JPH05322642A - 回転機器異常診断装置 - Google Patents

回転機器異常診断装置

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JPH05322642A
JPH05322642A JP4130642A JP13064292A JPH05322642A JP H05322642 A JPH05322642 A JP H05322642A JP 4130642 A JP4130642 A JP 4130642A JP 13064292 A JP13064292 A JP 13064292A JP H05322642 A JPH05322642 A JP H05322642A
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JP
Japan
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rotating
abnormality
management device
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Application number
JP4130642A
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English (en)
Inventor
Kazuo Amano
和雄 天野
Makoto Hayashi
眞琴 林
Yukishi Takagi
亨之 高木
Hiroyuki Katsura
裕之 桂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転機器各々を効率的に点検することによっ
て、回転機器各々における異常現象を早期に発見するこ
と。 【構成】 データ管理装置1側で回転機器各々の異常程
度とその重要度に応じて、回転機器各々についての最適
な点検スケジュール(点検間隔)を設定した上、点検計
画を自動的に作成するようにすれば、その点検計画より
点検の都度、点検対象としての回転機器を自動的に選定
することが可能となり、しかも選定された回転機器各々
についての点検支援情報がデータ収集装置13側で表示
される場合には、回転機器各々は点検間隔最適にして、
容易に点検され得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラント等に多数設置
収容されている回転機器各々に対し、点検管理と点検作
業を効率的に行うための回転機器異常診断装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】プラントなどに多数設置収容されている
回転機器各々に対し点検作業を行うには、これまでにあ
っては、点検対象機器および点検個所が記録されている
用紙を参照しつつ、その設置現場でデータが測定される
度に、その用紙には点検結果が記入されるものとなって
いる。点検対象機器各々に対する点検終了後は、手入力
により点検データがコンピュータに入力される、といっ
た具合に回転機器は点検管理されていたものである。
【0003】一方、最近では、コンピュータの低価格化
および高機能化に伴い、火力原子力発電Vol.42
No.1(1991−1)に記載されているように、予
めTAG.NO.を割り当てたバーコードを機器の測定
部に設置しておき、保守点検員が定期的にセンサとメモ
リを内蔵した簡易装置により機器の巡回点検を実施し、
点検終了後にコンピュータに点検データを転送記憶せし
める、といった点検管理システムが開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような点検管理による場合は、機器の異常程度に即した
最適な点検計画を作成することは困難であり、点検頻度
が少なくて事故に至ったり、あるいは必要以上に点検作
業が行われることによって、余計な労力を強いられるな
どの不具合があったものである。本発明の目的は、プラ
ント等における汎用的な回転機器各々を効率的に点検す
ることによって、回転機器各々における異常現象を早期
に発見し得る回転機器異常診断装置を供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、基本的に
は、コンピュータを搭載し、データを管理するデータ管
理装置と、コンピュータを搭載し、データを収集するデ
ータ収集装置とが通信手段を介し接続された状態で、プ
ラントなどにおける多数の回転機器各々の健全性診断を
定期的に実施するものとして構成され、データ管理装置
には、少なくとも回転機器個々の点検スケジュール、点
検個所、過去の点検履歴などを記憶する点検情報データ
ベースと、該点検情報データベースからのデータと回転
機器各々からのプロセスデータおよび振動データとか
ら、該回転機器についての全体としての異常程度を、複
数の異常判定項目より複数レベル段階の何れかに該当す
るものとして総合的に判定する異常判定部と、該異常判
定部からの異常程度と回転機器各々の重要度に応じて、
回転機器各々の最適な点検スケジュールを設定した上、
点検計画を自動的に作成する点検プランニング部とが少
なくとも具備される一方、データ収集装置には、上記デ
ータ管理装置で選定された点検対象としての回転機器各
々を点検順序変更可として、該回転機器についての点検
支援情報を表示する点検支援情報表示部と、点検対象と
しての回転機器各々から収集されたプロセスデータおよ
び振動データがディジタル的に一時記憶された上、上記
データ管理装置からの転送要求にもとづき該データ管理
装置に定期的に転送する収集データ記憶・転送部とが少
なくとも具備されることで達成される。
【0006】
【作用】回転機器各々の異常程度とその重要度に応じ
て、回転機器各々についての最適な点検スケジュール
(点検間隔)を設定した上、点検計画を自動的に作成す
るようにすれば、その点検計画より点検の都度、点検対
象としての回転機器を自動的に選定することが可能とな
り、しかも選定された回転機器各々についての点検支援
情報がデータ収集装置側で表示される場合には、回転機
器各々は点検間隔最適にして、容易に点検され得るもの
である。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図1から図15により説明す
る。先ず本発明によるオフライン型の回転機器異常診断
装置について説明すれば、図2はオンライン回転機器異
常診断が併せて可能とされた回転機器異常診断装置の概
要構成を示したものである。これによる場合、診断すべ
き重要な回転機器の診断個所に常設された各種センサ3
0各々からのセンサ信号はオンライン診断処理に供され
ている一方では、診断すべき汎用的な回転機器の診断個
所に必要に応じて取付けされる各種センサ31各々はデ
ータ収集装置37に結合可とされ、各種センサ31各々
からのセンサ信号はオフライン診断処理に供されるもの
となっている。各種センサ30各々からのセンサ信号は
オンラインデータ収集部32を介しオンラインデータと
して、第1のコンピュータ34、更にはインターフェイ
ス35を介し第2のコンピュータ(メインコンピュー
タ)36に供給されるが、その際、第1のコンピュータ
34ではオンラインデータの一部についてのリアルタイ
ム監視診断が、また、第2のコンピュータ36ではオン
ラインデータについての通常診断が行われるものとなっ
ている。一方、各種センサ31各々からのセンサ信号は
データ収集装置37を介しオフラインデータとしてオフ
ラインデータ収集部33に一時記憶された上、インター
フェイス35を介し第2のコンピュータ36に供給され
ることによって、通常診断が行われるものとなってい
る。その際、インターフェイス35では通常、オンライ
ンデータを第2のコンピュータ36に供給しているが、
必要に応じオンラインデータに代って、オフラインデー
タを第2のコンピュータ36に供給すべく機能するよう
になっている。
【0008】より具体的に説明すれば、各種センサ30
各々からのセンサ信号はオンラインデータ収集部32で
各種オンラインデータとして収集された上、第2のコン
ピュータ36でオンラインで診断されるが、その際、そ
れら各種オンラインデータのうち、少なくとも1種類の
オンラインデータは第1のコンピュータ34でリアルタ
イムに監視診断されるものとなっている。また、データ
収集装置37に記録された各種センサ31からのセンサ
信号はオフラインでオフラインデータ収集部33にオフ
ラインデータとして集積された上、順次診断されるべく
第2のコンピュータ36に供給されるものとなってい
る。第2のコンピュータ36では通常、オンラインデー
タについての診断が行われているが、必要に応じて第2
のコンピュータ36による制御下にインターフェイス3
5でのデータ切り換えが行われることによって、オフラ
インデータについての診断が定期的に行われているもの
である。このような状態で、第1のコンピュータ34に
よる監視診断で、監視対象としてのオンラインデータの
何れかに何等かの異常が検出されたとすれば、第1のコ
ンピュータ34からは直ちに第2のコンピュータ36に
対し割込み信号が発生される一方、第2のコンピュータ
36ではその割込み信号より現在行っているデータ(オ
ンラインデータ、またはオフラインデータ)についての
診断が直ちに中断されるようになっている。その後、第
1のコンピュータ34からは異常検出に係るオンライン
データ等を第2のコンピュータ36に供給され、第2の
コンピュータ36ではそのオンラインデータについて詳
細な診断を行うことによって、それが異常であるか否か
の判定が行われているものである。また、第2のコンピ
ュータ36では、オンライン処理、オフライン処理の他
に、オフラインで監視を行う回転機器についての点検情
報(点検日、点検個所、点検項目等)を管理する機能も
兼ね備えており、その点検情報はデータ収集装置37を
用い行う点検作業の際に、第2のコンピュータ36から
インターフェイス35を介しデータ収集装置37に点検
支援情報として供給されるものとなっている。
【0009】以上のように、本発明に係る回転機器異常
診断装置は、重要な回転機器についてはオンラインデー
タによるリアルタイム監視診断を含む監視診断が、ま
た、それ以外の汎用の回転機器についてはオフラインデ
ータによる監視診断が行われていることから、全ての回
転機器を一括してその重要度に応じた簡易診断、更には
必要に応じての詳細診断を行うことが可能となってい
る。その際、オフライン診断対象としての回転機器各々
についての診断結果は、次回オフライン点検時での点検
対象機器の選定情報として用いられるため、次回に点検
すべき回転機器は適切に選定され得るものとなってい
る。また、重要な回転機器については同時にリアルタイ
ム監視診断が行われていることから、特に重要な回転機
器での動作異常は早期に発見され得るものとなってい
る。
【0010】ここで、以上の本発明に係る回転機器異常
診断装置での診断動作について、回転機器がポンプであ
るとして説明すれば、図3はその動作フローを示したも
のである。これによる場合、先ずステップ70において
は、本回転機器異常診断装置への各種入力データとして
オフラインデータを許容するものであるか否かが判断さ
れるものとなっている。即ち、本回転機器異常診断装置
に予め非オフライン処理モードが設定されている場合に
は、各種入力データはオンラインデータのみとされ、ス
テップ71でオンラインデータの取り込みが行われた
上、取り込みされたオンラインデータ、即ち、振動デー
タおよびプロセスデータ(温度、圧力、流量、回転数
等)に対してはステップ72でオンライン簡易診断が実
行されるものとなっている。その後のステップ73では
オンライン簡易診断が終了したか否かが判定されるが、
オンライン簡易診断が未だ終了していない場合には処理
はステップ74に移行された上、ステップ91(後述)
からのリアルタイム監視診断による割込み信号の存否が
判定されるものとなっている。この判定において、割込
み信号がないと判定された場合には、処理はステップ7
2に戻された上、オンライン簡易診断が繰り返し行われ
るものとなっている。また、もしも割込み信号があった
場合は、処理はステップ75に移行され、ステップ75
では、リアルタイム監視診断により異常が検出されたポ
ンプについての振動データおよびプロセスデータがオン
ラインにより採取された後、ステップ76では外部記憶
装置よりその異常検出に係るポンプについてのデータベ
ース(各種特性や過去の点検履歴等)の読み込みが行わ
れるものとなっている。引続きステップ77では、その
異常検出に係るポンプより得られた振動データおよびプ
ロセスデータと、ステップ76で読み込まれた異常検出
に係るポンプについてのデータベースとを基にして、振
動データおよびプロセスデータに対する詳細な診断が実
行された上、ステップ78では、その詳細診断の結果が
カラーCRT表示画面上にそのポンプの概略構成図、異
常状態の推定原因および確信度と併せて表示されるとと
もに、その異常状態に対する対応策がガイダンスで表示
されるものとなっている。その後、ステップ79では、
その詳細診断の結果を基に異常検出に係るポンプについ
ての異常状態の程度が判定されるが、その異常状態が厳
しいものであると判定された場合には、ステップ80で
その異常検出に係るポンプに対しては動作停止命令を発
せられるものとなっている。また、もしもその異常状態
が軽微なものであると判定された場合は、処理は再び始
めのステップ70に戻されるようになっている。一方、
ステップ73において、オンライン簡易診断が終了して
いる場合には、ステップ81でオンライン簡易診断の結
果に異常兆候が見られるか否かの判定が行われるものと
なっている。この判定において、異常兆候が見られない
場合には、処理は始めのステップ70に戻されるが、移
行異常兆候が見られる場合は、処理はステップ76に移
行された上、ステップ76〜80での処理が順次行われ
るものとなっている。
【0011】以上は非オフライン処理モードが設定され
ている場合での動作であるが、オフライン処理が行われ
るべくオフライン処理許容モードがその時点で設定され
ている場合には、ステップ70でオフライン処理が必要
であると判定された上、ステップ82で点検作業を行う
か否か、即ち、点検作業前か否かの判定が行われるもの
となっている。点検作業を必要とする場合には、ステッ
プ83で点検プラニング処理(後述)が行われた上、点
検対象としてのポンプの選定が行われた後は、ステップ
84でデータ収集装置に点検支援情報が供給され、これ
にもとづく点検が実際に行われることによって、各種セ
ンサからのデータ収集が開始されるものとなっている。
点検終了後はステップ85でオフラインデータの取り込
みが行われるものである。一方、ステップ82で点検の
必要がないと判定された場合は、ステップ85でオフラ
インデータの取り込みが行われるが、何れにしても、ス
テップ85でオフラインデータの取り込みが行われた場
合には、ステップ86で既述のステップ72と同様にし
て、取り込まれたオフラインデータに対しオフライン簡
易診断が実行されるようになっている。ステップ87で
はオフライン簡易診断が終了したか否かの判定が行われ
るが、オフライン簡易診断が未だ終了していない場合
は、ステップ88でステップ91からのリアルタイム監
視診断による割込み信号の存否が判定されるものとなっ
ている。この判定において、割込み信号がない場合に
は、処理はステップ86に戻されオフライン簡易診断が
繰り返し行われるが、割込み信号があった場合は、異常
検出に係るポンプについての振動データおよびプロセス
データを採取する既述のステップ75に処理は移行され
た上、以降、ステップ75〜80での処理が順次行われ
るものとなっている。一方、ステップ87でオフライン
簡易診断が終了していると判定された場合は、ステップ
89でオフライン簡易診断の結果に異常兆候が見られる
か否かの判定が行われるものとなっている。この判定で
異常兆候が見られる場合は、処理はステップ76に移行
された上、ステップ76〜80での処理が順次行われる
が、異常兆候が見られない場合には、処理は始めのステ
ップ70に戻されるようになっている。さて、ここで、
ステップ90,91について説明すれば、ステップ90
においては、本回転機器異常診断装置への各種オンライ
ンデータのうち、少なくとも1種類のオンラインデータ
が常時リアルタイムに取り込まれた上、処理されている
が、続くステップ91においては、ステップ90で取り
込まれたオンラインデータに対し同じくリアルタイムに
監視診断が行われるものとなっている。ステップ91で
は、そのオンラインデータに異常が見い出されない場合
には何等の出力も発生しないが、それらオンラインデー
タの何れかに1つでも異常な値が見い出された場合は、
割込み信号を発するものとなっている。この割込み信号
の存否は既述のステップ74,88各々で判定されてい
るものである。
【0012】以上、本発明に係る回転機器異常診断装置
でのオンライン処理、オフライン処理各々について説明
したが、本発明に直接係るオフライン処理について詳細
に説明すれば以下のようである。即ち、オフライン処理
とは、要約すれば、比較的重要性の低い汎用的なポンプ
各々から得られる点検データをオフラインで診断処理す
ることによって、ポンプ各々での異常性の存否を検出す
る処理とされる。その診断に際しては、点検の都度、先
ず点検対象となるポンプが点検プラニング処理により選
定された後、そのポンプについての点検支援情報がデー
タ収集装置に供給された上、表示されるものとなってい
る。実際に点検を行うに際しては、その点検支援情報が
表示されているデータ収集装置を診断すべきポンプの近
傍に配置しつつ、そのポンプの診断個所より得られる振
動データはマグネットテープに、また、プロセスデータ
はマグネットテープやICカード等に一旦記録されるも
のとなっている。最終的にはそれら振動データ、プロセ
スデータは所定のフォーマットでマグネットテープにデ
ィジタル的に記憶された上、その後、必要に応じてオフ
ラインで再生されるものとなっている。再生された振動
データ、プロセスデータはデータ管理装置側に転送され
た上、監視診断されているものである。
【0013】また、点検プラニング処理とは、そのオフ
ライン処理において、重要度の低い汎用的なポンプ群か
ら、点検が実施されるべきポンプを選定するための処理
である。先ずデータベースに記憶されている各種の診断
結果を用い、ポンプ各々の異常程度が判定されるものと
なっている。その判定の結果よりポンプ各々に異常レベ
ルが割当てられた上、これよりポンプ各々について、点
検時期と点検間隔を示す点検スケジュールがコンピュー
タにより自動的に設定されるものとなっている。したが
って、点検スケジュールを参照すれば、点検時期各々で
の点検対象ポンプが自動的に選定され得るものである。
ポンプが選定された後は、選定されたポンプについての
点検個所、点検条件等からなる点検支援情報がデータ管
理装置よりデータ収集装置に転送表示されることによっ
て、現場での点検作業が支援されているものである。
【0014】さて、図1は本発明による回転機器異常診
断装置の一例での概要構成を示したものである。これに
よる場合、コンピュータ(既述の第2のコンピュータ3
6に相当)1はデータ管理装置として構成されており、
入出力部2を介し、ポンプ各々の仕様、性能等の固有情
報および点検個所、点検項目等の点検支援情報が記憶さ
れているデータベース(図示せず)からは、点検プラニ
ング処理に必要とされる情報がコンピュータ1内に読み
込まれるものとなっている。また、異常判定部3では入
出力部2を介し読み込まれた情報より、ポンプ各々につ
いての異常程度が判定されており、異常レベル設定部4
ではまた、異常判定部3からの異常程度の判定結果よ
り、ポンプ各々についての異常レベルが設定されるよう
になっている。更に、スケジューリング部5では、異常
レベル設定部4からの情報によりポンプ各々についての
点検スケジュールが設定されており、選定部6によって
は、点検が実施されるポンプが選定されるものとなって
いる。選定部6ではまた、点検支援情報が作成された
上、インタフェース部7を介しデータ収集装置13に転
送されるものとなっている。以上の入出力部2、異常判
定部3、異常レベル設定部4、スケジューリング部5、
選定部6およびインタフェース部7は点検プランニング
部8の構成要素とされているが、この他、コンピュータ
1内には、オンライン処理を実行させるためのオンライ
ン処理部9、オフライン処理を実行させるためのオフラ
イン処理部10、診断処理を実行させるための診断処理
部11が含まれているが、以上の各部2〜11はCPU
12によって一括制御されているものである。
【0015】一方、データ収集装置(既述のデータ収集
装置37に相当)13では、CPU21による制御下
に、データ管理装置からの点検支援情報はインタフェー
ス部14を介しメモリ15に一時的に記憶された上、点
検支援部16によって点検作業が支援されるものとなっ
ている。その点検支援情報に従い点検対象ポンプの測定
部位各々には各種センサ(既述の各種センサ31に相
当)19が取付けられた状態で、その点検対象ポンプか
らは振動データおよびプロセスデータが得られるわけで
あるが、これらデータは、データを取り込むための諸条
件の設定を行う制御部17による制御下に、マグネット
テープとしての記録部18に記録されるものとなってい
る。表示部20では以上の各部での処理における必要事
項が表示されているものであり、この他、データ入力用
のキーボード(図示せず)が装備されたものとなってい
る。
【0016】ここで、点検プラニング処理について説明
すれば、図4はその処理フローを示したものである。こ
れによる場合、ステップ22では、データベースに各ポ
ンプ別に記録されている周波数分析、位相分析、トレン
ド分析、効果ベクトル分析、振動トレンドパターン分
析、振動と回転数との関係のパターン分析、振動と流量
との関係のパターン分析、位相変化のパターン分析等の
各分析結果、ウォーターフォール解析、相互相関関数解
析、伝達関数解析、リサージュ解析等の各解析結果、詳
細診断によって求めた確信度等の診断結果が呼び出され
るものとなっている。次のステップ23では、それら診
断結果は各ポンプ別に分類された上、各ポンプにおける
現状での異常レベルの確認が行われるようになってい
る。分類された各ポンプ別のデータ分析により、各ポン
プが現在如何なる異常程度にあるのかの判定が行われ、
その判定結果を基に各ポンプの異常レベルが決定される
ものである。その後、ステップ24では、各ポンプの異
常レベルを基にして各ポンプの点検実施日が設定され、
更に点検日程のスケジューリングが行われることによっ
て、点検計画書が作成されるものとなっている。ステッ
プ25では、その点検計画書にもとづき点検対象ポンプ
の選定が行われた上、画面上に表示されるが、図5は一
例でのその点検計画書を示したものである。図示のよう
に、年間での点検実施時期が月別に白丸印として、ま
た、点検実施時期のうち、既に点検が実施されたものに
ついては黒丸印として示されているが、これからも判る
ように、ポンプ各々はその重要度が大なる程に、また、
異常レベルが大なる程に、点検間隔は小さくなるべく点
検実施日が設定されるようになっている。
【0017】再び図4に戻って説明を続行すれば、点検
対象ポンプの選定が行われた後、ステップ26では、選
定された点検対象ポンプについて、選定変更が必要であ
るか否かの判定が行われるが、点検対象ポンプの選定変
更が必要でない場合には、ステップ29によって、選定
された点検対象ポンプの測定個所、測定条件等の点検情
報から点検支援情報が作成された上、データ収集装置に
転送されるようになっている。また、点検対象ポンプの
選定変更が必要である場合は、ステップ27で点検対象
ポンプの再選定が行われた上、ステップ28では、その
再選定されたポンプについてスケジューリングが行われ
た後は、ステップ29によって、選定された点検対象ポ
ンプの測定個所、測定条件等の点検情報から点検支援情
報が作成された上、データ収集装置に転送されるように
なっている。
【0018】ここで、以上のステップ23での異常程度
判定・レベル分け処理、ステップ24でのスケジューリ
ング処理、ステップ25での選定処理についてより具体
的に説明すれば以下のようである。即ち、図6は異常程
度判定・レベル分け処理でのフローを示したものであ
る。これによる場合、ステップ150では、データベー
スから呼び出された周波数分析、位相分析、トレンド分
析、効果ベクトル分析、振動トレンドのパターン分析、
振動と回転数との関係のパターン分析、振動と流量との
関係のパターン分析、位相変化のパターン分析等の各分
析結果、ウォーターフォール解析、相互相関関数解析、
伝達関数解析、リサージュ解析等の各解析結果、詳細診
断によって求めた確信度、等がポンプ別に分類された
上、ステップ151では、ポンプ別に分類されたそれら
診断結果は、各診断結果の項目別に各ポンプの異常程度
の判定が行われるものとなっている。例えば異常程度と
しては、以下の6段階のものが考えられる。 異常程度A : ポンプの動作停止 異常程度B : 厳重監視 異常程度C : 重要監視 異常程度D : 要注意 異常程度E : 正常 異常程度F : 正常継続(過去4回の点検において、
異常兆候なし) 各項目の診断結果はそれら6段階の異常程度A〜Fの何
れかに該当するものとして割り当てが行われているもの
である。例えば、周波数分析結果、位相分析結果、トレ
ンド分析結果はそれぞれE、D、Cなどとして判定され
ているものである。その後、ステップ152では、それ
ら診断結果にもとづき、ポンプ各々について、その全体
としての異常程度の判定が行われるようになっている。
その際での判定の仕方としては、各診断結果の項目別に
おける異常程度の判定結果の単純平均をとる判定方法
か、または診断結果の各項目に重要な項目順でそれぞれ
重みを与えて、その後平均をとる判定方法によって、ポ
ンプ各々についての異常程度が総合的に判定されるもの
となっている。その後のステップ153では、ステップ
152からの異常程度がそのポンプでの異常レベルとし
て決定された上、ステップ154によって、データベー
スに格納されるようになっている。
【0019】次にスケジューリング処理について説明す
れば、図7はスケジューリング処理のフローを示したも
のである。これによる場合、ステップ160では、異常
程度判定・レベル分け処理によって判定されたポンプ各
々についての異常レベルの確認が行われた後、ステップ
161では、ポンプ各々についての異常レベルがA,
B,C,Dの何れかに該当するか、E,Fの何れかに該
当するかの判定が行われるものとなっている。そのポン
プの異常レベルがA,B,C,Dの何れかである場合に
は、ステップ162では、異常レベルがA,B,C,D
である場合での点検スケジュール条件がデータベースか
ら読み込まれるものとなっている。例えばその点検スケ
ジュール条件とは以下のようなものである。 異常レベルAの場合 : なし(動作停止) 異常レベルBの場合 : 2時間間隔 異常レベルCの場合 : 1日間隔 異常レベルDの場合 : 正常時の半分 以上の点検スケジュール条件が読み込まれた後は、ステ
ップ163では、その点検スケジュール条件を基に、ポ
ンプ各々の点検実施日を設定すべく点検計画のスケジュ
ーリングを行い点検計画が作成されるものとなってい
る。その後のステップ167では、その作成された点検
計画が表示された上、ステップ168では、点検計画に
変更の必要があるか否かが判定されるようになってい
る。点検計画に変更の必要がない場合にはスケジューリ
ング処理は終了されるが、点検計画に変更の必要がある
場合は、ステップ169で必要個所の変更が行われた
後、処理はステップ167に戻されるものとなってい
る。一方、ステップ161において、異常レベルがE、
Fの何れかに該当する場合には、ステップ164で異常
レベルがE、Fの何れであるかが判定されるものとなっ
ている。その判定で、異常レベルがEである場合は、処
理はステップ167に移行されるが、異常レベルがFで
ある場合には、ステップ165で異常レベルがFである
場合での点検スケジュール条件がデータベースから読み
込まれるものとなっている。例えばその点検スケジュー
ル条件とは以下のようなものである。 異常レベルFの場合 : 正常時の倍(点検間隔の延
長) 異常レベルがFである場合には、正常時(異常レベルが
Eの場合)での点検間隔に比し点検間隔は倍に延長する
スケジュール条件が設定されているものである。ステッ
プ166では、その点検スケジュール条件を基に、ポン
プ各々の点検実施日を設定すべく点検計画のスケジュー
リングを行い点検計画が作成された後、ステップ167
〜169各々での処理が行われるものとなっている。
【0020】引続き選定処理について説明すれば、図8
は選定処理についてのフローを示したものである。これ
による場合、ステップ180では、スケジューリング処
理によって設定されたポンプ各々についての点検計画情
報が読み込まれ、次のステップ181では、それら点検
計画情報がポンプ各々について確認されるものとなって
いる。その後、ステップ182では、それら点検計画情
報より本日点検されるべきポンプがあるか否かが判定さ
れるが、該当するポンプがあるならば、ステップ183
でそのポンプが本日の点検対象ポンプとして選定される
ようになっている。次いで、ステップ184では、点検
対象となるポンプについての点検個所、点検項目等の点
検情報がデータベースから読み出された上、ステップ1
85では、その点検情報にもとづきデータ収集装置への
点検支援情報が作成されるものとなっている。一方、ス
テップ182において、点検計画情報に本日の点検対象
となるポンプが見当らない場合には、ステップ186
で、本日の点検対象となるポンプは特に見当らないが、
必要に応じて点検を実施したいポンプがあるか否かが判
定されるものとなっている。その判定で、点検を実施し
たいポンプがない場合は、そのまま選定処理は終了され
るが、そうでない場合には、ステップ187で点検を実
施したいポンプが選定された上、ステップ188では、
点検対象に選定されたポンプについての点検計画の再ス
ケジューリングが行われた後、ステップ184,185
各々での処理が順次行なわれるものとなっている。
【0021】引続きデータ収集装置での点検支援処理に
ついて説明すれば、点検プラニング処理により作成され
た点検支援情報はデータ収集装置で受信表示されること
によって、振動データおよびプロセスデータの収集を行
うに際しての、点検作業上でのガイド情報を提供するも
のであるが、図9はポンプデータ収集装置としてのデー
タ収集装置の一例での概要構成を示したものである。図
示のように、振動センサ130として、3軸型の振動計
が用いられたものとなっている。振動センサ13は診断
すべきポンプの測定個所に順次取り付けられた状態で、
振動センサ130からはその測定個所での振動が検出さ
れるが、3軸対応の振動検出信号はコネクタ131を介
しX,Y,Z軸用増幅器132a〜132c各々で最適
な増幅率を以て増幅されるものとなっている。X,Y,
Z軸用増幅率判定部133a〜133c各々では、X,
Y,Z軸用増幅器132a〜132cに対する適正増幅
率が判定されているが、それら判定された適正増幅率は
CPU136による制御下に、X,Y,Z軸用増幅率設
定部134a〜134c各々に設定されることによっ
て、3軸対応の振動検出信号は最適に増幅されているも
のである。X,Y,Z軸用増幅器132a〜132c各
々からの、最適に増幅された3軸対応の振動検出信号は
信号取り込み部135による制御下に、データレコーダ
(ディジタル記憶が可能な磁気テープ装置)141に記
憶されているものである。データ収集装置にはまた、各
種処理内容を表示するための表示部137や、各種処理
の処理内容を設定するためのキーボード138、各種処
理内容およびキーボード138より入力された各種デー
タを記録するためのICカード139、各種処理内容お
よびキーボード138より入力された各種データを外部
装置に転送するための入出力装置(既述のインタフェー
ス14に相当)140、点検前には点検機器、点検履歴
等の確認用として、また、点検終了時には点検結果、気
付き等の記録に用いる小型の磁気録音再生装置142が
装備されたものとなっている。
【0022】ここで、データ収集装置での点検支援処理
について説明すれば、図10はその点検支援処理のフロ
ーを示したものである。これによる場合、ステップ15
0では、データ管理装置からの点検支援情報が入出力装
置140を介し受信された上、その後のステップ151
では、その受信された点検支援情報が表示部137に表
示されるものとなっている。その表示にもとづき点検支
援情報の確認が行われるが、その際に、何等かの修正が
必要であるか否かがステップ152で判断されるものと
なっている。何等の修正もない場合には、ステップ15
3で点検作業が開始されるが、修正が必要であると判定
された場合には、ステップ154において、表示部13
7に表示されている点検支援情報の必要個所がキーボー
ド138からのキー入力操作によって修正された上、修
正後の点検支援情報がステップ151で表示されるもの
となっている。その修正では、例えば点検対象ポンプの
点検順序上での変更が行われるが、図15はその変更の
様子を示したものである。図示のように、点検対象ポン
プAAA,BBB,CCCの順番で点検が行われる予定
であったものが、保守者の都合により点検対象ポンプB
BB,AAA,CCCの順番で実際には点検が行われる
場合があり、キーボード138やファンクションスイッ
チF1,F2等が操作されることによって、点検対象ポ
ンプの点検順番が容易に変更され得るものである。
【0023】必要に応じ修正が繰返し行われるものであ
り、修正が終了したならば、ステップ153で点検作業
が開始されるわけであるが、その点検に先立っては、ス
テップ155で、表示部137には点検が実施されるポ
ンプの名称が表示されるものとなっている。その表示に
促されそのポンプ設置箇所に保守者は移動するところと
なるが、ステップ156では、そのポンプが点検対象で
あるかが確認されるものとなっている。そのポンプが表
示部137に表示されているポンプであるか否かは、そ
のポンプの測定部に予め取り付けられている磁気メモリ
の内容(ポンプ識別情報を含む)を小型の磁気録音再生
装置142を用い読み出した上、表示することによっ
て、容易に確認され得るものとなっている。そのポンプ
の確認が終了したならば、ステップ157によって、表
示部137には温度、圧力、流量等のプロセスデータの
入力項目が表示された上、ステップ158では、キーボ
ード138からのキー入力操作によってそれらデータの
実測値が入力されるものとなっている。引き続きステッ
プ159では、そのポンプの測定個所が確認された上、
取り付け方向を確認しつつ振動センサ130がその測定
個所に取り付けられた後、ステップ160で測定スイッ
チが投入されるようになっている。これにより振動セン
サ130からのX,Y,Z軸方向の振動検出信号はX,
Y,Z軸用増幅器132a,132b,132cを介し
X,Y,Z軸用増幅率判定部133a,133b,13
3cに送出された上、最適増幅率が判定され得るもので
ある。例えば増幅率判定部133a,133b,133
c各々では、振動検出信号をマグネットテープに記録す
る際でのX,Y,Z軸用増幅器132a,132b,1
32c各々での最適増幅率が、1倍、10倍、100倍
といった各増幅率の中から判定され、その判定結果とし
ての最適増幅率はCPU136による制御下に、X,
Y,Z軸用増幅率設定部134a〜134cに設定され
ているものである。以上のように、最適増幅率が設定終
了後は振動データの採取が行われるが、振動データが採
取されるべくステップ160では、データレコーダ14
1が信号取り込み部135を介しCPU136によって
起動された上、その内蔵マグネットテープ上には振動検
出信号が記録されるものとなっている。振動検出信号が
一定時間マグネットテープ上に記録された後は、データ
レコーダ141はその動作が停止され、次いで、ステッ
プ161では、未測定個所があるか否かの判定が行われ
るものとなっている。測定個所がまだある限りにおいて
は、処理はステップ159に戻された上、ステップ16
0で振動データの採取が行われるものである。また、ス
テップ161で未測定個所がないと判定された場合に
は、ステップ162で点検が実施されるべきポンプがま
だあるか否かが判定されるものとなっている。ない場合
は点検支援処理は一応終了されるが、まだある限りにお
いては、処理は繰返しステップ155に戻されることに
よって、点検が実施されるべきポンプ各々に対しては順
次点検が実施されるものである。
【0024】なお、測定スイッチが投入された場合、ス
テップ160では一連の処理が順次行われるが、これら
処理はCPU136による制御下に、自動的に順次実行
されるものとなっている。したがって、点検作業が行わ
れるに際しては、保守者は何等煩わしい操作を行うこと
なく振動データを収集し得るものである。特に振動検出
信号の収集記録に際しては、X,Y,Z軸用増幅器13
2a〜132c各々に対しては最適な増幅率を事前に設
定しておく必要があるが、その設定は自動的に行われる
ことから、誤操作に伴う危険性は大幅に低減され得るも
のである。また、点検終了後には、必要に応じて磁気録
音再生装置142を用いポンプの測定部に取り付けてあ
る磁気メモリには、点検結果や点検時の気付き事項等が
記録されることによって、次回の点検作業時に参考情報
として参照され得るものとなっている。更に、磁気録音
再生装置142としては、その機能を点検前のポンプ確
認のみに限定すれば、バーコードリーダ等がそれに代っ
て利用されるものとなっている。
【0025】図11はバーコードによる点検対象機器確
認方法を示したものである。図示のように、点検対象ポ
ンプ200における軸受部201a,201b各々には
バーコード203が添付されているが、点検に先立って
は、データ収集装置に内蔵されているバーコードリーダ
202によって、そのバーコード203が読取られるこ
とによって、点検対象ポンプ200は容易に確認され得
るものとなっている。また、図12は磁気メモリによる
点検対象機器確認方法を示したものである。図示のよう
に、点検対象ポンプ210における軸受部各々には磁気
メモリ211a,211bが設置されているが、データ
収集装置に内蔵されている磁気録音再生装置212によ
って、それら磁気メモリ211a,211b各々より機
器識別情報を読み出す場合には、先のバーコード203
による場合と同様にして、点検対象ポンプ210は容易
に確認され得るものである。なお、バーコードや磁気メ
モリは軸受部に限らず、測定個所全てに添付、設置され
るものとなっている。
【0026】既述したように、振動検出信号はX,Y,
Z軸方向対応に記録されるが、ここで、軸方向対応の振
動検出信号の記録形式について説明すれば、図13はマ
グネットテープへの振動検出信号の一例での記録形式を
示したものである。図示のように、第1信号記録部17
0〜第5信号記録部174より構成されており、各々の
詳細は以下のようである。 第1信号記録部170:増幅器132a〜132c各々
の増幅率記録部であり、増幅率1倍の場合は+0.5
(V)の電圧レベル、増幅率10倍の時は+1(V)の
電圧レベル、増幅率100倍の時は−1(V)の電圧レ
ベル、といった具合に、増幅率に対応した電圧レベルが
それぞれ記録される。 第2信号記録部171:較正電圧の記録部であって、基
準となる電圧レベル、例えば、1m(V)の電圧レベル
が記録される。 第3信号記録部172:振動検出信号(振動波形)その
ものもの記録部であり、設定時間分、振動検出信号が記
録される。 第4信号記録部173:終了信号の記録部であり、第1
信号記録部170に記録された増幅率に対応した電圧レ
ベルと同じ電圧レベルが記録される。 第5信号記録部174:ミュート(mute)信号の記
録部であり、各電圧レベルの基準となる電圧レベル、例
えば、0(V)の電圧レベルが記録される。
【0027】図14はまた、マグネットテープに振動検
出信号、点検情報(点検日、点検個所、点検項目等)お
よびプロセスデータを一括して記録する場合の一例での
記録形式を示したものである。図示のように、第1信号
記録部180〜第9信号記録部189より構成されてい
るが、各々の詳細は以下のようである。 第1信号記録部180:点検情報の記録部であり、点検
を実施したプラント名、点検日時、点検者名等の点検情
報が記録される。 第2信号記録部181:ポンプ名の記録部であり、点検
を実施したポンプの名称が記録される。 第3信号記録部182:プロセスデータの記録部であ
り、温度、圧力、流量等のプロセスデータが記録され
る。 第4信号記録部183:振動測定部の記録部であり、ポ
ンプの振動データを測定した測定部が記録される。 第5信号記録部184:既述の第1信号記録部170に
相当。 第6信号記録部185:既述の第2信号記録部171に
相当。 第7信号記録部186:既述の第3信号記録部172に
相当。 第8信号記録部187:既述の第4信号記録部173に
相当。 第9信号記録部188:既述の第5信号記録部174に
相当。 因みに、点検情報やプロセスデータの項目は、データ収
集装置に記録されている点検支援情報からデータ収集作
業時に呼び出され、キーボード138より必要な情報が
入力された後、CPU136による制御下に、自動的に
マグネットテープの先頭に記録されるものとなってい
る。
【0028】以上、本発明による回転機器異常診断装置
をポンプに適用した場合について説明したが、本発明の
適用対象はポンプに限られるものではなく、他の回転機
器、例えば、モータ、蒸気タービン等にも同様に適用さ
れ得るものであることは明らかである。また、各種デー
タ処理を行うフローについても、既に説明した内容のも
のに限られるわけではなく、その技術思想を逸脱しない
範囲内において、適宜変更することが可能なものであ
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜10に
よれば、汎用的な多数の回転機器の監視を行うオフライ
ン処理において、過去の点検結果より回転機器の異常程
度を判定し、その異常程度に即した最適な点検スケジュ
ールを自動作成する点検プラニング処理を設けたことに
よって、プラント全体の大半を占める汎用的な回転機器
においても、より信頼性の高い監視を行い得、また、デ
ータ収集装置に設けた、点検作業のガイドを行う点検支
援処理によって、点検作業の容易化および迅速化が可能
とされ、プラントの信頼性向上が図られるものとなって
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による回転機器異常診断装置の
一例での概要構成を示す図
【図2】図2は、本発明によるオフライン型の回転機器
異常診断装置を含む、オンライン回転機器異常診断が併
せて可能とされた回転機器異常診断装置の概要構成を示
す図
【図3】図3は、その回転機器異常診断装置での診断動
作フローを示す図
【図4】図4は、点検プラニングの処理フローを示す図
【図5】図5は、点検計画書の例を示す図
【図6】図6は、異常程度判定・レベル分け処理でのフ
ローを示す図
【図7】図7は、スケジューリング処理でのフローを示
す図
【図8】図8は、選定処理でのフローを示す図
【図9】図9は、ポンプデータ収集装置としてのデータ
収集装置の一例での概要構成を示す図
【図10】図10は、データ収集装置での点検支援処理
のフローを示す図
【図11】図11は、バーコードによる点検対象機器確
認方法を説明するための図
【図12】図12は、磁気メモリによる点検対象機器確
認方法を説明するための図
【図13】図13は、マグネットテープへの振動検出信
号の一例での記録形式を示す図
【図14】図14は、マグネットテープに振動検出信
号、点検情報(点検日、点検個所、点検項目等)および
プロセスデータを一括して記録する場合の一例での記録
形式を示す図
【図15】図15は、データ収集装置で点検対象ポンプ
の点検順序上での変更が行われる場合でのその様子を説
明するための図
【符号の説明】
1…コンピュータ、2…入出力部、3…異常判定部、4
…異常レベル設定部、5…スケジューリング部、6…選
定部、7,14…インタフェース部、8…点検プラニン
グ部、9…オンライン処理部、10…オフライン処理
部、11…診断処理部、12,21…CPU、13…デ
ータ収集装置、15…メモリ、16…点検支援部、17
…制御部、18…記録部、19…各種センサ、20…表
示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21C 17/003 17/00 H02P 5/00 T 7315−5H (72)発明者 桂 裕之 茨城県土浦市神立町603番地 日立製作所 土浦工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータを搭載し、データを管理す
    るデータ管理装置と、コンピュータを搭載し、データを
    収集するデータ収集装置とが通信手段を介し接続された
    状態で、プラントなどにおける多数の回転機器各々の健
    全性診断を定期的に実施するオフライン型の回転機器異
    常診断装置であって、データ管理装置には、少なくとも
    回転機器個々の点検スケジュール、点検個所、過去の点
    検履歴などを記憶する点検情報データベースと、該点検
    情報データベースからのデータと回転機器各々からのプ
    ロセスデータおよび振動データとから、該回転機器につ
    いての全体としての異常程度を、複数の異常判定項目よ
    り複数レベル段階の何れかに該当するものとして総合的
    に判定する異常判定部と、該異常判定部からの異常程度
    と回転機器各々の重要度に応じて、回転機器各々の最適
    な点検スケジュールを設定した上、点検計画を自動的に
    作成する点検プランニング部とが少なくとも具備される
    一方、データ収集装置には、上記データ管理装置で選定
    された点検対象としての回転機器各々を点検順序変更可
    として、該回転機器についての点検支援情報を表示する
    点検支援情報表示部と、点検対象としての回転機器各々
    から収集されたプロセスデータおよび振動データがディ
    ジタル的に一時記憶された上、上記データ管理装置から
    の転送要求にもとづき該データ管理装置に定期的に転送
    する収集データ記憶・転送部とが少なくとも具備されて
    なる回転機器異常診断装置。
  2. 【請求項2】 コンピュータを搭載し、データを管理す
    るデータ管理装置と、コンピュータを搭載し、データを
    収集するデータ収集装置とが通信手段を介し接続された
    状態で、プラントなどにおける多数の回転機器各々の健
    全性診断を定期的に実施するオフライン型の回転機器異
    常診断装置であって、データ管理装置には、少なくとも
    回転機器個々の点検スケジュール、点検個所、過去の点
    検履歴などを記憶する点検情報データベースと、該点検
    情報データベースからのデータと回転機器各々からのプ
    ロセスデータおよび振動データとから、該回転機器につ
    いての全体としての異常程度を、複数の異常判定項目各
    々に予め割当てされた異常判定基準レベルより複数レベ
    ル段階の何れかに該当するものとして総合的に判定する
    異常判定部と、該異常判定部からの異常程度と回転機器
    各々の重要度に応じて、回転機器各々の最適な点検スケ
    ジュールを設定した上、点検計画を自動的に作成する点
    検プランニング部とが少なくとも具備される一方、デー
    タ収集装置には、上記データ管理装置で選定された点検
    対象としての回転機器各々を点検順序変更可として、該
    回転機器についての点検支援情報を表示する点検支援情
    報表示部と、点検対象としての回転機器各々から収集さ
    れたプロセスデータおよび振動データがディジタル的に
    一時記憶された上、上記データ管理装置からの転送要求
    にもとづき該データ管理装置に定期的に転送する収集デ
    ータ記憶・転送部とが少なくとも具備されてなる回転機
    器異常診断装置。
  3. 【請求項3】 コンピュータを搭載し、データを管理す
    るデータ管理装置と、コンピュータを搭載し、データを
    収集するデータ収集装置とが通信手段を介し接続された
    状態で、プラントなどにおける多数の回転機器各々の健
    全性診断を定期的に実施するオフライン型の回転機器異
    常診断装置であって、データ管理装置には、少なくとも
    回転機器個々の点検スケジュール、点検個所、過去の点
    検履歴などを記憶する点検情報データベースと、該点検
    情報データベースからのデータと回転機器各々からのプ
    ロセスデータおよび振動データとから、該回転機器につ
    いての全体としての異常程度を、複数の異常判定項目各
    々に予め割当てされた異常判定基準レベルの単純平均と
    して、または複数の異常判定項目各々に重要度に応じて
    重み付けした上、該異常判定項目各々に予め割当てされ
    た異常判定基準レベルの加重平均として、複数レベル段
    階の何れかに該当するものとして総合的に判定する異常
    判定部と、該異常判定部からの異常程度と回転機器各々
    の重要度に応じて、回転機器各々の最適な点検スケジュ
    ールを設定した上、点検計画を自動的に作成する点検プ
    ランニング部とが少なくとも具備される一方、データ収
    集装置には、上記データ管理装置で選定された点検対象
    としての回転機器各々を点検順序変更可として、該回転
    機器についての点検支援情報を表示する点検支援情報表
    示部と、点検対象としての回転機器各々から収集された
    プロセスデータおよび振動データがディジタル的に一時
    記憶された上、上記データ管理装置からの転送要求にも
    とづき該データ管理装置に定期的に転送する収集データ
    記憶・転送部とが少なくとも具備されてなる回転機器異
    常診断装置。
  4. 【請求項4】 コンピュータを搭載し、データを管理す
    るデータ管理装置と、コンピュータを搭載し、データを
    収集するデータ収集装置とが通信手段を介し接続された
    状態で、プラントなどにおける多数の回転機器各々の健
    全性診断を定期的に実施するオフライン型の回転機器異
    常診断装置であって、データ管理装置には、少なくとも
    回転機器個々の点検スケジュール、点検個所、過去の点
    検履歴などを記憶する点検情報データベースと、該点検
    情報データベースからのデータと回転機器各々からのプ
    ロセスデータおよび振動データとから、該回転機器につ
    いての全体としての異常程度を、複数の異常判定項目よ
    り複数レベル段階の何れかに該当するものとして総合的
    に判定する異常判定部と、該異常判定部からの異常程度
    と回転機器各々の重要度に応じて、回転機器各々の最適
    な点検スケジュールを、該異常程度が大なる程に点検期
    間間隔は小さくなるべく設定した上、点検計画を自動的
    に作成する点検プランニング部とが少なくとも具備され
    る一方、データ収集装置には、上記データ管理装置で選
    定された点検対象としての回転機器各々を点検順序変更
    可として、該回転機器についての点検支援情報を表示す
    る点検支援情報表示部と、点検対象としての回転機器各
    々から収集されたプロセスデータおよび振動データがデ
    ィジタル的に一時記憶された上、上記データ管理装置か
    らの転送要求にもとづき該データ管理装置に定期的に転
    送する収集データ記憶・転送部とが少なくとも具備され
    てなる回転機器異常診断装置。
  5. 【請求項5】 コンピュータを搭載し、データを管理す
    るデータ管理装置と、コンピュータを搭載し、データを
    収集するデータ収集装置とが通信手段を介し接続された
    状態で、プラントなどにおける多数の回転機器各々の健
    全性診断を定期的に実施するオフライン型の回転機器異
    常診断装置であって、データ管理装置には、少なくとも
    回転機器個々の点検スケジュール、点検個所、過去の点
    検履歴などを記憶する点検情報データベースと、該点検
    情報データベースからのデータと回転機器各々からのプ
    ロセスデータおよび振動データとから、該回転機器につ
    いての全体としての異常程度を、複数の異常判定項目よ
    り複数レベル段階の何れかに該当するものとして総合的
    に判定する異常判定部と、該異常判定部からの異常程度
    と回転機器各々の重要度に応じて、回転機器各々の最適
    な点検スケジュールを、該異常程度が大なる程に点検間
    隔は小さくなるべく設定した上、各点検時に点検される
    べき回転機器を自動的に選定するための点検計画を自動
    的に作成する点検プランニング部とが少なくとも具備さ
    れる一方、データ収集装置には、上記データ管理装置で
    選定された点検対象としての回転機器各々を点検順序変
    更可として、該回転機器についての点検支援情報を表示
    する点検支援情報表示部と、点検対象としての回転機器
    各々から収集されたプロセスデータおよび振動データが
    ディジタル的に一時記憶された上、上記データ管理装置
    からの転送要求にもとづき該データ管理装置に定期的に
    転送する収集データ記憶・転送部とが少なくとも具備さ
    れてなる回転機器異常診断装置。
  6. 【請求項6】 コンピュータを搭載し、データを管理す
    るデータ管理装置と、コンピュータを搭載し、データを
    収集するデータ収集装置とが通信手段を介し接続された
    状態で、プラントなどにおける多数の回転機器各々の健
    全性診断を定期的に実施するオフライン型の回転機器異
    常診断装置であって、データ管理装置には、少なくとも
    回転機器個々の点検スケジュール、点検個所、過去の点
    検履歴などを記憶する点検情報データベースと、該点検
    情報データベースからのデータと回転機器各々からのプ
    ロセスデータおよび振動データとから、該回転機器につ
    いての全体としての異常程度を、複数の異常判定項目よ
    り複数レベル段階の何れかに該当するものとして総合的
    に判定する異常判定部と、該異常判定部からの異常程度
    と回転機器各々の重要度に応じて、回転機器各々の最適
    な点検スケジュールを設定した上、点検計画を自動的に
    作成する点検プランニング部とが少なくとも具備される
    一方、データ収集装置には、上記データ管理装置で選定
    された点検対象としての回転機器各々を点検順序変更可
    として、該回転機器についての点検支援情報を表示する
    点検支援情報表示部と、点検対象としての回転機器各々
    から収集されたプロセスデータおよび振動データがディ
    ジタル的に一時記憶された上、上記データ管理装置から
    の転送要求にもとづき該データ管理装置に定期的に転送
    する収集データ記憶・転送部と、回転機器における測定
    部位各々に取付けされてなる磁気メモリより該回転機器
    識別・点検履歴情報確認情報等を読み込み一方、該磁気
    メモリに測定結果、点検不具合・気付き事項等を記憶さ
    せる磁気記録再生部とが少なくとも具備されてなる回転
    機器異常診断装置。
  7. 【請求項7】 コンピュータを搭載し、データを管理す
    るデータ管理装置と、コンピュータを搭載し、データを
    収集するデータ収集装置とが通信手段を介し接続された
    状態で、プラントなどにおける多数の回転機器各々の健
    全性診断を定期的に実施するオフライン型の回転機器異
    常診断装置であって、データ管理装置には、少なくとも
    回転機器個々の点検スケジュール、点検個所、過去の点
    検履歴などを記憶する点検情報データベースと、該点検
    情報データベースからのデータと回転機器各々からのプ
    ロセスデータおよび振動データとから、該回転機器につ
    いての全体としての異常程度を、複数の異常判定項目よ
    り複数レベル段階の何れかに該当するものとして総合的
    に判定する異常判定部と、該異常判定部からの異常程度
    と回転機器各々の重要度に応じて、回転機器各々の最適
    な点検スケジュールを設定した上、点検計画を自動的に
    作成する点検プランニング部とが少なくとも具備される
    一方、データ収集装置には、上記データ管理装置で選定
    された点検対象としての回転機器各々を点検順序変更可
    として、該回転機器についての点検支援情報を表示する
    点検支援情報表示部と、点検対象としての回転機器各々
    から収集されたプロセスデータおよび振動データがディ
    ジタル的に一時記憶された上、上記データ管理装置から
    の転送要求にもとづき該データ管理装置に定期的に転送
    する収集データ記憶・転送部と、回転機器における測定
    部位各々に添付されてなるバーコードより該回転機器識
    別情報確認情報等を読み込むバーコード読み取り部とが
    少なくとも具備されてなる回転機器異常診断装置。
  8. 【請求項8】 コンピュータを搭載し、データを管理す
    るデータ管理装置と、コンピュータを搭載し、データを
    収集するデータ収集装置とが通信手段を介し接続された
    状態で、プラントなどにおける多数の回転機器各々の健
    全性診断を定期的に実施するオフライン型の回転機器異
    常診断装置であって、データ管理装置には、少なくとも
    回転機器個々の点検スケジュール、点検個所、過去の点
    検履歴などを記憶する点検情報データベースと、該点検
    情報データベースからのデータと回転機器各々からのプ
    ロセスデータおよび振動データとから、該回転機器につ
    いての全体としての異常程度を、複数の異常判定項目よ
    り複数レベル段階の何れかに該当するものとして総合的
    に判定する異常判定部と、該異常判定部からの異常程度
    と回転機器各々の重要度に応じて、回転機器各々の最適
    な点検スケジュールを設定した上、点検計画を自動的に
    作成する点検プランニング部とが少なくとも具備される
    一方、データ収集装置には、上記データ管理装置で選定
    された点検対象としての回転機器各々を点検順序変更可
    として、該回転機器についての点検支援情報を表示する
    点検支援情報表示部と、点検対象としての回転機器各々
    から収集されたプロセスデータおよび振動データが点検
    情報とともに対としてディジタル的に一時記憶された
    上、上記データ管理装置からの転送要求にもとづき該デ
    ータ管理装置に定期的に転送する収集データ記憶・転送
    部とが少なくとも具備されてなる回転機器異常診断装
    置。
  9. 【請求項9】 コンピュータを搭載し、データを管理す
    るデータ管理装置と、コンピュータを搭載し、データを
    収集するデータ収集装置とが通信手段を介し接続された
    状態で、プラントなどにおける多数の回転機器各々の健
    全性診断を定期的に実施するオフライン型の回転機器異
    常診断装置であって、データ管理装置には、少なくとも
    回転機器個々の点検スケジュール、点検個所、過去の点
    検履歴などを記憶する点検情報データベースと、該点検
    情報データベースからのデータと回転機器各々からのプ
    ロセスデータおよび振動データとから、該回転機器につ
    いての全体としての異常程度を、複数の異常判定項目よ
    り複数レベル段階の何れかに該当するものとして総合的
    に判定する異常判定部と、該異常判定部からの異常程度
    と回転機器各々の重要度に応じて、回転機器各々の最適
    な点検スケジュールを設定した上、点検計画を自動的に
    作成する点検プランニング部とが少なくとも具備される
    一方、データ収集装置には、上記データ管理装置で選定
    された点検対象としての回転機器各々を点検順序変更可
    として、該回転機器についての点検支援情報を表示する
    点検支援情報表示部と、点検対象としての回転機器各々
    から収集される振動データは、増幅率部、較正電圧部、
    信号部、終了部および無録音部からなる記録フォーマッ
    トとして、同じく回転機器各々から収集されるプロセス
    データ、更には点検情報とともに対としてディジタル的
    に一時記憶された上、上記データ管理装置からの転送要
    求にもとづき該データ管理装置に定期的に転送する収集
    データ記憶・転送部とが少なくとも具備されてなる回転
    機器異常診断装置。
  10. 【請求項10】 コンピュータを搭載し、データを管理
    するデータ管理装置と、コンピュータを搭載し、データ
    を収集するデータ収集装置とが通信手段を介し接続され
    た状態で、プラントなどにおける多数の回転機器各々の
    健全性診断を定期的に実施するオフライン型の回転機器
    異常診断装置であって、データ管理装置には、少なくと
    も回転機器個々の点検スケジュール、点検個所、過去の
    点検履歴などを記憶する点検情報データベースと、該点
    検情報データベースからのデータと回転機器各々からの
    プロセスデータおよび振動データとから、該回転機器に
    ついての全体としての異常程度を、複数の異常判定項目
    より複数レベル段階の何れかに該当するものとして総合
    的に判定する異常判定部と、該異常判定部からの異常程
    度と回転機器各々の重要度に応じて、回転機器各々の最
    適な点検スケジュールを設定した上、点検計画を自動的
    に作成する点検プランニング部とが少なくとも具備され
    る一方、データ収集装置には、上記データ管理装置で選
    定された点検対象としての回転機器各々を点検順序変更
    可として、該回転機器についての点検支援情報および処
    理各々での必要事項を表示する表示部と、処理各々での
    必要事項を記憶する記憶部と、処理各々での必要事項を
    入力するためのキーボードと、点検対象としての回転機
    器各々から収集されたプロセスデータおよび振動データ
    がディジタル的に一時記憶された上、上記データ管理装
    置からの転送要求にもとづき該データ管理装置に定期的
    に転送する収集データ記憶・転送部とが少なくとも具備
    されてなる回転機器異常診断装置。
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