JPH0543154Y2 - - Google Patents

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JPH0543154Y2
JPH0543154Y2 JP1987107848U JP10784887U JPH0543154Y2 JP H0543154 Y2 JPH0543154 Y2 JP H0543154Y2 JP 1987107848 U JP1987107848 U JP 1987107848U JP 10784887 U JP10784887 U JP 10784887U JP H0543154 Y2 JPH0543154 Y2 JP H0543154Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電算機、電話交換機等のような重量
装置等が収容される室に設けられる二重床（一般
にはフリーアクセス床と称せらる）の構造に関す
る。
〔従来の技術〕
電算機等が収容される室には二重床が採用さ
れ、その床下には、配線、配管類が配設されてい
る。
従来より一般的な二重床構造として、第２図に
示すように、床面１上に複数の支柱２を立設し、
該支柱２に取り付けられた受座３上に適宜分割さ
れた床パネル４を載置する構造のものがある。し
かしながら、この構造は耐震に欠ける欠点があつ
て、地震時に生じる装置類の搭載に起因した大き
な地震力に耐えられない場合があり、被害事例も
報告されている（参考：非構造材の耐震設計指
針・同解説および耐震設計施工要領、日本建築学
会、1985）。
そこで、上記のような事情を踏まえ、重量装置
類の搭載にあたつて、第３図に示すように装置搭
載位置の支柱２、受座３、床パネル４を撤去して
架台５を床面１に固定し、この架台５により装置
Ａを搭載支持して耐震性を確保するとともに架台
まわりの床パネル４を受けることも行われてい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような構造にあつては、装
置類の配置変更あるいは増設等に際しての架台５
の床面１への固定工事に伴つて、振動、騒音、塵
挨等が生じ易く、既設装置類への悪影響を考慮し
て工事が制約を受けることがあり、また架台設置
位置の既設配線、配管類の移設が必要となるなど
の欠点がある。
このため、従来から重量装置類の増設において
は必要な耐震性を確保する工事に時間がかかつた
り、場合によつてはできないという問題があつ
た。また、架台５を設置する際には、既存に支柱
２、受座３、床パネル４は不要となり、不経済に
もなつていた。
本考案は、上記の事情に鑑みなされたもので、
耐震性を確保しつつ、重量装置類の搭載支持を、
既設装置類や既設配線、配管等に係わりなく、迅
速かつ容易にできる経済的な二重床構造を提供す
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
このために本考案の二重床構造は、重量装置類
を搭載できるよう脚部を有した架台を直線状に床
面に複数配列固定して架台列を形成し、該架台列
を所定間隔で複数並列状に設けて、該架台列間に
床パネルを架け渡して構成した。
〔作用〕
これにより、装置類の搭載支持をあらかじめ設
置された架台列上で、耐震性を確保しつつ、既設
装置類や既設配線、配管等に係わりなく、迅速か
つ容易に行うことができる。
また、床パネルは架台列間に掛け渡すため床パ
ネルを載置する支柱が不要であり、迅速かつ経済
的に二重床を構成することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例の二重床構造について説
明する。第１図はその一実施例を示す図である。
該図において、６は適数の架台６１を連続直線状
に配列することにより形成した架台列で、その複
数列が相互に平行状に配置されて床面１に固定さ
れている。
各架台６１は平面板６１ａとその下側に形成さ
れた脚部６１ｂとからなり、該脚部６１ｂの下端
部が床面１に固定され、平面板６１ａ上に装置Ａ
が搭載できるようになつている。
従つて、架台列６の上にその配列方向に沿つて
複数個の装置Ａを配設することができる。装置Ａ
が搭載されていない部分は、その上面が床として
供用できる。
７は隣接する架台列６間に掛け渡した床パネル
で、上面が平面板６１ａの上面と同じ高さとなつ
ている。
〔考案の効果〕
以上のように本考案は、装置類を搭載支持でき
る架台列を設置し、隣接する架台列間に床パネル
を掛け渡すことにより構成する構造となつている
ため、以下の利点が生じる。
(1) 装置設置をあらかじめ床固定された架台列上
で行うことができるため、装置設置工事には振
動等を生じ易い床固定作業が不要となり、二重
床下の配線、配管等にも係わりなく作業を進め
ることができ、また装置が稼働中の室内にあつ
ても、耐震性を確実に確保しつつ、配置変更、
あるいは増設等に迅速かつ容易に対処すること
ができる。
(2) 床パネルは架台間に掛け渡すため床パネルを
載置する支柱が不要であり、床下の配線、配管
等がやり易く、また迅速かつ経済的に二重床を
構成することができる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本実施例の二重床構造の使用状態を示
す斜視図、第２図は従来の二重床構造を示す断面
図、第３図は従来の他の二重床構造の使用状態を
示す斜視図である。 １……床面、６……架台列、６１……架台、６
１ａ……平面板、６１ｂ……脚部、７……床パネ
ル、Ａ……装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 重量装置類を搭載できるよう脚部を有した架台
    を直線状に床面に複数配列固定して架台列を形成
    し、該架台列を所定間隔で複数並列状に設けて、
    該架台列間に床パネルを架け渡したことを特徴と
    する二重床構造。
JP1987107848U 1987-07-14 1987-07-14 Expired - Lifetime JPH0543154Y2 (ja)

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