JPH05335945A - Pll回路装置および位相差検出回路装置 - Google Patents

Pll回路装置および位相差検出回路装置

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JPH05335945A
JPH05335945A JP4243164A JP24316492A JPH05335945A JP H05335945 A JPH05335945 A JP H05335945A JP 4243164 A JP4243164 A JP 4243164A JP 24316492 A JP24316492 A JP 24316492A JP H05335945 A JPH05335945 A JP H05335945A
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signal
internal clock
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続したゲインコントロール信号を素早く出
力させかつ確実にゲインコントロール信号を停止できる
位相差検出回路装置の提供を目的とする。 【構成】 基準クロック信号11と内部クロック信号1
2および位相比較器からのup信号13、down信号
14を入力とし、ゲインコントロール信号を発生するゲ
インコントロール信号発生部44Aおよび44Bと、ゲ
インコントロール信号発生部44Aおよび44Bをセッ
トするセット部41Aおよび41Bと、基準クロック信
号11と内部クロック信号12の立ち上がりおよび立ち
下がりエッジにより互いの論理状態を判定し、ゲインコ
ントロール信号発生部44Aおよび44Bをリセットす
る保持部42Aおよび42Bならびにリセット部43A
および43Bと、upゲインコントロール信号とdow
nゲインコントロール信号の同時発生を防ぐ競合防止部
46とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アナログ制御方式の
PLL回路装置およびPLL回路装置に用いられる位相
差検出回路装置に関し、特にループフィルタのゲインを
高速制御できるPLL回路装置および位相差検出回路装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置(以下、LS
Iと称する)の高速化に伴い使用されるシステム全体の
基準となる基準クロック信号の周波数も飛躍的に高速化
している。この基準クロック信号は、システム内の各L
SIに与えられ、各LSI内のドライバにより複数の負
荷に分配される。しかしながら、ドライバの動作速度
も、負荷に応じて異なっているため、複数のLSIの間
でのクロック信号の位相ずれが生ずるという問題があ
る。この問題を解消するには、複数のLSIのすべてに
ついてPLL回路を設け、ドライバの入力と出力との位
相を同期させることが考えられる。
【0003】図19は、このような考えに従ってPLL
回路装置を各LSIに分散配置したシステムブロック図
である。
【0004】図19において、このシステムはCPU2
00と、データバス201と、基準クロック信号線11
と、データバス201および基準クロック信号線11に
接続される複数のLSI202〜206とを備える。C
PU200は、データ信号をデータバス201に送出す
るとともに、各LSI202〜206との同期をとるた
めに基準クロック信号を基準クロック信号線11に送出
する。各LSI202〜206は、その内部にPLL回
路207および208などを含む。なお、以下の説明に
おいては、信号線符号を信号と一致させて用いる。
【0005】動作において、CPU200から送出され
た基準クロック信号11は、各LSI202〜206に
与えられ、各LSIに内蔵されたPLL回路207は、
与えられた基準クロック信号に位相同期した内部クロッ
ク信号12を発生する。このようにして発生された内部
クロック信号を用いることにより、システム内のデータ
バスや各LSI内のドライバによる位相ずれの問題を解
消することができる。
【0006】図20は、図19に示したシステムに用い
られる従来のPLL回路のブロック図である。図20に
示すPLL回路は、たとえばIEEE JOURNAL
OF SOLID−STATE CIRCUITS,
VOL.22,No2.Apr.1987 pp255
〜261に記載された、電圧制御発振器(以下、VCO
と記す)を用いた従来のPLL回路を示す回路例であ
る。図20において、このPLL回路装置は、位相比較
器1、チャージポンプ回路2、ループフィルタ3、VC
O4、ドライバ5を含む。位相比較器1は、位相同期の
基準となる基準クロック信号11とドライバ5から与え
られる内部クロック信号12の立上り位相を比較して同
期していない場合にup信号13またはdown信号1
4のいずれかを出力する。チャージポンプ回路2は、u
p信号13またはdown信号14を受けてそれぞれ正
または負のチャージをパルスで出力する。ループフィル
タ3は、チャージポンプ回路2の出力を平滑化し、蓄積
する。このループフィルタ3は、抵抗R1、R2および
キャパシタンスC1を備える。これらの素子R1、R2
およびキャパシタンスC1によりループのゲインが決め
られる。VCO4は、ループフィルタ3の出力電位に応
じて発振周波数を変える。ドライバ5は、VCO4から
出力される内部クロック信号を所望のデューティ比に生
成し、これをLSI内部の負荷に与える。
【0007】次に、このPLL回路装置の動作を図21
および図22を用いて説明する。図21および図22
は、図20に示したPLL回路装置の動作を示すタイミ
ングチャート図である。図21は、基準クロック信号に
比べて内部クロック信号の周波数が低い場合であり、図
22は、基準クロック信号に比べて内部クロック信号の
周波数が高い場合を示す。図21および図22におい
て、(a)は内部クロック信号、(b)は基準クロック
信号、(c)はup信号、(d)はdown信号および
(e)はループフィルタ3の出力波形である。
【0008】まず、図21の場合、すなわち基準クロッ
ク信号に比べて内部クロック信号の周波数が低い場合に
は、位相比較器1は、基準クロック信号の各立上りから
そのすぐ後の内部クロック信号の立上りまでの時間に相
当するパルスを発生する。このパルスは、ある遅延時間
を経た後でup信号線に出力される(図21の
(c))。同時に、位相比較器1は、“L”レベルをd
own信号線に出力する(図21の(d))。応答し
て、チャージポンプ回路2は、正の電荷をループフィル
タ3に供給するが、ループフィルタ3の抵抗R1、R2
およびキャパシタンスC1の時定数により、フルフィル
タ3の出力電位18は急には上がらず、積分され徐々に
上昇していく(図21の(e))。この結果、VCO4
は、少しずつ発振周波数を上げていくので、内部クロッ
ク信号の位相は基準クロック信号の位相に近付いてい
く。同様に、図22の場合、すなわち基準クロック信号
に比べて内部クロック信号の周波数が高い場合には、位
相比較器1は、基準クロック信号の各立上りからそのす
ぐ後の内部クロック信号の立上りまでの時間に相当する
パルスを発生する。このパルスは、ある遅延時間を経た
後でdown信号線に出力される。同時に位相比較器1
は、“L”レベルをup信号線に出力する。これによ
り、チャージポンプ回路2は負の電荷をループフィルタ
3に供給するが、ループフィルタ3の抵抗R1、R2お
よびキャパシタンスC1の時定数により、ループフィル
タ3の出力電位18は急には上がらず、積分されて徐々
に下降していく。この結果、VCO4は、少しずつ発振
周波数を下げていくので、内部クロック信号の位相は基
準クロック信号の位相に近付いていく。
【0009】このような動作の後に、位相および周波数
ともにほぼ一致すると、チャージポンプ回路2がループ
フィルタ3に供給する電荷量はごく僅かとなるが、ルー
プフィルタ3の時定数のために僅かの電荷量は積分さ
れ、出力電位18はほとんど一定となる。このためVC
O4は、位相および周波数が一致したときのクロック信
号を出力し続け、PLL回路装置は基準クロック信号と
内部クロック信号の同期状態を維持し続ける。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のアナログ方式の
PLL回路装置は、以上のように構成されているので、
位相が同期している状態でVCO4の出力が変動しない
ようにするためには、ループフィルタ3の出力が安定す
るように、ループフィルタの時定数を大きくすることが
必要である。このため、基準クロック信号が与えられた
後から内部クロック信号の位相が同期するまでの時間
(同期引込時間)が長くなるなどの問題があった。
【0011】この問題を解消するためには、同期状態で
は、チャージポンプのアナログ的な出力と一定値との比
較により発生されたパルス信号をカウンタによりカウン
トし、同期引込み状態になるまで、カウンタからゲイン
コントロール信号を出力し続けることにより、ループフ
ィルタの時定数を大きくし(ゲインを小さくする)、非
同期状態ではループフィルタの時定数を小さくする(ゲ
インを高くする)方法がある(特開昭62−19911
9)。これは、チャージポンプのアナログ的な出力電圧
と一定値との比較に基づいて位相同期状態を検出してい
るため、電源電圧変動に伴い前記電位差が変動する可能
性が高い。その結果同期しているにもかかわらず、時定
数の切換えを行なってしまう可能性がある。
【0012】また、このような誤作動をなくすための制
御回路を設けると回路の影響により、ゲインコントロー
ル信号を発生させる全体の期間が短くなる上、回路規模
が増大する。さらに、カウンタを用いているため、ゲイ
ンコントロール信号の発生動作が遅くなるという問題が
ある。
【0013】それゆえに、この発明の1つの目的は、P
LL回路装置において、同期引込時間を短縮するとも
に、同期した状態では内部クロック信号の変動を抑制す
ることである。
【0014】この発明のもう1つの目的は、ループフィ
ルタのゲインを切換えることのできるPLL回路装置に
おいて、同期状態を正確に判定することである。
【0015】この発明のさらにもう1つの目的は、PL
L回路装置において、連続したゲインコントロール信号
を素早く出力することを可能にすることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るP
LL回路装置は、ループフィルタ、内部クロック信号発
生手段、位相差検出手段、基準パルス信号発生手段、判
定手段およびゲイン制御手段を含む。ループフィルタ
は、少なくとも2段階のゲインを持つ。内部クロック信
号発生手段は、ループフィルタの出力に応答して内部同
期のための内部クロック信号を発生する。位相差検出手
段は、外部的に発生される基準クロック信号と内部クロ
ック信号との位相差を検出する。基準パルス信号発生手
段は、あるパルス幅の基準パルス信号を発生する。
【0017】判定手段は、位相差検出手段により検出さ
れた位相差とあるパルス幅の基準パルス信号とを比較
し、位相差の大小を判定する。ゲイン制御手段は、発生
されたあるパルス幅の基準パルス信号と検出された位相
差との時間差に対応する期間のみ判定手段の判定結果に
応答して、ループフィルタのゲインを制御する。
【0018】請求項3の発明に係るPLL回路装置は、
ループフィルタ、内部クロック信号発生手段、位相差検
出手段、複数の遅延手段、複数の比較手段、および複数
の制御手段を含む。ループフィルタは、複数段のゲイン
を持つ。内部クロック信号発生手段は、ループフィルタ
の出力に応答して内部同期のための内部クロック信号を
発生する。位相差検出手段は、外部的に発生される基準
クロック信号と内部クロック信号との位相差を検出す
る。複数の遅延手段は、各々が異なる遅延時間を有し、
前記位相差検出手段により検出された位相差を遅延させ
る。複数の比較手段は、複数の遅延手段に対応して設け
られ、各々が位相差検出手段により検出された位相差と
各前記遅延手段により遅延された位相差とを比較する。
複数の制御手段は、複数の比較手段に対応して設けら
れ、複数の比較手段の比較結果に応答してループフィル
タのゲインを制御する。
【0019】請求項4の発明に係るPLL回路装置は、
前述の請求項3の発明と同様に内部クロック信号発生手
段、位相差検出手段、基準パルス信号発生手段、判定手
段を含む、さらに1つの時定数回路を持つループフィル
タ、および判定手段の判定結果に応答知ってループフィ
ルタへの電荷の供給を促進するチャージポンプ手段を含
む。
【0020】請求項5の発明に係るPLL回路装置は、
前述の請求項1の発明に係るPLL回路装置と同様なル
ープフィルタ、内部クロック発生手段、位相差検出手段
を含み、さらに周波数差検出手段、チャージポンプ手段
を含む。周波数差検出手段は、基準クロック信号と内部
クロック信号との周波数差を検出する。チャージポンプ
手段は、検出された周波数差に応じてループフィルタへ
の電荷の供給量を促進する。
【0021】請求項7の発明に係るPLL回路装置は、
ループフィルタ、内部クロック信号発生手段、第1の位
相差検出手段、第2の位相差検出手段、および制御手段
を含む。ループフィルタは、少なくとも2段階のゲイン
を持つ。内部クロック信号発生手段は、ループフィルタ
の出力に応答して内部同期のための内部クロック信号を
発生する。第1の位相差検出手段は、外部的に発生され
る基準クロック信号と内部クロック信号との位相差を検
出し、位相差検出信号を保持する。第2の位相差検出手
段は、内部クロック信号と基準クロック信号との位相差
が所定時間差であることを検出し、位相差検出信号を保
持する。制御手段は、第1の位相差検出手段により保持
された位相差検出信号によりセットされ、ループフィル
タを高いゲインに維持するための制御信号を出力し、第
2の位相差検出手段により保持された位相差検出信号に
よりリセットされ、制御信号の出力を停止する。
【0022】請求項10の発明に係る位相差検出回路装
置は、保持手段、判定手段、制御信号発生/停止手段を
含む。保持手段は、位相比較器から出力される第1の位
相差検出信号を保持する。判定手段は、基準クロック信
号および内部クロック信号のうちの一方のクロック信号
の2つの立ち上がりエッジと2つの立ち下がりエッジ間
の立ち下がりエッジとにおける他方のクロック信号の論
理状態を判定する。制御信号発生/停止手段は、保持手
段の出力に応答してループフィルタのゲインを高く維持
するための制御信号を発生し、判定手段からの判定信号
に応答して制御信号の発生を停止する。
【0023】
【作用】以上の請求項1の発明に係るPLL回路装置で
は、位相差検出手段により検出された位相差とあるパル
ス幅にされた基準パルス信号とを比較することにより、
位相差の大小を正確に判定することができる。それによ
り、従来例のごときアナログ的な出力信号と一定値との
比較よりも同期ずれを正確に検出することができるとと
もに、ゲインコントロールを正確に行なうことができ
る。そして、位相差が基準パルス幅よりも小さい場合に
は、ループフィルタのゲインも小さくし、位相差がパル
ス幅よりも大きい場合には、ゲインを大きくすることに
より、内部クロック信号の基準クロック信号への追従速
度を速くすることができる。
【0024】なお、あるパルス幅の基準パルス信号とし
て基準クロック信号を、位相差検出手段の出力遅延時間
だけ遅延させたものであってもよい。
【0025】請求項3の発明に係るPLL回路装置で
は、位相差検出手段により検出された位相差を、複数の
遅延手段により遅延させ、この遅延させた位相差と検出
された位相差とを比較する。それにより、位相ずれの大
きさがどの程度あるかを検出することができる。そし
て、複数の制御手段により、比較手段からの比較結果に
応答して、ループフィルタのゲインをコントロールする
ことにより、位相差の大きさに応じたゲインを選択する
ことができるので、同期引込時間を短縮することができ
る。
【0026】請求項4の発明に係るPLL回路装置で
は、チャージポンプ手段が、判定手段の判定結果に応答
してループフィルタの電荷供給量を促進している。それ
により、ループフィルタを1つで済ませることができ
る。
【0027】請求項5の発明に係るPLL回路装置で
は、周波数差検出手段が、基準クロック信号と内部クロ
ック信号との周波数差を検出し、チャージポンプ手段が
周波数差に基づいてループフィルタのゲインを制御して
いる。それにより位相差および周波数引込時間を短縮す
ることができる。
【0028】請求項7の発明に係るPLL回路装置は、
基準クロック信号の周期と内部クロック信号の周期との
差が所定時間差以上である場合には、ループフィルタの
ゲインを高く維持するためのゲインコントロール信号を
出力する。こうすることにより、位相同期状態に引き込
む時間を大幅に短縮することができる。また、制御手段
は、第1の位相差検出手段により保持された位相差検出
信号によりセットされ、第2の位相差検出手段により保
持された位相差検出信号によりリセットされるので、ル
ープフィルタのゲインを高レベルに維持するための制御
信号を素早く出力しかつ停止することができる。
【0029】請求項10の発明に係る位相差検出回路装
置では、判定手段により基準クロック信号および内部ク
ロック信号のうちの一方のクロック信号の2つの立ち上
がりエッジと2つの立ち上がりエッジ間の立ち下がりエ
ッジにおける他方のクロック信号の論理状態を判定して
いるので、一方のクロック信号の1周期が他方のクロッ
ク信号の2分の1周期長内であることを検出することが
できる。この判定結果により制御信号発生/停止手段を
リセットすることにより、従来例のごとくゲインコント
ロール信号を誤ってリセットすることを防止することが
できる。
【0030】
【実施例】図1はこの発明に係るPLL回路装置の一実
施例を示すブロック図である。
【0031】図1において、このPLL回路装置は、遅
延回路51、NOR回路52、NOR回路53、インバ
ータ回路54、NMOSトランジスタ56、PMOSト
ランジスタ57、およびループフィルタ31を含む。ル
ープフィルタ31は、キャパシタンスC1と抵抗R2と
の接続点に一端が接続される抵抗R3を含む。その他の
回路については、図20に示した回路と同様であり、同
一符号を付しその説明は適宜省略する。
【0032】遅延回路51は、基準クロック信号11
を、位相比較器1の出力遅延時間だけ遅延させる。
【0033】NOR回路52および53は、2つの入力
端子と、1つの出力端子を備える。NOR回路52は、
その一方の入力端子がup信号13を受けるように接続
され、その他方の入力端子がdown信号14を受ける
ように接続される。NOR回路53は、その一方の入力
端子がNOR回路52の出力端子に接続され、他方の入
力端子が遅延回路51の出力111を受けるように接続
され、その出力端子がインバータ回路54の入力および
NMOSトランジスタ56のゲート電極に接続される。
インバータ回路54は、NOR回路53の出力15を反
転させ、これをPMOSトランジスタ57のゲート電極
に与える。PMOSトランジスタ57およびNMOSト
ランジスタ56は互いのドレイン電極がチャージポンプ
回路2の出力17に共通に接続され、互いのソース電極
が抵抗R3の他端に接続される。すなわち、NMOSト
ランジスタ56とPMOSトランジスタ57とは、トラ
ンスファーゲートを構成し、NOR回路53の出力が高
レベルのときにチャージポンプ回路2の出力と抵抗R3
とを接続し、時定数を小さく(ループゲインを大きく)
している。
【0034】図2、図3および図4は図1に示したPL
L回路装置のタイミングチャートである。図2は基準ク
ロック信号11に比べて内部クロック信号12が遅れて
いる場合のタイミングチャートであり、図3は、基準ク
ロック信号11に比べて内部クロック信号12がほとん
どずれていない場合のタイミングチャートであり、図4
は基準クロック信号11に比べて内部クロック信号12
が進んでいる場合を示すタイミングチャートである。
【0035】図2、図3および図4において、(a)は
内部クロック信号12、(b)は基準クロック信号1
1、(c)はup信号13、(d)はdown信号1
4、(e)は遅延回路11の出力信号111、(f)は
NOR回路53から出力されるゲインコントロール信号
15の波形である。
【0036】次に、図1に示したPLL回路装置の動作
を図2ないし図4を用いて説明する。
【0037】基準クロック信号11は遅延回路51およ
び位相比較器1に与えられ、内部クロック信号12は位
相比較器1に与えられる。
【0038】まず、基準クロック信号11に比べて内部
クロック信号12が遅れている場合を図2を参照して説
明する。位相比較器1は、基準クロック信号11の各立
上り位相からそのすぐ後の内部クロック信号12の立上
り位相までの時間に相当するパルス信号を発生する。た
だし、このパルス信号は内部回路により遅延し、ある一
定時間経過後にup信号線に出力され、down信号線
にはローレベルの信号が出力される。これらのup信号
13およびdown信号14は、NOR回路52の入力
端子に与えられる。一方、遅延回路51に与えられた基
準クロック信号11は、遅延回路51により位相比較器
1の遅延時間だけ位相が遅れる。
【0039】この遅延された基準クロック信号111
は、内部クロック信号12と位相同期しており、位相差
の大小を判定するための基準となる。
【0040】このように、遅延回路51から出力される
クロック信号111は、up信号13と立上り位相がほ
ぼ同じであるので、NOR回路53から出力されるゲイ
ンコントロール信号15は、up信号が高レベルでかつ
遅延回路51の出力111が低レベルの場合にのみ高レ
ベルとなる。このように、位相同期されたクロック信号
111と位相差検出信号であるup信号13との論理和
をとることにより、位相差の大小を正確に検出すること
ができる。このゲインコントロール信号15は、トラン
スファーゲートに与えられ、トランスファーゲートは、
ゲインコントロール信号15が高レベルの期間だけ、導
通状態となる。それにより、抵抗R3がチャージポンプ
回路2の出力とキャパシタンスC1との間に接続され、
ループフィルタ31の時定数は小さくなる。この結果、
ループフィルタ31の出力電圧118は、従来例よりも
速く上昇し、この上昇した出力電圧118に応答して、
VCO4は内部クロック信号12の位相を進めるよう動
作する。
【0041】なお、ゲインコントロール信号15が出力
される時は、基準クロック信号11の立ち上がり位相よ
り内部クロック信号12の立ち上がり位相が1/2周期
以上遅れていることを示している。また、内部クロック
信号12の立ち上がり位相より基準クロック信号の立ち
上がり位相が1/2周期以上遅れている時にも、ゲイン
コントロール信号が出力される。
【0042】次に、基準クロック信号と内部クロック信
号との位相差がほとんどない場合を図3を参照して説明
する。
【0043】基準クロック信号11と内部クロック信号
12との位相差がほとんどない場合には、位相比較器1
から出力されるup信号13のパルス幅は、基準クロッ
ク信号11のパルス幅よりも小さいので、遅延回路51
から出力されるクロック信号111が低レベルでありか
つ位相比較器1から出力されるup信号が高レベルとな
る期間が表れず、ゲインコントロール信号15は低レベ
ルのままである。したがって、トランスファーゲート
は、導通状態とはならず、ループフィルタ31の時定数
は変わらない。この結果、ループフィルタ31の出力電
圧118は従来例と同じ速さで上昇する。
【0044】次に、基準クロック信号111に比べて内
部クロック信号が進んでいる場合の動作を図4のタイミ
ングチャートを参照して説明する。位相比較器1は基準
クロック信号11と内部クロック信号12との立上り位
相の差に相当するパルスを、ある遅延時間を経た後にd
own信号線に出力し、up信号線に低レベルを出力す
る。up信号13およびdown信号14は、NOR回
路52に与えられ、NOR回路52は、down信号の
論理レベルに従った信号をNOR回路53に与える。N
OR回路53はdown信号14と遅延されることによ
り位相同期されたクロック信号111との論理和をと
る。したがって、基準クロック信号のパルス幅よりもd
own信号のパルス幅が大きい場合には、位相差が大で
あると判定できる。位相差が大である期間には、ゲイン
コントロール信号15は高レベルとなる。この高レベル
のゲインコントロール信号15に応答して、トランスフ
ァーゲートが導通状態となり、前述したように、抵抗R
3がチャージポンプ回路2の出力とキャパシタンスC1
との間に接続され、ループフィルタ31の時定数が小さ
くなる。それにより、キャパシタンスC1から抵抗R3
を経て電荷が移動する経路が加わる。この結果、ループ
フィルタ31の出力電位118が従来例に比べて速く降
下する。
【0045】以上説明した動作において、内部クロック
信号12がどのように変化するかを図5を用いて説明す
る。図5は、基準クロック信号11がPLL回路装置に
入力されてから内部クロック信号12が同期するまでの
内部クロック信号の周波数の時間変化を示したグラフで
ある。図5において、実線は、本実施例における内部ク
ロック信号の周波数変化を示し、破線は、従来例におけ
る内部クロック信号の周波数変化を示す。
【0046】位相比較器1のup信号13またはdow
n信号14が基準クロック信号11のパルス幅よりも広
い場合には、すなわち基準クロック信号11と内部クロ
ック信号12との位相差が基準クロック信号11のパル
ス幅よりも広い場合には、PLL回路装置が出力する内
部クロック信号12は従来例よりも速く基準クロック信
号11の周波数に近付く。しかし、up信号13または
down信号14が基準クロック信号のパルス幅と等し
くなったとき(図5のA点)より後は、従来例と同じ速
さで内部クロック信号12が基準クロック信号の周波数
に近付く。この結果、PLL回路装置の同期引込時間が
短縮されるとともに、同期後の内部クロック信号は従来
例と同じとなる。
【0047】図6はこの発明のもう1つの実施例を示す
ブロック図である。図6に示すPLL回路装置と図1に
示すPLL回路装置とが異なるところは、2つの時定数
を持つループフィルタ31に代えて1つの時定数を持つ
ループフィルタ3が設けられていること、および第2の
チャージポンプ回路112と、第2のup信号および第
2のdown信号を発生するための信号発生回路55と
が設けられていることである。その他の回路については
図1の回路と同様であり、同一符号を付しその説明は適
宜省略する。
【0048】信号発生回路55は、NOR回路53Aお
よび53Bと、インバータ回路54Aおよび54Bとを
含む。NOR回路53Aおよび53Bの一方の入力端子
には、遅延回路51により遅延されたクロック信号11
1が与えられる。NOR回路53Aの他方の入力端子に
は、up信号13を反転させた信号が与えられる。ま
た、インバータ回路53Bの他方の入力端子には、do
wn信号14を反転させた信号が与えられる。NOR回
路53Aの出力端子からは、up信号13とクロック信
号111との論理積をとった第2のup信号15が出力
され、NOR回路53Bの出力端子からは、down信
号14とクロック信号111との論理和をとった第2の
down信号が出力される。すなわち、信号発生回路5
5は、up信号13またはdown信号14のパルス幅
が、基準クロック信号11のパルス幅よりも大きくなっ
ているかどうかを検出し、大きい場合には、第2のup
信号15および第2のdown信号16を発生させて、
第2のチャージポンプ回路112を動作させるようにし
ている。
【0049】図6に示す実施例において、位相比較器1
からのup信号13またはdown信号14のパルス幅
を基準クロック信号11のパルス幅と比較する動作は、
図2ないし図5で説明した動作とほぼ同じである。すな
わち遅延回路51により基準クロック信号11と、up
信号13またはdown信号14の立上り位相をほぼ同
じにした後に、up信号13またはdown信号14が
高レベルでかつ遅延回路51の出力111が低レベルの
場合にのみ高レベルとなるゲインコントロール信号15
または16が第2のチャージポンプ回路102に出力さ
れる。
【0050】この第2のup信号15または第2のdo
wn信号16の出力を受けて、第2のチャージポンプ回
路112が、第1のチャージポンプ回路2とともに電荷
をループフィルタ3に供給する。
【0051】この結果、内部クロック信号12と基準ク
ロック信号11との位相差が基準クロック信号11のパ
ルス幅よりも大きいときは、位相差が大きいと検出さ
れ、第2のチャージポンプ回路112が動作するので、
ループフィルタ3の出力電位118は、従来例よりも速
く変化する。しかし、内部クロック信号12と基準クロ
ック信号11との位相差が基準クロック信号11のパル
ス幅よりも小さいときは、位相差が小さいと検出され、
第2のチャージポンプ回路112は、動作しないので、
ループフィルタ3の出力電位118は従来例と同じ速さ
で変化する。
【0052】したがって、図6に示した実施例によれ
ば、図1の実施例と同様に同期したときの内部クロック
信号の位相変動が増えることなく、同期引込時間を短縮
することができる。
【0053】なお、図1および図6に示したPLL回路
装置においては、基準クロック信号11を位相差の大小
の検出に使用したが、これは内部クロック信号12でも
よい。
【0054】また、遅延回路51は、up信号またはd
own信号を受けて出力するようなラッチ回路であって
もよい。さらに遅延回路51の出力111は、up信号
13またはdown信号14に比べ立上り位相が若干速
く出力するように設定してもよい。
【0055】図7は、この発明のさらにもう1つの実施
例を示すブロック図である。図7に示すPLL回路装置
は、遅延回路51に代えて、各々が位相差の大小を判定
する複数の位相判定回路591ないし59nと、複数の
時定数を有するループフィルタ32とを含む。ループフ
ィルタ32は複数の位相差判定回路591ないし59n
に対応して設けられるスイッチ回路SW1〜SWnと、
複数の抵抗R31〜R3nとを含む。各位相差判定回路
591〜59nは、up信号13またはdown信号1
4のパルス幅の大小を検出する。この検出出力に応答し
て、スイッチ回路SW1〜SWnは、オン状態となり、
抵抗R31〜R3nを、チャージポンプ回路2の出力端
子とキャパシタンスC1との間に接続する。それにより
ループフィルタ32の時定数を変え、基準クロック信号
11と内部クロック信号12との位相差が大きいほど、
ループフィルタ32の出力電位218を大きくさせるこ
とができる。
【0056】図8は図7に示した位相差判定回路591
〜59nの回路図である。図8において、各位相差判定
回路591〜59nは、AND回路61と、遅延時間を
設定するための複数の複数個のインバータ62を含む。
63は、NOR回路53の出力であり、64は、各位相
差判定回路の出力である。
【0057】動作において、NOR回路53から出力さ
れたパルス63は、インバータ回路62により予め設定
された遅延時間だけ遅れて出力される。AND回路61
により、NOR回路53からの出力パルス63とインバ
ータ62により遅延されたパルスとの論理積をとること
により、複数のインバータにより遅延された時間幅のパ
ルスが出力される。NOR回路53から出力される信号
のパルス幅が、複数のインバータ62により設定される
遅延時間より小さい場合には、位相差判定回路からはロ
ーレベルの信号が出力される。
【0058】図7の位相差判定回路591〜59nの遅
延時間を順々に大きな値に設定することにより、up信
号13またはdown信号14のパルス幅が大きいほ
ど、パルスを出力する位相差判定回路の数が多くなる。
スイッチ回路SW1〜SWnは、位相差判定回路591
〜59nがパルスを出力したときに、導通状態になり、
抵抗R1,R2と並列に抵抗R31〜R3nを接続する
ので、ループフィルタ32の時定数は小さくなる。
【0059】この結果図7に示した実施例では、内部ク
ロック信号12と基準クロック信号11との位相差が大
きくなるほどup信号13またはdown信号14のパ
ルス幅は大きくなり、パルス信号を出力する位相差判定
回路の個数が増加し、ループフィルタ32の抵抗R1,
R2に並列に接続される抵抗R31ないしR3nの数が
増えるので、ループフィルタ32の時定数が下がり、ル
ープフィルタ32の出力電位218は、位相差に対応し
て速くなるので、PLL回路装置の同期引込時間は短く
なる。
【0060】逆に、位相差が小さくなれば、ループフィ
ルタ32の時定数は下がらないので、ループフィルタ3
2の出力電位218は相差に対し変化の速さが小さくな
り、同期状態での内部クロック信号12の安定性を保つ
ことができる。
【0061】この図7ないし図8に示したPLL回路装
置におけるループフィルタ32の出力電位218の変化
の速さと、基準クロック信号11と内部クロック信号1
2の位相差との関係を図9を用いて説明する。図9にお
いて破線は従来例を示し実線はこの実施例を示す。従来
例の場合にはループフィルタ3の時定数は変わらないの
で、位相差に対し、ループフィルタ3の出力電位18の
変化する速さは一定である。一方、この実施例の場合に
は、ループフィルタ32の時定数は位相差が増加するに
つれて下がるので、ループフィルタ32の出力電位21
8の変化する速さは、位相差に対して速くなる。
【0062】なお、図7ないし図8に示した実施例にお
いては、抵抗R31〜R3nは、同じ抵抗値である必要
はなく、異なる値にしてもよい。また、図7の実施例に
おいて抵抗R31ないしR3nの接続する数は変化させ
る変わりに、抵抗R31ないしR3nを異なる値にし
て、エンコード回路を位相差判定回路591〜59nと
スイッチ回路SW1〜SWnとの間に挿入し位相差に応
じてどれか1つの抵抗を接続していくような回路構成で
あってもよい。
【0063】あるいは、上記の構成例と図7に示した実
施例の混在であってもよい。さらに図1に示した実施
例、図6に示した実施例、図7に示した実施例の回路構
成を混在させたものであってもよい。
【0064】さらに、時定数を切換えることができれば
よいので、抵抗値を切換える変りに、容量を切換えるよ
うにしてもよい。
【0065】図10はこの発明のさらにもう1つの実施
例を示すブロック図である。図10を参照して、このP
LL回路装置と図6に示したPLL回路装置とが異なる
ところは、遅延回路51に代えて、周波数検出回路71
を設けていることである。この周波数検出回路71は、
内部クロック信号12の周期が基準クロック信号11の
2倍以上になった場合に、第2のup信号を発生し、内
部クロック信号12の周期が基準クロック信号11の半
分以下になった場合に第2のdown信号を発生する。
【0066】図11は第2のup信号を発生する場合の
内部クロック信号と基準クロック信号との周波数の関係
を示すタイミングチャートである。
【0067】図12は、図10に示したPLL回路装置
の内部クロック信号の周波数と、従来例における内部ク
ロック信号の周波数を示す図である。実線は本実施例を
示し、破線は従来例を示す。本実施例の場合には内部ク
ロック信号12の周波数が基準クロック信号の1/2に
なるまでは、従来例よりも急速に同期状態に引込まれ、
しかも、位相同期の場合とことなり、直線状で基準クロ
ック信号に近付く。
【0068】図13はこの発明の位相差検出回路装置の
一実施例を示す回路図である。図13に示す位相差検出
回路装置は、upゲインコントロール信号を発生するた
めのゲインコントロール信号発生部44A、downゲ
インコントロール信号を発生するためのゲインコントロ
ール信号発生部44B、セット部41Aおよび41B、
保持部42Aおよび42B、リセット部43Aおよび4
3Bおよび競合防止部46を含む。セット部41Aは、
ゲインコントロール信号発生部44Aをセットするため
のセット信号S1を発生する。セット部41Bは、ゲイ
ンコントロール信号発生部44Bをセットするためセッ
ト信号S1′を発生する。保持部42Aは、基準クロッ
ク信号の立ち上がりエッジの2点と立ち下がりエッジの
1点からなる合計3点における内部クロック信号の論理
状態を保持する。保持部42Bは、内部クロック信号の
立ち上がりエッジの2点と立ち下がりエッジの1点から
なる合計3点における基準クロック信号の論理状態を保
持する。リセット部43Aは、保持部42Aにより保持
された内部クロック信号の論理状態から、内部クロック
信号の1/2周期長が基準クロック信号の1/2周期以
上1周期長以内であるか否かを判定し、判定結果が「Y
ES」ならばリセット信号を出力する。リセット部43
Bは、保持部42Bにより保持された基準クロック信号
の論理状態から、基準クロック信号の1/2周期長が内
部クロック信号の1/2周期以上1周期長以内であるか
否かを判定し、判定結果が「YES」ならばリセット信
号S2′を出力する。競合防止部46は、upゲインコ
ントロール信号とdownゲインコントロール信号との
同時出力を防ぐ。
【0069】次に図13に示した各回路の詳細を説明す
る。ゲインコントロール信号発生部44Aは、セット部
41Aの出力とリセット部43Aの出力との論理積をと
るためのNANDゲート93と、RSフリップフロップ
を構成するためのNANDゲート97および98とを含
む。
【0070】セット部41Aは、入力用のトランスミッ
ションゲートを構成するためNMOSトランジスタ60
AおよびPMOSトランジスタ60Bと、ラッチ回路を
構成するためのインバータ61Aおよび61Bと、出力
用のトランスミッションゲートを構成するためのPMO
Sトランジスタ62AおよびNMOSトランジスタ62
Bとを含む。入力用のトランスミッションゲートは基準
クロック信号に応答してup信号をラッチ回路に入力す
る。出力用のトランスミッションゲートは次のサイクル
の基準クロック信号の立ち上がりに応答してラッチ回路
に保持された信号をセット信号S1として出力する。セ
ット部41Aとゲインコントロール信号発生部44Aと
の間に設けられるNMOSトランジスタ92は、インバ
ータ108Aを通して入力される基準クロック信号に応
答してセット部41Aの出力を低レベルにする。
【0071】保持部42Aは、3段シフトレジスタと2
段シフトレジスタとを含む。3段シフトレジスタは、N
MOSトランジスタ63A、65B、67Aおよび69
Bと、PMOSトランジスタ63B、65A、67Bお
よび69Aと、インバータ64A、64B、66A、6
6B、68Aおよび68Bとを含む。2段シフトレジス
タは、NMOSトランジスタ70B、72A、および8
1Aと、PMOSトランジスタ70A、72Bおよび7
5Aと、インバータ71A、71B、73A、73Bお
よび74とを含む。3段シフトレジスタに与えられたク
ロック信号と2段シフトレジスタに与えられたクロック
信号とは逆の位相にされる。3段シフトレジスタの第1
段および第3段により内部クロック信号の論理状態が保
持され、2段シフトレジスタの第2段により内部クロッ
ク信号の論理状態が保持される。
【0072】リセット部43Aは、EX−NORゲート
94と、EX−ORゲート95と、NANDゲート96
とを含む。EX−NORゲート94は、3段シフトレジ
スタの3段目のインバータ68Aの出力と3段シフトレ
ジスタの第1段目のインバータ64Aの出力とのEX−
NORをとる。EX−ORゲート95は、インバータ6
8Aの出力と2段シフトレジスタのインバータ94の出
力とのEX−ORをとる。NANDゲート96は、EX
−NORゲート94の出力とEX−ORゲート95の出
力との論理和をとり、この論理和をとった信号をリセッ
ト信号S2としてコントロール信号発生部44Aに与え
る。
【0073】コントロール信号発生部44Bはセット部
41Bの出力とリセット部43Aの出力との論理積をと
るためのNANDゲート100と、RSフリップフロッ
プを構成するためのNANDゲート104および105
とを含む。
【0074】セット部41Bは、入力用のトランスミッ
ションゲートを構成するためNMOSトランジスタ89
BおよびPMOSトランジスタ89Bと、ラッチ回路を
構成するためのインバータ90Aおよび90Bと、出力
用のトランスミッションゲートを構成するためのPMO
Sトランジスタ91AおよびNMOSトランジスタ91
Bとを含む。
【0075】セット部41Bとゲインコントロール信号
44Bとの間に設けられるNMOSトランジスタ97
は、インバータ108Bを通して入力される内部クロッ
ク信号に応答してセット部41Bの出力を低レベルにす
る。
【0076】保持部42Bは、3段シフトレジスタと2
段シフトレジスタとを含む。3段シフトレジスタは、N
MOSトランジスタ82B、84A、86Bおよび88
Aと、PMOSトランジスタ82A、84B、86Aお
よび88Bと、インバータ83A、83B、85A、8
5B、87Aおよび87Bとを含む。2段シフトレジス
タは、NMSOトランジスタ76A、78Bおよび81
Aと、PMOSトランジスタ76B、78Aおよび81
Bと、インバータ77A、77B、79A、79Bおよ
び80とを含む。3段シフトレジスタの第1段および第
3段により基準クロック信号の論理状態が保持され、2
段シフトレジスタの第2段により基準クロック信号の論
理状態が保持される。
【0077】リセット部43Bは、EX−NORゲート
102と、EX−ORゲート101と、NANDゲート
103とを含む。リセット部43Bは、前記リセット部
43Aと同様に動作し、リセット信号S2′をコントロ
ール信号発生部44Bに与える。
【0078】競合防止部46は、NANDゲート106
およびNORゲート107を含む。NANDゲート10
6およびNORゲート107の各々は、ゲインコントロ
ール信号発生部44Aおよび44Bにより発生されたゲ
インコントロール信号を受ける。
【0079】次に、図14、図15および図16を用い
て図13に示した位相差検出回路装置の動作を説明す
る。
【0080】図14は、リセット部41Aの入出力を示
すタイミングチャートである。図15は、保持部43A
の入出力を示すタイミングチャートである。図16は、
リセット部43Aにおける3点判定方式の判定例を示す
タイミングチャートである。図17は、競合防止部46
の真理値表を示す図である。
【0081】まず、セット部41Aは基準クロック信号
の立ち上がりエッジから内部クロック信号の立ち上がり
エッジまでの位相差(図14中のA点)が、基準クロッ
ク信号の1周期長以上(基準クロック信号が進相)にあ
るか否かを判定する。
【0082】初めに位相比較器1(図1)からのup信
号(ローアクティブ)を、基準クロック信号が高レベル
の期間で導通状態にするトランスファゲートにより、サ
ンプリングしている。ここで、位相比較器から出力され
るup信号の立ち下がりエッジは基準クロック信号の立
ち上がりエッジにより支配されており、基準クロック信
号の立ち上がりエッジよりやや遅れて出力されている。
このことにより、図14のようにトランスファゲートが
基準クロック信号の立ち上がりエッジによりサンプリン
グを行なえば、up信号が低レベルの期間すなわち内部
クロック信号の立ち上がりエッジが基準クロック信号の
立ち上がりエッジに対して1周期以上遅れていることが
判断できる。このデータは、インバータ61Aおよび6
1Bにより構成されるラッチ回路により保持され、保持
されたデータは、次の基準クロック信号の立ち上がりエ
ッジによりゲインコントロール信号発生部44Aに出力
される。
【0083】保持部42Aでは、図15に示したよう
に、基準クロック信号の立ち上がりエッジ2点と立ち下
がりエッジ1点の計3点における内部クロック信号の論
理状態を保持する。回路的には基準クロック信号の立ち
上がりエッジに応答して、NMOSトランジスタ63A
とPMOSトランジスタ63Bとにより構成されるトラ
ンスファゲートが内部クロック信号のサンプリングを行
ない、3段シフトレジスタに入力する。同様にして、基
準クロック信号の立ち下がりエッジに応答して、NMO
Sトランジスタ76AとPMOSトランジスタ76Bに
より構成されるトランスミッションゲートが内部クロッ
ク信号のサンプリングを行ない、2段シフトレジスタに
入力する。
【0084】ここで3段および2段シフトレジスタに
は、図15中のA点の立ち上がりデータ(インバータ6
8Aの出力)、C点(インバータ64Aの出力)の立ち
上がりデータおよび、B点の立ち下がりデータ(インバ
ータ74の出力)が保持される。保持されたデータはD
のタイミングでリセット部43Aに出力される。これら
のデータを出力する回路は、MOSトランジスタ69A
および69Bにより構成されるトランスミッションゲー
ト、MOSトランジスタ65AおよびBにより構成され
るトランスミッションゲート、MOSトランジスタ75
Aおよび75Bにより構成されるトランスミッションゲ
ートである。
【0085】セット部43Aでは、EX−NORゲート
94、EX−ORゲート95およびNANADゲート9
6の組合せ回路により、保持部42Aから出力されるデ
ータの判定を行なっている。「A,Cのデータが一致か
つ、A,Bのデータが不一致」と判定されたとき、リセ
ット信号S2がゲインコントロール信号発生部44Aに
出力される。
【0086】また、前記の判定方法では即座に判定でき
ない場合があるが、図16中に示された様々な場合を想
定した内部クロック信号〜によりどのように判定す
るかの説明を行なう。まず、図16の内部クロック信号
のような信号は、A,BおよびC点では検出できない
が、次のサイクルの3点(C,D,E)によって必ず検
出でき、この遅れは位相検出回路やPLL回路にとって
悪影響はなく、引込み時間が短くなるため、逆にプラス
になる。さらに、図16の内部クロック信号は一見検
出できないように見えるが、このような場合(基準クロ
ック信号が進相)には、PLL回路の特性上、内部クロ
ック信号の周期が短くなっていく状態にあるため、内部
クロック信号もあるX値には、内部クロック信号や
内部クロック信号の状態になり、結果的には検出する
ことができる。そして、この回路が誤動作を起こす内部
クロック信号の場合には、リセット信号S2を出力す
ることにより、ゲインコントロール信号発生部44のR
Sフリップフロップをリセットする。内部クロック信号
が進相の場合には、セット部41Aからセット信号S1
が出力されないため、このような状態でNANDゲート
26からリセット信号S2を何回出力しても、ゲインコ
ントロール信号に悪影響を及ぼすことはない。
【0087】ゲインコントロール信号発生部44Aは、
NANDゲート97およびNANDゲート98により構
成されるRSフリップフロップを含み、RSフリップフ
ロップのセット側には、内部クロック信号の1周期長が
基準クロック信号の2周期長以上(基準クロック信号が
進相)にあれば、セット信号S1が入り、リセット側に
は、内部クロック信号の1周期長が基準クロック信号の
1周期以上2周期長以内(基準クロック信号が進相)に
入っていれば、リセット信号S2が入力される。前記の
入力により内部クロック信号が基準クロック信号に対し
て大幅に遅れている期間は、絶え間なくNANDゲート
97からupゲインコントロール信号(ハイアクティ
ブ)を競合防止部46に出力する。また、RSフリップ
フロップはリセット優先回路とするため、セット側にN
ANDゲート93を接続して、セット信号S1およびリ
セット信号S2の同時入力を避けている。
【0088】逆にリセット側にNANDゲートを設けな
いで、RSフリップフロップのセット側にNANDゲー
トを接続して、リセット優先回路とすれば、リセット優
先回路を接続したときに比べゲインコントロール信号の
発生期間を長くすることができる。
【0089】セット部41B、保持部42B、リセット
部43Bおよびゲインコントロール信号発生部44B
は、前述した41A〜44Aと同機能の回路構成である
が、次の点で異なる。すなわち入力の基準クロック信号
と内部クロック信号を逆転させ、内部クロック信号に対
しての基準クロック信号の遅れを判定して、NANDゲ
ート104およびNANDゲート105により構成され
るRSフリップフロップ回路のNANDゲート104の
出力からdownゲインコントロール信号(ローアクテ
ィブ)を競合防止部46に出力している。
【0090】競合防止部46では、upゲインコントロ
ール信号(ハイアクティブ)とdownゲインコントロ
ール信号(ローアクティブ)の同時入力を防ぐ。競合防
止部46は図17に示した真理値表に従ってゲインコン
トロール信号を出力する。また、NANDゲート106
の出力はローアクティブ、NORゲート107の出力は
ハイアクティブである。
【0091】図18は、図13に示された位相差検出回
路装置を組み込んだPLL回路装置の一例を示すブロッ
ク図である。図18を参照して、このPLL回路装置と
図10に示すPLL回路装置とが異なるところは、周波
数差検出回路71に代えて図13に示した位相検出回路
7′が設けられ、2段階のゲインを有するループフィル
タが設けられていることである。位相差検出回路7′
は、ゲインコントロール回路6にゲインコントロール信
号を出力する。このゲインコントロール信号は図13に
示したコントロール信号発生部44Aおよび44Bから
出力される。位相差検出回路7′から第2のチャージポ
ンプ回路に出力される信号は、図13に示した競合防止
部46の出力である。
【0092】動作において、位相差検出回路7′のコン
トロール信号発生部44Aおよび44Bから出力される
ゲインコントロール信号により第2のチャージポンプ回
路62を駆動するとともに、位相差検出回路7′の競合
防止部46から出力されるゲインコントロール信号によ
りループフィルタのゲインを切換えることによりPLL
回路装置の引込み時間を大幅に短縮することができる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るP
LL回路装置であれば、内部クロック信号と基準クロッ
ク信号との同期引込時間を短縮することができる。そし
て、基準クロック信号と内部クロック信号との位相差の
ずれを、基準クロック信号あるいは位相差を遅延させた
パルス信号を用いて検出しているので、従来のアナログ
的な出力信号を用いるのに比較して、電圧変動やノイズ
の影響を受けにくくすることができる。
【0094】また、この発明に係わる位相差検出回路装
置によれば、基準クロック信号の周期と内部クロック信
号の周期との差が所定時間差以上である場合には、ルー
プフィルタのゲインを高く維持するための制御信号を出
力するので、位相同期に引き込む時間を大幅に短縮する
ことができる。そして、制御信号のセットおよびリセッ
トを、第1の位相差検出手段により保持された位相差検
出信号および第2位相差検出手段により保持された位相
差検出信号により行なっているので、制御信号を素早く
出力しかつ停止することができるとともに、制御信号を
誤ってリセットすることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るPLL回路装置を示
すブロック図である。
【図2】基準クロック信号に比べて内部クロック信号が
遅れている場合のタイミングチャートである。
【図3】基準クロック信号に比べ内部クロック信号がほ
とんどずれていない場合のタイミングチャートである。
【図4】基準クロック信号に比べ内部クロック信号が進
んでいる場合を示すタイミングチャートである。
【図5】基準クロック信号がPLL回路装置に入力され
て内部クロック信号が同期するまでの内部クロック信号
の周波数の時間変化を示したグラフである。
【図6】この発明に係るPLL回路装置のもう1つの実
施例を示すブロック図である。
【図7】この発明に係るPLL回路装置のさらにもう1
つの実施例を示すブロック図である。
【図8】図7に示した位相判定回路を示す回路図であ
る。
【図9】図7ないし図8におけるループフィルタの出力
電位の変化の速さと、基準クロック信号と内部クロック
信号の位相差との関係を示すグラフである。
【図10】この発明に係るPLL回路装置のさらにもう
1つの実施例を示すブロック図である。
【図11】図10における第2のup信号を発生する場
合の内部クロック信号と基準クロック信号との周波数の
関係を示す図である。
【図12】図10に示したPLL回路装置の内部クロッ
ク信号の周波数と、従来例における内部クロック信号の
周波数を示す図である。
【図13】この発明に係る位相差検出回路装置の一実施
例を示す回路図である。
【図14】セット部41Aの入出力を示すタイミングチ
ャートである。
【図15】保持部42Aの入出力を示すタイミングチャ
ートである。
【図16】リセット部43Aにおける判定方式の判定例
を示すタイミングチャートである。
【図17】競合防止部46の真理値表を示す図である。
【図18】図13に示した位相差検出回路装置を用いた
PLL回路装置の一例を示すブロック図である。
【図19】PLL回路装置を各LSIに分散配置したシ
ステムブロック図である。
【図20】従来のPLL回路装置のブロック図である。
【図21】図20に示したPLL回路装置の動作を示す
タイミングチャートであり、基準クロック信号に比べて
内部クロック信号の周波数が低い場合を示す。
【図22】図20に示したPLL回路装置の動作を示す
タイミングチャートであり、基準クロック信号に比べて
内部クロック信号の周波数が高い場合を示す。
【符号の説明】
1 位相比較器 2 チャージポンプ回路 4 VCO 5 ドライバ 31,32 ループフィルタ 51 遅延回路 52,53 NOR回路 54 インバータ回路 56 NMOSトランジスタ 57 PMOSトランジスタ 591〜59n 信号発生回路 R3 抵抗 41A,41B セット部 42Aおよび42B 保持部 43Aおよび43B リセット部 44Aおよび44B ゲインコントロール信号発生部 46 競合防止部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置(以下、LS
Iと称する)の高速化に伴い使用されるシステム全体の
基準となる基準クロック信号の周波数も飛躍的に高速化
している。この基準クロック信号は、システム内の各L
SIに与えられ、各LSI内のドライバにより複数の負
荷に分配される。しかしながら、ドライバの動作速度
も、負荷に応じて異なっているため、複数のLSIの間
でのクロック信号の位相ずれが生ずるという問題があ
る。この問題を解消するには、複数のLSIのすべてに
ついてPLL回路を設け、LSIの入力と出力との位相
を同期させることが考えられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】請求項4の発明に係るPLL回路装置は、
前述の請求項3の発明と同様に内部クロック信号発生手
段、位相差検出手段、基準パルス信号発生手段、判定手
段を含、さらに1つの時定数回路を持つループフィル
タ、および判定手段の判定結果に応答てループフィル
タへの電荷の供給を促進するチャージポンプ手段を含
む。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】図8は図7に示した位相差判定回路591
〜59nの回路図である。図8において、各位相差判定
回路591〜59nは、AND回路61と、遅延時間を
設定するための複数の偶数個のインバータ62を含む。
63は、NOR回路53の出力であり、64は、各位相
差判定回路の出力である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9182−5J H03L 7/08 P (72)発明者 北尾 雅哉 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社カスタムエル・エス・アイ設計技 術開発センター内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ制御方式のPLL回路装置であ
    って、 少なくとも2段階のゲインを持つループフィルタと、 前記ループフィルタの出力に応答して内部同期のための
    内部クロック信号を発生する内部クロック信号発生手段
    と、 外部的に発生される基準クロック信号と前記内部クロッ
    ク信号との位相差を検出する位相差検出手段と、 あるパルス幅の基準パルス信号を発生する基準パルス信
    号発生手段と、 前記検出された位相差と前記発生されたあるパルス幅の
    基準パルス信号とを比較し、位相差の大小を判定する判
    定手段と、 前記判定手段の判定結果に応答して、前記発生されたパ
    ルス幅の基準パルス信号と前記検出された位相差との時
    間差に対応する期間のみ前記ループフィルタのゲインを
    高ゲインに制御する制御手段とを含むことを特徴とする
    PLL回路装置。
  2. 【請求項2】 前記あるパルス幅の基準パルス信号は、
    前記基準クロック信号を、前記位相差検出手段の出力遅
    延時間だけ遅延させた信号である、前記請求項1記載の
    PLL回路装置。
  3. 【請求項3】 アナログ制御方式のPLL回路装置であ
    って、 複数段のゲインを持つループフィルタと、 前記ループフィルタの出力に応答して内部同期のための
    内部クロック信号を発生する手段と、 外部的に発生される基準クロック信号と前記内部クロッ
    ク信号との位相差を検出する位相差検出手段と、 各々が異なる遅延時間を有し、前記位相差検出手段によ
    り検出された位相差を遅延させる複数の遅延手段と、 前記複数の遅延手段に対応して設けられ、各々が前記検
    出された位相差と各前記遅延手段により遅延された位相
    差とを比較する複数の比較手段と、 前記複数の比較手段に対応して設けられ、各前記比較手
    段の比較結果に応答して、前記ループフィルタの複数段
    のゲインを制御する複数の制御手段とを含むことを特徴
    とするPLL回路装置。
  4. 【請求項4】 アナログ制御方式のPLL回路装置であ
    って、 ループフィルタと、 前記ループフィルタの出力に応答して内部同期のための
    内部クロック信号を発生する手段と、 外部的に発生される基準クロック信号と前記内部クロッ
    ク信号との位相差を検出する位相差検出手段と、 あるパルス幅の基準パルス信号を発生する基準パルス信
    号発生手段と、 前記検出された位相差と前記発生されたあるパルス幅の
    基準パルス信号とを比較し、位相差の大小を判定する判
    定手段と、 前記判定手段の判定結果に応答して、前記発生されたあ
    るパルス幅の基準パルス信号と前記検出された位相差と
    の時間差に対応する期間のみ前記ループフィルタへの電
    荷の供給を促進する手段とを含むことを特徴とするPL
    L回路装置。
  5. 【請求項5】 アナログ制御方式のPLL回路装置であ
    って、 少なくとも2段階のゲインを持つループフィルタと、 前記ループフィルタの出力に応答して、内部同期のため
    の内部クロック信号を発生する手段と、 外部的に発生される基準クロック信号と前記内部クロッ
    ク信号との位相差を検出する位相差検出手段と、 前記基準クロック信号と前記内部クロック信号との周波
    数差を検出する手段と、 前記検出された周波数差に応じて前記ループフィルタへ
    の電荷の供給量を促進する手段とを含むことを特徴とす
    るPLL回路装置。
  6. 【請求項6】 前記周波数差を検出する手段は、前記内
    部クロック信号の周期が前記基準クロック信号の2倍以
    上であることを検出する、前記請求項5記載のPLL回
    路装置。
  7. 【請求項7】 アナログ制御方式のPLL回路装置であ
    って、 少なくとも2段階のゲインを持つループフィルタと、 前記ループフィルタの出力に応答して内部同期のための
    内部クロック信号を発生する内部クロック信号発生手段
    と、 外部的に発生される基準クロック信号と前記内部クロッ
    ク信号との位相差を検出し、位相差検出信号を保持する
    第1の位相差検出手段と、 前記内部クロック信号と前記基準クロック信号との位相
    差が所定時間差であることを検出し、位相差検出信号を
    保持する第2の位相差検出手段と、 前記第1の位相差検出手段により保持された位相差検出
    信号によりセットされ、前記ループフィルタを高いゲイ
    ンに維持するための制御信号を出力し、前記第2の位相
    差検出手段により保持された位相差検出信号によりリセ
    ットされ、前記制御信号を停止する制御手段と、 を含むことを特徴とするPLL回路装置。
  8. 【請求項8】 前記所定時間差は、基準クロック信号ま
    たは内部クロック信号の1/2周期長以上1周期長以内
    である、前記請求項7記載のPLL回路装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の位相差検出手段は、 前記基準クロック信号および前記内部クロック信号のう
    ちの一方のクロック信号の2つの立ち上がりエッジと前
    記2つの立ち上がりエッジ間の立ち下がりエッジとによ
    り他方のクロック信号の論理状態を保持する保持手段
    と、 前記保持手段により保持された他方のクロック信号の論
    理状態に基づいて前記所定時間差であることを判定する
    判定手段とを含む、前記請求項7記載のPLL回路装
    置。
  10. 【請求項10】 位相比較器、フィルタ、チャージポン
    プを備えたアナログ制御方式のPLL回路装置に用いら
    れる位相差検出回路装置であって、 前記位相比較器は、外部的に発生される基準クロック信
    号と内部発生される基準クロック信号との位相差を検出
    して第1の位相差検出信号を出力し、 前記基準クロック信号または内部クロック信号に応答し
    て、前記第1の位相差検出信号を保持する保持手段と、 前記基準クロック信号および前記内部クロック信号のう
    ちの一方のクロック信号の2つの立ち上がりエッジと前
    記2つの立ち上がりエッジ間の立ち下がりエッジにおけ
    る他方のクロック信号の論理状態を判定する判定手段
    と、 前記保持手段の出力に応答して前記ループフィルタのゲ
    インを高く維持するための制御信号を発生し、前記判定
    手段からの判定信号に応答して前記制御信号の発生を停
    止する制御信号発生/停止手段とを含むことを特徴とす
    る位相差検出回路装置。
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