JP2812493B2 - 建築用板 - Google Patents
建築用板Info
- Publication number
- JP2812493B2 JP2812493B2 JP16812189A JP16812189A JP2812493B2 JP 2812493 B2 JP2812493 B2 JP 2812493B2 JP 16812189 A JP16812189 A JP 16812189A JP 16812189 A JP16812189 A JP 16812189A JP 2812493 B2 JP2812493 B2 JP 2812493B2
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- Japan
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- decorative
- convex
- plate
- concave
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- Laminated Bodies (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金属薄板の化粧面に複数段の凹凸模様を形成
し、その各段の輪郭を他より明確化等して立体感の助長
を図った建築用板に関する。
し、その各段の輪郭を他より明確化等して立体感の助長
を図った建築用板に関する。
金属薄板、例えばカラー鋼板は平板、あるいは化粧面
の意匠性、強度のアップ、ペコツキ防止の関係でエンボ
ス加工した板材を表、裏面材として使用している。
の意匠性、強度のアップ、ペコツキ防止の関係でエンボ
ス加工した板材を表、裏面材として使用している。
しかしながら、金属薄板をそのままの表面状態で用い
た建築用板は平滑さ、単調さを排除することができず、
立体感、自然感、ファッション性に欠ける不利があっ
た。そこで、例えば金属薄板にエンボス加工した建築用
板も上市されている。そして、この種建築用板は平滑さ
が相当に改善されたが、自然感、立体感、および耐候性
に欠ける欠点があった。
た建築用板は平滑さ、単調さを排除することができず、
立体感、自然感、ファッション性に欠ける不利があっ
た。そこで、例えば金属薄板にエンボス加工した建築用
板も上市されている。そして、この種建築用板は平滑さ
が相当に改善されたが、自然感、立体感、および耐候性
に欠ける欠点があった。
本発明はこのような欠点を除去するため、エンボス加
工によって高低差を複数段とした凹凸模様面に形成し、
かつ化粧塗膜を塗布して全凹凸模様面を保護すると共
に、塗料の粘性、流動性、表面張力によって凹凸模様の
各段の凸角（輪郭）の塗膜を平坦面より薄い膜厚とする
と共に、凸模様の頂面から凹模様の底面に向かうに従っ
て厚く形成し、その上、各段の凹角の屈曲部を厚く、し
かも薄い塗膜部では生地が明確に浮き出されて凸模様の
輪郭を表し、厚膜部では塗膜自体の色彩が鮮明になり、
その上、凹凸模様の面積の広い中央部分では一定の膜厚
となり、狭い部分では凹凸模様の屈曲部に近づくにつれ
て次第に薄くなったり、さらに狭い面積部分の凸模様部
頂面では全体が薄く、各凹模様部底面では周縁が厚膜で
被覆された化粧面に形成し、耐候性、立体感、自然感を
多段エンボスと塗膜の相乗効果によって大幅に強化した
建築用板を提案するものである。
工によって高低差を複数段とした凹凸模様面に形成し、
かつ化粧塗膜を塗布して全凹凸模様面を保護すると共
に、塗料の粘性、流動性、表面張力によって凹凸模様の
各段の凸角（輪郭）の塗膜を平坦面より薄い膜厚とする
と共に、凸模様の頂面から凹模様の底面に向かうに従っ
て厚く形成し、その上、各段の凹角の屈曲部を厚く、し
かも薄い塗膜部では生地が明確に浮き出されて凸模様の
輪郭を表し、厚膜部では塗膜自体の色彩が鮮明になり、
その上、凹凸模様の面積の広い中央部分では一定の膜厚
となり、狭い部分では凹凸模様の屈曲部に近づくにつれ
て次第に薄くなったり、さらに狭い面積部分の凸模様部
頂面では全体が薄く、各凹模様部底面では周縁が厚膜で
被覆された化粧面に形成し、耐候性、立体感、自然感を
多段エンボスと塗膜の相乗効果によって大幅に強化した
建築用板を提案するものである。
以下に図面を用いて本発明に係る建築用板について詳
細に説明する。第１図（ａ）、（ｂ）は本発明に係る建
築用板の化粧面の一部を示す平面図であり、１は建築用
板、２は下地塗膜、３は化粧面、４は凹模様、５は凸模
様である。さらに説明すると、建築用板１は亜鉛鉄板、
カラー鋼板、ステンレス板、銅板、およびアルミニウム
板等の薄板、例えば板厚が0.1〜2mm位の板体を素材と
し、これを任意断面形状、例えば平板状、あるいは第２
図（ａ）〜（ｎ）に示すように成形し、第４図（ａ）、
（ｂ）に示すように、その少なくとも化粧面３に任意輪
郭（パターン）で断面が多段の凹凸模様を任意に配列
し、この化粧面３を第５図（ａ）、（ｂ）に示すように
化粧塗膜７で被覆したものである。すなわち、素材は金
属そのもののみからなる薄板体、あるいは第３図に抽出
拡大して示すように金属自体1aとその表、裏面に１層、
もしくは複数層の下地塗膜２（図では２層）を焼付、ま
たは自然乾燥により形成したものである。また、多段構
造の凹凸模様は第４図（ａ）、（ｂ）に示すように平坦
面と側壁６とからなり、その断面における角度θ１、θ
２は直角、または鈍角、もしくはこれらの組み合わせた
角度からなる。特に、凹、凸模様の形状は任意の形状、
例えば平面図が第１図（ａ）、（ｂ）に示すような模様
としたものである。また、凹凸模様は複数段となるよう
に形成し、その配列、面積、深さd1〜d3はランダムに形
成する。なお、深さd1〜d3は0.2〜1.5mm位、面積は大が
100mm2位、小は1mm2位である。さらに、化粧塗膜７は化
粧面３にスプレーガン、ロールコータ、カーテンフロー
コータ等で塗料を塗布して凹、凸模様４、５を埋没せ
ず、しかも各段の凸角5a、5b、5cと凹角4a、4b、4cを他
部分と異なる厚さに形成したものである。さらに説明す
ると、化粧塗膜７は凹、凸模様４、５の各部分におい
て、第５図（ａ）、（ｂ）に示すような塗膜厚に形成し
たものである。すなわち、第５図（ａ）、（ｂ）は凹、
凸模様４、５の１つを拡大して示す端面図であり、化粧
塗膜７は各段の凸角5a、5b、5cでの膜厚が平坦部分より
薄く、かつΔt1＜Δt2＜Δt3のように底面に向かうに従
って周縁の浮き出しが徐々に不明確な塗膜厚に形成す
る。また、化粧塗膜７は大きい面積の底面、頂面の中央
部では第６図（ａ）、（ｃ）に示す膜厚の断面形状とな
るものである。これは塗料の粘度、表面張力、凹、凸模
様４、５の大きさによって定まるものである。さらに、
化粧塗膜７は凹模様４の底面の面積が小さいと第７図
（ａ）に示すように底面の全部が厚い膜厚で被覆され、
凸模様５の頂面の面積が小さい、所謂曲面のように形成
されると第７図（ｂ）に示すように薄い膜厚となるもの
である。また、化粧塗膜は下地塗膜２と同一の色、異
色、あるいは透明塗料（カラークリアも含む）のいずれ
でもよいものである。さらに、フッソ透明塗料も同様に
塗布する。
細に説明する。第１図（ａ）、（ｂ）は本発明に係る建
築用板の化粧面の一部を示す平面図であり、１は建築用
板、２は下地塗膜、３は化粧面、４は凹模様、５は凸模
様である。さらに説明すると、建築用板１は亜鉛鉄板、
カラー鋼板、ステンレス板、銅板、およびアルミニウム
板等の薄板、例えば板厚が0.1〜2mm位の板体を素材と
し、これを任意断面形状、例えば平板状、あるいは第２
図（ａ）〜（ｎ）に示すように成形し、第４図（ａ）、
（ｂ）に示すように、その少なくとも化粧面３に任意輪
郭（パターン）で断面が多段の凹凸模様を任意に配列
し、この化粧面３を第５図（ａ）、（ｂ）に示すように
化粧塗膜７で被覆したものである。すなわち、素材は金
属そのもののみからなる薄板体、あるいは第３図に抽出
拡大して示すように金属自体1aとその表、裏面に１層、
もしくは複数層の下地塗膜２（図では２層）を焼付、ま
たは自然乾燥により形成したものである。また、多段構
造の凹凸模様は第４図（ａ）、（ｂ）に示すように平坦
面と側壁６とからなり、その断面における角度θ１、θ
２は直角、または鈍角、もしくはこれらの組み合わせた
角度からなる。特に、凹、凸模様の形状は任意の形状、
例えば平面図が第１図（ａ）、（ｂ）に示すような模様
としたものである。また、凹凸模様は複数段となるよう
に形成し、その配列、面積、深さd1〜d3はランダムに形
成する。なお、深さd1〜d3は0.2〜1.5mm位、面積は大が
100mm2位、小は1mm2位である。さらに、化粧塗膜７は化
粧面３にスプレーガン、ロールコータ、カーテンフロー
コータ等で塗料を塗布して凹、凸模様４、５を埋没せ
ず、しかも各段の凸角5a、5b、5cと凹角4a、4b、4cを他
部分と異なる厚さに形成したものである。さらに説明す
ると、化粧塗膜７は凹、凸模様４、５の各部分におい
て、第５図（ａ）、（ｂ）に示すような塗膜厚に形成し
たものである。すなわち、第５図（ａ）、（ｂ）は凹、
凸模様４、５の１つを拡大して示す端面図であり、化粧
塗膜７は各段の凸角5a、5b、5cでの膜厚が平坦部分より
薄く、かつΔt1＜Δt2＜Δt3のように底面に向かうに従
って周縁の浮き出しが徐々に不明確な塗膜厚に形成す
る。また、化粧塗膜７は大きい面積の底面、頂面の中央
部では第６図（ａ）、（ｃ）に示す膜厚の断面形状とな
るものである。これは塗料の粘度、表面張力、凹、凸模
様４、５の大きさによって定まるものである。さらに、
化粧塗膜７は凹模様４の底面の面積が小さいと第７図
（ａ）に示すように底面の全部が厚い膜厚で被覆され、
凸模様５の頂面の面積が小さい、所謂曲面のように形成
されると第７図（ｂ）に示すように薄い膜厚となるもの
である。また、化粧塗膜は下地塗膜２と同一の色、異
色、あるいは透明塗料（カラークリアも含む）のいずれ
でもよいものである。さらに、フッソ透明塗料も同様に
塗布する。
上述したように本発明に係る建築用板によれば、化粧
面の多段凹凸模様とそれに伴う塗膜の膜厚、および下地
塗膜と化粧塗膜の不均一な膜厚、明度、色彩を相乗的に
活用して単なる凹凸形状でない立体感、自然感にあふれ
る化粧面とした特徴がある。また、凹凸模様からなる少
なくとも化粧面に化粧塗膜を形成したため、エンボス加
工時の下地塗膜のクラックが保護され1500時間の塩水噴
霧試験でも腐食しない特徴がある。さらに、凸模様の周
縁の下地が浮き出る反面、凹模様の周縁が頂面部に近い
明度、あるいはそれよりも暗い明度となり、より凹凸模
様の高低差が強化される特徴がある。
面の多段凹凸模様とそれに伴う塗膜の膜厚、および下地
塗膜と化粧塗膜の不均一な膜厚、明度、色彩を相乗的に
活用して単なる凹凸形状でない立体感、自然感にあふれ
る化粧面とした特徴がある。また、凹凸模様からなる少
なくとも化粧面に化粧塗膜を形成したため、エンボス加
工時の下地塗膜のクラックが保護され1500時間の塩水噴
霧試験でも腐食しない特徴がある。さらに、凸模様の周
縁の下地が浮き出る反面、凹模様の周縁が頂面部に近い
明度、あるいはそれよりも暗い明度となり、より凹凸模
様の高低差が強化される特徴がある。
第１図（ａ）、（ｂ）は本発明に係る建築用板の化粧面
の一部を示す平面図、第２図（ａ）〜（ｎ）は建築用板
の成形例を示す断面図、第３図は建築用板の金属板の一
部を拡大して示す説明図、第４図（ａ）、（ｂ）は凹凸
模様の一例を拡大して示す端面図、第５図（ａ）、
（ｂ）、第６図（ａ）〜（ｃ）、第７図（ａ）、（ｂ）
は化粧塗膜の膜厚状態を示す拡大説明図である。１ ……建築用板、２……下地塗膜、３……化粧面、４…
…凹模様、５……凸模様、７……化粧塗膜。
の一部を示す平面図、第２図（ａ）〜（ｎ）は建築用板
の成形例を示す断面図、第３図は建築用板の金属板の一
部を拡大して示す説明図、第４図（ａ）、（ｂ）は凹凸
模様の一例を拡大して示す端面図、第５図（ａ）、
（ｂ）、第６図（ａ）〜（ｃ）、第７図（ａ）、（ｂ）
は化粧塗膜の膜厚状態を示す拡大説明図である。１ ……建築用板、２……下地塗膜、３……化粧面、４…
…凹模様、５……凸模様、７……化粧塗膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E04F 13/12 101 E04F 13/08 E04F 13/12
Claims (1)
- 【請求項１】エンボス加工によって凹凸模様を形成した
金属板において、上記凹凸模様を複数段の高低差がある
断面に形成し、各段の凸角の屈曲部を平坦面より膜厚の
薄い塗膜とすると共に、凸模様の頂面から凹模様底面に
近づくに従って薄い塗膜から厚い塗膜へと輪郭が表れる
膜厚で形成し、かつ各段の凹角を厚い塗膜とした化粧塗
膜で凹凸模様面を被覆したことを特徴とする建築用板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16812189A JP2812493B2 (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | 建築用板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16812189A JP2812493B2 (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | 建築用板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0333357A JPH0333357A (ja) | 1991-02-13 |
| JP2812493B2 true JP2812493B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=15862241
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16812189A Expired - Lifetime JP2812493B2 (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | 建築用板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2812493B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10494812B2 (en) * | 2013-10-31 | 2019-12-03 | Umicore Building Products France | Patterned rolled zinc alloy sheet |
-
1989
- 1989-06-28 JP JP16812189A patent/JP2812493B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0333357A (ja) | 1991-02-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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