JPH0557174U - 建築用部材 - Google Patents

建築用部材

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JPH0557174U
JPH0557174U JP126592U JP126592U JPH0557174U JP H0557174 U JPH0557174 U JP H0557174U JP 126592 U JP126592 U JP 126592U JP 126592 U JP126592 U JP 126592U JP H0557174 U JPH0557174 U JP H0557174U
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building member
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JP126592U
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English (en)
Inventor
下 治 男 浜
下 清 胤 山
下 満 雄 坂
田 勇 治 郷
Original Assignee
三協アルミニウム工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 素材とは異なる質感を与える建築用部材にお
いて、視覚的効果および触覚的効果を高める。 【構成】 表面に着色処理が施される建築用部材におい
て、着色される部材表面に多数の凹凸を有すると共に、
少なくとも隣接する凸部同士および凹部同士の断面形状
が異なる建築用部材。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、表面に着色処理が施される建築用部材において、とくに、素材と は異なる質感を与えるようにした建築用部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の建築用部材としては、例えば室内建具に用いられるものとして 、アルミニウム合金製の押出形材に木目調の模様を付けたものがあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記したようなアルミニウム合金製の形材に木目調模様を付けた建 築用部材は、外観的に良好であり、耐久性に優れると共に、手入れが簡単である などの数々の利点を有するのであるが、感触はやはり金属的なものであり、また 立体感を表現することが難しいなどの面があり、品質の向上を図るうえでの課題 を有していた。
【0004】
【考案の目的】
この考案は、上記従来の課題に着目して成されたもので、素材とは異なる質感 を与える建築用部材において、視覚的効果および触覚的効果を高めることができ る建築用部材を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案に係わる建築用部材は、表面に着色処理が施される建築用部材におい て、着色される部材表面に多数の凹凸を有すると共に、少なくとも隣接する凸部 同士および凹部同士の断面形状が異なる構成とし、上記構成を課題を解決するた めの手段としている。
【0006】
【考案の作用】 この考案に係わる建築用部材では、部材表面の多数の凹凸で陰影が生じ、この 表面全体に立体的な模様が表われると共に、少なくとも隣接する凸部同士および 凹部同士の断面形状を異ならせたことによって独特の手触りが得られ、素材とは 異なる質感を与えるものとなる。
【0007】
【実施例】
実施例1 図1に示す建築用部材11は、押出成形された形材であって、着色処理が施さ れる図1上側の面に押出成形とともに凹凸が形成してある。したがって、前記凹 凸は、部材長手方向に連続したものとなっている。
【0008】 この実施例の上記凹凸は、建築用部材11の断面において、頂角Aが90度の 二等辺三角形から成る凸部12と、頂角Bが60度の直角三角形から成る凸部1 3を該建築用部材11の幅方向に交互に並べ、これらの凸部12,13の間に凹 部16,17を有する構成になっている。これにより、隣接する凸部12,13 同士および凹部16,17同士の断面形状が異なる状態になっている。なお、各 凸部12,13の上端から各凹部16,17の下端までの高さHは0.5mmで ある。
【0009】 次に、上記建築用部材11に対する具体的な着色処理の工程とともに作用を説 明する。なお、建築用部材11の素材には、アルミニウム合金(A6063S− T5)を使用した。
【0010】 上記の建築用部材11に対し、ステンレスグリッドを用いてショットブラスト 加工を行うことにより、表面の艶消処理をしたのち、陽極酸化処理の前工程とし て、脱脂洗浄、エッチング、およびスマット除去を行い、次いで、硫酸150g /lの水溶液中において電流密度100A/mの条件で30分間の陽極酸化処 理を行い、前記建築用部材11の表面に厚さ9μmの陽極酸化皮膜を生成させた 。
【0011】 次に、上記建築用部材11を硫酸ニッケル60g/l、ホウ酸40g/lの水 溶液中で陰極に接続し、電圧30Vで60秒間の直流通電を行うことにより、ブ ロンズ色の着色皮膜を生成させた。こののち、80°Cの熱水で10分間湯洗を し、10分間の常温乾燥を行った。
【0012】 そして、上記建築用部材11をアクリル樹脂系の艶消電着塗料中で陽極に接続 して、電圧140Vで3分間の通電により厚さ7μmの艶消塗膜を生成させたの ち、180°Cで30分間の焼付乾燥を行った。
【0013】 上記の建築用部材11は、各凸部12,13および凹部16,17で構成され る多数の凹凸により、その表面に陰影が生じて立体的模様が表われた状態となり 、さらに素材がアルミニウム合金であるとは思えない暖みのある手触りが得られ た。
【0014】 実施例2 図2に示す建築用部材21は、頂角Aが120度の二等辺三角形から成る凸部 22と、頂角Bが90度の二等辺三角形から成る凸部23とを交互に並べ、これ らの凸部22,23間に凹部26,27を形成した構成の凹凸を有している。な お、隣接する凹部26,27同士は、互いに対称的な断面形状になっている。
【0015】 また、頂角Aが120度の凸部22の高さHは0.5mmであり、頂角Bが 90度の凸部23の高さHは0.3mmである。
【0016】 上記の構成を有するアルミニウム合金製の建築用部材21に対し、ガラスビー ズを用いてショットブラスト加工を行うことにより、表面の艶消処理をしたのち 、実施例1と同様の条件で陽極酸化処理を施し、続いて、亜リン酸160g/l 、蓚酸7g/lの水溶液中で陽極に接続し、電圧10Vで3分間の電解処理を行 うことにより皮膜の構造を変化させた。
【0017】 次に、上記建築用部材21を硫酸第一錫17g/l、硫酸20g/l、クレゾ ールスルホン酸10g/lの水溶液中に浸漬し、商用交流21Vで90秒間の直 流通電を行うことにより、緑色の着色皮膜を生成させた。こののち、80°Cの 熱水で10分間湯洗をし、100°Cの室内で10分間の水切乾燥を行った。
【0018】 そして、上記建築用部材21にアクリル樹脂系塗料を用いた浸漬塗装を行って 、厚さ7μmの艶消クリアー塗膜を生成させ、200°Cで30分間の焼付乾燥 を行った。
【0019】 上記建築用部材21においても、実施例1と同様の効果が得られた。
【0020】 実施例3 図3に示す建築用部材31は、半径Rが0.9mmの円弧から成る凸部32 と、半径Rが0.5mmの円弧から成る凸部33とを交互に並べ、これらの凸 部32,33間に、半径Rが0.2mmの円弧から成る凹部36,37を形成 した構成の凹凸を有している。なお、隣接する凹部36,37同士は、互いに対 称的な断面形状になっている。また、半径が大である凸部32の高さHは0. 5mmであり、半径が小である凸部33の高さHは0.3mmである。
【0021】 上記の構成を有するアルミニウム合金製の建築用部材31を塩化第二銅80g /l、塩酸50cc/l、水温35°Cの水溶液中に4分間浸漬し、表面の艶消 処理をしたのち、実施例1と同様の条件で陽極酸化処理を施した。
【0022】 次に、上記建築用部材31を硫酸マンガン20g/l、過酸化水素水20ml /lの水溶液中で陽極に接続し、電圧30Vで40秒間の直流通電を行うことに より、ゴールド色の着色皮膜を生成させた。こののち、80°Cの熱水で10分 間湯洗をし、100°Cの室内で10分間の水切乾燥を行った。
【0023】 そして、上記建築用部材31に、ポリウレタン樹脂系の艶消塗料を用いて静電 塗装を行い、厚さ10μmの塗膜を生成させたのち、120°Cで20分間の焼 付乾燥を行った。
【0024】 上記の建築用部材31は、各凸部32,33および凹部36で構成される多数 の凹凸により、その表面に陰影が生じて立体的な模様が表われた状態となり、し かも、各凸部32,33が円弧から成るものであることから、滑らかでより一層 暖みのある手触りが得られた。
【0025】 実施例4 図4に示す建築用部材41は、頂角Aが90度である二等辺三角形から成る凸 部42と、半径Rが0.5mmの円弧から成る凸部43と、頂角Bが60度であ る直角三角形から成る凸部44を順に並べ、これらの凸部42,43,44の間 に凹部46,47,48を形成した構成の凹凸を有している。また、頂角Aが9 0度の凸部42および円弧状凸部43の高さは0.5mmであり、頂角Bが60 度の凸部44の高さは0.75mmである。
【0026】 上記の構成を有するアルミニウム合金製の建築用部材41に対して、ステンレ スグリッドを用いてショットブラスト加工を行うことにより、表面の艶消処理を したのち、実施例1と同様の条件で陽極酸化処理を施し、続いて、リン酸150 g/lの水溶液中において20Vの商用交流で2分間の電解処理を行うことによ り、皮膜の構造を変化させた。
【0027】 次に、上記建築用部材41を硫酸ニッケル70g/l、硫酸第一錫2g/l、 酒石酸15g/l、および硫酸マグネシウム50g/lの水溶液に浸漬し、商用 交流35Vで1分間の電解処理を行うことにより、グレー色の着色皮膜を生成さ せた。こののち、80°Cの10分間の湯洗をし、100°Cの室内で10分間 の水切乾燥を行った。
【0028】 そして、上記建築用部材41にフッ素系の艶消クリアー塗料を用いて静電塗料 を行い、厚さ20μmの塗膜を生成させたのち、230°Cで20分間の焼付乾 燥を行った。
【0029】 上記建築用部材41は、各実施例と同様に多数の凹凸によって立体的な模様が 表われた状態となり、しかも、断面三角形状の凸部42,44と円弧状の凸部4 3との組合わせにより、素材がアルミニウム合金であることを感じさせない独特 な暖みのある手触りが得られた。
【0030】 なお、上記各実施例では、単一の色付けをした場合を説明したが、複数の色、 あるいは木目調や石目調の模様を付ける場合にも適用することができ、とくに木 目模様などを付けた場合には、あたかも木材であるかの如き手触りを得ることが 可能である。
【0031】 また、建築用部材の素材や凹凸の形状が上記各実施例のものに限定されないこ とはいうまでもなく、さらには、上記実施例では建築用部材の成形と同時に凹凸 を形成した場合を説明したが、成形後の建築用部材にさらに加圧成形を加えて凹 凸を形成することも可能である。
【0032】
【考案の効果】
以上説明してきたように、この考案の建築用部材によれば、凹凸で生じる陰影 によって全体として立体的な模様が表現されると共に、少なくとも隣接する凸部 同士および凹部同士の断面形状を異ならせることによって独特な暖みのある手触 りが得られることから、上記の立体的模様、暖みのある手触り、および色彩によ って視覚的効果および触覚的効果が高められ、素材とは異なる質感をより一層強 調することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例における建築用部材を説
明する要部の断面図である。
【図2】この考案の第2実施例における建築用部材を説
明する要部の断面図である。
【図3】この考案の第3実施例における建築用部材を説
明する要部の断面図である。
【図4】この考案の第4実施例における建築用部材を説
明する要部の断面図である。
【符号の説明】
11,21,31,41・・・建築用部材 12,13,22,23,32,33,42,43,4
4・・・凸部 16,17,26,27,36,37,46,47,4
8・・・凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 郷 田 勇 治 富山県高岡市早川70番地 三協アルミニウ ム工業株式会社

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に着色処理が施される建築用部材に
    おいて、着色される部材表面に多数の凹凸を有すると共
    に、少なくとも隣接する凸部同士および凹部同士の断面
    形状が異なることを特徴とする建築用部材。
JP126592U 1992-01-17 1992-01-17 建築用部材 Pending JPH0557174U (ja)

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ID=11496630

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006090061A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Matsushita Electric Works Ltd 化粧パネル
JP2007309002A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Shimizu Corp 外壁構造
JP2016102364A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 三協立山株式会社 パネル体
JP2017137695A (ja) * 2016-02-03 2017-08-10 ケイミュー株式会社 建築板
JP2021169711A (ja) * 2020-04-14 2021-10-28 株式会社エービーシー商会 ルーバー材とその製造方法、ルーバー、小口塞ぎ構造、建物の木目模様付き内外装材の製造方法

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