JPH05313718A - 数値制御装置 - Google Patents

数値制御装置

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JPH05313718A
JPH05313718A JP4140069A JP14006992A JPH05313718A JP H05313718 A JPH05313718 A JP H05313718A JP 4140069 A JP4140069 A JP 4140069A JP 14006992 A JP14006992 A JP 14006992A JP H05313718 A JPH05313718 A JP H05313718A
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Koichi Yasumoto
孝一 安本
Katsunori Tsutsui
克典 筒井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タッピングマシンにおいて、主軸に対するク
ランプ指令の次の作動指令の種類に応じて、クランプ制
御と次の作動制御とを並行して実行して加工時間を短縮
する。 【構成】 回転部に対するC軸作動指令が発せられたと
きには(S1:YES)、次の作動指令を読み込み(S
2)、次の作動指令が主軸のZ軸方向である場合には
(S3:YES)、回転部のクランプ作動が終了してか
らZ軸移動指令を発し(S6,S7)、次の作動指令が
主軸のX軸あるいはY軸方向である場合には(S8:Y
ES,S12:YES)、回転部のクランプ作動が終了
する以前にX軸あるいはY軸移動指令を発して並行作動
を指令する(S11,S15)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工作機械,溶接装置,搬
送装置,ロボット,工業用ミシン等の数値制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】数値制御装置の制御軸には、その制御軸
の移動を機械的に防止するクランプ機構を備えたもの
と、備えないものとがある。クランプ機構を備えた第一
制御軸と、その第一制御軸以外の複数の第二制御軸の各
々とを、それぞれ制御する数値制御装置における、第一
制御軸(以下、C軸と略称する)の制御の一例を図11
に示す。C軸の制御は、クランプ解除,移動およびクラ
ンプの順に行われ、これらの実行に時間sが必要であ
る。また、従来、C軸の作動指令と複数の第二制御軸の
いずれかの軸の作動指令とが連続して発せられる場合に
は、その第二制御軸の作動指令がいかなる指令であって
も、クランプ作動終了後に次の作動指令が実行されるよ
うになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、次の作動指令
が第二制御軸のいかなる作動指令であるかによって、次
の作動指令の実行開始指令をクランプ作動終了以前に発
してもよい場合がある。ワークが固定されるテーブルが
C軸により移動(平行移動でも回転でもよい)させら
れ、切削工具を保持する主軸が、X軸,Y軸,Z軸によ
り移動させられ、かつ、Z軸方向が切削送り方向とされ
ているタッピングマシンを例として説明する。
【0004】切削工具に切削送りが与えられる場合に
は、主軸に保持された切削工具がワークテーブルに固定
されたワークに作用するのであり、この際にはワークテ
ーブルがクランプされていて、切削工具がワークに作用
してもワークが移動しないことが必要である。切削工具
がワークに作用した場合に、ワークが確実に固定されて
いなければワークが移動して、加工精度の低下や切削工
具の折損を招く恐れがあるからである。したがって、Z
軸の切削送りが開始される際には、既にC軸のクランプ
が終了していることが必要である。それに対して、切削
工具がX軸およびY軸方向に移動させられる場合には、
切削工具はワークに作用しないため、C軸がクランプさ
れていてもいなくても、なんら影響はない。切削工具が
Z軸方向に移動させられる場合であっても、切削送りで
はなく単なる移動であれば同様である。したがって、主
軸のX軸,Y軸およびZ軸方向の単なる移動はC軸のク
ランプ終了以前に開始させても差し支えないのである。
【0005】それにもかかわらず従来の数値制御装置に
おいては、上記いずれの場合でもC軸のクランプ終了後
にX,Y,Z軸など第二制御軸に対する次の作動指令の
実行開始指令が発せられるようになっており、後者の場
合には並行して行われ得る2つの作動が順次行われ、そ
れだけ作業時間が無駄になるという問題があった。
【0006】以上の事情を背景として、本発明は、C軸
に対する作動指令の次の作動指令の種類によってはその
作動指令を並行して実行することにより、加工時間を短
縮し得る数値制御装置を得ることを課題として為された
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして、請求項1記載の
発明の要旨は、第一制御軸の作動指令発行時に次の作動
指令を読み出し、次の作動指令が前記第二制御軸のいか
なる作動指令であるかによって、前記第一制御軸のクラ
ンプ作動終了後、前記次の作動指令の実行開始を指令す
る順次作動指令と、前記第一制御軸のクランプ作動終了
以前に次の作動指令の実行開始を指令する並行作動指令
とを選択する指令選択手段を設けたことにある。また、
請求項2記載の発明の要旨は、上記第一制御軸を、工作
機械の、切削加工されるべきワークが取り付けられるワ
ークテーブルを移動させるワークテーブル制御軸とし、
上記指令選択手段を、前記次の作動指令が第二制御軸の
切削用送り指令である場合には順次作動指令を、次の作
動指令が切削用送り指令以外の指令である場合には並行
作動指令をそれぞれ選択するものとしたことにある。
【0008】
【作用】請求項1記載の数値制御装置においては、第一
制御軸に対する作動指令と複数の第二制御軸のいずれか
の軸に対する作動指令とが連続して発せられた場合に
は、次の第二制御軸に対する作動指令のいかんによっ
て、順次作動指令と並行作動指令とのいずれかが指令選
択手段によって選択される。次の作動指令による第二制
御軸の制御開始時には既に第一制御軸のクランプが終了
している必要がある場合には順次作動指令が選択され、
その必要がない場合には並行作動指令が選択されるので
ある。並行して作動させられる第二制御軸は複数であっ
ても差し支えない。後者が選択された場合には複数の作
動の少なくとも一部が並行して実行され、それらが順次
行われる場合に比較して、並行して実行される時間分だ
け数値制御装置が所定の作動を実行するのに要する時間
が短縮される。しかも、並行して実行されるのは、並行
して実行されて差し支えない作動のみであるから、なん
らのデメリットも伴わないで時間短縮を行うことができ
る。
【0009】請求項2記載の数値制御装置においては、
次の作動指令が切削用送り軸に対するものである場合に
は順次作動指令が、それ以外の第二制御軸に対する指令
である場合には並行作動指令が選択作動手段によって選
択される。例えば、前述のタッピングマシンにおいて、
C軸に対する作動指令とX軸,Y軸,Z軸のいずれかの
軸に対する作動指令とが連続して発せられる場合には、
次の作動指令が切削送り軸であるZ軸に対する指令であ
れば、順次作動指令が選択され、切削送り軸の移動指令
がクランプ作動終了後に発せられる。また、次の作動指
令がX軸あるいはY軸に対する指令であれば、並行作動
指令が選択され、次の作動指令がC軸のクランプ終了前
に発せられ、X軸,Y軸の移動が、C軸のクランプ解
除,移動およびクランプの少なくとも一つと並行して行
われる。なお、次の作動指令が切削送り軸であるZ軸に
関するものである場合には常に順次作動指令が選択され
るようにしてもよいが、Z軸に関する作動指令であって
も、切削送りではなく単なる移動指令である場合には、
並行作動指令が選択されるようにしてもよい。
【0010】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明によれば、デメリットを伴うことなく数値制御
装置の作動時間を短縮することができ、稼働率を向上さ
せることができる。また、請求項2の発明によれば、ワ
ークテーブル制御軸と切削送り軸とを備えた数値制御工
作機械において、ワークの加工精度低下や切削工具の折
損を招くことなく稼働率を向上させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明をタッピングマシンの数値制御
装置に適用した実施例を図面に基づいて説明する。図4
および図5において10、ベース10上に取り付けられ
たハウジング12内には、図7に示すように主軸ヘッド
14および0°/180°回転ワークテーブル装置16
(以下、回転ワークテーブル装置16と略称する)が設
けられ、主軸ヘッド14に保持された切削工具が回転ワ
ークテーブル装置16のワークテーブル18上に位置決
めされたワークに切削加工を施すようにされている。
【0012】ベース10上には、図7に示すようにX軸
方向(図7において紙面に直角な方向)に延びる一対の
ガイドレール22が設けられ、X軸スライド24を摺動
可能に支持している。X軸スライド24にはナット26
が固定されるとともにボールねじ28に螺合されてお
り、ボールねじ28がX軸方向駆動モータ30(図10
参照)によって回転させられることによりX軸スライド
24はX軸方向に移動させられる。X軸スライド24上
には、一対のガイドレール32が水平面内においてX軸
方向と直交するY軸方向(図7において紙面の左右方
向)に設けられ、Y軸スライド34を摺動可能に支持し
ている。Y軸スライド34は図6に示すようにボールね
じ36にナット38において螺合され、ボールねじ36
がY軸方向駆動モータ40(図7参照)によって回転さ
せられることにより、Y軸方向に移動させられる。
【0013】Y軸スライド34上にはコラム44が立設
されている。コラム44の前面には一対のガイドレール
46(図6参照)がZ軸方向(上下方向)に設けられ、
Z軸スライド48が摺動可能に嵌合されている。Z軸ス
ライド48に固定の図示しないナットはボールねじ50
に螺合されており、ボールねじ50がZ軸方向駆動モー
タ52(図7参照)によって回転させられることにより
昇降させられる。
【0014】前記主軸ヘッド14はZ軸スライド48に
取り付けられている。主軸ヘッド14の本体54はZ軸
スライド48と一体に形成され、主軸56がZ軸方向に
平行な垂直軸線まわりに回転可能に支持されるととも
に、主軸駆動モータ58によって回転させられるように
なっており、Z軸スライド48の移動により回転軸線に
平行な方向に移動させられる。主軸56内には図示しな
いドローバーが設けられ、切削工具60を保持する工具
ホルダ62の後端部に設けられたプルスタッドに係合し
て主軸56内に引き込み、主軸56に固定するようにさ
れている。
【0015】上記コラム44にはまた、図7に示すよう
に、その前面に固定のフレーム66に工具マガジン68
が取り付けられており、マガジン内の決められた切削工
具およびそれを保持している工具ホルダが、主軸に取り
付けられている切削工具60および工具ホルダ62と適
時交換される。
【0016】前記回転ワークテーブル装置16は、図7
に示すようにベース10上のコラム44の前側の位置に
設けられ、前記ワークテーブル18は回転軸78(図9
参照)により垂直軸線まわりに回転可能に取り付けられ
ている。ワークテーブル18は矩形を成し、長手方向の
両端部がパレット80,81とされている。すなわち、
パレット80,81にはそれぞれ多数のワークが直接、
あるいは治具により位置決めされて固定され、ワークテ
ーブル18がテーブル駆動モータ82によって反転、す
なわち180度ずつ回転させられることにより、2個の
パレット80,81が択一的に主軸ヘッド14の真下の
加工位置に位置決めされる。その状態で、主軸56がX
軸,Y軸およびZ軸のスライド24,34,48により
三次元の空間内を移動させられて、切削工具60がワー
クの所定部位に切削加工を施す。
【0017】これら主軸ヘッド14,回転ワークテーブ
ル装置16および工具マガジン68を覆うハウジング1
2の前壁86には扉88が設けられており、作業者が扉
88を開いて、ワークの取替え等の作業を行うことがで
きるようにされている。また、工具マガジン68は扉8
8との間に開閉可能に設けられたカバー90によって覆
われている。
【0018】前記テーブル駆動モータ82の回転は、図
8に示すように、テーブル駆動モータ82の回転軸に取
り付けられた平歯車92と、回転軸94に取り付けられ
た平歯車96との噛合いによって回転軸94の先端に一
体に形成されたピニオン98に伝達され、この回転は、
ピニオン98と大歯車100との噛合いによってワーク
テーブル18に伝達される。
【0019】ピニオン98と大歯車100とから成るね
じれ歯の食い違い傘歯車機構102においては、ピニオ
ン98の回転により軸方向の力が発生するため、回転軸
94の支持は、半径方向の力のみならず、軸方向の力を
受け得る円錐ころ軸受け104,106によって行われ
ている。円錐ころ軸受け104,106はハウジング1
08にボルト110で固定されたピニオンブラケット1
12に支持されている。回転軸94の両端部が円錐ころ
軸受け104,106を介してピニオンブラケット11
2に支持されているのであり、両円錐ころ軸受け10
4,106がピニオンブラケット112にそれの肩面1
14,116に当接するまで嵌合されるとともに、円錐
ころ軸受け104の内輪がスペーサ118を介してピニ
オン98に当接させられ、円錐ころ軸受け106の内輪
がロックナット120に当接させられることにより、回
転軸94とピニオンブラケット112との軸方向の相対
移動が防止されているのである。ロックナット120が
回転軸94に対して締め込まれれば、ピニオン98とロ
ックナット120とが接近し、円錐ころ軸受け104,
106の内輪同士を接近させるが、円錐ころ軸受け10
4,106の外輪間にはピニオンブラケット112が挟
まれているため接近できず、円錐ころ軸受け104,1
06にプリロードがかかることとなる。
【0020】図9に示すように、前記ワークテーブル1
8,回転軸78,大歯車100から成る回転部124は
クロスローラベアリング126を介してハウジング10
8に支持されている。ワークテーブル18と大歯車10
0との間にクロスローラベアリング126の内輪が固定
され、外輪はハウジング108に固定されている。ワー
クテーブル18の一方のパレット80が加工位置にある
ことが、回転軸78の外周面に形成された切欠128を
原点センサ130で検知することによって検知される。
【0021】回転ワークテーブル装置16にはクランプ
装置132が設けられている。クランプ装置132は回
転軸78に取り付けられたクランプディスク134とハ
ウジング108との摩擦力によって回転部124の回転
を阻止する摩擦式である。クランプディスク134は、
回転軸78の下端にボルト136とピン138とによっ
て固定されており、ハウジング108に形成された摩擦
面140に微小な間隙を隔てて対向している。クランプ
ディスク134の背後にはクランプシリンダ142が設
けられている。クランプシリンダ142は、シリンダハ
ウジング143とそれに液密かつ移動可能に嵌合された
クランプピストン144とを備えている。
【0022】クランプピストン144とシリンダハウジ
ング143との間には液圧室146が形成されており、
液圧室146には液圧源148の液圧が電磁方向切換弁
150を介して供給されるようになっている。液圧室1
46と電磁方向切換弁150とを接続する液通路152
には圧力センサ154が設けられている。また、クラン
プピストン144とクランプディスク134との間には
リターンスプリング156が配設されており、クランプ
ピストン144は常にはリターンスプリング156によ
ってクランプディスク134から微小距離離れた後退位
置に保たれている。
【0023】電磁方向切換弁150は3ポート2位置弁
である。常には図に示すように、液圧室146がリザー
バ158に連通させられる減圧位置にあり、回転部12
4のクランプは解除された状態にある。電磁方向切換弁
150が後述する制御装置160によって切り換えら
れ、増圧位置になると、液圧室146はリザーバ158
から遮断され、液圧源148に連通させられる。液圧室
146の液圧が高くなるとクランプピストン144はリ
ターンスプリング156の付勢力に抗して前進し、クラ
ンプディスク134を摩擦面140に押しつけ、回転部
124をクランプする。
【0024】回転部124をクランプすることによっ
て、ワークテーブル18およびそれに固定されているワ
ークの移動を確実に防止することができ、パレット8
0,81のいずれか一方においてワークに加工が行われ
ている間に他方においてワークの着脱を行っても、加工
中のワークの位置に微小なずれが生じることを回避する
ことができる。
【0025】本マシンは、図10に示す制御装置160
によって制御される。制御装置160は、CPU16
2,ROM164,RAM166およびそれらを接続す
るバス168を有するコンピュータを主体とするもので
あり、図5に示すようにハウジング12の背後に設けら
れている。バス168には入力インタフェース170が
接続され、操作装置171,入力装置172,圧力セン
サ154,原点センサ130が接続されている。操作装
置171はタッピングマシンの起動指令,停止指令等を
指令する複数の指令キーや、運転プログラムの入力,編
集を行うための多数のキー等を備えている。また、入力
装置172は、数値データを含む運転プログラム、すな
わちNCデータを紙テープから読み込む装置である。
【0026】バス168にはまた出力インタフェース1
76が接続され、駆動回路180,182,184,1
85,186,188および制御回路190を介してX
軸方向駆動モータ30,Y軸方向駆動モータ40,Z軸
方向駆動モータ52,主軸駆動モータ58,テーブル駆
動モータ82,電磁方向切換弁150および表示装置1
96等が接続されている。また、ROM164には、図
1,2にフローチャートで示す軸移動制御ルーチン,図
3にフローチャートで示す数値制御ルーチン等が格納さ
れている。
【0027】紙テープに記録されたNCデータは、図3
のS100において上記入力装置172から入力インタ
フェース170を経て読み込まれ、S200においてそ
の読み込まれたNCデータに基づいて作動指令が出力イ
ンタフェース176等を経て発せられ、その作動指令に
基づいてX軸方向駆動モータ30,Y軸方向駆動モータ
40,Z軸方向駆動モータ52,主軸駆動モータ58,
テーブル駆動モータ82,電磁方向切換弁150等が作
動させられる。電磁方向切換弁150に対するもの以外
の作動指令は、作動量値(例えば各モータにより移動さ
せられる移動部材の移動位置を表すデータ)のみならず
作動速度値のデータも含んでいる。
【0028】回転部124に対する回転指令が発せられ
ると、図11に示す順序で実行される。まず、回転部1
24のクランプが解除される。電磁方向切換弁150が
減圧位置に切り換えられ、液圧室146の液圧がリザー
バ158に戻され、クランプピストン144がリターン
スプリング156の付勢力によって後退位置に戻され
る。液圧室146の液圧が設定値より小さくなったこと
が圧力センサ154によって検出され、クランプの解除
が終了したことが確認される。次に、テーブル駆動モー
タ82が作動させられ、回転部124が回転させられ
る。テーブル駆動モータ82が一定微小角度回転する毎
に図示しないエンコーダから1個ずつのパルスが発せら
れ、このパルス信号に基づいて回転部124が180度
回転させられたことが確認され、テーブル駆動モータ8
2の作動が停止させられる。パルス信号に基づいて演算
されるワークテーブル18の回転位置が回転指令による
回転指令位置のインポジション幅内に設定時間以上留ま
っていれば、ワークテーブル18が回転指令位置に位置
決めされたとされるのである。その後、電磁方向切換弁
150が増圧位置に切り換えられ、回転部124がクラ
ンプされる。液圧源148の液圧が液圧室146に供給
されると、クランプピストン144は前進させられ、ク
ランプディスク134は摩擦面140に押し付けられ
る。液圧室146の液圧が設定値に達したことが圧力セ
ンサ154によって検出されれば、回転部124のクラ
ンプが終了したとされる。
【0029】また、主軸56のX軸方向移動指令が発せ
られると、X軸方向駆動モータ30が作動させられ、X
軸スライド24とともに主軸56はX軸方向に移動させ
られる。X軸スライド24の移動位置がエンコーダから
のパルス信号に基づいて演算され、その移動位置がX軸
方向移動指令による指令移動位置に達したならば、X軸
方向駆動モータ30の作動が停止させられる。Y軸方向
移動指令,Z軸方向移動指令が発せられた場合にも、同
様に実行される。ただし、Z軸は切削用送り軸であり、
切削送り時には低い移動速度が指令され、単なる移動時
には高い移動速度が指令される。
【0030】以上のように構成されたNCタッピングマ
シンにおける軸移動指令による作動実行例を図1,2の
軸移動制御ルーチンに基づいて説明する。本ルーチンは
新しい軸移動指令が読み出される毎に実行される。ステ
ップ1(以下、S1と略称する)において、最初の指令
が回転部124に対するC軸移動指令であるか否かが判
定される。YESと判定された場合には、S2におい
て、次に発せられた指令が読み込まれる。S3におい
て、次の指令がZ軸移動指令であるか否かが判定され
る。YESと判定された場合には、S4〜S7におい
て、回転部124のクランプが解除され、その解除が終
了した後、回転部124が回転させられ、180度回転
終了後、回転部124がクランプされる。クランプが終
了した後、主軸56が回転させられながらZ軸方向に移
動させられる。すなわち、液圧室146の液圧が設定値
に達してからZ軸方向駆動モータ52および主軸駆動モ
ータ58の駆動が開始されるのであり、それによってワ
ークにセンタ穴あけ加工,穴あけ加工,タッピング加工
等が行われる。
【0031】S3においてNOと判定された場合には、
S8において回転部124に対する指令の次の指令がX
軸に対する指令であるか否かが判定され、YESと判定
された場合には、S9〜S11において、回転部124
のクランプ解除および回転が行われ、回転終了後にクラ
ンプ作動と並行してX軸移動が実行され、主軸56がX
軸方向に移動させられる。すなわち、液圧室146に液
圧の供給が開始されると同時にX軸方向駆動モータ30
の駆動が開始されるのである。
【0032】S8において、NOと判定された場合に
は、S12において次の指令がY軸に対するものである
か否かが判定され、YESと判定された場合には、S1
3〜S15において、上記と同様に回転部124のクラ
ンプ作動と並行して主軸56がY軸方向へ移動させられ
る。
【0033】このように、軸移動制御ルーチンにおいて
は、作動指令が回転部124に対するC軸作動指令であ
る場合には、次の作動指令が読み出され、次の作動指令
が主軸56のZ軸方向の移動指令である場合には、回転
部124のクランプ作動が終了してからZ軸移動指令が
発せられる。回転部124に対する作動指令の次の作動
指令が主軸56のX軸方向あるいはY軸方向の移動指令
である場合には、回転部124のクランプ作動が終了す
る以前に、X軸あるいはY軸移動指令が発せられるので
ある。前者の場合、特許請求の範囲に言う順次作動指令
が選択されたことになり、後者の場合、並行作動指令が
選択されたことになる。
【0034】また、回転部124に対する移動指令の次
の作動指令がX,Y,Z軸移動のいずれでもないか、あ
るいは次に作動指令がない場合には、S3,S8,S1
2のすべてにおいてNOと判定され、S16〜S18に
おいて、回転部124が180°回転させられ、クラン
プされる。
【0035】作動指令が回転部124に対するものでな
い場合には、S1の判定がNOとなり、S19において
その作動指令がZ軸に対するものであるか否かが判定さ
れる。そして、YESと判定された場合には、S20に
おいて主軸56がZ軸方向に移動させられ、NOと判定
された場合には、S21においてX軸に対する指令であ
るか否かが判定される。YESと判定された場合にはX
軸方向に移動させられ、NOと判定された場合にはY軸
方向に移動させられる。
【0036】以上のように、回転部124に対する移動
指令の次の指令がX軸移動指令あるいはY軸移動指令で
ある場合には、回転部124のクランプ作動と主軸56
のX軸移動あるいはY軸移動とが並行して行われるた
め、加工時間が図11の時間tだけ短縮される。また、
回転部124に対する作動指令の次の指令がZ軸移動指
令である場合には、回転部124のクランプ作動終了後
に主軸56が切削方向に移動させられるため、切削工具
60がワークに作用する時には既にワークテーブル18
がクランプされている。そのため、切削工具60が作用
してもワークが移動することはなく、加工精度が確保さ
れるとともに、切削工具60の折損が防止される。
【0037】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、C軸がクランプ機構を備えた第一制御軸で
あり、X,Y,Z軸が第二制御軸であり、Z軸が切削用
送り軸である。また、圧力センサ154と、制御装置1
60のS1〜S3,S8,S12,S19,S21等を
実行する部分とによって指令選択手段が構成されてい
る。
【0038】なお、本実施例のNCタッピングマシンに
おいては、ワークテーブル18の回転時に、ワークテー
ブル18とX軸移動スライド24あるいはY軸スライド
34とが干渉することはないが、パレット80,81に
固定されたワークの大きさによっては、ワークテーブル
18の回転時にワークとスライド24,34とが干渉す
る場合がある。そのため、上記のように、回転部124
のクランプ作動と主軸56のX軸方向,Y軸方向の移動
とが並行して行われるようにされているのであるが、干
渉の恐れがない場合には、回転部124のクランプ解除
時あるいは回転時に主軸56のX軸方向あるいはY軸方
向の移動指令が発せられるようにしてもよい。この場合
には、本実施例の場合より大きな時間短縮効果が得られ
る。
【0039】また、本実施例においては、説明を簡単に
するために、X,Y,Z軸方向の移動が並行して行われ
ることはないものとしたが、通常のNCタッピングマシ
ンにおいてはこれらの移動が並行して行われ得るように
されており、この場合には、C軸のクランプ作動と並行
して複数の制御軸における移動が行われることとなり、
一層大きな時間短縮効果が得られる。
【0040】さらに、本発明はタッピングマシン以外の
工作機械は勿論、搬送装置,溶接装置,作業用ロボッ
ト,工業用ミシン等の数値制御装置に適用することもで
き、クランプ機構を備えた第一制御軸とそれ以外の第二
制御軸とは各装置の構成に応じて種々に変わるものであ
る。
【0041】その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である数値制御装置を備えた
NCタッピングマシンの制御装置のROMに格納された
軸移動制御ルーチンの一部を示すフローチャートであ
る。
【図2】上記軸移動制御ルーチンの別の部分を示すフロ
ーチャートである。
【図3】上記制御装置のROMに格納された数値制御ル
ーチンを示すフローチャートである。
【図4】上記NCタッピングマシンの外観を示す正面図
である。
【図5】上記NCタッピングマシンの外観を示す側面図
である。
【図6】上記NCタッピングマシンをハウジングを取り
外して示す正面図である。
【図7】上記NCタッピングマシンをハウジングを取り
外して示す側面図である。
【図8】上記NCタッピングマシンの回転ワークテーブ
ル装置の図7におけるK矢視図(一部断面)であり、テ
ーブル等を取り除いた状態を示している。
【図9】図6のLL断面図である。
【図10】上記NCタッピングマシンの制御装置を示す
ブロック図である。
【図11】C軸に対する作動指令の実行例を示す図であ
る。
【符号の説明】
16 回転ワークテーブル装置 18 テーブル 24 X軸スライド 30 X軸方向駆動モータ 34 Y軸スライド 40 Y軸方向駆動モータ 52 Z軸方向駆動モータ 56 主軸 60 切削工具 78 回転軸 82 テーブル駆動モータ 132 クランプ装置 146 液圧室 150 電磁方向切換弁 154 圧力センサ 160 制御装置 1

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランプ機構を備えた第一制御軸とその
    第一制御軸以外の複数の第二制御軸の各々とをそれぞれ
    数値データを含む作動指令によって制御する数値制御装
    置において、 前記第一制御軸の作動指令発行時に次の作動指令を読み
    出し、次の作動指令が前記第二制御軸のいかなる作動指
    令であるかによって、前記第一制御軸のクランプ作動終
    了後、前記次の作動指令の実行開始を指令する順次作動
    指令と、前記第一制御軸のクランプ作動終了以前に次の
    作動指令の実行開始を指令する並行作動指令とを選択す
    る指令選択手段を設けたことを特徴とする数値制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第一制御軸が、工作機械の、切削加
    工されるべきワークが取り付けられるワークテーブルを
    移動させるワークテーブル制御軸であり、前記指令選択
    手段が、前記次の作動指令が第二制御軸の切削用送り指
    令である場合には順次作動指令を、次の作動指令が切削
    用送り指令以外の指令である場合には並行作動指令をそ
    れぞれ選択することを特徴とする請求項1記載の数値制
    御装置。
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