JP2505852B2

JP2505852B2 - 電気掃除機

Info

Publication number: JP2505852B2
Application number: JP63055333A
Authority: JP
Inventors: 穐夫井口; 千史才田
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1988-03-09
Filing date: 1988-03-09
Publication date: 1996-06-12
Anticipated expiration: 2011-06-12
Also published as: JPH01230321A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、特にハンディ用に適した拡縮可能な吸込口
部を備えた電気掃除機に関する。

（従来の技術）従来、この種ハンディ用の電気掃除機としては、例え
ば実開昭62-57657号公報に記載されているように、掃除
機本体に内蔵された電動送風機の吸込側に集塵フィルタ
を装着する集塵部を形成し、軽量でコンパクトに形成さ
れて持ち運びに便利であるように構成されているが、集
塵フィルタを装着した集塵部に連通する吸込口は掃除機
本体の前面下部に開口した構造が採られている。

しかしながら、この実開昭62-57657号公報に記載のも
のは、掃除機本体の前面下部に吸込口を開口したため、
吸込口が小さく、吸込口から同時に吸い込まれる量が少
なく、掃除効率が低い。

一方、吸込口部の開口面積を拡縮可能な電気掃除機と
しては、例えば特開昭58-19218号公報に記載されている
ように、底面に吸込口を開口し側面にこの吸込口に連通
する側面開口を有する本体に、底面から一側面に亘って
開口する通気凹部を有したノズル部材が側面開口に通気
凹部が連通されて側面開口から進退自在に設けられ、ノ
ズル部材を本体の側面開口から進出させた際に吸込口部
の開口面積が拡大し、ノズル部材を側面開口内に移動さ
せた際には吸込口部の開口面積が縮小する構成が採られ
ている。

しかしながら、この特開昭58-19218号公報に記載のも
のは、吸込口部の開口面積の拡縮により吸引力が変化
し、吸込口部の開口面積を縮小させた際に吸引力が大き
くなり本体が被掃除面に吸い付くようになり、掃除作業
性が損なわれる一方、掃除作業性を向上すべく吸引力を
低減させると吸込口部の開口面積を拡大した際に吸引力
が弱くなり、掃除効率が低下する。

（発明が解決しようとする課題）上述したように、実開昭62-57657号公報に記載の従来
の電気掃除機では、掃除機本体の前面下部に開口する小
さい吸込口により、吸込口から同時に吸い込まれる量が
少なく掃除効率が低い問題がある。また、特開昭58-192
18号公報に記載のものは、吸込口部の開口面積の拡縮に
よる吸引力の変化により、掃除作業性が損なわれる問題
がある。

本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、掃除作
業性を損なわずに、必要に応じて吸込口部の開口面積を
拡縮させて掃除効率を向上させる電気掃除機を提供する
ことを目的とする。

（課題を解決するための手段）本発明の電気掃除機は、電動送風機を内蔵するととも
にこの電動送風機の吸込側に集塵フィルタを装着する集
塵部を形成しかつこの集塵部に連通する吸込口を底面に
開口した掃除機本体と、この掃除機本体の底面に沿って
移動可能に設けられ前記吸込口より開口面積の大きい補
助吸込口を形成したノズル体とを備え、このノズル体
は、使用時には前記吸込口に下側から重なって前記吸込
口と前記補助吸込口とを連通させ、不使用時には前記吸
込口の下側から退避して前記掃除機本体の底面に沿って
収納されることにより前記吸込口を露出させるとともに
このノズル体の下面と前記吸込口との間に段差を形成す
るものである。

（作用）本発明の電気掃除機は、広範囲の掃除に際しては、掃
除機本体の底面に沿ってノズル体を移動させて吸込口の
下側に重ね、吸込口より開口面積の大きい補助吸込口を
吸込口に連通させ、この広い補助吸込口から塵埃を吸い
込んで掃除し、少範囲の掃除に際しては、ノズル体を掃
除機本体の底面に沿って移動して吸込口の下側から退避
させて収納することにより吸込口を露出させ、ノズル体
の下面および吸込口間の段差にて形成される被掃除面と
吸込口との間隙を介して吸込口から塵埃を吸い込んで掃
除を行う。

（実施例）以下、本発明の一実施例の構成を図面について説明す
る。

１は、ハンディタイプの電気掃除機本体で、この電気
掃除機本体１は、本体ケース２とこの本体ケース２の前
部に着脱または開閉自在に取り付けられた集塵ケース３
とから構成されている。そして、この電気掃除機本体１
の後部の本体ケース２は、電動送風機４を内蔵するとと
もに電池５が着脱自在に収納できるようになっている。
さらに、この本体ケース２の後部上側には、ハンドル部
６が形成されている。

また、電気掃除機本体１の前部の集塵ケース３内は、
電動送風機４の吸い込み側に気密に連通され、この集塵
ケース３内は集塵フィルタ７を着脱自在に装着する集塵
部８に形成されている。また、この集塵ケース３の底面
９の前部には集塵部８に連通する吸込口10が開口されて
いる。

一方、11はノズル体で、このノズル体11は、細長状に
形成された二分割のノズル部材12,13にて構成され、こ
れらノズル部材12,13は一端部の一側が集塵ケース３の
底面９の吸込口10の後側近傍の略中央部にそれぞれ軸14
にてそれぞれ回動自在に取り付けられ、これらノズル部
材12,13の一側角部は互いに回動時に衝合することがな
いように円弧状面15に形成されている。

そして、これら両ノズル部材12,13は不使用時には、
第１図、第２図、第４図および第５図に示すように、電
気掃除機本体１を構成する本体ケース２と集塵ケース３
の底面９とに沿って二つ折り状態で互いに一側縁が接触
した状態で平行状に配設収納され、かつ使用時には本体
ケース２と集塵ケース３の底面９とに沿って軸14を中心
として互いに反対方向に回動させると、第３図および第
６図に示すように、この電気掃除機本体１の前後方向と
直交方向に直線状に延出され、吸込口10の下側にノズル
体11が重なるように構成されるようになっている。

また、これら両ノズル部材12,13には、直線状に延出
されて配置された時、中央部となる一端部にそれぞれ集
塵ケース３の吸込口10に連通される通気開口16が上下面
に貫通して形成されている。さらに、これらノズル部材
12,13の底面には、通気開口16に連通して補助吸込口17
を形成する溝状の通気凹部18がそれぞれ設けられ、一方
のノズル部材12の通気凹部18には他端部に開口した吸気
部19が形成されている。そして、これら両ノズル部材1
2,13を直線状に配設した時、両通気凹部18,18の一端部
が吸込口10に連通する通気開口16にて互いに連通されて
補助吸込口17が形成される。

さらに、集塵ケース３の前面には、両ノズル部材12,1
3が直線状に配置された時に妄りに回動されないよう
に、両ノズル部材12,13の他側縁の一端部に係合する保
持片20が回動自在に設けられている。

また、本体ケース２の後部底面には、ノズル部材12,1
3の厚みに合せた突出部21が形成されている。

次に、上記実施例の作用を説明する。

少範囲の掃除に際しては、第１図、第２図、第４図お
よび第５図に示すように、両ノズル部材12,13は、電気
掃除機本体１を構成する本体ケース２と集塵ケース３の
底面９とに沿って二つ折り状態で互いに一側縁が接触し
た状態で、平行状に配設収納し、電気掃除機本体１の吸
込口10を被掃除面に向けて、ノズル体11の下面と吸込口
10との間の段差を介して吸込口10から塵埃を吸い込んで
掃除する。

また、比較的に広い範囲の掃除をする場合には、第１
図鎖線で示すように、ノズル部材12,13を軸14を中心と
して互いに反対方向に回動させ、第３図および第６図に
示すように、ノズル部材12,13を電気掃除機本体１の前
後方向と直交方向の幅方向に向けて直線状に延出し、両
ノズル部材12,13の他側縁の一端部に保持片20を係合し
てノズル部材12,13が妄りに回動されないように保持す
る。そして、この状態で、両ノズル部材12,13は直線状
のノズル体11を形成し、中央部には一端部にそれぞれ形
成した通気開口16が集塵ケース３の吸込口10に連通さ
れ、ノズル部材12,13の底面の通気開口16に連通して形
成した通気凹部18が電気掃除機本体１の幅方向に延出す
る補助吸込口17を形成している。このように、ノズル部
材12,13にて幅方向に延在し被掃除面に対向する補助吸
込口17から塵埃を吸い込んで掃除をする。また、この
時、一方のノズル部材12の通気凹部18は他端部に開口し
た吸気部19が形成されているので、角隅部の掃除に際し
ては、この吸気部19から塵埃を吸い込んで角隅部の掃除
も容易にできる。

上記実施例によれば、電気掃除機本体１の底面９に吸
込口10の後方に位置してそれぞれ回動自在に取り付けら
れ、不使用時には電気掃除機本体１の底面９に沿って二
つ折り状態で配設され、かつ、使用時に電気掃除機本体
１と直交方向に延出し電気掃除機本体１の吸込口10に連
通する吸込口10より開口面積の大きい補助吸込口17を形
成する溝状の通気凹部18を底面にそれぞれ設けた二分割
のノズル部材12,13からなるノズル体11を設けたので、
少面積の掃除時には、ノズル部材12,13の厚さ寸法分で
あるノズル体11の下面および吸込口10間の段差による間
隙を介して被掃除面に対向する電気掃除機本体１の吸込
口10から直接塵埃を吸い込む掃除ができ、被掃除面と吸
込口10との気密性を低減させて被掃除面への吸い付きを
防止でき、掃除作業性を向上できる一方、広い面積の掃
除に際しては、ノズル体11の電気掃除機本体１と直交方
向に延在し被掃除面に対向する補助吸込口17から塵埃を
吸い込む掃除ができ、掃除時の吸込み量を増大でき、掃
除機の汎用性を高められ、ノズル体11の不使用時には電
気掃除機本体１の底部に邪魔になることがないように保
持でき、紛失するおそれもないもので、取扱性も向上で
きる。

（発明の効果）本発明の電気掃除機によれば、吸込口より開口面積の
大きい補助吸込口を形成したノズル体を、使用時に吸込
口の下側に重ねて吸込口に補助吸込口を連通させ、不使
用時には吸込口の下側から吸込口を露出させて退避しノ
ズル体の下面と吸込口との間の段差を形成させて、掃除
機本体の底面に沿って移動可能に設けたため、少面積の
掃除時には、掃除機本体の吸込口から段差による間隙を
介して直接吸い込む掃除ができ、被掃除面への吸い付き
を防止でき、掃除作業性を向上できる一方、広い面積の
掃除に際しては、ノズル体の吸込口より開口面積の大き
い補助吸込口から吸い込み掃除ができ、掃除時の吸込み
量を増大でき、掃除機の汎用性を向上でき、ノズル体の
不使用時には掃除機本体の底部に邪魔になることがない
ように配設でき、紛失するおそれもないもので、取扱性
も向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す電気掃除機の底面図、
第２図は同上縦断側面図、第３図は同上ノズル体を使用
する状態の縦断正面図、第４図は同上ノズル体を使用し
ない状態の縦断正面図、第５図は同上斜視図、第６図は
同上ノズル体を使用する状態の斜視図である。１……掃除機本体、４……電動送風機、７……集塵フィ
ルタ、８……集塵部、９……底面、10……吸込口、11…
…ノズル体、17……補助吸込口。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】電動送風機を内蔵するとともにこの電動送
風機の吸込側に集塵フィルタを装着する集塵部を形成し
かつこの集塵部に連通する吸込口を底面に開口した掃除
機本体と、この掃除機本体の底面に沿って移動可能に設けられ前記
吸込口より開口面積の大きい補助吸込口を形成したノズ
ル体とを備え、このノズル体は、使用時には前記吸込口に下側から重な
って前記吸込口と前記補助吸込口とを連通させ、不使用
時には前記吸込口の下側から退避して前記掃除機本体の
底面に沿って収納されることにより前記吸込口を露出さ
せるとともにこのノズル体の下面と前記吸込口との間に
段差を形成することを特徴とする電気掃除機。