JPH0548524A - 複数ゾーン型コードレス電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 子機の位置管理を、構内交換機と有線伝送路
で接続された付加装置で行うことにより、構内交換機の
機種に拘束されず、しかも取りつけ工事が簡単な複数ゾ
ーン型コードレス電話装置を提供する。 【構成】 自動位置管理装置を受け、この自動位置管理
装置に位置管理機能をもたせて、接続装置と完全に分離
独立させ、接続装置は標準内線電話機と同様に構内交換
機との間を有線伝送路によって直接接続した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ビル内等の構内に設置
した複数親機を有する複数ゾーン型コードレス電話装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】以下に従来の複数ゾーン型コードレス電
話装置について説明する。

【０００３】図２は従来の複数ゾーン型コードレス電話
装置の構成を示している。１１は構内交換機１２及び子
機の位置管理機能を有する主装置１５によって構成され
ている制御装置、１５は構内交換機１２と有線伝送路に
よって接続されているか、若しくは機内交換機内に組み
込まれて一体化されている主装置、１８，１９は制御装
置１１に有線伝送路１６，１７によって接続され、無線
設備を備えていて子機２０，２１のいずれかと無線伝走
路を介して通話回路を設定することができる接続装置で
ある。

【０００４】次に上記従来例の動作について説明する。
子機２０の位置情報は接続装置１８を介して主装置１５
に通知され、主装置１５内の図示せぬ記憶装置に登録さ
れている。子機２０への着信の際は、主装置１５に登録
されている位置情報に基づいて、接続装置１８を経由し
て無線により通話路が形成される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の複数ゾーン型コードレス電話装置を、既に設
置されている構内交換機に導入する場合には、主装置１
５と新たに導入する接続装置との間の有線伝送路を増設
するために、新規の繁雑な工事を必要とする。特に、サ
ービスエリアを広くするために多くの接続装置を設置す
る場合には、その工事は大規模になってしまうという問
題があった。また、主装置１５が構内交換機内に組み込
まれて一体化されている場合には、構内交換機の機種に
拘束されるため、既設の構内電話システムの有効利用が
図れないという問題もあった。

【０００６】本発明は、上記の如き従来例の問題を解決
するもので、導入時に繁雑な工事を必要とする事なく、
既設の構内交換機及び構内回線を効率良く利用できる複
数ゾーン型コードレス電話装置を提供することを目的と
する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、付加装置として自動位置管理装置を設け、
この自動位置管理装置に位置管理機能をもたせて、接続
装置と完全に分離独立させた。また、接続装置は標準内
線電話機と同様に構内交換機との間を有線伝送路によっ
て直接接続させた。

【０００８】

【作用】したがって、既存の構内交換機にコードレス電
話システムを導入する際には、構内交換機と自動位置管
理装置との間の最小限の回線工事と、既設の内線電話機
を本装置の接続装置に置き換えることにより、容易にか
つ安価に複数ゾーン型コードレス電話装置を構築するこ
とができる。

【０００９】

【実施例】以下本発明の一実施例について、図を参照し
ながら説明する。

【００１０】図１において、１は既設の構内交換機、９
は子機の位置情報を担う自動位置管理装置、４，５は構
内交換機１と自動位置管理装置９とを接続するトランク
回線、６，７は電話機兼用の接続装置、２，３は構内交
換機１と接続装置６，７とを接続する既設の加入者回
線、８は無線伝送路を介して接続装置６との間に通話路
を形成する子機である。この構成で明らかなように、接
続装置は既設の加入者回線２，３により容易に電話機に
置き換えて設置することが出来る。すなわち、本発明に
よる複数ゾーン型コードレス電話装置は、非常に簡単な
接続工事のみで既設交換機、既設回線のある機内電話シ
ステムと接続することができる。

【００１１】なお、接続装置及び子機は、必要に応じて
増設可能である。次に、上記構成のゾーン型コードレス
電話装置の動作について説明する。まず、子機８の位置
登録の一連の動作について説明する。接続装置６は、子
機８から発せられる位置登録信号を受信すると自動的に
発呼し、自動位置管理装置９の電話番号を加入者回線２
を介して構内交換機１に送出する。構内交換機１は、ト
ランク回線４を介して自動位置管理装置９に対して呼び
出し信号を送出する。自動位置管理装置９は、構内交換
機１からの呼び出し信号を受けて自動応答する。すなわ
ち、構内交換機１を経由して接続装置６と自動位置管理
装置９との間に通話路が形成される。通話路が形成され
ると、接続装置６はいわゆる押しボタンダイヤル信号で
あるＤＴＭＦ信号を用いて子機８の位置登録情報を送出
する。自動位置管理装置９は、受信した子機８の位置登
録情報をメモリ（図示せず）に記憶する。この位置登録
情報には子機８の電話番号である識別番号と共に、子機
８と通話路を形成する接続装置の電話番号も含まれてい
る。

【００１２】次に、外部の発呼局から子機８に対して呼
び出しがあった場合の着信動作について説明する。構内
交換機１は、外部発呼局と通信路を形成した後、受信し
た子機８の電話番号を自動位置管理装置９に転送する。
自動位置管理装置９は、転送されたこの電話番号に応じ
て、子機８の位置登録されている接続装置６の電話番号
をメモリから読出して、トランク回線５、構内交換機１
及び加入者回線２を介して接続装置６に対して再発呼す
る。接続装置６は、この再発呼に応じて自動応答して、
自動位置管理装置９との間に通話路を形成する。通話路
の形成後、自動位置管理装置９はＤＴＭＦ信号を用いて
子機８の識別番号を送信する。子機８の識別番号を受信
した接続装置６は、無線により子機８に発呼信号を送出
し、通話路の設定を行なう。以上のようにして、外部の
発呼局と子機との間に通話路が形成され、音声、データ
等の情報の授受がなされる。

【００１３】一方、子機８が発呼局になる場合には、自
動位置管理装置９を経由することなく、機内交換機１を
経由して外部の受信局との間に通話路が形成されること
になる。

【００１４】以上のように、上記実施例によれば、子機
の位置管理を付加装置である自動位置管理装置にて行
い、子機への着信の際には、自動位置管理装置を経由し
た着信転送方式を用いることにより、既設の構内交換機
に対して最小限の回線工事で、構内の任意の場所からの
発着信が可能な複数ゾーン型ゴードレス電話装置を構築
することができる。

【００１５】

【発明の効果】本発明は上記実施例より明らかなよう
に、既設の回線を利用したシステム構成ができるので、
非常に安易な工事でかつ安価な複数ゾーン型コードレス
電話装置が実現できるのである。

【００１６】また、子機の位置管理機能を構内交換機の
付加装置である自動位置管理装置にもたせることによ
り、構内交換機の機種に拘束されることがないので、既
設の構内交換機及び構内回線を効率良く利用することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例における複数ゾーン型コードレ
ス電話装置の概略ブロック図

【図２】従来の複数ゾーン型コードレス電話装置の概略
ブロック図

【符号の説明】

１ 構内交換機 ２，３ 加入者回線 ４，５ トランク回線 ６，７ 接続装置 ８ 子機 ９ 自動位置管理装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも１の構内交換機と、前記構内
   交換機に加入者回線を介して接続された複数の接続装置
   と、前記接続装置の各々に対して無線伝送路を介して通
   話路を形成する複数の子機と、前記構内交換機に有線伝
   送路を介して接続され前記複数の子機の識別番号を記憶
   する付加装置とを備え、前記付加装置は着信時において
   前記構内交換機から得られる識別信号に対応する子機と
   の間に通話路を形成する接続装置に対して再発呼をなす
   ことを特徴とする複数ゾーン型コードレス電話装置。
2. 【請求項２】 前記接続装置は、電話機兼用であること
   を特徴とする請求項１記載の複数ゾーン型コードレス電
   話装置。