JPH0535045U - 電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 伸縮自在なホース12の使用時に遮蔽板13を回
動させることによって、吸気経路の切り替えを確実に行
い空気の漏れを防止することができ、かつホース12を使
うことにより、家具間等の狭い場所でも自由に掃除する
ことができる。 【構成】 掃除機の本体ケース１の上面凹所に伸縮自在
のホース12を収納しており、ホース12使用時は回転可能
な遮蔽板13により、吸込口２を閉鎖してホース12と集塵
部３間を連通する第２の吸気経路18を形成し、本体ケー
ス１を動かすことなく伸縮自在なホース12により広範囲
な掃除ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、手持ち式電気掃除機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種電気掃除機では、例えば特開昭６０−２３４６２７号公報に示さ れているものがある。この掃除機は、隙間ノズルを掃除機の吸込口の下部に回転 自在に取り付け、この隙間ノズルを回転して掃除機の吸込口に接続または掃除機 の下部に収納自在にするものである。この掃除機では、本体の付属品である隙間 ノズルを使用しないときには、ダストボックスから取り外さなくても本体の下部 収納部内に収納できるので、隙間ノズルの紛失などを無くすことができる利点が ある。また、隙間ノズルを使用したいときにいつでも接続することができる。

【０００３】 ところで、この掃除機は、隙間ノズルが掃除機本体の下部に収納されているた め、隙間ノズルを使用しない場合、本体下部と掃除面とが掃除中にどうしても接 触するので、隙間ノズルを損傷することがある。

【０００４】 そこで、実開昭６１−１７０４４８号公報では、平口吸込口と集塵カバー上に 先細り状のつる口吸込口（隙間ノズル）とを有し、隙間ノズルを使用する場合は １８０度回動させて、所定の位置にセットするという小型電気掃除機が提案され ている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のような隙間ノズルを使用した場合、隙間ノズルの長さに は限界があり、重い掃除機本体を動かすことによって隙間ノズルを掃除面に移動 させ使用しなければならないという不便さが生じる。さらに、隙間ノズルと本体 吸込口との間に生じる隙間から空気が漏れるという問題点が生じる。本考案は、 上述の如き問題点を解決するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の電気掃除機は、吸引するためのファン５と、モーター６と、このモー ター６を駆動する電源部７と、吸込口２と、集塵部３と、吸込口２と集塵部３間 を連通する第１の吸気経路17と、伸縮可能なホース12と集塵部３間を連通する第 ２の吸気経路18と、遮蔽板13とを備え、前記遮蔽板13は、吸込口２天面の一部を 形成し、ホース12収納時において、第１の吸気経路17を形成すると同時にホース 接続口11を遮蔽し、ホース12使用時にはホース接続口11によって、前記遮蔽板13 を回動して吸込口２を遮蔽し第２の吸気経路18を形成することを特徴とする。

【０００７】

【作用】

本考案は、回転可能な遮蔽板を持っており、この遮蔽板は、第１の吸気経路を 使用しているときは、吸込口の天面を形成している。しかし、伸縮自在のホース を使用する時は吸気経路を切り替えて第２の吸気経路を使用し、遮蔽板により第 １の吸気経路を閉鎖する機能を持っている。この遮蔽板による第１の吸気経路の 閉鎖によって、空気の漏れを低減できる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づき詳述する。

【０００９】 １は本考案による電気掃除機の本体ケースである。本体ケース１の内部にはモ ータ６と、モータ６駆動用電源部７の電池と、モータ６に連結されたファン５と を備えている。また、本体ケース１の前端部には吸込口２が開口されており、吸 込口２はファン５の回転によって空気と共に塵埃を吸い込むようになっている。 吸込口２から吸い込まれた塵埃は第１の吸気経路17を通って、集塵部３に捕集さ れる。また、吸い込まれた空気は塵埃をろ過された後、ケース外に排気されるよ うになっている。

【００１０】 ８は取っ手であり、本体ケース１の後部に突設されている。10は電源駆動用ス イッチで、９はこの電源駆動用スイッチ10のオンオフを切り替えるスイッチ摘み である。11は先端部が湾曲したホース接続口で、本体ケース１の上面凹所内に枢 支され、伸縮自在のホース12と接続している。伸縮自在のホース12の先端には細 部吸込用のノズル19がある。このノズル19の先端と、本体ケース１の上面凹所内 部の突起20とが嵌合され、本体ケースの上面凹所内にホース12が収納される。こ のホース12は、突起20と一体成形されているツマミ４を下方に押すことにより、 ツマミ４と突起20が回動して突起20と嵌合しているノズル19が本体ケース１の上 部に出ることにより取り出される。また、ホース12を収納する場合は、ツマミ４ を下方に押し、突起20を本体ケース１の上部に出してこの突起20にホース12の先 にあるノズル19を嵌合させ本体ケース１の上面凹所内に収納する。このようにホ ース12は本体ケース１の上面凹所内に容易に着脱することができる 図２はホース12が本体ケース１の上面凹所内に収納されているときである。遮 蔽板13と可動片14は回転軸21を軸にして回動可能である。遮蔽板13と可動片14の 間にコイル形状のスプリングＢ15が存在する。また、この回転軸21の両端部には スプリングＡ16を備えこのスプリグＡ16により、通常遮蔽板13は回動付勢されて 、吸込口２の天面の一部となる。

【００１１】 また、図３はホース12を使用するときである。伸縮自在のホース12を取り出す ことにより、その端部に接続されているホース接続口11が回転され、その先端が 可動辺14を押さえ、この可動辺14と遮蔽板13の間に挿入されているコイル形状の スプリングＢ15によって、駆動力が遮蔽板13に伝わり遮蔽板13が回動する。遮蔽 板13が回動しきった状態では、吸込口２はスプリングＢ15によって付勢された遮 蔽板13によって完全に閉鎖され、吸気経路はホース12と集塵部３とを連結する第 ２の吸気経路18となる。この状態では、遮蔽板13は吸込口２を閉鎖する状態に保 持される。

【００１２】 さて、この電気掃除機を用いて卓上または床面等を掃除する際には、吸込口２ からの第１の吸気経路17を通して集塵部３に塵埃等が捕集される。一方、吸込口 ２では、例えば家具と家具との隙間や床面の隅や入り込んだ場所等を掃除するに は適していない。そこで、上記のような個所を掃除する場合には、伸縮自在のホ ース12を使用する。使用方法は簡単で本体ケース１の上面凹所内部の突起20と嵌 合しているホース12先端の吸込用のノズル19をツマミ４を下方に押すことにより 、取り外して使用する。このときに、本体ケース１の上面凹所に収納されている ホース12を取り出すことによって、ホース接続口11が回動し、可動辺14を押し、 遮蔽板13を回動させ第１の吸気経路17を閉鎖する。したがって、遮蔽板13によっ て、吸気経路の切り替えと同時に第２の吸気経路18の形成が行われる。遮蔽板13 により、空気の漏れが低減できる。また、伸縮自在のホース12が本体ケース１の 上面凹所内に収納されているため、ホース12を収納した場合でも、掃除面と本体 ケース１下部との接触によるホース12の損傷を無くすことができる。さらに、ホ ース12は本体ケース１からの着脱が簡単であり、伸縮が自在であるため、重い本 体ケース１を動かすことなく広範囲な掃除が可能となる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば、遮蔽板により吸気経路を切り換えても空気の漏れを防止する ことができる。また、吸気経路の切り換えは伸縮自在のホースにより回動する遮 蔽板によって簡単に行うことができる。さらに、伸縮自在のホースを本体ケース 上面凹所内に収納でき、掃除時にホースを損傷したり、紛失したりすることがな い。そして、このホースを使用することにより、狭い所ではホースを伸ばすこと によって自在に掃除することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】掃除機の断面図である。

【図２】掃除機の要部拡大図である。

【図３】掃除機の要部拡大図である。

【図４】掃除機の要部拡大図である。

【符号の説明】

１ 本体ケース ２ 吸込口 ３ 集塵部 ５ ファン ６ モータ ７ 電源部 11 ホース接続口 12 ホース 13 遮蔽板 17 第１の吸気経路 18 第２の吸気経路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸引するためのファン５と、モーター６
   と、このモーター６を駆動する電源部７と、吸込口２
   と、集塵部３と、吸込口２と集塵部３間を連通する第１
   の吸気経路17と、伸縮可能なホース12と集塵部３間を連
   通する第２の吸気経路18と、遮蔽板13とを備え、前記遮
   蔽板13は、吸込口２天面の一部を形成し、ホース12収納
   時において、第１の吸気経路17を形成すると同時にホー
   ス接続口11を遮蔽し、ホース12使用時にはホース接続口
   11によって、前記遮蔽板13を回動して吸込口２を遮蔽し
   第２の吸気経路18を形成することを特徴とする電気掃除
   機。