのコストを低減
し、画像の品質を向上せしめることができる。
また、本実施例においては、記録方式を熱転写とした
が通電感熱などの他の方式でもいいし、記録色をイエロ
ー、マゼンタ、シアンの3色としたが色順が異なって
も、また単色を含む他の色数であっても同様の効果を発
揮する。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、受像紙やイン
クシートの走行トラブルや画像の白ぬけ、それにインク
シートカセットの扱いにくさが無く、記録時間が短く、
小型で、インクシートのコストを低減できる記録装置を
提供することができ、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における記録装置の概略構成
を示す側面図、第2図は第1図におけるインクシートカ
セットを上から見た断面図、第3図は同実施例の供給ロ
ール駆動手段とその周辺の詳細構成を示す断面図、第4
図は第3図における回転体Bとその周辺の詳細構成を示
す側面図、第5図および第6図は第1図におけるサーマ
ルヘッドの圧接、離間動作と回転体Cの回転方向との関
係を示す側面図、第7図は第1図におけるインクシート
の構成を示す平面図、第8図は第1図におけるインクシ
ートに対するセンサと発熱素子の位置関係を示す平面図
である。また、第9図は従来例における記録装置の概略
構成を示す側面図、第10図は第9図におけるインクシー
トの構成を示す平面図、第11図は第9図におけるインク
シートに対するセンサと発熱素子の位置関係を示す平面
図である。 1…受像紙、2…インクシート、3…サーマルヘッド、
4…プラテンローラ、5…供給リール、6…巻取リー
ル、7…インクシートカセット、8…センサ、9…巻取
リール駆動源、10…供給リール駆動源、14…巻戻し軸、
15…回転子、16、25、26…付勢手段、17…巻戻し部材、
18…スリップ板、19、20…ギヤ、21、22…摩擦板、23…
爪車、24…爪、205…インクシート供給ロール、206…イ
ンクシート巻取ロール。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラテンと、受像紙およびインクシートを
    介して前記プラテンに圧接、離間する記録ヘッドと、前
    記インクシートをあらかじめ巻回してなるインクシート
    供給ロールと、回転駆動して前記インクシート供給ロー
    ルから前記インクシートを巻き取るインクシート巻取ロ
    ールと、前記インクシートを前記インクシート供給ロー
    ルおよび前記インクシート巻取ロールの間に架け渡した
    状態で前記インクシートと前記インクシート供給ロール
    と前記インクシート巻取ロールを収納してなるインクシ
    ートカセットと、前記記録ヘッドを前記プラテンに圧
    接、離間せしめるヘッド接離手段と、前記インクシート
    供給ロールと係合し常時前記インクシート供給ロールと
    同方向に回転する回転体Aと、前記回転体Aとスリップ
    しながら回転力を伝達し合う回転体Bと、前記回転体B
    を前記インクシートが前記インクシート供給ロールから
    送り出される際の前記回転体Aの回転方向であるh方向
    には回転不可能とし、逆に前記インクシートを前記イン
    クシート供給ロールに巻き戻す回転方向であるc方向に
    のみ回転可能とする回転規制手段と、前記回転体Bとス
    リップしながら回転力を伝達し、前記ヘッド接離手段と
    連動して前記記録ヘッドが離間状態から圧接状態へ移動
    する際はh方向に、圧接状態から離間状態へ移動する際
    はc方向に回転する回転体Cとを具備し、前記記録ヘッ
    ドを離間状態から圧接する際および前記記録ヘッドの圧
    接状態における記録動作中は、前記インクシート供給ロ
    ールから引き出される前記インクシートに前記回転体B
    と前記回転体Cの間で発生するスリップ力によるバック
    テンションを付与し、また前記記録ヘッドを圧接状態か
    ら離間する際は前記回転体C,BおよびAを全てc方向に
    回転させ、前記インクシート供給ロールへ前記インクシ
    ートを巻き戻すことを特徴とする記録装置。
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