JP4322007B2 - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両に搭載される無段変速機の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の駆動系に適用されるベルト式無段変速機は、入力軸に設けられるプライマリプーリと、出力軸に設けられるセカンダリプーリと、これらのプーリに掛け渡される駆動ベルトとを備えており、プーリの溝幅を変化させて駆動ベルトの巻き付け径を変化させることによって、変速比を無段階に変化させながら入力軸の回転を出力軸に伝達することができる。
【0003】
このような無段変速機の変速制御装置は走行状況に応じて変速比を自動的に制御する。つまり、スロットル開度、車速、あるいはエンジン回転数などの走行状態を示すパラメータに基づき、基本変速特性マップを参照して目標プライマリ回転数を設定するとともに、この目標プライマリ回転数に実プライマリ回転数を収束させるように、無段変速機の変速比をローからオーバードライブまで連続的に設定する。
【0004】
ここで、伝達トルクに応じたクランプ力を駆動ベルトに与えるため、セカンダリプーリにはセカンダリ圧調整弁を介して調圧されたライン圧つまりセカンダリ圧が供給される。また、プーリの溝幅を変化させて変速比を設定するため、プライマリプーリには変速制御弁を介して変速用作動油が供給される。この変速制御弁としては圧力制御弁や流量制御弁が用いられ、圧力制御弁によってライン圧を調圧して一義的に変速用作動油のプライマリ圧を定める場合や、流量制御弁によって一義的に変速用作動油の供給量および排出量を定める場合がある。
【0005】
このように、変速用作動油やセカンダリ圧を車両の走行状況に応じて随時制御する必要があり、セカンダリ圧調整弁や変速制御弁には電磁制御弁が用いられる。これら電磁制御弁は変速制御装置からの制御信号によって駆動されるが、万一、変速制御装置からの制御信号を得ることができないフェール時であっても、プーリに作動油を供給して最低限の走行を可能とする必要がある。このため、セカンダリ圧調整弁や変速制御弁には常開式つまりノーマルオープンの電磁制御弁を用いることが多く、フェール時にはオイルポンプからの作動油がプーリに直接供給される。
【0006】
しかしながら、プライマリプーリとセカンダリプーリとには、オイルポンプの最大圧力が減圧されずに供給されるため、通常走行時に比べて高い圧力が供給されることになる。特に、通常走行時のプライマリプーリにはセカンダリ圧よりも低いプライマリ圧が供給されるため、オイルポンプからの最大圧力はプライマリプーリにとって過大な圧力となり強度上の不都合を生ずるおそれがある。このため、プライマリプーリには必要以上の耐圧強度が要求されるが、耐圧強度を上げることは無段変速機の重量増加や高コスト化を招くことになる。
【0007】
そこで、プライマリ圧が供給される油路から分岐するように排出弁を設け、フェール時にはプライマリ圧を減圧する変速制御装置が開発されている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−65684号公報(第5頁、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プライマリ圧は減圧されるものの、セカンダリ圧が供給される油路とプライマリ圧が供給される油路とは、ノーマルオープンのプライマリ圧調整弁を介して連通されるため、プライマリ圧とセカンダリ圧とは同じ圧力に設定され、プライマリ圧とセカンダリ圧との油圧比は1に設定される。
【0010】
つまり、フェール時においては、油圧比が1に設定されるため無段変速機の変速比が常にオーバードライブ側にアップシフトされることになり、十分な駆動力を確保することができず、発進時や低速走行時の走行に支障をきたすおそれがある。
【0011】
本発明の目的は、フェール時において、プライマリ圧の昇圧を抑制するとともに車両の走行性や発進性を確保することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の無段変速機の変速制御装置は、原動機に駆動されるプライマリプーリの回転数を動力伝達要素を介して無段階に変化させてセカンダリプーリに伝達する無段変速機の変速制御装置であって、前記セカンダリプーリに設けられたセカンダリシリンダに供給される作動油を調圧するセカンダリ圧調整弁と、前記プライマリプーリに設けられたプライマリシリンダと前記セカンダリ圧調整弁とを接続する連通路に設けられ、前記プライマリシリンダに変速用作動油を供給する変速制御弁と、前記連通路に設けられ、前記連通路を連通状態と遮断状態とに切り換え、前記変速用作動油の上限圧力を規制する減圧弁とを有し、前記減圧弁は、前記連通状態に応じた連通位置と前記遮断状態に応じた遮断位置とに移動自在の弁軸と、前記弁軸を収容するとともに付勢室と圧力室とを区画形成する弁ハウジングとを備え、前記付勢室に収容される付勢手段により前記弁軸は前記連通位置に向けて付勢される一方、前記圧力室に加えられるフィードバック圧により前記弁軸は前記遮断位置に向けて付勢されることを特徴とする。
【0013】
本発明の無段変速機の変速制御装置は、前記減圧弁は前記変速制御弁の上流側に設けられることを特徴とする。
【0015】
本発明の無段変速機の変速制御装置は、前記圧力室に連通して設けられ、前記フィードバック圧を減圧するリリーフ弁を有することを特徴とする。
【0016】
本発明の無段変速機の変速制御装置は、前記付勢室に連通して設けられ、前記フィードバック圧に対向して前記弁軸を前記付勢手段とともに付勢する補助油圧を供給する切換弁を有することを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、連通路に減圧弁を設けることにより、変速制御弁がフェール状態となる場合であっても、プライマリシリンダに供給される変速用作動油を所定の上限圧力まで減圧することができる。これにより、プライマリシリンダ等のプライマリ油圧系に対する過大な圧力供給を回避することができるため、プライマリ油圧系の設計耐圧を低下させることができ、無段変速機の軽量化や低コスト化を達成することができる。
【0018】
また、減圧弁を遮断状態に駆動することにより、プライマリシリンダとセカンダリシリンダとに供給される油圧を異なる値に設定することができ、油圧比を1以外に設定することができる。これにより、無段変速機の不要なアップシフトを回避することができ、発進時や低速走行時における走行性能を確保することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は無段変速機を備えた車両の駆動系を示す概略図であり、この無段変速機は原動機であるエンジン1に駆動される駆動側のプライマリ軸2と、これと平行となった被駆動側のセカンダリ軸3とを有しており、プライマリ軸2にはクランク軸4の回転がトルクコンバータ5と前後進切換装置6とを介して伝達される。
【0020】
プライマリ軸2にはプライマリプーリ7が設けられており、このプライマリプーリ7はプライマリ軸2に一体となった固定プーリ7aと、これに対向してプライマリ軸2にボールスプラインなどを介して軸方向に摺動自在に装着される可動プーリ7bとを有し、プーリ7a,7bのコーン面間隔つまりプーリ溝幅が可変となっている。セカンダリ軸3にはセカンダリプーリ8が設けられており、このセカンダリプーリ8はセカンダリ軸3に一体となった固定プーリ8aと、これに対向してセカンダリ軸3に可動プーリ7bと同様にして軸方向に摺動自在に装着される可動プーリ8bとを有し、プーリ溝幅が可変となっている。
【0021】
プライマリプーリ7とセカンダリプーリ8との間には動力伝達要素である駆動ベルト9が掛け渡されており、両方のプーリ7,8の溝幅を変化させてそれぞれのプーリ7,8に対する駆動ベルト9の巻き付け径の比率を変化させることにより、プライマリ軸2の回転がセカンダリ軸3に無段階に変速されて伝達されることになる。駆動ベルト9のプライマリプーリ7に対する巻き付け径をRpとし、セカンダリプーリ8に対する巻き付け径をRsとすると、変速比はRs/Rpとなる。
【0022】
セカンダリ軸3の回転は減速歯車およびディファレンシャル装置10を有する歯車列を介して駆動輪11a,11bに伝達されるようになっており、前輪駆動の場合には駆動輪11a,11bは前輪となる。
【0023】
プライマリプーリ7の溝幅を変化させるために、プライマリ軸2にはプランジャ12が固定され、このプランジャ12の外周面に摺動自在に接触するプライマリシリンダ13が可動プーリ7bに固定されており、プランジャ12とプライマリシリンダ13とにより駆動油室14が形成されている。一方、セカンダリプーリ8の溝幅を変化させるために、セカンダリ軸3にはプランジャ15が固定され、このプランジャ15の外周面に摺動自在に接触するセカンダリシリンダ16が可動プーリ8bに固定されており、プランジャ15とセカンダリシリンダ16とにより駆動油室17が形成されている。それぞれの溝幅は、プライマリ側の駆動油室14に導入される変速用作動油のプライマリ圧Ppと、セカンダリ側の駆動油室17に導入される作動油のセカンダリ圧Psとを調整することにより設定される。つまり、変速比はプライマリ圧Ppとセカンダリ圧Psとの油圧比に応じて設定される。
【0024】
また、トルクコンバータ5はクランク軸4に連結されたポンプ側シェル18と、トルクコンバータ出力軸19に連結されたタービンランナ20とを有し、トルクコンバータ出力軸19にはポンプ側シェル18に固定されたフロントカバー21に係合するロックアップクラッチ22が取り付けられている。ロックアップクラッチ22の一方側にはアプライ室22aが形成され、他方側にはリリース室22bが形成されている。
【0025】
アプライ室22aとリリース室22bには調圧された作動油が供給され、リリース室22bの作動油の圧力を低下させると、アプライ室22aに供給される油圧によってロックアップクラッチ22はフロントカバー21に係合する直結状態つまりロックアップ状態となる。一方、リリース室22bに供給される油圧を高めてリリース室22bからアプライ室22aを介して作動油をトルクコンバータ5内で循環させることにより、ロックアップクラッチ22が解放される解除状態となりトルクコンバータ5は作動状態になる。そして、リリース室22bに供給する油圧を調圧することにより、ロックアップクラッチ22はフロントカバー21に対してスリップ状態つまり半クラッチ状態となる。
【0026】
また、前後進切換装置6は、遊星歯車やクラッチやブレーキなどによって構成されており、クラッチやブレーキの締結制御を行うことによって、トルクコンバータ出力軸19からプライマリ軸2に対する動力伝達径路を切り換えることができる。トルクコンバータ出力軸19とプライマリ軸2とを締結制御する前進用クラッチ23を係合状態に作動すると、トルクコンバータ出力軸19の回転がそのままプライマリ軸2に伝達され、前後進切換装置6は動力を前進方向に伝達する。一方、遊星歯車のリングギヤ24の回転を規制する後退用ブレーキ25を係合状態に作動すると、トルクコンバータ出力軸19の回転が遊星歯車を介してプライマリ軸2に逆方向に伝達され、前後進切換装置6は動力を後退方向に伝達する。なお、前進用クラッチ23および後退用ブレーキ25を共に解放すると、トルクコンバータ出力軸19とプライマリ軸2とは切り離され、前後進切換装置6は動力を伝達しない中立状態となる。
【0027】
図2は本発明の一実施の形態である無段変速機の変速制御装置の油圧制御系および電子制御系を示す概略図である。図2に示すように、駆動油室17にはエンジン1あるいは電動モータにより駆動されるオイルポンプ30によってオイルパン内の作動油が供給されるようになっている。オイルポンプ30の吐出口に接続されるセカンダリ圧路31は、駆動油室17に連通されるとともにセカンダリ圧調整弁32の調圧ポート32aに連通されている。このセカンダリ圧調整弁32によって調圧されて駆動油室17に供給されるライン圧つまりセカンダリ圧Psは、駆動ベルト9に対してトルク伝達に必要な張力を与える圧力に調整される。
【0028】
オイルポンプ30の吐出口と変速制御弁であるプライマリ圧調整弁33の入力ポート33aとは、セカンダリ圧路31に接続される連通路としての入力路34を介して接続されており、入力路34には減圧弁35が設けられている。なお、プライマリシリンダ13とセカンダリ圧調整弁32とを接続する連通路は、入力路34と後述するプライマリ圧路49とにより形成されている。
【0029】
減圧弁35は、長手方向に弁孔36が形成された弁ハウジング37と、弁孔36に移動自在に収容されるとともに2つの弁体38,39を備えた弁軸40とを有しており、弁ハウジング37には弁孔36に連通する入力ポート41、出力ポート42および排出ポート43が形成されている。入力ポート41はオイルポンプ30の吐出口と接続され、出力ポート42はプライマリ圧調整弁33の入力ポート33aと接続されている。このような弁ハウジング37に収容された弁軸40は、入力ポート41と出力ポート42とを連通するとともに排出ポート43を閉塞する連通位置と、入力ポート41を閉塞するとともに出力ポート42と排出ポート43とを連通する遮断位置とに移動自在となっている。
【0030】
また、弁ハウジング37と弁軸40とにより、弁軸40の一方側には付勢室としてのばね室44が区画形成される一方、弁軸40の他方側には圧力室45が区画形成されており、ばね室44には付勢手段としてのばね部材46が収容され、圧力室45は弁ハウジング37に形成されたフィードバック圧路47を介して出力ポート42と連通されている。このように、弁軸40はばね部材46のばね力により連通位置に向けて付勢される一方、フィードバック圧路47を介して供給されるフィードバック圧つまり出力ポート42から出力されるセカンダリ圧Psにより遮断位置に向けて付勢されることになる。なお、ばね室44には外部に連通する開放孔48が形成されている。
【0031】
このような減圧弁35を経たセカンダリ圧Psが供給されるプライマリ圧調整弁33は、出力ポート33bに接続された連通路であるプライマリ圧路49を介してプライマリ側の駆動油室14に連通されている。プライマリ圧調整弁33によって、セカンダリ圧Psは目標変速比、車速などに応じたプライマリ圧Ppに調圧され、プライマリ圧Ppによりプライマリプーリ7の溝幅が変化されて変速比が制御される。ここで、プライマリ圧Ppはセカンダリ圧Psを減圧した圧力となるが、駆動油室14の受圧面積は駆動油室17に比べて大きく設定されるため、プライマリ圧Ppの供給制御によってプライマリプーリ7の溝幅を変化させるとともに、駆動ベルト9を介してセカンダリプーリ8の溝幅を変化させることができる。
【0032】
セカンダリ圧Psを調圧するセカンダリ圧調整弁32と、プライマリ圧Ppを調圧するプライマリ圧調整弁33とは、それぞれ電磁制御弁であり、変速機制御ユニット50からそれぞれのソレノイドコイル51,52に供給される電流値を制御することによってセカンダリ圧Psとプライマリ圧Ppが調圧される。セカンダリ圧調整弁32とプライマリ圧調整弁33とは、常開式つまりノーマルオープンタイプの制御弁であり、ソレノイドコイル51,52に供給される電流が遮断されると作動油が調圧されずに駆動油室14,17に対して供給されることになる。
【0033】
なお、変速制御弁としては、実際のプライマリ圧Ppをパイロット圧室に入力して、一義的に変速用作動油のプライマリ圧Ppを設定する圧力制御弁としてのプライマリ圧調整弁33を設けているが、プライマリ圧Ppを設定することなく弁軸の移動量を制御して、一義的に変速用作動油の供給量および排出量を設定する流量制御弁を設けるようにしても良い。
【0034】
また、リリース室22bの圧力を調整してロックアップクラッチ22をロックアップ状態、解除状態およびスリップ状態に設定するためにロックアップクラッチの制御用として設けられる図示しない電磁制御弁に対しても、変速機制御ユニット50からの制御信号が送られるようになっている。さらに、前進用クラッチ23および後退用ブレーキ25の締結を制御して前後進切換装置6の動力伝達径路を切り換えるために前後進切換装置の制御用として設けられる図示しない電磁制御弁に対しても変速機制御ユニット50からの制御信号が送られるようになっている。
【0035】
変速機制御ユニット50にはプライマリプーリ7の回転数を検出するプライマリプーリ回転数センサ53、およびセカンダリプーリ8の回転数を検出するセカンダリプーリ回転数センサ54からの検出信号が入力される。さらに、エンジン1の回転数を検出するエンジン回転数センサ55、スロットルバルブの開度を検出するスロットル開度センサ56、アクセルペダルの踏み込みを検出するアクセル開度センサ57、運転者により操作されるセレクトレバーにより選択された走行レンジを検出するレンジ検出センサ58、その他の各種センサ59からの検出信号が変速機制御ユニット50に入力される。
【0036】
変速機制御ユニット50は、それぞれのセンサなどからの信号に基づいてソレノイドコイル51,52に対する制御信号を演算するマイクロプロセッサCPUと、テーブル、マップおよび演算式などの制御用データと制御用プログラムとを格納するROMと、一時的にデータを格納するRAMと、入出力ポート等を備えている。
【0037】
以下、変速制御装置によるプライマリ圧Ppとセカンダリ圧Psの供給制御について説明する。まず、変速機制御ユニット50によりエンジン回転数やスロットル開度などのパラメータに基づいて、目標とするセカンダリ圧Psが設定され、セカンダリ圧調整弁32のソレノイドコイル51に制御信号が出力される。たとえば、アクセルの踏み込みによりエンジントルクが大きく出力されるときには、エンジン1から無段変速機に入力される入力トルクも大きくなるため、駆動ベルト9を挟み込むためのセカンダリ圧Psも高く設定される。また、走行時の変速比が大きくなり高い伝達トルクが必要とされるときにはセカンダリ圧Psが高く設定される一方、変速比が小さくなり低い伝達トルクとなるときにはセカンダリ圧Psが低く設定される。
【0038】
このように設定されるセカンダリ圧Psは、セカンダリ圧路31を介してセカンダリプーリ8の駆動油室17に供給されるとともに、入力路34を介して減圧弁35の入力ポート41に供給される。ここで、減圧弁35の弁軸40は、ばね部材46からのばね力によって連通位置に移動されており、セカンダリ圧Psは減圧弁35の出力ポート42から入力路34を経てプライマリ圧調整弁33の入力ポート33aに案内される。また、減圧弁35の出力ポート42はフィードバック圧路47を介して圧力室45に連通するため、圧力室45にフィードバック圧として供給されるセカンダリ圧Psは、ばね力に抗して弁軸40を遮断位置に向けて付勢する。
【0039】
圧力室45に供給されるフィードバック圧が所定の圧力に達すると、弁軸40は遮断位置に移動されるため、出力ポート42と排出ポート43が連通してプライマリ圧調整弁33に供給されていた作動油が排出される一方、排出に伴って圧力室45に供給されるフィードバック圧が所定の圧力を下回ると、ばね力によって弁軸40は再び連通位置に移動される。つまり、減圧弁35を介してプライマリ圧調整弁33に供給されるセカンダリ圧Psは、予め設定された所定の上限圧力を超えることのないよう減圧弁35によって減圧されることになる。
【0040】
このように、プライマリ圧調整弁33に供給される作動油は、セカンダリ圧Psの圧力値に応じて0〜上限圧力の範囲で調圧される。そして、変速機制御ユニット50は、エンジン回転数、スロットル開度および車速などのパラメータに基づいて目標とする変速比を算出し、これに実際の変速比を収束させるようにプライマリ圧Ppを調圧するためプライマリ圧調整弁33のソレノイドコイル52に対して制御信号を出力する。
【0041】
これにより、セカンダリ圧Psを減圧したプライマリ圧Ppはプライマリプーリ7の駆動油室14に供給され、変速比を無段階に変化させながら車両を発進から高速走行まで滑らかに走行させる。なお、プライマリプーリ7の受圧面積は、駆動油室14に供給される上限圧力によって、セカンダリプーリ8を上回る推力を発生させる面積に設定される。
【0042】
続いて、変速機制御ユニット50やプライマリ圧調整弁33の故障等により、プライマリ圧調整弁33を制御できないフェール時におけるプライマリ圧Ppの供給制御について説明する。フェール時においては、ソレノイドコイル52に対して電流が供給されないため、ノーマルオープンタイプのプライマリ圧調整弁33は作動油を調圧することなくプライマリプーリ7に供給する状態、つまりセカンダリ圧Psが直接供給され得る状態となる。しかしながら、入力路34に減圧弁35が設けられており、プライマリ圧調整弁33に供給されるセカンダリ圧Psが上限圧力を超える場合には、圧力室45に加えられるフィードバック圧によって弁軸40は遮断位置に移動されるため、セカンダリ圧Psは上限圧力まで減圧されてプライマリ圧調整弁33に供給されることになる。
【0043】
このように、プライマリ圧調整弁33を制御することができない状態であっても、プライマリプーリ7に供給されるプライマリ圧Ppは、減圧弁35によって設定される上限圧力を超えることがないため、オイルポンプ30の最大圧力を考慮することなく、プライマリプーリ7やプライマリ圧調整弁33の耐圧強度を低下させて設計することができ、無段変速機の軽量化や低コスト化を達成することができる。また、フィードバック圧とばね力によって駆動される簡易な減圧弁35を用いるため、構造上および制御上の複雑化を回避するだけでなく、減圧弁35の駆動時の信頼性を容易に向上させることができる。
【0044】
また、減圧弁35によって入力路34とセカンダリ圧路31とは遮断されるため、駆動油室14に供給されるプライマリ圧Ppと駆動油室17に供給されるセカンダリ圧Psとの圧力値を異なるように設定することができ、油圧比を所定の値に設定して変速比をたとえば1程度に設定することができる。これにより、変速比がオーバードライブ側にアップシフトされる状態を回避することができ、発進時や低速走行時における最低限の走行性能を確保することができる。さらに、プライマリ圧Ppを設定できない場合であっても、プライマリプーリ7を保護するために、セカンダリ圧Psを低下させる必要がなく、クランプ力の低下による駆動ベルト9の滑りの発生を防止することもできる。
【0045】
さらに、減圧弁35から下流側つまりプライマリプーリ7側に設けられる各種油路の耐圧強度を下げることができるため、たとえば、プライマリ圧調整弁33が設けられる図示しないコントロールバルブの油路壁を薄く形成して、コントロールバルブの小型化を達成することができる。さらに、作動油圧の上昇を回避することにより、作動油のリーク量を低減することができ、オイルポンプ容量の低減を図るとともに燃費を向上させることができる。
【0046】
なお、プライマリ圧調整弁33のフェール時について説明を行ったが、たとえばプライマリ圧調整弁33とともにセカンダリ圧調整弁32がフェール状態となり、オイルポンプ30から最大圧力で出力される作動油がプライマリプーリ7に向けて出力される場合であっても、減圧弁35によって上限圧力まで減圧するとともに所定の油圧比に設定するため、プライマリプーリ7に対する過大な圧力供給を回避するとともに不要なアップシフトを防止することができる。
【0047】
図3は本発明の他の実施の形態である無段変速機の変速制御装置を示す概略図である。図3においては図2に示した部材と共通する部材には同一の符号を付してその説明を省略する。なお、図3に示す変速制御装置は、図2に示す減圧弁35にリリーフ弁60を加えたものである。
【0048】
図3に示すように、減圧弁35の一端にはリリーフ弁60が設けられており、このリリーフ弁60によって圧力室45のフィードバック圧は減圧制御される。リリーフ弁60は排出ポート61を備えた減圧室62と、減圧室62と圧力室45とを連通する連通孔63を開閉制御するニードル64と、このニードル64を駆動制御するソレノイドコイル65とを備えている。また、変速機制御ユニット50からソレノイドコイル65に対して制御信号が出力されるようになっており、ソレノイドコイル65に対する通電によって、ニードル64がばね部材66に抗する後退方向に移動して連通孔63の開口面積を確保する一方、ソレノイドコイル65に対する通電が遮断されると、ニードル64がばね力によって前進方向に移動して連通孔63を閉塞する。
【0049】
このリリーフ弁60は電磁制御弁であり、変速機制御ユニット50からソレノイドコイル65に供給される電流値を制御することによって連通孔63の開口面積が制御される。このような減圧弁35を用いると、通常走行時にはソレノイドコイル65に通電制御することで圧力室45内の作動油を排出することができる。つまり、フィードバック圧を減圧することができ、減圧弁35によって設定される上限圧力を高めることができる。
【0050】
図4は図3に示す減圧弁35を用いた際にプライマリ圧調整弁33に供給される作動油流量とセカンダリ圧Psとの関係を示す線図である。図4に示すように、リリーフ弁60により連通孔63を閉塞した状態のもとで、フィードバック圧路47を介して圧力室45に供給されるセカンダリ圧Psつまりフィードバック圧が上昇すると、減圧弁35の弁軸40は遮断位置に向けて付勢されるために減圧弁35を経てプライマリ圧調整弁33に供給される作動油流量は減少する。そして、セカンダリ圧Psが上限圧力P1maxまで上昇すると、弁軸40の遮断位置に向けた移動が完了するため、プライマリ圧調整弁33に供給される作動油流量は0となる。ここで、リリーフ弁60を駆動させて連通孔63の開口面積を確保すると、フィードバック圧を減圧することができ、減圧弁35が遮断状態に駆動される際の上限圧力をP2maxまで上昇させることができる。つまり、リリーフ弁60のソレノイドコイル65に対する通電を制御することによって、減圧弁35によって規制されるセカンダリ圧Psの上限圧力を図示するαの範囲で調節することができる。
【0051】
このように、リリーフ弁60を用いて上限圧力を上昇させることにより、図4に示すように、上限圧力P1max付近においてプライマリ圧調整弁33に供給される作動油流量を流量Qまで増やすことができる。これにより、通常走行時においてプライマリ圧調整弁33に供給される作動油流量を十分に確保することができるため、変速速度を上昇させて迅速な変速動作を達成することができる。なお、フェール時にはリリーフ弁60を用いて連通孔63を閉塞することにより、図2に示す減圧弁35と同様に、上限圧力P1maxでプライマリ圧調整弁33に供給されるセカンダリ圧Psを規制するとともに、プライマリ圧Ppとセカンダリ圧Psとを所定の油圧比に設定することができる。
【0052】
図5は本発明の他の実施の形態である無段変速機の変速制御装置を示す概略図である。図5においては図2に示した部材と共通する部材には同一の符号を付してその説明を省略する。なお、図5に示す変速制御装置は、図2に示す減圧弁35に切換弁70を加えたものである。
【0053】
図5に示すように、減圧弁35の付勢室であるばね室44には切換弁70を介して補助油圧が供給されるようになっている。切換弁70は入力ポート71、出力ポート72および排出ポート73を備えており、入力ポート71には図示しない減圧機構を介してオイルポンプ30からの油圧が補助油圧として供給され、出力ポート72は油路74を介して減圧弁35のばね室44に連通されている。この切換弁70は変速機制御ユニット50からの制御信号に基づいて、入力ポート71と出力ポート72とを連通する供給状態と、出力ポート72と排出ポート73とを連通する排出状態とに切換駆動される。
【0054】
このような切換弁70を用いると、通常走行時には供給状態に切り換えることによりばね室44に補助油圧を供給することができ、この補助油圧とばね力とによって減圧弁35の弁軸40を連通位置に向けて付勢することができる。つまり、フィードバック圧に対向して弁軸40を付勢する推力を高めることができるため、減圧弁35を遮断状態に駆動するためのフィードバック圧を高く設定することができ、前述の減圧弁35と同様に、減圧弁35によって規制される上限圧力を高めることができる。このように簡易な構造の切換弁70を用いた低コストの変速制御装置であっても、プライマリ圧調整弁33に供給される作動油流量を十分に確保することができ、迅速な変速動作を達成することができる。
【0055】
なお、フェール時には切換弁70を排出状態に切り換えてばね室44内の補助油圧を開放することにより、図2に示す減圧弁35と同様に、予め設定された上限圧力でプライマリ圧調整弁33に供給されるセカンダリ圧Psを規制するとともに、プライマリ圧Ppとセカンダリ圧Psとを所定の油圧比に設定することができる。
【0056】
これまで説明したように、入力路34に減圧弁35を設けることにより、プライマリ圧調整弁33がフェール状態となる場合であっても、プライマリプーリ7に供給される作動油を所定の上限圧力まで減圧することができる。これにより、プライマリプーリ7やプライマリ圧調整弁33等のプライマリ油圧系に対する過大な圧力供給を回避することができるため、プライマリ油圧系の設計耐圧を低下させることができ、無段変速機の軽量化や低コスト化を達成することができる。
【0057】
また、減圧弁35が遮断状態に駆動されることによって、プライマリ圧Ppとセカンダリ圧Psとの圧力値を分けて設定することができ、油圧比が1に設定されることを回避できる。これにより、無段変速機の不要なアップシフトを回避することができ、発進時や低速走行時における走行性能を確保することができる。
【0058】
なお、図2、図3および図5に示す減圧弁35は、プライマリ圧調整弁33の上流側に接続された入力路34に設けられているが、プライマリ圧調整弁33の下流側に接続された連通路としてのプライマリ圧路49に減圧弁35を設けるようにしても良い。ここで、図6は図2に示す減圧弁35をプライマリ圧路49に設けた場合の変速制御装置を示す概略図である。図6に示すように、減圧弁35をプライマリ圧路49に設けた場合であっても、図2に示す減圧弁35と同様に駆動され、プライマリ圧調整弁33のフェール時には、プライマリプーリ7に供給される変速用作動油の上限圧力を規制するとともに、プライマリ圧Ppとセカンダリ圧Psとを所定の油圧比に設定することができる。
【0059】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、変速制御弁としては、実際のプライマリ圧Ppをパイロット圧室に入力して、一義的に変速用作動油のプライマリ圧Ppを設定する圧力制御弁としてのプライマリ圧調整弁33が設けられているが、プライマリ圧Ppを設定することなく弁軸の移動量を制御して、一義的に変速用作動油の供給量および排出量を設定する流量制御弁を設けるようにしても良い。この流量制御弁がフェール状態となり、プライマリプーリ7に供給される変速用作動油の流量を絞ることができない場合であっても、減圧弁35によって変速用作動油の圧力つまりプライマリ圧Ppを上限圧力まで減圧することができ、プライマリ圧Ppとセカンダリ圧Psとを所定の油圧比に設定することができる。
【0060】
また、原動機として内燃機関であるエンジン1が設けられているが、エンジン1に代えて電動モータを用いるようにしても良い。また、図示する無段変速機は前輪駆動車に適用されているが、後輪駆動車に適用しても良く、4輪駆動車に適用しても良いことはいうまでもない。
【0061】
さらに、減圧弁35の弁軸40に設けられた2つの弁体38,39は同じ受圧面積に設定されているが、これを変更するようにしても良い。たとえば、圧力室45を区画形成する弁体38の受圧面積に比べて、ばね室44を区画形成する弁体39の受圧面積を大きく設定しても良く、このように減圧弁35を構成することによって、2つの弁体38,39に挟まれた空間を圧力室として設定することができ、フィードバック圧路47を介して出力ポート42と連通される圧力室45を廃止することができる。つまり、減圧弁35の入力ポート41から出力ポート42に流れる作動油が設定された圧力室を通過する際に、2つの弁体38,39の受圧面積の差に応じた推力によって弁軸40を遮断位置に向けて付勢することができ、前述の減圧弁35と同様に機能させることができる。
【0062】
またさらに、圧力室45に連通して設けられるリリーフ弁60を、連通孔63を開口させた位置と連通孔63を閉塞させた位置との2位置に切換駆動するようにしても良く、ばね室44に連通して設けられる切換弁70を電磁制御弁として電流値に応じて補助油圧を供給制御するようにしても良い。
【0063】
なお、ばね室44に収容される付勢手段としてばね部材46が設けられているが、他の付勢手段であっても良く、たとえば、付勢室に連通させてアキュムレータを設けて弁軸40を連通位置に向けて付勢するようにしても良い。また、プライマリプーリ7からセカンダリプーリ8に動力を伝達する動力伝達要素としては駆動ベルト9に限られることなく、駆動チェーンを用いても良いことはいうまでもない。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、連通路に減圧弁を設けることにより、変速制御弁がフェール状態となる場合であっても、プライマリシリンダに供給される変速用作動油を所定の上限圧力まで減圧することができる。これにより、プライマリシリンダ等のプライマリ油圧系に対する過大な圧力供給を回避することができるため、プライマリ油圧系の設計耐圧を低下させることができ、無段変速機の軽量化や低コスト化を達成することができる。
【0065】
また、減圧弁を遮断状態に駆動することにより、プライマリシリンダとセカンダリシリンダとに供給される油圧を異なる値に設定することができ、油圧比を1以外に設定することができる。これにより、無段変速機の不要なアップシフトを回避することができ、発進時や低速走行時における走行性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無段変速機を備えた車両の駆動系を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施の形態である無段変速機の変速制御装置を示す概略図である。
【図3】本発明の他の実施の形態である無段変速機の変速制御装置を示す概略図である。
【図4】プライマリ圧調整弁に供給される作動油の流量と圧力との関係を示す線図である。
【図5】本発明の他の実施の形態である無段変速機の変速制御装置を示す概略図である。
【図6】本発明の他の実施の形態である無段変速機の変速制御装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 エンジン(原動機)
7 プライマリプーリ
8 セカンダリプーリ
9 駆動ベルト(動力伝達要素)
13 プライマリシリンダ
16 セカンダリシリンダ
32 セカンダリ圧調整弁
33 プライマリ圧調整弁(変速制御弁)
34 入力路(連通路)
35 減圧弁
40 弁軸
44 ばね室(付勢室)
45 圧力室
46 ばね部材(付勢手段)
49 プライマリ圧路(連通路)
60 リリーフ弁
70 切換弁
Pp プライマリ圧
Ps セカンダリ圧(フィードバック圧)

Claims (4)

  1. 原動機に駆動されるプライマリプーリの回転数を動力伝達要素を介して無段階に変化させてセカンダリプーリに伝達する無段変速機の変速制御装置であって、
    前記セカンダリプーリに設けられたセカンダリシリンダに供給される作動油を調圧するセカンダリ圧調整弁と、
    前記プライマリプーリに設けられたプライマリシリンダと前記セカンダリ圧調整弁とを接続する連通路に設けられ、前記プライマリシリンダに変速用作動油を供給する変速制御弁と、
    前記連通路に設けられ、前記連通路を連通状態と遮断状態とに切り換え、前記変速用作動油の上限圧力を規制する減圧弁とを有し、
    前記減圧弁は、前記連通状態に応じた連通位置と前記遮断状態に応じた遮断位置とに移動自在の弁軸と、前記弁軸を収容するとともに付勢室と圧力室とを区画形成する弁ハウジングとを備え、前記付勢室に収容される付勢手段により前記弁軸は前記連通位置に向けて付勢される一方、前記圧力室に加えられるフィードバック圧により前記弁軸は前記遮断位置に向けて付勢されることを特徴とする無段変速機の変速制御装置。
  2. 請求項1記載の無段変速機の変速制御装置において、前記減圧弁は前記変速制御弁の上流側に設けられることを特徴とする無段変速機の変速制御装置。
  3. 請求項1または2記載の無段変速機の変速制御装置において、前記圧力室に連通して設けられ、前記フィードバック圧を減圧するリリーフ弁を有することを特徴とする無段変速機の変速制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の無段変速機の変速制御装置において、前記付勢室に連通して設けられ、前記フィードバック圧に対向して前記弁軸を前記付勢手段とともに付勢する補助油圧を供給する切換弁を有することを特徴とする無段変速機の変速制御装置。
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