JPH05345213A - 高硬度材の切削方法 - Google Patents
高硬度材の切削方法Info
- Publication number
- JPH05345213A JPH05345213A JP18048992A JP18048992A JPH05345213A JP H05345213 A JPH05345213 A JP H05345213A JP 18048992 A JP18048992 A JP 18048992A JP 18048992 A JP18048992 A JP 18048992A JP H05345213 A JPH05345213 A JP H05345213A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- high hardness
- hardness material
- end mill
- angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2210/00—Details of milling cutters
- B23C2210/04—Angles
- B23C2210/0407—Cutting angles
- B23C2210/0421—Cutting angles negative
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2210/00—Details of milling cutters
- B23C2210/20—Number of cutting edges
- B23C2210/205—Number of cutting edges six
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高硬度材を特殊なエンドミルを用いて高精度
・高能率な加工を行う切削方法を提供する。 【構成】 工具本体の外周にねじれを有する複数の切れ
刃が形成され、かつ外周切れ刃のすくい角を負角・心厚
を刃形の70〜90%ととした被覆エンドミルを使用し
て、HRC40以上の高硬度材に対して、切削面粗さR
max2、直角度3μm以下の加工精度を得ることを特
徴とする高硬度材の切削方法
・高能率な加工を行う切削方法を提供する。 【構成】 工具本体の外周にねじれを有する複数の切れ
刃が形成され、かつ外周切れ刃のすくい角を負角・心厚
を刃形の70〜90%ととした被覆エンドミルを使用し
て、HRC40以上の高硬度材に対して、切削面粗さR
max2、直角度3μm以下の加工精度を得ることを特
徴とする高硬度材の切削方法
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフライス盤やマシニング
センター等の工作機械に用いるエンドミルに関するもの
であり、高硬度材の高能率・高精度な加工方法に関す
る。
センター等の工作機械に用いるエンドミルに関するもの
であり、高硬度材の高能率・高精度な加工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】フライス盤またはマシニングセンター等
の工作機械を用いて、焼入れした工具鋼の様に硬さがH
RC50を超える被削材を加工するエンドミルしとして
は、特開平3−178714号に示される図1〜図2、
または本発明と同一出願人である実開平2−10072
7および特開平3−26413に示される図3〜図4が
ある。特に、後者はHRC60以上の被削材においても
切削が可能であり、これらは外周切れ刃に−60゜〜−
30゜の大きな負のすくい角を設け、かつ大きな正の値
の逃げ角を設けたものである。
の工作機械を用いて、焼入れした工具鋼の様に硬さがH
RC50を超える被削材を加工するエンドミルしとして
は、特開平3−178714号に示される図1〜図2、
または本発明と同一出願人である実開平2−10072
7および特開平3−26413に示される図3〜図4が
ある。特に、後者はHRC60以上の被削材においても
切削が可能であり、これらは外周切れ刃に−60゜〜−
30゜の大きな負のすくい角を設け、かつ大きな正の値
の逃げ角を設けたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、硬さがHR
C50を越える被削材になると、外周切れ刃に大きな負
のすくい角を設けてあるため、切れ味が劣り、切削抵抗
が大きくなり、仕上げ切削のようなわずかな切り込みに
しか対応できず、また直角度のような加工精度にも対応
できなかった。
C50を越える被削材になると、外周切れ刃に大きな負
のすくい角を設けてあるため、切れ味が劣り、切削抵抗
が大きくなり、仕上げ切削のようなわずかな切り込みに
しか対応できず、また直角度のような加工精度にも対応
できなかった。
【0004】
【本発明の目的】本発明は以上の点に鑑み、高硬度な被
削材に対して、高精度・高能率な加工が可能な切削方法
を提供するものである。
削材に対して、高精度・高能率な加工が可能な切削方法
を提供するものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、エンドミル刃部の軸直角断面における外
周切れ刃のすくい角を負の最適角として、かつこの負の
最適角に必要な工具自体の剛性及びチップポケットを考
慮し、該刃部の心厚を70〜90%としたエンドミルを
使用する。
成するために、エンドミル刃部の軸直角断面における外
周切れ刃のすくい角を負の最適角として、かつこの負の
最適角に必要な工具自体の剛性及びチップポケットを考
慮し、該刃部の心厚を70〜90%としたエンドミルを
使用する。
【0006】なお、ここで心厚を刃径の70〜90%と
したのは、工具剛性を高めかつ切り屑排出を考慮したも
のであり、外周切れ刃のすくい角は、上記に示す範囲で
十分効果はあるものの、より一層の効果を得るため、軸
直角断面におけるすくい角を−25゜〜−10゜に設定
することが好ましい。また外周切れ刃の逃げ角は、刃先
強度と高送り切削を考慮し、7゜〜15゜が望ましい。
さらに、
したのは、工具剛性を高めかつ切り屑排出を考慮したも
のであり、外周切れ刃のすくい角は、上記に示す範囲で
十分効果はあるものの、より一層の効果を得るため、軸
直角断面におけるすくい角を−25゜〜−10゜に設定
することが好ましい。また外周切れ刃の逃げ角は、刃先
強度と高送り切削を考慮し、7゜〜15゜が望ましい。
さらに、
【0007】
【作用】本願発明を適用することにより、エンドミルは
刃先強度と工具剛性を兼ね備えた構成、すなわち外周切
れ刃のすくい角と該刃部の心厚を設定することにより、
チップポケットの形状がほぼ決定され、このチップポケ
ットとのバランスが非常に良好と成ったため、工具に対
する切り屑の離れ具合、切り屑の形状が良好となった。
そのため切り屑詰まりを起こさず、切削性が良好となっ
た。
刃先強度と工具剛性を兼ね備えた構成、すなわち外周切
れ刃のすくい角と該刃部の心厚を設定することにより、
チップポケットの形状がほぼ決定され、このチップポケ
ットとのバランスが非常に良好と成ったため、工具に対
する切り屑の離れ具合、切り屑の形状が良好となった。
そのため切り屑詰まりを起こさず、切削性が良好となっ
た。
【0008】また、速度を上げることにより切削抵抗が
軽減され、切削音が非常に静かになり、高硬度材に対
し、長寿命・高精度・高能率が可能となった。さらに、
刃数を増やすことにより、断面係数をより大きく採れる
ので、工具剛性を増し一層高能率化を計ることができ
る。
軽減され、切削音が非常に静かになり、高硬度材に対
し、長寿命・高精度・高能率が可能となった。さらに、
刃数を増やすことにより、断面係数をより大きく採れる
ので、工具剛性を増し一層高能率化を計ることができ
る。
【0009】
【実施例】図5〜図7に本発明に使用するエンドミルの
1例を示す。工具材料に超微粒子超硬合金を用い、かつ
硬質膜としてTiNコーティングを施した工具刃径8m
m、6枚刃、右刃右ねじれのエンドミルである。軸直角
における外周切れ刃のすくい角を−20゜、逃げ角を1
0゜とし、該刃部の心厚を工具刃形の85%すなわち
6.8mmに設定し、外周切れ刃のねじれ角は50゜に
したものである。
1例を示す。工具材料に超微粒子超硬合金を用い、かつ
硬質膜としてTiNコーティングを施した工具刃径8m
m、6枚刃、右刃右ねじれのエンドミルである。軸直角
における外周切れ刃のすくい角を−20゜、逃げ角を1
0゜とし、該刃部の心厚を工具刃形の85%すなわち
6.8mmに設定し、外周切れ刃のねじれ角は50゜に
したものである。
【0010】なお、工具に硬質膜をコーティングした超
微粒子超硬合金を用いることにより、一層の効果を上げ
ることはいうまでもない。特に、超微粒子超硬と硬質膜
の密着性が良く、硬質膜の摩擦抵抗が小さく、耐溶着性
に優れる特徴を生かすとともに、すくい角を負とする事
により切り屑をすくい面が受ける形となるため、硬質膜
のチッピング・剥離等が起きにくくなる。
微粒子超硬合金を用いることにより、一層の効果を上げ
ることはいうまでもない。特に、超微粒子超硬と硬質膜
の密着性が良く、硬質膜の摩擦抵抗が小さく、耐溶着性
に優れる特徴を生かすとともに、すくい角を負とする事
により切り屑をすくい面が受ける形となるため、硬質膜
のチッピング・剥離等が起きにくくなる。
【0011】図8は被削材に合金工具鋼SKD61の調
質材、硬さHRC55のものを用いた仕上げ切削の結果
であるが、本発明品は加工面の直角度、最大面粗さとも
に3μm以内であり、特に直角度に関しては従来品の約
1/2と高精度であり、ウネリ、ムシレも生じず非常に
良好な結果が得られた。
質材、硬さHRC55のものを用いた仕上げ切削の結果
であるが、本発明品は加工面の直角度、最大面粗さとも
に3μm以内であり、特に直角度に関しては従来品の約
1/2と高精度であり、ウネリ、ムシレも生じず非常に
良好な結果が得られた。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明の方法によれば、H
RC40を越えるような高硬度材の高精度の加工が可能
となる。また、刃先強度と工具自体の剛性を兼ね備え、
更に切れ味が良好であるため、工具寿命が大幅に向上
し、かつ安定性があり、工具の信頼性を向上するという
効果がある。
RC40を越えるような高硬度材の高精度の加工が可能
となる。また、刃先強度と工具自体の剛性を兼ね備え、
更に切れ味が良好であるため、工具寿命が大幅に向上
し、かつ安定性があり、工具の信頼性を向上するという
効果がある。
【0013】さらに、本発明をボール、テーパエンドミ
ル等に適用することも可能であり前者は高速加工、後者
はリブ溝加工用としても効果がある。
ル等に適用することも可能であり前者は高速加工、後者
はリブ溝加工用としても効果がある。
【図1】図1は従来品の一例を示し、その側面図を示
す。
す。
【図2】図2は図1の刃部軸直角断面図である。
【図3】図3は従来品の1例を示し、その側面図を示
す。
す。
【図4】図4は図3の刃部軸直角断面図である。
【図5】図5は本発明の一実施例を示し、その側面図を
示す。
示す。
【図6】図5は図5の正面図を示す。
【図7】図7は図5の刃部の軸直角断面図である。
【図8】本発明品の切削効果を示す説明図である。
1 本体 2 外周切れ刃 3 シャンク部 4 芯厚 5 刃溝 θa ねじれ角 θb すくい角 θc にげ角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 圭二 大阪市淀川区野中北1丁目13番20号 日立 ツール株式会社大阪工場内 (72)発明者 後藤 理 大阪市淀川区野中北1丁目13番20号 日立 ツール株式会社大阪工場内
Claims (2)
- 【請求項1】 工具本体の外周にねじれを有する複数の
切れ刃が形成され、かつ外周切れ刃のすくい角を負角・
心厚を刃形の70〜90%ととした被覆エンドミルを使
用して、HRC40以上の高硬度材に対して、切削速度
50m/min以上にて、切削面粗さRmax2、直角
度3μm以下の加工精度を得ることを特徴とする高硬度
材の切削方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の切削方法において、高硬
度材の切削方法において、被削材がプレハードン鋼であ
ることを特徴とする高硬度材の切削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18048992A JPH05345213A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 高硬度材の切削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18048992A JPH05345213A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 高硬度材の切削方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05345213A true JPH05345213A (ja) | 1993-12-27 |
Family
ID=16084132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18048992A Pending JPH05345213A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 高硬度材の切削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05345213A (ja) |
-
1992
- 1992-06-15 JP JP18048992A patent/JPH05345213A/ja active Pending
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