JPH114786A - アップライト型電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】吸込具本体８に掃除機本体１を回動自在に接続
し、吸込具本体８に吸込通路に連通して形成したバイパ
ス通路16の接続口17と掃除機本体１とに可撓性ホース18
を接続したアップライト型電気掃除機において、ホース
18を接続する接続口17を、掃除機本体１の吸込具本体８
に対する回動支点より吸込具本体前方側に形成する。 【効果】掃除機本体を吸込具本体に対して倒した状態で
絨毯等を掃除中、吸込具本体が絨毯に沈んで吸込具本体
と掃除面との間が狭くなり、吸込具本体内及びホース内
が負圧になると、ホースの収縮に伴って吸込具本体前方
が上方に向かって回動する力が加わるため、吸込具本体
の床面への吸いつきを防止でき、使用性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、アップライト型電
気掃除機に関する。

【０００２】

【従来の技術】アップライト型電気掃除機は、吸込具本
体に対して掃除機本体を起倒自在に配設しており、掃除
機本体上方に配設されるハンドルを把持して吸込具本体
を前後に摺動させて掃除を行うようになっている。

【０００３】一般的に、吸込具本体底面には移動性を向
上するための車輪が設けられ、床面や畳を掃除する際
は、吸込具本体底面と被掃除面との間に隙間が確保され
るため、掃除中の操作力は小さいが、絨毯等を掃除する
際は、車輪が絨毯の毛足に沈み込むため、吸込具本体が
被掃除面に吸い付き、掃除中の操作力が大きくなる問題
がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みなされたもので、絨毯等の掃除時において吸込具本
体の移動性を向上でき、使用性を向上できるアップライ
ト型電気掃除機を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、吸込具本体
と、該吸込具本体に対して起倒自在に配設される掃除機
本体と、前記吸込具本体内に形成され、吸込具本体内の
吸気流路に連通するバイパス通路と、前記吸込具本体に
形成され前記バイパス通路に連通する接続口と、該接続
口に一端が接続され、他端が掃除機本体に保持されるホ
ースとを備え、前記接続口を、前記掃除機本体の回動支
点より吸込具本体前方側に接続したことを特徴とする。

【０００６】また、吸込具本体と、該吸込具本体に対し
て起倒自在に配設される掃除機本体と、前記吸込具本体
内に形成され、吸込具本体内の吸気流路に連通するバイ
パス通路と、前記吸込具本体に形成され前記バイパス通
路に連通する接続口と、該接続口に一端が接続され、他
端が掃除機本体に保持されるホースとを備え、前記接続
口を、掃除機本体の使用状態における床面に対する角度
よりも大きい角度に形成したことを特徴とする。

【０００７】さらに、本発明は、吸込具本体と、該吸込
具本体に対して起倒自在に配設される掃除機本体と、前
記吸込具本体内に形成され、吸込具本体内の吸気流路に
連通するバイパス通路と、前記吸込具本体に形成され前
記バイパス通路に連通する接続口と、該接続口に一端が
接続され、他端が掃除機本体に保持されるホースとを備
え、前記接続口を、吸込具本体に対して略垂直に形成し
たことを特徴とする。

【０００８】また、本発明は、吸込具本体と、該吸込具
本体に対して起倒自在に配設される掃除機本体と、前記
吸込具本体内に形成され、吸込具本体内の吸気流路に連
通するバイパス通路と、前記吸込具本体に形成され前記
バイパス通路に連通する接続口と、該接続口に一端が接
続され、他端が掃除機本体に保持されるホースとを備
え、前記接続口を、前記掃除機本体の回動支点より吸込
具本体前方側に吸込具本体に対して略垂直に形成したこ
とを特徴とする。

【０００９】

【実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づいて以
下に説明する。

【００１０】１は掃除機本体で、下方に集塵袋２を着脱
自在に収納する前面開口の集塵室３を形成すると共に、
上方に電動送風機を内蔵する電動機収納室（いずれも図
示せず）を形成している。前記集塵室３の前面開口は蓋
４にて開閉自在に覆われている。

【００１１】５は前記掃除機本体１下部に集塵室３に連
通して形成された吸込筒部で、該吸込筒部５に後述する
吸込具本体８の回動管11が挿入されて接続されるように
なっている。

【００１２】６は前記掃除機本体１の上部に配設される
ハンドルで、掃除機本体１に対して折曲可能に取り付け
られると共に、該ハンドル６に操作スイッチ７が配設さ
れている。

【００１３】８は前記掃除機本体１下部に取り付けられ
る吸込具本体で、上下ケース９、10、該上下ケース９、
10に上下方向に回動自在に軸支される回動管11とから構
成されている。

【００１４】前記回動管11の外周一部には、係合突部12
が外周方向へ付勢された状態に配設されており、該回動
管11を掃除機本体１の吸込筒部５に挿入した際に、吸込
筒部５に形成した係合孔13に係合して回動管11と掃除機
本体１とを結合すると共に、回動管11と掃除機本体１と
を回り止めするようになっている。

【００１５】14は前記回動管11に形成された中空の回動
軸で、該回動軸14を前記上下ケース９、10にて挟持する
ことにより、回動管11が吸込具本体８に対して上下方向
に回動自在に配設されており、該回動管11を掃除機本体
１の吸込筒部５に挿入することにより、掃除機本体１が
吸込具本体８に対して上下動自在、即ち起倒自在に配設
される。前記掃除機本体１の下方向への回動範囲は、掃
除機本体１もしくはハンドル６の端部が床面に当接しな
い程度に規制されている。

【００１６】前記回動管11の回動軸14の一方は、前記下
ケース10に立設したリブ15にて閉塞されると共に、他方
を前記吸込具本体８のバイパス通路16（後述）に連通さ
せている。

【００１７】16は前記吸込具本体８の一側に形成された
バイパス通路で、一端を前記回動管11の回動軸14に連通
するとともに、他端を前記吸込具本体８上面に形成され
てホース18が接続されるホース接続口17（いずれも後
述）に連通する断面略Ｌ字状に形成されている。

【００１８】17は前記吸込具本体８の上ケース９一側に
一体形成された筒状のホース接続口で、吸込具本体８に
対する掃除機本体１の回動支点、即ち前記回動管11の回
動軸14よりも前方位置で吸込具本体８に対して略垂直に
立設形成されており、該ホース接続口17に可撓性を有す
るホース18の一端が着脱可能に接続されている。

【００１９】前記ホース18の他端は、掃除機本体１上方
側面に形成された取付部19に着脱自在に取り付けられて
おり、電動送風機の駆動中は、吸込具本体８及びホース
18内が負圧になるため、ホース18他端が取付部19に吸い
付いてホース18他端からの外気の流入が阻止されるよう
になっていると共に、棚や家具の隙間等を掃除する際に
は、図６に示す如く、該ホース18の他端を取付部19から
取り外して使用するようになっている。

【００２０】20は前記吸込具本体８の前方両側に配設さ
れた補助車輪、21は前記吸込具本体８後部両側に配設さ
れた車輪で、該補助車輪20及び車輪21が床面に接地した
状態で、吸込具本体８底面と被掃除面との間に隙間が確
保されるようになっている。

【００２１】上記構成によると、掃除する際は、ハンド
ル６を把持して掃除機本体１を吸込具本体８に対して倒
した状態で使用するが、フローリングや畳等を掃除する
際は、吸込具本体８底面と被掃除面との間の隙間が確保
されると共に、ホース18の他端からの外気の流入が阻止
されているため、吸込具本体８の吸込開口から吸い込ま
れた空気が回動管11を介して掃除機本体１に案内され
る。

【００２２】そして、棚や家具の隙間等を掃除する際
は、ホース18の他端を取付部から取り外すと、ホース18
の他端から吸入された空気がバイパス通路16、回動管11
の回動軸14を経て掃除機本体１に流入する。

【００２３】絨毯を掃除する際は、車輪21及び補助車輪
20が絨毯の毛足に沈むため、吸込具本体８底面と絨毯と
の間に隙間が狭くなり、吸込具本体８内及びホース18内
の負圧が大きくなると、ホース18が収縮する力が加わっ
て吸込具本体８前方を浮き上がらせる力が加わる。

【００２４】掃除中は、図１に示す如く、掃除機本体１
を吸込具本体８に対して倒した状態になるが、ホース18
の一端が接続されるホース接続部17は、回動管11の回動
軸14よりも前方で吸込具本体８上面に垂直方向に立ち上
がっているため、ホース18が収縮しようとすると、吸込
具本体８が回動管11の回動軸14を支点として前方が上方
向に回動する力が加わり、吸込具本体８の掃除面への吸
い付きがなくなり吸込具本体８の操作力が軽くなる。

【００２５】そして、吸込具本体８の前方が浮き上がり
すぎると、空気の流入が増大し、ホース内の負圧が低下
して吸込具本体８前方が下がる。

【００２６】従って、上記の動作を繰り返すことによ
り、吸込力を一定化させるとともに、吸込具本体８の床
面への吸付きを防止して掃除中の操作力の増加を防止で
き、吸込具本体８の移動性を向上して使用性を向上でき
る。

【００２７】尚、上記実施の形態では、ホース接続部17
を回動管11の回動軸14よりも前方で、かつ吸込具本体８
に対して略垂直に形成したため、吸込具本体８及びホー
ス18内が極端に負圧になった場合、即ち絨毯を掃除中等
において吸込具本体８が掃除面に吸い付いた場合に、ホ
ース18の収縮に伴って吸込具本体８前方が上方に向かっ
て最も回動し易くなっているが、ホース接続部17を回動
管11の回動軸11より前方であれば吸込具本体８に対して
傾斜した状態に形成しても同様の効果を奏するものであ
り、また、ホース接続部17が吸込具本体８に対して略垂
直に形成すれば、ホース接続部17を回動管11の回動軸14
近傍に形成しても同様の作用効果を奏するものである。

【００２８】また、ホース接続部17を吸込具本体８に対
して略垂直に形成したが、ホース接続部17を、掃除機本
体１を吸込具本体８に対して倒した状態、即ち掃除中に
おいて、掃除機本体１と床面との角度よりも大きい角度
に形成すればよい。

【００２９】即ち、吸込具本体８に対して９０°以下に
形成した場合でも、掃除機本体１を倒した状態における
床面との角度よりも大きい角度であれば、吸込具本体８
及びホース18内の負圧が大きくなった場合には、ホース
18が収縮して吸込具本体８が上方に回動する力が加わ
り、吸込具本体８の吸い付きを防止して移動性を向上で
きる。

【００３０】逆に吸込具本体８に対して９０°以上に形
成した場合でも、掃除機本体１を倒した状態において吸
込具本体８及びホース18内の負圧が大きくなった場合に
は、ホース18が収縮して吸込具本体８が上方に回動する
力が加わり、吸込具本体８の吸付きを防止して移動性を
向上できるが、他端を掃除機本体１に保持しているホー
スのホース接続部17側端部近傍が急激に湾曲した状態で
接続されるため、ホース18のホース接続部17側端部近傍
に力がかかって破れる等の問題が考えられる。

【００３１】従って、本実施の形態の如く、ホース接続
部17を吸込具本体８に対して略垂直に形成すると、ホー
ス18に負荷を掛けること無く、吸込具本体８が床面に吸
いついた状態において吸込具本体８を上方に回動させる
力が最も加わりやすい。

【００３２】また、ホース18を吸込具本体８に対して略
垂直に形成すると、掃除機本体１が置かれる時間が最も
長い状態、即ち収納状態(掃除機本体１を起立させた状
態)において、ホース18が自然状態になるため、ホース1
8の超寿命化を図ることができる。

【００３３】さらに、上記実施の形態では、ホース18の
他端を保持する取付部19を掃除機本体１側面上方に形成
したが、掃除機本体１を倒した状態でホース18内及び吸
込具本体８内が負圧になった際に、ホース18の収縮に伴
って吸込具本体８が上方へ回動する方向に力が加わる位
置であれば、掃除機本体１後面若しくは前面に形成して
もよい。

【００３４】

【発明の効果】本発明の請求項１によると、接続口を、
掃除機本体の回動支点より吸込具本体前方側に形成した
ため、絨毯等を掃除中、吸込具本体と掃除面との隙間が
狭くなった場合に、ホースが収縮するのに伴って吸込具
本体前方が上方に回動する方向に力が加わるため、吸込
具本体が掃除面に吸い付くのを防止して吸込具本体の移
動性を向上でき使用性を向上できる。

【００３５】また、本発明の請求項２によると、接続口
を、掃除機本体の使用状態における床面に対する角度よ
りも大きい角度に形成したため、絨毯等を掃除中、吸込
具本体と掃除面との隙間が狭くなった場合に、ホースが
収縮するのに伴って吸込具本体前方が上方に回動する方
向に力が加わるため、吸込具本体が掃除面に吸い付くの
を防止して吸込具本体の移動性を向上でき使用性を向上
できる。

【００３６】さらに、本発明の請求項３によると、接続
口を、吸込具本体に対して略垂直に形成したため、絨毯
等を掃除中、吸込具本体と掃除面との隙間が狭くなった
場合に、ホースが収縮するのに伴って吸込具本体前方が
上方に回動する方向に力が加わるため、吸込具本体が掃
除面に吸い付くのを防止して吸込具本体の移動性を向上
でき使用性を向上できる。

【００３７】接続口を吸込具本体に対して略垂直に形成
することにより、掃除中においてホースの接続口への接
続部近傍に負荷が掛かりにくいとともに、掃除機本体の
収納状態(掃除機本体を起立させた状態)において、ホー
スが自然状態になるため、ホースの超寿命化を図ること
ができる。

【００３８】また、本発明の請求項４によると、接続口
を、掃除機本体の回動支点より吸込具本体前方側に吸込
具本体に対して略垂直に形成したため、絨毯等を掃除
中、吸込具本体と掃除面との隙間が狭くなった場合に、
ホースが収縮するのに伴って吸込具本体前方が上方に回
動する方向に力が最も加わりやすく、吸込具本体が掃除
面に吸い付くのを防止して吸込具本体の移動性を向上で
き使用性を向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示すアップライト型電気
掃除機の使用状態を示す側面図である。

【図２】同要部拡大断面図である。

【図３】同他の方向から見た要部拡大断面図である。

【図４】同外観正面図である。

【図５】同外観側面図である。

【図６】同ホースの使用状態を示す外観正面図である。

【符号の説明】

１ 掃除機本体 ８ 吸込具本体 11 回動管 14 回動軸（回動支点) 16 バイパス通路 17 ホース接続部（接続口）

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸込具本体と、該吸込具本体に対して起
   倒自在に配設される掃除機本体と、前記吸込具本体内に
   形成され、吸込具本体内の吸気流路に連通するバイパス
   通路と、前記吸込具本体に形成され前記バイパス通路に
   連通する接続口と、該接続口に一端が接続され、他端が
   掃除機本体に保持されるホースとを備え、前記接続口
   を、前記掃除機本体の回動支点より吸込具本体前方側に
   接続したことを特徴とするアップライト型電気掃除機。
2. 【請求項２】 吸込具本体と、該吸込具本体に対して起
   倒自在に配設される掃除機本体と、前記吸込具本体内に
   形成され、吸込具本体内の吸気流路に連通するバイパス
   通路と、前記吸込具本体に形成され前記バイパス通路に
   連通する接続口と、該接続口に一端が接続され、他端が
   掃除機本体に保持されるホースとを備え、前記接続口
   を、掃除機本体の使用状態における床面に対する角度よ
   りも大きい角度に形成したことを特徴とするアップライ
   ト型電気掃除機。
3. 【請求項３】 吸込具本体と、該吸込具本体に対して起
   倒自在に配設される掃除機本体と、前記吸込具本体内に
   形成され、吸込具本体内の吸気流路に連通するバイパス
   通路と、前記吸込具本体に形成され前記バイパス通路に
   連通する接続口と、該接続口に一端が接続され、他端が
   掃除機本体に保持されるホースとを備え、前記接続口
   を、吸込具本体に対して略垂直に形成したことを特徴と
   するアップライト型電気掃除機。
4. 【請求項４】 吸込具本体と、該吸込具本体に対して起
   倒自在に配設される掃除機本体と、前記吸込具本体内に
   形成され、吸込具本体内の吸気流路に連通するバイパス
   通路と、前記吸込具本体に形成され前記バイパス通路に
   連通する接続口と、該接続口に一端が接続され、他端が
   掃除機本体に保持されるホースとを備え、前記接続口
   を、前記掃除機本体の回動支点より吸込具本体前方側
   に、吸込具本体に対して略垂直に形成したことを特徴と
   するアップライト型電気掃除機。