JPH0534090Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0534090Y2 JPH0534090Y2 JP1986119059U JP11905986U JPH0534090Y2 JP H0534090 Y2 JPH0534090 Y2 JP H0534090Y2 JP 1986119059 U JP1986119059 U JP 1986119059U JP 11905986 U JP11905986 U JP 11905986U JP H0534090 Y2 JPH0534090 Y2 JP H0534090Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- winding
- thickness
- magnetic flux
- magnetically shielded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 20
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical group [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 9
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 2
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 15
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 6
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Regulation Of General Use Transformers (AREA)
- Insulating Of Coils (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
［産業上の利用分野］
本案は空心形リアクトル、とくに平角導線を用
い大電流でリアクタンス容量が比較的小さい場合
に適した磁気遮蔽形空心リアクトルの構造に関す
るものである。
い大電流でリアクタンス容量が比較的小さい場合
に適した磁気遮蔽形空心リアクトルの構造に関す
るものである。
［従来の技術］
空心リアクトルは、コイルに発生した磁束がす
べて漏れ磁束となるため、必要に応じて周囲を鉄
心で囲んだ磁気遮蔽形のものが用いられる。
べて漏れ磁束となるため、必要に応じて周囲を鉄
心で囲んだ磁気遮蔽形のものが用いられる。
たとえば第３図および第４図に示すように、導
線を軸方向および径方向に重ねて巻回したコイル
１１をそなえ、磁束の漏れを防ぐためにコイルの
両端面１１ａ，１１ｂおよび外側面１１ｃを囲む
鉄心１２を設けている。前記コイル１１は、コイ
ルの巻回を容易にするため、丸形導線の場合はも
とより、平角導線を用いる場合でも、導線をボビ
ンの軸方向に多数（図では便宜上４個で示してあ
る）並べてコイルの巻幅ｂを大きくし、巻厚さａ
を巻幅ｂより小さくして所要数の巻回を行い、軸
方向寸法が大きい筒状に形成されている。
線を軸方向および径方向に重ねて巻回したコイル
１１をそなえ、磁束の漏れを防ぐためにコイルの
両端面１１ａ，１１ｂおよび外側面１１ｃを囲む
鉄心１２を設けている。前記コイル１１は、コイ
ルの巻回を容易にするため、丸形導線の場合はも
とより、平角導線を用いる場合でも、導線をボビ
ンの軸方向に多数（図では便宜上４個で示してあ
る）並べてコイルの巻幅ｂを大きくし、巻厚さａ
を巻幅ｂより小さくして所要数の巻回を行い、軸
方向寸法が大きい筒状に形成されている。
［本考案が解決しようとする問題点］
このため、コイル巻きの作業性がよく、コイル
の径と高さの比が小さく小形に形成されるが、そ
の反面で表面積が小さくなり、さらに磁気シール
ド用の鉄心１２によつて囲まれるためにコイルの
露出面が少なく、大電流用とする場合は、コイル
導線を大きくし電流容量を増大させる必要があつ
た。また、コイルの巻幅ｂが大きく広い面で鉄心
１２と接するため、導線を径方向に横切つてコイ
ル側面１１ｃから鉄心１２に入る磁束が多く、磁
束密度Ｂの分布特性は第５図Ｂに示すようにコイ
ル部分での磁束密度が小さく、したがつて所要の
リアクタンスは空隙を通る磁束φ1によつて得る
ようにし、コイルを通る磁束φ2は無視されてい
た。
の径と高さの比が小さく小形に形成されるが、そ
の反面で表面積が小さくなり、さらに磁気シール
ド用の鉄心１２によつて囲まれるためにコイルの
露出面が少なく、大電流用とする場合は、コイル
導線を大きくし電流容量を増大させる必要があつ
た。また、コイルの巻幅ｂが大きく広い面で鉄心
１２と接するため、導線を径方向に横切つてコイ
ル側面１１ｃから鉄心１２に入る磁束が多く、磁
束密度Ｂの分布特性は第５図Ｂに示すようにコイ
ル部分での磁束密度が小さく、したがつて所要の
リアクタンスは空隙を通る磁束φ1によつて得る
ようにし、コイルを通る磁束φ2は無視されてい
た。
［問題点を解決するための手段］
本案は、このような点にかんがみ、磁気空隙に
応じた所要幅の平角導線を用い、厚さ方向に重ね
て軸方向の巻幅が薄く、径方向の巻厚さを大きく
した偏平で大径のコイルを構成し、このコイルの
両側面と外周面に密着させて、コイルの内径より
小さい積層厚さの磁気遮蔽鉄心を径方向に設ける
ようにしてある。
応じた所要幅の平角導線を用い、厚さ方向に重ね
て軸方向の巻幅が薄く、径方向の巻厚さを大きく
した偏平で大径のコイルを構成し、このコイルの
両側面と外周面に密着させて、コイルの内径より
小さい積層厚さの磁気遮蔽鉄心を径方向に設ける
ようにしてある。
［作用］
したがつて、コイルの表面積が大きく、鉄心に
よる熱遮蔽の影響が少なくなり、コイルが広い面
で通風外気に直接接触して冷却効果を向上させる
とともに、コイルの巻厚さが大きく、コイルを通
る磁束によるリアクタンスを有効に利用すること
ができる。
よる熱遮蔽の影響が少なくなり、コイルが広い面
で通風外気に直接接触して冷却効果を向上させる
とともに、コイルの巻厚さが大きく、コイルを通
る磁束によるリアクタンスを有効に利用すること
ができる。
［実施例］
これを図に示す実施例について説明すると、第
１図および第２図において、１はコイルで、絶縁
処理された平角導線２を厚さの方向に重ねて巻回
し、巻回数に応じて軸方向の巻幅が薄く、径方向
の巻厚さが大きい偏平な形状に形成してある。こ
のため、平角導線２の幅を必要な磁気空隙寸法に
合わせて選択してある。３はコイル１の内径より
小さい積厚さをそなえた磁気遮蔽鉄心で、コイル
１の両側面１ａ，１ｂと外周面１ｃに密着させ、
コイルを直径方向に囲んで設けている。４は引き
出し線である。
１図および第２図において、１はコイルで、絶縁
処理された平角導線２を厚さの方向に重ねて巻回
し、巻回数に応じて軸方向の巻幅が薄く、径方向
の巻厚さが大きい偏平な形状に形成してある。こ
のため、平角導線２の幅を必要な磁気空隙寸法に
合わせて選択してある。３はコイル１の内径より
小さい積厚さをそなえた磁気遮蔽鉄心で、コイル
１の両側面１ａ，１ｂと外周面１ｃに密着させ、
コイルを直径方向に囲んで設けている。４は引き
出し線である。
このように構成されたコイル１は、コイルの巻
厚さａが巻幅ｂに比して著しく大きく、30倍以上
にもなるため、コイルの径方向寸法が大きく、磁
気遮蔽鉄心３と接触しない露出面が増大し、すべ
てのコイル導線が直接冷却外気に接触して冷却効
果を向上させ、平角導線２に流れる電流値を大き
くすることができる。
厚さａが巻幅ｂに比して著しく大きく、30倍以上
にもなるため、コイルの径方向寸法が大きく、磁
気遮蔽鉄心３と接触しない露出面が増大し、すべ
てのコイル導線が直接冷却外気に接触して冷却効
果を向上させ、平角導線２に流れる電流値を大き
くすることができる。
また、コイルの巻幅ｂが小さいため、コイル外
周面１ｃから鉄心に入る磁束がほとんどなく、第
５図Ａのように磁束密度Ｂの分布特性が改善さ
れ、コイル１内を通る磁束φ2によるリアクタン
スが巻数に比例して増大し、コイル内孔の空隙を
通る主磁束φ1によるリアクタンスとの和による
大きな値を得ることができ、前記磁束φ2による
リアクタンスが全体の30〜40％を占めるようにす
ることもできる。
周面１ｃから鉄心に入る磁束がほとんどなく、第
５図Ａのように磁束密度Ｂの分布特性が改善さ
れ、コイル１内を通る磁束φ2によるリアクタン
スが巻数に比例して増大し、コイル内孔の空隙を
通る主磁束φ1によるリアクタンスとの和による
大きな値を得ることができ、前記磁束φ2による
リアクタンスが全体の30〜40％を占めるようにす
ることもできる。
なお、実施例では、平角導線２の幅をコイル１
の巻幅ｂに対応させているが、平角導線を軸方向
に同一巻方向で２列に巻回しコイル内側端で相互
に接続するようにしてもよい。
の巻幅ｂに対応させているが、平角導線を軸方向
に同一巻方向で２列に巻回しコイル内側端で相互
に接続するようにしてもよい。
［本案の効果］
このように本案は、磁気遮蔽形の空心リアクト
ルにおいて、所要幅の平角導線を厚さ方向に重ね
て巻回した軸方向の巻幅が薄く、径方向の巻厚さ
が大きい偏平なコイルと、このコイルを直径方向
に囲みコイルの両端面に密着する積層方向の厚さ
がコイル内径より小さい磁気遮蔽鉄心を設けてあ
るので、コイルが偏平大径になり、コイルの冷却
面積を増大させて導線に流れる電流容量を大きく
することができるとともに、コイルを通る磁束を
有効に利用して大きなリアクタンスが得られ、こ
のリアクタンスの算出が簡単かつ正確になり設定
を容易にしうるなどの効果がある。
ルにおいて、所要幅の平角導線を厚さ方向に重ね
て巻回した軸方向の巻幅が薄く、径方向の巻厚さ
が大きい偏平なコイルと、このコイルを直径方向
に囲みコイルの両端面に密着する積層方向の厚さ
がコイル内径より小さい磁気遮蔽鉄心を設けてあ
るので、コイルが偏平大径になり、コイルの冷却
面積を増大させて導線に流れる電流容量を大きく
することができるとともに、コイルを通る磁束を
有効に利用して大きなリアクタンスが得られ、こ
のリアクタンスの算出が簡単かつ正確になり設定
を容易にしうるなどの効果がある。
また、多相交流用として複数個を併置する場合
は、軸方向に配置することにより設置スペースを
小さくすることができる。
は、軸方向に配置することにより設置スペースを
小さくすることができる。
第１図は本案の実施例を示す側断面図、第２図
はその正面図、第３図は従来の実施例を示す側断
面図、第４図はその正面図、第５図Ａおよび第５
図Ｂは磁束分布の状態を示す説明図である。 １はコイル、１ａ，１ｂは側面、１ｃは外周
面、２は平角導線、３は磁気遮蔽鉄心、１１は従
来のコイル、１２は磁気遮蔽鉄心である。
はその正面図、第３図は従来の実施例を示す側断
面図、第４図はその正面図、第５図Ａおよび第５
図Ｂは磁束分布の状態を示す説明図である。 １はコイル、１ａ，１ｂは側面、１ｃは外周
面、２は平角導線、３は磁気遮蔽鉄心、１１は従
来のコイル、１２は磁気遮蔽鉄心である。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 １ 絶縁処理された平角導線を厚さ方向に重ねて
巻回し、軸方向の巻幅が小さく、径方向の巻厚
さを大きくした偏平なコイルと、積層方向の厚
さが前記コイルの内径より小さく、コイルの両
側面および外周面に密着させて、コイルの直径
方向に囲んだ磁気遮蔽鉄心とをそなえた磁気遮
蔽形空心リアクトル。 ２ 前記コイルが、平角導線を軸方向に１〜２列
に巻回している実用新案登録請求の範囲第１項
記載の磁気遮蔽形空心リアクトル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986119059U JPH0534090Y2 (ja) | 1986-08-01 | 1986-08-01 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986119059U JPH0534090Y2 (ja) | 1986-08-01 | 1986-08-01 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6324816U JPS6324816U (ja) | 1988-02-18 |
| JPH0534090Y2 true JPH0534090Y2 (ja) | 1993-08-30 |
Family
ID=31006083
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986119059U Expired - Lifetime JPH0534090Y2 (ja) | 1986-08-01 | 1986-08-01 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0534090Y2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009117676A (ja) * | 2007-11-08 | 2009-05-28 | Panasonic Corp | カップルドインダクタ |
| WO2011007879A1 (ja) * | 2009-07-16 | 2011-01-20 | 株式会社神戸製鋼所 | リアクトル |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5130949A (ja) * | 1974-09-09 | 1976-03-16 | Nitto Chemical Industry Co Ltd | Setsuchiteikonoteigenho |
-
1986
- 1986-08-01 JP JP1986119059U patent/JPH0534090Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5130949A (ja) * | 1974-09-09 | 1976-03-16 | Nitto Chemical Industry Co Ltd | Setsuchiteikonoteigenho |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009117676A (ja) * | 2007-11-08 | 2009-05-28 | Panasonic Corp | カップルドインダクタ |
| WO2011007879A1 (ja) * | 2009-07-16 | 2011-01-20 | 株式会社神戸製鋼所 | リアクトル |
| JP2011082489A (ja) * | 2009-07-16 | 2011-04-21 | Kobe Steel Ltd | リアクトル |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6324816U (ja) | 1988-02-18 |
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