JPH0533857A - 無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

無段変速機の油圧制御装置

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JPH0533857A
JPH0533857A JP20884691A JP20884691A JPH0533857A JP H0533857 A JPH0533857 A JP H0533857A JP 20884691 A JP20884691 A JP 20884691A JP 20884691 A JP20884691 A JP 20884691A JP H0533857 A JPH0533857 A JP H0533857A
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oil
valve
pressure
solenoid valve
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Hiroshi Ogawa
浩 小川
Yoshiji Sato
佳司 佐藤
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Bosch Transmission Technology BV
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Fuji Heavy Industries Ltd
Van Doornes Transmissie BV
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H2061/6604Special control features generally applicable to continuously variable gearings
    • F16H2061/6608Control of clutches, or brakes for forward-reverse shift

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧源として容量可変式のオイルポンプ装置
を有する油圧制御系において、その制御信号回路の断線
時に安全サイドにフェイルセーフし、且つこの場合に適
正に変速制御して走行性を確保する。 【構成】 無段変速機と種々の伝動要素にオイル供給す
るオイルポンプ装置40のポンプ容量可変式のオイルポ
ンプ41において、サブポンプ43側に設けられる切換
弁44を、切換ソレノイド弁46に入力するON信号で
負荷運転に動作し、OFF信号で無負荷運転に動作する
ように構成し、切換ソレノイド弁46の信号回路91が
断線故障した場合に、そのOFF状態でオイルポンプ装
置40をポンプ負荷の少ない低容量にフェイルセーフ
し、急減速等を回避して安全性を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用のベルト式無段
変速機の油圧制御系にポンプ容量可変式のオイルポンプ
装置を設けた油圧制御装置に関し、詳しくは、ポンプ容
量可変の制御系断線時のフェイルセーフに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ロックアップトルコン、油圧式
前後進切換装置を備えた無段変速機においては、無段変
速機の油圧制御系に、トルクコンバータ、ロックアップ
クラッチ、前後進切換装置、更にはベルト等の潤滑部の
油圧系が組合わせ構成される。このため、運転、走行条
件によりポンプ吐出量が変化すると共に、各伝動要素の
作動状態も変化してオイル使用流量が大幅に変化する。
そこで、このようなポンプ吐出量の変動,オイルの使用
状態に対応するため、油圧源のオイルポンプ装置を容量
可変式に構成したものが提案されている。
【0003】従来、上記無段変速機の油圧制御装置に設
けられる容量可変式オイルポンプ装置に関しては、例え
ば本件出願人による特願平2−332120号がある。
ここで、ローラベーン式オイルポンプにおいて、1組の
吸入口と吐出口を有するメインポンプは常に負荷運転状
態に連通し、もう1組の吸入口と吐出口を有するサブポ
ンプは切換弁により負荷、または無負荷運転可能に連通
する。そして、所定の条件で切換ソレノイド弁にON信
号を出力することで、切換弁をサブポンプの無負荷運転
側に動作して、OFF信号で切換弁を負荷運転側に動作
することが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先願の
ものにあっては、オイルポンプ装置の制御信号が、OF
F信号でサブポンプも負荷運転してポンプ容量を増大す
るように構成されているので、この信号回路が断線した
場合にもポンプがツイン運転状態になる。このため、特
に高速走行での断線時には、ポンプ駆動トルクが急増し
て車両が急減速することがあり、このような不具合を回
避することが望まれる。
【0005】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、油圧源として容量可変式のオイルポンプ装置を有す
る油圧制御系において、その制御信号回路の断線時に安
全サイドにフェイルセーフし、且つこの場合に適正に変
速制御して走行性を確保することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、無段変速機と種々の伝動要素にオイル供
給するオイルポンプ装置が、複数の吐出口を有するポン
プ容量可変式のオイルポンプを有し、このオイルポンプ
のサブポンプ側が切換ソレノイド弁の制御圧による切換
弁の動作で、負荷または無負荷運転するように連通構成
される油圧制御系において、上記切換ソレノイド弁に入
力するON信号で切換弁を負荷運転に動作し、OFF信
号で切換弁を無負荷運転に動作するように構成するもの
である。
【0007】
【作用】上記構成に基づき、無段変速機と種々の伝動要
素の油圧制御系に設けられる油圧源のオイルポンプ装置
が、走行条件により切換ソレノイド弁に入力するON、
OFF信号で切換弁を動作してサブポンプ側の運転状態
を変化することで、容量が可変されて常にポンプ負荷の
少ない状態でオイルを過不足無く供給するようになる。
そして、切換ソレノイド弁の信号回路が断線故障する
と、そのOFF状態でオイルポンプ装置がポンプ負荷の
少ない低容量にフェイルセーフされ、急減速等を回避す
ることが可能になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2において、ロックアップトルコン付無段変速
機の駆動系の概略について説明する。符号1はエンジン
であり、このエンジン1のクランク軸2がトルクコンバ
ータ装置3、前後進切換装置4、無段変速機5及びディ
ファレンシャル装置6に順次伝動構成される。
【0009】トルクコンバータ装置3は、クランク軸2
がドライブプレート10を介してコンバータカバー11
及びトルクコンバータ12のポンプインペラ12aに連
結する。トルクコンバータ12のタービンランナ12b
はタービン軸13に連結し、ステータ12cはワンウエ
イクラッチ14により案内されている。タービンランナ
12bと一体的なロックアップクラッチ15は、ドライ
ブプレート10に係合または解放可能に設置され、エン
ジン動力をトルクコンバータ12またはロックアップク
ラッチ15のいずれか一方を介して伝達する。
【0010】前後進切換装置4は、ダブルピニオン式プ
ラネタリギヤ16を有し、サンギヤ16aにタービン軸
13が入力し、キャリア16bからプライマリ軸20へ
出力する。そしてサンギヤ16aとキャリア16bとの
間にフォワードクラッチ17を、リングギヤ16cとケ
ースとの間にリバースブレーキ18を有し、フォーワー
ドクラッチ17の係合でプラネタリギヤ16を一体化し
てタービン軸13とプライマリ軸20とを直結する。ま
たリバースブレーキ18の係合でプライマリ軸20に逆
転した動力を出力し、フォワードクラッチ17とリバー
スブレーキ18の解放でプラネタリギヤ16をフリーに
する。
【0011】無段変速機5は、プライマリ軸20に油圧
シリンダ21を有するプーリ間隔可変式のプライマリプ
ーリ22が、セカンダリ軸23にも同様に油圧シリンダ
24を有するセカンダリプーリ25が設けられ、プライ
マリプーリ22とセカンダリプーリ25との間に駆動ベ
ルト26が巻付けられる。ここで、プライマリシリンダ
21の方が受圧面積が大きく設定され、そのプライマリ
圧により駆動ベルト26のプライマリプーリ22、セカ
ンダリプーリ25に対する巻付け径の比率を変えて無段
変速するようになっている。
【0012】ディファレンシャル装置6は、セカンダリ
軸23に一対のリダクションギヤ27を介して出力軸2
8が連結し、この出力軸28のドライブギヤ29がファ
イナルギヤ30に噛合う。そしてファイナルギヤ30の
差動装置31が、車軸32を介して左右の車輪33に連
結している。一方、無段変速機制御用の油圧源を得るた
め、トルクコンバータ12に隣接してオイルポンプ41
が配設され、このオイルポンプ41がポンプドライブ軸
35によりコンバータカバー11に連結して、常にエン
ジン動力により駆動するようになっている。
【0013】次に、図1において油圧制御系について説
明する。先ず、オイルパン50と連通するオイルポンプ
装置40からの油路51が、セカンダリ圧制御弁52に
連通する。セカンダリ圧制御弁52は例えば比例電磁リ
リーフ弁式であり、比例ソレノイド52aに制御ユニッ
ト100からソレノイド電流Isが入力すると、ポンプ
吐出圧を調圧して所定のセカンダリ圧Psを生じ、この
セカンダリ圧Psが油路53によりセカンダリシリンダ
24に常に供給されて、伝達トルク等に応じたプーリ押
付け力を付与する。このセカンダリ圧Psは、油路55
を介してプライマリ圧制御弁56に導かれる。プライマ
リ圧制御弁56は例えば比例電磁減圧弁式であり、比例
ソレノイド56aに制御ユニット100からのソレノイ
ド電流Ipが入力すると、油路57によりプライマリシ
リンダ21にプライマリ圧Ppを作用し、このプライマ
リ圧Ppよりベルト26を移行して変速制御するように
なっている。
【0014】オイルポンプ装置40のオイルポンプ41
は、ローラベーン式で吸入,吐出口を複数組有する可変
容量型であり、ベーン41aを備えたロータ41bの回
転方向に、1組の吸入口42aと吐出口42bを有する
メインポンプ42が、同様の吸入口43aと吐出口43
bを有するサブポンプ43が形成されており、両吸入口
42a,43aが油路36によりオイルパン50に連通
する。メインポンプ42の吐出口42bは、油路51を
介しセカンダリ圧制御弁52に連通して常にオイル供給
する。また、サブポンプ43の吐出口43bの油路37
と油路36,51は切換弁44に連通し、この切換弁4
4はサブポンプ吐出側の油路37を吸入側油路36に連
通したり、または油路51に連通するように構成されて
いる。そして切換弁44には、潤滑圧PLを元圧とする
切換ソレノイド弁46が設けられている。
【0015】切換ソレノイド弁46は、その信号回路の
断線に対してフェイルセーフするため、ノーマルクロー
ズの3方弁の構成である。そして、後述する潤滑圧油路
58が切換弁44の一方と切換ソレノイド弁46の入口
側に連通し、切換ソレノイド弁46の出口側の制御圧油
路38が切換弁44の他方のスプリング側に連通して構
成され、切換ソレノイド弁46の信号回路91には抵抗
92と共に断線を検出する電圧計93が設けられる。一
方、制御ユニット100ではポンプ流量とオイル使用流
量が比較判断されており、惰行運転からの急加速のよう
に使用流量の方が多い場合は切換ソレノイド弁46にO
N信号を出力し、高速での定常走行時にポンプ流量の方
が多くなると、切換ソレノイド弁46にOFF信号を出
力するようになっている。
【0016】次いで、トルクコンバータ等の油圧制御系
について説明する。ここで、セカンダリ圧制御弁52の
ドレン側油路58の油圧は比較的高く、潤滑のみならず
トルクコンバータ、前後進切換用の作動圧、制御圧にも
使用可能である。このため、このドレンオイルを調圧し
て潤滑圧を発生し、この潤滑圧を各部に供給するように
構成される。そこで、第1潤滑圧回路としての油路58
は第1リリーフ弁59に連通して、所定の潤滑圧PLを
調圧して生じるように構成され、この油路58とセカン
ダリ圧Psの油路51がセフティロック弁60に連通す
る。
【0017】セフティロック弁60は油路61,62を
介してマニュアル弁63に連通し、このマニュアル弁6
3からさらに油路64,65を介してフォワードクラッ
チ17、リバースブレーキ18に連通構成される。セフ
ティロック弁60は、一方にスプリングと油路66によ
る潤滑圧PLが対向して作用し、その他方の制御側には
潤滑圧PLを元圧とするソレノイド弁67の制御圧油路
68が連通する。そして通常は、制御ユニット100か
らのOFF信号で図示のように、油路58,51を油路
61,62にそれぞれ連通動作する。また、ベルトスリ
ップを発生したり、走行中に前後進をミスシフトする等
の異常時には、ソレノイド弁67にON信号を出力して
制御圧Pcによりセフティロック弁60をドレン側に切
換えて、前後進切換装置4を強制的にニュートラル位置
にする。
【0018】マニュアル弁63は、各シフト操作に応じ
て油路を切換えるものであり、パーキング(P)、ニュ
ートラル(N)レンジでは油路64,65を共にドレン
し、Dレンジでは油路61と64との連通でフォワード
クラッチ17に潤滑圧PLを供給する。一方、Rレンジ
では油路62と65との連通でリバースブレーキ18に
高いセカンダリ圧Psを供給してトルク容量を増し、リ
ングギヤ側に作用する入,出力トルクの両方の反力に対
して係合固定することが可能になっている。
【0019】上記フォワードクラッチ17への油路64
の途中には、オリフィス69とチェック弁70とを平行
配置した油路71を介してアキュムレータ72が連通
し、フォワードクラッチ17への給油時に徐々に係合す
るようにアキュムレータ作用する。また、リバースブレ
ーキ18への油路65にも同様のオリフィス69とチェ
ック弁70とを有する油路73を介してアキュムレータ
74が連通し、同様にアキュムレータ作用する構成であ
る。
【0020】油路58は潤滑圧PLを元圧とするロック
アップソレノイド弁75に連通し、この制御圧油路76
が平行配置されるオリフィス77、チェック弁78を有
して第1リリーフ弁59の制御側に連通する。ロックア
ップソレノイド弁75はロックアップON時にON信号
で制御圧Pc′を第1リリーフ弁59に作用し、伝達ト
ルクに応じて低い潤滑圧PLに調圧する。また、ロック
アップOFF時にはOFF信号で制御圧Pc′をカット
して、第1リリーフ弁59で伝達トルクに応じて高い潤
滑圧PLに調圧する。この場合において、ロックアップ
ONからOFFのモード切換時には、第1リリーフ弁5
9の制御圧Pc′がチェック弁78により直ちにドレン
し、伝達トルクの増大に対応して迅速に潤滑圧PLを上
昇する。一方、ロックアップOFFからONのモード切
換時には、制御圧Pc′をオリフィス77により遅延し
て第1リリーフ弁59に作用し、この間潤滑圧PLを高
く保圧作用して、ロックアップON時の伝達トルクの変
動に対してベルトやクラッチのスリップを防止するよう
になっている。
【0021】また、トルクコンバータや潤滑用の所定の
作動油を発生し、且つ常にオイルクーラ流量を確保する
ため、第1リリーフ弁59のドレン側の第2潤滑圧回路
としての油路79は第2リリーフ弁80に連通し、上述
の潤滑圧PLより低い他の潤滑圧PL′を調圧して生じ
るように構成される。そして、この油路79の低い潤滑
圧PL′をオリフィス82で流量調節してベルトにオイ
ル噴射するノズル83や、各潤滑部に供給するように連
通構成される。また、第2リリーフ弁80のドレン側油
路81は、オイルポンプ装置40の吸入側油路36に直
接オイル還流するように連通する。
【0022】2種類の潤滑圧PL,PL′の油路58,
79は、ロックアップ制御弁85に連通し、このロック
アップ制御弁85から油路86を介してロックアップク
ラッチ15のレリース室15aに連通し、リリーフ弁8
8を有する油路87を介してトルクコンバータ12及び
ロックアップクラッチ15のアプライ室15bに連通す
る。ロックアップ制御弁85は一方にスプリングと油路
84による潤滑圧PLが対向して作用し、その他方の制
御側にはロックアップソレノイド弁75の制御圧油路7
6が連通し、更にドレン側の油路89がオイルクーラ9
0に連通して構成される。そして、ロックアップOFF
時にはロックアップ制御弁85で図示のように、油路7
9と86、87と89を連通する。また、ロックアップ
ON時には、ロックアップソレノイド弁75の制御圧P
c′によりロックアップ制御弁85を切換動作して油路
58と87を連通すると共に、油路86をドレンして更
に油路79と89を連通するようになっている。
【0023】図3において、オイルポンプ装置信号回路
の断線時の変速制御系について説明する。この断線時に
は、上述の油圧制御系において、オイルポンプ装置40
がポンプ負荷の小さい状態、即ちメインポンプ42のみ
でシングルポンプ駆動するようにフェイルセーフされ
る。このため、ポンプ流量が少なくなるので、オイル使
用を低減しつつ走行性を確保するように変速制御するこ
とが必要になる。そこで制御ユニット100は、電圧計
93の信号が入力するポンプ故障判定部101を有して
電圧値から断線の有無を判断し、この故障信号は変速制
御量切換部102に入力して、変速制御系を故障モード
に切換える。
【0024】また、エンジン回転数Ne、セカンダリ圧
Ps、油温twが入力するポンプ流量算出部103と、
これらの信号とロックアップ信号が入力する無段変速機
以外の使用流量算出部104とを有し、このポンプ流量
Qpと使用流量Qrを算出する。これらの各流量Qp,
Qrは変速使用流量算出部105に入力し、ポンプ流量
Qpから使用流量Qr、マージンQmを減算して無段変
速機で使用可能な変速使用流量Qcを算出する。変速使
用流量Qcは変換部106に入力して、この変速使用流
量Qc、変速比i、変速速度di/dtに応じた変速制
御ゲインGに変換する。この場合に、変速制御ゲインG
を変速使用流量Qc、変速比iに対しては増大関数で、
変速速度di/dtに対しては減少関数で設定するので
あり、変速使用流量Qcに対してはそれが半減した状態
であるから、変速制御ゲインGは小さい値になる。この
変速制御ゲンイGは、目標プライマリ圧算出部107に
入力して目標プライマリ圧Pptを、変速制御ゲイン
G、実変速比に応じた必要セカンダリ圧Pst、目標変
速比に応じた必要プライマリ圧Ppis、プライマリプ
ーリ回転数Npの偏差の比例分kp、微分分kd、積分
分kiにより、以下のように算出する。 Ppt={Ppis+G(kp+kd+ki)}/Pst そして、この目標プライマリ圧Pptをソレノイド電流
設定部108でソレノイド電流Ipに変換して、プライ
マリ圧制御弁56の比例ソレノイド56aに出力するよ
うになっている。
【0025】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ず、エンジン運転時にその動力により、トルクコ
ンバータ12のコンバータカバー11、ドライブ軸35
を介してオイルポンプ装置40のオイルポンプ41が回
転駆動する。そして、このオイルポンプ装置46から吐
出するオイルは、油路51を介してセカンダリ圧制御弁
52に導かれて調圧され、所定の高いセカンダリ圧Ps
を生じる。セカンダリ圧Psは常にセカンダリシリンダ
24に供給されて、発進時には駆動ベルト26をセカン
ダリプーリ25側に移行して変速比最大の低速段にな
る。
【0026】そして発進後に、各運転および走行条件に
よりプライマリ圧制御弁56でプライマリ圧Ppを生じ
てプライマリシリンダ21に供給されると、ベルト26
がプライマリプーリ22の方に移行してアップシフト
し、逆にプライマリ圧Ppを減じることでダウンシフト
するのであり、こうして変速制御される。またセカンダ
リ圧制御弁52では、変速比、エンジントルク、トルク
コンバータ12のトルク比等によりセカンダリ圧Psが
可変制御され、常に伝達トルクに応じた必要最小限のプ
ーリ押付力を付与する。
【0027】このとき、セカンダリ圧制御弁52のドレ
ン側油路58の油圧は、第1リリーフ弁59と第2リリ
ーフ弁80に導かれて所定の潤滑圧PL,PL′を生
じ、潤滑圧PLは各ソレノイド弁75等に供給される。
また、潤滑圧PLとセカンダリ圧Psはセフティロック
弁60を介してマニュアル弁63に導入し、シフト操作
に応じて潤滑圧PLをフォワードクラッチ17に供給
し、またはセカンダリ圧Psをリバースブレーキ18に
供給して前後進切換装置4を動作する。更に、潤滑圧P
Lはロックアップ制御弁85によりロックアップクラッ
チ15のアプライ室15bに供給されてロックアップO
Nし、他の潤滑圧PL′はロックアップ制御弁85によ
りロックアップクラッチ15のレリース室15aに供給
されてロックアップOFFするように動作する。
【0028】一方、オイルポンプ装置40では、オイル
ポンプ41のメインポンプ42とサブポンプ43が、オ
イルを吸入し且つ加圧して吐出するように作用し、メイ
ンポンプ42の吐出オイルは常に油路51を介してセカ
ンダリ圧制御弁52に供給される。また、サブポンプ側
の切換弁44は、潤滑圧PLと、その潤滑圧PLと等し
い制御圧Pc″及びスプリング力との関係で動作するよ
うになっている。そこで信号回路91が正常な場合にお
いて、低速加速時のように使用流量の方が多い場合は切
換ソレノイド弁46にON信号が出力する。すると、切
換ソレノイド弁46により制御圧Pc″を生じて切換弁
44を図示のように動作し、サブポンプ43も負荷運転
してその流量を切換弁44を介しセカンダリ圧制御弁5
2に加算して供給するようになり、こうしてポンプ容量
が増大する。また、高速での定常走行時にポンプ流量の
方が多くなると、切換ソレノイド弁46にOFF信号が
出力するため、切換弁44は潤滑圧PLにより吸入側に
切換えられ、これによりサブポンプ43の吐出流量は吸
入側に戻って無負荷運転しポンプ容量が低減するのであ
り、こうして常にポンプ負荷を軽減した状態で過不足無
くオイル供給されることになる。
【0029】一方、上記オイルポンプ装置40の信号回
路91が断線すると、必然的に切換ソレノイド弁46は
OFFする。そこで、上述のように切換弁44によりサ
ブポンプ43は無負荷運転して、ポンプ負荷の小さいシ
ングルポンプ駆動の状態に保持されるのであり、このた
め高速走行においても急減速が回避され、安全性が確保
される。また、急ブレーキ等でエンジン回転数が急に低
くなるとポンプ吐出量が減少し、潤滑圧PLが低くなる
ことがあるが、このときは切換弁44のスプリングの力
により切換弁44はサブポンプ吐出量を増大側に切換る
ため、オイル供給は確保される。
【0030】このオイルポンプ装置40の信号回路断線
時には、電圧計93の信号により制御ユニット100で
故障判断され、変速制御系の変速制御量モードが切換え
られる。またエンジン回転数Ne、伝達トルクに応じた
セカンダリ圧Ps、ロックアップ等の信号で、ポンプ流
量Qp、各部使用流量Qrが算出され、これに基づいて
無段変速機で使用可能な変速使用流量Qc、それらに対
応した変速制御ゲインGが設定される。従って、この断
線時には、ポンプ容量が上述のように半減した状態にフ
ェイルセーフされて変速使用流量Qcも減じるため、変
速制御ゲインGは小さい値になる。そしてこの変速制御
ゲインG、プライマリプーリ回転数Npの偏差の比例分
kp、微分分kd、積分分ki等で目標プライマリ圧P
ptを算出して変速制御される。これにより、常に比較
的低いプライマリ圧Ppを生じて低速段側に限定して変
速制御され、最低限の走行性が確保されることになる。
【0031】図4の本発明の他の実施例について説明す
ると、切換ソレノイド弁46がスプール弁に構成され
る。即ち、切換ソレノイド弁46は、弁体46aに挿入
されるスプール46bの一方にソレノイド46cが、そ
の他方にスプリング46dが設けられ、OFF信号によ
り油路58の潤滑圧PLで油路38に制御圧Pc″を生
じて切換弁44を無負荷運転に切換える。また、ON信
号で制御圧Pc″をドレンして切換弁44を負荷運転に
動作するように構成されており、この場合にも信号回路
91の断線時には上述と同様にフェイルセーフされる。
【0032】以上、本発明の実施例について説明した
が、これのみに限定されない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、無
段変速機にロックアップクラッチ、トルクコンバータ、
油圧式前後進切換装置の伝動要素を組合わせた油圧制御
系に、ポンプ容量可変式オイルポンプ装置を設けた方式
において、そのオイルポンプ装置の電気信号系がOFF
信号でポンプ容量を減じるように構成されるので、断線
等の故障時にはポンプ負荷が減じて急減速を回避するよ
うにフェイルセーフされることになり、安全性が向上す
る。この故障時には変速制御系において、無段変速機で
使用可能なオイル流量が算出され、この範囲内で低速段
側に限定変速制御されるので、最低限の走行性が安全且
つ確実に確保され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無段変速機の油圧制御装置の実施
例を示す回路図である。
【図2】無段変速機の駆動系を示すスケルトン図であ
る。
【図3】故障時の変速制御系を示すブロック図である。
【図4】オイルポンプ装置の切換ソレノイド弁の他の実
施例を示す回路図である。
【符号の説明】
4 前後進切換装置 5 無段変速機 12 トルクコンバータ 15 ロックアップクラッチ 40 オイルポンプ装置 41 オイルポンプ 42 メインポンプ 43 サブポンプ 44 切換弁 46 切換ソレノイド弁 52 セカンダリ圧制御弁 56 プライマリ圧制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 浩 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 佐藤 佳司 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無段変速機と種々の伝動要素にオイル供
    給するオイルポンプ装置が、複数の吐出口を有するポン
    プ容量可変式のオイルポンプを有し、このオイルポンプ
    のサブポンプ側が切換ソレノイド弁の制御圧による切換
    弁の動作で、負荷または無負荷運転するように連通構成
    される油圧制御系において、上記切換ソレノイド弁に入
    力するON信号で切換弁を負荷運転に動作し、OFF信
    号で切換弁を無負荷運転に動作するように構成すること
    を特徴とする無段変速機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 上記切換ソレノイド弁は、信号回路に断
    線等の故障検出手段を有し、故障時には制御ユニットに
    おいて無段変速機と種々の伝動要素で使用するオイル流
    量が、ポンプ流量を越えない範囲で変速制御するように
    構成することを特徴とする請求項1記載の無段変速機の
    油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 上記切換ソレノイド弁は、ノーマルクロ
    ーズの3方弁、またはスプール弁であることを特徴とす
    る請求項1記載の無段変速機の油圧制御装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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